金は底入れしたのか~米金利とゴールド [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.11/22 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金価格はドル高を背景に8月16日に2017年1月以来、1年7カ月ぶりの安値となる1,160ドルまで下落しましたが、10月、世界の株式市場が不安定化すると投機家の買い戻しもあり1,243ドルまで上昇となりました。11月は値動き軟調ながら1,200ドル割れでは買い意欲が強く8月底値を確認するような値固め相場に入ってきています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんをお迎えし
貴金属市場の動向を伺いました。


目下金市場の注目は12月FOMC。18、19日のFOMCで
今年4回目の利上げ実施がコンセンサスですが、
市場はFOMCメンバー見通しの2019年3回、2020年1回の利上げには
懐疑的となってきました。メンバー見通しに変更が生じればドル高トレンドが
終焉し、金市場には買い意欲が戻る可能性があるためです。


米10年債利回りは10月半ばに3.24%まで上昇ごピークアウト、
今月21日現在、3.07%まで低下してきました。
長期金利が3%割れとなると、ドル売りが加速すると思われます。


NY金先物市場では大口投機家のポジションは10月9日、38,175枚まで
売り越し幅が拡大しましたが10月半ばから買い戻しが進み、
16日には17,667枚の買い越しに転換しました。
今月13日には再度9,247枚の売り越しに転じましたが、
投機筋らのスタンスもFOMCをきっかけに大きく変わるかもしれません。


金ETFのSPDRの金保有高は11月21日時点で762.92トン、
9月末の742.23トンから20.69トン増加(2.8%増)となっていますが
第2四半期末の6月30日現在の819.04トンと比較すると7%近い減少です。
まだ夏場の流出分が埋めきれていません。


ワールド・ゴールド・カウシル(WGC)は、11月1日の四半期レポートで、
2018年第2四半期の世界金需要は前年同期比1%増の約964.3トンと公表。
ETF需要は減少もアジアを中心とした新興国の宝飾需要や地金、
コイン需要の増加が全体の増加につながったとしています。


地金、コインの投資需要は28%増の298.1トンと旺盛でした。
インド、中国、インドネシア、イラン、ベトナムでの需要増が目立っています。
なお第2四半期は前年同期比4%減の964トン。

ここからの金価格展望は?!
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

ドル指数強くゴールド軟調、崩れてきた原油 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.11/15 大橋ひろこ 記事URL

2018年はゴールド市場が冴えない1年でした。まだ今年は終わっていませんが、、、、。2018年はドル高の年となりました。ドル指数は91.95から96.80まで5.28%上昇した反面、ゴールド価格は1320ドルから1207ドルまで8.5%下落となっています。金とドルインデックスの相関係数は▲0.85と高い負の相関を示しており、今年はドル高がゴールド価格の下落をもたらしたといえるでしょう。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の近藤雅世氏に
ゴールド、原油価格の現状と今後についてお話を伺いました。

次回12月の利上げが織り込まれる過程で、足元でもドル高基調が強まっています。
また、来年3回の利上げが想定されていることから、ドル高基調は継続する可能性が
高く、ゴールドはさらなる下落のリスクも。

しかしながら、株式市場が不安定化すれば想定どおりの来年3回の利上げが
実施できるかどうかはわかりません。

また、欧州は来年9月以降の利上げが見込まれています。
米国の利上げサイクルの打ち止めが見えれば2019年ドル高は終焉し、
ユーロが上昇するサイクルとなりますが、その時はゴールドが上昇となるでしょう。

また、記録的な下落相場を演じている原油先物市場ですが
IEA国際エネルギー機関の10月のOil Market Reportは
世界の石油在庫は増加しており、来年上半期も増加する可能性が高いと
足下の需給の緩みが指摘されていました。

しかし12月に予定されるOPECの総会で再び減産することが協議される見通しで、
その成り行きによっては、原油は大きく反発する可能性も。


詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

12日連続安、歴史的下落となった原油ここから [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.11/14 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油相場は10月3日に直近の高値をつけたあと、大きく下落しています。10月29日からは12営業日連続安。これは原油先物市場始まって以来の歴史的下落です。いったい何が起こっているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバルインベスターズ代表 松本英毅氏をお迎えし
原油市場下落の背景と今後の見通しを伺いました。


下落の背景は大きく3つ。

① イラン制裁の形骸化

米国は同盟国に対しイランとの石油取引停止を求めていました。制裁再開は11月5日。
イラン産原油が市場から消えるリスクを織り込んで上昇してきた原油相場でしたが、
トランプ政権は日本など8ヶ国に対して適用を除外する方針を発表。
イランの生産が11月以降大きく落ち込むとの懸念が、一気に後退しました。

② 米シェールオイル増産

先週までに2週間の間に米国の原油生産は日量70万バレル増加しました。
これはカタールなど、OPECの小国の全生産量を上回る増加です。
米シェール増産は勢いを増していることが確認されました。

③ SPR米戦略備蓄放出

米政府が予定通り10月から戦略備蓄の放出を開始。政府が備蓄を放出したことで
民間の米国内の原油在庫は季節的な傾向に反して積み増しが加速し、余剰感が強まる結果に。


75ドルから55ドル台まで20ドル近くの下落を強いられたWTI原油ですが、
下落はまだ続くでしょうか。

松本さんはサウジもロシアも、基本的にこれ以上の原油価格の下落は望んでいない、と
12月3日のOPECの定例総会に向けては反発局面入りとなるのでは、と指摘。

すでにサウジは日量50万バレルの減産の用意がある旨の発言を行っていますが
ここまで原油価格が下落すると産油国の財政に響きます。定例総会でも減産合意の可能性が
強まってきたと考えられます。

また、米国には今冬の低温予報が出ており、天然ガス相場が急騰しています。
天然ガス市況は米国内のドメスティックマーケットですので、
素直に米国の需要増見込みに反応していると考えられますが、
これまで政治ファクターが大きく価格動向に影響してきた原油相場ですが
いよいよ暖房油需要が意識される需要期に入ってくるため、
天然ガス相場につれ高となる可能性も。


そして松本氏は年末に向けての、季節的な在庫取り崩しにも注意が必要だと指摘。
これは例年、この季節から意識されるアノマリーですが、価格が上昇しやすくなるお話。
詳しくは、オンデマンド放送で松本氏の解説をお聞きくださいね。

ガソリン価格は130円台まで下落する?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.11/01 大橋ひろこ 記事URL

ガソリン価格の値上がりが話題です。資源エネルギー庁が10月24日発表した全国の22日時点のレギュラーガソリン平均価格は160円。2014年11月以来の高値で8週連続の上昇となりました。しかし29日発表価格は前週比0.4円安の159.6円と9週間ぶりに下落に転じています。ガソリン価格はこれから下げるでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表小針秀夫氏に
ガソリン、原油価格動向と今後の見通しを伺いました。

今後、ガソリン価格は130円台まで下落する、と小針氏。
ガソリン価格の指標である東京商品取引所のガソリン先物相場が
高値から下落に転じていることを指摘、TOCOM価格から計算できるとお話くださいました。

ガソリン先物の取引の中心限月である2019年5月限は、
11月1日時点で一時63010円まで下落しました。
10月4日の直近高値73970円から10960円もの大幅下落で下落率は15%にも上ります。

今の足元のガソリン価格が高値のピークだと仮定すると、
エネ庁の全国平均価格160円から、15%下がるとして、24円値下がりする計算。
理論的に136円程度までガソリン価格が下がる可能性があるということになります。

なお値下がりの時期については、日本産の石油の最大の輸入元である
ドバイなどの中東から日本まで輸送にかかる日数が約20日間なので、
11月に入ってからガソリン価格は下げはじめることが考えられる、と小針氏。

日本が最も石油を輸入している国は中東のサウジアラビア。
2位UAE(アラブ首長国連邦)と合わせて輸入全体の半分以上を占めています。

また、この中東から日本まで石油が輸入されるルートは「オイルロード」と呼ばれ、
日本にとって、重要なエネルギー安全保障の海上輸送航路となっています。

ペルシャ湾を出て、インド洋から太平洋へと航路し、シンガポールのマラッカ海峡を
通過し、片道で約6,500マイル(約1万2,000km)の道程をVLCC言う巨大タンカーを
使って日本に運ばれて来るのですが、VLCCは片道約20日間と、
原油の積み下ろしに使う約5日間を合わせ、約45日間かけてオイルロードを往復しているのです。

ということで、店頭販売価格は原油国際指標から1カ月程度遅れて動くということですね。

では、先行指標とな原油価格は今後どう動くでしょうか。

小針さんは、需給が緩んできていると指摘。
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

供給不安後退、原油はトップアウトしたのか [大橋ひろこコラム]
2018.10/31 大橋ひろこ 記事URL

10月 3日、WTI原油が76.90ドル、ブレント原油が86.74ドルと約4年ぶりの高値を示現。米国のイラン制裁の発動が11月5日に近づき、イランの原油輸出が日量100-150万バレル減少するとの観測が価格を押し上げましが、10日、米国の株式市場が暴落すると油価も下落し17日にはWTI価格は70ドルを割り込み下落基調を強めています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治氏をお迎えしてお話を伺いました。


カショギ記者の殺害の黒幕がサウジアラビアのムハンマド皇太子であるとの
疑惑が、米国による制裁につながるとして原油市場でも警戒が強まる瞬間が
ありましたが、サウジは原油を外交のカードには市内と表明、米国の要請に応え
増産するとも発言しており、足元ではサウジリスクは後退しています。
ただし、サウジの政治体制に国際的な批判が高まっており、
現在のサウジの王制維持への懸念は長期的に今後の中東リスクとなります。


米国のイラン制裁発動時期が迫っていますが、
中国、インド、トルコ等がイラン原油の輸入を継続しており、
イランからの原油輸出がどの程度減るのかが不透明になってきました。


制裁によりイランの原油輸出量が日量100万バレル減少するとして
10月初旬まで原油価格は上昇を続けましたが、その効果には懐疑的な見方も。
イランの国営タンカー公社は38隻の大型船を保有していますが
現在の自動認識装置(AIS)のスイッチを切りGPSでは追跡できないような
"幽霊タンカー"化しており、実際には、イランから原油が輸出されているようです。
一方で、米国も中国やインドには、イラン原油の輸入量の削減を条件にして、
制裁免除(Waiver)を認めるのではないかとも報道されており、
イラン制裁が原油価格の強気材料とするのはテーマとして古くなってきました。


供給不安が後退する中、需要の減退がテーマとなりつつあります。
EIAによれば2018年の生産量は、日量1,074万バレルと
前年対比日量約140万バレル増ですが
10月の短期エネルギー見通しでの2018-2019年の需給バランスでは、
来年の石油需要は日量約150万バレル増と予測するも、
供給は非OPECの生産量が日量約220万バレル増と
OPECの生産量は、2018年より減ると予想となっています。
つまり、景気に強気ではないということです。

IMFも世界の来年の経済成長率の予測値を下方修正していますが、
BPのCEOであるボブ・ダドリー氏は、来年は景気後退によって
原油価格が50-60ドルに下落する可能性もあると指摘しています。


まだ市場には100ドル超えの予想もありますが
WTI原油価格は10月20日にコンタンゴとなりました。
実際に需給は緩んできているのです。 
NYMEXのファンド筋の買い越し残高は、ここのところ減少していますね。

さて、ここからの原油価格予想は?!

詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

ゴールド10週ぶり買い越しに~年末に向け注目のゴム [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.10/24 大橋ひろこ 記事URL

株式相場が不安定化する中、ゴールドが上がりだしました。今年は米金利が上昇基調でドル独歩高が続いたためゴールドは下落が続いており、先物市場では投機筋がゴールドを9週連続で売り越していました。10週目にして買い越しに転じています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・アナリスト菊川弘之氏にお話を伺いました。

足下の株式市場の下落は金利上昇が一因であるとされています。
金利上昇、ドル高はゴールド市場にとってネガティブですが、
なぜゴールドは目覚めたのでしょうか。

8月まではゴールドは下落を続けていました。ドル独歩高が続き、新興国通貨が売り込まれる中、
ゴールドも一緒に売られ続けていたのです。
しかし8月以降、10月にかけて金利(ドル)と米国株は上昇を続けていましたが
ゴールドは下げ止まり、底練りの様相を呈していました。
新興国通貨下落が止まったのもこの時期からですね。

足下では世界の株価が不安定化したことで
ゴールドに資金が流入しているものとみられますが、
季節性からみて年末に向けてはゴールドが上昇しやすい時期。
菊川さんは株式市場の動向にはまだリスクが残るとして、
ゴールドは底入れしたと指摘。ここからのゴールド相場の見通しを伺いました。

また、菊川さんは先般上海にて経済講演をされたそうですが、
上海の実需家や投資家らは今後の米中貿易摩擦の先行きについては
11月のG20と米中首脳会談に注目しているとのこと。
それほど悲観はしていないようです。

また、上海のゴム倉庫には大量の在庫が眠っているようですが、
これが少しづつ市場に放出されていますので、
上海の投資家らはゴム弱気相場もそれほど長期化しないとみているようです。
ゴムの季節性からみても年末年始はゴムが大相場を演じる時期。
ここからの展望を菊川さんに伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

トヨタとソフトバンク提携の意味 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.10/17 大橋ひろこ 記事URL

10月4日、トヨタ自動車とソフトバンクグループがモビリティサービス事業での提携合意を発表。株式の時価総額の2トップの提携に世界が驚きました。約20年前、トヨタはソフトバンクから販売関連のシステム導入で提案を受けた際に断っていた過去があり、両社は相性が良くないと思われていましたが、この提携の背景にあるものは、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏に
「トヨタとソフトバンク提携の意味」をテーマにお話を伺いました。


そもそもトヨタ自動車はKDDIの大株主。グローバル通信プラットフォームは、
KDDIと共同開発を推し進めています。


また、ソフトバンクはホンダとAIの開発で協業していますが、
米ゼネラルモーターズ(GM)のライドシェア専用自動運転車の開発会社である
GMクルーズホールディングスにも出資しています。


トヨタとソフトバンクの提携発表の前日である3日、
ホンダとGMクルーズと、GMが無人ライドシェアサービス用車両の開発で
協業することで合意したと発表しています。


つまり、KDDIからみればトヨタに裏切られた?!ように見えますし
ホンダからするとソフトバンクに浮気されたようなものです。


なぜこのような驚きの提携合意が必要だったのでしょうか。


ポイントとなるのが、 今年1月に開催されたInternational CESにおいて
トヨタが発表した「e-Palette Concept」


トヨタは「e-Palette Concept」で電動化、コネクティッド、
自動運転技術を活用したMaaS専用次世代EVで、
移動や物流、物販など様々なサービスに対応し、
人々の暮らしを支える「新たなモビリティ」を提供するとしています。


※MaaS=Mobility as a Serviceの略。
車を所有せず、使いたいときだけお金を払って利用するサービス


つまりトヨタは、自動車の製造業からサービスへと事業を変化させよう、
ということなのでしょう。
産業革命の流れの中で、消費者は自動車保有するより
シェアして使用することへ意識がシフトしつつあります。


ちなみに、一般自動車の稼働率はわずか4%なのに対し、
事業車の稼働率はその10倍にもなるそうです。

ライドシェア時代に変わりつつある中で
自動車販売台数が減少することは目に見えています。
トヨタは製造販売業からプラットフォーマーとして
利用料を取るという事業に軸足を移さざるを得ないと判断したということですね。


これは世界のどの自動車メーカーにも共通する問題で、
モビリティサービス事業への投資は積極的に行われていますが
トヨタのような大企業がこれだけのプラットフォームを
先陣切って発表したことは大きなサプライズとなりました。


「e-Palette Concept」構想の中で必要になってくる新しいノウハウには
あらゆる「IT」の技術が求められます。


ソフトバンクはトヨタを先回りして自動運転技術の先行企業を買収、投資しており、
結果、トヨタはソフトバンクと提携した方が早い、、、
提携せざるを得なかったと豊田氏が話していますが、
優秀な人材確保にはソフトバンクとの提携が必要だったという側面も。

今や若い技術者はトヨタではなくソフトバンクを目指す時代。
記述者確保も喫緊の課題なのです。


また「e-Palette Concept」のコンセプトはEV自動車ですが
何故トヨタはガソリン車でなくEV車を目指すのでしょうか。

大場氏によると事業車となると年間走行距離が長くなりますが
ガソリンより電気の方が効率よく走行できるのだそうです。
ガソリンには高い税金もかかりますしね。


詳しくはオンデマンド放送で大場さんの解説をお聞きくださいね。

過去最大規模のショートを抱えた金市場 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.10/11 大橋ひろこ 記事URL

10月10日水曜日、ダウ平均は800ドルを超える大幅下落(3.15%安)となり、翌11日木曜日の日経平均は900ドル超えの暴落となりました。ダウは今年2月のVIXショック以来の下げ幅となり、最高値の26951ドルから5日で1358ドルもの大きな調整となっています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にお話を伺いました。


株とゴールドは教科書的には逆相関とされています。
株の暴落にも、金価格はほとんど動いていません。
COMEX金先物価格は2ドルほど上昇した程度。
株式市場が大きく下落する際には資金の逃避先として
ゴールド市場が受け皿となるとされていますが
なぜゴールドの上昇は限定的なのでしょうか。


亀井氏は、高止まりしているドルインデックスと
米金利について解説くださいました。
特にパウエルFRB議長の講演で、中立金利水準を超えて利上げを進める
可能性あると発言して以降、米金利上昇が加速しています。


ゴールド先物市場はドルインデックスの変動に相関性が高く、
ロボットトレードでプログラムされているようです。
ドルインデックスは10日、11日とあまり大きく動かず
高止まりだったことが、金価格が小動きだった背景にあると思われます。


ただし、金先物市場は過去最高のネットショート。
10月2日時点でロング598トン、ショート666トン、ネットショート68トン。
なんと8週連続での売り越しです。
2001年に7週連続の売り越しがありましたが、それを超えてきました。
1999年以来の記録更新だそうです。


一方、ゴールドのETF市場も4月末の871トンから10月には730トンまで
残高が減少しており140トンもの資金流出となっていました。


ところが、10月10日、まさに米株が暴落した夜のわずか1日で
SPDRスパイダーゴールドシェアのゴールドETF市場の残高が
8.82トンも増加していました。

先物市場がドルインデックスの高止まりで反応が薄かったのですが
ETF市場ではゴールドへの大きな資金流入が見られたのです。


また、米中貿易摩擦の影響が中国の金買いを鈍らせるとの
思惑がありますが、4-6月期の中国需要は落ちていませんでした。
インドも通貨ルピーが安くなる中、買いが鈍っていないとか。


ポイントは過去最高に積みあがったゴールドショートポジション。
きっかけがあれば巻き返しが金価格は押し上げられます。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

TSRゴム先物、10月9日TOCOMに上場 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.10/04 大橋ひろこ 記事URL


10月9日火曜日、TOCOM東京商品取引所にTSR「Technically Specified Rubber(技術的規格格付けゴム)が上場されます。TOCOMには66年の歴史を持つRSSゴム先物市場がありますので、TOCOMではゴム2銘柄が取引できるようになります。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表 小針秀夫氏にTSRゴム先物取引についてお話を伺いました。

TSRゴムはその形状から「プロック状ゴム」と呼ばれます。
RSSゴムは「シート状ゴム」ですから、そもそも形状が異なるのですが
2017年ベースの輸入量は、TSRが全体の78%を占め、RSSは19%。
TSRはRSSに比べ4倍もの水準に達しています。
TSR追加上場は、流通実態に合わせたニーズの高まりによるものなのですね。

これまでTOCOMに上場するすべてのコモディティの受け渡しは日本国内で行われてきましたが、
TSRゴムは日本市場はじめての国際取引ルールでFOBバンコク受け渡しとなります。
渡し方はタイのバンコク港かレムチャバン港で品渡しする決まりとなっています。
TSR上場は、国内の実需筋、投資家だけでなく、
中国など海外投資家層が参加しやすい市場となるとみられます。

天然ゴム先物はシンガポールや上海にも上場されています。
シンガポール取引所では主にインドネシア産が取引されていますが、
TOCOMのTSR先物は指定生産国をタイにすることで差別化を図ります。
日本、シンガポール、上海と市場間の裁定取引なども活発化するとみられ、
注目度は高いようです。取引するためにはどうしたらいいのでしょうか。
小針氏に伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

天候相場から需給相場へ~穀物市場は底入れしたのか [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.10/03 大橋ひろこ 記事URL

米穀物市場は天候相場から需給相場に移行する時期です。

9月半ばにはいると、米国産トウモロコシは収穫期に入ります。今年は6年連続の豊作が目される米国産の大豆、コーンなどの穀物市場。


米農務省から発表される9月の需給報告発表のころから、市場は天候相場から需給相場に移行するとされていますが、天候相場は穀物の生産高、供給量が重要視される相場であるのに対し需給相場は消費・在庫など需要量が重要視される相場となります。ここから相場の流れがガラリと変わることも少なくありません。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス代表 茅野信行氏に穀物市場の動向と今後の見通しを伺いました。

農務省から発表される需給報告は毎月10~12日頃。
今年は9月12日に発表されました。

2018~2019年度の米国産トウモロコシの単収予想は
前月発表値の178.4ブッシェルから181.3ブッシェルに引き上げられ、
過去最高の単収となった2017~2018年度の176.6ブッシェルを上回りました。
生産高予想も前月145億8648万ブッシェルから148億8266万ブッシェルへ引き上げられ、
2017~2018年度の146億6040万ブッシェルを上回っています。

単収予想がが引き上げられたことで、シカゴコーン相場は急落。
9月12日の366セントから、18日には342セントまで大きく値を下げました。
しかし、19日から相場は反騰、10月2日現在369セントまで上昇、
発表前の水準を取り戻しています。反発の背景には何があるのでしょうか。

過去最高の豊作となる見込みであることから、発表直後に売り込まれた
トウモロコシ相場ですが、今年もアノマリー通り、9月の需給報告をもって
材料出尽くしとなり、上昇相場にはいるのでしょうか。

茅野さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

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