上昇トレンド終焉?!米欧金融政策に押される金相場 [大橋ひろこコラム]
2015.11/04 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金現物価格は、8月9月とアメリカの雇用統計の数字が予想を下回ったことなどを受けて年内の利上げ観測が後退。10月に入ると騰勢を強め10月19日には1,190ドルまで上昇、6月22日以来の高値をつけたましたが、11月に入って急落しています。大底を付けて上昇トレンド入りしたと思われた金相場ですが、トレンドは崩れてしまったのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
金相場の動向と今後の見通しを伺いました。

10月28日FOMC声明文で年内の利上げ観測が再燃。
ECBドラギ総裁も12月に追加緩和を示唆する発言をしたことで
ドル高が加速。利上げ観測再燃にも米株が強含みで推移していることも
資金の流れを金から株、ドルへとシフトさせる動きに繋がっているようです。

現在の金相場は需給要因ではなく米欧金融政策への思惑による
為替変動に相関する金融要因主導で下落しています。
よって、今後の注目も米利上げ観測に影響が大きい米指標となって
きます。まずは今週末の米10月雇用統計が注目ですが、
事前予想は失業率は前月比で変わらずの5.1%。
非農業部門の就業者数は前月比18万人増(前月14万2,000人増)。
森さんは20万人以上の増加となると、年内利上げ観測がさらに強まり
ドル高から金は一段の下値を模索の展開となるリスクがあると
分析。1,100ドル割れの可能性もありそうです。

金ETFの金現物保有高は11月3日現在、1,016.05トン。
10月1日現在の1,018.95トンから微減。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は686.30トンとなり、
10月1日現在の689.20トンからこちらも微減。
10月中は微増傾向を維持していましたが、月替わり後に減少に転じています。

ファンド筋の動向ですが買い越しは10月27日現在、15万7,434枚で
増加基調を維持し9月29日の7万6,645枚から2倍以上に増加しています。
しかし28日以降は手じまい売りが急速に進んでおり、
新規売りが増加している可能性もあります。
森さんによると1,120ドル前後では実需買いの動きあったのですが、
投機家の投げ売りに吸収される展開となってしまったようです。

ドル高でドル建て金価格が弱含みの展開ですが、
ドル高であれば円安です。円安は円建て金価格にとっては
支援要因ですが、ここからのTOCOM金相場はどうでしょう?
森さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

米利上げと金相場~原油需給は緩いまま [大橋ひろこコラム]
2015.10/28 大橋ひろこ 記事URL

FOMCを控えて商品市況全般小動きとなっています。10月の利上げはほぼないだろう、というのが市場のコンセンサスも、年内12月までに利上げがあるのかどうか見極める展開となりそうです。米利上げ観測の後退とともに反転上昇してきた金相場は今後どのように推移するでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長
近藤雅世さんにお話を伺いました。

12月を予想する投資家は50%以下ですが、
来年上半期までに利上げがあるとする予想する投資家は100%だと
近藤さん。やはり利上げとなれば金価格は頭打ちでしょうか。

金利や配当のつかない金にとってドル金利が上がることは
マイナスです。利上げ=ドル高でドル建て商品価格安となる
教科書的相関もあり、やはり金価格は上値が重いと思われますが、
需給面からも金の上値が重くなるかもしれないニュースが。

10月22日インド政府は正式に金の金融商品化政策を公表。
家庭の金を銀行に預金させ、金の輸入量を減らす政策を
打ち出しています。中国で金が買われても、
インドの実需が停滞すれば、需要増は相殺されてしまう?!

近藤さんは金価格は利上げが決着しない限り
当面は1200ドル以下で上下動を繰り返すとしても
ゴールドマンサックスは今年の金の平均価格1050ドル、
来年を1000ドルと予想しているとして、
金価格は下落バイアスが強いと解説くださいました。

原油価格も供給過剰が続き、上がる要因が見当たりません。
イランなどが主導して12月4日のOPEC総会で減産を
ほのめかすとみられますが、実際に減産することはないとの
見方が大勢です。

米国の石油掘削リグは少しずつ減少し、
生産量も減少傾向にありますが、原油価格に影響するほど
ではありません。中国1~9月の原油輸入量は
前年比+8.8%と好調でしたが、その背景には、
原油価格が安いうちに備蓄を積み上げようとする
在庫積み増しの動きと既存の輸入権以外に、
習近平主席が旧体制の石油閥に対抗するために
新たな輸入利権を持った中小石油会社の輸入量が
増えているという側面があるようです。

原油の輸入増が必ずしも実需に結び付いていないと
思われる点が懸念材料だと近藤さん。
原油価格も上値は重いようです、、、。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説を
お聞きくださいね。

金相場と為替相場の相関 [大橋ひろこコラム]
2015.10/27 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。10月は貴金属商品のファンダメンタル分析のポイントですが、早いもので今回がシリーズ最後のご出演となりました。お話は岡藤商事株式会社主席ストラテジスト郷右近 要さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非資料をダウンロードして資料を見ながらお聞きください。ご覧の画面の右側に「ファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただけますと、資料をDLすることができます。

今回は「為替レートの動きが金かっ買う荷動きを考えるヒント」
をテーマにお話しを伺っています。

教科書的な相関は「ドル高」=「ドル建て金安」

ですね。

では、ドル高というのはどういうことでしょうか?
ドル円相場に対してドル高のケース、
ユーロドル相場に対してドル高のケースと、
局面によってはドル高の概念が異なることも。

郷右近さんは、ドル安円安そしてユーロ高が金にとってはポジティヴ。
逆にドル高円高、そしてユーロ安は金価格にとってはネガティブに
働くとしてその構造について解説くださいました。

郷右近さんには今回、ドルと金相場の長期相関チャートもご用意いいただいています。

過去ドル高であった時期に金相場はどのように動いたのでしょうか。
チャートを見れば一目瞭然。

来年に向けて米国が金利を引き上げるとなれば
やはりドル高相場となるのでしょうか。

写真は郷右近さんがお持ちくださったベア(カワイイ~)ですが
ひっくり返すとブルキャラクターなんですよ。

チョーかわいい~!!センスありますね。

是非オンデマンド放送で郷右近さんの解説をお聞きくださいね。

急落したLNG価格の背景に新規プロジェクト続々 [大橋ひろこコラム]
2015.10/21 大橋ひろこ 記事URL

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 LNGチームリーダーの植村和司さんに
LNG価格下落の背景と今後の動向についてお話を伺いました。

LNGとは、Liquefied Natural Gasの頭文字を取った略称。
液化天然ガスのことです。
天然ガスをマイナス170度前後まで冷却すると液体となりますが
これを特別な船舶に積み込み、輸送された消費地で
再度気体に戻して使用します。

おもに火力発電と都市ガス用に消費されますが、
日本に輸入されるLNGのおよそ6~7割が火力発電用で
3~4割が都市ガスとして消費されています。

今年に入って北東アジアのスポットLNG相場は
節目の10ドルを割り込みました。
その後、ほぼ一貫して下落基調を辿っています。
2月に入って7ドルを割り込み大きく下落、その後一度8ドル近くにまで
反転した後、足元では再び6ドル台での商いが続いています。
震災前の2010年末ごろから2011年直後のスポット相場の水準は
9~10ドル。現在は震災前の水準をも大きく下回っているのです。

では何故急激にLNG価格は下落したのでしょうか。

植村さんによりますと、LNGの長期契約のベースとなっている
原油相場が大きく下落したことが主因。LNGの長期契約は、
3カ月から6カ月遅れでその影響が出始めるので、
今年に入ってまず長期契約価格が大きく下落し、
それにつられて今年に入ってからのスポット相場も
後追いで下落が激しくなったと考えられます。

そのほか、太平洋圏で新規プロジェクトが立ち上がっていることも
供給増に繋がっているものと思われます。
昨年末にオーストラリアでカーティスプロジェクトからLNGが出荷された後、
7月にインドネシアのドンギースノロプロジェクト、
先月末にはオーストラリアのグラッドストーンプロジェクトからも
LNGの出荷が開始されています。
これらのプロジェクトだけで年間1,500万トン近い数量が
新たに供給されることになりました。
このため、供給潤沢感が日を追って高まったと考えられるのです。

対して需要面では主要なLNG消費国である日本、
韓国そして中国のエネルギー需要が鈍化。
日本では今年の冬場に寒さが厳しくなかった上、
夏場もエルニーニョ現象の影響で例年ほど気温が上がらず、
火力発電用のLNG消費が伸びませんでした。
中国は景気減速の影響でLNGや他のエネルギー消費全体が鈍っています。
韓国は、輸出産業が主体ですが、その最大貿易国である
中国の景気減速の影響をもろに受けてしまったようです。

中国をはじめとした景気回復は、しばらく見込めそうにありませんが
その一方で、LNGの4大消費国に近いアジア太平洋圏では、
これからも次々と新たな大型プロジェクトの稼働開始が予定されています。
このため、冬場の需要期が近づいてきているとはいえ、
相場の上昇は見込めそうにない、との見方が市場関係者の間では広まっているのだとか。

さらに、アジア太平洋圏だけでなく
米国産のシェールガスを基にしたLNGの出荷も今年末に始まります。
アジアだけでなく、世界各地で需給の緩みが発生しそうな状況で
相場が急反発することは考えにくい状況なのです。

ただし、昨年中東のエジプト、ヨルダン、そして南アジアのパキスタンで
相次いでLNGの受け入れ基地の操業が始まりました。
これらの新興国での需要は旺盛で、現時点でも太平洋圏で
余剰となったLNGを活発に引き取り始めています。
このため、これらの需要に支えられて、日本を含む
北東アジア着の相場も大幅な下落は見込めないというのが一般的だそう。

エジプトはLNGや天然ガスなどエネルギー輸出国であったのに
今では輸入国なんですね。国内需要が旺盛なようです。
エジプトの景気はいいのでしょうか?
詳しくはオンデマンド放送で植村さんの解説をお聞きくださいね。

トレーディング目線で見るプラチナ需給 [大橋ひろこコラム]
2015.10/20 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。10月は貴金属商品のファンダメンタル分析のポイント。ご出演は岡藤商事株式会社主席ストラテジスト郷右近 要さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非資料をダウンロードして資料を見ながらお聞きください。ご覧の画面の右側に「ファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただけますと、資料をDLすることができます。

今回はトレーディング目線で見る白金需給をテーマに
VWワーゲンショックで話題となったプラチナの基礎知識。

同じ貴金属でも金とはまるで異なるプラチナ。

大きく違うのが供給元。
金は比較的世界中で採掘されているのですが、
プラチナは南アフリカとロシアに偏在しています。

よって、生産国南アフリカ事情に供給量が左右される
ということが起こり、そのたびにプラチナ価格が
急騰するというサイクルが。

例えば鉱山会社の新興労組と既存労組の対立やストライキ。
電力不足による生産停止などが頻繁に起こるため、
供給への懸念から価格が急伸することがよくあります。

また、需要も圧倒的に自動車触媒に偏っており、
しかもその自動車もディーゼルエンジン車に使われると
あって、ディーゼル車が主流となっている欧州の需要が
圧倒的となっています。ここにVWショックが起こったために
プラチナ需要減退の思惑でプラチナ価格が急落するということが
この9月に起こりました。

自動車需要の次に多いのが宝飾用需要ですが
この分野で圧倒的な存在感を示すのが中国。
次いで日本となっています。

また、昨年2014年の場合、南アフリカの鉱山ストライキが
長期化したことで、プラチナ価格が高騰すると思われたの
ですが、プラチナは逆に急落に見舞われました。

ここで出てきたのが、地上在庫です。

これまでの生産されたプラチナは価格が上がれば
スクラップ(リサイクル)されるプラチナが市場に出てきます。
また、比較的価格変動が大きいプラチナは自動車産業によって
備蓄される部分も大きく、この在庫が価格高騰を引き起こさずに
済むバッファーとなっていたと思われます。
プラチナは地上在庫が潤沢である、ということも
昨今のプラチナ価格軟調の一因でしょう。

このほかにも、投資用需要はどうなっているのか。
今年2015年のプラチナ需給状況は?

郷右近さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で郷右近さんの解説をお聞きくださいね。

ゴジラエルニーニョを警戒、農産物市況上昇 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2015.10/14 大橋ひろこ 記事URL


商品市況が反騰局面に入っていますが、米利上げ思惑後退による巻き返しに終わるのか、それとも新規買いも出て大底確認となるのか正念場となってきましたが、農産物市場には新規買いに繋がりそうな大きなニュースがあるようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

金やプラチナ、パラジウムなどのメタル銘柄も上昇していますが、
粗糖やコーヒー、トウモロコシなどの穀物、農産品も上昇してきています。

利上げ観測後退からのドル安という側面も大きいのですが、
小針さんによると、農産品は「スーパーエルニーニョ」を警戒
し始めているのだとか。

南米・ペルー沖の東太平洋の赤道付近の海域では、2014年の夏から
海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象が発生しており、
今年5月からは平年との差が拡大し続け、先月は2.6度と8月を上回り、
過去4番目の差となったと指摘しています。
平年との差は今年12月ごろまでさらに拡大する可能性があり、
エルニーニョ現象は来年の春ごろにかけて続く見込みのようです。

中国新聞網は、地球温暖化とスーパーエルニーニョが干ばつや異常気象を引き起こしており、
来年までに少なくとも1000万人の貧困層が飢餓に陥ると警告しています。
エルニーニョ現象が太平洋の水温を上げ、世界各地で干ばつや洪水を引き起こしているためです。

このスーパーエルニーニョをゴジラエルニーニョ、モンスターエルニーニョとも
呼ぶ向きがあるほど警戒され始めているようです。
昨年夏から現在まで1年半にも渡って続くエルニーニョですが、
今年10月から来年1月までがピークとなり影響が深刻化するというのです。
(前回のスーパーエルニーニョは1997年から1998年)

ブラジルのサトウキビ農家は多雨の影響で収穫量が落ち込みかねないと指摘。
一方、オーストラリアやアジア、一部のアフリカ諸国の農家は、
乾燥した天候がパーム油、小麦、カカオ、コーヒー豆などの
穀物生産に及ぼす影響を危惧しているようです。
過去のケースでは、エルニーニョ現象の発生発表から
12カ月間で燃料以外の商品価格は平均5.3%上昇しています。

エルニーニョの影響は地域によって異なります。小針さんによると
南米は長雨となり、北米では干ばつ、アジアでは干ばつ、豪雨など
天候不順となり、農産物生産に悪影響となるようです。
日本では暖冬となるという特徴があるのだとか。

この異常気象による供給不足不安を背景に安値から持ち直している、
との指摘もあり、この3週間で粗糖は31%、乳製品は36%、
パーム油は13.1%、小麦は6.1%それぞれ値上がりしています。

国連食糧農業機関(FAO)は先週、世界の食料品価格が9月に
1年半ぶりに上昇したと明らかにした。粗糖と乳製品の値上がりが響いて
いるようですが、この影響はさらに拡大するリスクがあると小針さん。

小針さんが注目しているのが大豆相場。
昨日900セントを超えるところまで大きく上昇してましたが、
小麦やトウモロコシに比べると出遅れている他、
逆ザヤとなっています。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

雇用統計悪化で金価格上昇基調へ [大橋ひろこコラム]
2015.10/07 大橋ひろこ 記事URL

コモディティ市場は反騰局面に入っています。WTI原油相場はレンジを上に抜けて上昇してきました。VWショックやグレンコアの破たん懸念などで9月半ばには総悲観に傾いていたマーケットのセンチメントは雇用統計以降ガラリと変わってしまったようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向を今後の見通しを伺いました。

金ドル建て現物価格はおおむね1,100~1,150ドルのレンジ相場を形成しています。9月24日につけた高値1,156ドルを天井に軟調な展開となり、今月2日に1,105ドルまで下落していましたが、9月の米雇用統計が弱気の数字となり、年内の米利上げ観測が後退。ドルの先安感が強ったことで6日には1,150ドルまで上昇しています。

今後のポイントはまずは今週8日に9月16、17日に開催されたFOMC議事録が公表予定。年内利上げ観測が一段と後退するとドル安が進行、さらに金が買われやすい環境になり抵抗線を上抜く期待が持てると森さん。

テクニカルのポイントは9月24日の高値1,156ドルが最初の抵抗線。
1.156ドル突破すると、200日移動平均線が通る1,177ドル超えから
1,200ドルに向かう展開も。


そして次のポイントは10月のFOMC。今月27,28日に開催予定です。
11月の開催はなく、12月15、16日が年内最後のFOMCとなりますが、
利上げを巡る思惑でドルがどのように動くかが金市場にも
大きなインパクトとなってきます。

また、中国の国慶節が明けて、明日8日から上海市場が再開されます。
1日から7日まで中国は国慶節で大型連休明けということで、
その影響が注目されますが、1日に発表された9月のPMI購買担当者景況指数は
改善を示していることや、国慶節期間中に世界的に株価が反発したことが
追い風となり、上海株それほど下落するといった懸念はないのですが、
上昇してスタートすればコモディティ市場が更なる上昇となるかもしれません。

金ETFの金現物保有高は10月6日現在、1,018.73トン。
9月4日現在の1,009.38トンから微増で中長期マネーの資金流出はありません。

CFTC大口投機家の買い越しは9月29日現在、7万6,645枚で2週連続増。
8月4日現在、2万9,900枚まで減少していましたが9月に入り増加傾向。
6月2日以前は10万枚以上、買い越しておりまだまだ買い余地はあります。

ではTOCOMの金価格はどうでしょうか。
また、金とプラチナの価格の逆転現象が長期化していますが、
プラチナ価格の今後についてなども森さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。



コモディティ価格下落がもたらすリスク [大橋ひろこコラム]
2015.09/30 大橋ひろこ 記事URL

スイス資源大手グレンコアの株価が急落、時価総額の7割以上を喪失、倒産リスクが増したことなどを受けて世界の株価が下落、サウジアラビアのソブリンファンドが投資資金を引き揚げたことなども嫌気して金融市場が不安定となっていますが、コモディティ価格安が招いた事態といえます。グレンコアは亜鉛や銅取引の世界シェアが50~60%にも上りますし、サウジアラビアは産油国、原油価格下落は財政を圧迫します。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・アナリスト菊川弘之さんにお話を伺いました。

中東オイルマネーの資金引き上げが日本株下落の一因ではないかとも
指摘されていますが、カタール投資庁はVW株とグレンコア株で
相当の損失を抱えたようです。

VWの排ガス不正問題は、ディーゼル車の触媒として使われるプラチナ市場へも
影響を及ぼしています。ディーゼル車からガソリン車への転化が進むとの
思惑でしょうか、プラチナ価格は下落しましたが、ガソリン車触媒となる
パラジウム価格が大きく上昇しました。

ディーゼル車触媒としてのプラチナ需要が劇的に改善する見込みは薄く、
プラチナ価格が長期低迷する可能性が大きくなっていますが、
将来的には燃料電池車と電気自動車のどちらが世界的標準となるかが焦点。


燃料電池にはディーゼル触媒より多くのプラチナを使用します。
日本は燃料電池車を推進する機運が高いのですが、
世界的には電気自動車になっていくようなムード...。
この見極めがプラチナ価格にとっては大きな材料となってくると菊川さん。
金とプラチナの価格が逆転減少は長期化するでしょうか。

また、原油価格については、11月のOPEC総会でサウジが減産するのか。
イランの核開発協議合意による経済制裁解除の影響は?
さらには中東とロシア、米国のパワーバランスの変化などなど
菊川さんに伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

低迷する灯油価格の背景 [大橋ひろこコラム]
2015.09/16 大橋ひろこ 記事URL

灯油価格が現在どのくらいかご存知ですか?TOCOMの東京バージ灯油(先物価格)は昨年夏場には1キロリットル当たり8万円台で推移したいたのですが、今年1月には5万円を割るところまで下落。6月に向けては6万円台を回復するところまで戻しましたが、再び5万円を割り込むというダイナミックな相場展開。原油価格に連れて大きな動きとなってしまっています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 国内石油製品チームリーダー工藤亜紀子さんに
灯油価格動向についてお話を伺いました。


我々消費者は一斗缶で灯油を購入することが多いですね。

一斗缶は18リットル。工藤さんによると14日時点の灯油の店頭小売価格は
前週より0.3円下がった80.6円(2011年1月80.9円以来の安値)。

80.6円×18ℓ=1450.8円

ずいぶん安くなりましたね。
なぜこんなに灯油価格が下がっているのでしょう。

まずは原油市況。昨年からの急落で原油価格が半値以下になったことに
連れ安となっています。
また、大都市圏を中心に、一般家庭の需要後退が進んでいるという
構造的要因も。電気などへの燃料転嫁、集合住宅での火気使用禁止で
灯油需要は低下傾向が続いています。

灯油マーケットの需要期は北日本で10月くらいから、ピークは1月。
いつ使いはじめるかが焦点となってきます。

9月は新米の乾燥燃料となるため東北地方を中心に一部で動きが
出始める時期ですが、今年は長雨洪水被害で出足が鈍いようです。

灯油の最需要期は冬場でも需要期への備えは夏場から始まります。
海上では6月に先物がコンタンゴを形成していた時点で
大手商社を中心に、北向け(北海道)向けの溜め込みが完了していますが
陸上ではまだまだこれから。
というもの、去年は秋から冬にかけて原油が暴落したため、
先物や現物を早めに仕込んだ向きが大火傷となったことの経験則から
今年は冬場の溜め込みに慎重となっているのだそうです。

需要後退とともに、灯油の在庫も毎年減少傾向にあり、
石油連盟の在庫統計(一般向けには、毎週水曜日に発表)
9月12日時点では265万9,964klで前年の9月末と比較して5.68%減となっています。

また、厳冬となれば灯油需要は増加しますが、暖冬となると需要減退となるため
天候も重要な価格変動要因となります。

8月に出た気象庁の3カ月予報では、
11月まで平均気温は高めの予想ということで弱気材料。
9月10日のエルニーニョ情報では
「今後、冬の間はエルニーニョ減少が続く可能性が高い」と指摘されています。

今後の灯油価格動向を占うポイントなど工藤さんに詳しく伺っています。
オンデマンド放送で工藤さんの解説をお聞きくださいね。


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ここで「コモディティ・フェスティバル2015」のお知らせです。
東京に加えて、今年は大阪でも開催!

9月26日土曜日、東京・御茶ノ水ソラシティホール
10月3日土曜日、大阪・梅田ハートンホール毎日新聞ビル

「原油バブル崩壊!? シェール革命の舞台裏と新時代のエネルギー政策」
「富裕層への道をひらく先物金投資~勝つためのルールを知る~」
「買い場到来!?ヘッジファンドマネージャーの金・原油市場の見方」

世界を動かすコモディティ。
コモディティを知り尽くした専門家や、ファンドマネージャーによる今後の原油、金投資の講演。豪華グッズがあたるコモディティ抽選会もあります。

「マーケット・トレンド」でもおなじみの小次郎講師、池水雄一さんもご登場。

ご友人・ご家族連れでぜひお越しください!

参加は無料ですが、事前にお申し込みが必要です。東京・大阪両会場のお申し込み、イベントの詳細は下記のバナーをクリックしてください。

原油価格、急落のトリガーは中国だった?! [大橋ひろこコラム]
2015.09/09 大橋ひろこ 記事URL
1343円もの上昇です。この上昇幅は1994年1月以来21年ぶり。今日1日だけで日経平均は7%を超える上昇を見せる歴史的な相場となりましたが、WTI原油は8月24日37ドルの安値から8月31日49.30ドルまでほぼ1週間で30%もの上昇を見せており、このところの金融市場はボラティリティの高い相場が続いています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は番組初登場!エネルギーアナリストの大場紀章さんをお迎えし
ダイナミックな原油価格相場の値動きの背景と今後についてお話を伺いました。

そもそも2014年100ドル台で推移していた原油価格が30~40ドル台へと
下落したのは一体何が原因だったのでしょうか。

一般的には米国のシェール革命により需給バランスが著しく崩れたため、
と解説されていますが、大場さんは「価格水準が是正されたきっかけは
需要サイドの要因である」として、昨年6月中国の鉱業生産指数が下方修正された
ことが、最初のきっかけであったと指摘。

これをきっかけに原油価格が頭打ちとなり、緩やかに20ドルほどの下落となった
のですが、第2弾の下落のトリガーとなったのが11月のOPEC総会。

市場関係者は原油価格が100ドル大台を割り込んで80ドル台へと
値を沈めてきたことからOPEC総会での減産を期待していたのですが、
OPECは減産せず、失望から原油価格は急下降となりました。

春先に40ドル台で底入れして5~7月にかけては60ドル台にまで
持ち直して推移していたのですが、7月に再び急落したのは
中国のPMIの悪化です。この数字は原油市場だけでなく、世界の株式市場の
下落のきっかけとなりましたが、またしても中国の需要減退思惑が
原油価格の急落のトリガーとなったのです。

確かに、米国のシェール革命は2007年ころから台頭し始めており、
生産は年々増加していたことを考えると、2014年まで100ドル台で
推移していた原油価格の急落の原因がシェール増産であると考えるのは
無理があります。大局ではシェール増産がOPEC諸国とのシェア争いという
過当競争を生み出し、需給バランスを崩したことに違いはありませんが、
「下落のきっかけ」は需要サイドの、中国の指標だった、というのは
なるほど腑に落ちます。

そのアメリカのシェール生産ですが現在の40ドル台で黒字となる
米国シェール企業はほとんどないと大場さん。
4月比ですでにシェール生産は6%の減少となっていますが、
この分だと12月には米国のトータルの生産も頭打ちとなるとみられています。

米国に原油販売シェアを奪われたくない中東諸国は原油の増産を続けており、
この春くらいからOPECの原油生産量は過去最高水準。
特にイラクとサウジアラビアの増産が大きいとか。

また、イランの核開発協議での合意から経済制裁が解かれますが、
イランは世界最大の巨大タンカー保有国で、すでにタンカーに
4000万トンもの石油輸出の用意があるということで
これが市場に出て来れば、価格に与える影響は大きいと思われます。

ベネズエラなどのOPEC加盟国は減産要求を強めていますが、
大場さんは今年の11月のOPEC総会でも減産は見送られると予想されています。

今後も中国の需要が伸びない中で、再び30ドル台へ下落するリスクは
十分にあり得るというのですが、、、

詳しくは9月26日(土)のコモディティフェスティバルでお話を伺いましょう。

大場さんには
「原油バブル崩壊!? シェール革命の舞台裏と新時代のエネルギー政策」
と言うテーマでご講演いただきます。

長期的に原油価格はどの世に落ち着いて行くのか。
政治リスク、地政学要因など多角的にエネルギーの未来を
お話いただきます。是非、直接大場さんの講演を聞いてみてください。

コモフェスのお申込みは下記バナーから。

また、本日のオンデマンド放送も是非聞いてみてくださいね。


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ここで「コモディティ・フェスティバル2015」のお知らせです。
東京に加えて、今年は大阪でも開催!

9月26日土曜日、東京・御茶ノ水ソラシティホール
10月3日土曜日、大阪・梅田ハートンホール毎日新聞ビル

「原油バブル崩壊!? シェール革命の舞台裏と新時代のエネルギー政策」
「富裕層への道をひらく先物金投資~勝つためのルールを知る~」
「買い場到来!?ヘッジファンドマネージャーの金・原油市場の見方」

世界を動かすコモディティ。
コモディティを知り尽くした専門家や、ファンドマネージャーによる今後の原油、金投資の講演。豪華グッズがあたるコモディティ抽選会もあります。

「マーケット・トレンド」でもおなじみの小次郎講師、池水雄一さんもご登場。

ご友人・ご家族連れでぜひお越しください!

参加は無料ですが、事前にお申し込みが必要です。東京・大阪両会場のお申し込み、イベントの詳細は下記のバナーをクリックしてください。



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