金価格、4月FOMC議事録で急反落も [大橋ひろこコラム]
2016.05/19 大橋ひろこ 記事URL

金ドル建て現物価格は5月2日に1,300ドル超えとなり、1,303ドルまで上伸しましたが1,300ドル台相場は短命に終わり、高値圏での神経質な値動きとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はみんかぶ商品部門アナリスト 森成俊さんに
金価格動向と今後の見通しを伺いました。

足下の金価格下落の背景は4月のFOMC議事録。
これまで次回6月利上げをほとんど織り込んでいなかったマーケットは
議事録のタカ派的内容に驚いた格好です。
6月利上げの可能性を排除できないとしてドルが買われ、金が下落する流れとなりました。

議事録では、雇用等インフレの指標に注目とされていましたので
次回6月雇用統計がカギとなってくると森さん。

金融要因からはドル高となるのかドル高是正ムードが継続するのかが
金市場にとっても大きな材料となっています。


ETF市場への資金流入は継続中。
金ETFであるSPDRゴールの現物保有高は855.89トンとなり、
3月31日現在の819.28トンから約4.5%増加しています。
年初の643.56トンからは約33%増加、しっかりとした買いが入っています。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は
「ゴールド・ディマンド・トレンズ2016Q1」を発表し、
第1四半期の世界の金需要は前年同期比21%増の1,289.8トン。
宝飾需要が19%減の481.9トン、
工業用需要が3%減の80.9トン、
投資需要が同122%増の617.6トンとなったことを明らかにしました。
ETF(上場投信)への流入が363.7トンで
2009年第1四半期以来の高水準となっています。

ここからの金相場の見通しは?!
円建ての金価格は4月8日に円高の進行を受け、4,266円まで下落、
1月29日以来の安値をつけましたたが、その後、ドル建て相場の上昇から
上昇に転じ今月17日には4,478円まで続伸し3月30日の高値4,480円に
ほぼ顔合わせとなっています。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!


7月2日土曜日、東京・よみうり大手町ホールにて
「TOKYO GOLD FESTIVAL 2016」が、開催されます。


金現物、金箔、アクセサリーから投資商品まで、限りなき可能性を持つ
「金(ゴールド)」について学べる日本で唯一の「金(ゴールド)」の祭典です。


当日は、ゴールドのスペシャリスト亀井幸一郎さんの講演や、
当番組コメンテーターでもお馴染み池水雄一さん、
元衆議院議員・杉村太蔵さんによる、
金投資のポイントがわかるスペシャル公開授業など
内容盛りだくさんです。


豪華グッズが当たる抽選会もあります。

友人・ご家族連れでぜひお越しください
私、大橋ひろこが総合司会を務めます!!


参加は無料、事前申し込み制です。
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ゴールドマン原油見通し上方修正「突然供給過剰ではなくなった」 [大橋ひろこコラム]
2016.05/18 大橋ひろこ 記事URL

日本橋堀留超のTOCOMスクエアから毎日公開生放送。
WTI原油価格が50ドル大台目前にまで上昇してきました。1~2月には26ドル台まで下落していた原油価格ですが、2倍近くにまで上昇してきた背景はなんでしょう?!


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんに原油、ゴムなどの商品市況について伺いました。

① ナイジェリアの政情不安

ナイジェリアの原油生産は236万バレル/日で世界シェアの2.7%を占めています。
5月4日にシェブロンのオフショア・リグがNDAという武装グループに襲撃され、
5月11日には同国内の別のシェブロンの施設が爆破されました。
ロイヤルダッチシェルは操業を停止、外国人社員を引き揚げたことで
同国の原油生産は1990年代初頭の水準にまで急減しています。

② カナダの山火事

アルバータ州北東部から主要なオイルサンド地帯へと拡大した山火事の影響で、
この地域の原油生産量の40%に相当する日量約100万バレルが影響を
受けているとの報道。


③ ゴールドマン・サックスも原油見通し上方修正

ゴールドマンは今週初発表したリポートで想定より早く供給不足の
状態になったと指摘。市場は供給過剰の状態では「突然なくなった」としし、
2016年の下半期の原油価格見通しを50ドルに引き上げています。

ここからの原油相場の見通し、そしてゴム価格の急反落についても
小針さんに伺っています。詳しくはオンデマンド放送で小針さんの
解説をお聞きくださいね。


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6月米利上げ織込み度は10%以下?!ここからのドル円相場ポイント [大橋ひろこコラム]
2016.05/12 大橋ひろこ 記事URL

今週からからマーケット・トレンドは、ラジオNIKKEIのスタジオを飛び出して、日本橋 堀留町の東京商品取引所のTOCOMスクエアから生放送でお送りしております。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は外為どっとコム総合研究所 シニアFXアナリスト 石川久美子さんを
お迎えして「ドル円市場の動向と今後のポイント」を伺いました。

GW中に105円台まで円高ドル安が進行した為替市場。
年初からの中国リスク、原油下落リスクは後退し、
米株は高値圏揉みあいとしっかりとした推移にもかかわらず、
日本株市場だけが脆弱な地合いが継続し、下値模索の圧力に
さらされ続けています。日本株市場の弱さがドル円相場の上値を
抑えてしまっている側面もあるかと思いますが、、、、。

石川さんは、GW中に円高が進んでしまった背景として
4月の日銀金融政策決定会合にて、とある情報ベンダーによる
観測記事が過剰な期待を生み、現状維持が必要以上に失望された経緯と
米為替報告書にて日本が監視リスト入りしたことで
GW中の日本の為替介入が困難となったと受け止められたという不幸が
重なったというタイミングの悪さなどを解説くださいました。

では、GW明けに109円台まで反発してきたドル円相場が
一段高となるか、あるいはまだ下値リスクは残るのか...?

ポイントとなるのは米国の利上げの思惑。
現在のところ6月のFOMCでの利上げ織込み度は7%程度。
マーケットは6月利上げを予想していません。

つまりは、ここから好調な経済指標が続く、、とか
FRB関係者らによるタカ派発言が市場に織り込まれていく流れと
なれば、ドル主導で買われる可能性は残る、ということになりますが、
そもそも、現状においてもFRB関係者らはタカ派発言を継続しており、
市場の織込み度とはかなり温度差があるんですね。


この温度差が解消に向かうことがあれば、、ということですが、
仮に6月の利上げがなかったとしても7月の可能性はあるのか?
今後のドル円相場のポイントを石川さんに伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で石川さんの解説をお聞きくださいね。

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GW明け、金急落の背景と今後の金のトレンド [大橋ひろこコラム]
2016.05/11 大橋ひろこ 記事URL

今週からからマーケット・トレンドは、ラジオNIKKEIのスタジオを飛び出して、日本橋
堀留町の東京商品取引所のTOCOMスクエアから生放送でお送りしております。3回目の放
送となる今日は、ICBCスタンダードバンクの池水雄一氏をお迎えして、貴金属市場の動
向と今後の動向を伺いました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

9日(月)夕方から欧米にかけてドル建てゴールドは売りが先行、
ゴールドは大きく値を崩しました。先物6月限は27ドルもの下落で
1260ドル台へと下落、特に金が売られるニュースもなかったのですが、
なぜこれほどの下落となったのでしょうか。

池水さんは「CFTC建玉ポジション」
(投機筋~ヘッジファンドなど~のポジション)を解説くださいました。

商品市場は小さな市場ですので、投機筋ポジションが価格変動に
及ぼす影響はかなり大きいのですが、金市場における投機筋のポジションに
置ける金保有残高が先週の819トンから一挙に1006トンへと190トン近くも
増加していたことが分かったのだそうです。

NYMX金先物市場における投資家らの金買いポジションが
1000トンを超えると手仕舞い売りに押されて相場の調整局面を
迎えるというパターンは過去何度も繰り返されてきており、
今週週初の急落は、おそらく彼らのポジション調整であったと池水さん。

年初から急激に上昇している金価格。
投機筋らの買いがパンパンに膨らんで利食いが入ったということであれば
新規売りではないのでしょうか。ここから金のトレンドが変わるという
ことはないのか池水さんに伺うと、
「昨年までのドル高トレンドが頭打ち。12月のFRBの利上げを機に
材料出尽くしでドル高の是正が起こっており、これが金のみならず、
コモディティ全般の修正高につながっている」と金融要因からみれば
ドル高是正はまだ終わっていないとして、金のサポート材料になると
解説くださいました。加えて、6月のイギリスのEU離脱懸念、
米国の大統領選挙のリスク(共和党トランプ氏は金融市場にとってはリスクと
みなされているようですね(^^;)

などなど、、現在は金を売る環境ではないようです。

詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

 

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大豆急伸の背景と今後のポイント [大橋ひろこコラム]
2016.04/27 大橋ひろこ 記事URL

3月の声を聞いてからシカゴ大豆相場が急伸しています。
昨年2015年9月頃から8~9ドル台でのレンジが続いていましたが、3月から動意づき、4月に入って急騰、10ドルの大台に乗せています。一体なにがあったのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタル・ライス代表取締役の 茅野信行さんに
大豆相場を取り巻く材料と今後の見通しについて伺いました。


大豆急伸には、マーケットの需給が大きく影響していたようです。

2015年の米国産大豆も豊作であったこと、そして南米産大豆も
豊作見通しであったことから投機筋のポジションはショートに
偏っていました。3月中は3月末に発表される「作付意向面積」への
警戒から、徐々に買戻しが入ったことからのショートカバーによる
上昇でしたが、4月の急騰は、南米産大豆の収穫への懸念による
ファンダメンタル要因も重なっての上昇だったのだそうです。

ちょうど今、南米では大豆が収穫期を迎えており、生産地における
大量の降雨は収穫に悪影響を及ぼします。南米の多量の雨で
収穫への懸念が広がり、アルゼンチンとブラジルの収穫量が
450万トンほど減少するという予想が出てきたことで
投機筋のショートカバ―に拍車がかかりました。

春先の穀物相場の波乱、ままあることですが、これから始まる
米国産穀物の天候相場、いったいどうなるのでしょう。

ささやかれるエルニーニョからラニーニャへシフトすることでの天候リスク。
茅野さんは1~3月期にエルニーニョが忽然と消えるパターンでなければ、
天候相場期の天候波乱はない、としていますが、
今回のエルニーニョ、まだ消えていません。5月くらいまで残る
エルニーニョは天候相場期の波乱リスクを招くものではないそうです。
ということで、順調に行けば今年の大豆、トウモロコシ相場は
豊作となる見込みで、今回の大豆の急騰はやや過剰に反応しすぎた印象。

ただし、相場は一度ボラティリティが上昇すると鎮静化するまで
少々時間を要します。昨年の夏場の一相場も、1~2か月近く
高値圏でのもみ合いをこなしてからの下落でしたね。。。

ここからの大豆相場の見通しとポイント、詳しくは
オンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

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金上昇も高値揉みあい、プラチナとの鞘縮小へ [大橋ひろこコラム]
2016.04/21 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金の現物価格は3月11日に1,280ドル超えとなり、昨年2月以来の高値を更新したのですが、3月半ばから高値調整局面入りし、3月28日に1,208ドルまで下落、現在は1210~1270ドル近辺でのレンジ相場となっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんに貴金属市場の動向を伺いました。

1~2月は中国人民元切り下げのショックもあり、世界同時株安の様相を
呈したことで金市場には逃避資金が流入、大きな上昇となりましたが、
現在は金融混乱は沈静化し、株高、原油高のリスクオン相場となっています。

にもかかわらず、金市場が崩れず高値圏で持ち合いとなっているのは
ドル安の影響が大きいと思われます。その意味では今後の米金融政策がカギ。
4月のFOMCは26、27日に開催予定ですが、現況では年内2回程度の利上げ観測
となっており、ドル安に傾きやすい環境が金相場の追い風です。

金市場への中期投資資金の流入は続いているものの3月に比べ鈍化しています。
世界12カ国に上場する投資信託(ETF)の金現物保有高は4月20日現在、
1,141.70トン。3月1日現在の1,117.18トンから約2%増加に留まりました。

投機筋のCFTC建玉ポジションは4月12日現在、21万3,807枚まで買い越し。
3月15日現在の16万9,512枚から5万枚近く急増しています。

ETFではなく、先物市場への投機筋の金ロングが増えているのが特徴。

東京金先物価格は3月11日に昨年7月以来の高値4,622円まで上昇後、
18日に1月29日以来の安値となる4,260円台をつけた後、
20日にチャート上にギャップ(窓)を開け急伸。
森さんは100日移動平均線(4,415円)を超えとなると、
上昇相場に転換のサインとなる可能性ありと解説くださいました。

注目はプラチナ。金とプラチナ価格の逆転現象が長期化していますが、
プラチナがようやく長い下落トレンドを抜けて上昇を始めたようです。
今月19日に1,000ドル超えとなり、20日には1,028ドルまで続伸、
昨年8月以来の高値を更新しています。


中国の3月の新車販売台数が前年同月比+8.8%の244万台となり、
1Qの前年同期比が6%増の652.7万台となったことが
需要面からのプラス要因とみられますが、根底にはやはりドル安の影響が。
金と逆ザヤは縮小に向かっていますが、21日の東京時間の午前中時点で
約230ドルもの乖離があり依然として金に対しプラチナは割安です。

今後の金、プラチナの動向を森さんに伺いました。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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ドーハ会合物別れも崩れぬ原油、クウェートストの影響も [大橋ひろこコラム]
2016.04/20 大橋ひろこ 記事URL

17日、カタールのドーハで、生産量を1月時点の水準以上に増やさないという増産凍結協議が開催されました。、2月にサウジ、ロシア、カタール、ベネズエラの4ヶ国で合意した内容を協議するもので18か国も産油国が集まったのですが、まさかの物別れに終わり週明け18日月曜日の原油先物市場は大きく窓を開けてギャップダウンスタートとなりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はよそうかい・グローバル・インベスターズ代表の松本英毅さんに原油市場を巡る様々な材料と今後の価格予想について伺いました。

ドーハ会合は増産凍結で合意されるとの草案が公表されていたため、合意ならず、
という結果はネガティブサプライズでした。イランが欠席する中、サウジがイランの参加を強く主張、
イラン抜きでの合意に難色を示したことが背景とされています。

増産を凍結するだけでは、現時点でも日量200万バレルはあるという世界市場の供給過剰を
解消することはできないため、関係者の間では、もともと期待は高くなかったのですが、
産油国が一堂に会して何らかの合意を行うこと自体が重要で、あわよくばその先の協調減産に
つながるのでは、との期待もあったため、ショートカバー主体でWTI原油価格は会合前に42ドル台まで
上昇していたため、失望売りも大きかったのです。

ところが、窓を開けて急落スタートとなった今週の原油相場、その後はじり高で推移、
すっかり窓を埋める上昇となっており、価格は再び41ドル台へと上昇となりました。

石油輸出国機構(OPEC)加盟のクウェートで石油労働者のストライキが3日目に突入しており、
生産量がおよそ半減。3月の原油生産量は平均で日量280万バレル程度だったのに対し、
ストの影響で同110万バレル程度まで落ち込んだと報道されています。
世界の原油生産は日量150~200万バレルが供給過剰とされていますが、
クウェートの減産量はそれに相当する量であることが好感されたとみられます。

しかしながら最新の情報ではクウェート石油労働者のスト終了との報道もあり、
このニュースによって支えられた分が剥落すれば、原油相場は再び下落再開となるとの
懸念があります。ここからの原油相場、何がポイントとなって価格変動するでしょうか。

1月2月のWTI原油価格26ドルでWボトムの格好となっているのですが、
この時はドル高への懸念が大きかったために、需給面だけでなく金融面からも
原油の上値が重かったのですが、現在米国の利上げのペースはかなり鈍化するとみられ、
ドル安基調が鮮明となっていることから、この面では原油はじめ国際商品価格の下値は
支えられると松本さん。下がっても30ドル台半ば程度ではないか、、、と解説くださいました。

IEAは先週発表した4月の月報で、需要の増加と非OPEC諸国の生産減少で、
今年後半には世界需給はバランスが取れるとの見方を示していましたが、
IEAの見通しは現状追認の延長線上にあることが多く、5月には修正される可能性もあります。
というのも、IEA予想はIMFの世界経済成長見通しが基づいた予測モデルを構築しているため、
先般世界景気見通しを大きく下方修正したIMFの数字をうけて5月には石油需給予想も
修正される可能性が大きいとみられます。

詳しくはオンデマンド放送で松本さんの解説をお聞きくださいね。

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電力小売り自由化、電力スポット市場の現状と先物市場について [大橋ひろこコラム]
2016.04/14 大橋ひろこ 記事URL

2016年4月からの電力小売自由化を機に電力取引は飛躍的に発展する可能性を秘めています。新たに電気事業を開始する事業者が急増、小売を行う事業者は4月7日時点で280社に達しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はリム情報開発 電力チームリーダー本間昇さんに「電力小売り自由化と電力取引の今後」について伺いました。

◆契約した事業者が破たんしたら電気が止まったりしないの?!

 
電気の小売事業者の中には、限られた自前の発電設備がしかないところが
大半ですが、電気を送電するのは別事業者ですので、小売り事業者の破綻で
電気が止まってしまうことはありません。

ただし、現在の小売事業者の多くは、ベース電源として旧一般電気事業者から
供給を受ける常時バックアップに頼らざるを得ない現状があります。
小売り事業者が突然電力を確保できない事態に陥った場合はどうなるのでしょう。

実は小売事業者などが旧一般電気事業者から一定量の電気の供給を受けられる
という「常時バックアップ」という契約があります。

3月17日に「適正な電力取引についての指針」が発表されていますが、
「常時バックアップ」について、「電気事業の健全な発達を図る観点から、
一定割合の常時バックアップが確保されるような配慮が必要」と明記されています。

ただし、「新規参入した小売電気事業者があまりに過度に相当の長期間に
わたって常時バックアップに依存することは望ましくない」とも。
常時バックアップに依存しなくても安定的に電気事業が行えるよう、
国は卸電力取引所など卸電力市場の活性化を図っていくとしています。

◆小売事業者らの安定した電力供給のためのマーケットは現在どうなってるの?

活性化策の1つとして4月から実施されたのが、卸電力取引所における
スポット(現物)市場(翌日受渡取引)が365日オープンとなりました。
これまでは株式市場などと同様に土日祝日や年末年始は休場していました。
(これまでは金曜日に土曜日分を含めて3日分が取引されており、
GWなどでは10日分まとめての取引が行われていた)
しかし、電力供給は土日祝日関係ありませんね。

電力需要は気温の変化でも想定した需要から大きくブレたりします。
10日後の電力需要を正確に想定するというのはかなり困難ですね。
365日スポッと市場がオープンとなるため、想定した需要と実際の需要の
ギャップが縮小され、常に必要量をとどこおりなく調達できるようになります。


◆当日、突然の障害で電力調達ができないなんてこともあるのでは?

さらに、1時間前の電力の取引も行える「1時間前市場」も4月から開始
されました。当日急に電力不足が明らかとなった場合でも
「1時間前市場」から調達できるようになったのです。
反対に需要が想定より伸びないと判断された場合、1時間前市場で
余剰分を販売することもでき、よりリアルタイムに近い取引が可能となりるため、
新規参入事業者にとっては安定した事業運営がしやすくなるでしょう。

◆足元の電力供給のバックアップ体制が強化されてきたのはわかりました。
では、小売り事業者が事業計画を立てる上で、将来の価格高騰などのリスクには
どのように対応していくのでしょうか。

現物取引が活性化すれば、必然的に先物市場を活用したヘッジニーズも
高まるとみられます。国は、今回の電力小売全面自由化の実施後、
可及的速やかに電力先物を上場すべきとの方針を示しています。

その上場先となるのがマーケット・トレンドの提供社であるTOCOM。
東京商品取引所です。現在、先物市場の開設に向けた準備を進めています。

先物市場のヘッジニーズとは、、、
たとえば6ヵ月先に自社の電源を一定期間整備のため停止する予定となり、
この期間に不足する電気をスポット市場から調達するとします。
ここで先物市場を活用して買い建てしておけば、仮に6ヵ月後に
現物価格が急騰したとしても先物価格でコストを抑えていますので
値上がり分を相殺できますね。先物市場を活用することで
リスクヘッジが可能となるのです。


特に電気は、気温動向によって需要が大きく変動します。
また需要動向で価格も変動しますから、将来の価格に対するリスクヘッジは
ニーズも高まっていくと思われます。コストの固定化は重要ですね。

今年後半から来年中には上場する方向で準備が進められているようです。
また、電力とともに燃料価格のヘッジニーズも高いため、
今後TOCOMでは現在の原油に加えて天然ガスや石炭の先物市場が
上場される可能性もあり、その動向が注目されます!!

詳しくはオンデマンド放送で本間さんの解説をお聞きくださいね。


ドーハ会合への期待、原油価格と大底確認の金相場 [大橋ひろこコラム]
2016.04/13 大橋ひろこ 記事URL
日経平均が450円上昇と久しぶりに大きく反発を見せた13日水曜日。アルコアの決算が芳しくなかった米株も力強い上昇となった背景には、原油価格の上昇が指摘されています。WTI原油価格は1月と2月に26ドル台まで下落してWボトムを付けてから上昇基調へ。12日のNY市場では42ドル台にまで上昇しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はエモリキャピタルマネジメントの江守哲さんに
「ドーハ会合への期待、原油価格と大底確認の金相場」についてお話を伺いました。

ロシアとサウジアラビアが12日、原油増産凍結で合意したとの
報道が飛び込んできました。これまでサウジのジュベイル外相は
原油価格の下落阻止を目的とした生産調整について
「減産する用意はない」と発言していましたが、
ロシアとサウジの歩み寄りはかなりのポジティブサプライズでした。

4月17日にはカタールドーハにて生産国らが会合を開く予定ですが
足並みそろわず、生産抑制で合意を取り付けるのは困難とみられて
きましたが、風向きが変わってきたのでしょうか。

江守さんは、これだけの生産国が集まって何も出ないとは考えにくく
何らかの形で生産凍結合意に近いとりまとめがあるだろう、
原油価格は大底を付けた可能性が大きいと指摘。

また、イランは増産を続けていますが、
石油設備の老朽化もあり、経済制裁前の生産量の440万バレル
にまで生産量が回復するのはかなり時間がかかるとのこと。
足元では在庫を放出する形での輸出増であり、
生産量が制裁前を回復するには1~2年(最悪で4~5年)
かかるかもしれないと江守さん。

需給がバランスするのは2017年後半とされてきましたが、
これが早まる可能性が出て来れば上昇に弾みがつく...?

また原油高の背景には金融要因として「ドル安」の面も。

ドル安なので金価格が堅調です。
1~2月はリスク回避で金市場に資金流入が入ったのですが
中国リスクも後退し米株が堅調地合いを維持している中でも
金が下がりません。江守さんは「マイナス金利」が
これから金相場を大きく変えるとお話くださいました。

ここからの金相場の行方は?!

詳しくはオンデマンド放送で江守さんの解説をお聞きくださいね。

原油価格、生産調整の動きに下げ止まるも上値が重いワケ [大橋ひろこコラム]
2016.04/07 大橋ひろこ 記事URL

原油相場は2月までの下値不安は薄れているものの上伸力には欠ける展開となってきました。WIT原油価格は3月17日に1バレル40ドルを上回り約3カ月半ぶりの高値を付けたものの、4月に入ると35ドル台まで売られています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんに
「サウジアラビア、米シェールオイル企業、中国―それぞれの思惑
シェール関連企業の経営が破綻すれば新たな金融危機の恐れ」
と言うテーマでお話を伺いました。

サウジアラビア、ロシアなど4カ国が3月20日に再度会合を開き
他の産油国を含めた増産凍結協議が進展するとの期待がありましたが
その会議が4月17日に延期されたことで失望売りに。

しかもサウジのジュベイル外相は原油価格の下落阻止を目的とした
生産調整について「減産する用意はない」と発言、
改めて市場シェア維持を重視する姿勢をみせています。

会議不参加を表明したイラン原油生産は1月の日量293万バレルから
2月は313万バレルに増えています。ザンギャネ石油相は3月13日、
「生産量が日量400万バレルに達するまで増産凍結に合意しない」と
発言しており、4月17日のドーハ会合への期待も後退してきたことから
原油価格の上値が重くなってきました。

一方、米国のシェールオイル生産には減産の動きが出てきています。

ノルウェーのエネルギー調査会社Rystard Energy社によると、
米国の代表的なシェール事業の損益分岐点価格(2014年時点)は、
Eagle Ford Oilのバレル当り42ドルからWolfboneの80ドルとまちまちですが、
いずれも現在の40ドルを下回る原油価格では持続が不可能な状態。

現状の30~40ドル台の原油価格が続けば、4,000社を超える
米シェールオイル関連企業の3分の1は破綻しかねないというリスクを
孕んだままです。シェールオイル関連企業の経営が悪化し、
倒産急増に伴うこれら企業が発行している高利回り債券、
いわゆるジャンク債の破綻危機が懸念されています。

これら企業の多くがこうした債権を発行して資金調達をしているのですが
フィナンシャル・タイムズ紙は、3月22日の米シェール業界に関する
特集記事で、約1,500億ドルがデフォルトの危機にあると指摘しています。

仮にシェール企業のデフォルトなどが引き起こされれば、
米国での原油生産は一気に減少、生産調整が進むという思惑で
原油価格は一時的には上昇する可能性はありますが、
しかし、米国原油在庫は豊富であり需給がバランスするのは
かなり先になると見られます。

EIA(米エネルギー情報局)によれば、
米国の原油生産量は2015年の日量943万バレルから2016年は857万バレルまで
減少する見通しなのですが、3月25日現在の米原油商業在庫は
5億3,480万バレルと前週から230万バレル増加し、
1983年以来の水準に積み上がっています。

供給面からは生産調整の動きが見え始めてはいるものの
需要面はどうでしょうか。

中国景気の先行きに対する不安から原油輸入が減少するとの見方が、
これまでの原油安の一因となってきましたが、実は2015年、
中国の原油輸入量は約24億バレルで前年比9%増加し、過去最高です。

年明け1~2月の中国の原油輸入は日量710万バレルと、
2015年12月の同780万バレルから減少したものの、高水準を維持。

背景には、地下備蓄設備の建設により、2020年5億バレルに向けた
国家石油備蓄の積み増し計画が(15年末現在1.9億バレル)。
原油が安いうちに積み増そうとするしたたかな戦略ですが、
こうした旺盛な中国からの買いがあってもなお、原油価格は
下落が続いてきたことを考慮すると、やはり供給面に問題があるのでしょう。

今後のポイントを柴田さんに伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

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