原発事故とエネルギー問題 [日経新聞編集委員] [マーケット・トレンド]
2011/04/04(月) 18:44

科学技術部 吉川和輝さん

東日本大震災で被災した
東京電力福島第一原子力発電所。
現在はどんな状況なのか本当の事が
知りたいんですと吉川さんにたずねたら
まだ解決の方向は見えない状態ですが
当初心配されていた最悪の事態はどうやら回避できそう。
ただ完全な解決に向けてはまだまだ時間がかかりそう…とのお答えでした。

“最悪の事態”というのは
原子炉の燃料棒を十分冷やせず温度が上がり容器を溶かし
中の燃料に含まれる放射性物質が大量に排出され
多数の放射線被曝者が出る…ということ。
この状態は完全ではないが何とか免れそうということです。
でも、今のような状況で原子炉を冷やし続けるのには限界があります。
効率が悪く完全に冷やすには時間がかかる上
時々水蒸気を外に出さないといけないこと。
この水蒸気に放射性物質が混じって外に出てしまいます。
そして、冷却水も汚染された状態で漏れ出てきていることが
新たな問題として心配されています。
今日本には54基の原子力発電があり、その数世界第3位です。
国のエネルギー基本計画では今後2030年までにさらに14基以上増やすことになっていますが
今回の事態を受けてこの計画は一旦白紙に戻すという発言もあり
新たな原発建設にはブレーキがかかることは間違いありません。
となると、日本のエネルギー供給の確保はどうなるのでしょう。
これから夏場を迎え、停電が深刻化するのは必至です。

吉川さんの詳しい解説をオンデマンド放送でお聴きくださいね!