南ア労組鉱山ストに進展?!プラチナ下落 [大橋ひろこコラム]
2014.04/23 大橋ひろこ 記事URL
1月から始まった南アフリカの鉱山の労働ストライキで、プラチナん供給懸念からプラチナが買われる局面がありましたが、足元では4月14日の1471.5ドルから今週火曜の1400.7ドルまで70.8ドル、▲4.8%下落となっています。鉱山ストに動きがあったのでしょうか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の近藤雅世さんにプラチナ、金、原油価格の今後を見る上でのポイントを伺いました。

プラチナの72%を生産している南アの三大プラチナ鉱山会社では1月23日から労働組合のストライキが続いていますが、
17日新たな提案が行われ、22日と23日両日に亘って
労使協議が行われています。今夜が2日目、23日ですね。

新たな提案とは2017年までの3年間に亘って労働組合が要求している
地底鉱山労働者の最低賃金を12,500ランド(年額15万ランド:約146万円)に
引き上げるというもの。毎年段階的に現金給与を引き上げ、
7.5~10%の賃上げとなります。
その他の手当ても含めれば会社側の負担は労働者一人当たり
年間約200万円になると鉱山会社側は述べているのですが、
さて、組合側はこの提案を受け入れるのでしょうか?

近藤さんは、二つの見方をご紹介してくださいました。

一つは、労働組合側も相当疲弊しているので、妥協案を修正して
受け入れるだろうという見方。1月下旬からのストで鉱山労働者は
現在までの期間、賃金収入がありません。さすがに懐も厳しいでしょう。

もう一つは5月7日に予定される南アの大統領選挙までは
解決しないという見方ですが、労働組合の幹部はいかなる
政治的背景も無いと述べており、それほど長期化しないとの見方が
優位なようです。これでプラチナ価格が供給懸念の軟化から
下落したということなのでしょうか。ではここからは?!

近藤さんは、ニューヨーク市場では、パラジウム価格が
過去9カ月で最大の下落となり、プラチナは過去12週間で
最大の下落となっているとしながらも、
日本の市場(TOCOM)は、これまでこの日のために
ショートポジションを持っていた投機家が買い戻すために
それほど下がらないという見方もあるようで、
だからといって、素直に下がるかどうかは難しいようです。
市場は単純にニュースを受けて動くわけではありません。
ポジションの偏りに注意が必要ですね。

また、近藤さんはウクライナ問題について
国際紛争にはなりえないと解説くださいました。

ウクライナの問題は、ある日突然起こったことではなく、
かなり以前からプーチン大統領とオバマ大統領及び、メルケル首相との
間で長く話し合われた末の行動であり、すべて両者の合意の下で
動いているものと近藤さんは指摘。

オバマ大統領も、メルケル首相も、クリミア半島のロシア併合に際しては、
世論向けに経済封鎖を行ったにすぎず、だからこそ、数人のロシア人の
ビザ発給停止など緩やかなものだったというのです。

※クリミア半島は、フルシチョフが1969年に当時のソ連邦の一員であった
ウクライナに施政権を委譲したもので、当時はソ連が崩壊することは
前提になく、この点についてプーチン大統領はフルシチョフの決断は
ソ連の内政問題だったと述べています。

近藤さんは問題は、ウクライナ東部は工業地帯で、
ウクライナは世界第6位の鉄鋼石産出国であり、
世界第8位の鉄鋼製品輸出国でもあります。


更に、ウクライナ東部には米国のシェールガス田と同等の規模を誇る
天然ガス埋蔵量があるのだそうで、プーチン大統領が狙っているのは、
おそらくその天然ガス権益で、逆に米国やドイツもこれだけは死守
すべきウクライナの権益として西側に取り込みたいとの思惑があるとか。
ただ、それを巡って東西の冷戦が復活するほどのものではないと
近藤さんは、商社時代から長く追い続けて来たこの3者間の関係について
あまり懸念していないようです。

ということで、今後有事の金買いなど、金の押し上げ要因に発展
する可能性は極めて低く、これは原油市場に於いても同様だと
解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で、近藤さんの解説をお聞きくださいね。

中国企業が金キャリートレード利用の可能性指摘 [大橋ひろこコラム]
2014.04/16 大橋ひろこ 記事URL
4月15日火曜、NY市場の金価格は、大幅反落となりました。昨日 1日の下げ率は(量的緩和策の縮小着手を決めた)FOMCの決定を受けて売られた昨年12月19日の3.4%以来の大きさで1284.4ドルまで安値がありました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんに
金相場について伺いました。

森さんによると1,300ドル台ではアジアの実需買いは消極的だそうです。
200日移動平均線が1,299ドル台に通っており、1,300ドル割れとなると
実需が動き始め需要が喚起されるそうですが、チャートは悪化してしまいます。


昨年末1200ドル割れとなったところから、今年に入ってショートカバーから大きく上昇
1400ドル目前まで上昇したのですが、そこからおよそ半値下落した1300ドル近辺で
現在どちらへ向かうのか、難しいポイントに差し掛かっています。

昨日15日、金の国際調査機関であるワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、
中国の個人消費による金需要が、所得の増加などを背景に金投資や宝飾購入が伸び、
2017年には13年比で2割増の1350トンに達するとした報告書をまとめ予測していることが話題ですが、
同時に、中国企業が資金調達手段として保有する金の量が最大1000トンに上る可能性があるとの
指摘もしたことが懸念されています。


どういうことかと言いますと、、、。


企業投資や投機のために低コストの資金を調達する目的で輸入される金が、
信用状(LC)などを通じて利用されているというのです。

今年1月に、中国による銅キャリートレードが銅価格を下落させたことが話題となりました。
同じようなことをゴム市場でも行っていたのではないか、と言う指摘もあり、
ゴム価格も急落に見舞われています。


要するに、金(銅・ゴムなど)を担保にして資金調達し、
それを理財商品などの高利回り商品に投資する投資が流行っている、ということなのですが、

ご存じのとおり、こうした高利回りの理財商品は償還時に利払いが出来ないなどの
デフォルトリスクが懸念されているのです。

これが今、市場を揺るがしているシャドーバンキング問題。

すでに理財商品のデフォルトは止む無しということで、
中国当局も規模の小さいものは救済しないと表明していますが、
この春には太陽光パネルなどの企業の社債市場でもデフォルトが波及し、問題となっていました。


どうやら金融オペレーションのための金利用は、影の銀行(シャドーバンキング)の
大幅な伸びの一部を説明する需要の1つにまでなっているらしく、
2013年末までにこれが累計で1000トンに達した可能性があるとWGCは指摘しています。


金1000トンというのは世界の年間産出量の約3分の1に当たり、
現在の価格で約430億ドル相当。

商品を利用した資金調達に対する政府の取り締まりを受けて輸入が影響を受ければ、
金価格が下押し圧力に直面する可能性もあるということなのです。

取締りならまだいいのですが、
金キャリー資金で投資された理財商品がデフォルトしたら・・・?


しかし、ウクライナ当局は15日、軍事作戦を開始したと発表しており、
こうした有事リスクは金にとっては押し上げ要因です。

にもかかわらず15日の金価格は急落したのですが、
このところ調整を強いられていた米株がインテルやヤフーなどの決算を受けて、
大きく上昇したことが、株と逆相関関係にある金急落の要因であったと思われますが、
地政学リスクはなくなったわけではありません。

ここからの金価格の展望は?
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

金融要因より個別の需給要因に、トウモロコシ上昇 [大橋ひろこコラム]
2014.04/09 大橋ひろこ 記事URL

4月新年度入りのマーケット、第1週こそ、米株、日本株、ドル/円上昇となり景気の良いスタートでしたが、アメリカの3月の雇用統計発表後から下落基調となり、昨日9日の日銀の金融政策決定会合では政策の現状維持に加え、黒田日銀総裁会見で市場の追加緩和期待が一蹴されてしまったことで、日本株、ドル/円の下落がさらに加速、すっかりムードが変わってしまいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話しを伺いました。

商品市場はというと。。。

3月17日を天井に下落が続いていたドル建て金相場は
雇用統計をきっかけにして下げ止まり、じり高傾向。


国内では円高に相殺されてしまうのですが、それでも
下落相場には歯止めがかかった印象です。

小針さんは、ドル安が下値を支えているとしながらも
先日まではディスカウントになっていた中国の金価格も
上海金価格ではプレミアムがついていると解説くださいました。
中国勢は価格が下がると動き出す、、、ということが
改めて確認できるのですが、少し現物市場の需給が
締まってきたということですね。


また、インドの民間銀行5行に対し輸入規制の緩和が発表されていることで
インドの買いが膨らむことが期待されているようです。

また、ウクライナ東部のドネツク人民共和国の創設がニュースとなっています。
5月11日までに共和国創設の是非を問う住民投票を実施するとしていますが、
このニュースも有事として、原油価格を押し上げたとされており、
金にも波及しているのでしょうか。

小針さんは金は方向感がなく、手掛けにくい展開が続くとしています。

またプラチナ市場には強気な材料が豊富にあるものの、価格に反映されないという
展開が続いています。南アフリカの労働ストライキは10週目に突入。
供給への懸念が膨らむ中で、上値を抑えていたとされる
南アフリカの通貨ランド安警戒も随分と後退したのですが、、、

プラチナはレンジ相場が続き、方向が見極めにくいと小針さん。

こうした中で最も注目なのがトウモロコシ。

3月31日のUSDAアメリカ農務省から発表された作付意向面積では
(米国農家に今年何を作るかアンケートしたもの)
トウモロコシの作付が-4.8%という結果に。

これを受けて、トウモロコシの生産が減少するとの思惑から
トウモロコシ価格が上昇となっています。

今年はシカゴ市場では8ドルにまで上昇するとの見通しも出てきており、
現在の4~5$前後の価格からは2倍近くまで上がるとの期待も。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

下落に転じた金価格、中国インド勢は・・・ [大橋ひろこコラム]
2014.04/02 大橋ひろこ 記事URL
金価格が下落しています。
ドル建て金価格は昨年12月31日に1181ドルまで下落した ものの、この価格は昨年6月28日の1179ドルと面合わせとなり反発。1月は中国勢が安値拾いからの買いを積極的に入れて上昇しました。テクニカル的に W底を形成したことから短期筋のショートカバーが入ったこともあり、金価格は大きな上昇につながりました。ウクライナ問題などの有事も金買いの材料とな り、3月17日には1392ドルと1400ドル大台目前まで上昇していたのですが、、、
 
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト、東海林勇行さんに金価格の動向と今後の見通しを伺いました。

 
中国やインドの実需筋には米国の金融政策など関係ありません。
「安くなればたくさん買う。高くなれば買わない」という購入スタイル。
 

2014年第1四半期は金価格が下がっていたので精力的に買っていましたが、
1350ドルを超えた高値ではぴたりと買いの手が止まりました。
現在は比較的下落スピードが速いために、下げ止まるのを待っていると見られ、
中国の金現物市場は金はディスカウント状態にあります。
(国際価格より安くなってしまっている)

 
また昨年は貿易赤字を解消するために、金の輸入規制を行っていたインドも
結局は密輸が横行することや、ルピー安が落ち着いていることなどから
輸入規制を緩和。手始めにインドの民間銀行5行に対して
金の輸入許可が出されました。

 
これにより、インドにおいても金のプレミアムは下落に転じていると東海林さん。

 
実需の買いサポートが弱いなか、現在の下落の背景にあるのは
短期筋、ヘッジファンド筋などによる金売りで、
ウクライナ問題が激化しなかったことや、FRBのイエレン議長の
テーパリング終了後6ヶ月程度で金利が引き上げられるとした発言に
「金利がつかない金」からリスク資産へと資金が動いていると思われます。

 
米国の経済指標も改善傾向にあり、1~2月に発表された指標の悪化は
寒波のせいだったとする楽観がマーケットに広がりつつあり、
米株はS&P500が史上最高値を更新するなど、
全般リスクオンの様相と成ってきており、
金市場にはネガティブな環境にあります。
 
ここからの金相場、ポイントは?
 
今週はアメリカの3月の雇用統計が発表されますが、
現在のところかなりいい数字になりそうという予想が大勢です。
 
金はどこで下げ止まるでしょうか。
 
テクニカル的な側面からの重要ポイントなど東海林さんに
伺っています。また円建ての金の勘所も。
 
詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。
25周年サイクルにあたる2014年 [大橋ひろこコラム]
2014.03/26 大橋ひろこ 記事URL

3月最終週、期末を迎えるというのに日本株市場に元気がありません。ドル/円相場もFOMC直後に101円台半ばから102円台半ばに急伸して以降、すっかり膠着してしまいました。年明けはアベノミクス相場が続き、日本株高、ドル/円相場も円安予想が大勢でしたが、この1~3月は中国の理財商品の問題、ウクライナ問題、新興国経済への不安と様々なリスクがマーケットを覆い、当初からのシナリオとは随分異なってきています。金に対すしても弱気の見通しが大勢であったのですが、あちこちから顕在化するリスクで金価格は確りと推移、こちらも思わぬ相場が展開されています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話しを伺いました。

菊川さんは、2013年ほど簡単な相場ではない、とマーケットで意識される25年サイクルをお話しくださいました。


1914年:第1次世界大戦 

1939年:第2次世界大戦

1964年:ベトナム戦争激化・中国発核実験

1989年:昭和天皇崩御
    天安門事件 
    ベルリンの壁取り壊し
    東西冷戦終結
    バブル日経平均最高値

と、世界を大きく揺るがす事象、事件が25年周期で訪れています。
そして、今年2014年は1989年からちょうど25年目に当たります。
G8からロシアを排除するなど世界の構造的変化が訪れるような気配も?!

また、市場に「超高層ビルの呪い」とささやかれていますが、
バベルの塔の完成は経済恐慌を呼ぶとして、今年完成する「上海センター」が
その象徴となるのではないか、というような懸念もあるそうです。

1929年世界恐慌の年に完成したのが
クライスラービルとエンパイア・ステートビル

1973年オイルショックの年に完成したのが
ワールド・トレードセンターとシアーズタワー

1997年アジア通貨危機の年に完成したのが
ペトロナスツインタワーと台北101

2010年ドバイショックの年に完成したのが
ブルジュ・ハリーファ

見事なまでに、世界のどこかで超高層ビルが完成した年には
経済のクラッシュが同時に引き起こされています。

今年は上海センターが完成する年。中国の経済にも暗雲が立ち込めてきたような
気も致しますが、なるほど2014年は。昨年と比較すると難しい年になりそう。

菊川さんには、金相場の行方について伺っています。
富裕層が中国から資金を引き揚げているというような話も聞こえてきますが、
2013年、金の最大の買い手であった中国は今年も金を買うのでしょうか?

中国は金の購入量を公表していないのですが、一つの指標として
香港が中国へ輸出した金の数量というのがあります。

これによると中国は今年の2月も2月としては史上最高の金を輸入していたことが
解っています。金の購入が衰える気配は全くありません。

菊川さんによると、理財商品、人民元にリスクが高まれば高まるほど
中国の富裕層は資金を金に替えるという行動に出ることがわかっており、
むしろ今年はさらに購入量が増えるのではないか?!と思われます。

ここからの見通しについてはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

上昇トレンドに乗った金相場、ここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2014.03/19 大橋ひろこ 記事URL

金は年初から1,200ドル台で底堅く推移した後、2月13日に米景気減速(米週間新規失業保険申請件数の増加、1月の小売売上高の減少)による量的緩和縮小ペースの後退観測で節目の1,300ドルを突破すると、弱気ムードが後退し、上昇基調に拍車がかかりました。今月12日にはウクライナ情勢の緊張化から逃避買いが活発化し、1,350ドル超え。17日には1,390ドル台まで買われ、1,400ドルを目指す流れになっていましたが、今週に入って、ウクライナの住民投票を受けて欧米とロシアの制裁が激化するとした警戒ムードが広がっていましたが、緊張の高まりがなかったことからリスク回避で買われていた分の金買いのプレミアムが剥げ落ちたと見られます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんにお話しを伺いました。

金価格は1,400ドルの節目を越えると、昨年8月28日の高値1,433ドルが
ターゲットとなります。週足は先週まで6週間連続で陽線引けとなっています。
200日移動平均線を2月14日に超え、中長期上昇基調に転換、
今月19日現在、200日移動平均線は1,297ドル水準を通っています。

金価格はこのまま上昇継続となるのでしょうか。

まずは足元の大きな材料として19日日本時間午前3時15分に
発表されるFOMCに注目。森さんは量的緩和縮小が継続される可能性が
高く、大きな波乱はないとしながらも、縮小の規模変更があれば大きな動きと
なると指摘。このところはドル売りが根強く、ユーロ・ドル相場は上昇しています。
ユーロ高、ドル安ならファンドの金買いが喚起されますが、
FOMCを受けてのドルの行方がまずは最大の注目です。

東京金先限は昨年12月20日に4,002円まで下落しましたが、
4,000円割れは回避され、大納会は4,094円で終了。


年明け後は上昇基調となり、1月21日に4,221円の高値をつけた後、
押し目を形成し、2月5日に4,074円まで下落。
この時は消費増税前ということもあり、現物市場では金が品薄状態。
プレミアムがついていました。

2月半ばからドル建て相場の急騰を映し、25日に4,400円台乗せ、
今月3日に4,338円まで押し目を形成したした後、
ウクライナ情勢の緊張を背景にしたドル建て相場の上昇で
13日には4,545円まで上昇しました。


昨年6月の高値4,585円、4,600円の節目が当面の高値目標と森さん。
TOCOM金市場では200日移動平均線は4,213円に通っており、中長期的に
強気転換したと思われますが、取組高は8万枚前後で横ばいとなっている
ことが気がかり。新規買いが入っての上昇というより、ショートカバーによる
上昇の色合いが強いようです。

金ETF市場からの資金の流出に歯止めかかったようです。
2月から微増傾向となり、今月18日現在、1,154.76トン。
また、ニューヨーク金市場で昨年11月終盤に2万枚台で低迷していた
大口投機家の買い越しが昨年末から増加に転じ、今月11日現在、
118,890枚まで増加。短期資金の流入傾向が続いています。

また、森さんにはプラチナ動向についても伺いました。

プラチナは円建て、ドル建てとも昨年末から急騰。
好調な米中自動車市場に加え、欧州自動車市場の回復も支援材料です。
南ア鉱山会社大手3社アングロアメリカン・プラチナム、インパラ、ロンミンの
労働者ストで供給減少観測が台頭し、1月20日には現物価格ベースで
約3カ月ぶりの高値となる1,470.30ドルまで上昇したものの
量的緩和の縮小の継続から急落となり、2月4日には1,350ドル台に下落。

その後、金の急騰、南ア鉱山会社ストの長期化懸念、供給不安、
中国の自動車市場の拡大から再上昇となり、
今月5日にはドル建て現物相場が1,480ドル台に乗せ、
昨年9月以来の高値を更新。

ニューヨークプラチナ市場での大口投機家の買い越しは2月11日現在、
32,398枚まで減少したが、今月11日現在、44,720枚まで増加しています。

ただ、金に比べると上昇が鈍く、出遅れ感が強い印象です。

さて、ここからのプラチナ価格を見る上でのポイントは?
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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銅価格急落の背景に中国の投機的取引?! [大橋ひろこコラム]
2014.03/12 大橋ひろこ 記事URL

昨晩のNY株式相場では米株が大きく下落、そして今日は日経平均も393円安と大幅反落となりました。日経平均の下落の背景には今週金曜に控えるメジャーSQに絡む裁定解消の売りという指摘もありますが、市場関係者の話題となっていたのが、銅価格の急落です。中国では先週7日に太陽光パネル大手の上海超日太陽能科技が利払いに失敗し、社債市場で初のデフォルトとなり、懸念が高まっていますが、何か関連があるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんに
銅価格の急落の背景と、金上昇について伺いました。

銅の国際価格は昨日11日には1トン6469.7ドルと
2010年7月以来3年8カ月ぶりの安値をつけました。

銅価格の下落により銅鉱山の権益を持つ商社や銅製錬会社の収益が悪化するとの見方から株式市場でも資源関連株に売りが広がったことが今日の日経平均の下落に拍車をかけたとの指摘もあります。

この銅価格の下落にどこで終止符が打たれるのかについては
不透明感が強く、まだ序章にすぎないという見方もあります。

というのも、中国では銅を担保にした資金融資や、
銅を海外から輸入する際に活用するドル建ての信用状(LC)と
人民元建ての金利差を狙った投機的な取引が横行しているために、
社債や理財商品のデフォルトで、銅価格の下落に拍車がかかるとした
悪循環に陥るのではないか、というのです。

このところ中国はバブル抑制のために引き締め政策を講じています。
鉄鋼など過剰設備を抱えるセクター向けの貸し出しを
当局が規制しているため、資金調達が安易ではなくなったことから
一部の投資家は銅を大量輸入し、これを資金調達に充てているというのです。

スキームは米ドル建てで銀行からLC(信用状)の発行を受けて
資金を調達して銅を輸入。すぐに銅を売却して人民元に替え、
理財商品などで運用するという投機にあてているとか。

金利が高い人民元と低金利の米ドルの利ざやが狙いということで、
銅キャリートレードとも囁かれています。

今週にはいって上海超日太陽能科技とは別の中国企業でも
デフォルト懸念が浮上、今日の上海株式市場などで
投資家心理を悪化させています。

中国の1月の鉄鉱石輸入は前年同月を3割強も上回る8600万トン台。
銅の輸入も53万6000トンと前年同月に比べて5割強増え、過去最高を記録
しています。尋常ではないボリュームの銅や鉄鉱石を購入しているのは、
景気がいいから、ということではなくて、こうした
キャリートレードのためだとすれば、銅や鉄鉱石などのコモディティの
在庫は積みあがる一方です。

そこへ先週の7日の上海超日太陽能科技社債デフォルトで
銅、鉄鉱石とも投げ売りに近い状況になっている模様。

資金調達目的で輸入した商品は中国国内で在庫として膨れ上がっているため
銅や鉄鉱石の関連企業の経営が行き詰まれば国際市場に放出され
さらなる下落となる可能性が指摘されています。

銅相場が下落すれば、資金を借りた企業の担保価値を下げ、
損失を埋めるために銅の投げ売りに走る悪循環。
中国は銅や鉄鉱石だけでなく、ゴムでも同じようなスキームで
キャリートレードしているのではないか?とも囁かれています。

こうしたスキームで投資された理財商品がデフォルトしたら?
まだまだ闇は深そうです。

これでコモディティ通貨とされる豪ドルも売られていますが
それでも金価格は上昇。
金はこうした不透明感から資金の逃避先として選ばれているようです。

一方で、南アフリカの鉱山会社のストライキや電力問題に揺れる
プラチナも中国問題から売られています。

ここから先の展望は?
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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ロシア経済制裁を懸念かパラジウム急上昇 [大橋ひろこコラム]
2014.03/05 大橋ひろこ 記事URL
先週末突如ロシアがクリミア半島に軍事侵攻というニュースがマーケットをヒヤリとさせました。リスク回避の円高、株安、そして、有事のドル買いが金価格を上昇させたのです。しかしながらウクライナとの軍事衝突は避けられたことから(情報は錯そうしていますが)一転して、株式市場には買戻しが入り、金は大幅反落となっています。この地政学リスクは今後のマーケットにどのような影響を及ぼすでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト東海林勇行さんに
貴金属相場の動向と今度の見通しを伺いました。

そもそも金市場は1月から上昇を開始、寒波の影響なのか米国の経済指標の
悪化を嫌気した株式市場が大幅調整を強いられる中、ショートカバーから
じりじり上昇していましたが、1300ドルどころを走る200日移動平均線を
超えてきてテクニカル面からの心理好転から、上昇が加速、
加えてロシアとウクライナの緊張の高まりが、金価格をさらに押し上げた格好。

東海林さんは、1350ドル超えあたりからETFの買いがピタリと止まっているといい、
COMEXの先物市場での売り玉が買い戻しが一巡したことを考えると、
ここからの上昇には、ETF市場への積極的な資金流入や
もっと積極的な買い材料がないとトレンド継続は厳しいのではと指摘。

ロシアのニュースではパラジウム相場が急騰。
パラジウムは主にロシア、南アフリカ、北米で生産されますが、
中でもロシアと南アで世界供給の約8割を占めています。
米国がロシアに対して経済制裁をすると言う報道があったことで、
ロシアのパラジウム輸出が制限されるとの思惑が広がったようです。

プラチナ相場も底堅く推移、南アの鉱山ストは3週間目に突入。
供給懸念から下がりにくい相場となっています。

ここからのマーケットを見る上では、やはりロシアとウクライナの緊張が
このまま沈静化する方向で落としどころが見つかるのか否かが
金市場、パラジウム市場では最も大きな要因となってきますが、
今週は、ECB理事会や雇用統計といった経済イベントが控えており、
ECB理事会では追加緩和の思惑に対して、どのような決定が下されるのか、
雇用統計では、米国のこのところの景気指標の悪化が寒波によるものなのか、
改善はみられるのか否かで、大きく動くこともあって注目です。

日本は4月から消費税増税となりますが、円建ての金価格の今後は?
今日開幕した全人代では今年の経済成長目標が7.5%と示されましたが、
中国の需要は?ここからの相場の見通しはオンデマンド放送で!


プラチナ需給逼迫、暴騰前夜?!原油高に警鐘 [大橋ひろこコラム]
2014.02/26 大橋ひろこ 記事URL

NY金価格は昨年末の12月31日の1181.4ドルから火曜日は1340ドル近くまで、13.2%上昇しています。

金価格は何故上昇しているのでしょう。

皆さんご機嫌化がでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス社長近藤雅世さんにお話しを伺いました。

近藤さんは金が上昇している要因としてまずはテクニカル要因を指摘。
12月31日の価格は、それまでの底値の1179.4ドルを下回ることなく、
W底を形成。

ワールドゴールドカウンシルの第4四半期の金の需要レポートでは、
昨年10月~12月の間にインドは前期比70トン増の218トン、
中国は8トンの228トン増であったことが確認できます。

香港の金ショップでは、3割増で金が売れているそうで、
英国や豪州の金コインメーカMINT社は金貨が売り切れになり
24時間3交代でも生産が間に合わなくなっているとか。
現物の世界では、金は金価格が底を着いたと判断して、
再び買われ始めていると近藤さん。

投機筋動向を伺うと、12月24日までの週から1週間を除いて
8週間連続でネット買い残が増加しているということで、こちらも買いに
転換している模様です。

近藤さんは金相場は価格が底を打って上がり始めると需要が急拡大し、
需要が急拡大した次の四半期に価格が上昇しています。
つまり、今四半期から来四半期(4~6月期)にかけて
価格はさらに上昇するとお話しくださいました。


そして、その金よりも注目だというのがプラチナです。

南アではプラチナ鉱山会社のストライキが1月20日から始まっていますが、
すでに1カ月以上を経過しているのに、解決のめどが立っていません。

鉱山会社三社は労働組合のAMCUに対して損害賠償を請求する
訴訟を起こしています。労組側は、交渉の場に三社のCEOが
出席することを要求する事態に。

労働組合側も既に10%の収入がなくなっており、組合員の生活が
長続きするとは思えない、ということで、ストライキはそう長くは
続けられないだろうととみられますが、ではストライキが終われば
プラチナ価格は下落してしまうのでしょうか?

しかし、これだけ大きなストライキが起こっているのにもかかわらず
プラチナ価格はそれほど上がっていません。
アングロプラチナムとインパラ、ロンミン三社の生産量は
世界の生産量の4分の3を占めますので、その影響は甚大です。
しかし日本の商品先物市場では反応が鈍いことから
プラチナ相場は大きく動くタイミングが近いと近藤さん。


このストライキの影響で現物の需給が急速に引き締まっており、
南アの鉱山会社によれば、在庫は3月中旬になくなる?!

これが事実ならフォースマジュールが発動される可能性もあり、
そうなれば、現物市場で商品の取り合いになり、
先物市場での現物の引き渡しを要求することになるため、
空売りしている向きは、納会日に現物を調達しなければ、
先物を買い戻すことができなくなる事態もあると解説くださいました。

要するに、今やストライキが終わるかどうかではなく、その後の現物が
払底してしまうことが問題になっていますのだだそうです。

※フォースマジュール=契約を履行できないこと。
契約当事者の帰責自由はないため、契約不履行の損害賠償責任を負うことはない。


また原油市場については、近藤さん、この先下落予想です。

ファンドのネット買い残は5週連続で増加で過去最大。

NYMEX原油の受け渡し場所であるクッシング原油在庫が減ったことや、
寒波の襲来や米国景気が回復しつつあるというのが、原油高要因とされていますが
近藤さんはクッシングの原油在庫の減少は、クッシングから
南部湾岸地帯の石油精製設備へのパイプラインが開通したことにより、
在庫が南部に移動するだけのことであり、見かけ上の問題だそう。

寒波でも暖房油の出荷は増えず天然ガスが増えています。
つまり、米国経済も緩やかな回復に留まっていますし、地政学的リスクも
世界の需給を動かすほどではないとして、今後100ドル以下に下落すると
解説くださいました。

2013の金世界需要減少も潮目の変化 [大橋ひろこコラム]
2014.02/19 大橋ひろこ 記事URL

金相場が1月から反騰開始で、とうとう1300ドルの大台を回復しています。

昨年は12月31日にも1,185.50ドルまで下落し、6月28日の安値に面合わせとなりましたが1,200ドル割れは回避。テクニカル要因の心理的改善と言う指摘もありますが、この上昇の背景は?そしてこの先も続くのでしょうか。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオーバルネクストアナリスト森成俊さんにお話しを伺いました。



森さんは、短期筋のショートカバーが入っているとしながらも、
金市場から中期投資資金の流出に歯止めがかかってきたと指摘。



金ETFの金現物保有高は今年1月末には1,136.38トンまで減少しましたが、
2月に入り微増となり18日現在、1,144.55トンに増加しています。


世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
1月末に793.16トンまで減少したが、2月18日現在、801.25トンとなり
こちらも微増傾向にあります。



ETFは年金など機関投資家による中長期マネーが流入してきますので、
これはいよいよ潮目が変わってきたというサインでしょうか?!



ニューヨーク金市場で昨年11月終盤に2万枚台まで低迷した
大口投機家の買い越しが昨年末から増加に転じ、
今月11日現在、71,201枚まで増加。短期資金の流入もみられます。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が
18日に発表した2013年の需給統計では
宝飾需要が2012年の1896トンから2209トンに増加したのですが、
投資需要、中央銀行の買いが2012年から急減、総需要は3756トンとなり、
2012年の4415トンから大幅減となりました。


背景にはETF絡みの需要が大幅減となったことが上げられ、
全体の需要大幅減につながったと見られます。



こうした傾向に改善の兆しが見えてきた、と言うことでしょう。



足元の材料は、今夜、日本時間の20日午前4時に
先月28、29日に開催されたFOMCの議事録が公開されます。

量的緩和縮小の継続が再認識されればドル高、商品安の可能性も。
ということで、今夜は要注目です。



東京金先限は昨年12月20日に4,002円まで下落したのですが、
4,000円割れは回避。大納会は4,094円で終了しました。

年明け後は上昇基調となり、1月21日に4,221円の高値をつけた後、
押し目を形成し、今月5日には4,074円まで下落となりましたが、
6日からドル建て現物相場の上げから急騰となり、
18日に昨年9月8日以来の高値となる4,366円まで上昇してきました。

森さんは200日移動平均線が通る4,230円台が支持線で。

今月7日からの急騰前の抵抗線4,221円が逆に支持線になるイメージとし、
今後の金相場も堅調に推移するのでは?とお話しくださいました。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きください。

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