金、目先底入れ?!短期買いサイン [大橋ひろこコラム]
2014.09/24 大橋ひろこ 記事URL

金相場が冴えません。米軍がシリアを拠点とするイスラム国を初めて空爆したことを材料に金が買われる局面がありましたが、全般ドル高ということで先行きの見通しは弱気が大勢です。

みなさんご機嫌いかがでしょうか。
大橋ひろこです。
今回は投資日報社 林知久さんに
お話しを伺いました。


金市場には買い材料が見当たらない状況となっていますが、
テクニカル的に「金は短期で買い」だと林さん。


① 金と銀の異市場間ダイバージェンス


通常、金と銀はかなり相関が高い銘柄で、同じように動くのですが、
今回、銀が金価格を超えてオーバーシュートして下落しました。
チャートの上段が金価格で下段が銀価格です。
金価格は昨年6月に1180ドルまで下落したのですが、
現在の金価格は1200ドル台を守っています。
銀価格は昨年の安値をも割り込み、新安値更新となっていますね。
こういうチャートは「異市場間ダイバージェンス」と言って
金、銀どちらの銘柄にとっても強い買いサインなのだそうです。

② オシレーター指標のダイバージェンス

投資日報社が発行するMMAサイクルズレポート、
レイモンド・メリマン氏は15日スローストキャスティクスを
使っていますが、スローストキャスティクスは9月15日、
5%を切る水準まで下落してから反発し、上昇してきていますが、
金価格のほうは下落が続いている形でダイバージェンスとなっています。

この2つのテクニカルサインから見れば、金価格は短期的には
大きく反騰し上昇する可能性が出ているといいます。

23日はお彼岸でしたが、アストロロジーの観点からみても
23日から±3営業日は変化があるとされています。

サインチェンジと呼ばれていますが、いったんは金市場も
底入れとなるのでしょうか。

しかし、この上昇は短命で、早ければ来週末まで、、、
長くても10月末までくらいで終わると林さん。

アストロロジーでは10月5日から26日までは「水星逆行」期間。
通常この期間は相場が乱高下し、方向が見えなくなるとされていますが、
林さんによると、過去5回の水星逆行期に金価格がどのように動いたかというと...

なんと水星逆行開始の時間帯から最低で3日、長ければ逆行期間中ずっと
金価格は上昇するのだそうです。金市場にとって水星逆行期は
上昇トレンドが発生する期間だということです。改めて検証すると
なるほど、その通り、新しい発見ですね。

林さんは金価格は1300ドル近辺まで上昇する可能性を指摘するも
注意点としては昨年の安値1180ドルを割り込んだらこのシナリオは
総崩れとなるとしています。この点には注意が必要ですね。

というのも金には18~21週サイクルが存在するのですが、
また、このまま大底を入れて上昇する可能性はないのか伺うと、
上昇は短命で中期的には金はまだまだ下落のリスクがあると悲観的。

今週はまだ16週目、、、ということで、今回の短期買いのチャンスは
その下落サイクルの中の「強烈な戻り局面」に過ぎないということです。

林さんは今まさに新しいメリマンレポートを翻訳中とのことで、
そのレポートには下値の目途も?!
1000ドルに急接近するようなヒステリックな下落のリスクもあるようです。
詳しくはオンデマンド放送で林さんの解説をお聞きくださいね。

レイモンド・メリマン氏レポート
または投資日報社勉強会のご案内は投資日報社のHPへどうぞ。












ここで番組からのお知らせです。

「マーケット・トレンド」は今年12月で番組開始から10年!。

そこで番組では10周年を記念したスペシャルイベントを
東京は虎ノ門の金刀比羅宮で行います。

9月29日(月)~10月3日まで、毎日夕方17時から
「マーケット・トレンド」公開生放送イベントin金刀比羅宮神楽殿を実施します!

 

出演は:月:岡田晃さん(経済評論家)

   火:小次郎講師こと手塚宏二さん

    水:菊川弘之さん(コモデティアナリスト)

    木:岡安盛男さん(FXアナリスト)

    金:池水雄一さん(スタンダードバンク東京支店長)

 公開生放送後、番組特製トートバッグ、TOCOM特製金箔のおはしなどが当たる
 ミニゲームも実施しますよ~。

来場は無料です。
ゲストとして虎ノ門ご当地キャラクター「カモ虎課長」も参加し、
一緒に投資、経済について学びます。

「マーケット・トレンド」公開生放送イベントin金刀比羅宮神楽殿は
9月29日から1週間。虎ノ門の金刀比羅宮でお待ちしております。

■イベントWebサイト

http://www.radionikkei.jp/news/event/trend140929.html

パラキシレン、中国過剰投資で値崩れ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014.09/17 大橋ひろこ 記事URL
パラキシレン、、、、ってご存知ですか?

私は今日始めてこの言葉に触れました。パラキシレンとはポリエステルの原料となる油種で、ガソリンを精製する際に抽出されるものなのだそうです。ペットボトルや衣類に使われているポリエステルにはこの「パラキシレン」が欠かせないものなのだそうです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 石油化学チーム記者 北村卓也さんに
パラキシレンについて詳しく伺いました。

北村さんは番組初登場!
合成樹脂や合成繊維、その基礎原料となる石油化学製品に
関する価格情報をアジア中心に収集しレポートされています。

原油を処理する石油精製、そこから得られたナフサなどの
石油製品をさらに分解し得られる分子を化学的に加工することで
様々な化学製品に加工されますが、代表的なプラスチックは
2010年の世界生産量が2億6,500万トンにも上ります。
同時期の粗鋼生産量が15億トン程度なのですが、
プラスチックは鉄よりも軽いので容積で比較すると
同等程度生産される重要な素材ともいえます。

そして合成繊維の代表格であるポリエステル生産量は
5,000万トンを上回っており、世界の人口増加や所得増による
生活水準向上により需要は伸び続けています。
今回はこのポリエステルの原料であり、石油精製と縁の深い
パラキシレンに関してのお話。

石油元売り各社はガソリンなど石油製品の内需減少に対応するため、
石油化学の設備を増設し、需要動向に応じた生産が可能な体制を整備しました。
なかでもガソリン留分から生産できるパラキシレンのような芳香族製品には
活発な投資が行われており、2013年度決算ではこれら石化製品が
業績に寄与したのだそうです。石油元売りさんって、ガソリン販売している
だけじゃなかったのね。

ところが、今年は中国でのとくに川下産業での過剰投資で
需給バランスが崩れてしまい、川下の相場が値崩れを起こしました。
このため、パラキシレンも採算性が悪化したうえ、
稼働調整を余儀なくされる問いう事が起こっています。

北村さんによると、パラキシレンの価格は
原料指標価格のナフサおよび需給によって市況感が形成されており、
リム情報開発調べでは指標となる日本着の粗製ガソリン、ナフサ価格と
パラキシレンの格差は前年の4~6月期が564ドルだったのが、
今年は285ドルとほぼ半減してしまっているのだそうです。

こうした流れを受けて、日本の元売りさんの4-6月期、
1-6月期の決算においては、石油化学部門でパラキシレンを
中心とした販売数量の減少、採算性の悪化による
減益要因としてなっているとか。

中国はその存在が商品市況に大きな影響を及ぼしていますが、
この分野でもやはり・・・。

また、アジアではポリエステル需要の増大を見越して、
パラキシレン設備の建設が相次いでいるのだそうです。
今年の6月以来これらの設備が稼働を開始しており、
計画されていた設備は出揃いつつあります。


今後はこれまでのような川下だけではなく
パラキシレンそのものの需給が緩和するとみられます。
アジアの価格が下がれば欧州などからの輸入が減少しますが、
それでも当面は各社需給環境で苦境が続くとみられる、
と北村さんは解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で北村さんの解説をお聞きくださいね。

下げ止まらぬゴム、タイ政府在庫を売却 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014.09/10 大橋ひろこ 記事URL
為替市場で全般ドル高の様相となっていることから、国際商品価には下落圧力が大きくなっていますが、円建ての商品市場は円安であることから価格が支えられ、すっかり膠着してしまいました。それでも、円安効果で価格が上昇する力より国際価格下落に連れ安となっている銘柄が多い印象です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話しを伺いました。

小針さんにはいつもゴム市況を中心にお話しを伺っていますが、
ゴム価格は9月に入って一層の下落となっています。

タイ政府は、現在保有している20万トンの政府在庫のうち、
半分に相当する10万トンを輸出業者に対し売却したことを公表しました。
残る10万トンについても、9月末までに売却する意向のようです。

売却された10万トンの在庫は、キロ当り62.60バーツ(1.95セント)で
販売されました。これは、先週末時点のRSS3の中心価格キロ61バーツ、
1.75セントと比較するとかなり高い値段で売られたことになりますが、
この在庫が購入された2012年から2013年にかけてのゴム価格は
キロ当り100バーツを上まわっていたそうですので、
今回の動きでタイ政府は売却差損となったと見られています。

タイ政府は、2012~2013年、農家への支援策として
ゴムの買い取りを実施してきたのですが、なにも国際ゴム価格が下落傾向にある今、
市中に放出しなくても、、、と思いませんか?

それが、もう備蓄できるスペースがなかったようなんですね。。。
また、今回売却されたゴム在庫のRSSは2年ほど前の古いゴム。
ゴムは劣化していきますのである程度の処理が必要な時期に来ていました。
価格が崩れるリスクは解っていても売却せざるを得なかった
ということでしょうか。

しかし市中価格よりも高く売却したとのタイ政府の発表内容に対し
疑問視する声も少なくないようです。

おかげでゴム相場は急落となりました。
TOCOM期中先は5円を超える急落です。
足元ではこのタイ政府在庫売却が一段安のきっかけとなりましたが、
それにしても、そもそもが下落トレンド。
需給はどうなっているのでしょう??

中国は世界最大の天然ゴム消費・輸入国。
2014年の推定は、年間消費が439万トン(前年比6.8%増)、
年間輸入は349万トン(前年比7.7%増)の見込みとなっています。
このため中国の消費動向は天然ゴム需給やマーケットにとって
影響力が大きく、その動向が変動材料視される傾向が
ますます強くなっているのです。


2014年の世界の天然ゴム消費における中国の占有率は37%。
なんと3分の1以上が中国消費が占めているのですが、
自動車販売は堅調も、中国の他の経済指標の緩みも
昨今のゴムの弱気に関係があるのでは?という指摘も
あるようですが、、、。

小針さんによると、中国と米国の新車販売台数が前年同月比プラスで
推移している中、とても需要が弱いとは考えにくく、消費サイドは
堅調に推移しているなか受け止められる中でのゴム価格下落は、
ひとえに、生産サイドの問題に起因していると見られます。

タイ、マレーシア、インドネシア、そしてベトナムともに、
2006年から2009年の相場高騰期に新植された
天然ゴムの生産が活発化していること、
それにより生産が大きく増加していることが
この長期化する価格下落の背景です。

その増産の流れが食い止められない限り、
需給の健全化と価格下落の歯止めはかけられない?!
詳しくはオンデマンド放送で、小針さんの解説をお聞きくださいね。

レーバーデー明け、金相場急落スタート [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014.09/03 大橋ひろこ 記事URL

金価格が大きく下落しています。

アメリカでは9月第一月曜日はレーバーデー【労働者の日】の祭日があければ、名実ともに夏休み明け、ファンド筋も年末に向けて本格的に出動するとされています。

今年は為替市場でドル/円相場が105円台に乗せる上昇を見せるなどの動きが出ましたが、同時に金相場も大きく動きました。このところのユーロ安ドル高の流れを受けて金市場は上値の重い展開を強いられていたのですが、2日火曜日は22・40ドル安の1265ドルまで値を沈めるところからの秋相場スタートです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

金は6月19日に米国の低金利継続を材料に1,270ドル台から
1,320ドル台に急騰、7月もポルトガル大手銀行の取引停止や、
ウクライナ情勢の緊張から買い人気を集め、
1,300ドル台で堅調に推移していましたが、
為替市場でドル高が進行するに連れて上値が重くなり、
とうとう1265ドルまでの下落となりました。

こうした金下落の背景には「ドル高」進行が上げられます。
米国の景気回復が順調に進んでいるのに対し、ユーロ域の景気回復力は弱く、
欧米の景況感の違いからユーロ売り・ドル買いが進み、
ユーロ・ドルが約1年ぶりの安値をつけたことが金にとっては逆風です。

ドルインデックスも1年ぶり高値を付けており、同様に金も過去1年間の
最安値まで下落しても不思議はないと考えるなら、
この1年の最安値は昨年12月の1,185.50ドルと言うことになります。

金融要因によるところの下落圧力が大きい昨今の相場ですが、
需要の方も減少しています。ワールドゴールドカウシル(WGC)が8月27日に
発表した2014年第2四半期の金の世界需要は前年同期比16%減の964トン。
投資家、実需家とも金買いに慎重姿勢であったことがわかります。

ただし、各国中央銀行の金買いは前年同期比28%増の118トンと
14四半期連続で買い越しとなっており、中央銀行の買いが相場の下支え要因、
ということになるでしょうか。

金市場から中期投資資金の流出が昨年2013年の金価格下落の
大きな要因となりましたが、世界最大の金ETFである
SPDRゴールドの現物保有高は昨年7月22日時点で1,001.66トンとなり、
昨年前半で約350トン減少。今年1月末に793.16トンまで減少した後、
一時微増も今月1日現在、793.20トンとなり、横ばい状況。

森さんは、実需筋、中国がどの水準で積極的に買い参入してくるかの見極めどころで、
1250ドルの攻防を確認し、ここを下抜けるようだと
1200ドル接近の局面もあると解説くださいました。
中国勢は価格が安くなれば積極的に買参入してくる特徴があるのですが、、、。

また、長期に及ぶ南アフリカの鉱山ストライキで供給懸念が大きかった
プラチナも下落が続いています。7月2日にドル建て現物価格ベースで
1,517ドル台まで上昇したのですが、ドル高、中国の景気先行き不透明感から下落。
2日火曜には1,401ドル台まで下落し高値から約100ドル以上の下落となっています。
ストライキを材料に買いポジションが偏っていたことも仇となった相場ですが、
やはり、欧州の景気が懸念材料。

欧州はディーゼル車が主流でプラチナ触媒を使うためです。
対ロシア制裁なども、欧州経済にはマイナスとなるなど
ネガティブ材料が多い中、1400ドルまで下げてきましたが、
流石にこのレベルは生産コストラインと言われており・・・。
ここからの見通し、詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

ドル高の様相で国際商品価格に下落圧力 [大橋ひろこコラム]
2014.08/27 大橋ひろこ 記事URL

ぐっと気温が下がり過ごしやすくなりました。今週で8月も終わり、夏の去っていくムードは寂しいものですが、皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はコモディティインテリジェンスだ代表取締役 近藤雅世さんに
コモディティ市況について伺いました。

円安、ユーロ安が進行し、全面ドル高の様相となっています。
円安は円建ての商品価格TOCOM市場にとっては押し上げ要因ですが、
国際商品価格には下落圧力となります。


金やプラチナ価格も頭が重く、今年は地政学リスクで買われる局面も
あった原油市場も足元では下落が続いており、
6月には107ドルあったWTI原油価格は93ドルにまで落ちてきています。

近藤さんによると米国では6月末から8週間のうち7週間原油在庫が
減少し、約2%原油在庫が減っているそうなのですが・・・。

在庫減の背景は石油精製設備稼働率が過去最高になっているためで、
8月15日の週は93.4%でした。
日本の稼働率が87.3%ですからかなり米国の石油精製設備の
稼働率が高いことがわかります。

しかし、市場はこれを材料視していないようです。

OPECのOil Market Report8月号によりますと、
今年の世界の原油需要量は日量9111万バレルですが、
非OPECからの供給は6146万バレル、その差は2965万バレルです。

それをOPEC諸国が生産すれば需給は均衡するのですが、
7月のOPECの生産量は2991万バレルなので、
日量26万バレルだけ余分に生産されているということになります。

需要の伸びが110万バレルであるのに対し、米国やカナダ等
非OPEC諸国の生産の伸びが158万バレルですから
OPECは減産する必要があります。

ところが、イスラム国で荒れているイラクですら、
前月比7万5千バレル減の305万バレルも生産しています。

リビアからも2隻目のタンカーが出航リビア生産も回復基調。

原油価格が下落するとOPEC総会で減産を決め、価格を支えてきたOPECですが、
現在ではOPEC諸国も外貨を稼ぎたいため少しでも多く生産してしまうのだとか。

このまま原油価格は下落が続くのでしょうか。

近藤さんはNY原油価格は6月20日の107.73ドルから
8月21日の92.5ドルまで▲15.23ドル14%も下落しているため、
気分的には何かあればそろそろ反転する頃だと指摘されています。

何か?というのは地政学要因でしょうか、それとも。。。。

番組では下落が続く穀物相場についても伺っています。
詳しくはオンデマンド放送でお聞きくださいね。

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9月23日(秋分の日)
コモディティフェスティバル2014が開催されます!!

下落が続く穀物・ゴム相場ここからどうなる?
金はアメリカの金利が上がったらどうなる?
地政学リスクにも原油が下げっているのは何故?
コメ価格の今後・・・などなどコモディティ価格の何故にせまります。

スタンダードバンク東京支店長、池水 雄一さん。
資源食糧問題研究所代表、柴田明夫さん、
そして小次郎講師や菊川弘之さんら、
番組でもお馴染みのメンバーが登場、
住友商事グローバルリサーチ社長 高井裕之氏による基調講演は必聴です。

トークセッション、総合司会は私、大橋ひろこが務めさせていただきます。

ゴールドグッズや豪華賞品が当たる
コモディティプレゼント抽選会もありますよ~!

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地政学リスク高まりにも膠着の金 [大橋ひろこコラム]
2014.08/06 大橋ひろこ 記事URL
8月入りから株式相場が軟調です。米国株も久方ぶりに大きな調整入りの様相を呈し始めていますが、今日の日経平均は5日続落、やはり株式市場にとって8月は鬼門のようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は貴金属アナリスト東海林勇行さんにお話しを伺いました。

例年、8月は金市場にとって閑散となりやすく値動きに乏しいとされていますが、
今年も例外ではないようです。

昨晩のCOMEX市場では、米7月ISM非製造業指数など
指標が好結果となり、
金利が上昇したことで金価格は下落に見舞われたのですが、
ロシアが欧米による制裁に対して報復措置をとるとプーチン大統領が表明、
ウクライナ侵攻の準備も整っているという報道が飛び出したことで
地政学リスクから金が買い戻され急伸する局面も見られました。

が、しかし、株が大きく崩れたチャートと比較してみると極めて値動きは小さく、
レンジ相場での推移が続いています。

金は金利が上がると売られやすくなりますが、地政学リスクが高まれば買われます。

米国の景気回復が確認できる指標が発表されるたびに米国債利回りが上昇し、
金は下落するのですが、昨今のウクライナ、イスラエル、イラクなどの
地政学の緊張の高まりに下値がサポートされていると見られ、
大きな下落とはなっていません。

地政学リスクの高まりで結局、安全資産として米国債が買われることから
金利は結局上がらないという構図となってしまっています。

地政学要因と金利を左右する金融要因に神経質に触れる動きながら
ボラティリティは低く、金相場は夏枯れの様相ですね。

では実需筋はどうでしょう。

中国は2013年は世界一の金の消費国となりましたが、
今年は昨年に比べると金の買いが減少していると東海林さん。

プレシャスメタルズの試算によると今年は最大で400tも中国の買いが
減少する可能性があるとのこと。
投機的な取引のための担保としての金の調達に政府が規制をかけて
いることなどが一因とされていますが、中国の買いが相場を作る
ことはなさそうです。

また、インドも金の輸入規制緩和を見送ったことから旺盛な買いが
期待できる状況ではなく、また、この時期はインドの需要期にも当たらないことで
インド勢からの買いも期待薄。

金ETF市場も、一時保有残高の下げ止まりが見られ増加に転じるも
再び減少したりと顕著な資金流入とはなっていないようです。
投機筋は米経済指標で金利上昇となれば金を売り込むものの、
地政学リスクの高まりで買い戻すという神経質な取引に終始しているようです。

東海林さんは、10月にテーパリング終了となると目される米金融政策に
注目だとしながらも、足元では明日のECB理事会でユーロがどう動くかも
ポイントとなってくると解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

9月23日(秋分の日)、東京・御茶ノ水のソラシティホールにて

コモディティ投資の魅力を伝えるスペシャルイベント

「コモディティ・フェスティバル2014」が開催されます。

コモディティを知り尽くす講師陣による、これからのコモディティを考えるセッション、

そして魅力を伝える多彩な展示ブースまで。
コモディティ投資をじっくり学べる一日です。


「コモフェス2014」の講師は、

スタンダードバンク東京支店長、池水 雄一さん。

資源食糧問題研究所代表、柴田明夫さん、

そして小次郎講師や菊川弘之さんら、番組でもお馴染みのメンバーが登場します。


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高まる政治リスクが相場の波乱要因に?! [大橋ひろこコラム]
2014.07/30 大橋ひろこ 記事URL
ドル/円相場が102円台に乗せてきました。米金利が上昇基調にあるというわけでもないので、4日続伸の日経平均の動きに見られるような日本株の堅調に押し上げられた印象が強いのですが、ドルインデックスも上昇基調にあり、全般にドル高となっているようです。今夜の米4-6月期GDPやFOMC,週末の雇用統計と米国の重要イベントを控えてドルが強含んできました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト菊川弘之さんにお話しを伺いました。

ドル/円相場、長らく膠着していた101円台からの上放れと
一目均衡表の雲を突き抜けて上昇してきたことで、
上昇トレンド入りへの期待が高まりますが、
やはり今週は米国重要イベントも多く、
チャートからは確りと今年の高値をトライするところまで
上がってこないとトレンド発生の確信は持てません。

ドル高気味で、NY金価格も軟調気味ではありますが、
こちらもレンジ相場でトレンドレス。
為替も金相場も明確なトレンドが発生するかどうかは
今週のイベントをどうこなすか、が足元では注目されますが、
もし、レンジブレイクに失敗し、再びこう着した場合、
一体なにがこの相場を本格的に動かす可能性があるのか
について菊川さんに伺いました。

ベンガジの米領事館と近くの米中央情報局(CIA)関連施設が
武装集団に襲撃された事件では駐リビア米大使を含む4人が死亡した事件で
事件の関係者、数十人を証人喚問されているのですが、この米領事館襲撃に
国際テロ組織アルカイダとつながりのある武装組織が関与していた証拠を隠ぺいし、
在外施設の保護を怠ったとして、バラク・オバマ大統領も喚問される可能性が
あるということが、マーケット関係者の間で話題になっていると菊川さん。


危機は回避できた、としてオバマ大統領が証人喚問されることとなれば
米株下落は必至とみられます。9月頃、と言われているようですが、
もし、この相場が再びこう着するようなことがあっても、
9月には大きく動く可能性があるようです。


また、中国も政治的な動きが大きくなっています。

上海福喜食品が期限切れの食肉を出荷していた問題、
日本では中国が扱う食品が危険であるといったトーンでの報道が多いようですが、
中国国内では、米国企業の闇を暴いたとした報道で、
外資叩きといった側面が大きいようです。

※件の中国企業は食品卸売会社OSIグループ傘下であり、
100%外資企業。

また、習近平政権が長く汚職追及の最大標的とみられてきた
中国共産党の元序列9位、周永康氏の取り調べを発表しています。
強大な政治力と資金を誇る「石油閥」の代表とされていますが、
「反腐敗」という名の"粛清"と見られ、中国国内での権力闘争が
激化しているようです。

中国の資源の買い占めが将来的な商品価格の上昇に繋がるいうのが
長期的な見通しとなっていますが、足元では中国国内の権力闘争と
腐敗のあぶり出しで、中国経済は停滞すると見られ、
中国の旺盛な買いによる商品価格の上昇の可能性は低いと思われます。

しかし、マレーシア航空撃墜を巡る米国とEUの対ロシア制裁、
イスラエルのガザ地区侵攻など地政学リスクも多い今年、
菊川さんは冷戦の構造へと入り込んだ世界では
やはり金が売り込まれることは考えにくいと解説くださいました。

昨年世界1の金の消費国となった中国ですが、今年は上記の理由などから
目に見える形での旺盛な金買いは出ていないようです。
しかし、菊川さんは香港から輸入される金の量を統計として
中国の金買いを見てきたが、このところは上海金融特区を通じての
金買いをしている可能性があるのではないか、ということで、
この数字は公表されていないことから、
目に見えない形では中国の金買いが継続しているかもしれません?!


ここからの政治リスク、そして金価格動向など詳しく伺っています。
是非オンデマンド放送をお聞きくださいね。

地政学リスクにも反応鈍く膠着強める金相場 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2014.07/23 大橋ひろこ 記事URL
マーケットもすっかり夏休みでしょうか?今日23日の日経平均株価の変動幅は58円と1年7か月ぶりの狭さ、ドル/円相場は101円台でわずか数十銭での推移が長期化しています。ポルトガルの大手金融機関のデフォルトリスクやマレーシア航空撃墜、イスラエルのガザ地区侵攻など、材料に事欠かない金市場も動意づく気配はなく1300ドル台後半でレンジ相場となっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト森成俊さんに貴金属相場のポイントを伺いました。

金は6月19日のFOMCで米イエレンFRB議長が
米低金利はかなりの期間継続することを改めて
示したことを好感し1,321ドルまで急騰、
7月10日にポルトガル金融機関への懸念、
17日にはマレーシア機撃墜により
有事の金買いが加速するも、1350ドルを超える上昇力は
なく、揉み合いの様相を呈しています。

為替市場では、米国の景気回復が順調に進んでいるのに対し、
ユーロ域の景気回復力は弱く、欧米の景況感の違いや、
ロシアへの追加制裁の可能性が高まっていることから、
欧州経済への波及も懸念され、ユーロが売られています。

ユーロ・ドルの下落は金の圧迫要因となっており、地政学要因の
上昇圧力は、為替市場で相殺されてしまっているのかもしれません。

実需の動向はどうでしょうか。

中国の2014年第2四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比+7.5%。
政府が実施した景気下支え策による効果で成長率は3四半期ぶりに
伸びが拡大し、今後の中国の金買いが注目されますが、
現在までのところ昨年のペースと比較すると勢いがありません。
安くならないと中国の買が出てこないようですね。

また、6月のインドの貿易赤字が金輸入の増加などを受けて
11カ月ぶりの高水準となり、金の輸入関税の引き下げが見送られています。
インドの6月の金輸入は前年比65%増加だそう。
大手業者の輸入再開が許可されたことなどが背景ですが、
赤字拡大が期待されていた輸入規制緩和の見送りにつながったことから、
実需筋の旺盛な買いは期待できそうにありません。

世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
昨年7月22日時点で1,001.66トンとなり、昨年前半で約350トン減少し、
これが昨年の金価格の下落に繋がりましたが、
その後は今年1月末に793.16トンまで減少した後、一時微増も
今月22日現在、803.34トンでほぼ横ばい。
流出は止まったようですが、流入も見られません。

ここからの金価格についてはやはり米国の金融政策が
重要となってくると森さんは指摘されます。
テーパリングは10月に終了、QE3が終わった後には、
どうしても金利の引き上げ時期がマーケットの関心を引くこととなります。
金利引き上げ時期を巡っては金が再度売られるリスクを警戒としながらも、
そこが買い場となり、中期的には金は底堅いのではないかということですが、
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。


森さんにはプラチナ価格動向も伺っています。

灯油在庫、過去10年で最低水準?! [大橋ひろこコラム]
2014.07/16 大橋ひろこ 記事URL
来週には梅雨明けとされる関東地方ですが、台風一過の後の東京はすでに真夏の日差しです。ここからのレジャーシーズンに気になるガソリン価格も11週連続で上昇が続いていますが、マーケット関係者はすでに冬場の灯油の需給を追いかけています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 編集部 国内石油製品チームの阿部正人さんにお話しを伺いました。

現在の灯油の在庫は、過去10年で最も少ないのだそうです。

石油連盟が集計しているデータによりますと、7月1週目の灯油在庫は143万キロ。
去年の7月は206万キロなので、30%も少ない水準です。

となると、、灯油の先物価格は暴騰しちゃってる?!

・・・いいえ、そうでもありません。

皆さんのご家庭では冬場に灯油を使われるでしょうか。
私のマンションはガス式の床暖房。
特に都市部のマンションでは石油ストーブの使用が禁止されている所が多く、
需要が年々減少しているのです。

在庫も少ないが、需要も落ちている...ということで
元売りが生産調整を行っていることによる在庫水準といっていいでしょう。

年々の国内の灯油需要後退を受けて、
石油元売り各社は製油所の閉鎖や
トッパー処理能力の削減を進めてきました。

10年前の2004年は原油処理能力が日量483万バレルもありましたが、
2014年は398万バレル、10年で18%も削減されているのです。

直近でも今年3月末に複数の製油所で事業の見直しが行われ、
トッパーの廃業、処理能力の削減が行われ、
およそ40万バレル削減されたばかり。

5年ほど前までは
「9月末に在庫が400万キロあれば冬場を乗り切れる」
という言葉があったのですが、
最近ではこのようなことを言う人がいなくなりました。


2012年の最大在庫は331万キロ、2013年は327万キロと年々減少、
今年も300万キロ前半がひとつの目安となりそうです。


400万キロを目安にしていた5年前までと比較すると
2割ほど減少してしまっているのが現状ですが、
これも、内需が喚起されない時代に入ってきたということでしょう。

後は、今年の冬が「厳冬」になるのか「暖冬」となるのか、です。
灯油の主要消費地は北海道、東北、北陸ですが、
厳冬となれば、需要が伸びます。

今年はエルニーニョの観測で、冷夏、暖冬となる
という予想がありましたが、
どうやら、エルニーニョの発生は秋口にずれる見通しで、
冷夏予想にも疑問符がついています。

となると、猛暑、厳冬となる可能性も?!

ここからの灯油価格展望、詳しくはオンデマンド放送で
阿部さんの解説をお聞きくださいね。

タイ、インドネシア、ベトナムゴム生産急増 [大橋ひろこコラム]
2014.07/09 大橋ひろこ 記事URL
東京プラチナは7/3時点では一時499.4円まで上昇し、今年に入ってからのダブルトップだった1/21の高値4984円と、3/10の高値4963円を抜き、今年に入ってからの最高値を更新するととともに、重要な心理的節目5000円に接近する展開となってきています。

一方で東京ゴムは6/5に一時190.3円まで下げ、2009年10月以来の安値をました。反発して220円まで上昇するも7月に入って再反落して200円近くまで後退する展開です。6/5の安値190.3円を下抜く可能性が出てきました。

 皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
・今日は商品アナリスト小針秀夫お話を伺いました。

2008年までの過剰流動性相場では、
商品銘柄は何もかも買われる展開で
個別の需給要因はあまり材料視されていませんでしたが、
このところは個別の商品銘柄の需給要因が価格を動かしています。
極めて正常な値動きとなってきているともいえるかと思いますが、
金融要因でなく、各々の銘柄の需給を確りと見ておく必要もありますね。

プラチナは米国の2014年上半期の自動車販売台数が7年ぶりに
800万台を超えたことも強気要因です。
排ガス触媒に使われるプラチナの需要につながるとの見方が広がったと見られます。

また、主要生産国の南アフリカでは前月6/24に、1/23から続いた鉱山の
ストライキが終結したことで価格下落となると思われましたが、
また別の組合がストライキに入っています。

世界第二位の南アフリカのプラチナ鉱山Impala Platinum Holdings Ltd.では、
7月4日そのMarula鉱山で2,000人の鉱山労働者が
ストライキに入りました。
長期かしたAMCUのスト終結から2週間もたたないうちに
再び新たなストライキ発生もプラチナ価格を支えています。
小針さんによると、この鉱山では年間70,000オンス~80,000オンス
(2.1トン~2.5トン)のプラチナを生産しています。

供給懸念は長期化すると見られ、
今後もプラチナ価格は下値固く推移すると見られます。

一方、下落が続くゴム相場。
小針さんによると、こちらは供給過多が価格を押し下げているようです。

ゴム価格は2008年のリーマンショック前までの高騰で
国際ゴム価格が3倍にも上昇していました。
100円前後だったゴム価格が300円台にまで上昇する強さを
見せていたために、タイ、マレーシア、ベトナムなど生産国が
ゴムを増産したことが、現在のゴム価格下落の構造的要因とされています。

タイではCP(チャルーンポーカパン)というタイ最大の財閥が
タイ北部に大きなゴム農園を造りました。
ゴムの樹は植えてから樹液が採取できるようになるまで
およそ6年程度かかります。

2007-2008年に作られた北部のゴム農園の
ゴム生産が2013年から始まっており、これが、
ゴムの供給過多につながっているのです。

インドネシアでも新しいゴムの品種、ハイクローン樹に切り替わっています。
やはり2005-2008年ころに高収糧樹(たくさん採取できる品種)に
植え替えられているということで、これも近年、採取可能な成木となって
きていることが、増産につながっているのでしょう。

そして、ゴム3大生産国といえば、
タイ、インドネシア、マレーシアだったのですが、
2013年マレーシアがベトナムに抜かれました。
2008年までのゴム高騰でベトナムもゴムの大増産に動いたことから
ベトナムが世界第3位のゴム生産国に躍り出たのです。

こうした生産国の大増産でゴムの需給はじゃぶじゃぶに。
これが昨今のゴム価格下落の構造的要因です。
値ごろで売るのは厳禁。
ゴム価格が安くなることで、タイヤメーカーは収益が上がるでしょうか。
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

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