金、コモディティから金融商品へ [投資α情報(大橋ひろこ)] [マーケット・トレンド]
2010/05/08(土) 00:14

雨が降り出し天気が気になる池水さん

GW前後にはマーケットが荒れやすい傾向があるとはいいますけれど、今年は歴史に刻まれるほどのインパクト!
ギリシャに端を発するソブリンリスク問題でユーロの下落が止まらず、リスク回避的動きが加速していたところにNY株式市場での誤発注問題が重なり、ダウ平均が1000ドル近くも下落、為替市場でもドル円が88円割れの急激な円高、原油はじめコモディティ銘柄も軒並み暴落となり、多くの日本の投資家の眠りを妨げる一夜となった6日のNYマーケットでしたが、金価格だけは1200ドルの大台に乗せる上昇となりました。
さて、この動きが意味するところは?

今日はスタンダードバンク東京支店代表の
池水雄一さんにお話を伺いました。

池水さんは「過去30年貴金属市場を見てきた中で、今回のように
金だけが大きく上がるというような動きはこれまで経験がない」と仰います。
原油はじめ、プラチナ、穀物と他のコモディティが軒並み大幅下落となるなか
金だけが大きく買われるというような相場はディーラー人生においても
初めて経験する特異な動きだと。

これは一体何を意味するのか。
なぜ、こんな動きとなったのか。


ひとつには金市場の参加者が大きく変化していることが上げられます。
ゴールドETFなどの新しい商品の誕生で、年金基金などの新しい資金が
金市場に関心を持ち始めており、今度の金融危機でこれらのマネーが
一気に流れ込んできているようです。

またリスク回避により引き上げられた資金が金市場に向かう背景には、
金がコモディティというカテゴリから金融商品として認知されてきており、
これまでとは金のステイタスが別ステージに入ってきたとも考えられます。

そして今日のテーマは「貴金属マーケットの動向と中国の影響力」

中国は現在世界最大の金生産国でありながら需要も旺盛ですが。
中国の外貨準備高における金保有高はたった2%にすぎません。
アメリカは80%近く、独、フランス、イタリアなどの欧米先進国も70%が金を保有しています。
中国はわずか2%。中国は今後金の比率を引き上げるとなると・・・・!
ものすごいインパクトです。

さらに、中国最大の銀行(ということは世界最大)ICBC中国工商銀行は
リテール向けに2億口座持っているそうですが、先月池水さんのところに
リテール向け金投資市場のスキーム見学に訪れており、
仮に中国の個人投資家が金の投資を本格的に始めたら。。。。
なんて話も刺激的!やはり金はあらたなステージに入ったんだな、と実感。

ただし、NY金は1226ドルが歴史的高値。今回1200ドルまで上昇していますので
テクニカル的には面合わせの水準に近づいています。
実需はこの水準で売ってきていますので、今回の信用不安が収まらず
このまま他のマーケットが売られる流れが続けば別ですが、
不安後退となれば、利食いも入ろうと言うところに来ていますので、
ここからの追随買いには慎重な姿勢が必要とも。

詳しくはオンデマンド放送を聞いてくださいね。