動き出したプラチナ~下げ止まらぬゴム [大橋ひろこコラム]
2014.06/11 大橋ひろこ 記事URL
10日火曜のロンドン時間からプラチナ価格が大きく上昇を始めました。今日のTOCOM市場でもプラチナ価格は日久方ぶりに騰勢を強めレンジを上方ブレイクしたように見えます。南アフリカでは1月23日から続く鉱山労働ストライキがまだ続いていますが、ストが長引いている割には相場はレンジに留まっており、金の下落に頭を抑えられてきましたが、いよいよ動き出したということでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょう、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話しを伺いました。

これまでAMCU鉱山・建設労働組合連合が、これまで5万~6万円程度で
あった賃金を12万まで、およそ倍への引き上げを訴えて長期ストライキに
入っていましたが、1月から6月までのおよそ半年間、労働者には
賃金は支払われません。長期化するストライキに、南ア政府も仲介に入って
交渉が進められ、合意も近いのではという期待も出てきていたのですが、
交渉は物別れに終わったようです。これが今回の上昇のきっかけでしょうか?

また、NUMSA南ア・金属労働者組合も今月5日、
来月(7月)から組合員20万人規模のストライキに突入すると
発表、賃金の15%Upの交渉に入ると伝えられています。

今年のプラチナ需給は供給不足となるという試算もあり、
また、同じPGMのパラジウム価格が高騰していることから
プラチナはいよいよ大相場へのスタートを切ったと見られます。

一方で下げ止まらないゴム価格。ゴム分析のスペシャリスト小針さんは
タイ政府の生産者支援策の失敗をその要因として解説くださいました。

タイは政府が補助金制度を導入することにより、天然ゴム生産者を支援しています。
タイでは今年から北部で開発された天然ゴム農園の生産・収穫が本格的に始まり
これが増産に繋がっていることや、ベトナムでも近年、基幹産業としてゴム産業を
育成させるために増産傾向にあり、なんと昨年からマレーシアを抜き
世界第3位の天然ゴム生産国に躍り出る規模となってきました。


ラオスでも、2007年以降ゴムの木を新植し続けていますが、
これらのゴムの樹木の生産が今年あたりから本格的に始まることになっていることも
先行きの需給緩和要因です。今年のラオスによる供給は9年ぶりの高水準に
達する見込みになっています。

価格が下落傾向となっていることからタイ政府は生産者に補助金を支払い
支援策をとっています。タイ農業協同組合省が管轄している
「天然ゴム価格安定策」がそれで、単位面積当りで政府補助金を出しています。

補助金の対称は25ライ(1ライ=1600㎡)以下の小規模農園(スモールホルダー)に
従事する生産者。1ライ当り2520バーツの政府補助金が保障されており、
単純計算で25ライの農園の場合は6万3000バーツ(円換算19万7800円)の
補助金が出る計算。

しかしタイ政府が誤算だったのは、補助金対象の農民が62万人と試算して
いたのですが、実際に申請した生産者数は73万人にのぼり、
予算組みされていた210億バーツ(660億円)では足りず、
更に60億バーツ(190億円)の予算を計上する動きとなっているとか。

この政策がさらにゴム増産に拍車をかけてしまっています。
増産=価格下落、、、支援策がさらなる価格の下落を招くという
負のスパイラル。

小針さんは、TOCOM市場で200円を割り込んだゴム価格、まだ日柄も値幅も
足りていないとして、さらなる下値があると分析。

ゴム相場って、トレンドが出来ると長いんです。。。
そう簡単に終わらないのがこの市場の特徴。

まだまだ値頃で買うのは危険?!

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

金相場、ここから~金融要因と需給 [大橋ひろこコラム]
2014.06/04 大橋ひろこ 記事URL
急落に見舞われたドル建て金価格。3月17日にはウクライナ情勢の緊張化から逃避買いが活発化し、ドル建て現物価格ベースで1,391.69ドルまで上伸していたのですが、ウクライナ情勢の緊張緩和で同月18日から下落基調となり、26日には1,300ドル割れ。5月27日にさらに下放れとなり、30日には1,250ドル割れへと一段安。今月2日には1,241ドルまで下落しています。

皆様ごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんにお話しを伺いました。

ここからさらに下がるのか?持ち直すのか。。。
チャート形状は決してよくありません。

森さんは目先の動向として、今週の米国の雇用統計、ECB理事会など
金融要因からのドルの行方がポイントになるとお話しくださいました。

5日に開催されるECB理事会での利下げ観測からユーロ・ドルが下落
しており、この動きに連れて金も下げていることから、目下で
追加緩和策が発表されるか否か、またその後の声明に注目です。
1ユーロ=1.35ドル割れなら、金は1,230ドル台に下落するリスクも。

また今夜の、5月の米ADP雇用統計が発表されるのを皮切りに
米労働市場に関する米経済指標の発表が続きます。
6日に米労働省から発表される5月の米雇用統計がカギを握っており、
大方の事前予想は失業率が6.4%で4月の6.3%から悪化、
非農業部門雇用者数は前月比21万8,000人増で
4月の同28万8,000人増から鈍化予想となっていますが、
ハードルが低ければ、いい数字が出た際はドル高になりやすく、
予想に対しての織り込み度と結果を受けてのドルの動向が
金価格を動かすと思われます。

円建ての金は、円安進行となれば下値はサポートされると思われますが、
ドル建て価格が1200ドルをサポートできなければ、4000円割れも?!
目先はまだ下値模索が続きそうです。

ただし、価格は下落しているものの5月28日以降、
取組高の増加が続き、10万枚回復間近、こちらは市場関係者には
グッドニュース。相場としてみれば新規売りも出ているということか?

森さんには長期化する南アフリカの鉱山会社のストライキについて、
また、需給についてなどプラチナ価格動向についてもお話しを
伺っています。詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

膠着を下に放れた金相場、今後の焦点 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014.05/28 大橋ひろこ 記事URL
27日火曜のNY市場、COMEX金先物相場が急落しました。3月にウクライナ情勢の地政学リスクを囃して1392ドルまで高値を付けた後、激化しなかったことから下落となり、このところは1290ドル台ですっかり膠着相場していたのですが、昨晩1260ドル台まで30ドル近くの暴落です。確かに米株は堅調推移で、金が買われる地合いにはないのですが、それにしてもあまりに大きな下落となりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話しを伺いました。

菊川さんは、まだ下値を確認したという状況にはないとして、心理的節目である
1250ドル、底抜けとなれば1200ドルを試す展開もリスクとして残るとしながら、
それでも、今後のマーケット、世界の政治動向を睨んで、下値はサポートされる
だろうと解説くださいました。


昨日の下落については、中国の輸入量が大きく減少していたことが
きっかけと言う指摘や、米株堅調、週末に行われたウクライナの大統領選挙が
思いのほかリスクとしてマーケットに波及しなかったことなどを受けて
先物市場に大口の売りが出された、とされていますが、
短期的な値動きは投機的なポジションによって大きく振れることがあっても、
トレンドを形成するものではありません。

今後の大きな流れとしては、現在堅調な米株の行方が焦点。
今年前半はNYダウのチャートが、1929年の大恐慌の暴落時の形に
フラクタル(相似形)である、として警戒されていましたが、
これが相似形から離れてきました。


逆に行く場合、これはこれまで警戒されてきた分、大きく離れると
されており、米株はこの先思わぬ上昇となる可能性がある、と菊川さん。

短期的には米株上昇につけ、ということで金相場にはネガティブですが、
今年は中間選挙の年です。菊川さんは中間選挙の年のアメリカの株価は
第2四半期、第3四半期に低迷するとして、
「山高ければ、谷深し」とお話しくださいました。
その時は、金は逆相関となると思われます。

菊川さんはジム・ロジャーズの今後の日本の経済の展望、
金の投資スタンスなどもをご紹介くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

何故高い?高騰するガソリン価格~リム情報開発初登場 [大橋ひろこコラム]
2014.05/21 大橋ひろこ 記事URL
今日は番組初登場、「リム情報開発」の橋本洋さんです。

リム情報開発は、エネルギー全般の市況を取材し、指標価格を発表する"新聞社"。

この番組マーケットトレンドの番組を提供会社である東京商品取引所では、先物市場でガソリンや灯油が取引されていますが、この先物市場の取引が納会を終えた後、石油製品は実際に現物市場で流通することになります。その現物市場で流通する際の取引の調査および分析などをしているのがリム情報開発。石油市場には「リム価格」という言葉もあるんですよ。これはリムが発表している価格なんです。~ということで、これまであまり取り上げてこなかった石油製品について、今後、リム情報開発の記者の皆様にご出演いただき、お話伺ってまいります。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このところ、サービスステーションでのガソリン価格がどんどん上がってきています。
資源エネルギー庁が21日午後に発表したサービスステーションの店頭価格の全国平均は
1リットル当たり165.6円まで上昇しています。これは、2008年9月以来の高値。
まさにリーマンショックの頃の価格に迫ってきました。
リーマンショック直前の8月では185円くらいまでガソリン価格は高騰していました。

一方で、ドバイ原油市況。2008年8月は1バレル当たり110~120ドル前後でした。
現在は105ドル前後と現在の方が、5ドル以上安いのですが、、、
何故、国内の店頭ガソリン価格が大きく上昇しているのでしょう。

橋本さんは、ガソリン価格の高騰のいくつかの要因を解説くださいました。

①為替レート
アベノミクスによる円安が、ドル建ての原油市況の割安さを相殺した上に、
さらに国内への原油の輸入コストを底上げさせる結果となっている。

②消費税増税
3月末は159円程度だったものが4月に切り替わって164円へと一気に、5円もの上昇。
159円の3%が4.8円、ほぼ消費税の増税分がそのまま上昇している。


③需要期(需要要因)
4月~5月は大型連休中の行楽需要による消費増加が見られ、
例年ガソリン店頭市況は大型連休までは底堅く展開する。

④製油所の定期修理(供給要因)
製油所では必ず1年~4年に一度、常圧蒸留装置(トッパー)がメンテナンスのために、
だいたい数週間~2ヶ月前後の間、停止することが法律で義務付けられています。
トッパーの定期修理は5月~6月、9月~10月に集中。

この時期に集中するのはガソリンや灯油の需要期を避けて停止する必要があるためです。
ガソリンの需要は7月~8月の夏休み期間、また、灯油は冬場となる12月~2月に
消費が増えるため、これ以外の時期にメンテナンスを済ませておく必要があるのです。

しかしながら、石油元売り各社は定期修理の時期にも当然ながらガソリンスタンドに
供給を続ける必要があり、メンテナンス中の生産量が減ることに備えて、
定期修理に入る前の時点で在庫を大幅に積み上げておかなければなりません。
定期修理期間だけでなく、その前から需給が引き締まりやすくなるのです。

春先の定期期修理では、全国の4分の1~5分の1の
トッパーの稼動が停止しますが
日本ではエネルギー政策全体の見直しが迫られた結果、
この1年で、製油所の設備の廃棄が大きく進んでおり、
今回はこの影響も強まるとみられているのです。

こうして解説いただくと強気要因ばかりのようですが、
あくまでこれまでの市況がこれらのような要因で上がってきたということを
表しているにとどまると橋本さん。
放送では時間がなくて、詳しくお伺いできなかったのですが、
これらの要因はすでに織り込み済み?ということのようです。

今後、ガソリン価格はどのように推移していくかについて、
橋本さんは
大型連休中のガソリンスタンドでの店頭販売量を
ヒアリングしたところ
大きな伸びは期待ほどではなかったとの
声が少なくなかった、とのこと。

やはり、消費増税の影響が尾を引いていることが一因でしょうか。


橋本さんは、石油製品の原材料である原油の市況を見ながら、
製油所の定期修理の進捗状況には市場関係者は強い関心を持っており、
石油連盟が毎週発表する需給統計などを見ていくことが
今後の石油市況を見るうえで
重要だとお話くださいました。

リム情報開発のHPでは日々、こうした情報を掲載しています。

是非、リム情報開発のHPもご覧くださいね。

https://www.rim-intelligence.co.jp/index/top

天候リスクを織り込み始めた穀物、下げ止まらぬゴム [大橋ひろこコラム]
2014.05/14 大橋ひろこ 記事URL
すっかり膠着してしまった日本株市場、ドル/円相場も101~102円台で安定推移です。連日史上最高値を更新するダウ平均も、高値追いには及び腰でボラティリティは縮小しています。為替や株価などとの相関性の高い金価格も同様に、レンジ相場となってしまっていますが、商品市況によっては大きな値動きとなっているものもあるんんです。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにゴムや穀物相場の現状と今後の展望を伺いました。

綿花が過去30年で最長の上昇局面となっています。
今年はエルニーニョとなる観測が出ていますが、生産地の干ばつの思惑が
価格上昇に繋がっていると小針さん。

綿花の生産地は米国中西部。
となると、TOCOMに上昇しているトウモロコシや大豆相場にも
影響が出るのでしょうか。トウモロコシ、大豆も中西部が生産地です。

トウモロコシの生産も始まり、いよいよ天候相場入りとなった穀物市場ですが、
天候リスクを先取りしてじわじわ買い進められている印象。
しかし、まだ天候によるリスクが顕在化しているわけではありません。

USDAアメリカ農務省が9日に発表した5月の需給報告では
この秋に収穫されるトウモロコシの収穫量は139億ブッシェルと
過去最高になる見通しとなっています。
豊作を受け、期末在庫(2015年8月末)予想は
3億3千万ブッシェルとなると予想されており、
こうした需給要因からはとても買う気になれない相場。


エルニーニョで産地の干ばつがある、という予想と思惑による
トウモロコシ買いがどこまで続くのか、天候リスクがなければ
急落する可能性も孕んでいます。

買の一助となる材料として、ファンド資金が農産物関連ファンドに
流入しているという話も。農産物に連動する上場取引型金融商品ETPへの
投資資金は昨年12月31日以降、27%も増加しています。

一方で、下落が止まらないのがゴム市場。
2011年には535円台まで上昇したゴム価格は
現在200円割れとなるところまで下落。
直近の高値は昨年2013年の337円、
今年に入ってからは下落トレンドを継続しています。

小針さんは、主な要因のひとつとして
タイ政府による20トンにも及ぶゴム在庫の放出について
解説くださいました。


タイ政府は保有しているゴム在庫を5月後半に売却する意向を
発表しています。価格が低迷しているというのに、
タイ政府はなぜ在庫の放出を決めたのでしょうか。

実はタイ政府は2年前にゴム農家支援として高値で
ゴムを買い上げて在庫にしたと言う経緯がありました。
価格支援策として政府が介入していたのです。

ゴムは経年劣化が激しく、長期に品質を保つことはできません。
この在庫も使ってしまわないと、ということでの放出です。
カレンダー的には4~5月はゴムの減産期にあたりますので、
この時期を狙っての放出だと推測できますが、
需給はタイト化せず、価格は崩れる一方です。

小針さんは、もうはまだなり。と
ゴム価格はまだ下落リスクが高いと指摘。

ベトナムではゴムが増産となっており、
おまけに中国の景気減速懸念からなかなか買いづらい状況にあります。

小針さんにはテクニカル的に、どの程度下値があるのかも伺っています。
半値8掛け2割引き、はじき出される下値はまだまだ下の彼方?!
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

ポジティブサプライズの雇用統計受けて上昇した金 [大橋ひろこコラム]
2014.05/07 大橋ひろこ 記事URL
4月分の雇用統計が発表された5月2日金曜日。
NFP+28.8万人、失業率6.3%と予想を大きく上回る好結果に発表直後はドル急伸、米国株も買われたのですが、その内容が吟味されると一転してドル売りとなり、米国株もマイナス引けの展開となりました。

労働参加率の低下が指摘されていますが、ヘッドラインで見る雇用統計の好結果にもかかわらず金価格が急反発に転じたことには驚きを隠せない関係者が多かったようです。


皆さんご機嫌化がでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト東海林勇行さんにお話しを伺いました。


通常であれば、アメリカの経済指標が良く、景気回復が確認されれば
米株が物色され、ドルが買われることから、金価格は下落します。

雇用統計発表前にドル建て金価格は1300ドルの大台割れ示現となり
テクニカルの悪化から総弱気となっていました。
ところが雇用統計の結果が伝わると、金買いが旺盛となったのです。

東海林さんは労働参加率の低下から、思ったより良くないと受け止めた向きによる
米株利食いと金ショートの買戻しによる値動きによるもので、
これがトレンドになるものではなく、結局はレンジ取引となるだろうと
お話し下さいましたが、ではこうした金融要因ではなく、金の独自要因に
買い材料はないのでしょうか。

1300ドル台を回復してくると、実需の買いがピタリと止まるのだそうです。
実需というのは中国やインドの現物需要のことですが、
景気減速がじわり表面化する中、中国は金を担保に理財商品に投資していることが
話題となっており、金の大きな下落要因として懸念されています。

その規模は1000tにも及ぶという試算が先月話題となりましたが、
意外と金は下値固い印象です。

今春、銅市場で同様の中国による投機的取引が話題となり、
社債のデフォルトが報道された頃に、銅価格が急落したことで
コモディティを使った中国のキャリートレードが
リスク要因として取り上げられていました。

この中国の買いは1300ドルを超えてくると止まってしまうのだそうです。
ここから価格を買い上げる存在ではないと思われます。

金が反発した背景にはウクライナ情勢の緊迫化もあるとされていますが、
こうした地政学リスクでの買いは長続きしないのが定石。

国内、円建ての金価格は、3月15日には4545円まで上昇したのですが、
以降ジリジリと値を下げています。これは円高の影響だと東海林さん。
消費増税の影響が為替市場にどの程度インパクトとなっているのか
掴み切れませんが、東海林さんはこの影響によるドル/円の下落圧力が
強まるようだと、円建ての金価格も下落圧力になると指摘。


足元では、今夜のFRBイエレン議長の議会証言でドルがどのように動くのかに
注目とお話しくださいました。

東海林さんには、ドットフランク法による金融規制でコモディティ市場から
大手金融機関が撤退する流れが今後の商品市場に、金に与える影響なども
伺っています。詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

サイクル論からボトムを確認した金相場 [大橋ひろこコラム]
2014.04/30 大橋ひろこ 記事URL
日銀の金融政策決定会合もトリガーにならず。GWの谷間ということもありますが、日本株もドル/円も、すっかり膠着してしまっています。昨年大きく下落した金相場は今年に入って急反騰となったのですが、こちらも4月に入ってからは膠着状態。大手金融機関も軒並み金の見通しを引き下げていますが、金は再び下落してしまうのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今日は投資日報社の林知久さんに金相場の今後について、サイクル論、アストロロジー、そしてテクニカルの側面から展望いただきました。

林さん、金相場は今年後半にかけて上昇するとズバリ。すでにボトムを打っていると指摘。NY金は2016年までに1,000㌦上がるポテンシャルがあるというのですが、どういうことでしょうか。

林さんによると、NY金の相場には「25年サイクル」が存在しています。
前回のサイクルが76年8月~99年8月(2001年2月)までの24年6カ月、
現在はそのボトム99年8月(2001年2月)を起点としたサイクルが継続しているのですが、
あと4カ月で15年になります。25年ということは、次のボトム(底)入れは
2024年頃になる計算。林さんはどんなに早くても2020年まで
ボトムはつけないとご覧になっています。

サイクルは細分化されます。
25年サイクルには8~8.5年サイクルが内包されていますが、林さんは、
現行のサブサイクルは2位相の4・25年であるとし、このサブサイクルは
昨年2013年の6月28日の1179ドルでボトム(大底)を付けたとのこと。
25年サイクル、そしてその25年に内包される細分化された小さなサイクルでも
ボトムが確認できるということは、金相場はここから上昇スタートとなり、
どこかで天井を打ち、2024年のボトムに向けて下落するというシナリオとなります。

では、今回のサイクルの天井とはどのあたりになるのでしょうか。
林さんはN波動から算出された2418ドルがターゲットで、
2017年頃までにここを目指すと分析。
2011年の高値1920ドルを更新する大相場がやってくるということですね。

それにしてもこの膠着相場。一体いつ動き出すのでしょう。

短期的なトレーディングシナリオについても伺いました。

林さんの在籍する投資日報社は、サイクル論、アストロロジーからの相場分析で著名な
レイモンド・メリマン氏のレポートを発行されていますが、4月のNY金の重要変化日が
見事に金相場の転換ポイントと合致。
(チャートの★印が重要変化日)

特に4月21日±3営業日とされる変化日には、
長い下ひげを付けて30ドルもの急騰を見せたところが、ポイントだった?!

メリマン氏の相場分析メソッドの三本柱は
1.サイクル2.アストロロジー3.テクニカル。
現在、この3つが買いサインシグナルが点灯しているそうです。

林さんは、アストロロジーの観点から、5月のアストロロジーから見た
NY金の目先の注目すべき時間帯は5月20日の火星逆行の終了時だと指摘。
火星の逆行が順行に戻るタイミングでは、
金相場が転換する性格があるのだそうです。
今回の5月20日の転換は短期的に天井なのかボトムとなるのか、、、?!
詳しくはオンデマンド放送で確認してくださいね。

また、放送ではお話しいただく時間がなかったのですが、
7月26日~9月13日...火星の蠍座入居にも注視しているとのこと。
またご出演の機会があれば詳細伺いたいと思っています。

ただし、NYダウ週足チャートがオシレーターダイバージェンスを示現しており、
これから5月に入るということで要警戒。
オシレーターダイバージェンスは急落サインです。
Sell in MAYという格言もありますので、
米株下落のリスクが高まっていることには注意が必要とのことで、
もし、米株が大きく崩れることとなれば金市場も同調して崩れることになると林さん。


ただし、そのような全てのマーケットが崩れるような総悲観の後、
最初に出直るのが金相場。米株に連れ安となった局面は
長期サイクルでの上昇に向けては、いい押し目ということになります。
現在金相場のチャートは米株と逆のダイバージェンス。
オシレーター指標が上昇しているのに価格が下落傾向にある、
今後の上昇を示唆するサインが点灯しています。

林さんは昨年6月の安値である1,180ドルを割れない限り、
7月までの全ての突っ込み場面は買いであると、ズバリ解説くださいました。
詳しくはオンデマンド放送で林さんの解説をお聞きくださいね。   

南ア労組鉱山ストに進展?!プラチナ下落 [大橋ひろこコラム]
2014.04/23 大橋ひろこ 記事URL
1月から始まった南アフリカの鉱山の労働ストライキで、プラチナん供給懸念からプラチナが買われる局面がありましたが、足元では4月14日の1471.5ドルから今週火曜の1400.7ドルまで70.8ドル、▲4.8%下落となっています。鉱山ストに動きがあったのでしょうか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の近藤雅世さんにプラチナ、金、原油価格の今後を見る上でのポイントを伺いました。

プラチナの72%を生産している南アの三大プラチナ鉱山会社では1月23日から労働組合のストライキが続いていますが、
17日新たな提案が行われ、22日と23日両日に亘って
労使協議が行われています。今夜が2日目、23日ですね。

新たな提案とは2017年までの3年間に亘って労働組合が要求している
地底鉱山労働者の最低賃金を12,500ランド(年額15万ランド:約146万円)に
引き上げるというもの。毎年段階的に現金給与を引き上げ、
7.5~10%の賃上げとなります。
その他の手当ても含めれば会社側の負担は労働者一人当たり
年間約200万円になると鉱山会社側は述べているのですが、
さて、組合側はこの提案を受け入れるのでしょうか?

近藤さんは、二つの見方をご紹介してくださいました。

一つは、労働組合側も相当疲弊しているので、妥協案を修正して
受け入れるだろうという見方。1月下旬からのストで鉱山労働者は
現在までの期間、賃金収入がありません。さすがに懐も厳しいでしょう。

もう一つは5月7日に予定される南アの大統領選挙までは
解決しないという見方ですが、労働組合の幹部はいかなる
政治的背景も無いと述べており、それほど長期化しないとの見方が
優位なようです。これでプラチナ価格が供給懸念の軟化から
下落したということなのでしょうか。ではここからは?!

近藤さんは、ニューヨーク市場では、パラジウム価格が
過去9カ月で最大の下落となり、プラチナは過去12週間で
最大の下落となっているとしながらも、
日本の市場(TOCOM)は、これまでこの日のために
ショートポジションを持っていた投機家が買い戻すために
それほど下がらないという見方もあるようで、
だからといって、素直に下がるかどうかは難しいようです。
市場は単純にニュースを受けて動くわけではありません。
ポジションの偏りに注意が必要ですね。

また、近藤さんはウクライナ問題について
国際紛争にはなりえないと解説くださいました。

ウクライナの問題は、ある日突然起こったことではなく、
かなり以前からプーチン大統領とオバマ大統領及び、メルケル首相との
間で長く話し合われた末の行動であり、すべて両者の合意の下で
動いているものと近藤さんは指摘。

オバマ大統領も、メルケル首相も、クリミア半島のロシア併合に際しては、
世論向けに経済封鎖を行ったにすぎず、だからこそ、数人のロシア人の
ビザ発給停止など緩やかなものだったというのです。

※クリミア半島は、フルシチョフが1969年に当時のソ連邦の一員であった
ウクライナに施政権を委譲したもので、当時はソ連が崩壊することは
前提になく、この点についてプーチン大統領はフルシチョフの決断は
ソ連の内政問題だったと述べています。

近藤さんは問題は、ウクライナ東部は工業地帯で、
ウクライナは世界第6位の鉄鋼石産出国であり、
世界第8位の鉄鋼製品輸出国でもあります。


更に、ウクライナ東部には米国のシェールガス田と同等の規模を誇る
天然ガス埋蔵量があるのだそうで、プーチン大統領が狙っているのは、
おそらくその天然ガス権益で、逆に米国やドイツもこれだけは死守
すべきウクライナの権益として西側に取り込みたいとの思惑があるとか。
ただ、それを巡って東西の冷戦が復活するほどのものではないと
近藤さんは、商社時代から長く追い続けて来たこの3者間の関係について
あまり懸念していないようです。

ということで、今後有事の金買いなど、金の押し上げ要因に発展
する可能性は極めて低く、これは原油市場に於いても同様だと
解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で、近藤さんの解説をお聞きくださいね。

中国企業が金キャリートレード利用の可能性指摘 [大橋ひろこコラム]
2014.04/16 大橋ひろこ 記事URL
4月15日火曜、NY市場の金価格は、大幅反落となりました。昨日 1日の下げ率は(量的緩和策の縮小着手を決めた)FOMCの決定を受けて売られた昨年12月19日の3.4%以来の大きさで1284.4ドルまで安値がありました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんに
金相場について伺いました。

森さんによると1,300ドル台ではアジアの実需買いは消極的だそうです。
200日移動平均線が1,299ドル台に通っており、1,300ドル割れとなると
実需が動き始め需要が喚起されるそうですが、チャートは悪化してしまいます。


昨年末1200ドル割れとなったところから、今年に入ってショートカバーから大きく上昇
1400ドル目前まで上昇したのですが、そこからおよそ半値下落した1300ドル近辺で
現在どちらへ向かうのか、難しいポイントに差し掛かっています。

昨日15日、金の国際調査機関であるワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、
中国の個人消費による金需要が、所得の増加などを背景に金投資や宝飾購入が伸び、
2017年には13年比で2割増の1350トンに達するとした報告書をまとめ予測していることが話題ですが、
同時に、中国企業が資金調達手段として保有する金の量が最大1000トンに上る可能性があるとの
指摘もしたことが懸念されています。


どういうことかと言いますと、、、。


企業投資や投機のために低コストの資金を調達する目的で輸入される金が、
信用状(LC)などを通じて利用されているというのです。

今年1月に、中国による銅キャリートレードが銅価格を下落させたことが話題となりました。
同じようなことをゴム市場でも行っていたのではないか、と言う指摘もあり、
ゴム価格も急落に見舞われています。


要するに、金(銅・ゴムなど)を担保にして資金調達し、
それを理財商品などの高利回り商品に投資する投資が流行っている、ということなのですが、

ご存じのとおり、こうした高利回りの理財商品は償還時に利払いが出来ないなどの
デフォルトリスクが懸念されているのです。

これが今、市場を揺るがしているシャドーバンキング問題。

すでに理財商品のデフォルトは止む無しということで、
中国当局も規模の小さいものは救済しないと表明していますが、
この春には太陽光パネルなどの企業の社債市場でもデフォルトが波及し、問題となっていました。


どうやら金融オペレーションのための金利用は、影の銀行(シャドーバンキング)の
大幅な伸びの一部を説明する需要の1つにまでなっているらしく、
2013年末までにこれが累計で1000トンに達した可能性があるとWGCは指摘しています。


金1000トンというのは世界の年間産出量の約3分の1に当たり、
現在の価格で約430億ドル相当。

商品を利用した資金調達に対する政府の取り締まりを受けて輸入が影響を受ければ、
金価格が下押し圧力に直面する可能性もあるということなのです。

取締りならまだいいのですが、
金キャリー資金で投資された理財商品がデフォルトしたら・・・?


しかし、ウクライナ当局は15日、軍事作戦を開始したと発表しており、
こうした有事リスクは金にとっては押し上げ要因です。

にもかかわらず15日の金価格は急落したのですが、
このところ調整を強いられていた米株がインテルやヤフーなどの決算を受けて、
大きく上昇したことが、株と逆相関関係にある金急落の要因であったと思われますが、
地政学リスクはなくなったわけではありません。

ここからの金価格の展望は?
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

金融要因より個別の需給要因に、トウモロコシ上昇 [大橋ひろこコラム]
2014.04/09 大橋ひろこ 記事URL

4月新年度入りのマーケット、第1週こそ、米株、日本株、ドル/円上昇となり景気の良いスタートでしたが、アメリカの3月の雇用統計発表後から下落基調となり、昨日9日の日銀の金融政策決定会合では政策の現状維持に加え、黒田日銀総裁会見で市場の追加緩和期待が一蹴されてしまったことで、日本株、ドル/円の下落がさらに加速、すっかりムードが変わってしまいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話しを伺いました。

商品市場はというと。。。

3月17日を天井に下落が続いていたドル建て金相場は
雇用統計をきっかけにして下げ止まり、じり高傾向。


国内では円高に相殺されてしまうのですが、それでも
下落相場には歯止めがかかった印象です。

小針さんは、ドル安が下値を支えているとしながらも
先日まではディスカウントになっていた中国の金価格も
上海金価格ではプレミアムがついていると解説くださいました。
中国勢は価格が下がると動き出す、、、ということが
改めて確認できるのですが、少し現物市場の需給が
締まってきたということですね。


また、インドの民間銀行5行に対し輸入規制の緩和が発表されていることで
インドの買いが膨らむことが期待されているようです。

また、ウクライナ東部のドネツク人民共和国の創設がニュースとなっています。
5月11日までに共和国創設の是非を問う住民投票を実施するとしていますが、
このニュースも有事として、原油価格を押し上げたとされており、
金にも波及しているのでしょうか。

小針さんは金は方向感がなく、手掛けにくい展開が続くとしています。

またプラチナ市場には強気な材料が豊富にあるものの、価格に反映されないという
展開が続いています。南アフリカの労働ストライキは10週目に突入。
供給への懸念が膨らむ中で、上値を抑えていたとされる
南アフリカの通貨ランド安警戒も随分と後退したのですが、、、

プラチナはレンジ相場が続き、方向が見極めにくいと小針さん。

こうした中で最も注目なのがトウモロコシ。

3月31日のUSDAアメリカ農務省から発表された作付意向面積では
(米国農家に今年何を作るかアンケートしたもの)
トウモロコシの作付が-4.8%という結果に。

これを受けて、トウモロコシの生産が減少するとの思惑から
トウモロコシ価格が上昇となっています。

今年はシカゴ市場では8ドルにまで上昇するとの見通しも出てきており、
現在の4~5$前後の価格からは2倍近くまで上がるとの期待も。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

 全58ページ中33 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 [33] 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 次の10件