ドルインデックス11年ぶり高値で冴えない金市場 [大橋ひろこコラム]
2015.03/04 大橋ひろこ 記事URL
米金利の早期引き上げ観測でドル高が進行しているため、
金価格はさえない値動きが続いています。
年内の利上げ観測が強まっているにもかかわらず、米国株式市場で
ダウ平均は史上最高値を更新する強さを見せており、
過剰流動性マネーは金市場からドル資産へ資金移動しているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後についてお話を伺いました。

1月は下げ止まらぬ原油相場やギリシャのEU離脱懸念で
リスク回避マネーが金市場へ流入、金価格は大きく上昇したのですが、
2月半ばから後半にかけドル建て現物価格は1,200ドル割れを試す下落に。

1月に警戒されたリスク懸念が後退したことに加え
米国の景気回復が順調に進んでいるのに対し、
ユーロ域の景気回復力は弱く、欧米の景況感の違いから
ユーロ売り・ドル高傾向が続いていることも金の圧迫要因となっています。

ドルインデックスは11年ぶりの高値を更新していますが、
今週は明日5日に欧州中央銀行(ECB)の理事会が開催されます。
ここでドラギ総裁から一段の金融緩和を示唆する発言が出ようものなら
一段とドル高、ユーロ安が進み、金にとっては逆風になると森さん。

世界12カ国に上場する投資信託(ETF)の金現物保有高は今月3日現在、
1,103.84トンとなり、年初の1,049.37トンから約5%増加し、
1月は増加傾向を辿り1月末に1,100万トン台に乗せています。
2月上旬は増加ペースが鈍化したが、増加基調を維持しています。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
今月3日現在、763.49トンとなり、年初の710トンから8%近く増加しており、
金市場への中期投資資金の流入傾向が確認できるものの、
足元ではその増加幅は一服しているようです。

短期筋の動向はどうでしょう。
二ューヨーク金市場での大口投機家の買い越しは2月24日現在、
12万6,171枚となり4週間連続の減少で1月6日以来の低水準です。
株高、ドル安で投資人気が後退していることが確認できるとのこと。

先月2月は中国の春節での訪日爆買いが注目されましたが、
春節明けに中国勢の実需買いが活発化していることは金の下値を
支えているようですが、一方でインドの輸入関税引き下げは
見送られ、インドの買いが旺盛になるとの期待は剥落しています。

テクニカル的に目先は25日移動平均線が通る1,228ドル水準が抵抗線ですが
今週は、ECB理事会だけでなく、米国からは2月の雇用統計が
発表になることから、ドルの動向が金相場を大きく動かしそうです。

TOCOM東京金先限は1月23日に4,958円まで上昇し
2013年4月以来の高値をつけた後、ドル建て相場の下落から
2月24日に4,562円まで下落してしまいましたが、
目先は25日移動平均線が通る4,700円が抵抗線に。
取組高は昨年の大納会の73,137枚から25,000枚近く増加しています。

今後の金価格の行方は?

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

冴えないコモディティ市況の今後 [大橋ひろこコラム]
2015.02/25 大橋ひろこ 記事URL

今週で2月も終わります。株式市場は絶好調ですが、商品市場は冴えません。米国の利上げがテーマとなる中、ドル高基調に国際商品価格は押される流れが続いています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコモディティインテリジェンス代表取締役近藤雅世さんにお話を伺いました。

金価格は年末から1月23日まで上げたのですが、
再び一貫して下落しています。

近藤さんはギリシャもイスラム国もウクライナも、
地政学的リスクとしては小さく、
金を積極的に買うほどの材料ではなくなったと指摘。

加えて米国は年内利上げがテーマで、ドル高傾向。
ドル高は金の上値を抑えてしまいます。
欧州や日本は量的緩和限定されると見られますが、
そうして余った資金も株式投資に回っており、
資金はなかなか金に回ってきません。
欧州の株価はむしろこれからだと言われています。

近藤は直近のバンクオブアメリカのファンドマネジャーの
今後12ヶ月では金価格は上がるというアンケート調査をご紹介して
くださいましたが、特にその根拠は見当らないとバッサリ(^^;

いずれ株価に天井感がでてくればということくらいで、
金には買い材料なしと解説くださいました。


また、原油価格はサウジアラビアの手に握られていると近藤さん。
サウジアラビアの2015年の国家予算は2300億ドルの歳出に対して
歳入は1907億ドルで、歳入不足は386億ドルだとされています。

しかし、原油価格が高い時に貯めた7330億ドルに上る政府資金があるので、
この程度の歳入不足は後19年は持つと言われているようですので、
サウジアラビアが現在の原油価格下落で、減産し、価格を支えることは
ないとみられます。

しかし他の産油国は歳入不足は暴動につながりかねず、
先週もナイジェリアの石油相がOPEC緊急会議の可能性を口にし、
OPECはこれを即座に否定しましたが、
産油国の圧力にサウジが持ちこたえるかどうかが焦点。

また、今のところ米国の生産には目立った減少は見られませんが、
採算悪化がふくらめば米国の原油生産は減少するとみられ、
減少し始める今年下半期には価格が上がり始める可能性も?!

では投機筋のポジションはどうなっているでしょう。

以前はファンドの売り残が多いので買い戻しで価格が一時的に
上がる可能性が大きかったのですが、実際、買戻しからの原油価格の
反発が見られ、原油は44ドルを底値に50ドル台を固めています。

ショートポジションは1月末の18万枚から15万枚まで減少しており、
ある程度は整理されたようですね。
今後もこのショートポジションが買い戻される過程では
価格が上がることもあるかもしれませんが、
需給面での供給過剰は変わっておらず、
米国の原油在庫が80年ぶり水準まで積みあがっていることから、
原油価格の反発は短期的に終わり、中長期的には下落する
見通しが多くなっています。

また、昨今天然ゴムが上昇していますが、これはタイ政府が
60億バーツ約200億円を使ってゴムの買い上げを行っているためで、
先週さらに60億バーツを使って第二次買い上げを公表しました。

低迷するゴム価格の支援策、ということですが、政府が買い上げても
その在庫はいずれ売りに出さねばならず、その際には再び売りに押される
可能性が大きいとして、短期的には上昇しても、
中長期的にはまだ弱いと近藤さんは解説してくださいました。

タイのインラック前政権が買い上げた20万トンは
中国政府の支援により海南工業という会社が買い上げましたが、
まだ価格が折り合わず在庫が移動していないようで、
そこに10万トンの第一次買い上げがあるため、
タイには30万トンという大量の在庫が積み上がっています。
それにさらに10万トン買うと公表があったのですが、
市場にはサプライズではなくなってしまっているようです。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

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いよいよ販売終了が近づいてきました。
好評につき販売期間延長していましたが、それも今月末まで。

開局60周年を記念、純金のインゴットが付いた特製カード、
もうご注文されました?!(笑)

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原油下落にも値上げが続くガス料金~まだ下がらぬLNG価格 [大橋ひろこコラム]
2015.02/18 大橋ひろこ 記事URL

今日、ガソリン価格が7カ月ぶりにに値上げとなったという報道がありましたが、実に7か月もガソリン価格は下落していたわけです。原油価格が昨年夏場以降、下落が続いたためにガソリン価格も連れて安くなってきたのですが、一方でガス料金は昨年来から値上げが続いています。3月にもガス料金が値上げとなりますが、東京ガスは2月に比べ、1立方メートルあたり、3.42円(税込み)の上昇となることを発表しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 LNGグループ記者の深水瑞樹さんにお話を伺いました。

LNGの長期契約玉は、原油相場に連動する価格で輸入されているのですが、
なぜガス料金は下がらないのでしょう。

深水さんによると、LNGはLNGそのものの需給などより、
原油相場に左右される契約ではあるのですが、
LNG価格を決める際に使う原油相場の時期が問題で、
一般に3ヵ月前から遡って3ヵ月または6ヶ月間の平均が基準価格。

例えば現在の2月なら3ヵ月前の11月から遡るため、
昨年9~11月または6~11月の平均を取ることが多いということに。

9月からの平均を取る場合、ドルベースの原油相場は下がったのですが、
円安も同時に進行していましたよね。
円安によって円建てのLNG輸入価格は原油相場ほどは下がっていない
という事情もあるのです。

基準となる原油価格が、原油がまだ高かった時のものなので
ガス料金の値上げも仕方がない、ということになります。
ただし、これも時が経てば原油が下がった時の価格を基準に
価格が決められることになりますので、この先は値下がりすると思われます。

また、すべてのLNGが長期契約で輸入されるわけではありません。
スポットで不足分を補うなどのバッファーの輸入もあります。


スポットの価格は、LNG自体の需給のバランスで決まるため
売り手買い手ともに、原油相場やその結果として決まるLNGの
長期契約の価格を念頭にはおいているものの、
実際のスポット価格は原油相場と連動するわけではないそうです。

そして現在スポット市場の需要は弱く、今年の冬は安価となりました。

日本は昨年春は意外と早く暖かくなったために暖房需要が伸びなかったことや
昨夏猛暑予想がありましたが、それほど暑くならなかったことなどで
在庫余剰の状態が続いていたために、スポット需要が強くなかったのですが、
韓国などの需要も弱く、アジア全体の需要が鈍い傾向にあるのだそうです。

一方で売り手側も供給は順調で大きなトラブルはなく、
加えて新規のパプアニューギニアのプロジェクトからも
カーゴの供給が順調であり、インドネシアのボンタンプロジェクトでも、
恒常的にLNGが余っていたということで、LNGスポット市場の価格は
安価が続いているわけ。


しかし、いずれはガス料金も下がります。

今年の冬は、別々の理由ではありますが長期契約のLNG、
スポットベースのLNG両方とも安かったこと。

そして秋以降は、為替レートも大幅には動いていないため、
今後、輸入されるLNGは円ベースでも今までよりも安くなるとみられ、
LNGは遅れてこれからの春の不需要期に安くなるものと予想されます。

詳しくはオンデマンド放送で深水さんの解説をお聞きくださいね。

※もっとも日本がLNGを多く輸入している輸入元は~
①オーストラリア
②カタール
③マレーシア

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3月5日(木)夜7時~東京・虎ノ門ラジオNIKKEIにて
公開録音「"GOLD大座談会"~金投資について話そう」を開催します。


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池水雄一さん(スタンダードバンク東京支店長)
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詳しくはコチラをご覧ください。
皆様のご来場お待ちしております。
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1月の金急騰の背景とここからの焦点 [大橋ひろこコラム]
2015.02/04 大橋ひろこ 記事URL
金価格は2015年1月に大きな上昇劇を演じ、1300ドルの大台乗せを達成しました。2014年11月には1130ドルまで下落し、それまでの強い下値支持線であった1180ドルをも割り込んだことで、金市場は総悲観ムードに包まれ、大手金融機関もこぞって金の見通しを下方修正していたのですが、何があったのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの東海林勇行さんに
金市場の動向と今後の見通しを伺いました。

金価格が1300ドルの大台を回復するまで上昇した背景には

①下げ止まらぬ原油価格
②ギリシャのEU離脱懸念
③中国春節前の需要で実需買い

などが上げられます。

原油価格は昨年の100ドル台から43ドル台まで半値以下に下落しましたが、
1月中は底が見えない展開で、原油安がもたらすリスクとして
ジャンク債のデフォルト懸念などが広がりました。

原油安がもたらすリスクが不透明ななかで金に資金が流入。
加えて、ギリシャ総選挙で反緊縮派の急進左派連合が勝利すれば
ギリシャがEUから離脱するかもしれない、という不安も
金市場への資金逃避に繋がったものと思われます。

しかしながら、1月下旬からは金の勢いは失速。
1300ドル大台が遠のいていく印象です。
金買いの流れを止めたのは、原油の下げ止まり。
原油価格は43ドル台まで突っ込んだ後反騰中で、
4日早朝には54ドルまで高値を付けました。

米国製油所でのストライキのニュースがきっかけとされていますが、
これをきっかけにしたショーt-カバーが入っているようです。
米国の原油在庫は増加の一途をたどっており、
決して需給ギャップが改善したことによる下げ止まりでは
ないため、短期的な揺り戻しとみられますが、
原油が下げ止まったことで、株式市場が大幅高となり、
リスクオンムードが金相場には圧迫要因となっています。

ギリシャの債務減免要求もドイツに却下され、
ギリシャが「債務の踏み倒し」は撤回、
代わりに既存債務の交換案を出したことで、
ギリシャの不安も緩和したことも株高に繋がり、
金には利食い売りが旺盛に入ったとみられます。

ここからは、このリスクオンムードが継続するかどうかが焦点。
今夜に控えたADP雇用指数、そして週末の雇用統計の結果を受けて
アメリカの金利引き上げ時期を巡って、為替市場も大きく動くと
思われます。ギリシャ不安後退でユーロが買い戻されており、
結果、ドル高の是正が入っている形ですが、
原油やギリシャのリスクから、今後は米国の金融政策が注目と
なってきそうです。

テクニカル的には1252ドル付近を走っている200日移動平均線が
サポートできるかどうか。
ここを割りこむと1200ドルの節目までの大きめの調整があるかも
しれませんが、それでも、原油は大底を付けた確信はなく、
ギリシャの債務問題も長期化しそうですので、
金市場に資金が逃げる局面はまだ継続しそうです。

詳しくはオンデマンド放送で東海林さんの解説をお聞きくださいね。

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価格の歪みか、是正か?!2015年マーケット展望 [大橋ひろこコラム]
2015.01/28 大橋ひろこ 記事URL

日経平均価格とダウ平均価格が逆転しました。27日火曜日の日経平均は終値でNYダウを上回り日米株価が昨年12月14日以来の逆転となりました。12月の時は僅か1日だけの日経平均上ザヤだったのですが、今日28日も日経平均はプラス引けで、日経平均優位の値動きは継続しそうなムードです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話を伺いました。

商品市場では金価格とプラチナ価格が逆転しています。
金の生産量とプラチナの生産量を比較するとプラチナは金の30分の1しかなく、
プラチナ価格の方が上サヤであることが自然です。

ところが、金の方が強い相場となってきたことの背景には
金は、1200ドル割れでは生産コスト割れが強く意識される水準であること
世界が通貨安競争に入る中、通貨の信認低下で金が見直されていること、
イスラム国などテロのリスクに対しての安全資産としての価値の再評価もあって
金市場には資金が流入しています。

一方でプラチナは、ギリシャのEU離脱懸念など欧州リスクが
再燃する中で、欧州銘柄(欧州車はディーゼルエンジン、プラチナは
ディーゼル社の触媒としての消費が多い)として強気できる環境に
ありません。

教科書的には、金とはプラチナ価格の逆転すれば、この価格差が
正常に回帰するほうにポジションメイクするトレーダーも出てきますが、
菊川さんは、2015年はこうした市場のゆがみが長期化するリスクが高い
として、今年のマーケットの展望、リスクを解説くださいました。

また原油価格も北海ブレント価格とWTI原油価格の鞘が急激に縮小
していますね。様々な市場で見られるこれまでの常識からの乖離、
ゆがみが今年の大きなテーマとなってきそうです。

ただ、原油価格は昨年までの100ドルを基準とした価格帯が高すぎで
原油バブルだったという見方もできると菊川さん。













図は、リーマンショック後の最安値を基準にして
主要商品価格の推移を比較したものですが、
金や、大豆、トウモロコシ、パラジウムなどの価格から
原油高が著しく乖離して高騰していたことが確認できます。
(赤い線がWTI原油価格です)

これがまっさかさまに落ちてきたことで、他商品と
同水準にまで水準訂正がされたということなのかもしれません。

となると、やはり、原油だけが再び切り返して
再び100ドル台まで回帰するというシナリオは考えにくいと
いうことになりますし、下落もそろそろ終息するレベルにまで
きているということでもあるとおもうのですが、、、。


今年ここからの注目銘柄とトレード戦略は
番組本編で菊川さんの解説をお聞きくださいね。
菊川さんに 帝国ホテルのガルガンチュワのケーキ差し入れていただきました~
美味しくて一気に半分くらい食べれちゃいそうですよ!

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WTIとブレント原油の価格差縮小、ほぼ同鞘に [大橋ひろこコラム]
2015.01/21 大橋ひろこ 記事URL

国際原油価格の下落がマーケットの注目ですが、反発らしい反発もないままに7か月も陰線が連なっています。とうとうリーマンショック後の40ドル割れ(WTI33.87ドル、BRENT36.61ドル)が視野に入ってきていますが、何故下落が止まらないのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 原油コンデンセート記者の狩野克彦さんにお話を伺いました。

原油価格の下落で、OPECが価格をサポートするために減産するだろう、
という期待は、昨年11月のOPEC総会での減産見送りで剥落。

米シェールオイルの増産、ロシアの増産、イラクの増産などで、
世界の原油は供給過剰状態にあるのですが、
需要は欧州や中国の景気低迷で伸び悩んでいます。

需給が緩いことが原油安の最大の理由ですが、
サウジアラビアは20ドルまで下がっても減産はしないことを明言しており、
下値を模索する展開が続いています。

国際的な原油の指標価格であるWTI、ブレント、ドバイ原油の全てが下落しているのですが、
狩野さんは、WTIとブレントの格差が昨年末以降、急速に縮小していることに注目されています。

2012年末時点ではWTIとBRENTの価格差は20ドルもありました。
(WTIよりブレント原油価格が高い)
当時はWTIの集積地である米オクラホマ・クッシングから
メキシコ湾岸への輸送能力が低く、クッシング在庫が
積み上がっていたために、WTI価格は安かったのですが、
新しいパイプラインが建設され
クッシングからメキシコ湾岸への輸送能力が向上。

クッシングの在庫圧縮につながってきたことで
昨今、WTI原油価格は下落しているとはいえ、
ブレント原油などと比較すると下げ圧力は大きくなく、
WTIとブレント原油の価格差が縮小してきたということ。

2012年末のクッシング在庫は5000万バレルもありましたが、
2014年後半にむけては2000万バレルまで減少しています。
これまで、WTI原油価格がブレントより割安であったのは
ボトルネック問題だった、ということですね。

ボトルネック問題の改善でWTIとブレント原油の価格差は
12/26
WTI/BRENT -4.39
1/15
WTI/BRENT -0.17
1/16
WTI/BRENT -1.54
1/19
WTI/BRENT -1.04

とほぼ同鞘化しています。

また、昨年米国産コンデンセートの輸出が解禁となり、
国際市場への米国産カーゴの流出もブレントの圧迫要因と
なってきました。

コンデンセートは、原油や天然ガスを生産する際に
産出される随伴ガスですが、去年日本でもコスモ石油、
韓国ではGSカルテックスが米国産コンデンセートを
輸入しました。

ただ、その後はしりすぼみ状態だとか。

様々なガス田から産出されたガスを混ぜて輸出しているため、
品質がなかなか安定しないことや、米国からアジア間の
海上運賃が高いため、価格面での競争力に乏しいことで、
アジア向けの輸出はそれほど大きくならないとみる向きも。

主に欧州向けに輸出されることとなるのでしょうね。
しかし、この米国産コンデンセート輸出が拡大すれば、
競合油種が増えるということで、ブレント原油にとっては
上値を抑える要因となると思われます。

詳しくはオンデマンド放送で狩野さんの解説をお聞きくださいね。

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順鞘か逆鞘か~ゴムの価格変動要因vol2 [大橋ひろこコラム]
2015.01/13 大橋ひろこ 記事URL
ゴム相場の大きな特徴として、トレンドが長いということが上げられます。一度トレンドが発生すると数か月から数年にも及ぶことがよくあるのですが、何故でしょう。

そして、その大きなトレンドの中にも年間の値動きのクセやサイクルが存在します。ゴムは「ゴムの木」から採取するゴムの樹液量が生産量の原点。つまり農産物なんですね。天気や生産地の季節要因によって価格変動があるのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
前回と今回の2回はゴムのファンダメンタル分析について。
フジトミ 情報サービス室 斎藤和彦さんに伺っています。
今回はゴムの変動要因について伺いました。

このシリーズは是非、資料をご覧いただきながらお聞きください。
このブログの右側にある「ファンダメンタル分析シリーズ」
という青いバナーをクリックしていただけますと、
今シリーズのオンデマンド視聴とそれぞれの回の資料のDLができます。

①順鞘相場と逆鞘相場

先物市場においてはどの商品銘柄でも同じですが、
先物価格には、限月という概念があります。

期近限月といって、スポット(現物市場)にもっとも近いのが
現在2015年1月時点でのゴム市場の場合、2015年1月限となります。
つまり今月には納会といって決済期限が来る限月が期近限月です。

ゴム市場は期近限月の他に2015年2月、3月、4月、5月、6月と
合計6本の限月の取引が行われており、
最大で半年先のゴム価格の取引があるというわけ。

この限月間の価格差のことを「鞘」といいますが、

順鞘とは、期近モノが安く、期先になればなるほど高くなる状態のこと。
これは供給過剰状態で、弱気スプレッドとなります。

反対に逆鞘というのは、期近モノが高く、期先になればなるほど安くなる状態。
この場合、現物市場でモノがない、需給がひっ迫しているために
現在のゴム価格が上昇してしまっているということで、
先物市場でもスポット価格に近い期近モノが高騰しているということです。

ゴム相場を見るうえでは、この鞘関係を見るのがとても重要です。
現在のゴムの期近限月と期先限月の鞘は15円ほどの順鞘となっています。
つまり、売りが優勢な相場。昨年2014年は年間を通じて順鞘状態が
続きましたが、ゴム相場は下落トレンドが続いていました。
つまり、鞘を見るだけでも、売りが優勢な相場であることが分かった、
ということですね。

例えば現在のTOCOMの金市場の鞘を見ると、ほとんど期近限月と
期先限月の価格差がありません。これは同鞘状態であるということですが、
こういう場合、鞘関係だけでは先が読みにくい。
金融商品化してしまった金市場には、ファンド玉も大量に入っており、
他市場とのアービトラージも盛んに行われているために
鞘のゆがみが生じにくいものと思われます。

この意味でゴム市場は鞘が開きやすく、需給状況が読みやすい。
ゴムを取引する際には、まず、鞘関係を見ることが最も重要です。

②季節要因による価格変動パターン

ゴムには増産期と減産期があります。

10月~12月にかけてが増産期。
モノが市場に出てきますから価格は安くなりがちです。

4月~6月にかけては減産期。

ソンクラン(水かけ祭り)というお祭りの時期は生産も止まるため、
需給がタイトとなります。そのため価格は高くなりがち、、、
とされています。

また、中国の春節(1~2月*今年2015年は2月15日から)
国慶節(10月上旬)の前後には中国の買いが旺盛となることもあり、
市場の注目となってきているようです。

季節的要因の他にも、産地の現物相場の価格や上海ゴム市場が
TOCOMのゴム価格に与える影響や、
変動要因として注目される経済指標なども
斎藤さんにお伺いしています。

ブリジストンの12月決算はゴム関係者が注目する大きな変動要因
だそうですよ。

詳しくはオンデマンド放送で斎藤さんの解説をお聞きくださいね。

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原油安にも金価格上昇、資金の逃避先に [大橋ひろこコラム]
2015.01/07 大橋ひろこ 記事URL

原油相場の底が見えない中、金が確りした値動きとなってきました。6日火曜日、WTI原油価格は47ドル台にまで下落。原油安を嫌気したマーケットはリスクオフの様相を呈し、米国の株式市場は3桁の下落となったほか、債券市場では債券が買われ、米10年物利回りが2013年5月以来となる2%割れを示現。コメックス金先物市場では金価格が15ドルもの急伸となり1220ドル台を回復しました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はインベステック 調査情報室 森成俊さんに
金市場の動向と今後の見通しを伺いました。

原油先物市場で原油価格はわずか半年あまりで半値まで下落したのですが、
ここにきても下げ止まる気配がありません。CFTC建玉明細を見るとまだ
買い越しの状態で、ヘッジファンド勢は今回トレンドフォローで売りに
回っていないようです。。。ということで、この買いポジションが投げられる段階で
もう一段安があるのではないか、、、という懸念がぬぐえない状況です。

こうした中で、金市場が確りです。
ギリシャのEU離脱の可能性や原油安による影響などが懸念される中、
リスクオフから資金が金市場に戻っているとの見方も出てきました。
2014年は金価格の下落が続き年足は2年連続で陰線引けでしたが、
2013年から2014年初頭にかけても金は大きく買い戻される相場がありました。

この年末年始に発表された米経済指標は事前予想より弱い数字が目立ったことも
株式市場には嫌気されたとみられます。ギリシャや原油安問題に終止符が
打たれない中で、米国の景気指標にも注意が必要な環境です。


足元では9日㈮発表の12月の米雇用統計が弱気の数字となれば
金にとっては追い風となるとみられます。
米雇用統計の大方事前は失業率が5.7%(前月5.8%)、
非農業部門の就業者数は前月比24万人増(前月は同32万1,000人増)。
今夜発表の12月の米ADP雇用統計の事前予想は
前月比22万5,000人増予想。(前月20万8,000人増)となっています。

ETFの金現物保有高は今月6日現在、1,048.17トンで、
昨年10月1日現在の1,108.65トンから約5%減。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
今月7日現在、707.82トンとなり、
昨年10月1日現在の768.66トンから約8%減と
ETF市場からの資金流出は止まっていません。

NYク金市場での大口投機家の買い越しは12月30日現在、11万5,837枚で
12月9日以降、4週連続で買い越し幅は11万枚台で推移しており、
大きな動きはないようです。

東京金先限は昨年12月10日に4,728円まで上昇した後、
16日に急落。翌17日には4,460円まで下落となりました。しかし
18日から反発基調となり、現在4,700円台まで回復してきました。
東京金のチャートは下値を切り上げており、確りとしてきました。
4,728円超えなら2013年5月以来の高値となり、チャートは一段と強気に
なると森さん。リスクオフ相場で為替市場では円高の様相を呈していますが、
ドル建て金の上昇力が強ければ、円建ての金はさらなる上昇となるかもしれません。

注目はプラチナ価格との価格差。
金とプラチナのドル建て現物価格がほぼ同ザヤとなってきました。
世界的な株安が進むと、金市場に投資資金が向かう傾向が強まり、
金価格がプラチナ価格を上回る逆転現象が起こる可能性が出てきています。

ドル建てのプラチナ価格は安値圏で低迷したままです。
金が堅調な反面プラチナが冴えないのは、世界景気が思ったほど良くないと
目されていることも影響しているのでしょうか。
特に中国の2014年1~11月の新車販売台数は
前年同期比6.1%増の2,107.91万台で、好調なように見えますが、
トラックなどの商用車7.3%減の343.94万台と不振で
全体の伸びが鈍化しており、プラチナの触媒需要の減少懸念が
ぬぐえない状況が続いています。

金高、プラチナ安で価格の逆転現象は起こるでしょうか。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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2014年全般ドル高で商品には下落圧力 [大橋ひろこコラム]
2014.12/24 大橋ひろこ 記事URL

☆メリークリスマス☆

今年は株式市場にとっては「サンタラリー」。とても明るいクリスマスを迎えられそうですが、商品市場は冴えません。23日に発表された米国の7-9月期のGDP確報値が+5%の大幅上方修正で、全般ドル買いが進行したことから、国際商品市場には下落圧力が。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
イブのマーケット・トレンドはコモディティインテリジェンス
代表取締役の近藤雅世さんにお話を伺いました。

2014年日経平均株価は先週末まで65%%上昇しているのに対し、
商品で最も値上がっているのは東京パラジウムの56%だそうです。
もっとも上昇した商品銘柄も株には及ばず。


もっとも商品32銘柄のうち、上昇したのはたったの9銘柄。
23銘柄が下落ということで、2014年は商品価格が低迷した年となりました。


ことに大きかったのが原油価格の値下がりです。

高値からは半値近い下落ですが、最大の背景は需給だと近藤さん。

原油需給が供給過剰であるのは、2008年に原油価格が高騰したときから
変わっていません。OPECのOilMarketReportは毎月、原油の生産過剰と
いう数値を出していました。しかし、価格の下落は突然に、しかも
かなり急激ですね。

近藤さんは、米国のシェールオイルの生産が予想以上に急速に
増大していることが一因としながらも、
直接的なきっかけは、2014年の原油需要をIEAが9月までの4ヶ月間
毎月需要予測を下方修正したことだと指摘。
さらに、サウジアラビアがOPEC総会で生産目標を維持したことが
トリガーとなってしまったとみられます。

EIAは来年の原油価格を平均63ドルと予想していますが、
米国のシェールオイル生産企業は、来年前半まではたとえ価格が
下がっても減産できないという事情にあるためだと述べています。

63ドル、、、今年の高値が107ドルだったことを考えると
かなり控えめな価格ですが、需給からみれば妥当な水準なのでしょう。

近藤さんは、短期的にはショートカバーが入りやすいとして下げ止まりを予想。
ファンドはネット買い残が先週16日まで3週連続して増加しており、
一方で売り残も増えていることから、大口がショートからロングに転じている
として、足元では戻り局面に入る可能性が高まっていると
お話くださいましたが、
長期的には需給要因が重しとなり、高値圏回帰となる市場ではないそうです。

サウジアラビアの石油相は昨日、20ドルまで下がっても減産は適切ではないと
減産しないと発言していますが、OPEC諸国の財政赤字が顕著になれば、
減産をほのめかすものと思われると近藤さん。
そうなればショートポジションが一斉に買い戻されると思いますが、、、。

また、2014年は天候リスクが予想されながらも、リスクは発生せず、
米国産が大豊作となったことで、価格の下落が続いた大豆、トウモロコシ。

ルーブル安で穀物輸出にドライブがかかるのをロシア政府が恐れて、
2度ばかり穀物を国内で買い上げましたが、今後ロシアは穀物輸出を
制限するのではないかと市場は受け止め小麦とトウモロコシ価格が
急激に上がってきています。

さらに、12月10日気象庁はエルニーニョが発生したことを発表しており、
ブラジル、アルゼンチンなど天候相場まっただ中の南米産穀物が
天候リスクにさらされる懸念もでてきました。
今後の穀物市場は?
そして来年の商品市場は?

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LPG価格も下落傾向、そもそもLPGとは... [大橋ひろこコラム]
2014.12/17 大橋ひろこ 記事URL
原油安が止まりません。原油価格は今年の高値から50%もの下落となっていますが、原油が安いことでLPG価格も下落しています。LPGって?!マーケット・トレンドで詳しく取り上げるのは初めてかもしれません。今日はLPGのお話。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はRIM情報開発のLPGチーム記者、編集長のリム・チーセンさんに
LPGについてお話を伺いました。

LPGとは英語Liquefied Petroleum Gasの略称です。
化石燃料の一種である液化石油ガスのことですが、
「プロパン」と「ブタン」の2種類に分かれています。

LPGは主に油田、ガス田や製油所から生産されています。
油田の発掘によって、原油は大量に生産されますが、
随伴で割と密度が軽いLPGも一緒に出ているのです。
ガス田からは基本的に天然ガスが採掘されますが、
こちらも随伴でLPGも生産されるというわけ。

また、原油を原料として製油所で蒸留することによって、
LPG、ナフサを含む軽質留分、灯油、軽油を含む中間留分
そして重油を産出しています。これが製油所生産分。

日本では、プロパンが家庭のガスコンロや給湯器で使用されていますね。
ライターや鍋料理を食べる時に利用するコンロのカセットボンベ
はブタンです。タクシーもオートガスとしてブタンを使っています。

石化プラントのナフサクラッカーがナフサの代替原料として
使用することも可能なほか、東京電力や中部電力など電力会社は
LPGを発電用の燃料として使う場合もあるのだそうです。
工場などではプロパンとブタン両方を燃料として使っています。

ともかく、持ち運べるためにインフラがなくても使える利便性が高く、
震災後はLPGが注目されました。

日本はエネルギー輸入国ですからLPGも輸入に頼っているのですが、
日本のLPG使用量は年間1千600万トン前後、
そのうち4分の3が輸入されて分です。

輸入の大半は中東からですが、近年アメリカでシェールガスが
大量に生産されており、それに伴って出ているLPGも急激に増加、
アメリカからの輸出増につながっています。
アメリカのLPGの輸出量は2012年、500-600万トンぐらいでしたが
2013年に1千万トン前後に大幅に増えました。
今年の輸出量は1千400万に達しそうだとチーセンさん。
日本もアメリカからの輸入を増やしています。

また、その4分の1は製油所から生産される分だそうですが、
そもそも日本の製油所で精油される原油が輸入されているものですから、
結局はLPGの形で輸入されていないとはいえ、
全てが輸入に頼っているということですね。

では価格はどのように決定されているのでしょうか。
元売はその殆どを中東から輸入しているため、
輸入する際に、そのコストは中東のサウジアラムコ社が毎月発表している
長期契約の公示価格(通称Aramco CP)に連動しています。
これは中東産ガス社と長期契約を結んだ時の値段です。
サウジアラムコは月末に翌月のCPを設定しますが、
長期契約以外の取引もCPに連動される場合が多いので、
Aramco CPの動きは注目されています。

LPG価格は通常、冬場の需要期に上昇して、
夏場の不需要期に下落する傾向にありますが、
今年異常な値動き、、、なのだそう。
Aramco CPはここ半年、ずっと下がっています。

11月末に確定した12月CPはプロパン550ドル、ブタン570ドルで、
11月CPと比べて、それぞれ60ドルと30ドル安くなりました。
1月CPは12月末に発表されますが、今の時点で、
12月CPより100ドルぐらい下がりそうと予想されています。

では何故、LPG価格は下落が続いているのでしょうか。
要因は2つ。
原油の急落とLPG自体の需給状況。
原油は6月以来、50%も下がっており、それに引きずられて
LPGの価格も下落しています。

そしてLPGの需給状況。
冬に需要は強くなるはずですが、供給もアメリカの輸出増で増えており、
結局、供給は需要より多くなっています。
この供給過剰もLPGの輸入価格の下落につながっているのです。

では、ここからの見通しは?
詳しくはオンデマンド放送でチーセンさんの解説をお聞きくださいね。

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今回、販売するインゴットは100gと10g。価値あるゴールドを、人気キャスターのカードとともにケースに包んでお届けします。

10gのインゴットが付いたカードは6種類。

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円安のヘッジに円建ての金が注目。。。と番組でもお伝えする機会が増えていますが、(実際に、円建ての金は現在上昇中)おそらく、これから来るであろうインフレヘッジとしてますます注目が高まると思われます。この機会に実物資産のゴールドを!私たち3人娘?のデザインカード付の金インゴットを是非、ご検討ください。


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