大統領選挙、イベントリスクをこなして1700ドル回復した金 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2012/11/07(水) 18:34

オーバルネクストアナリスト森成俊さんと

アメリカ大統領選挙は現職オバマ氏が再選されましたが、日本の株式市場は反応が薄く、むしろ日中にドル円相場が1ドル80円を割り込む瞬間があったことを嫌気したようです。日経平均は2円26銭安の8972円89銭で取引を終了しました。欧米市場の出方を待ちたいということでしょうか。
金市場は比較的大きな反応を見せました。
今日のTOCOM金市場は大幅高、ドル建て金価格も
先週の良好な雇用統計の結果を受けて以降1700ドルの大台割れまで
大きく調整が入っていましたが、再び1700ドル台回復となっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんに
金市場の今後についてお話しを伺いました。

オバマ氏再選で、金融緩和策が継続される(ドル安継続)という見方が
金市場には大きな支援材料となっているようです。
足元のイベントリスクは乗り越えましたが、今後の金相場、
どのように見ていけばいいでしょうか。

11月はファンドの決算月にあたり手じまい売りが出やすので、
金市場からも資金流出があるのでは?とも懸念されますが、
実はドル建て金は過去11年の11月の陽線確率は8割以上。
過去4年は4年連続で陽線引け。04、08年の米大統領イヤーは
陽線引けとなっており、金は年末に向けて上昇するという
アノマリー通りに堅調なことが確認できます。

ここからの懸念材料としては中国の経済成長の鈍化。
中国は金の買い手としては大きい存在であるため、
買いが鈍るのではないかという懸念があります今週は中国の共産党大会が
ありますが、新政権となれば新たな経済政策は出てくるでしょうか?

今日の日経新聞には日本の年金マネーが金投資に動き出した、
という記事が掲載されていましたが、欧米はここ4~5年
盛んに金ETFをポートフォリオに組み込んできました。
いよいよ日本の年金基金も金を組み込み始めるとなると、
ETF市場にニューマネーが流入、
下値をサポートする大きな材料となってきますね。


また短期的な運用を目指す買い資金は10月上旬から流出。
米商品先物取引委員会(CFTC)発表の建玉明細によると、
大口投機家の買い越しは、21万1,949枚まで増加しましたが、
10月30日現在、17万222枚まで減少しており、
ポジションに加熱感が見られないため、
短期資金も入りやすい環境だと森さんは解説くださいました。

9月上旬にトムソン・ロイターGFMSが発表した
「ゴールド・サーベイ2012アップデート1」で、
金は投資需要の増加などを受けて年末までに1,800ドルを突破する
との見通しを示しており、何度もトライして失敗してきた1800ドル大台突破が
いよいよ年末にむけてターゲットとなってくるとの期待も。

ここからのポイント、オンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。