「米大統領選挙と金市場」 [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2012/11/03(土) 14:32

金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんと

前回9月の雇用統計で失業率が7.8%に低下したことから、長期緩和策後退の思惑が広がり1800ドル節目をトライできずに調整入りしてしまった金価格。10月の雇用統計も0.1ポイント悪化も失業率は7%台を維持し金価格は1700ドルの大台を割れてしまいました。米国経済の先行きに明るさが?!2か月連続での失業率7%台は心理的にも大きいようです。次の材料は大統領選挙。ここからの金相場、どのように見ていったらいいのでしょうか。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

2日金曜のマーケットトレンドでは
金融貴金アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。

週明けからは様々なイベントが控えています。
G20財務相中銀総裁会議、ECB理事会、中国共産党大会、
そして米国大統領選挙に議会選挙。

やはりなんといっても大統領選挙の結果に注目ですが、
メインシナリオとしてはオバマ氏が再選され、
下院は共和優勢のねじれ状態が継続するというものでしたが、
第1回テレビ討論後からロムニー氏も追い上げ、選挙戦が激化しています。

共和党ロムニー氏は、富裕層減税継続を掲げていますが
何故に富裕層優遇策を訴え続けるのでしょう。
亀井さんは、
投資効率のいい強者に資金を配分したほうが消費が刺激され
生産が拡大、雇用が増えるという連鎖を訴えたもので、
逆にオバマ大統領が進める国民皆保険制度、
医療保険の拡充など低所層への配慮は赤字を増やすだけだと訴えているものだ、
と教えて下さいました。
うーん、どちらが世界のマーケットにとって、いえ、
未来のアメリカにとっていいシナリオなのでしょう・・・。

証券市場ではドットフランク(金融規制)法撤廃を掲げている
ロムニー氏が当選すれば、株式市場が大きく上昇するという
シナリオも浮上してきていますが、亀井さんはロムニー氏当選となれば
一時的にはリスクオフ相場になるのでは?!と解説くださっています。

小さな政府を掲げ、バーナンキ氏批判をしているのですから、
金融規制の撤廃くらいの材料で株価が買い上げられるかどうかは疑問。
ただし、実際には現在の緩和策を急にやめることは不可能でしょうから
リスクオフ相場があっても、継続性があるものではないでしょう。
マーケットはイメージ先行で動くことも多いですからね。

また金市場。ロムニー氏当選となれば暴落するのではないか、
というシナリオを唱える向きも出てきています。
強いアメリカ、強いドル政策を唱えるロムニー氏の下では
長期緩和政策継続がないとする見方ですが、
これも瞬間的にはそうした悲観シナリオから売り込まれることがあっても、
現実的に早期引き締め策に踏み切れるわけがなく、
永続的に金が下がるというものでもないでしょう。

しかし、本当に問題なのは結局どちらが勝っても米国財政悪化の方向に
変化はなく、悪化の要因の財政支出(景気サポート)なしでは
景気は支えられない状況であるということ。

選挙後の市場のテーマは一気に財政の崖問題、そして連邦債務上限
 1兆3940億ドルまで「上限まであと2350億ドルの余裕」しかない
といった部分に注がれることになる?!

目先金が弱含んだところは
長期的に見れば絶好の投資機会となるかもしれません。
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。