ドバイ原油40ドル割れ WTI原油が相対的に高いわけ [大橋ひろこコラム]
2015.11/18 大橋ひろこ 記事URL


原油価格が40ドルの大台を割り込んだ、、、このニュースをヘッドラインでパッと見た時、自分が使っているチャートでWTI原油の価格を確認したら、40ドルを割り込まず反発しています。どういうことか?と思ってよくよく確認しすると「ドバイ原油」40ドル大台を割り込む下落となったのは、日本が主に輸入しているドバイ産原油価格だったのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はリム情報開発 原油コンデンセートチーム 狩野克彦さんに
WTI原油がドバイ原油に対して相対的に高いわけを伺いました。

国際原油価格はリーマンショック後の40ドル割れ
(WTI33.87ドル、BRENT36.61ドル)が再び視野に入ってきています。
ドバイ産原油はすでに40ドル割れ。
この夏以降に目立った傾向として相対的にWTI高、ドバイ安が進んでいるのです。

8月頭には、WTIはドバイと比べ一時は5~6ドル安の局面もあったのですが、
9月後半以降 WTIはドバイより1~2ドル高が続いています。
現在は3ドルほど高いようですね。

ドバイが相対的に弱い理由を狩野さんに伺いました。

1.供給緩和

サウジアラビアが原油生産量を高水準に維持しつづけています。
原油価格の下落で国家財政が圧迫されサウジは国債発行や
海外の保有株式など資産売却に迫られていますが、原油は市場シェア獲得を優先
販売数量の維持により国家歳入を確保しています。
アジア向けに安値販売していることから他中東産油国も追随する格好。
注目の12月4日に開催されるOPEC総会でも減産の見込みは薄いとみられます。

2.イランの輸出再開観測

欧米各国とイランが核協議で合意したことで12月15日には
国際原子力機関(IAEA)が報告書を提出、イランが合意内容を順守していることの
確認がなされれば対イランの経済制裁の解除によりイラン産原油の輸出が再開されます。
解除とともに日量50万バレルが市場に出てくると目されており、これが上値を抑える一因に。

3.中国の需要不振

株価下落や贅沢禁止令の影響で景気が後退しています。
物流量の減少で、トラックなど輸送用の燃料需要が低迷し、原油需要も不振。

中国の国営石油会社が6月から8月にかけて、中東産原油を大量購入したのですが
これは備蓄量の積み増しが背景とみられています。しかし、9月以降はこうした動きが
一切みられず、需要面でも中東産原油は下支えを失っています。

一方でWTIが相対的に強い理由として

1.生産量の減少

原油価格の下落に耐えられなくなったシェール企業が減産、淘汰されつつあることで
石油掘削リグ数の減少しています。掘削リグ減少過程においては、生産効率が高まっている
こともあって、なかなか生産量が落ちなかったのですが、ここにきてようやく生産量も減少に。
米国の足元の原油生産量は日量910万バレル前後と、
6~7月のピーク時より日量50万バレル少ない状況となっています。

WTI高/ドバイ安が進んだ結果、年前半は、WTIリンクの中南米産原油が
アジア市場に多く流れ込んでいたのですが、ここにきて、ドバイリンクの中東産、
ロシア産が北米市場に流れ込むという、逆転現象が起きています。
11月積みでは、イラク産のバスラヘビー、極東ロシア産のエスポ/ソコールが
米国湾岸、米国西岸、ハワイなどにスポット輸出されました。より安い原油が
選ばれるというわけですね。

狩野さんにはそのほか、コンデンセート関連の話題も伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で狩野さんの解説をお聞きくださいね。


米利上げ金融要因だけでなく需給も弱いコモディティ [大橋ひろこコラム]
2015.11/11 大橋ひろこ 記事URL
コモディティ価格の低迷が続きます。
10月の雇用統計がポジティブサプライズだったことから12月利上げが織り込まれる相場となってきています。

ドル高となっていることから金価格も下落していますが、ドル高であるのに株が下げないことから、株式市場へも資金が流入しているとみられ、商品市場からの資金流出が顕著となってきました。ゴールドETFの金保有残高も減少傾向です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

金は年末にかけて高くなるというカレンダー的アノマリがあります。
その背景の一つに今頃からインドによる金買いが旺盛となることが
上げられるのですが、今年は事情が違うようで...

収穫期の農家は多くの現金を手にします。
ディワーリー(ヒンズー教の灯明祭)の祝祭シーズンである
11月には例年、農家が宗教的理由や花嫁の持参金として
金を購入するため販売量が急増するのですが、
今年はエルニーニョ現象の影響によりモンスーンシーズンの
降雨量が6年ぶりの低水準となったことで農家の収穫高と
所得が減少しており、需要が伸びていないのだそうです。

金融要因から下落が続く金ですが需給面からのサポートも
望み薄となっているようです。さて、ここからは?!

また、小針さんにはゴム相場についてもお話を伺っています。

最新の11月6日時点の上海取引所ゴム指定倉庫在庫は22万6843トンで、
前週から406トン減少しました。
前週比でマイナスに転じたのは今年5月15日以来のことですが、
逆に言うとこれまで22週連続で在庫は増加し続けてきたということでもあります。

この結果、上海ゴムの在庫水準は過去最高にまで積みあがり
これがゴム価格の下落を長期化させている一因となっています。

それだけ中国国内の天然ゴム需給環境が悪化しているということですね。
TOCOMゴム相場は当先の鞘が30円近くにも拡大しています。
順鞘に買いなし、といいますが、、、。
普段の当先の鞘はせいぜい10円くらいなのだとか。

ここからの見通しは小針さんの解説をお聞きくださいね。

原油のファンダメンタル分析~国際指標価格の違い [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2015.11/10 大橋ひろこ 記事URL

2014年には100ドル台で推移していたWTI原油価格。2015年には30ドル台にまで下落、現在は40ドル台での膠着相場が続き、原油価格はたった1年で平均価格が半値にまで下がってしまいました。その背景に一体何があるのでしょう?!そもそも、原油ってどこでどのような取引があるの?などなど基本的な疑問は多くあるかと思います。

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。
11月は石油製品のファンダメンタル分析のポイント。ご出演はマーケットアナリスト菊川弘之さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非、資料をダウンロードしてお聞きください。
ご覧の画面の右側にファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。
こちらをクリックしていただくと、番組資料をDLすることができます。

初回の今日は「原油ってそもそも何?!」というところから。
素材の王様です。あらゆる製品の原材料であるだけでなく
あらゆるモノを運ぶエネルギー源でもあります。

つまり、原油価格は物価動向の根源であるわけです。
100ドルだった原油が半値以下に沈んだことによって
世界の物価動向はデフレ圧力にさらされています。

北海ブレント、WTI、ドバイ原油といった国際指標の違いや
日本の原油輸入とシーレーン問題、そしてそもそもの原油の
需給についてお話を伺っています。

OPECと非OPECの生産量、そして需要大国中国についてなど
詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

※写真で私が手にしているのは日銀!日本銀行です(笑)

菊川さんの差し入れの日銀クッキー。日銀の扉を開けると中には金庫が!

その中に諭吉クッキーが入っているというアイディア商品です♪

上昇トレンド終焉?!米欧金融政策に押される金相場 [大橋ひろこコラム]
2015.11/04 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金現物価格は、8月9月とアメリカの雇用統計の数字が予想を下回ったことなどを受けて年内の利上げ観測が後退。10月に入ると騰勢を強め10月19日には1,190ドルまで上昇、6月22日以来の高値をつけたましたが、11月に入って急落しています。大底を付けて上昇トレンド入りしたと思われた金相場ですが、トレンドは崩れてしまったのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
金相場の動向と今後の見通しを伺いました。

10月28日FOMC声明文で年内の利上げ観測が再燃。
ECBドラギ総裁も12月に追加緩和を示唆する発言をしたことで
ドル高が加速。利上げ観測再燃にも米株が強含みで推移していることも
資金の流れを金から株、ドルへとシフトさせる動きに繋がっているようです。

現在の金相場は需給要因ではなく米欧金融政策への思惑による
為替変動に相関する金融要因主導で下落しています。
よって、今後の注目も米利上げ観測に影響が大きい米指標となって
きます。まずは今週末の米10月雇用統計が注目ですが、
事前予想は失業率は前月比で変わらずの5.1%。
非農業部門の就業者数は前月比18万人増(前月14万2,000人増)。
森さんは20万人以上の増加となると、年内利上げ観測がさらに強まり
ドル高から金は一段の下値を模索の展開となるリスクがあると
分析。1,100ドル割れの可能性もありそうです。

金ETFの金現物保有高は11月3日現在、1,016.05トン。
10月1日現在の1,018.95トンから微減。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は686.30トンとなり、
10月1日現在の689.20トンからこちらも微減。
10月中は微増傾向を維持していましたが、月替わり後に減少に転じています。

ファンド筋の動向ですが買い越しは10月27日現在、15万7,434枚で
増加基調を維持し9月29日の7万6,645枚から2倍以上に増加しています。
しかし28日以降は手じまい売りが急速に進んでおり、
新規売りが増加している可能性もあります。
森さんによると1,120ドル前後では実需買いの動きあったのですが、
投機家の投げ売りに吸収される展開となってしまったようです。

ドル高でドル建て金価格が弱含みの展開ですが、
ドル高であれば円安です。円安は円建て金価格にとっては
支援要因ですが、ここからのTOCOM金相場はどうでしょう?
森さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

米利上げと金相場~原油需給は緩いまま [大橋ひろこコラム]
2015.10/28 大橋ひろこ 記事URL

FOMCを控えて商品市況全般小動きとなっています。10月の利上げはほぼないだろう、というのが市場のコンセンサスも、年内12月までに利上げがあるのかどうか見極める展開となりそうです。米利上げ観測の後退とともに反転上昇してきた金相場は今後どのように推移するでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長
近藤雅世さんにお話を伺いました。

12月を予想する投資家は50%以下ですが、
来年上半期までに利上げがあるとする予想する投資家は100%だと
近藤さん。やはり利上げとなれば金価格は頭打ちでしょうか。

金利や配当のつかない金にとってドル金利が上がることは
マイナスです。利上げ=ドル高でドル建て商品価格安となる
教科書的相関もあり、やはり金価格は上値が重いと思われますが、
需給面からも金の上値が重くなるかもしれないニュースが。

10月22日インド政府は正式に金の金融商品化政策を公表。
家庭の金を銀行に預金させ、金の輸入量を減らす政策を
打ち出しています。中国で金が買われても、
インドの実需が停滞すれば、需要増は相殺されてしまう?!

近藤さんは金価格は利上げが決着しない限り
当面は1200ドル以下で上下動を繰り返すとしても
ゴールドマンサックスは今年の金の平均価格1050ドル、
来年を1000ドルと予想しているとして、
金価格は下落バイアスが強いと解説くださいました。

原油価格も供給過剰が続き、上がる要因が見当たりません。
イランなどが主導して12月4日のOPEC総会で減産を
ほのめかすとみられますが、実際に減産することはないとの
見方が大勢です。

米国の石油掘削リグは少しずつ減少し、
生産量も減少傾向にありますが、原油価格に影響するほど
ではありません。中国1~9月の原油輸入量は
前年比+8.8%と好調でしたが、その背景には、
原油価格が安いうちに備蓄を積み上げようとする
在庫積み増しの動きと既存の輸入権以外に、
習近平主席が旧体制の石油閥に対抗するために
新たな輸入利権を持った中小石油会社の輸入量が
増えているという側面があるようです。

原油の輸入増が必ずしも実需に結び付いていないと
思われる点が懸念材料だと近藤さん。
原油価格も上値は重いようです、、、。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説を
お聞きくださいね。

金相場と為替相場の相関 [大橋ひろこコラム]
2015.10/27 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。10月は貴金属商品のファンダメンタル分析のポイントですが、早いもので今回がシリーズ最後のご出演となりました。お話は岡藤商事株式会社主席ストラテジスト郷右近 要さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非資料をダウンロードして資料を見ながらお聞きください。ご覧の画面の右側に「ファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただけますと、資料をDLすることができます。

今回は「為替レートの動きが金かっ買う荷動きを考えるヒント」
をテーマにお話しを伺っています。

教科書的な相関は「ドル高」=「ドル建て金安」

ですね。

では、ドル高というのはどういうことでしょうか?
ドル円相場に対してドル高のケース、
ユーロドル相場に対してドル高のケースと、
局面によってはドル高の概念が異なることも。

郷右近さんは、ドル安円安そしてユーロ高が金にとってはポジティヴ。
逆にドル高円高、そしてユーロ安は金価格にとってはネガティブに
働くとしてその構造について解説くださいました。

郷右近さんには今回、ドルと金相場の長期相関チャートもご用意いいただいています。

過去ドル高であった時期に金相場はどのように動いたのでしょうか。
チャートを見れば一目瞭然。

来年に向けて米国が金利を引き上げるとなれば
やはりドル高相場となるのでしょうか。

写真は郷右近さんがお持ちくださったベア(カワイイ~)ですが
ひっくり返すとブルキャラクターなんですよ。

チョーかわいい~!!センスありますね。

是非オンデマンド放送で郷右近さんの解説をお聞きくださいね。

急落したLNG価格の背景に新規プロジェクト続々 [大橋ひろこコラム]
2015.10/21 大橋ひろこ 記事URL

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 LNGチームリーダーの植村和司さんに
LNG価格下落の背景と今後の動向についてお話を伺いました。

LNGとは、Liquefied Natural Gasの頭文字を取った略称。
液化天然ガスのことです。
天然ガスをマイナス170度前後まで冷却すると液体となりますが
これを特別な船舶に積み込み、輸送された消費地で
再度気体に戻して使用します。

おもに火力発電と都市ガス用に消費されますが、
日本に輸入されるLNGのおよそ6~7割が火力発電用で
3~4割が都市ガスとして消費されています。

今年に入って北東アジアのスポットLNG相場は
節目の10ドルを割り込みました。
その後、ほぼ一貫して下落基調を辿っています。
2月に入って7ドルを割り込み大きく下落、その後一度8ドル近くにまで
反転した後、足元では再び6ドル台での商いが続いています。
震災前の2010年末ごろから2011年直後のスポット相場の水準は
9~10ドル。現在は震災前の水準をも大きく下回っているのです。

では何故急激にLNG価格は下落したのでしょうか。

植村さんによりますと、LNGの長期契約のベースとなっている
原油相場が大きく下落したことが主因。LNGの長期契約は、
3カ月から6カ月遅れでその影響が出始めるので、
今年に入ってまず長期契約価格が大きく下落し、
それにつられて今年に入ってからのスポット相場も
後追いで下落が激しくなったと考えられます。

そのほか、太平洋圏で新規プロジェクトが立ち上がっていることも
供給増に繋がっているものと思われます。
昨年末にオーストラリアでカーティスプロジェクトからLNGが出荷された後、
7月にインドネシアのドンギースノロプロジェクト、
先月末にはオーストラリアのグラッドストーンプロジェクトからも
LNGの出荷が開始されています。
これらのプロジェクトだけで年間1,500万トン近い数量が
新たに供給されることになりました。
このため、供給潤沢感が日を追って高まったと考えられるのです。

対して需要面では主要なLNG消費国である日本、
韓国そして中国のエネルギー需要が鈍化。
日本では今年の冬場に寒さが厳しくなかった上、
夏場もエルニーニョ現象の影響で例年ほど気温が上がらず、
火力発電用のLNG消費が伸びませんでした。
中国は景気減速の影響でLNGや他のエネルギー消費全体が鈍っています。
韓国は、輸出産業が主体ですが、その最大貿易国である
中国の景気減速の影響をもろに受けてしまったようです。

中国をはじめとした景気回復は、しばらく見込めそうにありませんが
その一方で、LNGの4大消費国に近いアジア太平洋圏では、
これからも次々と新たな大型プロジェクトの稼働開始が予定されています。
このため、冬場の需要期が近づいてきているとはいえ、
相場の上昇は見込めそうにない、との見方が市場関係者の間では広まっているのだとか。

さらに、アジア太平洋圏だけでなく
米国産のシェールガスを基にしたLNGの出荷も今年末に始まります。
アジアだけでなく、世界各地で需給の緩みが発生しそうな状況で
相場が急反発することは考えにくい状況なのです。

ただし、昨年中東のエジプト、ヨルダン、そして南アジアのパキスタンで
相次いでLNGの受け入れ基地の操業が始まりました。
これらの新興国での需要は旺盛で、現時点でも太平洋圏で
余剰となったLNGを活発に引き取り始めています。
このため、これらの需要に支えられて、日本を含む
北東アジア着の相場も大幅な下落は見込めないというのが一般的だそう。

エジプトはLNGや天然ガスなどエネルギー輸出国であったのに
今では輸入国なんですね。国内需要が旺盛なようです。
エジプトの景気はいいのでしょうか?
詳しくはオンデマンド放送で植村さんの解説をお聞きくださいね。

トレーディング目線で見るプラチナ需給 [大橋ひろこコラム]
2015.10/20 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド火曜日は商品先物取引の「ファンダメンタル分析」シリーズ。10月は貴金属商品のファンダメンタル分析のポイント。ご出演は岡藤商事株式会社主席ストラテジスト郷右近 要さんです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

このシリーズは是非資料をダウンロードして資料を見ながらお聞きください。ご覧の画面の右側に「ファンダメンタル分析シリーズ」というオレンジ色のバナーがあります。こちらをクリックしていただけますと、資料をDLすることができます。

今回はトレーディング目線で見る白金需給をテーマに
VWワーゲンショックで話題となったプラチナの基礎知識。

同じ貴金属でも金とはまるで異なるプラチナ。

大きく違うのが供給元。
金は比較的世界中で採掘されているのですが、
プラチナは南アフリカとロシアに偏在しています。

よって、生産国南アフリカ事情に供給量が左右される
ということが起こり、そのたびにプラチナ価格が
急騰するというサイクルが。

例えば鉱山会社の新興労組と既存労組の対立やストライキ。
電力不足による生産停止などが頻繁に起こるため、
供給への懸念から価格が急伸することがよくあります。

また、需要も圧倒的に自動車触媒に偏っており、
しかもその自動車もディーゼルエンジン車に使われると
あって、ディーゼル車が主流となっている欧州の需要が
圧倒的となっています。ここにVWショックが起こったために
プラチナ需要減退の思惑でプラチナ価格が急落するということが
この9月に起こりました。

自動車需要の次に多いのが宝飾用需要ですが
この分野で圧倒的な存在感を示すのが中国。
次いで日本となっています。

また、昨年2014年の場合、南アフリカの鉱山ストライキが
長期化したことで、プラチナ価格が高騰すると思われたの
ですが、プラチナは逆に急落に見舞われました。

ここで出てきたのが、地上在庫です。

これまでの生産されたプラチナは価格が上がれば
スクラップ(リサイクル)されるプラチナが市場に出てきます。
また、比較的価格変動が大きいプラチナは自動車産業によって
備蓄される部分も大きく、この在庫が価格高騰を引き起こさずに
済むバッファーとなっていたと思われます。
プラチナは地上在庫が潤沢である、ということも
昨今のプラチナ価格軟調の一因でしょう。

このほかにも、投資用需要はどうなっているのか。
今年2015年のプラチナ需給状況は?

郷右近さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で郷右近さんの解説をお聞きくださいね。

ゴジラエルニーニョを警戒、農産物市況上昇 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2015.10/14 大橋ひろこ 記事URL


商品市況が反騰局面に入っていますが、米利上げ思惑後退による巻き返しに終わるのか、それとも新規買いも出て大底確認となるのか正念場となってきましたが、農産物市場には新規買いに繋がりそうな大きなニュースがあるようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

金やプラチナ、パラジウムなどのメタル銘柄も上昇していますが、
粗糖やコーヒー、トウモロコシなどの穀物、農産品も上昇してきています。

利上げ観測後退からのドル安という側面も大きいのですが、
小針さんによると、農産品は「スーパーエルニーニョ」を警戒
し始めているのだとか。

南米・ペルー沖の東太平洋の赤道付近の海域では、2014年の夏から
海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象が発生しており、
今年5月からは平年との差が拡大し続け、先月は2.6度と8月を上回り、
過去4番目の差となったと指摘しています。
平年との差は今年12月ごろまでさらに拡大する可能性があり、
エルニーニョ現象は来年の春ごろにかけて続く見込みのようです。

中国新聞網は、地球温暖化とスーパーエルニーニョが干ばつや異常気象を引き起こしており、
来年までに少なくとも1000万人の貧困層が飢餓に陥ると警告しています。
エルニーニョ現象が太平洋の水温を上げ、世界各地で干ばつや洪水を引き起こしているためです。

このスーパーエルニーニョをゴジラエルニーニョ、モンスターエルニーニョとも
呼ぶ向きがあるほど警戒され始めているようです。
昨年夏から現在まで1年半にも渡って続くエルニーニョですが、
今年10月から来年1月までがピークとなり影響が深刻化するというのです。
(前回のスーパーエルニーニョは1997年から1998年)

ブラジルのサトウキビ農家は多雨の影響で収穫量が落ち込みかねないと指摘。
一方、オーストラリアやアジア、一部のアフリカ諸国の農家は、
乾燥した天候がパーム油、小麦、カカオ、コーヒー豆などの
穀物生産に及ぼす影響を危惧しているようです。
過去のケースでは、エルニーニョ現象の発生発表から
12カ月間で燃料以外の商品価格は平均5.3%上昇しています。

エルニーニョの影響は地域によって異なります。小針さんによると
南米は長雨となり、北米では干ばつ、アジアでは干ばつ、豪雨など
天候不順となり、農産物生産に悪影響となるようです。
日本では暖冬となるという特徴があるのだとか。

この異常気象による供給不足不安を背景に安値から持ち直している、
との指摘もあり、この3週間で粗糖は31%、乳製品は36%、
パーム油は13.1%、小麦は6.1%それぞれ値上がりしています。

国連食糧農業機関(FAO)は先週、世界の食料品価格が9月に
1年半ぶりに上昇したと明らかにした。粗糖と乳製品の値上がりが響いて
いるようですが、この影響はさらに拡大するリスクがあると小針さん。

小針さんが注目しているのが大豆相場。
昨日900セントを超えるところまで大きく上昇してましたが、
小麦やトウモロコシに比べると出遅れている他、
逆ザヤとなっています。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

雇用統計悪化で金価格上昇基調へ [大橋ひろこコラム]
2015.10/07 大橋ひろこ 記事URL

コモディティ市場は反騰局面に入っています。WTI原油相場はレンジを上に抜けて上昇してきました。VWショックやグレンコアの破たん懸念などで9月半ばには総悲観に傾いていたマーケットのセンチメントは雇用統計以降ガラリと変わってしまったようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
貴金属市場の動向を今後の見通しを伺いました。

金ドル建て現物価格はおおむね1,100~1,150ドルのレンジ相場を形成しています。9月24日につけた高値1,156ドルを天井に軟調な展開となり、今月2日に1,105ドルまで下落していましたが、9月の米雇用統計が弱気の数字となり、年内の米利上げ観測が後退。ドルの先安感が強ったことで6日には1,150ドルまで上昇しています。

今後のポイントはまずは今週8日に9月16、17日に開催されたFOMC議事録が公表予定。年内利上げ観測が一段と後退するとドル安が進行、さらに金が買われやすい環境になり抵抗線を上抜く期待が持てると森さん。

テクニカルのポイントは9月24日の高値1,156ドルが最初の抵抗線。
1.156ドル突破すると、200日移動平均線が通る1,177ドル超えから
1,200ドルに向かう展開も。


そして次のポイントは10月のFOMC。今月27,28日に開催予定です。
11月の開催はなく、12月15、16日が年内最後のFOMCとなりますが、
利上げを巡る思惑でドルがどのように動くかが金市場にも
大きなインパクトとなってきます。

また、中国の国慶節が明けて、明日8日から上海市場が再開されます。
1日から7日まで中国は国慶節で大型連休明けということで、
その影響が注目されますが、1日に発表された9月のPMI購買担当者景況指数は
改善を示していることや、国慶節期間中に世界的に株価が反発したことが
追い風となり、上海株それほど下落するといった懸念はないのですが、
上昇してスタートすればコモディティ市場が更なる上昇となるかもしれません。

金ETFの金現物保有高は10月6日現在、1,018.73トン。
9月4日現在の1,009.38トンから微増で中長期マネーの資金流出はありません。

CFTC大口投機家の買い越しは9月29日現在、7万6,645枚で2週連続増。
8月4日現在、2万9,900枚まで減少していましたが9月に入り増加傾向。
6月2日以前は10万枚以上、買い越しておりまだまだ買い余地はあります。

ではTOCOMの金価格はどうでしょうか。
また、金とプラチナの価格の逆転現象が長期化していますが、
プラチナ価格の今後についてなども森さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。



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