東日本大震災の石油需給への影響と今後の価格見通し [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2011/04/22(金) 18:28

オイルエコノミスト 藤澤治さんと

「去年は4月中旬に東京に雪が降ったんですよ。」

夏の電力不足が心配されていますが、今年も昨年のような猛暑になるでしょうか?今年はGW直前だというのに肌寒い日が続いており、街にはまだダウンコートを脱げないでいる方の姿も。

打ち合わせで
「猛暑は2年連続ではないでしょうし、このままいくと今年は冷夏かしら?」
という私の発言に、お天気のことはわからないですね、と笑いながら
藤澤さんは去年春までは気象庁が冷夏予想だったことを指摘くださいました。
そういえば昨年はなかなか暑くならなくて冷夏だとの予想が大勢でしたっけ。
4月に降雪があったことなどすっかり忘れていました。
この雪の影響で4月の灯油販売は35%もの増加となったのだそうです。
今寒くても、今年が猛暑にならないとは限らないってことですね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤澤治さんにお話を伺いました。
藤澤さんには東日本大震災の石油需給への影響、
東電の夏の計画停電の回避について、リビア騒乱、
世界需給から見る今後の原油マーケット予測などを伺いました。

震災直後は日本の需要落ち込み予想でNYMEXの原油価格も
97ドル台まで落ち込みましたがその後、復興需要観測で
ジャパンリスクは上げ材料となっています。
IEAは4月の石油市場報告で、今年の日本の石油需要は復興需要で
昨年を上回るとしていますが、藤澤さんはこれに疑問を呈しています。

復興需要として軽油や発電用の重油、生焚き原油の需要は伸びても、
個人消費の落ち込みからガソリン需要は、7%から10%減になる可能性が
あり、また、復興需要を見込んで増産された石油製品は余剰気味だといいます。
結果、現在では製油所も原油処理水準を下げており、余剰分の軽油の輸出を再開。
ガソリンの在庫は急増しているのだとか。

国際価格の上昇の背景にあるリビア問題については
ブル(強気)派は問題の拡大があれば原油が暴騰する、といったリスクを前提に
展望していますが、藤澤さんはこれ以上の拡大はないといった見方から、
問題沈静化の折には原油価格の沈静化が予測されると分析されています。
さらに昨今の原油価格高騰で買い控えが起こる可能性にも言及。
これから迎える米国のドライビング・シーズン[5月末から9月初め]期に
ガソリン価格が高く需要が低迷することも考えられ、ここからの一段高には
疑問があるとのことです。
しかし、中国の3月の需要は前年同月比で11.6%増。
6ヶ月続けて前年同月比二桁増と驚異的な増加を見せています。
強弱の材料が交錯する原油市場、さて、今後の価格見通しは?
詳しくはオンデマンド放送で藤澤さんの解説をお聞きくださいね。