CRBインデックス12年ぶり安値  [大橋ひろこコラム]
2015.08/05 大橋ひろこ 記事URL

国際商品の総合的な値動きを示すロイター・コアコモディティーCRB指数が3日月曜日、前週末比3.27ポイント低い199.30と、2003年5月2日以来、約12年ぶりの安値を示現しました。CRB指数はニューヨークやロンドン、シカゴ先物市場に上場する原油、金、銅、アルミニウム、小麦、トウモロコシ、コーヒーなど19品目で構成するものですが、これまでのサポートであった2009年のリーマンショック後の安値である200.34ポイントを下回ってしまいました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

中国や新興国の需要減退に加えて
アメリカの利上げが近づいているということで
ドル高基調が続いており、需給要因と金融要因の両輪が
弱材料という環境が続いており商品市況の低迷に繋がっています。

特に金価格は、6~7月のギリシャリスクや中国株下落リスク時にも
資金の逃避先としての上昇がみられなかったことが
更なる弱気に繋がっているようです。

ドル建て現物価格ベースで7月月27日には1,077ドルまで下落し、
2010年10月以来の安値に沈みました。
1,077ドル割れとなると、1,050ドルが下値目標となり、
1,050ドル割れとなると、2010年2月の安値1,045ドル、
1,000ドルの節目を目指す展開に・・・。

また、ファンドの手口が話題で
二ューヨーク金市場での大口投機家の買い越しは
5月19日に12万2,621枚まで急増していたのですが、
6月以降は減少の一途を辿っており7月28日現在では2万4,465枚まで減少。
オプションやその他投機家ポジションを合算すると売り越しに転じており、
ファンド勢は金価格の先安観を見込んでショートを積み上げているようです。


7月28,29日開催のFOMCでは9月の利上げ観測が強まっていますが
今週は7月の米雇用統計の発表が注目です。
強気の数字が出ると、9月利上げ観測がさらに強まり、
ドル高から金が売られやすい環境になるとみられます。


事前予想は失業率が前月と変わらずの5.3%。
非農業部門の就業者数は前月比22万5,000人の増加に微増予想。


また、金よりも希少性が高く価格も高いはずのプラチナが安く、
金とプラチナの価格が逆転現象が続いています。
プラチナはユーロ圏、中国の景気低迷による需要減少、
生産国の南ア、ロシアの通貨安による供給増加は継続しており、
需給が緩いのが下落の大きな原因となっています。

プラチナのここからの見通しは?
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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原油ショートカバーとなるか、EIA石油在庫統計に注目 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2015.07/29 大橋ひろこ 記事URL

商品市況の低迷が続いています。7月最終週、27日月曜の上海株式市場は8%を超える大きな下落となりました。中国株式市場の下落は商品市況の低迷の長期化を暗示しているようです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長の
近藤雅世さんにお話を伺いました。


銅・ニッケル・アルミニウムの非鉄金属は現在、
その半分以上を中国が消費している構図です。
鉄鉱石に至っては需要の6割以上を中国が占めています。

原油の需要トップの米国の日量2,444万バレルに次いで中国は第二位。
日量1,081万バレルで世界のシェアの12%を占めるに過ぎませんが、
2015年の世界全体の消費量増加量が+129万バレルに対して
中国は27%増である+35万バレル。需要の増加幅も大きかったのですが、、、。


世界の商品需要における中国の存在感があまりに大きかったために
中国の景気後退がもたらす商品需要減少は市況に大きく影響してきます。
長期的には商品価格は低迷すると思われますが、
足元では金や原油相場が反発する可能性があると近藤さん。


原油と金に対するファンドの売り残が金は過去最大の▲160,13枚、
原油は3月24日の281,026枚が過去最高でしたが、
5月中旬には12万枚台まで減少し、先週再び増加し202,339枚になっています。


ファンドがショートポジションを膨らませているため、
これが買い戻されれば反発する、ということですが、
特に原油は日本時間の木曜日朝にEIA米国エネルギー情報局が発表する
石油週報がトリガーとなって反発するのではないか、というのです。

先週は原油在庫が大幅に増加しました。
近藤さんは、先週の原油在庫増がイレギュラーであったため、
今週は原油在庫が減る可能性があるとして注目、
もし、在庫減となれば、ショートカバーから原油が大きく反発する
可能性もあると近藤さんは解説くださいました。


また、タイのコメの穀倉地帯で干ばつとなっているので、
世界最大のコメ輸出国の生産に影響があれば、コメ価格が上がるかも?
日本にまで影響があるかどうかに注目ですね。

金、白金急落。買い妙味が強いのは?! [大橋ひろこコラム]
2015.07/22 大橋ひろこ 記事URL

日本の3連休中に金が急落しました。心理的な節目である1100ドルを割り込み、安値は1080ドルと
2010年2月以来5年ぶりの安値を更新しています。 

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日はマーケット・アナリスト菊川弘之さんをお迎えし急落する金、プラチナについてお話を伺いました。

金急落の背景を菊川さんに伺うと、

①イエレンFRB議長の年内利上げ示唆=ドル高

②ギリシャ第3次支援合意によるリスク後退

③中国株式市場の下落一服

④イラン核開発協議最終合意

⑤中国保有金残高が予想を下回る

などの材料が重なっての下落、ということでしたが、
驚かされたのが、中国の外貨準備における保有金量でした。

何故このタイミングで発表されたのかはわかりませんが、
中国人民銀行は6月末の保有金残高を1658トンであると発表。

この量は09年4月から57%増加しているものの
4月に某メディアが「中国の金準備は推定で3510トンに増加した可能性がある」
と報道したことで、市場がこの数量を織り込む形で推移してきました。

蓋を開けてみればその半分程度であったことの驚きが
金売りを加速させた、と菊川さん。

基本的にはアメリカの利上げが近いという金融要因が金の上値を
抑えるセンチメントではありますが、過去の利上げ局面を
振り返ると、現実に利上げが開始されると金は下値を切り上げてきており、
夜明け前(利上げ前)が一番暗い、という相場になっていると思われます。

NY金の過去最安値から最高値をフィボナッチリトレースメントすると
1083ドルがちょうど50%押し水準となっており、
今回の下落では、このレベルでピタリと下落が止まっていることから
菊川さんは長期的には、買い場到来であると解説くださいました。

TOCOMの金も4000円アラウンドをコツコツ拾う戦略で。


それから、プラチナの下落も大きくなっています。
金価格を下回って推移しています。

教科書的にはその希少性からプラチナ価格は金より高いはずですが、
長期に渡ってプラチナ価格の方が安い状況が続いています。

過去にはリーマンショック後、欧州ソブリン危機の時に金とプラチナ価格が
ねじれる現象が起こりましたが、ほどなく解消されました。


今回はどうでしょう。

そもそもプラチナが安い背景ですが、、

2014年、南アフリカの鉱山ストライキが長期化。
供給不足になると予想されていましたが、逆にプラチナ価格は暴落。

ストに備えての在庫が大量に確保されたため、期待されたほど
需給がひっ迫することはなかったことで、ストライキへの思惑で
買われたプラチナ価格は崩れてしまったのですが、
今年2015年はアメリカの利上げ思惑を背景に、
南アフリカの通貨ランドが安くなっていることから、
南アフリカ建てのプラチナ価格が高いため、
南アフリカはプラチナを増産しており、
これがさらなる価格下落を招いてしまっているのです。

生産コストを下回り、金価格よりも安くなってしまったプラチナですが、
この割安価格は買いでしょうか?!

菊川さんは、某著名投資顧問のリポートを紹介してくださいました。

そもそもプラチナは自動車触媒の需要が大きいのですが、
触媒として使用されるプラチナ量が技術革新で効率化されているほか、
電気自動車が世界の主流になる、という見方が強く、
触媒需要はなくなっていく可能性があるのだそう。

燃料電池車の電池には現在の排気ガス触媒よりも多量のプラチナが
使われるため、燃料電池車が今後の自動車産業の主軸となれば
プラチナ需要は増加する可能性もあるのですが、、、

どうやら、欧米では次世代は電気自動車が普及するとの見方が主流だそうです。
となるとプラチナの自動車向け需要は・・・?!

ここからの安値を拾うならば、金に注目と菊川さん。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださ

LPG価格、低廉化に向けた業界の取り組み [大橋ひろこコラム]
2015.07/15 大橋ひろこ 記事URL
原油価格が昨年の高値から暴落、半値以下にまで下落してしまったことは皆さんも良くご存知かと思いますが、原油価格の下落に付随して様々なエネルギー価格も下落しています。LPG価格もまた、1年前と比較して半値に落ち込んでしまっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発の志賀実さんにLPG価格動向と
価格形成に向けた新たな動きについてお話を伺いました。

LPGは「Liquefied Petroleum Gas」の略で液化石油ガスのことです。
プロパンとブタンに分けられますが、
主な用途は下記の通り。

プロパン......ガスコンロ、給湯器
ブタン......ライター、カセットボンベ、タクシー、石化プラント
両方......工場の燃料、火力発電所の燃料

ガス給湯器やカセットボンベなど
家庭・業務用需要が全体の41%であるのに対し
工場向けは20%、火力発電には9・5%ほどで、
圧倒的に家庭用需要が大きいのが特徴です。

日本の年間使用量は1,600万トンほどで75%は輸入されています。
生産される25%は製油所から精製されるもの。大元の原油はもちろん
輸入されたものですから、ほぼすべては海外依存です。

中東から輸入していましたが、近年はシェール革命に湧く米国からの
輸入も増えてきています。

2015年に入ってから、LPGを輸入する際の指標価格となる
アラムコCPは、プロパン、ブタンともに400ドル前後~500ドルの
間で推移しています。2014年の1月はプロパンが1,010ドル、
ブタンが1,020ドルでしたから、半額以下になったということ。

志賀さんは需給が緩いことが背景であるとし、
日本や韓国、台湾などこれまで大消費地だった国々での需要が
伸びていないことやシェールで増産基調となっている原油に随伴して
生産されるLPGもまた、原油と同様に過剰供給状態にあると解説くださいました。

半値になっているということは、われわれ消費者にとってはありがたいこと
ですが、実は日本国内の小売価格は左程下がっていないのです。

今年の4月を例にとると、輸入価格がプロパンで前年比40%安だったのに対し、
小売価格は1.2%程度しか安くなっていません。

この点については昨年12月に政府が開いた総合資源エネルギー調査会でも
問題視されていて、価格の透明性、低廉性を確保するよう提言が出ています。

何故国内のLPG小売価格があまり下がらないのか。

ボンベを家庭まで運搬するコストがかかるうえ、
長く付き合いのある業者さんは頻繁に変えたりしませんね。

構造的に競争が起こりにくい販売スタイルなのです。。。

ということで、これまで業者が配達していたLPGのボンベを
ガソリンスタンド形式のように、消費者に取りに来てもらう形に
するというのは一つのアイデアとしてあるようです。

また、価格の低廉化に向けて元売りも新たな方策で
輸入コストの低下に努めようとしています。

今年4月、ジクシスという新たな元売り会社が誕生しました。

昭和シェル、東燃ゼネラル、コスモ石油ガス、住友商事の4社が
統合してできた会社です。

合併によって期待できる効果は、調達力の拡大、
バーゲニングパワーによって購入価格を引き下げられること。
つまり、たくさん買うから、安くしてよと交渉できるというわけですね。

さらに、今月、業界の2強と言われる
アストモスエネルギーとENEOSグローブの2社が事業協力の検討を
始めた発表しており、こちらはLPGの共同購入、船の貸し借り、
国内基地の統廃合などをこれから視野に入れていくのではないか
と見られています。

2016年以降、電力もガスも自由化され、
異なるエネルギー事業者間の競争が激しくなっていく中で、
LPG業界も元売りから小売業者に至るまで、
さまざまな方策を打ち出す必要に迫られています。

詳しくはオンデマンド放送で志賀さんの解説をお聞きくださいね。

中国ショックで商品軒並み安 [大橋ひろこコラム]
2015.07/08 大橋ひろこ 記事URL

ギリシャからチャイナへ。全面リスクオフの様相です。

日経平均株価は638円95銭安(3.14%安)1万9737円64銭と終値ベースで6月18日以来、およそ3週間ぶりに節目の2万円を下回り、5月15日(1万9732円92銭)以来、ほぼ2カ月ぶりの安値で取引を終えました。中国のリスクが顕在化したことで、これまで中国による買いが支えだったコモディティ市場も軒並み大幅下落を強いられています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

小針さんが放送前に調べて下さったTOCOM東京商品市場市況。

 金   6月2日高値 4794円から 4497円まで300円もの下落
プラチナ 1月21日高値4933円から3933円までなんと1000円下落
シルバー 6月2日高値 68.40円から57.80円まで
ゴ ム  6月2日高値247.90円から200.50円まで47.40円下落

軒並み大きな下落となっています。

ドクターコッパーと呼ばれる国際「銅」価格や
アルミ、ニッケルなども6年ぶりの安値に沈んでいます。

中国株式市場のパニック売りから他市場へと波及した
短期的な下落よりも、中国の成長が止まってしまうことで
中国関連銘柄が長期低迷することの方が懸念されますが、
この先の商品市況はどうなっていくでしょうか。

小針さんは、中国の需要が落ちることを考えれば
商品市況は長期低迷するリスクがあるとした上で、
金だけはいち早く立ち直って上昇する可能性があると指摘。

リーマンショック時も株も商品も何もかも売られる流れでしたが、
その後の相場では金が最も大きなパフォーマンスを上げました。

まだ落ちるナイフを掴む時ではないにしても、
このチャイナショックが落ち着いたころに、
もっとも早く物色されるのが金ではないか、と小針さん。

米国利上げ時期も遅れる観測が台頭してきました。
落ち着きを取り戻した後、過剰流動性マネーが向かう先は?

ゴム相場も急落していますが、TOCOMゴム相場は上海株上昇と
歩調を合わせていました。チャイナマネーが入っていたとも
いわれるゴム市場、小針さんは今日、重要な節目を割り込んでしまったと
解説くださっています。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

ギリシャ破綻リスクにも金価格冴えず [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2015.07/01 大橋ひろこ 記事URL
6月中には白黒はっきりするかと思われたギリシャ支援問題。昨日30日期限のIMFへの返済はできずにIMFは「(ギリシャからの返済は)延滞状態」と表明しています。欧州連合(EU)は30日夜、ギリシャ向け金融支援を延長せず、打ち切ることを決定、ブリュッセル時間1日午前0時(日本時間午前7時)で支援を終了しています。事実上のデフォルト状態ですが、ギリシャが7月5日に緊縮策を受け入れるか否かの国民投票を実施することを表明していることから、市場はこの7月5日を見極めるまではひとまず先延ばしとばかりに、ひとまず落ち着きを取り戻しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんにお話を伺いました。


マーケットが落ち着きを取り戻したこともあって、ギリシャデフォルトを懸念して
多少買われる局面もあった「有事の金」も続かず、この混乱にもドル建て金価格は
1200ドル大台を回復できないという不甲斐なさ。
ここからの金相場を見るうえでも、金を動かすのはギリシャリスクではないようです。

森さん6月18日のFOMC開催後の声明文の内容が
米利上げペースの鈍化の見方でドル安となり、
金現物相場は1,200ドル超えとなった瞬間もあったことから
今度の金相場の焦点はドルの動向だと解説くださいました。
ギリシャ問題やプエルトリコの破たんのニュースなどが米国の
9月の利上げの可能性を大きく後退させているとの指摘もありますが、
今週は今日1日から米労働市場に関する経済統計の発表が続きます。


今夜はADP雇用指数。明日2日は5月の米雇用統計の発表があり、
強気の数字が出ると、年内の米利上げ観測が強まることで、
ドルが買われやすい環境となり、金相場にとっては逆風となります。
大方の事前予想は失業率が前月から0.1%低下の5.4%。
非農業部門の就業者数は前月比23万人の増加(前月は同28万人増)と
鈍化予想。前回があまりにもよかったために控えめな予想ですので、
よほどの悪化がない限り、落胆するような結果にはならないと思われます。

今夜発表の5月の米ADP雇用統計の事前予想は
前月比21万8,000人増。(前月20万1,000人増)

また、 ユーロ圏の景気に対しての悲観的ムードが強いことや、
ギリシャ債務不安からユーロは買いにくく、ドルの下値は堅いと
思われることから、金に対して投資家心理は強気に傾きにくい
状況が続くものと思われます。

金ETF市場への中期投資資金の流入は減少中。減少幅は縮小していますが、
積極的な買いはみられません。

また、大口投機家の買い越しは5月19日に12万2,621枚まで急増したのですが
5月後半から手じまい売りが先行し、6月16日現在、7万5,723枚まで減少。
18日のFOMC後のドル安局面で買いが急増し、9万枚以上に増加したのですが、
24日以降は8万枚台に減少、、、と大きなトレンドには傾いていません。
上昇相場活況の時は買いが20万枚にも膨れたことを考えれば
3分の1にまで買いポジションは縮小、投機家も金を積極的に
物色している動きはないようです。

実需筋の買いも、大きな期待はできません。
中国が景気刺激策として6月27日に利下げを実施しましたが、
中国株の下落止まらず、金投資に対しても投資家心理の冷え込みが
警戒される状況です。

ここからの金相場、どのように戦略を練ったらいいでしょうか。
金とプラチナの価格が逆転現象は長期化の様相を呈しており、
プラチナとの鞘取り戦略も妙味あり。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

重油って何?!重油需要減少の背景 [大橋ひろこコラム]
2015.06/17 大橋ひろこ 記事URL

重油ってどんなものかご存知ですか?TOCOMに上場されて取引されている原油やガソリン、灯油などに比べて馴染みが薄いかと思いますが、重油は火力発電の燃料となっており我々の生活に密接したエネルギーです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発の鎌田むつみさんにお話を伺いました。

タンカー座礁事故などのニュースで海鳥にまとわりつく
黒いタールのようなもの、、、というイメージが強く
あまりいい印象がない重油ですが、ドロドロしているのは
原油から、ガソリンや灯油などと取りだした後の残渣油だからです。

燃焼時の発熱量が大きいことから、大きなものを動かしたりするのに
向いており、大型船の燃料、工場などのボイラーの燃料として使用されるほか、
アスファルトとの材料になっていたりします。

もっとも大きいのが発電燃料としての需要ですが、
311東日本大震災の後、需要が急増しました。原発が止まってしまったためです。
火力発電の燃料として使われるため、原発が止まった分を補って
需要が増えたのですが、
2010年の重油消費量が630万klだったものが
2011年には1180klと倍増しています。

原発は止まったままですので、現在も重油による発電が盛んなのでしょうか?
ところが最近の重油需要は低調なのだそう。

2013年8月の重油需要は1130万klだったのですが、
2014年8月の需要は666万klと、なんと昨年夏には
その前の年に比べて半分にまで落ち込んでいます。

原発が止まったままなのに、
重油使用料は減少しているというのです。

鎌田さんは、よりコストの安い石炭火力発電所の新設や、
環境負荷の低いLNGが優先して使われるようになったこと、
また、ソーラー発電が広がってきていることなど、
電源の分散化で、重油頼みではなくなってきていることが
背景にあると解説くださいましたが、そもそも電力需要自体が
減少傾向にあるのだそうです。LEDの普及や燃費効率の高い家電の普及なども
電力消費を抑えているのかもしれませんね。

また、電力使用は季節要因にも大きく左右されます。
2014年の冬は例年に比べ気温が高めに推移したために
重油使用料は2013年冬より減少しています。

例年より電力需要が少ない状態が続いているために発電所の重油在庫は
高いままなのだそう。
夏場に向けた在庫積み上げも始まっていません。
そういえば、この夏には原発再稼働の可能性もありますね。
重油は余剰感が大きくなってきています。

生産調整すればいいじゃないか、とも思いますが、
そもそも重油は、ガソリンやジェット燃料など製品精製した後の
残りなので、製品需要が大きければ副産物として生産されてしまうため、
生産調整が難しいのですね。となると、この夏が猛暑にでもなって
エアコン消費が急増する、、などの天候要因による需要増でもないと
なかなか余剰感は解消されないのかもしれません。

気象庁の6-8月の3か月予報ではこの夏は平年並み。
あまり暑くはならないようです。。。

詳しくはオンデマンド放送で鎌田さんの解説をお聞きくださいね。

為替動向に神経質な金市場 [大橋ひろこコラム]
2015.06/10 大橋ひろこ 記事URL
為替市場でドル円相場の値動きが大きくなっています。今日は、黒田日銀総裁が国会で(実効為替レートでみると)ここからさらに円安はありそうにない」 「永久的な量的・質的な緩和は考えていない」などと述べたことが伝わると、ドル円相場は122円台まで急落しました。

先週末のアメリカの5月の雇用統計の数字がポジティブサプライズであったために、ドル円相場は125円後半までドル高円安が進行していましたが、週明けから景色ががらりと変わっています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。


このところ米国の指標が良好なことから
利上げ時期が早まるのではないかとの観測でドル高が進行、
これがドル建て国際商品価格の上値を抑え、
COMEX金相場は週末5日金曜日には、
ここ3ヶ月間のレンジ加減であった1175ドルを割り込んで
下落が加速しました。


週明けからもCOMEX金相場の戻りが鈍い中で、
今日の黒田日銀総裁の発言による円高で、円建て商品価格が軒並み下落。
TOCOMの金価格はこれまで、ドル建て金価格が弱含んでも
為替市場での円安が価格の下支えとなって、堅調地合いを継続してきましたが、
今日の円高局面では大きく値を崩しました。


このところは金独自の需給材料があまり話題となりません。
金相場は金融要因によって動く側面が大きいのが昨今の地合いで、
米国の利上げ観測が市場のテーマとなり続ける限りにおいて、
金価格が大きく上昇することはなさそうです。


しかし、小針さんは利上げをテーマにした相場は長期化しており、
実際に利上げに踏み切った後は材料出尽くしとなり、
新たな相場が始まる可能性が高いことを指摘。
むしろ、利上げが弱材料として長期間相場に織り込まれて下がっていたために、
逆に相場があく抜けで上昇を始めるのではないか、とお話くださいました。

テクニカル的には昨年11月の1130ドル、今年3月の1140ドルの底値からすると、
この6月中に1150ドルまで下落して修正安が完了して底入れし、
トリプルボトムが形成されて反騰すると考えられると小針さん。
詳しくはオンデマンド放送を。

そして後半は、4月5月と大相場を演じたゴム相場について。

実際、5月最終週までの上昇の勢いが消え、6月に入ってからの東京先限は
2日の247.9円を直近高値とした下げトレンドに入ってきています。

このまま下落が継続し、高値から3分の1押し、あるいは2分の1押しとなる公算が強い
としながらも、現在はエリオット波動原理の第2ステージにおける第3波(上昇波)から
第4波(修正波)への移行期に入りつつあると小針さん。


つまり、このような修正波動が形成されないうちは、
次の第5波の上昇波が来ないことになるわけで、持続的な上昇相場となるには
どうしても修正波は必要なステップだと展望くださいました。

ただ世界最大の天然ゴム消費国・中国の景気減速に伴う
産業素材需要の低迷からすると、鋭角な相場の上昇を予想することは難しく、
需給ファンダメンタルズを考慮すると自ずと
上値にも限界があると考えざるをえないとも。


また、エルニーニョが観測されていますが、エルニーニョの年は
アジアも旱魃となるリスクが高まるのだそうです。
ゴム産地が旱魃となれば樹液採取が落ちることから値上がりするリスクも?
詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。

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<スタッフより>
先月実施しました「東京ゴールドスポット100」上場記念番組アンケートの、プレゼントを当選者に発送しました。 アンケートへのご回答、ありがとうございました。

いただいたご意見は、今後の番組作りの参考とさせていただきます。

円安で東京金高、地金商店頭、換金売り行列 [大橋ひろこコラム]
2015.06/03 大橋ひろこ 記事URL

今日の日経新聞に掲載されていた2つの記事。

「東京金、4カ月ぶり高値」
~高値での換金を求めて貴金属大手、田中貴金属工業の銀座基幹店は朝から混雑し、窓口で約1時間待ちの状況が続いた。

「白金、2か月半ぶり安値」
~消費地である欧州ではディーゼル自動車の排ガス触媒向け需要が振るわない。今年は供給過剰に転じるとみられる。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属銘柄の現状と展望を伺いました。

産出量、その希少性からプラチナ価格は金価格より高いのが教科書的解釈。
しかし、今日のTOCOM日中取引終値で金価格は4737円。
プラチナ価格は4469円でした。価格の逆転現象が長期化しています。
なぜ白金価格は安いのでしょうか。

森さんは、ドル高による資源国通貨安で、生産国は増産体制に入っている
ことで、供給量が増え結果的に価格をさらに押し下げる要因となっている
として、米国の利上げに向けた思惑によるドル高の影響を指摘。

加えて、爆買い中国の1次産品買いが鈍化、景気先行きにも不透明感が漂い、
金融要因、需要ともに冴えない環境となるなか、世界の流動性資金は
株式市場へと向かっているようです。

国際プラチナ価格が下落基調となるなか、金価格は1200ドルをはさんでの 
揉みあいにしていますが、TOCOMの金価格は為替市場のおける円安ドル高に
サポートされて上昇基調を保っており、これがさらにプラチナとの価格差を
広げてしまっています。TOCOMプラチナ価格も円安に支えられる構図は同じでも
ドル建て価格では金は1200ドルを挟んで比較的下値固く推移しています。

金市場にあまり大きな変化はありません。
金市場への中期投資資金の流入は減少傾向であり、
金ETFの金現物保有高は6月2日現在、1,040.21トンで、
5月6日の1,072.37トンから約3%も減少しています。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
6月2日現在、709.89トンで5月6日の741.75トンから
約4%減少しています。

CFTCの建玉明細から二ューヨーク金市場の投機家のポジションを
見ると買い越しは5月5日に7万2,440枚まで減少していましたが、
5月19日に12万2,621枚まで急増となりました。
1,230ドルをつけた18日前後に買いが活発化したようですが、
5月後半は手じまい売りが先行し、5月26日現在では
10万4,694枚まで減少しています。

下値ではアジア勢の金買いが根強いことが支えですが、中国の買いは鈍化。
インドが2日に今年3回目に利下げを実施したことは支援材料となると
見られますが、実需買いは下値をサポートするも、価格を押し上げるもの
ではありませんね。やはり、今後のドルの動向が最大のテーマであることに
変わりはないようです。今夜のADP、週末の雇用統計でドル買いが加速すれば
金にとってはネガティブですが、ドル売りとなれば、物色の矛先となる
可能性も。どちらにしても、まだ大きなトレンドが生まれそうな
気配はありませんが、じっくりと買いを仕込む時でしょうか。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

シェールガス革命がシェール「エタン」革命へ [大橋ひろこコラム]
2015.05/29 大橋ひろこ 記事URL

昨年2014年秋口から原油価格が急落、米国のシェールガス革命も、掘削稼働リグが半減するなど余剰生産に歯止めがかかってきたことから、この先はの米国のシェールガス新規投資はないのでは、とその先行きが注目されていますが、実はシェールガス革命はシェール「エタン」革命へと発展し、米国への投資が活発になっていることをご存知ですか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役の山内弘文さんに
お話を伺いました。

日本の信越化学工業も米国への投資を決めたことが
伝えられています。何故今から米国への設備投資なのでしょうか。

1.シェール革命の波及と石油化学

シェール革命は2006年から本格化しました。
 まずはシェールガス革命としてスタート、これが技術的継承を経て
シェールオイル革命につながり,
北米,特に米国では天然ガス生産量・石油生産量ともに飛躍的に増加しています。

原油生産・天然ガス生産に付随して併産されるNGL(Natural Gas Liquid:天然ガス液)。
ナフサに近く軽質の石油ですが、現在起こっているエタン革命は
シェールガス、オイル生産に併産されているNGLから分留されて生産されます。

NGLは燃料としてそのまま消費することもできますが、シェールオイルに併産される
ものであることから、単体での生産調整が難しく、
現実には原油やガスの掘削の圧力増加のために地中に再注入されたり、
石油掘削塔の先でフレアされることが多いとのこと。
フレアというのは、要するに燃やしてしまうわけですから、
大量のCO2を発生するため環境には極めて好ましくないことも問題視されています。

バッケン・シェールでは生産されるNGLの35%を燃やしているのが現状です。
何故備蓄しないのか、というと、NGLにはガス種を大量に含みますが
その比重が空気よりも重いため、そのまま蓄えておくことができない
という性質を持つためです。

ではこのNGLを有効活用できないものでしょうか。


NGLは分留装置にかけると各ガス種に分留できます。
エタン,プロパン,ブタン,イソブタン,天然ガソリン(液体)などになり、
「エタン」はエチレン原料になります。
「プロパン」はエチレン・プロピレンなどの原料及び燃料,
「ブタン」や「イソブタン」もエチレン・プロピレンン等の原料となります。

ただし,問題はコストとの兼ね合いです。
販売先があり,分留装置等建設に伴うコスト+マージンが確保されれば,
NGLが有効利用されますが、、、。

サウジアラビアその他の中東産油国は、日本などアジア諸国に
LPガスを大量輸出できたために,1960年代から
原油随伴NGLの分留装置などが普及してきました。
中東などは、原油生産コストが安価であったことに加え
石油モノカルチャー経済からの脱却を目指して、
1990年台から石油化学プラントが次々に建設され、
極めて廉価なエタン原料のエチレンが供給されるようになったことで
米国はコスト面では中東との競争力がなく
この分野はほとんど「死に体」となっていました。

米国は環境規制の強化から天然ガス需要が急拡大したことで
天然ガス価格は高騰、
米国のエタン800㌦/㌧,中東のエタン40~100㌦/㌧,
日本などのナフサ1,200㌦/㌧ということで、中東のエタンが圧倒的に
安かったわけです。しかし、日本のコストの高いこと...。

2.米国の石油化学産業の復権

この米国石油化学を救ったのが「シェールガス革命」。
天然ガスが大増産となるから随伴NGLも大増産となります。

現在大増産となっているシェールガス鉱床は
北東部のマーセラス・シェールやユーティカ・シェール。

ここのシェールガスはとりわけNGLが多いウェットなガスで
メタンは85%前後も含有しているため、
NGL生産量も飛躍的に増加しています。
現在の米国のNGL生産量は310万㌭/日!

しかも,天然ガス価格も8㌦/百万Btuから2~3㌦に急落し
プロパンもブタンもエタンも天然ガソリンも急落しています。

米国でNGLが大増産されているためで原材料である
NGLコストが急落。
おまけに米国はインフラが整っているために
インフラ投資は必要ありません。港も鉄道も道もあります。
NGLを分留する際にかかるエネルギ―コストもシェールガス、
オイル革命で安価となりました。

ここに目を付けた石油化学産業の世界の企業が続々と米国に
新規にプラント建設をしているのです。
日本の信越化学も米国へのプラント新設を発表しましたね。

エタンは塩化ビニールとなります。
信越化学は塩ビは世界シェアトップ。

シェールガス革命はシェールオイル革命へ波及しましたが,
同時にシェールLPガス革命へ発展、現在では
「シェールエタン革命」として世界の石油化学産業をも
変えようとしていると山内さん。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞き下さいね。

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