OPEC減産継続決定も米国原油生産増加続く [大橋ひろこコラム]
2017.05/31 大橋ひろこ 記事URL

5月25日開催のOPEC総会では6月末に期限切れを迎える現行減産枠を、来年の3月まで延長することを決定しましたが、WTI原油価格は前日比2.46㌦下げの48.90㌦まで急落となりました。事前にロシアとサウジアラビア間で協調減産の継続でも一致をみており,これが伝わった24日のNYMEXのWTI先物市況は51.36㌦/㌭と約1カ月ぶりの高値に上昇していたことで、価格の事前織り込みが進んでいたためですが、減産を単に延長しただけで,需給引き締めの具体策が何も示されなかったことが失望されたという側面も。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は石油ガス・ジャーナル顧問 山内弘史さんに
ここからの原油需給と今後の価格動向についてお話を伺いました。


  
事前報道には、OPECによる減産枠拡大協議への期待もありました。
しかし、前回以上の減産策提示に踏み出せなかったのはなぜでしょうか?
山内さんは米国のシェールオイル増産態勢の一層の充実と
ジリジリ増加する原油増産があるためだと指摘されます。

5月第3週の米国原油生産量は前週比1.5万㌭増の日量932万㌭。
アラスカ州の原油生産は同0.5万㌭減で,本土48州は2万㌭増。
シェールオイル生産の行われている本土が増産となっています。
48州の在来型オフショア油田の減産は続いており、
シェールオイル増産があってこその2万㌭増ということです。


EIA「7シェールの6月シェールオイル=原油生産予測によると
「5月比12.2万㌭増」掘削リグ数は増加を続けていますが、
見逃せないのが1リグ当たりの生産量,つまり生産効率の上昇です。
例えば2016年第2四半期からリグ数の増加が著しい
パーミアン・シェールでは1年前までは新規に掘削した坑井の
1リグ当たりの生産量は日量500㌭でしたが現在では700㌭と
1.4倍にもなっています。


5月25日にベーカーヒューズが発表した全米の石油稼働リグ数は
前週比2基増の722基。うちパーミアンは同1基増の362基と
その半分を占めています。1年前には137基だったのが225基の増加です。
しかもその生産効率は1.4倍。


さらに「掘削すれども生産せず」という坑井があること。
生産しようとすればすぐにも可能である坑井は5000にも上るのだそうです。


何故、生産せず待機しているだけの坑井があるのか。
米国とて原油市況は高い方がいいに決まっているというわけで
生産するタイミングをみているとみられます。
これがOPECにとっての懸念事項であり、原油が高価格となり
一斉生産が始まると,米国原油がどんどん世界へ輸出されることに。
OPECは販売シェアを奪われるリスクとなります。
これが懸念されるため、OPECは大幅減産に打って出られないと
足元を見られてしまった結果、減産9カ月延長合意も原油価格は
大きく売られる結果となってしまったのです。


OPEC内でも減産枠外のリビア・ナイジェリアの増産も続いているほか
イラクやイランも増産しており、その効果も懐疑的である面も否めません。


また、在庫も全く減少していません。
IEAは市場報告で「OECDの石油在庫は2か月連続で減少し,
3月末30億2,500万㌭になったと指摘していますが
(1月末3,290百万㌭),2016年末の2,985百万㌭がボトム。
2016年3月末は3,014百万㌭と前年同期比では増加しています。

米国の原油在庫は7週連続減少と報じられています。
実際3月31日536百万㌭から5月19日516百万㌭へと減少していますが
この時期は典型的在庫取崩し期です。
ガソリン需要期であるため、例年のシーズンサイクル。
下値をサポートすることはあるかもしれませんが、
価格押し上げ要因となるような材料ではありません。

ここからの原油価格動向は?!
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。



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ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!

金の魅力を伝え、関心を深めるためのこの時期恒例イベント
「ゴールドフェスティバル2017」が、
6月24日土曜日、東京・よみうり大手町ホールにて開催されます。


金現物、金箔、アクセサリーから投資商品まで、限りなき可能性を持つ
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金の様々な魅力を伝えることを目的に開催している日本で唯一の
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当日は、"ゴールドのスペシャリスト"亀井幸一郎さんの講演や、
当番組コメンテーターでもお馴染み池水雄一さんと、
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友人・ご家族連れでぜひお越しください!


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OPEC総会前、原油価格上昇の背景 [大橋ひろこコラム]
2017.05/24 大橋ひろこ 記事URL

5月25日は注目のOPEC総会。原油価格は4月中旬以降、米シェールオイルの増産傾向が続くとの観測が強まったこと、需要期を前にして米ガソリン需給の緩和が懸念されたこと、ロシアから協調減産の延長に慎重とみられる発言があったこと、リビアの油田の操業が再開したことなどから、急落に転じ5月5日には、一時、WTI原油で43.76ドルと昨年11月15日以来、ブレント原油で46.64ドルと昨年11月30日以来の安値をつけました。しかしその後、サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相とロシアのノバク・エネルギー相が1月から実施している協調減産を、期限切れとなる7月以降も9カ月延長する必要性があるとの認識で一致したと報じられたことで原油相場は反発し、足元ではブレント原油が54ドル台、WTI原油が51ドル台まで上昇しています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の芥田至知さんに
原油市場の現状と今後についてお話を伺いました。



25日のOPEC総会を控えて、各産油国が、サウジとロシアの提案に
賛同する姿勢を明らかにしています。
22日には、長期間の減産には消極的だとみられていたイラク賛同を表明。
現時点では、2018年3月まで9カ月間の減産延長を決定するとの観測が主流です。
19日には、OPECの経済委員会が減産の延長のほか、
一段と大きな供給削減を考察しているとの報道もあり、
より長期に渡る減産の延長や減産幅の拡大への思惑も生じています。


25日総会で大方の想定通り現行の減産幅を9カ月延長が決定すれば
一時的に相場は上昇することはあるかもしれません。しかし、その後は、
「知ったらしまい」という相場格言の通り、材料出尽くし感から
やや相場は下げに転じる展開になるのではないか、と芥田さん。


というのも、やはり減産の一方で増産傾向が続いている米国の存在も大きく
シェールオイルは原油相場が50ドル前後で増産傾向、
今後も増産傾向が続くと見込まれています。


また、23日には、米トランプ政権が予算教書の概要を発表し、
その中で、約6億8800万バレルあるSPR(米戦略石油備蓄)の半分を売却する案が
盛り込まていたことで原油相場が下落する局面もありました。
2018年~2027年の10年間をかけての売却ということですから、
1日あたりにすれば10万バレル未満のペースにとどまるため
原油相場の影響は軽微とされたほか、SPRの削減については、
与野党の議員から反対の声が上がっており、容易ではないとみられています。


ここからの展開は?!詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。


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ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!

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ロシアゲート問題でゴールド上昇、ここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2017.05/18 大橋ひろこ 記事URL

足元で強含みのゴールド。米株や米ドルがトランプ大統領のロシアゲート問題に揺れる中、資金が金市場に向かっているようです。問題が長期化すればゴールド価格は強気継続となるでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんにお話を伺いました。


ここからのゴールド市場、やはりトランプ政権の動向と金融政策がカギとなります。
6月13、14日のFOMCで米利上げの市場予想は69%。5月初旬には100%近くにまで
織り込まれましたが、ここにきて利上げ織り込みが低下傾向に。

6月FOMCまでまだ1か月ほど時間があるため、その間に発表される米指標にも
注目ですが、ロシアゲート問題で米株下落が長期化すれば利上げができるかどうか・・・。

ゴールドETFの金現物保有高は今月17日現在、1,189.95トン。
3月末の1,170.00トンから微増、年初の1,159.85トンから2.6%の増加となっています。

大口投機家、ファンド筋のポジション動向、買い越しは今月9日現在で15万0,006枚。
4月25日の20万0,677枚から2週間で5万枚以上減少したのですが、
その後の金価格上昇を見ると買い越し幅は17日現在16~17万枚へと膨らんでいる
可能性も。ただし、20万枚まで買い越されていた時点から見ればまだ買い余地ありですね。

また、金とプラチナ価格の逆転現象が長期化しています。

第1四半期はドル高、南アランド安、欧州、中国の需要減少不安が弱材料となり、
4月終盤からゴールド下落につれ安となり、5月3日に900ドル割れ示現。
足元では金の反発につれ高となり、940ドル台まで反発となっていますが、
ゴールドとのサヤは310ドル以上あり、プラチナの割安感は大きいですね。

日本国内でプラチナジュエリーや現物の販売が増加しているのは、プラチナの割安感が
大きいためだと思われますが、なかなか鞘縮小に向かいません・・・。

GFMS発表の「プラチナ&パラジウム・サーベイ2017」によると、
2016年のプラチナは4.3トンの供給不足となりました。
2015年の1.9トンの供給過剰から供給不足に転じているのですが、、、。
2017年は鉱山生産の減少などを受けて供給不足が見込みに転換しています。

ここからの見通しは?
詳しくは森さんの解説をお聞きくださいね。

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ゴールドと原油展望、ゴールド西暦末尾「9」アノマリー [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.04/27 大橋ひろこ 記事URL

フランス大統領選挙、北朝鮮の記念イベントに向けての有事勃発リスクなどを警戒したマーケット。イベントが想定した事態へと発展しなかったことで株式市場には買戻しの波が押し寄せ、売り込まれていたユーロが買い戻されるのと同時に、リスク回避で買われていた円高の揺り戻しも大きくなっています。有事に物色される金は緊張緩和から下落に転じていますが、ここからのポイントは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話を伺いました。

足元では株高と逆相関となってゴールドは下落していますが、
それでも上昇トレンドを維持しているため、再びリスクイベントが
意識されることがあれば、金市場に資金流入もありそうです。

短期的には、6月FOMCに向けて再び米金利動向も意識される展開と
なる可能性もありますが、菊川さんは長期的には金は上昇トレンドを描くと指摘。
特に西暦末尾が9の年は陽線確率が図抜けて高い(40%にも上る)アノマリーがあり
オリンピック前年にはゴールドが大きく上昇する可能性が。
(1975年~2014年までを検証)

3月急落となった原油市場も4月に持ち直しましたが、再び軟化中。

原油先物市場にはファンド勢のロングが積みあがっており
3月の急落はファンド玉のふるい落としにもつながりましたが
足元では3週連続でファンドの買い越し残が増加しており、
再びロングが積みあがってきています。

大局で見れば50ドル±5ドルでのレンジ相場を形成していますが、
世界需給、米国在庫、米国シェール、OPEC減産と中東紛争リスクが
複雑に絡み合い、どれも突出した材料となっていないことから
膠着状態に陥りつつあるように見えます。

ここからの価格変動要因、ポイントとなるイベントなどについて
菊川さんに伺いました。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

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ここで、東京商品取引所(TOCOM)からお知らせです。
当番組を毎日放送しているコモディティの情報発信基地、
東京・日本橋「TOCOMスクエア」は、この5月で開設1周年を迎えます。

そこで5/10~5/12は「TOCOMスクエア1周年記念ウィーク!」とし、
ラジオNIKKEI「マーケット・トレンド」と連携して
毎日TOCOMスクエアで記念イベントを開催します。

3日間、ラジオ放送後にプレゼント(軽食)付きセミナーを開催。
投資に役立つ最新情報を、各分野の専門家から伺います。

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レンジが続く原油相場、ここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2017.04/26 大橋ひろこ 記事URL

OPECの減産合意の遵守率は意外に高かったものの、米国の原油在庫増で供給過剰感が高まったことで3月、WTI原油価格は50ドル台のレンジを下方ブレイク。米国の商業用原油在庫が5億3千万バレルと市場最高になり、また石油掘削リグの上昇が弱気材料となりました。OECD諸国全体で第1四半期は、在庫増となっています。

3月末からリビアでの武装勢力による生産減少、OPECは6月以降も減産を継続するという観測から原油価格は下げ止まり、4月6日の米軍のシリアの軍事基地への攻撃で、地政学的な不安要因により再び50ドル大台を回復。しかし、50ドルレンジを維持するのは難しく、価格は再び40ドル台へと下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治さんに原油市場を取り巻く材料と
今後の展望を伺いました。

ここからの原油市場の最大の関心は5月25日のOPEC定例総会。
現時点では減産の継続が決定されることを前提とした価格となっているため、
足並みが乱れることがあれば価格の下落要因となります。
市場予想通り減産延長が合意されたとしても、
これまでのような高い遵守率が維持できるのかどうかがポイントとなってきます。


米国のシェールオイルの生産回復も弱材料。
EIAは2017年のシェールオイル生産を日量60万バレル増と予想していますが、
藤沢さんはこの数字に懐疑的。日量100万バレル増にまで膨らむ可能性を
指摘されています。50ドルにまで原油価格が上昇してくると、シェール生産も
採算が見合うため、足元では増産基調がトレンドとなっています。

対して米国のガソリン需要は思ったほど伸びていません。5月末から
ドライビング・シーズンに入るので、需要増が期待されており
IEAは2017年の世界の石油需要を前年対比日量130万バレル増としているのですが、
足元の世界経済状況では、あまりに楽観的な予想のような気がしますね。

米国の対イラン制裁の復活もささやかれ、シリア、イラク、IS,そして
アラブ/イスラエル紛争激化と中東の不安定化は価格高騰要因となりますが
地政学上のリスクが価格を引き上げた場合、その高値は長期化しないものです。

藤沢さんに今後の価格動向を展望いただいています。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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ここで、東京商品取引所(TOCOM)からお知らせです。
当番組を毎日放送しているコモディティの情報発信基地、
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下げ止まらぬゴム相場、ここから [大橋ひろこコラム]
2017.04/19 大橋ひろこ 記事URL

ゴム相場の下落が止まりません。TOCOMゴム先物価格は今年1月末の直近高値366.7円から足元では200円割れまでの大幅下落となっています。昨年から秋から今年の年明けにかけゴムの価格が大きく上昇。この背景には人民元安からの投機的な資金流入も指摘されていますが、価格上昇によって生産各国の生産意欲が高まったことからタイ、インドネシア、マレーシアの生産大手は2016年3月から8月までの半年間、合計61万5000トンの輸出削減策を講じたことで国際天然ゴム価格は、さらなる上昇を演じていました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。


今年1月末に向けて歴史的な大相場を形成したゴム相場ですが、
価格上昇とともに輸出削減策は打ち切られたことや
2016年の輸出削減策で備蓄過剰となった生産最大手タイが
今年1月、2月、3月、と立て続けに備蓄在庫の売却に動いたことが
相場の崩壊のきっかけとなりました。

また新車販売台数で世界第2位の米国の販売台数が落ち込んでいることも
圧迫要因です。米新車販売台数の3月統計は155万5859台で
前年同月比1.6%のマイナス。前年割れは今年に入ってから3カ月連続。
新車販売台数の落ち込みは、それだけ新車装填用のタイヤ消費が
減ることにつながりますね。

一方で中国の自動車販売台数は、小型車減税の効果により
2016年は前年比13.7%増の2802万8000台と過去最高を記録しています。
今年3月の中国新車販売台数は254万2900台となり前年同月比4.0%増。
今年から減税が縮小したものの販売は堅調な流れを維持しており、
1~3月の販売累計は前年同期比7.0%増の700万2000台に達しています。

中国汽車工業協会は年初の時点で2017年の新車販売台数を
「前年比5%増の2940万台」と予測していますが、
この5%の伸び率を基準にすると、2017年の中国の天然ゴム生産は
2016年の推定値535万トンから560万トンまで増える計算で、
今年の推定増加量は25万トン。こちらはゴムの強気要因ですが、、、

ここからの見通しはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。



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2017年度 コモディティ市況~有事の金買いは正しいか [大橋ひろこコラム]
2017.04/13 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金価格が急伸していますが、米国がシリアを爆撃した瞬間に金価格が大きく上昇したことから「有事の金買い」との解説が多く見受けられます。しかし、実際には爆撃を受けて上昇した分はその日のうちに上げ幅を削っており、その後の上昇はトランプ大統領が「ドルは強すぎる」と発言したことによるドル下落によるところが大きいと思われますが、有事の金買いという教科書的な値動きに乗るのは正しいのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケット・リスク・アドバイザリー代表 新村直弘氏をお迎えし
2017年度のコモディティ市況展望をお話いただきました。

新村さんは、常に有事に金が買われるわけではないと指摘します。
同時に原油価格が上昇しているかどうかが肝要。
金はインフレ資産。インフレヘッジとして注目される側面が強い資産です。
今回の場合、攻撃対象がシリア、中東であったことから原油価格も大きく
上昇しました。これが今回、同時に金買いが起きた背景。


もし、原油価格が低迷、下落していた状態なら、
資金ヘッジとしてゴールドではなく米国債が選択されていたであろうと思われます。
米国債も安全資産、ディスインフレ資産ですね。

また、トランプ大統領のドル高けん制発言には
低金利のほうがいいとか、イエレン議長を敬愛するなどとした
FRBの利上げ、引き締めスタンスに圧力とも受け止められるフシが
ありありと感じられるのですが、こうした発言に驚いたマネーは
再びゴールド市場に流入した格好です。

原油市場は5月にOPEC総会を控えて、減産合意の延長ができるのか否かが
注目されることとなりますが、今回のシリア爆撃で、再びスンニ派とシーア派、
イランとサウジの対立の構図が出てくることが考えられ、
また非OPECであるロシアも今回、減産に協調していたのですが
皆が足並みをそろえて減産を継続するということが難しい状況になってくるかもしれません。


新村さんは世界の景気は悪くないと指摘していますが、
ここからは米国のドライブシーズンに向け需要期に入るいい時期ですが、
不和により生産国の抜け駆け増産などのニュースが出てくると
価格を保つことは困難とみられます。

このほか、新村さんには銅などの非鉄金属、穀物についても伺っています。
穀物市況は4年連続の豊作で、価格も4年続けて下落基調が続いていますが、
今年はむしろ価格上昇リスクを警戒する必要があるとのこと。


6月~8月にかけて穀物の受粉に悪影響を与える可能性がある
エルニーニョの発生が予想されているほか、
トランプ政権はオバマ政権時代の方針を維持し、
再生可能エネルギーの混合義務量を増加させる方針を維持しており、
工業的な目的で穀物需要、特に今年は大豆の需要が増加する可能性が。
総弱気である今は価格上昇がリスクとなります。

詳しくはオンデマンド放送で新村さんの解説をお聞きくださいね。

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フランス大統領選挙、リスクはあるのか?! [大橋ひろこコラム]
2017.04/06 大橋ひろこ 記事URL

4月は米中首脳会談、フランスの大統領選挙と注目イベントが目白押しです。株式市場は警戒ムードが強まっていますが、コモディティ市場の今後は?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の近藤雅世さんにお話を伺いました。


4月23日はフランス大統領選挙です。
国民戦線のマリーヌ・ルペン氏と「En Marche!(前進!)」の
エマニュエル・マクロン前経済・産業・デジタル相マクロン氏の
一騎打ちとなりそうです。ルペン氏が勝つとフランスのEU離脱を問う
国民投票が行われるということで、EU解体リスクにつながるとして
注目が高いのですが、まだ市場ではそれほどリスクを織り込んでいないようです。

フランスはEU最大の農業国でEUの農業生産額の3割
(668億ユーロ、約8.2兆円)を占めており農産品の輸出額は世界第2位。

ところが、現状は多額の補助金で農業生産者を支えているのが実態で、
農業基盤の弱体化が進んでいます。
東欧・南欧から安価な農産物や加工品が流入しているためで、
ハンガリー産フォアグラの価格はフランス産の5分の1、
ワインやチーズ等の加工品もEUからの輸入に押されていて、
フランス農家の収入は以前に比べ3~5割減少、
農業従事者らによるEU離脱への思いは強いようです。

この農業従事者らの支持を集めているのがルペン氏であり、
彼らの票田を甘く見てはいけないのではないか、と近藤さん。

ルペン氏勝利の可能性は捨てきれません。

EUの統一を支えているのはドイツのメルケル首相と、
フランスのオランド大統領でした。フランスはドイツと共に
EUの屋台骨を形成しているためフランスが抜けたら、
EUは解体するのではないかとの指摘も。

また、7月17日以降ギリシャは再び借金を借り換えなければならないのですが
すでにIMFがギリシャを見限っており、ドイツの支えがなければ
ギリシャ政府や銀行は破たんする恐れがあります。
フランス大統領選挙と9月のメルケル首相の地位を問う
ドイツの総選挙はギリシャの行く末を占うカギとなってきます。

EUが混乱に陥れば資金はリスクマネーから逃避し
セーフヘブンとしての金に移る可能性が高いと
近藤さんは解説くださいました。

4月23日の第一回投票で過半数を獲得する候補者がいなければ
上位二名で5月7日に決選投票が行われます。

また、近藤さんには穀物についても伺いました。
南米の生産は順調で中国等に輸出されています。
3月末に発表された米国の作付意向面積では
2017年度は大豆の作付けが大幅に増えてトウモロコシが減少する見込み。

近藤さんは過去10年間の価格データを分析、
4月1日にトウモロコシや大豆を飼っていると6割以上の確率で
7月末までに価格は上昇していると指摘。
4月時点では今年の作物の出来がどうなるかわからないので
とりあえず買おうという意欲が強いためではないか、
ということですが、さて?!

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

大豆:コーン比価と2017年小麦の作付面積大幅減 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.04/05 大橋ひろこ 記事URL

豊作に売りなし、とは言ったもので。

2016年度の大豆・トウモロコシ・小麦などの穀物は4年連続の大豊作。ところが、豊作の可能性を織り込みながら下落が続いていた穀物市場は2016年秋口に底入れし反転上昇。9月頃から2017年1月まで5か月もの期間、上昇を続けました。豊作を材料に売り込まれた市場は豊作がほぼ確定したことで買い戻された格好ですが、半年近くも上昇するとは...。

ただし、1月中旬に大豆が先行しトップアウトしてからは総崩れ。

4月に入ってそろそろ需給相場から天候相場が意識され始める時期ですが
下落の波はまだ止まる気配がみられません。

皆様ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコンチネンタルライス代表取締役 茅野信行氏にお話を伺いました。

大豆が先行して下落を始めたのは
「大豆が買われ過ぎて、割高になっていた」からだ、と茅野さん。
大豆は1月17日に10.75ドルでピークアウトしてから9.80ドル台をうかがう展開ですが
1月時点での大豆とトウモロコシの比価は2.8~2.9倍にもなっていました。

教科書的には大豆がコーンに対して2.3~2.4倍前後の価格水準となるのが
価格が均衡した状態と言われていますが、随分と大豆が高かったことがわかります。

現在の比価は2.46倍、いいところまで割高は修正されてきましたが、、

茅野さんは、現在南米産大豆の収穫期でハーベストプレッシャーがかかりやすく
まだ下値を確認したとは言えないと指摘。
1月くらいまで南米には雨が少なく、不作となるリスクが囁かれていましたが
(1月中旬までの米国産大豆の値上がりの背景にもなっていた)
その後恵みの雨が降り、一転市況は豊作を織り込む形で下落。
そして、その南米産大豆は3/20頃から収穫が始まっており、
農家の売りにさらされやすい時期になってきているのです。

トウモロコシの12月限りを2.4倍すれば大豆の理論値になります。
3.80ドル×2.4倍=9.12ドル
茅野さんは理論的には時間をかけて9ドル付近まで下落するリスクがある、と解説くださいました。

また、この先2017年度の穀物市況については小麦相場に注目とのこと。
3/31発表の作付意向面積では小麦全体で4,605万9,000エーカーと
前年比で8.16%減少する見通しとなりました。

茅野さんは、穀物トレーダーとなり穀物市況を見続けてきた38年間で
5000万エーカーを割り込む数字を見たことがないと驚かれていました。

これは昨年小麦が豊作で売り込まれて割安となったことに起因していると
見られますが、マーケットはこの数字にも大きな反応はありません。

今年、天候リスクなどが生じた場合最も敏感に大きく反応するのは小麦相場と
なりそうです。茅野さん曰く、大相場は何時も小麦から、だそうですが、
今年の作付予定が歴史的に減少する見込みですので、
大相場の芽があるのかもしれません。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

何故WTI原油市況は47ドル台へ下落したのか? ~米国在庫と生産量 [大橋ひろこコラム]
2017.03/29 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は2016年11月のOPEC総会で減産合意が決定した後50ドル台へと上昇、その後4か月近く50~55ドルでのレンジ相場が継続していましたが、3月に入って50ドル大台を割り込んでレンジを下方にブレイクしました。その背景は?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は石油ガスジャーナル顧問 山内弘史氏に原油市況を取り巻く環境と今後について伺いました。


1.超高水準を続ける米国の原油在庫状況

このところ市場が材料視しているのは米国の在庫と生産量。

3月17日の米国原油在庫 5億3300万?にまで拡大しました。
1982年からの統計上、過去最大にまで積みあがっています。

前々年同期比では123.1%となりました。

2016年12月30日からほぼ11週連続で増加しており、5400万?もの増加です。
(統計が減少したのは3月10日の前週比20万?のみでした)

 
米国在庫が高水準にあることは今に始まったネガティブ材料ではないのですが
マーケットが材料視しているのは「クッシングの原油在庫」

クッシングというのは石油の集積地。ハブ地点です。
このクッシング在庫の貯蔵能力は8200万?とされていますが、
セキュリティ面などからオペレーション上は満タンにするわけにはいかず、
上部5%は空けなくてはならず、下部10%部分はゴミなどが堆積するため
計算されません。実際は上下のスペース部分を排除15%割り引かないとなりません。

つまりオペレーション上はクッシング在庫貯蔵能力は
6970万?が最大貯蔵量ということになるのですが、
最新のデータでは6800万?にまで在庫が積みあがっており、
ほぼ満タン状態にあることが嫌気されています。

2.米国の原油生産量がジリジリと増加

在庫の増加には米国の原油生産量の増加が上げられます。

2016年7月の845万?から2017年3月には913万?にまで日量70万?も増産となっており
OPECが1月から日量90万?減産したところで、
OPECの減産分は米国の生産増でほぼ帳消しとなってしまっています。
リビア、ナイジェリアは増産していますしね。


3.米国の原油増産は石油掘削稼働リグ数の増加に並行している

米国シェール生産を占う掘削リグ数は
2016年5月27日には316基まで減少しましたが、それが底となって増加に転じ
2017年3月17日には631基にまで倍増しています。
1月20日の週から10週連続の増加で652基に。

また、山内さんによりますと水平坑井を掘削しても
直ちに生産をしていない坑井が多いとのこと。
つまり、原油価格が上昇してきたことで、設備投資が再開され
いつでも原油が生産できる状態にしてあるが、生産は価格を見ながら
待機中ということです。これが中長期的な増産を見据えているため
原油価格の上値を抑えてしまっています。


4.シェールオイル掘削コストの低下

 
また、この2年間の技術革新で掘削コストが18~33%も低下しています。
選択と集中で増産及び生産効率の高い地域にリグを集めて掘削しています。
シェール鉱床別にみて,特にリグ数を伸ばしているのがパーミアン・シェール。
30~50㌦/?まで採算分岐点が低下していおり
原油価格が50㌦台を維持していると増産できます。
40㌦台後半でも場所によっては増産可能だと山内さん...。


5.米国エネルギー情報局が予測する原油生産量

EIA米国エネルギー情報局によると
米国のシェールオイル生産量は4月も増産の見込みで
3月比で日量11万?増加しそうだとか。
4カ月連続の増産予測となっています。。



世界の需要は伸びており、2017年内には世界需給は均衡すると予想されていますが
足元では米国生産と在庫量が上値を限定的としそうです。

ここからの展望も含め、是非山内さんの解説をお聞きくださいね。

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