トウモロコシ受粉遅れは波乱要因となるか?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.07/12 大橋ひろこ 記事URL

今年2月、TOCOM東京商品取引所には大豆やトウモロコシなどの穀物・農産物銘柄が加わりました。

ということでマーケットトレンドでは現在木曜日に農産物、穀物取引の基礎知識をお送りしていますが、専門家の目で今後を展望いただく金曜日にも、穀物業界の専門家として著名なコンチネンタルライスの茅野信行さんんいご出演いただけることとなりました。今後定期的にご出演いただき、穀物相場の展望を伺っていきますのでご期待くださいね。

さて、2012年は熱波、干ばつから大豆やトウモロコシなどの価格が大暴騰しましたが、今年2013年は豊作予想につき価格は下落傾向、非常に落ち着いています。


ただし、穀物相場を見る上では「限月」に注意してください。
昨年取れた穀物を取引する限月と、
今後作られる今年の穀物を取引きする限月では
チャートの形が全く違います。

現在、期近物といって、受け渡し・納会が一番近い限月は7月限。
今、7月ですね。つまりこの7月には納会を迎えなくなってしまう限月です。
現在この7月限は急騰しているのです。

この7月限は「旧穀」と呼ばれています。つまり「昨年作られた穀物」。
そして、「新穀」と呼ばれる「今年これから作る穀物」相場は
トウモロコシが12月限、大豆が11月限からとなっています。
こちらのチャートは大きく下落しています。

7月限のチャートと、12月、11月限のチャートが全く様相が異なるのは
何故なのでしょうか。

旧穀限月は不作の影響で在庫がなく、物がない状態だから高い。
新穀限月は豊作予想につき物が増えるだろうという思惑で安い。

ということですね。

そして新穀限月のチャートが下落傾向で今年の天候相場は波乱が
ないようなムードに包まれているのですが、果たして
「新穀」の収穫を迎える10月頃まで、この旧穀の在庫で繋いで
行けるのかどうかを不安視する見方も出てきています。

というのも、現在のトウモロコシは
天候相場でもっとも重要な「受粉期」を迎えています。

受粉はわずか1週間から10日の間の、しかも「午前中」に行わなければならないという
極めて局所的なタイミングで成功させなければなりません。

この受粉期に上手く受粉ができないと単収が低下、不作となってしまいますが、
今年は平均すると10日ほど、受粉が遅れていると茅野さんは解説くださいました。

受粉が遅れると収穫までの間の日照時間が足りなくなる可能性も出てきます。
受粉の遅れは現在相場にあまり織り込まれていませんが、
もしこの影響で、新穀も不作となる予想が出てくると、相場の急変のリスクも。

旧穀在庫はカツカツで新穀が出回るまでに持つかどうかも懸念されているというのに、
新穀の豊作予想が覆ってしまったら・・・?!

というようなリスクも孕んだ今年の穀物相場。
まずはトウモロコシの受粉が大きな問題にならないことが焦点となります。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

金、4-6月期25%下落で過去最悪の下落率 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.07/10 大橋ひろこ 記事URL

金価格は4-6月期は25%下落。1970年代に現在の形の金取引が始まって以来、四半期では過去最悪の下落率となりました。FRBが資産買入れ枠を早期に縮小するとの思惑がマーケットに広がってから、ますます金弱気に拍車がかかっているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は商品アナリスト小針秀夫さんにお話しを伺いました。

小針さんは、足元ではまだまだ下値が確認できない状況にあるが、
金の超長期トレンドはまだまだ終わっていない。後10年は金が上がるとみている、とお話しくださいました。
この展望はサイクル面からだとのことですが、日本がインフレ率を上げる政策を採っているということが、
近い将来インフレヘッジとして再び金が注目されることに繋がるだろうと指摘します。

しかしながら、まだまだ現在は金の底入れが確認できない状況。
小針さんは金相場は高値からの3分の1以上も下落しているが、
現在は半値押しに向かっているものと考えられる、とし、、
1999年から2011年までの上昇幅(253㌦から1923㌦の上昇幅は1670㌦)
に対しての半値である835㌦下落のシナリオが描けると、
金の半値押しレベルが意識される展開だとお話しくださいました。
1923㌦から835㌦下落するというシナリオだと、下値目処は1088㌦。。。

今は、米国の緩和縮小の思惑からドル高傾向、これがコモディティ価格を
全般抑えてしまっています。これが金価格の下落につながっているとするならば、
ドル高が落ち着かないと金市場に再び資金が戻ってくることはないと思われますが、
さて、ここからのシナリオは?!

また、プラチナは南アフリカの鉱山ストが報じられていますが、
これを材料に価格が押し上げられるということもありません。
そもそもの需給要因からは中国の景気減退、欧州の景気低迷など
プラチナ価格を押し上げる要因は見当たりませんが、
ストライキからの供給懸念がなかったら、価格はもっと安くなる
可能性も?!

さて、ここからのプラチナ価格の見通し、金価格見通し
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きください

WTI原油価格上昇の背景にある地政学要因とは [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.07/05 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は100㌦ドル台での推移。今週発表されたEIA週間在庫統計では在庫が輸入が急減して原油在庫は1000万バレル超減少したことも支援材料となりました。原油在庫全般は3億8400万バレルを下回り、3月以来の低水準。市場予想は230万バレルの減少を見込んでいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所の柴田明夫さんに「原油価格を支える中東の新たな動き」というテーマでお話しを伺いました。今週はWTI原油の急減という材料が原油価格を支えましたが、柴田さんは、原油在庫がタイト感が出てくるのは3億バレルが分水嶺。3億バレルを超えている現状において需給のひっ迫感はありません。OPECも日量3000万バレル生産を続けており、需給側面からは100㌦を超える高値は考えにくいのが現状です。

柴田さんは中東情勢を巡る動きが原油価格を支えていると指摘します。舞台はシリア、イラン、トルコ、エジプトで、背後にイスラエル、アメリカ、ロシアとの関係ということで、今回はこの地政学要因について詳しくお話しを伺いました。

 

第1:シリアの内戦、一段と長期化の様相に。
2010年チュニジアから広がったアラブの春で、リビアのカダフィ政権が、エジプト、ムバラク政権が倒れ、シリアのアサド政権も時間の問題だと思われていました。しかし、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」が、シリア政府側への軍事介入を表明。イランも4000人の革命防衛隊をシリアに派遣しています。また、ロシアがシリアに最新型対艦ミサイルを供与と、周辺国が武力と武器供与することでアサド政権が力を増しており、問題が長期化しています。また、米国はアサド政権が反体制派や一般市民に対し化学兵器を使用したと非難しており、シリア反体制派への武器支援を拡大していく方針。。。。ということで、双方への武器供与がエスカレートすれば、いずれテロリストの手に渡り世界中がテロの脅威にさらされる恐れが高まっているものと思われます。

 

第2:イランのウラン濃縮問題。

対欧米強硬派であったイランのアハマドネジャド前大統領が2期8年の任期を終え、大統領選挙では保守穏健派のロウハニ氏(最高安全保障委員会元事務局長)が、保守強硬派のガリバフ・テヘラン市長を大差で破ったことで、市場では、穏健派の大統領の誕生で欧米との関係が修復され、ウラン濃縮、核開発政策に歯止めがかかるとの見方もあります。実際、ロウハニ時期大統領(8月就任予定)は、選挙後の記者会見で、核計画について「より透明な形で示す用意がある」と発言しIAEA(国際原子力機関)などの査察を積極的に受け入れる可能性を示唆しています。しかしロウハニ氏も核開発推進派。核開発政策は最高指導者ハメネイ師の専権事項。20%のウラン濃縮停止が実現される日は全く見えていない。そう簡単ではないようですね。むしろ国連安全保障理事会の5常任理事国にドイツを加えた6カ国が、行き詰まっていたイランとの協議再開を図ろうとする間、イランが濃縮活動を進める時間的猶予を得ることにもなるということで、あまり時間をかけるわけにはいかないのですが...。

 

第3:トルコ情勢。

イスタンブールの中心タクシム地区ゲジ公園の開発計画に多くの市民が反対、これを警察が力づくで解散させたことから、エルドアン政権(AKP)の強権的政治と最近のイスラム化政策に反対する全国的な暴動へとエスカレートしました。

トルコは地理的にヨーロッパとイスラムの緊張地帯のはざまにあって、アタティルクによる1923年の共和国建国以来、政教分離による世俗主義が国是。しかし、エルドアンは最近、公園へのモスクの建設や酒類の販売規制、広告規制など新たなイスラム化政策をとりだしたことが発端です。

またトルコの地政学的問題の1つにあるクルド人問題。総人数2500万人以上と言われるイラン語系のクルド人が、トルコを中心に、イラン、イラク、シリア、アゼルバイジャンなど数カ国に分散していますが、長く迫害を受けてきました。しかし、2005年この地域にバクー・ジェイハン石油パイプラインが建設されて以来、クルド人問題もエネルギー安全保障という問題と絡んで勢いづいているようです。

 

弟4:エジプト情勢

1年前に民主化選挙で選ばれたムスリム同胞団のモルシ政権に対する反政府運動激化。軍はモルシ大統領を解任しています。目下このエジプトのデモが原油価格を押し上げていると見られています。

 

柴田さんは4つの動きがいつ連動してもおかしくないとし、これを材料にして投機筋がNYMEX原油先物市場に流入していると指摘されています。詳しくはオンデマンド放送で柴田さんのお話しをお聞きくださいね。

リスクオフで金に資金流入はあり得るか [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.07/03 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油が上がっています。今日の時間外取引では102㌦を突破し1年2か月ぶりの高値をつけました。

反政府デモが拡大するエジプトの政情不安が周辺の産油国に混乱が広がって石油生産や輸送に支障が出るのではないか、という地政学リスクの高まりが背景とされていますが、投機筋ポジションは過去最高レベルにまでネットロングが積みあがっており、出口論議の高まりからパフォーマンスが落ちて来た株式市場から原油市場へとファンド資金がシフトしているとの指摘も見られます。


また、夕刻、ポルトガルの10年債利回りが7%を突破し、欧州市場が大荒れとなったことからユーロが売り込まれ、日経平均もナイトセッションで大きく下落、ドル/円相場も日中100・86円まで円安ドル高が進行していたものが、100円を割り込む円高進行となってしまいました。


こうした地政学リスクの高まり(有事)や、リスク回避の動きの時は、金相場が盛り上がるものなのですが、さて、ここから金市場に注目はあつまるでしょうか。


ドル建て金価格は、シャドーバンキング問題で上海株が崩れる過程で一緒に売り込まれ、先月末6月28日には1180㌦台へと1200㌦の大台を割り込むところまで下落していました。昨日7月2日にかけては1260㌦台まで反発してきていますが、戻りは弱く、自立反発の範疇といった様相。今日ポルトガルの長期金利が7%台に乗せ、ユーロ下落に拍車がかかると、買い戻す動きが加速したようにも見えますが、こうした世界のリスク要因が再び金市場への資金流入へと繋がるか、というと、東海林さんは「テクニカル的には戻り売りの様相」だとして、買う材料はほとんど見られないと解説くださいました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト東海林勇行さんに
金市場の動向と今後の見通しを伺しました。


テクニカル的には4月の暴落時の安値であった1320㌦が一旦の目標ではあるものの、ここを超えられなければ売られる可能性のほうが大きいということですが、その背景には4月の急落時には積極的な買いが見られた中国やインドなどの実需筋が、今回1200㌦を割り込むところまで下落した時にはほとんど見られなかったことが挙げられます。


中国の買いが鈍っているのは、流動性リスクが高まっている中国の金融機関の事情を考えれば不思議はないですが、世界の最大の需要国であるインドまで、金の輸入規制で買いが鈍っており、ここから大きく相場が回復するためにはどうしてもファンド勢による投機玉が戻ってこないことには期待できないようです。


インドは金輸入による貿易赤字の拡大から、輸入関税を引き上げており、また宝飾用の金を購入する際のローンを認めないという規制に出ています。要するにキャッシュでなければ金が買えないということです。


東海林さんはここからの見通しとして、米国の出口論議の行方とドル相場に注目だと解説くださいましたが、まず目先の大きなイベントは雇用統計でしょう。NFP予想は16・5万人、今夜のADP雇用者数予想が16万人となっています。

ここからの見通し、詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

今夕金急落も今後中国、欧州の新たな問題で金底入れか?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.06/26 大橋ひろこ 記事URL

金が急落しています。

ドル建て金価格は今夕1220㌦台まで下落してしまいました。昨年10月の1790㌦台から8か月にも渡る下落トレンドが続いていますが、ここにきて下落が加速しているのはFRBバーナンキ議長が出口戦略への工程が示されドル高が加速していることが背景。今日の日経新聞夕刊にはヘッジファンド大手のフォートレスインベストメンツのマイケル・ノボグラッツ氏のコメントとして「500㌦まで下がってもおかしくない」との見通しが示されています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンスの近藤雅世さんにお話しを伺いました。

近藤さんは「金はそろそろ底入れし、上昇にと転じる」と総悲観の中、
強気のコメントをくださいました。

現在、バーナンキ議長の出口への言及からドルを借り入れて新興諸国等に
投資するドルキャリートレードが巻き戻されています。
新興諸国から資金が米国に戻っているため、ドル高に。

また、上海株も暴落しています。新興国から資金が流出する流れのなか、
SHIBORと呼ばれる上海銀行間貸出金利が急騰、4%台だった短期金利が
13%台まで跳ね上がり、大手銀行が危ないという噂のために
借り入れができなくなった銀行が出て、エバーフライト銀行が倒産しています。

中国政府はシャドーバンキングによる不健全な融資の規制をするために
資金供給を控えてきましたが、昨日は事態が拡大することを恐れて資金注入するとともに、
金融危機回避を宣言するという異常事態に追い込まれています。

シャドーバンキングを規制するために資金を絞ると金融機関が倒産して
社会的混乱が起きる可能性が高く、他国の株式市場にまで混乱が拡大する懸念があります。
しかし、このまま政府が供給する資金が適正なところに回らず、
土地バブルが続くことも困るという難しい局面となっています。
足元は資金を供給することで混乱が落ち着いても、このシャドーバンキング問題は
解決されたわけではなく、いずれまた噴出することは明白。

近藤さんはこれが、金があがる一因となる、と指摘します。

そもそも今年金価格が下落するとともに中国の金需要は増えており、
今後預金が危ないとの思惑が拡大すれば、中国勢はますます資金を金に換えるだろう、
というのです。上海株の下落等でリスクマネーからの逃避が起きると、
金投資はさらに拡大すると。

また、欧州にも金買いの材料があるようです。
欧州の10年債利回りが25日の時点で、ギリシャ11.545%、ポルトガル6.921%、スペイン5.10%
となっており、三日間で各国とも利回りが1割以上上がっています。

ギリシャでERTという国営テレビを閉鎖するとサマラス首相が命令を出し、
これに議会が反発して、政権が危うくなっています。
少数与党なので政治的には非常に不安定です。ギリシャの改革は進んでおらず、
場合によっては再びギリシャ国債が売られる局面がありえます。

また、スペインでは外国から職を求めてスペインに移住してきた人々が
今スペインを離れており、昨年の人口は統計始まって以来減少しました。
過去5年間で2011年だけが0.4%成長で水面上に顔をだしましたが、
その他の4年はマイナス成長です。これも中国向け輸出が支えたという話ですから
中国の現状を考えれば今後への期待はできません。
深刻になっているのは中小企業の資金繰りだそうで、
欧州の危機は財政危機から経済危機に発展しつつあります。

つまり、中国が抱えるシャドーバンキング問題、再燃する欧州の経済危機、
これらが、資金の投資先としての金の魅力を再び取り戻させるきっかけとなると
いうことですね。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

4月の急落から2か月、金価格の今後 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.06/19 大橋ひろこ 記事URL

FOMCを前にしてマーケットはすっかり膠着してしまいました。

アメリカの出口論議の行方に注目が集まる中、日米の株価は少し「緩和が長引く」事の思惑の方が強いのでしょうか、下げ渋った状態でのイベント待ちです。金は5月21日以降、1,350~1,420ドルのレンジ相場を形成していますが、月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が前月比17万5,000人増と事前予想を上回ったことが発表された今月7日に大幅安となって以来、1,400ドル割れの状態が続き、18日の下げで下放れの兆しとなっています。金に強気の声は聞こえてきませんね。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんにお話を伺いました。

 

テクニカル的に観れば、相場は放れたほうにつきますので、1,350ドル割れとなると、1,320ドル、4月中旬の大暴落の底値に迫る水準まで下げてしまいそうです。1,350ドルに接近する下げとなると、実需家の買いが喚起されることが期待されるのですが、、、。25日移動平均線は1,378ドル水準に通り、緩やかに切り下がる展開となっています。

 

昨年10月以降、金市場からは短期資金の流出に加え、中長期的な投資資金も流出しているのが確認できます。ETFの金現物保有高は3月29日現在の1,565.66トンから今月 18日現在1,346.07トンまで急減。世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は6月18日時点で1,001.66トンとなり、今年に入ってから約350トン減少し、2009年2月16日以来の低水準となっています。

 

 

14日に発表された6月11日現在の建玉明細によると、NY金市場の大口投機家の買い越しは59,005枚まで減少しており減少傾向に歯止めがかからない状況です。約3カ月前の3月19日現在の135,610枚から8万枚以上の減少となりました。

 

また、価格が下がってくれば買い出動してくる実需筋ですが、インドは経常赤字が拡大したことを受け、金の輸入関税を引き上げており、インドからの買いが鈍るのではないかと指摘されています。中国も景気減速の疑いが日に日に大きくなってきており、積極的な金買いが続くかどうかに自信がなくなりつつあります・・・。

 

森さんは、独立記念日7月4日を超えたあたりからマーケットのセンチメントが大きく変わることが多いとして、暴落後からおよそ3か月の金市場に再度資金流入の可能性もあると解説くださいました。まずFOMCを受けた米国株式市場、為替市場の動向を見てレンジを下方ブレイクするような急落があれば、リバウンドの買いも大きくなりそうです。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

 

それから、昨晩、18日夜はマーケットトレンド出演でおなじみの金業界の重鎮、亀井幸一郎さんと池水雄一さんの合同新刊出版記念パーティが開催されました。

偶然にも同じ時期でのゴールド本の出版を祝って、日本橋WIRED NEWS CAFÉをGOLD一色に染めてのパーティではMCを務めさせていただきました。GOLDのシャンパングラスにGOLDの金箔入りのカクテルに金箔のケーキにとGOLD尽くしでGOLD関係者の結束も高まった一夜となりました。亀井さん、池水さん、新著出版おめでとうございます!!番組でも新著プレゼント募集しましたが、残念ながら当たらなかった方は是非お手に取って読んでくださいね~!

コモディティ市場は金融相場から需給相場へ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.06/12 大橋ひろこ 記事URL

今週は週明け月曜日の日経平均が今年最大の上げ幅を記録し大きく戻ったことでいよいよ調整終了かと思われたのですが、そう簡単ではなかったようです。
債券市場、株式市場が大荒れとなる中開催された日銀の金融政策決定会合では「日本版LTRO」への期待も高かったようですが、ゼロ回答であったことで、再び株が売り込まれ、ドル円相場も95円台まで下落してしまいました。




皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話しを伺いました。

日本のアベノミクス、異次元緩和相場の行方が世界の関心の的となっていますが、コモディティ市場からは投機マネーが流出し、ボラティリティが低下しています。

スパイダーゴールドのETF金保有残高は1000tを割り込んで
しまうのではないか、というレベルにまで減少してきており、
仮に1000tの大台を割り込んでしまうと心理的な弱気感が
再び金価格を下落させてしまうかもしれないと小針さん。

10年あまり続いた上昇トレンドは一旦終了したようですが、
小針さんは次なる10年の上昇へ向けての長い調整に入ったと指摘、
次に金が上昇する時には、緩和マネーが引き起こすインフレが
きっかけとなるのではないかとお話しくださいました。

また農産物、コーヒーや粗糖の値段が大きく崩れてきています。
コーヒーは2011年5月につけた308.9セントを高値に現在は125.5セントまで
崩れてきており、2年にも及ぶ下落トレンド形成中。
粗糖は2011年2月につけた36セントを高値に16.18セントまで下落、
半値以下となってしまっています。

アメリカのQE2マネーが引き起こしたとも指摘される食糧高で
農産物の生産国は生産を拡大し供給を増やしました。
ところが中国やブラジル経済の失速で思ったように消費が伸びず
在庫余剰の状態にあるといいます。


投機マネーが商品市場から流出してしまった今、
商品価格は各々の個別材料、需給で動き始めたのです。
大豆やトウモロコシは在庫率の低下で一定の水準からは
下がらなくなっており、月足ベースでみると下値が切りあがる
上昇トレンドを形成していることが確認できます。

長年ジャーナリスト、アナリストとして商品価格をウォッチし続けてきた
小針さんの今度の展望、詳しくはオンデマンド放送でお聞き下さいね。

インドがまたも金輸入規制、金価格への影響は?! [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.06/05 大橋ひろこ 記事URL


日本株はまだ落ち着かないようです。

今日は今年3番目の下げ幅となり、かろうじて13000円の大台は守りましたが、セリングクライマックスといった様相ではありません。

安倍首相が発表した成長戦略第3弾が市場の期待に応えらえれなかったというような動きとなってしまいます。アベノミクス、異次元緩和相場の行方はどうなっていくのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はオーバルネクストアナリスト東海林勇行さんにお話しを伺いました。

日本株の大調整より1ヶ月も前に金市場は大きな下落を演じていましたが、
その後半値戻しレベルまでの反騰は見せたものの、頭の重い展開が続いています。

それでも足元では米株が出口論議が盛り上がる中で高値からは調整気味であること、
安くなれば中国やインドなどの実需筋が旺盛に買いをいれてくることから、
下値はじりじりと切り上げているようにも見えます。




ファンド筋が新規で売っていても、現物需要は途切れることはありません。
インドの5月の金輸入は大幅に増加ました。5月の金輸入は162トンと通常の倍近くにも上ります。
しかし、インドは金を買うことで経常赤字が拡大しており、インド準備銀行は金輸入の規制を強化すると発表しました。

これまでにも1月に輸入関税を6%に引き上げるなど金の需要抑制に努めてきたインドですが、
5月には「手付金払いの金購入を禁止する」と富裕層にしか購入できないような抑制策に打って出ました。
そして今回は「輸出向け宝飾品製造を目的とした場合を除く全ての金購入において
手付金払いの金購入は禁止」と対象を広げ、一層条件を厳しくしています。

ファンド筋による売り崩しで急落した金相場、中国やインドなどの実需筋による買いが相場を
上昇させる力はないのですが、下値をサポートしてきたことには違いありません。

このニュースによる影響はそれほど大きいとは思えませんが、下値不安は若干膨らむ可能性もありますね。
短期筋のポジション(CFTC建玉明細)はここ3週10万枚を超える売り玉が溜まっており、
これが買い戻されるときには相応の上昇がみられるだろう、と東海林さんは解説くださいましたが、
さて、ここからの金相場の見方は?!

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

円建て金投資に妙味アリ!終わらぬアベノミクス相場 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.05/29 大橋ひろこ 記事URL

5.23ショックから1週間、まだまだ日経平均は不安定です。
今日も引け際にかけて急に下落幅が拡大しました。
昨晩のダウ平均が過去最高値を更新したことを受けて
日中は一時200円高の堅調さも見られたのですが、
大引け間際に円相場が上昇すると先物主導で上げ幅を縮小する神経質な動きとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話しを伺いました。

菊川さんはあれだけの上昇の後のチャートの悪化で、
日柄調整、あるいは値幅調整もあろうかと思うが、
アベノミクス、異次元緩和による日本株買い、円安のトレンドに
変化はなく、大局では安値を引き付けて買い場探しだと解説くださいましたが、
気がかりなのは米国株。



ダウ平均の2000年からの日足の陽線確率は
じつは6月が12か月中で一番低いのです。
Sell in mayというウォールストリートの格言があり、5月の株安は
皆が警戒していましたが、その5月もダウが史上最高値を更新したまま
終えようとしています。しかし、菊川さんによると、その5月の陽線確率は
40%近くあり6月のそれより高いのです。6月の陽線確率は20%ちょっとしか
ありません。5月の高値を売って休む、ということを考えるなら
6月の米国株はアノマリー的には注目で要注意だと言えます。

もし米株が下げることがあればドル建ての金価格はどうなるでしょうか。

金価格は4月に金市場最大の下落を見せましたが、
大きく価格水準を切り下げて以降、さえない展開が続いています。
菊川さんによると、ここ半年減少が続く金ETFの金保有残高は
1年間のオーストラリアの金の生産量に匹敵するのだとか。

ドル建ての金価格の先行きは冴えないものの、
菊川さんは円建ての金価格にはまだまだ妙味ありとお話しくださいました。
主要通貨で史上最高値を更新していないのは円建ての金だけです。
それは金よりも円の価値のほうが評価が高かったということですが、
この円が2年で2倍ものマネタリーベースの増加ということで
バラマキ政策に舵が切られたことで売られていますね。

かのジムロジャーズもアベノミクス政策には反対だが、
日本株は買っている、と話ているように、株高、円安のトレンドは
5・23ショックがあろうとも終わったと見る向きはありません。

円安が再開すれば、おのずとコモディティ価格は上昇します。
そうなれば円建ての金が再び上昇トレンドに回帰するだろうというお話。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞き下さいね。

米国の復権、強いアメリカでどうなる商品市況 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2013.05/22 大橋ひろこ 記事URL

すっかりSell in mayの警戒が解けてしまったようです。ダウ平均は連日の史上最高値更新、
日経平均も押し目待ちに押し目なしの連日のプラス引け。
株式市場が堅調な一方でコモディティ市場は金をはじめさえない展開を強いられています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長の
近藤雅世さんにお話しを伺いました。

近藤さんは強いアメリカについて、また、このところ騒がれなくなった
「財政の崖問題」について解説くださいました。

オバマ大統領は3月1日に歳出削減法案に署名し、米国は大きな支出ができなくなりました。
これは米国景気に少なからず影響を与えていますが、まだこれを警戒する動きは
マーケットにはありません。

また、債務上限法案で5月19日、つまり先週末に米国の債務が
新たな国債を発行しなければ予算支出ができなくなるはずでしたが、
税収が増加して、思ったよりも収入が多かったため
今の予定では9月頃までは国債の発行は不要となっています。

ルー財務長官は9月2日のレーバーデイまでに債務上限法案を議会で通して
デフォルトが起きないようにしたいと述べ、半年ほどの余裕がでています。
それだけ米国財政に豊かになっているということですね。
議会予算局は、9月までの会計年度の赤字は6420億ドルと
2月の予想から2030億ドルも下方修正しています。

財政支出の減少は景気に悪影響では無いのでしょうか。

ヘッジっファンドのPIMCOの解説では、
財政の崖が最悪の事態に陥った仮定すると
米国のGDPは4~5%落ち込むと予想されていましたが、
現状では歳出削減法案等の影響で1.7%の下押しとなっているだけで、
今年の米国のGDPは1.5%~2%増加すると見ている、と近藤さん。

誰も崖問題を警戒しなくなるわけです。
米国の経済指標は玉石混交ではありますが、雇用や住宅投資、
自動車販売などもよくなっていますね。

こうしたアメリカの景気回復は今後の商品価格にはどのような影響があるでしょうか。
財政の崖や問題が懸念ではなくなったことや、FRBの金融緩和の出口論議が活発化する
現状では金を買う意味が見いだせない、と近藤さんは指摘。

またシェール革命で米国の原油生産量が増加、在庫も積みあがっていく状況で
原油も上がりにくくなってきています。

ここからの注目銘柄など詳細はオンデマンド放送で近藤さんの
解説をお聞きくださいね。

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