協調減産ならぬ「生産量凍結」で原油価格反落へ [大橋ひろこコラム]
2016.02/17 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は今週に入って、産油国の減産期待で30ドル台を回復する上昇をみせたものの、再び30ドル台割れへと下落しています。16日に開催カタールのドーハで開催された、サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタール会合では「原油生産を1月の水準で凍結すること」で合意。市場が期待していたOPECと非OPECの協調減産ではなく、生産の凍結に留まった上、イランがこれに合意する可能性は少なく、失望観から原油価格は売り直される展開となりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は リム情報開発 原油コンデンセートチームリーダー高木啓子さんに
原油市況の現状と今後についてお話を伺いました。


 欧米諸国によるイランに対する経済制裁が1月半ばに解除

制裁解除後、短期的にイランは日量50万バレルを追加で輸出することが
可能であり、イランは他の産油国と全く立ち位置が異なっています。
今から原油輸出を再開し、増産したいのです。

アジア諸国では、台湾中油(CPC)がイランの国営石油会社NIOCとの
3月積みからターム契約を締結。

欧州では仏トタールがイラン産原油の引取りを開始したほか、
ギリシャの大手石油会社がターム契約を締結するなど、
引取り再開の動きが加速しています。

日本勢は、現時点では購入拡大に慎重な構えで
解除前に当たる2015年の後半は、日本全体で日量15万バレル強の
イラン産原油を輸入しており、既存の枠内での輸入は日本政府の保険が
付保されるのですが、政府の保険でカバーしきれない分を、
民間の保険でカバーする必要があるため、購入拡大には慎重姿勢だそうです。


需要面での誤解、中国は輸入増(独立系輸入業者による原油輸入増で存在感)


ここ2~3ヶ月、アジアの現物市場では中国勢による旺盛な買いが
目立つそうです。中国政府は今週初め、山東省の独立系精製業者4社に、
原油の輸入権を与えたことで原油輸入枠を獲得した中国企業は10社となりました。
これら4社の輸入枠は、年間で合計1,405万トンに達しており、
現物市場出は中国の旺盛な輸入が確認されています。

また中国は戦略備蓄用の原油の購入を大幅に増加させる意向あり、
決して中国からの原油買いつけは落ち込んでいません。
確かに原油買いつけの伸び率は勢いを失っており、先物市場では先行き懸念から
原油を売る動きが旺盛ですが、現物市場においては中国は価格が安いうちに、
備蓄用原油を購入したいとの意向が働いているのだそうです。

中国政府は2016年は原油備蓄を2倍するとしているほか、
2020年に向けて、巨大な地下原油備蓄施設を作る意向であり、
(技術的には可能かどうかという指摘もあるようですが、、、)
中国の原油の貯蔵能力の限界までは輸入が続きそうです。
2020年には備蓄量を100日分の輸入量まで増強する計画。

そして、米国はいよいよ原油輸出解禁となります。


そして、米国はいよいよ原油輸出解禁となります。

さて、今後の原油価格動向は?!
詳しくはオンデマンド放送で高木さんの解説をお聞きくださいね。

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マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
この公開録音に、抽選で20名様を無料ご招待します!



司会は私、大橋ひろこが務めます。皆さまのご来場心よりお待ちしています。

詳しくはこちらから→http://blog.radionikkei.jp/trend/160310special.html

 

ゴム生産国輸出削減策発表も下落止まらず [大橋ひろこコラム]
2016.02/10 大橋ひろこ 記事URL

年初からの金融混乱で、金価格急上昇中ですが、金に連れ高となってプラチナも上昇基調に入っています。金と比較しても圧倒的に希少性の高いプラチナが金よりもかなり割安となっています。これを機に、金とプラチナの価格差は縮小に向かうでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

これまでのプラチナの下落過程では、地上在庫が潤沢にあるということや
南アフリカの通貨ランドの下落が続いたため南ア鉱山の増産が続き、
供給過多であることが指摘されてきました。

通貨ランドの下落も一服していることも、足元のプラチナ上昇の
一因と思われますが、小針さんは需要面の構造の変化も
プラチナ下落の背景にあるのではないか、と指摘されます。

プラチナ最大の需要は自動車の排ガス触媒ですが、
高価なプラチナではなく代替金属や金属複合化合物への
技術革新が目覚ましく、先般2月2日の日経産業新聞には
三井金属がディーゼル車で排ガスからすすなどの粒子状物質(PM)を
取り除く浄化フィルター向けに、プラチナの代わりに銀を使った
触媒を開発し出荷を始めた、という記事がありました。
触媒に使う金属の費用を2割減らせるのだそうです。

2016年1月時点で白金が1g3000円台なのに対して
銀は60円前後と50分の1程度、圧倒的に安いですね。

プラチナの今後は...?!

また、小針さんにはゴム価格についても伺っています。

ゴム価格下落を食い止めるために、世界3大天然ゴム生産国である、
タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国が協調して
輸出削減することで基本合意がなされたと報道がありました。
この3カ国で世界の天然ゴム生産量の約7割を占めているのですから、
このニュースは大きい。

今回合意された輸出削減策はこの3月から9月までの半年継続される措置で
毎月の輸出削減総量は10万2500万トン、6カ月で累計61万5000トンを
目標としているということで、価格支援策としてはインパクトがあるかに
見えますが、この発表があった2月4日のTOCOMのゴム価格は3・7円もの
上昇をみせたものの翌日から下落が続き、高価は直後のみ。

春節による休場であったシンガポール市場が今日10日開きましたが
(5かぶりの再会)シンガポール市場のTSRゴムはいきなり5セント安。
TOCOMが上昇できなかったことを受けての値動きかと思われますが、
それにしても、、、です。

なぜ生産3か国の輸出削減策が効かないのでしょうか。

小針さんによると、過去2012年10月から2013年3月までの6カ月間、
同様にタイ、インドネシア、マレーシアの3か国が累計30万トンの
輸出削減をした経緯があったのですが、TSRグレード価格は
削減開始直前のキロ当り250セントから半年後に300セントまで
約50セント上昇して約2割高に至ったものの、高値を出尽くすと、
2013年3月以降は上げ幅の約2倍に相当する100セント安となり
一気に200セントまで急落していたのだそうです。

市場関係者はこの時の記憶があるのでは...?!

オンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

また、放送ではうっかり明日の番組予告をしてしまいましたが、
明日は建国記念日で番組はオヤスミです。。。大変失礼いたしました。

明後日、金曜日にまたお会いしましょう。

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リスク回避相場継続で上昇基調強める金 [大橋ひろこコラム]
2016.02/03 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格が再び30ドル大台割れでNYダウ平均も連れ安、3日の東京株式市場では日経平均株価も大幅安となり、再びリスクオフムードが再燃しています。2月に入っても尚、鎮静化しない原油と中国株安で、リスク回避ムードが継続、ボラティリティの荒い相場環境となっていますが、金が底堅く推移しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社インベステック調査情報グループの
森成俊さんに貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

日銀がマイナス金利を導入したことで、株価下落も落ち着いたかに
見えましたが、マイナス金利の副作用がジワリ広がりつつあります。

日本、ドイツ、米国の長期金利が軒並み低下。
市場関係者の一部には、日本や欧州に足並みをそろえる形で
アメリカは3月の利上げを見送るとの指摘が増えています。
利上げ見送りどころか利下げ、マイナス金利政策も
あり得るのではないか、との観測も出始め、ドルが軟調となってきました。

こうした動きにサポートされドル建て金価格は堅調推移。
足元では200日移動平均線を抜けて上昇できるかどうかに注目です。

TOCOMの円建て金も堅調で、8営業日連続陽線を示現。
1月15日には4046円まで下落し、4000円割れも視野にはいったか
に見えましたが、4300円台まで一気に巻き返しました。

金ETF市場へは資金流入が見られ、大口投機家らも買い越し幅が
増加しており、ショートからロングへとポジションをひっくり返して
いる模様。マイナス金利時代で、金利がつかない金のデメリットが
なくなったことも、金投資の魅力につながっていると思われます。
株価も軟調で、資金の逃避先となっているのでしょう。


また、金上昇に連れて上がってきたプラチナですが、
上値は重い印象です。金とプラチナの価格差は広がる一方ですが、
この先縮小に向かうことはあるでしょうか。

詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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原油・ゴム反騰、その背景にファンドの膨大なショート [大橋ひろこコラム]
2016.01/27 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は1月20日26.19ドルまで下落しましたが、その後急反発して22日の32.19ドルまで2日間で+6ドル+23%上昇となりました。翌日は5.8%もの下落となりましたが、その後も上昇となり、30ドル台を値固めするかのような値動きとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコモディティインテリジェンス代表取締役社長近藤雅世さんに
原油、ゴム、金などのコモディティ市況と今後について伺いました。

寒波襲来により、暖房油の需要が増えるとの連想から買い戻された、
という指摘もありますし、ECB理事会で3月の追加緩和の可能性が
示されたことがきっかけだったという指摘もありますが、
どちらにせよ、大きな上昇となった背景には、積みあがっていた
投機筋のショートポジションの買戻しがありました。

1月12日時点のNY原油のファンドの空売り残は過去最大の
31万5,944枚になっており、売られ過ぎとの見方から
一斉に買い戻しが起こったのではないかと近藤さん。

その後、イラク石油相がサウジアラビアやロシアが減産を
考慮していると述べたことも材料視されているようです。

このショートカバー、今後の新規買いに繋がるでしょうか。
原油は底入れしたとみていいのでしょうか?

また昨年▲25%下落した東京ゴム価格は原油よりも少し早く
1月12日に上昇を始めました。やはり同じ理由で空売りが膨らみ
売られ過ぎからの買戻しと見られますが、原油より一足先に
上昇を始めた背景には、25日からタイ政府は天然ゴム生産者から
10万トンを市場価格の37バーツを上回る45バーツで買い付ける
価格支援策を実施しており、これが材料視されたものと思われます。

ただ、この政策では生産調整がされるわけではなく、
所有者が生産者から政府に代わるだけの話であるため
本質的な需給改善とはなりません。

ベトナムと同様に、パームオイル等に転作を奨励するなどの
抜本的な政策を行えば、大きな生産調整に繋がり、ゴム価格が
長期目線でも底入れする可能性はあろうかと思われますが、
市場価格より高い価格で買い付けるだけでは
ゴム上昇も短期的に終わりそうです...。

そして年初からの世界同時株安により金市場には逃避資金が
流入し始めたようです。ただ、近藤さんはまだSafe Havenとしての
地位を取り戻したほどにはなっていないと指摘されています。

中国における上海黄金交易所からの引き出し量が、
12月に続いて年初も大きな数字になっており、
2月の旧正月に向けて金の宝飾品が大量に売れる見込みで
業者が金を買っていることも足元の金価格のサポート要因と
見られますが、最大の変動要因となるだろうと思われるのが
今夜の米国FOMC。3月の利上げ観測がどちらにころぶかが注目。

追加利上げが先送りされるとの見方が広がりつつあり
金価格は1120ドル台まで上昇してきました。

GFMS社は今年の金価格を平均1164ドル、年末にかけ1200ドルを
突破と予想していますが、果たして?!


詳しくはオンデマンド放送で、近藤さんの解説をお聞きくださいね

灯油価格下落の背景と今後 灯油から軽油へ精製シフトも [大橋ひろこコラム]
2016.01/20 大橋ひろこ 記事URL

寒くなれば暖を取りますので灯油の需要期なのですが、今年は稀に見る暖冬ですね。TOCOM東京商品取引所の灯油当限価格は2015年11月26日から12月25日までの一か月間で45,470円から37,430円へ、約8,000円(約18%)下落しました。コープさっぽろの札幌市内の配達価格は15年11月の68,000円から同年12月21日には64,000円と4,000円下落。なお、前年同月の90,000円からは26,000円下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はリム情報開発国内石油製品チーム 須藤研二さんに灯油価格下落について
お話を伺いました。

灯油価格下落の背景には大きく2つの要因があります。
まずは原材料となる原油価格安。
TOCOM原油は2015年11月26日から12月25日までの一か月間に
32,730円から26,550円へ、約6,000円(約19%)下落しており、
精製コストが下がったことが、灯油市況を押し下げる要因となっています。


もうひとつは需給面
エルニーニョ現象に伴う暖冬の影響で暖房に使用される灯油の需要が低迷。
12月の東京の平均気温は9.35度で平年値7.6度より1.74度も高かったそうです。

この影響が灯油需要を鈍らせてしまいました。
2015年12月の推定出荷(石油連盟が毎週発表する石油在庫統計からリムが推計)は
※週間推定出荷=前週在庫+当週生産量+当週輸入量-当週輸出量-当週在庫

208万3,303kl

過去5年平均 279万4,372 klですので過去5年平均比で
71万1,069kl(25.4%)、前年比38万3,450kl(15.5%)減少となっています。

こうした動きを受けて、市場では灯油から軽油の精製を増やしているのだとか。
現在1klあたりで1万円弱も軽油の方が高いそうです。
1月に入ってようやく寒さも厳しくなってきたことで、供給が絞られる中
灯油の需要も増えていれば、タイト感が出て価格上昇となる可能性はあるでしょうか?

・・・・そもそもの原油価格の下落が止まらないと何とも...。


須藤さんによりますと、最高気温が10度を下回る日が3日続かないと
灯油の需要が伸びないのだそうです。最高気温が一けた台に入って3日経過して
ようやくストーブなどを引っ張りだすという傾向があるからだそうです。

詳しくはオンデマンド放送で須藤さんの解説をお聞きくださいね。


WTI原油30ドル割れ、底入れはまだ先?!~ゴム急伸の背景 [大橋ひろこコラム]
2016.01/13 大橋ひろこ 記事URL

12日のNY市場で、WTI原油先物価格は一時30ドルを割り込みました。需給が緩む中、中国経済の悪化懸念などから原油が売られ、1バレル=29ドル93セントの安値を付けました。30ドル大台割れは2003年12月以来となります。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんに原油、金、ゴムなどの
商品市況についてお話を伺いました。

昨年2015年夏までは100ドル台で推移していた原油価格。
それが30ドル割れにまで下落した背景には
シェール革命による米国原油生産の拡大で米国が世界一の
原油生産国に躍り出ただけでなく、2016年からはこれまで戦略物資で
あるとして禁じられていた原油輸出が解禁されるなど、
原油供給増があるだけでなく、消費大国である中国の需要の先行きに
不安が生じていることなどが上げられます。

米国が利上げに踏み切ったことで、米ドルが上昇、ドル高という
金融要因も上値を抑えています。

2015年ゴールドマンサックスがWTI原油価格が20ドルにまで下落する
リスクがある、と予想し関係者を驚かせましたが、20ドル台にまで
到達してしまいました。さて、市場関係者が意識するターゲット示現
ということで、ここからの下値は深くないと考えてもいいでしょうか?!

しかし最近になってスタンダード・チャータード銀行が原油価格
10ドルまで下落するとの予想を出してきました。

中東最大の産油国であるサウジアラビアの原油生産コストは4~5ドルと
されています。財政均衡コストは90ドル前後と、現在の30ドル近辺の
価格でも財政赤字状態ではありますが、生産コストが低いため、
サウジはまだ30ドル台の価格では減産に踏み切ることはないとみられます。

小針さんは、昨今のコモディティ市況全般低迷を強いられる中、
鉄鉱石はプラチナなどは生産コストを大きく下回ってもなお
価格反騰の兆しが見られないほどの供給過多状況にあることを
考えると、原油市場においてもここからは生産コストが意識され、
あるいはターゲットとなる可能性は否定できないとして、
まだ底入れ感はないと解説くださいました。

1サウジの4~5ドルは大げさだとしても、、、10ドル台の可能性は
ある、というようにマーケットが認識し始めると
トコトン下がる相場があるかもしれません。

それから、原油安にも底堅かった金価格はショートカバーであると見られ、
また上値を抑えられて下落してきました。
小針さんは2016年半ばにかけて1000ドル割れを試す可能性がある、と、
こちらも底入れ反転はまだ先だとしています。

それから今日サーキットブレーカー発動の急伸となったゴム相場。
ゴム価格低迷で生産者に自殺者も出ているとして大規模デモが
計画されたことを受け、タイ政府が市場価格より高い値段での
買い取り策を発表したことを受けた上昇だそうです。

小針さんによると、こうした政府の買い取り作は一時的な価格上昇が
あっても、結局は生産者の増産に繋がり、在庫が積みあがるだけなので
将来的な価格下落の要因となってしまう、と解説くださいました。
高値追いは禁物でしょう。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

2016年波乱の幕開けも有事の金買いとならぬワケ [大橋ひろこコラム]
2016.01/06 大橋ひろこ 記事URL

サウジアラビアとイランの国交断絶、中国PMI悪化から上海総合指数の急落、サーキットブレーカー発動での取引停止。人民元安誘導などチャイナリスクの再燃、北朝鮮による初の水爆実験成功の特別重大報道、、、と、リスク要因が多発したことで6日水曜日の日経平均も下落となりました。日経平均が年初から3営業日連続で下落したのは、1995年に大発会から4営業日連続で下げて以来、21年ぶりのことだそうです。4日の大発会からの累計で84239銭下落となった日本株。為替市場でも有事のドル買い傾向が強く、ドル高となっています。ただし、ドル円相場では円高が進行しており、ドル高円高の典型的な「リスクオフ」様相となっています。しかし、金価格はこうした有事にも大きく上昇するという風でもないようです。有事の金買いにならないのはなぜでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はインベステック調査情報グループの森成俊さんに
金価格の動向と今後の見通しを伺いました。

年初4日の取引ではサウジとイランの国交断絶の報を受けて
1083
ドルまで急騰したドル建金価格ですが、昨年12月の取引の上限
1088
ドルを上抜けることはできずにいます。

有事ということで金が物色されたことも事実ですが、同時に有事のドル買いにも

なったことが金価格があがらない一因となっているようです。
ドル円相場で見ると円高ですが、ドルインデックスではドル高進行となっています。

有事でのドル買いにはついていくな、というのが金のトレーダーの
基本ですが、今回も4日の高値をつかんだ向きが苦労する展開でしょうか。

ここからの焦点は週末のアメリカの12月雇用統計。
今月1月は2627日にFOMCが開催されますが、
2016
年に継続的に利上げが可能なのかどうか、見極める上では
雇用指数は重要な数字となってきます。

ETF市場からは資金流出が続いていることが確認されていますが、
CFTCの建て玉明細から見る投機筋のポジションでは
金の買い越し幅は9750枚にまで縮小。金上昇時には25万枚もの買い越し
だったことを考えると、投機筋も金市場から資金を撤退させていることが
確認できます。12/4には差し引きゼロとなった可能性もあるとか?!

ではここからの金価格、どのように見ていけばいいでしょうか。
オンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

半値に沈んだLPG価格、LPG市場の「2016年問題」とは?! [大橋ひろこコラム]
2015.12/16 大橋ひろこ 記事URL


原油価格の下落の影響は様々なエネルギー銘柄にも及んでいます。LPG市場も同様に大きく下落しています。アラムコ公示価格の2015年平均は416ドル、ちなみに2014年平均790ドルですから、おおよそ半値になっているということですね。LPG市場には「2016年問題」なるものも存在していて、厳しい下落に見舞われた今年2015年よりも厳しい年になるのではないか、という懸念が広がっているようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はリム情報開発 LPGチームリーダー 高橋大地さんに
LPG市場の怒涛の2015年を振り返り
さらに怒涛の年となりそうな2016年を展望いただきました。

まずはLPGの基礎から。
Liquefied Petroleum Gas、液化石油ガスのことです。
種類はガスコンロや給湯器などに使用される一般家庭でのプロパン、
ライター、カセットボンベ、タクシー、石化プラントなどのブタンがあります。

高橋さんにとって2015年のLPG国際市場は
「これまでとは一味違った」1年だったとか。

LPGの価格低迷の1年となりました。

最大の背景は原油価格急落にありますが、
アメリカの輸出も大きかったようです。
シェールガス革命でアメリカのLPG輸出は昨年の1.5倍にも増加しました。
※2015年計2,200万トン/2014年計1,400万トン

但し、中国のLPG輸入量は増加。
中国はLPG爆買いの1年となっています。
中国国内需要が増加している他、
LPGを原料とするPDH向けの需要が顕著なのだそうです。
PDHとはプロパン脱水素装置。
簡単に説明すると石化製品を作るところです。
いよよ中国の輸入数量が日本を追い抜き、世界トップに。

※中国輸入数量
2015年10月までの計980万トン/2014年10月までは560万トン

※日本
2015年10月まで計940万トン/2014年10月まで970万トン

日本は「ひたすら低在庫」の1年でした。

価格動向が読めなくなっているため、冬場に向けた
早めの在庫積み上げをしておらず、
日本の在庫統計は昨年とくらべて割合は90%弱にとどまって居ます。


ではLPGの市場関係者の間で囁かれる「2016年問題」とは?!

①アメリカ産LPGのアジアへの流入増加がさらに加速するとみられます。
米エンタープライズ(現在のLPG輸出数量の4割を占める最大手)が
2015年末から輸出能力を1.7倍に拡大します。
(年940万トン→1,660万トン)

②2016年4月にパナマ運河拡張開通
 
船がスムーズに通ることができるようになるわけです。
アメリカからアジアへの船便はこれまで40日程度かかっていたものが
25日に短縮されるということで、アメリカからの到着が早くなることは
アメリカ輸出量の拡大に拍車をかけることになりそうですね。


③船賃(フレート価格)の相場が下落リスク

新規に作られた大型VLGC船の投入が進んでいます。

2015年末では既に40隻弱が投入。
2016年にはさらに40隻が投入されるとあって
船を一時的にチャーターする傭船市場が大暴落するとの懸念が。
関係者の間ではまるでナイアガラの滝のような下落になるのでは
ないかとして警戒が広がっています。

フレートの下落は原油価格の下落だけでなく、船の供給過多からも
引き起こされるということですね。



④イラン産LPGの解禁でさらに供給増?!

2016年にはイラン産のLPGの取引に対する経済制裁が解除の可能性。
2012年からの経済制裁では中国がイラン産を主に買い付けてきました。
しかも格安価格で、、、。今後はイラン玉が市場に幅位広く出回る
可能性が出てきたわけで、これも価格下落の一因となります。

船も、LPGも供給過剰気味になるのではないか・・・・?
との懸念が広がっており2016年問題は深刻です。

詳しくはオンデマンド放送で高橋さんの解説をお聞きくださいね。

原油安なのにゴム上昇、ゴム価格上昇の裏に山火事?! [大橋ひろこコラム]
2015.12/09 大橋ひろこ 記事URL

原油価格が下げ止まりません。OPEC総会を受けて下落に弾みがついた印象ですが、ゴールドマンサックスが20ドルまで下落するリスクがあると指摘するように、買い材料は見当たらず、ずるずると下値を拡大しています。原油だけでなく資源価格が軒並み安いのですが、ゴム市場だけが足元力強い上昇を見せています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は原油とゴム市場について商品アナリスト小針秀夫さんに
お話を伺いました。

TOCOMゴム先物価格は11/6安値153.0円と11/24安値153.9円で
ダブルボトムを形成したようにも見えます。現在170円台まで上昇しており、
当面の上値抵抗は、9/11の179.8円と11/13の176.0円近辺となりますが
次の心理的節目っである180円を目指す展開となりそうなムード。

小針さんによると、1998年から現在までの約17年間における
原油相場とゴム相場との相関係数は0.8146で高い正の相関にあり、
原油が下げればゴムも下げるのが通常の相場なのですが、
なぜ足元でゴム価格が上昇しているのでしょうか。

小針さんは3つの独自要因があると解説くださいました。


①インドネシアの大規模山火事~
ゴム農園も消失、20%の減産との見方も

現在インドネシアで起こっている森林火災は1997年以降で最悪。
現在までおよそ1カ月続く火災は推定300万ヘクタールの農地を
消失させていおり、その煙害は隣国のマレーシアやシンガポール、
さらにはフィリピンやベトナムにまで広がっている模様です。

農産物で最も被害が大きいのがパーム油と天然ゴム。
インドネシアのゴム生産業者団体は今週初め、国営アンタラ通信に対し
煙害の影響により今年9月から来年2月までの半年間において
生産高が最大30万トン減少するとの見通しを明らかにしています。

インドネシアの年間の天然ゴム生産は約300万トン強で2014年実績は314万トン。
半年で30万の減産となった場合、20%ほどの大幅な減産率となる計算です。
これは総天然ゴム生産の5~6%に相当する量だということです。




②ジャカルタ会議で来年から輸出削減計画?!

12月4日開催、ジャカルタで開催された生産国会議において、
タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国は、来年2016年から
天然ゴムの輸出に関して削減することで検討を重ねたことを明らかに。

今回の会議は3カ国連合協議会(ITRC)が開催したもので、
「2016年の輸出削減の合意計画」と掲げた減産計画が話あわれましたが
まだ具体的に、それぞれの国がどの程度輸出を削減するのか、
輸出削減を開始する時期や期間など、具体的な案はないようです。

なお同3カ国は2012年から2013年にかけて合計30万トンの輸出削減に
合意した経緯があり、その数量は、2012年の輸出総量の約3%に相当するものでした。

※来年からITRCの第4番目の加盟国としてベトナムが加盟することが決まりました。


③中国がタイからゴム20トンを購入

12月3日、中国とタイは農産品貿易協力文書の調印を行い増した。
中国はタイからコメ100万トン、ゴム20万トンの購入をする代わりに
タイの鉄道プロジェクトを獲得。タイを南北に縦断する鉄道の建設が
来年5月から始まると見られます。



上記3点の理由から上海ゴム、TOCOMゴム市場が上昇しています。
ここからまだ上がるでしょうか?ゴム相場に原油安の
影響はないのでしょうか。詳しくはオンデマンド放送で
小針さんの解説をお聞きくださいね。

年末年始転換パターンが続く金相場、今年は・・・ [大橋ひろこコラム]
2015.12/04 大橋ひろこ 記事URL

12月のFOMCでいよいよアメリカの利上げが発表されるだろうということが織込まれる中で1050ドル近辺まで下落してきた金価格。2011年には1900ドル台の高値を示現、2000ドルまで上昇するとの見通しが大勢を占める中でトップアウト、あれから4年で900ドル近くも金価格は下落してしまいました。アメリカの利上げに向けて1000ドル割れ予想も大勢となりつつあります。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんに
金価格下落の背景と年末年始のポイントについて伺いました。

①金融要因~ドル高による国際商品価格の下落

米利上げ思惑が広がる中でのドル一強相場となる中、
ドル建てでの商品価格は下落を強いられています。
通貨が高くなればモノの値段は下がる、というシンプルな理由ですが、
2015年は年間を通じてアメリカの利上げ時期を巡る思惑で
通貨ドルが変動し、これに相関して金が動いた年でした。
結局12月のFOMCを迎えるまでアメリカは利上げに踏み切らなかった
のですが、先延ばしされればされるほど、米利上げが市場のテーマとして
上値を抑え続ける相場環境が続いてしまったことで、
長期的に金が売らてきたのです。

②ヘッジファンド勢の売り~史上最大の金ショート

短期筋は下がり続ける金をショートし続けており、
最新のCFTC建玉ポジションでは史上最大にまで金ショートが
膨らんでいます。ファンド勢は金が下がる方向にポジションを傾けており、
これが金価格のさらなる下落を招いているともいえます。

しかし年末に向けて、現物市場では現物が品薄になってきています。
金のリースレートが高騰しており、現物市場では金需要が高まっている
という歪みが生じていることに池水さんは注目されています。

先物市場やETF市場などのペーパーアセットでは
金ショートが膨らみ、金価格が下落しているのですが、
現物市場では買いが旺盛で、現物がタイトであることから
金の金利が上がっているのです。

年末年始という季節的なものも関係していますが、
金のリースレート上昇の背景には、
金の借り手が増加しているという側面もあります。

金をショートするにも金を借りてこないと売れないワケです。
株の信用取引でも同じことですね。
つまり、金を借りてきて金を売るトレードがブームだということ。
金の金利はほぼゼロに近いのが通常ですが、
借り手が増えていることで、金利が上がってきているのです。

これがコストとして負担になるようだと、金を借りてきて売る、
というような投資妙味は薄れてしまうことから、
巻き返しが生じる可能性も。
さらに先物市場では史上最大の金ショートが積みあがっていますから、
それが先を争って買戻されれば大きく金価格が上昇する可能性もあります。

12月3日のECB理事会でマイナス金利拡大などの追加の金融緩和策が
発表されたにもかかわらず、ユーロは大きく上昇したのは
追加の緩和策が発表されるという期待からユーロのショートが
積みあがっていたためで、これが買い戻される過程でユーロ急騰となりました。
ユーロ高ドル安という値動きが急激に出たことで金価格もこれに連れて
上昇となりましたが、このユーロの値動きと同じようなことが
起こりやすい環境にあるということです。

実際、週末の11月の雇用統計では、いい数字が出たにもかかわらず、
ドルはそれほど大きく上昇せず、金価格は上昇に弾みがついています。

となるとFOMCで市場の予想通り利上げがあったとしても。。。?!

それからここ数年、年末年始に金のトレンドが転換するという
パターンが繰り返されていると池水さん。

ECB,雇用統計と金融イベントを受けて金が上昇を始めました。
ここからのポイントは?

詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

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