豪ドルに希少性プレミアム [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2012/11/12(月) 23:31

清水功哉(いさや)さん

前回清水さんにご出演頂いた時に、豪ドルに人気があつまりFXの主役になっているというお話をして頂きましたが
その後も豪ドル相場は堅調で、先月2日にオーストラリアの中央銀行が予想外の利下げを決めた時も、一旦は1豪ドル=79円台に急落したもののわずか二週間ほどで82円台に上昇。
利下げ前を上回り、底の堅さを見せました。
この豪ドルの強さの背景には、豪州国債の安全性に対する投資家の関心が強まっていることと、一部の国が外貨準備に豪ドルを保有するようになったことが挙げられますが
清水さんはさらに「投資家が豪ドルの希少性プレミアムを意識し始めたのではないか」と考えているそうです。
希少性プレミアムとは、資産の希少性に起因する価格の上乗せ幅のこと。
リーマンショック、欧州危機と続き、安全性、収益性、流動性の高さを兼ね備えた通貨が余り存在しなくなり、この3つを兼ね備えた豪ドルに買いが入りやすくなったというのです。
ここ数年は資金の投資先は円でしたが、デフレにより実質金利は高いものの、名目金利は相変わらず低いままである上、巨額の財政赤字がマイナス材料となっています。
それに対し豪ドルは、政策金利ベースで3%代の収益性に、豪ドルの国債格付けは最上位。流動性も英ポンドに見劣りしません。それで円から豪ドルに資金が流入していると考えられるのです。
清水さんは今後も希少性プレミアムが反映される形で、相場下落局面で押し目買いが入りやすい状況が続くと見ています。
詳しい解説はオンデマンド放送でお聴き下さいね。