「限月」/ 米国の石油市場 [マーケット・トレンド]
2012/11/01(木) 23:44

みなさんこんばんは!米国のハリケーンが心配でしたが、石油施設がある場所が進路ではなかったことから、CX相場にはそこまでの影響がないとのお話でした。とはいえ大変な被害が出ている様子ですので、無事復旧が進むとよいですね。

■今日の投資用語「限月」
CXでは限月別に取引を行っています。「げんげつ」と読みます。具体的な限月を表す時は、「11月限」と書き、「11がつきり」と読みます。「きる」という単語を感じにする場合、現在はほとんど「切」が使われますが、実は「限」同意義語として使われています!「切」は、ものを切ることや物理的な区切りに、「限」は時間の区切りや物事の限定の意味で使われてきたそう!この「限」という漢字が使われなくなってきたのには、ある歴史学者の一説では織田信長が行った「一町限の制度」にルーツがあるのだとか。CX用語から信長のお話になるとは思っていませんでしたが、用語の歴史も面白いですね♪


■今週のCX相場
アメリカの石油市場に注目。米国の石油消費量世界最大で1,890バレル。世界消費の21%にあたります。石油生産では、2020年までにはサウジの1,160万BDを抜いて世界一の石油生産国になるとの予測もあるそうで、エネルギー・石油の市場動向を見る上では最重要国と言えます。
米国の石油政策には、1)原油輸入ソースの多様化・安定供給 2)シェールガスの開発 3)エタノール入りガソリンの流通化などがありますが、これにより原油在庫高や石油製品が余剰し、WTI原油安と石油製品の輸出増加に繋がりました。これまで原油の輸出を禁止してきましたが、シェールオイルの増産も重なり、輸出は避けられないのではとの見方も出てきています。ただ、国内ではガソリン高・暖房油高が進んでいますが、これは大気汚染対策等で規制強化が行われ、そのコスト高が関連しているとのことでした。今後ますます米国のシェール・ガスとカナダのオイルサンドの増産が見込まれていることから、かつては高値であったWTI原油の価格も下落のままいくのではないかということでした。


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ハリケーンの影響で原油価格は下落するもガソリン価格は上昇 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2012/11/01(木) 01:06

コモディティインテリジェンス 代表取締役社長 近藤雅世さんと

ハリケーンSundyの影響で、米国株式市場は2日続けて休場となりましたが、ハリケーンの影響は商品市場市場にもあるのでしょうか。
今日の日経新聞にはハリケーン上陸で製油所が相次いで稼働を停止しており、もともと高水準にあった原油の在庫がさらにだぶついてしまうという見方が広がって、原油価格の下落要因となっている、との解説がありました。原油からガソリンなど製品への精製ができないため、原油が溜まっていってしまうということですが、ガソリン価格などへはどのような影響があるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役 近藤雅世さんに
お話しを伺いました。

Sandyの影響でNY改質ガソリン価格は10月23日の2.569ドルから
29日、2.7568ドルに0.1878ドル7.3%上昇しました。
もともと米国北東部は石油精製設備が採算割れで閉鎖が続いてきたため、
今年の冬が厳冬になると灯油の精製能力が不足すると言われていた地域です。

近藤さんによるとSandyが米国東海岸を襲い、
約3分の2の石油精製設備が稼働を停止しこたことで
パイプラインや港湾施設の機能も麻痺したため、
ガソリンと暖房油の供給が滞ってしまったことが原因。

まだここからガソリン価格の上昇懸念が残るのでしょうか。

ニューヨークを襲うハリケーンとしては史上最大かもしれませんが、
Sandyはカテゴリー1で2005年8月末にカテゴリー5まで拡大した
カトリーナとは違うため、台風一過がソリン価格は下落すると近藤さんは
指摘。原油価格が下がっているのは石油精製能力の問題なので、
原油価格を引き上げるほどの力はないと解説くださいました。

また、このハリケーンがもたらした被害は甚大で
大統領選挙への影響も気がかり。雇用統計が発表できないかもしれない、
との話も出てきています。
不透明要因は多く、まだ現段階ではこのハリケーンの余波を
全て把握することは難しい状況のようです。

ではもう少し長期的に見て、ここからの商品市場の行方は?!

明日から11月に入りますが、11月ははファンドの決算期に当たります。

金のファンドのネット買い残は2週連続して減少しているそうです。
近藤さんによりますと、金だけでなく、米国債等全般の金融資産からも
多くの資金が撤退しているということで、
商品投資からはこの2週間で10万枚ほどネット買い残が減少、
金融商品投資からは30万枚以上のネット買い残が減少しているのだとか。

ファンドの決算に絡む資金流出だけではなく、
9月13日にQE3が実行されてしまい、もうこれ以上の非伝統的金融政策の
手の打ちようがなくなってしまったことが背景にあるのではないか、と
近藤さんは指摘されます。

金はインフレヘッジで買われるという側面もありますが、
これだけの緩和政策をとっていても増えたマネタリーベースは、
資金の借り手がいないので、金融機関にとどまってしまい、
国債の買い上げを行う程度しか使い道がなくなっており、
資金が民間市場に流れていないので、
物価の上昇には繋がらないためインフレ・ヘッジという
側面からは金買いにはなりにくい、と近藤さん。
金は超中期的に強気な見通しが大勢ですが、
切り口によっては見方が大きくことなるものなのです。

近藤さんにはまた、穀物価格の今後についても
お話しをうかがっています。
詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。


◆また12月2日のゴールドフェスティバルの
マーケットトレンド番組特別枠抽選10名様には
たくさんの方からのお申込みを頂戴しました。

皆様、本当にありがとうございます。

事務局から当選者には連絡が行っているかと思います。
会場でお会いしましょう。

また抽選に漏れてしまった方、申し訳ございませんでした。。。
マーケットトレンド番組内でもイベントの報告をさせていただきますので
引き続き番組をご愛聴いただければ嬉しいです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。