動き出したゴム価格、増産期でも下値固い背景に価格支援策が [コモディティの見通し(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2012/10/10(水) 20:24

商品アナリスト小針秀夫さんと

この9月のTOCOM東京工業品取引所の1日の平均取引高が金やプラチナ市場をはじめ全ての商品で増加となり、全体では前月比55.4%の増加となりました。取引増加の原因としてはQE3実施による緩和策発表で金価格が上昇していることがあげられるとしていますが、やはり実際に価格が動き出したことで動意づいたのでしょう。やはり上がる相場には商いがついてくるものですね。

今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話しをうかがいました。
小針さんは荒唐無稽な予想にも思えるが、、、と前置きしたうえで
金相場が1万ドルになると予想したグッゲンハイムパートナーズ社の見通しを
ご紹介くださいました。金価格が1オンス1万ドルになるということは
メープルリーフなどのコイン1枚の価格が80万円にもなるという予測です。
バーナンキ氏が打ち出した無期限緩和政策はそうした予想が出てくるほどの
インパクトだということなのでしょう。

さて、今日は注目銘柄として上昇に転じてきたゴム市場について
お話いただきました。

TOCOMのゴム価格は今年2・27には344.50円まで高値があったのですが、
その後8月まで半年近くに渡って下落が続き、8・14には205.60円の安値をつけます。
現在は8月を底値に10・5には275.50円まで上昇、底入れしたかに見えます。
この8月半ばというのは金やプラチナ市場が動き出したタイミングと合致しますので
QE3への期待と思惑がきっかけとなり商品市場が動意づいたと思われますが、
そうした外部要因だけではなく、実は価格低下を懸念した
タイ、インドネシア、マレーシアの3か国が10月から30トンものゴムの
輸出規制に踏み切ることを決めており、こうした供給面への懸念も
価格を支えているものと思われます。

そもそも10月~12月というのはゴムの増産期にあたり、価格は下落する傾向に
あるのですが、今年は世界の緩和政策が出そろったという外部要因に加え、
産地の輸出規制が価格を支えるだろうと小針さんは解説くださいました。

需要面ではタイヤ需要、つまり自動車販売台数が指標となってきますが、
アメリカでは自動車販売が堅調なものの中国の落ち込みが懸念されています。

さて、ここからのゴム相場、まだまだトレンド継続となるでしょうか。
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。