1-3月期 金価格30年ぶりの上昇記録、今後は... [大橋ひろこコラム]
2016.04/06 大橋ひろこ 記事URL

2016年1-3月の第1・四半期、NY金価格は174ドル(16.4%)もの上昇となり、なんと四半期ベースでは1986年以来30年ぶりの上昇を記録しました。この間、TOCOM東京商品取引所の円建て金先物価格は291円高(7%)上昇。NY金に比べると地味な上昇ですが、為替市場でドル円相場が120円から110円台までの円高となったことを考えると健闘したといえますね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
金価格の動向と今後の見通しを伺いました。

そもそもは、イランとサウジの国交断絶から始まり、
中国人民元切下げから世界の株式市場が大幅下落となった
ことなどから、リスクオフムードが蔓延、
世界最大のゴールドETFのSPDRゴールドシェアのゴールド残高は
この1-3月期に176.83トンもの増加となりました。
金額にすると8000億円にも上ります。

この規模は2010年4月にギリシャ危機が発生した翌5月の
108トンもの流入を見せた時に匹敵します。

また、世界的金融混乱から米国の利上げペースが鈍化するのではないか、
との思惑がドル高を止めたために、ドル安金高の流れが加速。
3月のFOMCでは利上げ見通しが年4回から年2回に引き下げられました。

1-3月期に歴史的な上昇を見せた金価格。
足元ではレンジ相場となっていますが、この後再上昇となるのか、
それとも天井ウチとなるのか、、、亀井さんに伺いました。

亀井さんは、原油相場の底打ち感がないことが今後のリスクだと指摘。
原油価格低迷で産油国各国の財政問題が気がかりですが、
ベネズエラは1月にデフォルトの危機だとして非常事態宣言を出しています。

実はベネズエラには中国がエネルギー権益を取るために
かなり多額の投資をしているようで、ベネズエラが仮にデフォルトすれば
中国にも大きな影響を及ぼします。

周期的に訪れるリスクオフ環境が金価格の下値をサポートし、
揉みあいをこなして、再び上昇する可能性が大きいと思われます。
ただし6月くらいまではレンジになる?!

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんのお話をお聞きくださいね。

タイの干ばつで大豆油上昇~ゴム価格への影響は?! [大橋ひろこコラム]
2016.03/30 大橋ひろこ 記事URL

イエレンFRB議長の講演で改めて利上げに慎重な発言があったことで、ドル全面安の展開となったことで、29日NY市場で金価格が大きく上昇しました。3月17日のFOMCでもハト派スタンスであったイエレン議長、発言内容に大きな変化があったわけではありませんが、FOMC以降地区連銀総裁らが相次いでタカ派発言していたことで、ドル安修正が入っていたために、金価格も上値重く推移していたところでした。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンス代表取締役社長
近藤雅世さんにお話を伺いました。

年初を100とするとNY金価格は先週末時点で+13.1%上昇しています。株価が一時下落したことや、ドル高からドル安に反転したことが金価格上昇の要因として挙げられますが、年初から比較しますとすべての商品や株価に勝るパフォーマンスとなっていました。

しかし旧正月を終えた中国の金の輸入量や中国政府による
政府保有金の買い意欲が細っているようです。
中国人民銀行が人民元安を防衛するために人民元買いを行い、
保有する外貨準備が急減しているため、金を買う余力が
小さくなったと近藤さん。

四半期ごとのチャートを確認すると金の価格の動きと
中国やインドの金の需要の動きが良く似ているそうです。

金価格が下げ止まると需要が復活しますが、
価格の上昇時には初めは需要が出ますが、高くなり過ぎると
様子見となり需要が鈍ります。金価格は年初から大きく上昇
したために、実需買いが鈍っているのでしょうか。

原油価格は3月22日の41.9ドルを天井に反落していますが、
先週米国の原油在庫が大幅に増加したためにトップアウトしました。

4月17日の産油国諸国のドーハ会合への期待もありますが
イランやイラクが生産凍結に賛成するかどうかが危ぶまれる中、
仮に生産凍結合意があっても順守率には疑問も。

1月の生産量で凍結できたとしても、それだけでは
原油の供給過剰を緩和することはできず、
需要の回復が見込めない中では「減産」が必要であり、
17日の会合への過度な期待は修正されるのではないか、と近藤さん。

金や原油の今後の見通しについて近藤さんに伺っています。

また、2月のタイの降雨量が北東部でほとんどなかったことで
タイは20年来、ベトナムは90年ぶりの干ばつとなっています。
その影響がコメや、ロブスタコーヒー、パームオイルの生産に
影響が出ており、パームオイル、つまりサラダオイルが不足し、
大豆油の価格が上昇していますね。

タイというと天然ゴム価格動向が気がかりとなりますが、
2月の降雨が少なかった地域はタイ中部から北東部にかけてであり
ゴムの産地ではないようです。
しかしながら最近はゴム農園が北部にも拡大しているとの指摘もあり
現在までのところ、どれだけゴム農園に打撃があるのは不明なのだそう。

ベトナムやマレーシアでも同様な干ばつとなっているため、
東南アジア全体で天然ゴムの樹が枯れるというリスクはあると
思われ、ゴムは売りから入ることは控えた方が良さそうだと近藤さん。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

今週金曜4月1日から放送時間が18:00スタートとなります。
引き続きマーケットトレンドをよろしくお願いいたします。

原油上昇の背景~4月17日ドーハ会合に向けて [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2016.03/23 大橋ひろこ 記事URL

原油価格が堅調に上値を切り上げています。1月と2月に26ドル台まで下落したWTI原油価格は22日㈫に41ドル台にまで上昇しました。原油相場は底入れしたのでしょうか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみずほ証券 シニアコモディティアナリスト 津賀田真紀子さんをお迎えして、原油上昇の背景と今後のポイントを伺いました。

津賀田さんは原油上昇の4つの材料を解説くださいました。

①4月17日ドーハ会合への期待

カタールの首都ドーハで主要産油国が増産凍結に向けた最終合意を
目指す会合が開催される予定となっており、
世界的な供給過剰に歯止めがかかると期待されている

②シェール生産がようやく減少へ?!

3/18時点で米国内のリグ稼働数はわずか387基とピーク時の約4分の1
となっており、原油生産量も日量906万8,000バレル(前年同期比3.18%)
と5週連続で前年同期を下回っている



③3月期末でヘッジファンドが原油ショートを買い戻し

CFTC建玉明細を見ると非商業筋が3月末の四半期決算を意識し
ショートカバーに動いていることが確認できる

④金融要因~ドル安へ

米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げペースが想定よりも
緩やかになると示唆されたことから、為替相場がドル安基調

ドーハでの会合が生産量の凍結にとどまらず減産まで踏み込めれば
原油はさらなる上昇に弾みを付ける可能性はありますが、
そもそもイランが参加しない見込みであることなどから
その成果には疑問を呈する向きも。

ただ、津賀田さんは、イランの増産余力はそれほど高くなく、
経済制裁解除後すぐさま50~100万バレルの増産が可能とした
イランの石油相の強気の増産発言は、制裁中輸出できなかった
原油の洋上在庫を切り崩しているためで、
老朽化したイランの原油生産施設では、日量20万バレル程度の
増産にとどまるとの指摘もある、として、
イランが参加しないことがそれほど問題ではないという見方も
あることを解説くださいました。

ではここから原油は上昇が続くでしょうか?!

津賀田さんにここからの原油相場のポイントを伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

それから、今年で12年目となるマーケット・トレンドですが、この4月から放送時間が変更となります。
これまでは17:30~お聞きいただいてきましたが

4月の放送から 18:00 からの生放送となります。

30分放送時間が遅くなります。

今後もマーケット・トレンドをどうぞよろしくお願いいたします。

2016年4月電力自由化の経緯と今後 [大橋ひろこコラム]
2016.03/16 大橋ひろこ 記事URL

いよいよ4月から、電力の小売が全面的に自由化されます。これまでは契約電力が50kW未満の一般家庭などの利用者は、地域ごとに大手電力会社から電力供給を受けてきましたが、これからは、「新電力」と呼ばれる新規参入企業を含めて自由に電力会社を選ぶことが可能になります。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はリム情報開発 電力チームの戸塚雅美さんに電力自由化の経緯と今後のポイントについてお話を伺いました。

 

○自由化の経緯

 

電力の自由化は、契約電力の大きな分野から始まりました。最初の小売自由化は2000年3月。対象は契約電力が2,000キロワット時以上の「特別高圧」の利用者で、具体的には、複数の施設を有するような大型の工場やデパート、大学、オフィスビルなどです。この時は、全体の電力量うち26%が自由化されました。

 

2005年4月には50kW以上500kW未満の「高圧A」というカテゴリーまで自由化され、スーパーマーケットや中小のビルといった規模であれば、電力会社を自由に選べるようになりました。この段階では自由化された電力量は全体の約60%に達しました。

 

2005年の段階で自由化が非常に進んだようにみえますが、特別高圧や高圧といった設備に電力を供給するには、それに見合った大型の発電設備が必要になります。ところが、新規参入企業は、東京電力や関西電力といった大手電力会社に比べると、保有する発電設備の数は非常に限られていますし、発電能力も小さな規模にとどまります。

 

ということで特別高圧や高圧といった分野では自由化されても、実際の競争というのは限定的な規模にならざるを得ません。特別高圧と高圧の2014年度の販売電力量は全体で373億キロワット時だったのですが、このうち大手電力の販売量が95%、新電力は5%に過ぎません。

 

○官公庁の電力調達入札

 

特別高圧や高圧分野では、新規の事業者は参入しにくいと申し上げましたが、だからと言って、小売の競争が全く進展しなかったわけではありません。特別高圧と高圧向けの販売のうち新電力のシェアは2014年度が先ほど言ったとおり5%でしたが、2005年度は2%弱でした。少しずつ勢力を拡大していると言えます。その競争の実態というと、民間企業の場合、契約の守秘性が非常に高いので新電力からの電力調達の様子をうかがい知ることは難しいのですが、政府機関や地方公共団体といった官公庁による電力調達の情報は公開されています。

 

官公庁が、初めて電力調達の入札を実施したのは、2000年です。電力自由化の旗振り役である通商産業省(省庁再編前の経産省)が、本省ビル用の電力を調達するために入札を実施しました。この時、応札したのは、東京電力と東北電力、そして新電力のダイヤモンドパワーの3社です。結果は、ダイヤモンドパワーが落札しました。

 

新電力にとっては、入札を通じて、政府機関や地方公共団体の顧客を確保することは重要です。こうした官公庁に対する電力供給の実績を積めば、電力会社としての信用につながり、民間企業との取引を広げる足がかりになるからです。官公庁への電力供給は新電力にとって、単に純粋に利益得るための「取引」というだけでなく、「宣伝効果」も期待できます。実際、官公庁は入札でさまざまな施設の電力を調達しています。霞が関に立ち並ぶ中央官庁の庁舎はもちろん、全国の大小さまざまな郵便局や公立の大学や病院、あるいは刑務所など多岐にわたります。地方でも自治体の庁舎や、小中高の学校、警察などといった施設の電力を入札で調達しています。

 

リム情報開発さんが収集した2014年度の官公庁による約1,100件の電力入札では、新電力の契約額は614億円で、大手電力は224億円。供給量も、新電力が34億キロワット時、大手電力が14億キロワット時ですから、官公庁の入札だけでみると、新電力が大手電力を圧倒しています。新電力が2014年度に落札した案件の中には、経済産業省の本庁舎をはじめとして財務省の本庁舎、国会議事堂や国会図書館、最高裁判所、皇居などいった有名な施設も含まれています。

 

さて、4月からの完全自由化に向けて、大手電力や新電力だけでなく新たな新規参入企業も、すでに、いろいろな料金メニューを宣伝しています。あまりにも多種多様で選ぶのに非常に迷うところですね。

 

単純に電力だけの安い料金を求めるのか?特定のカードを利用していてポイント制にこだわる方もいるでしょうし、多少割高でも再生可能エネルギーをできるだけ利用したいという消費者もいるでしょう。また、契約にあたって、期間の縛りが緩いのか厳しいのかということも忘れずに事前確認しておくべきです。もちろん、選択するメニューが生活スタイルと合致しているかどうかは、選択の大前提です。いずれにしろ、電力会社を選ぶ上では、優先順位を自分自身で明確にしておかないと、後悔する危険性が高くなります。

 

リム情報開発が応援する日本エネルギープランナー協会では、電力を含むエネルギー知識を習得できる検定試験を実施するそうです。 戸塚さんは、株式投資同様、電力会社の選択にも自己責任が求められるとお話くださいました。

 

詳しくオンデマンド放送で戸塚さんの解説をお聞きくださいね。

果たして大底確認なのか、コモディティ市況の反騰 [大橋ひろこコラム]
2016.03/09 大橋ひろこ 記事URL

足元で大幅上昇となっている商品市場。

これが大底なのかどうか迷うところです。
果たして大社確認で上昇相場に入ったのか、否か。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

プラチナとパラジウムが約3カ月ぶりの高値に上昇し強気相場入りしています。
中国でのインフラ支出で自動車の汚染防止装置に使用される両金属の需要が
増加するとの観測が広がったとのニュースや、
主要鉱山会社が設立したワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)
がプラチナは5年連続の供給不足になるとの需給予測を公表したことなども
支援材料と思われますが、売りこまれすぎたことの反動と思われます。

そしてゴム相場も急騰しています。
ゴムに造詣が深い小針さんによると

(1)東京ゴムの先限が1月と2月の二つの安値144.5円でダフル底を形成
(2)タイ、インドネシア、マレーシアの3国が協同して毎月10万トン強の輸出を削減
(3)輸出を削減した分についてはインフラ等での国内消費に回すとの内容
(4)タイ政府は生産社保護のため市中価格より高いキロ当り45バーツで原料ゴム買い上げ
(5)中国の新車販売台数1月時点で昨年9月以降、5カ月連続の前年同期比プラス
(6)米国の新車販売台数は絶好調で、2月は15年ぶりの高水準。
(7)超円高となっていた流れに歯止めがかかってやや円安の方向にむかっている
(8)暴落していた原油価格が反発して上昇トレンドに
(9)ベトナムが90年ぶりの大干ばつとなって天然ゴムの生産に影響する公算
(10)タイでは季節的な減産期入り


産地国がゴム価格の大幅続落に歯止めをかけるべく
政府が協力し合って輸出を制限させて価格支援に本腰を入れていることや、
予想外に中国の新車販売台数が伸びていることも支援材料。

干ばつでベトナムの天然ゴム生産が大きく減少する可能性も。
ベトナム農業省の当局者はAFPの取材に対し、メコン川の水位は1926年以降、
最低水準にまで下がり、最悪の干ばつと塩害を引き起こしている、と述べています。

ではここからのプラチナ、ゴム相場は?!
詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

金上昇は継続するか?!テクニカル、サイクル分析とアストロロジー [大橋ひろこコラム]
2016.03/04 大橋ひろこ 記事URL


金価格は12月3日の安値1,045㌦を起点に上昇、2月に上昇が加速、1200ドル台に乗せて尚しっかりと推移しています。ここ3カ月の金上昇の要因を一言で表すと"不安感"に集約されるでしょう。世界各国で「景気への不安」があり、この不安を払拭すべく動いている通貨当局への「政策への不安」も存在します。リスクを回避しようとするマネーが金市場に流入しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は投資日報社の林知久さんに「サイクル、テクニカル分析で見るここからの金相場」についてお話を伺いました。

金価格上昇の反面、ドルは売られています。
ドル指数とNY金の動きは、ここ数カ月綺麗に反比例の関係にあります。

図は、ドル指数チャートを上下反転させたものを並べています。
2月11日、ドル指数は年初来安値を、NY金が年初来高値をつけました。

興味深いポイントは、金は3月3日にこの高値を更新し上昇していますが、ドル指数は年初来安値を更新していません。
値幅は異なるも、こうした値動きは昨年6~8月のパターンに似ていると林さん。
この時、金相場はラウンドパターン、日本では「なべ底型」と呼ばれるなだらかな弧を描く線形を作りました。
金相場は約1カ月底練りして急進して8月24日に高値をつけて反落。そこから約2カ月また底練りして10月にまた急伸しました。


もし、両相場が今後も同じような形状で相場が進行するなら、
相場は目先一回反落し再度底練りして、2カ月後に再度急伸するという仮説も成り立ちます。

 実は、アストロロジーの大家、サイクル論者のレイモンド・メリマン氏も昨年12月に発売された『フォーキャスト2016』の中で金相場に関して"...おそらく2016年2月に向けて反騰し、そこから3~4月に向けて急落し、そこで17ヶ月、並びに(第2)8.5ヶ月サイクルが同時にボトムを付けるということを意味するのではないか"と書いています。


これはチャートパターンではなくアストロロジー、
天体の動きから導き出された記述ですが、今回の金上昇と相関性が高い
イベントは火星の蠍座入居。金相場は昨年12月から現在まで上昇していますが、
火星は1月3日~3月6日まで蠍座に入居しています。


2004年以降の火星蠍座入居は今回も含め7回発生しているのですが、
期間中5回急上昇し2回が急落しています。
どちらの場合も大きく動くという点では共通しています。
今回の場合は急騰でしたね。

もし今回の上昇も火星蠍座入居の影響であるなら、
今回を除いた4回の上昇は、蠍座入居の終了、即ち蠍座から射手座に
サインチェンジする時間帯前後で軒並み反転下落しているという点に
注意しなければならないと林さん。サインチェンジは3月6日です。
ちょうど2月の米雇用統計の時間帯と重なるため、注意が必要ですね。


しかしながら、NY金相場は2月11日の高値とその翌週に急落した16日の
安値を起点としたトライアングル(三角保合い)を3月3日に上放れており、
保合いレンジである72㌦からテクニカル的に算出される上値目標値は
1,316㌦となることから、このレベルまでの高値はあるかもしれません。

ただ日柄から分析すると上昇相場は終盤に近づいてるのだそうです。
NY金は基本15~21週で一つの節目が出現し、その中で8~11週、
もしくは5~7週ごとに小さな節目が出現すると林さん。


現行相場の起点は12月3日ですから今週で13週目、来週で14週目に入るため、
吹き上げた場合はそこがひとまずの天井となる可能性が高いとか。
小さな節目は12月3日から6週目、そこから5週目につけて、
現在の相場は2月16日の安値から今週2週目で来週が3週目となり、
日柄的に再来週以降は注意が必要です。特に3月15~16日はFOMCですね。


米国時間3月16日に木星と冥王星が120度の関係になるのですが、
この天体位相は昨年10月12日にも発生し、10月15日に金は1,191㌦で
昨年最後の戻りを終え145㌦もの下落となっています。
従って強気の見方も再来週までとなります。

では、この上昇の調整の安値、下落の下値はどのあたりでしょうか?
詳しくはオンデマンド放送で林さんの解説をお聞きくださいね。

高値圏でもみ合いに入った金相場 [大橋ひろこコラム]
2016.03/02 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金現物価格は2月3日に200日移動平均線超えとなると上放れ、8日に1,200ドルを試すまで上値を伸ばした後11日に1,259ドルまで高値がありました。この日はドル円相場が110円台まで下落、リスク回避相場が極まった時と重なりますが、その後、金価格は高値修正局面入りとなるも、押し目底は16日につけた1,191ドルまで。高値圏でのもみ合いにはいっています。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト森成俊さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しについて伺いました。

その後、2月17日から第2上昇波動入り。
2月11日の高値1,259ドル超えとなると、1,300ドルを目指す展開にも
繋がりそうです。2015年、去年までの地合いだと、突発的な上昇があっても
高値を取った後はあっという間に全値を削る下落に見舞われてきた金相場。
今回は、本格大底形成となったような強さです。

森さんは、今後の米金融政策がカギだとして、
まずは今週末の雇用統計に注目だと解説くださいました。
事前予想は失業率が前月と変わらずの4.9%。
非農業部門雇用者数は前月比19万3,000人増で
1月の同15万1,000人増から大幅に増加予想。
労働市場の不況と好況の分岐点の20万人を大幅に超えると
ドル買い意欲が強まる可能性もあり、金にはネガティブ。

さらに3月15,16日に開催予定のFOMC,で利上げは実施されるのか。
見送られたとしても、今後年内利上げの可能性が強まればドル高となるでしょう。
ドルの動向が最も金価格を左右するとみられます。

需給面では金WTFの残高が増加中。
SPDRゴールの現物保有高は786.20トンとなり、
2月1日現在の669.23トンから約17.5%の急増しています。

投機筋も金買いに動いています。
CFTC建玉明細をみると大口投機家の買い越しは2月23日現在、
14万4,978枚まで増加。1月26日現在、5万9,040枚から
約1カ月で約3倍近くまで増加しています。
過去最高レベルの買い越し幅は25万枚程度であり、
まだまだ資金流入余地はあるとみていいでしょう。

プラチナ価格も金上昇に連れ高となって上昇してきましたが、
それでも金とプラチナの価格差は縮小するどころか拡大傾向。
金はマネーとしての側面を買われており、金とプラチナのサヤは
およそ300ドルに拡大したままです。

ここからの金、プラチナ見通しは?!
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

原油下落、金急伸、コモディティ市況の今後 [大橋ひろこコラム]
2016.02/24 大橋ひろこ 記事URL

年初からの金融混乱で株が大きく下落する反面、金価格は大きく上昇をみせました。そもそもの金融混乱の背景には原油価格の下落が指摘されており、原油安金高の逆相関が進んだコモディティ市場ですが、足元では原油の下落も落ち着いてきており、金価格の上昇も止まったようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコモディティインテリジェンス代表取締役社長の近藤雅世さんに
コモディティ市場の現状と今後について伺いました。

東京金価格は2月15日に4,479円を付けてその後4360円まで下落しています。
1万4千円台まで下がった日経平均株価も1万6千円近辺まで回復しており、
今年の安値から7.6%、またダウ平均株価は8.0%、上海総合指数は10.9%
回復していることで、金への資金逃避も一服しているようですが、
金ETF市場には資金流入が続いており、更なる一段高となる可能性は?!

ポイントはドルの動向だと近藤さん。

米利上げには懐疑的となったマーケットですが、
2014年から続いてきたドル独歩高の様相が変化したことも
金高の背景。ドルが天井打ちとなって下落に転じているとするなら
金がまだ上値を試す余地もあるかもしれません。

一方で原油価格。
カタールとベネズエラがロシアとサウジアラビアを説き伏せて
1月の生産水準で凍結することを合意しました。
イランも原則賛成ではあるのですが、各論では経済封鎖前の水準まで生産は
増加させると述べています。4カ国で合意できたことは一つの進展ですが、
その効果は疑問で、原油価格は下げ止まりこそしたものの
大きな上昇につながるものではありませんでした。

IEA(国際エネルギー機関)は今年のシェールオイルの減産幅を
60万バレルとしたことで、これが予想よりも多かったために
22日のNY原油価格は上昇につながったのですが、
2017年まで供給過剰が続き想定されているよりも長く時間がかかると
弱気の発言もあり、その後原油価格は下落しています。

原油価格は決定的な判断を下せるような情報が無いため、
一喜一憂で上下動を繰り返していますが、当分は30ドル台での
レンジ相場が続くのではないか、と近藤さん。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんのお話をお聞きくださいね。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
この公開録音に、抽選で20名様を無料ご招待します!



司会は私、大橋ひろこが務めます。皆さまのご来場心よりお待ちしています。

詳しくはこちらから→http://blog.radionikkei.jp/trend/160310special.html

協調減産ならぬ「生産量凍結」で原油価格反落へ [大橋ひろこコラム]
2016.02/17 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は今週に入って、産油国の減産期待で30ドル台を回復する上昇をみせたものの、再び30ドル台割れへと下落しています。16日に開催カタールのドーハで開催された、サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタール会合では「原油生産を1月の水準で凍結すること」で合意。市場が期待していたOPECと非OPECの協調減産ではなく、生産の凍結に留まった上、イランがこれに合意する可能性は少なく、失望観から原油価格は売り直される展開となりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は リム情報開発 原油コンデンセートチームリーダー高木啓子さんに
原油市況の現状と今後についてお話を伺いました。


 欧米諸国によるイランに対する経済制裁が1月半ばに解除

制裁解除後、短期的にイランは日量50万バレルを追加で輸出することが
可能であり、イランは他の産油国と全く立ち位置が異なっています。
今から原油輸出を再開し、増産したいのです。

アジア諸国では、台湾中油(CPC)がイランの国営石油会社NIOCとの
3月積みからターム契約を締結。

欧州では仏トタールがイラン産原油の引取りを開始したほか、
ギリシャの大手石油会社がターム契約を締結するなど、
引取り再開の動きが加速しています。

日本勢は、現時点では購入拡大に慎重な構えで
解除前に当たる2015年の後半は、日本全体で日量15万バレル強の
イラン産原油を輸入しており、既存の枠内での輸入は日本政府の保険が
付保されるのですが、政府の保険でカバーしきれない分を、
民間の保険でカバーする必要があるため、購入拡大には慎重姿勢だそうです。


需要面での誤解、中国は輸入増(独立系輸入業者による原油輸入増で存在感)


ここ2~3ヶ月、アジアの現物市場では中国勢による旺盛な買いが
目立つそうです。中国政府は今週初め、山東省の独立系精製業者4社に、
原油の輸入権を与えたことで原油輸入枠を獲得した中国企業は10社となりました。
これら4社の輸入枠は、年間で合計1,405万トンに達しており、
現物市場出は中国の旺盛な輸入が確認されています。

また中国は戦略備蓄用の原油の購入を大幅に増加させる意向あり、
決して中国からの原油買いつけは落ち込んでいません。
確かに原油買いつけの伸び率は勢いを失っており、先物市場では先行き懸念から
原油を売る動きが旺盛ですが、現物市場においては中国は価格が安いうちに、
備蓄用原油を購入したいとの意向が働いているのだそうです。

中国政府は2016年は原油備蓄を2倍するとしているほか、
2020年に向けて、巨大な地下原油備蓄施設を作る意向であり、
(技術的には可能かどうかという指摘もあるようですが、、、)
中国の原油の貯蔵能力の限界までは輸入が続きそうです。
2020年には備蓄量を100日分の輸入量まで増強する計画。

そして、米国はいよいよ原油輸出解禁となります。


そして、米国はいよいよ原油輸出解禁となります。

さて、今後の原油価格動向は?!
詳しくはオンデマンド放送で高木さんの解説をお聞きくださいね。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
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ゴム生産国輸出削減策発表も下落止まらず [大橋ひろこコラム]
2016.02/10 大橋ひろこ 記事URL

年初からの金融混乱で、金価格急上昇中ですが、金に連れ高となってプラチナも上昇基調に入っています。金と比較しても圧倒的に希少性の高いプラチナが金よりもかなり割安となっています。これを機に、金とプラチナの価格差は縮小に向かうでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

これまでのプラチナの下落過程では、地上在庫が潤沢にあるということや
南アフリカの通貨ランドの下落が続いたため南ア鉱山の増産が続き、
供給過多であることが指摘されてきました。

通貨ランドの下落も一服していることも、足元のプラチナ上昇の
一因と思われますが、小針さんは需要面の構造の変化も
プラチナ下落の背景にあるのではないか、と指摘されます。

プラチナ最大の需要は自動車の排ガス触媒ですが、
高価なプラチナではなく代替金属や金属複合化合物への
技術革新が目覚ましく、先般2月2日の日経産業新聞には
三井金属がディーゼル車で排ガスからすすなどの粒子状物質(PM)を
取り除く浄化フィルター向けに、プラチナの代わりに銀を使った
触媒を開発し出荷を始めた、という記事がありました。
触媒に使う金属の費用を2割減らせるのだそうです。

2016年1月時点で白金が1g3000円台なのに対して
銀は60円前後と50分の1程度、圧倒的に安いですね。

プラチナの今後は...?!

また、小針さんにはゴム価格についても伺っています。

ゴム価格下落を食い止めるために、世界3大天然ゴム生産国である、
タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国が協調して
輸出削減することで基本合意がなされたと報道がありました。
この3カ国で世界の天然ゴム生産量の約7割を占めているのですから、
このニュースは大きい。

今回合意された輸出削減策はこの3月から9月までの半年継続される措置で
毎月の輸出削減総量は10万2500万トン、6カ月で累計61万5000トンを
目標としているということで、価格支援策としてはインパクトがあるかに
見えますが、この発表があった2月4日のTOCOMのゴム価格は3・7円もの
上昇をみせたものの翌日から下落が続き、高価は直後のみ。

春節による休場であったシンガポール市場が今日10日開きましたが
(5かぶりの再会)シンガポール市場のTSRゴムはいきなり5セント安。
TOCOMが上昇できなかったことを受けての値動きかと思われますが、
それにしても、、、です。

なぜ生産3か国の輸出削減策が効かないのでしょうか。

小針さんによると、過去2012年10月から2013年3月までの6カ月間、
同様にタイ、インドネシア、マレーシアの3か国が累計30万トンの
輸出削減をした経緯があったのですが、TSRグレード価格は
削減開始直前のキロ当り250セントから半年後に300セントまで
約50セント上昇して約2割高に至ったものの、高値を出尽くすと、
2013年3月以降は上げ幅の約2倍に相当する100セント安となり
一気に200セントまで急落していたのだそうです。

市場関係者はこの時の記憶があるのでは...?!

オンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

また、放送ではうっかり明日の番組予告をしてしまいましたが、
明日は建国記念日で番組はオヤスミです。。。大変失礼いたしました。

明後日、金曜日にまたお会いしましょう。

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