債券ファンドで冒険するなら [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん] [マーケット・トレンド]
2012/10/02(火) 23:00

先週は債券ファンドの中でもリスクがマイルドな国内債券を色々見てみましたが、今週から少しリスクの高い世界へ冒険して行きます。

松竹梅の梅から上の世界も見てみましょう!
…ということ。

ただし、決して冒険をお勧めしているわけではありません。
リスクの高い世界を知ることによって、自分の意に反して高いリスクを取っていた人も、それを知って低いリスクに戻すことが出来ます。
かといって、全く冒険はしないとなると普通の預貯金と変わらないことになります。
誰だってお金は増やしたいもの。だから投資対象を選ぶとき、つい利回りの数字の高さばかりに目が行ってしまいがちですが、高めの金利には必ず理由…リスクがあります。
“何故、その高めの金利がつくのか”
“そのリスクを背負えるのか”
この2段階の判断が必要になります。

今まで見てきた債券ファンドからもう少し冒険するというのは、ズバリ外国債券ファンドを見て行こうということです。
外国債券と国内債券の大きな違いといえば、為替リスクを伴うということ。
国内債券ファンドなら、「国債と社債の組み入れの割合」や、「ファンドの残存期間」、「コスト」が選ぶときのポイントになりますが
外債ファンドになると、ここに、「為替動向」と、「投資対象が分かりづらい可能性がある」ということが加わります。

まずは外債ファンドの商品性を改めて確認すると
“外国の政府や企業などが外貨建てで発行する債券”に投資する投資信託です。
債券だから利子が主な収入源、収益源となります。
そして毎月分配型などでは利子による収入に加え、元本を取り崩すというケースもあるので
分配金に占める利子の割合を確認する必要があります。

普通の投資信託と同じように毎月分配型中心に人気が高く
投資対象や格付けによって名称は様々ですが
ソブリン債、エマージング債、ハイイールド債など、聞いたことがあると思います。

これら外債ファンドの中でもリスクの強弱があり
比較的マイルドなものが、外貨建てMMF(追加型公社債投資信託)
低リスクで短期で運用しているのがマイルドとされる所以なのですが
そのMMFでも、一部の証券会社でユーロの外貨MMFが近々繰り上げ償還されると発表がありました。
短期金融市場の金利が低下しており、見通しが厳しく、低めの金利ですら回すことが出来なくなる可能性が出てきたからです。
マイルドイメージのMMFですらこんな状態…それが今のマーケットです。
特に外国債券で海外に自分のお金を送り出すなら慎重にならないといけないですよね。

投資も旅行と一緒です。
国内だけでなく海外にでるのは大変なんです。