原油価格を押し上げる中東情勢不安の高まり [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2011/04/15(金) 23:19

丸紅経済研究所 柴田明夫さんと

サウジアラビアが原油需要の鈍化を受けて、原油の生産量をリビアの生産障害を埋め合わせるため3月に引き上げた水準から削減している_

こんなニュースが流れた今週、同時にゴールドマン・サックスが
売り推奨なんてニュースもあって、原油価格が下落するかと思われたのですが、
若干の調整があったものの再び下値が支えられるような流れとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は丸紅経済研究所の柴田明夫さんに
原油価格の今後をテーマにお話を伺いました。

柴田さんは指摘します。

サウジアラビア産原油とリビア産原油では質が違うと。
リビア産原油は低硫黄原油。
硫黄分が重量比で1パーセント以下のローサルファです。
対してサウジアラビア産原油は重質油。質がまるで違うのです。
これまでリビアから原油を買っていた国が
質の違うサウジの原油を買うでしょうか・・?
質のミスマッチにリビアの減産分を
サウジが補えるのか疑問もあったようです。

柴田さんは、こうしたニュースが一時的に利食いのキッカケに
なることはあったとしても、基本的にはスペアキャパシティの問題が大きく、
中東情勢がこれ以上の拡大を見せれば原油価格は更に上昇するリスクに
さらされるとお話くださいました。

スペアキャパシティとは、1ケ月以内に増産体制に入り、
そのレベルを90日間維持できる能力のこと。
このレベルを下回ると却って相場を押し上げがかねないとされています。

中東の混乱における原油の供給懸念から、
サウジやUAEなどが追加増産しており、
年初まで日量500万バレル以上あったスペアキャパシティは
心理的に安心とされる日量400万バレルを割り込む恐れが
出てきているのだそうです。

これは中東の混乱拡大で産油国における追加的な供給障害が生じた場合、
もはや増産余力がないのではないか、
ということが懸念されているということです。

最大の懸念はこの混乱がサウジアラビアに飛び火すること・・・・。
では現状のサウジの状況はどうなのでしょうか?
柴田さんは現在バーレーンで起こっている反政府デモがサウジにとっても
大きな懸念と成り得る背景について詳しく解説くださいました。
またサウジの国王、皇太子は高齢であり健康問題が囁かれています。

さて、今後こうした中東問題が原油価格にどのように影響してくるのか?
詳しくは柴田さんの解説をオンデマンド放送でお聴きくださいね。