2018年コモディティ市況展望 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018.01/04 大橋ひろこ 記事URL

トランプ政権への懸念が指摘され続けた2017年。終わってみれば米株は絶好調。総じて世界の株が好調だったことを鑑みれば、商品市況はさえない1年でした。しかしながら世界の景気が好調であることが確認される中で、2017年末に向けては原油価格が大きな上昇を見せ、強いトレンドを感じさせるものとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
マーケット・トレンド新年最初の放送は
マーケット・リスク・アドバイザリー代表 新村直弘氏をお迎えし
2018年のコモディティ市況についてお話をいただきました。

2017年11月、OPECと非OPECによる協調減産の延長合意にも
WTI原油価格は出尽くしの売りとはならずに年末高、60ドル大台突破。

世界景気のメインシナリオは緩やかな景気回復であるため、
需要は年末に向けて緩やかな増加ペースを維持すると見られますが
2018年6月と11月のOPEC定例総会で「出口」が議論される可能性には留意。
足元の原油高は減産効果が出ているとみることができますが、
原油高となった今、これ以上の減産継続が必要でしょうか。
出口論が活発となれば原油価格には下押し圧力となります。


一方で、中東情勢の混乱は下支え要因。
イランで反政府デモが拡大していることから、原油の安定供給への懸念から
年末年始にも原油価格は一段高となっています。

中東をめぐる地政学リスクで原油価格はどう動くでしょう?!

ホルムズ海峡封鎖オプションが意識されれば原油価格は上昇するとする
新村氏は「親米・親イスラエル国」に対する原油禁輸措置が発動される
可能性にも言及、第3次オイルショックの再来となれば原油価格100ドルも
何ら不思議ではないと指摘されています。
これは、需給面からの分析ではなく、あくまでリスクシナリオですが。。。

新村氏には工業金属についてもうかがっています。
詳しくはオンデマンド放送で新村氏の解説をお聞きくださいね。



原油はまだまだ安すぎる?! [大橋ひろこコラム]
2017.12/21 大橋ひろこ 記事URL

「米国株は3倍になる!」センセーショナルなタイトルの新著の売れ行き好調、今回はエモリキャピタルマネージメント代表 江守哲氏に2018年のコモディティ、原油相場展望を伺いました。景気循環サイクルから米株上昇はまだまだ続くと江守氏。世界経済成長をエンジンにコモディティ全般、本格上昇はこれからのようです。


年内の税制改革法案の成立に目途がついたことで、来年は「米国のインフラ投資」に
軸足がシフトするとの期待から銅価格が上昇しています。


江守氏は銅価格と原油価格の相関性が強いことを背景に原油価格はまだ安すぎると指摘。

来年本格的に米国のインフラ投資がテーマとなるなら、コモディティ市況は盛り上がりそうです。

そもそもOPECと非OPECによる協調減産の効果を軽く見ない方がいいと江守氏。
歴史的合意は継続延長ているほか減産遵守率も高く、
その本気度は世界の原油在庫の減少につながっています。

米シェール生産が原油価格の上値を抑えるとの予想が大勢となる中、
江守氏は2017年当初から原油高の時代が来ることを指摘されてきました。
2018年はさらなる上昇となりそうです。
江守氏に来年の想定レンジを含めここからのポイントを伺いました。

詳しくはオンデマンド放送で江守さんの解説をお聞きくださいね。


2018年注目のコモディティ [大橋ひろこコラム]
2017.12/20 大橋ひろこ 記事URL

米国の税制改革法案がいよいよ成立する見込みで米株は3指数揃って12月に史上最高値を更新。減税法案が成立すれば、次は、来年1月30日の一般教書演説に先立って、インフラ投資計画を発表する見込みです。2017年は株式市場にとっては「適温相場」いい環境が続きましたが、2018年はどうなるでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員 芥田至知氏に
世界経済とコモディティをテーマにお話しを伺いました。

株式相場が上昇を続ける中で、経済全般に「過熱感」があまり強くない背景には、
コモディティ相場の上昇が緩やかにとどまっていることも一因だと芥田氏。

2008年当時はコモディティが(特に原油がWTI原油は147ドル示現)上昇、
企業収益の圧迫やインフレ懸念が強まるリスクとなりました。

マクロ経済環境をみると、中国や欧州の景気が、年前半に
想定されていたよりもやや上振推移。世界景気の好調も
2017年は株高のトレンドでもコモディティ相場は「適温」の範囲内にあります。

11月30日のOPEC総会と非加盟産油国も含めた閣僚会合は、
ほぼ予想された内容でしたが、その後、ナイジェリアでのストライキ懸念や
欧州北海でのパイプライン事故などもあり、ブレントを中心に原油相場が上昇しています。

18年は、協調減産が継続される中、原油需給は緩やかに引き締まるとみられますが、
6月22日の次回OPEC総会までに、石油在庫が産油国が目標とする
過去5年平均並みの水準まで減少することはなく、結果的に、18年末までの
減産が予定通りに行われることになるとみられます。
 協調減産があってこその価格水準ということですね。

18年に、中国やインドの需要増加を背景に需給はやや引き締まるも、
米国ではシェールオイルの増産傾向が続き、原油の上値を抑えるとみられ、
WTI相場は50㌦台後半~60㌦台前半を中心に推移すると芥田氏は予想されています。

芥田氏にはゴールドの2018年展望もうかがっています。
詳しくはオンデマンド放送で芥田氏の解説をお聞きくださいね。

FOMCで反転上昇となるか~ゴールドここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2017.12/14 大橋ひろこ 記事URL

2012年年内最後のFOMCを通過。事前に大きく売り込まれていたゴールドは下げ止まり反転。FOMC直前に発表された米11月CPI消費者物価指数がエネルギーと食品を除いたコア指数は予想を下回る前月比+0.1% 前年比+1.7%となったことで、ドルが反落、すでにゴールドも反発基調にありましたが、FOMC結果を受けて一段高となりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト 亀井幸一郎氏にお話を伺いました。

イエレンFRB議長にとって最後のFOMC。

税制改革法案が上下院ともにスムーズに採決されたことを受けて、
株価上昇は止まらず、ダウ平均は連日の史上最高値更新。

年前半にリスクとして警戒されていた欧州経済も良好。
IMF世界景気も上方修正される中、世界株高の様相を呈し始めており、
ゴールドにとっては逆風吹き荒れる中、地政学要因が下値を支えているようです。

亀井氏は、ロシアゲート問題が解決を見ない中で、
いつ何が出てくるかわからない不確実性はヘッジが出来ないと指摘。

また、内政問題が大きくなれば強硬な外交に出てくる可能性もあり、
米国内政リスクは地政学要因を刺激する、とも。

亀井氏のNY金3ヵ月見通しは1230~1330ドル。

この見通しの背景について詳しくは
オンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。


生産国らの輸出削減合意報道でゴム価格上昇 [大橋ひろこコラム]
2017.12/07 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油先物市場のファンドポジション、買い76万3786枚に対し、売り15万3953枚で、差し引きは60万9833枚で史上初めて60万枚を突破するところまで「買い越しポジション」が積みあがっています。先物市場の価格は「バックワーデーション」(逆ザヤ)WTI原油チャート形状は逆三尊完成後の上昇、大変強い形となってきていますが、11月30日のOPEC総会ではポジティブサプライズひとつない内容にも、このファンドのポジション解消が起きなかったことには驚きを隠せなかったという向きは多かったかと思います。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表 小針秀夫氏にお話を伺いました。

原油に関しては是非オンデマンド配信を聞いてくださいね。

小針氏には、足元反発基調にあるゴムについても解説くださいました。

タイ、インドネシア、マレーシアの3大天然ゴム生産国で構成される
国際天然ゴム協議会(ITRC)は、11月30日、
天然ゴムの輸出を削減することで合意したと報道されています。

消息筋によると、順当に会議が進むようであれば、
早ければ12月15日から施行され、削減規模は3カ国合計で30万トンになる見込みですが
詳細は12月13日に改めて決定される模様です。

ITRCは今年6月と9月に輸出削減あるいは減産に関する会議を開いたものの、
一部生産国が反対の意向を示したことで物別れに終わっていたという経緯があります。

しかし低迷が続く天然ゴム価格を浮揚させることが生産各国の利害に一致したことで、
事前公表なく極秘裏に会合が持たれ、輸出削減ので合意した旨のみが伝えられた格好です。

極秘裏に会合が持たれた背景は今度の会合でも合意にこぎつけることが出来なければ
失望売りにさらされるリスクを警戒したためと見られます。

青島のゴム倉庫の火災でゴム在庫の消失が懸念されたことからのゴム価格上昇との
指摘もありますが、どの程度の火災だったか詳細は不明。

やはり、生産国連合による輸出削減策合意の報が上海ゴム価格の反転上昇を加速させ
たことが、東京ゴム相場を動意づけた最大の材料だったかと思われます。

しかしながら、過去2回物別れに終わった記憶はぬぐい切れず、本当に実施されるのか、
その見極めは13日に出てくるということですので、注目です。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。

株高にも高止まりのゴールド、ここからの展望 [大橋ひろこコラム]
2017.11/30 大橋ひろこ 記事URL

2017年も残すところあと1カ月。年明けから欧州の政治リスクや北朝鮮問題、トランプ政権への不信感などリスクが叫ばれつつも米国株式市場は史上最高値を更新し続けています。

教科書的には、米株が堅調であればゴールドは下落する相関関係にありますが、9月北朝鮮リスクの高まりからドル建てゴールド価格は1360ドル台へと上昇。その後、緊張が緩和し株高に拍車がかかったことで、ゴールドは下落を強いられましたが、1250~1300ドルのレンジでの小康状態。大きく売られる展開にはなっていません。

ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんに
貴金属市場のポイントと今後の展望を伺いました。

目下の注目は12月13、14日のFOMC。
利上げはほぼ織り込み済み。市場の関心は2018年の利上げの回数。
2015年12月、2016年12月にも利上げが発表されましたが、
過去2年の利上げ決定時には、ゴールドが底打ちし上昇に転じました。
今年も同様の展開となるでしょうか。

ETFの金現物保有高は今月29日現在、1,174.85トン。
10月末の1186.07トンから0.9%減少しています。
二ューヨーク金先物市場の大口投機家の買い越しは11月21日現在、
20万1,827枚となり、14日現在の19万5,084枚から増加しています。
22日以降、取組高の増加を伴っての上昇基調にあり、
一時買い越しは21万枚前後まで増えたましたが、
28、29日は手じまい売り先行したようです。
28日、北朝鮮がミサイルを発射したにもかかわらず、株高、金安。
北朝鮮リスクに市場は反応しなくなってきたのが不気味ですね。

また、森さんにはプラチナ、パラジウム価格についても伺っています。

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 国際石油市場への「新規参入」顕著な米国石油産業 [大橋ひろこコラム]
2017.11/29 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は2月以来8カ月ぶりの高値に上昇。地政学リスクの台頭:クルドとイラクの抗争(キルクーク油田)、サウジアラビアの政治的緊張なども材料視されているようですが11月30日のOPEC総会に向けての思惑も。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今回は石油 ガスジャーナル顧問 山内弘史氏に国際石油市場への「新規参入」顕著な米国石油産業についてお話を伺いました。


米国の原油生産量は11月第3週には966万㌭/日にも上りました。
2016年実績890万㌭/日、過去最高は1970年の960万㌭/日。

この夏はハービー・イルマ・ネイトの3つのハリケーンが
メキシコ湾岸に上陸したことで生産が抑制されていましたが、
この影響から脱したということでしょうか。

米国の石油掘削稼働リグ数は11月17日現在738基。
最近のピークは8月11日でピーク比30基の減少です。
しかし、DUC(drilled but uncompleted)=待機坑井が
10月17日で7,342井にも上っており(1月17日は5,840井)
いつでも生産できる状況に。故にリグ数増も様子見模様にあるようです。
つまり、原油価格次第で米国はいつでも増産可能なのです。

米国は1,009万㌭/日の石油を輸入する世界最大の輸入国ですが、
同時に563万㌭/日の石油を輸出する
世界第2位の輸出大国でもあります。

原油価格が高騰する下で,米国の割安で低硫黄・軽質原油の輸出が
急増。米国原油輸出量は「最近4週」で143万㌭/日と
前年同期の3.24倍。10月第4週には213万㌭/日と
200万を大きく超えてきました。
輸出先はインドや中国,西欧向けが急増。
今や米国はUAE並みの原油輸出国となっています。

2015年12月18日の原油輸出解禁以来、米国からの輸出が
急激に膨らんでいるのです。輸出が拡大している米国にとっても
原油価格が安定していることの方が望ましく、
やみくもにシェールオイル増産に踏み切ることはなくなっているようです。

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米穀物市場は5年連続の豊作でじり安継続 [大橋ひろこコラム]
2017.11/22 大橋ひろこ 記事URL

米国の穀倉地帯では収穫期を終え「天候相場」は終焉、収穫が完了すると供給量はほぼ決定します。次の作付時期までにどれだけ消費されるか、輸出量や在庫量などが価格変動要因となる「需給相場」がスタートすることとなります。

「豊作に売りなし」という格言があります。 豊作が確定すれば供給過剰で価格下落が続くように思いますが、豊作となることは収穫前にすでに相場に織り込まれており、相場下落によって需要が喚起され増加することで、逆に反転上昇することが多い、という相場格言ですが、過去にこのようなパターンは何度か経験してきました。しかし、今年は需給相場入りとなっても、価格の反転には繋がっていません。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス代表取締役 茅野信行氏にお話を伺いました。

トウモロコシに五年連続の豊作はないという、これまで第二次大戦終戦後、
72年間も続いた経験則が見事に外れてしまった2017年。

USDA米国農務省の11月12日の受有報告発表によると、
とうもろこしの単収は何と175.4ブッシェル/エーカー。
過去最高となりました。


種子のテクノロジーが長足の進歩の進歩をとげているためですが、
170万ブッシェルを超える単収というのは過去にも1度だけ。
茅野氏は生産効率の上昇には驚きを隠せないとおっしゃっていましたが、
一方で、需要が伸びてこないと生産が過剰となってしまいます。

需給相場時期となっても価格が反転してこない背景には
需要の伸びが鈍いことが上げられます。

茅野氏は、中国爆食をテーマにした穀物相場の時代は終焉したと指摘。
中国の人口動態などから見ても、今後中国需要が劇的に伸びることは
考えにくく、中国需要を見込んで世界が穀物を増産してきた構造を
大きく買えなければ、今後価格上昇は難しいのではないかというのですが、、、

これは穀物市場に限ったことではありませんね。
中国の台頭による過剰生産、過剰在庫問題は世界のデフレ要因とも言われています。

シカゴのファンド筋はショートポジションを大きく積みあげているのですが、、、
ここからの相場のポイントを詳しくうかがっています。

オンデマンド放送で是非茅野さんの解説をお聞きくださいね。

EV自動車とコモディティ~高止まりのゴールドの今後のポイント [大橋ひろこコラム]
2017.11/16 大橋ひろこ 記事URL

ロンドン金属取引所(LME)が2019年初めをメドにリチウム、コバルトの上場を決めたとのニュースをご存じでしょうか。なぜリチウム・コバルトの上昇なのでしょうか。ピンと来た方は自動車通。それも、「次世代自動車」。バッテリー素材としてのメタル需要の拡大を読んでのものと思われます。今年は銅やニッケル、アルミニウムなどのコモディティ価格の上昇が話題となりましたが、5年に1度の中国共産党大会開催への思惑なども相場上昇の背景にあったかと思われますが、よくよく考えてみると、全て自動車関連素材という点には注目しておきたいですね。


皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にゴールド、そしてベースメタルなどについてお話を伺いました。

今秋開催された「東京モーターショー2017」やはり話題は次世代自動車。
自動運転にEV(電気)自動車、どのような産業構造の変化があるでしょうか。
亀井さんの東京モーターショーレポートは必聴ですよ。

そしてゴールド。

好調な米国指標、株高の中でゴールド価格は1200ドル後半を維持。
リスクオン環境の中で、なぜ金価格は高止まりなのでしょうか。
亀井さんは、その背景を3点解説くださいました。

① 過去最高値の更新を続ける株式市場に対する警戒(ヘッジ)

② 地政学リスクへの警戒
・北朝鮮情勢への警戒
・中東情勢・・・サウジ(スンニ派)とイラン(シーア派)にらみ合う両イスラム大国
         そこに影を投げかける米トランプ政権+イスラエル・ネタニヤフ連合体

③ FRB利上げ政策でも上がらない米長期金利
12月のFOMC追加利上げ織り込まれているが、2.4%キャップ。

2015年~2016年は米国FOMCの利上げそのものが材料視されてきましたが
現在は、利上げによって米長期金利がどのように動くのかが重要。
金利は株式市場のとってもポイントとなってきます。

ここからのポイントはオンデマンド放送で是非亀井さんの解説をお聞きくださいね。

WTI原油価格は50ドル台で値固めできるか?! [大橋ひろこコラム]
2017.11/15 大橋ひろこ 記事URL

OPEC総会を目前に原油価格も神経質な値動きとなってきましたが、それでもWTI原油価格は50ドル台での推移。11月6日には57ドル台に乗せ2年4カ月ぶりの高値を示現。この原油高は今後も続くでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏にお話を伺いました。


まずは2年4カ月ぶりの原油高の背景について柴田さんに伺いました。

① 石油輸出国機構(OPEC)の減産延長
② 中東地政学リスクの高まり
③ 中国の原油輸入の増加など
―石油需給が再び均衡(Rebalance)することへの期待。

サウジのサルマン国王とロシア・プーチン大統領が10月5日、
モスクワで会談、「世界の原油市場の安定に向け、
ロシアとの協力を継続する」と表明したことが材料視されています。
2018年末まで協調減産が延長される可能性を示したことで、
市場には供給過剰解消への期待が高まりました。

また、OPECのバーキンド事務局長も「ロシアが減産期間の
9カ月延長方針をあきらかにした」と発言しており、
11月30日開催予定のOPECおよび非OPEC11カ国との閣僚会議で、
協調減産の延長(2018年4-12月)が合意される可能性が高まっていることが
足元の原油高の動力となっています。

今回の協調減産の遵守率は高くOPECの10月月報では
6月に加盟した赤道ギニアを除く加盟13カ国の9月の産油量が
日量3261万バレルで、3カ月連続のマイナスであることが確認されました。

一方で、米国シェールオイルの活動が8月以降鈍化しており、
10月29日時点の原油・ガスのリグ(掘削装置)稼働数は909基。
直近のピークである7月末の958基から減少傾向にあります。
しかし、米エネルギー情報局(EIA)によれば、2017年の
米国のシェールオイル生産量は日量600万バレル超と過去最高水準で
(原油全体の生産量は日量930万バレル)。
今後、原油価格が50ドル台を定着するようであれば
再びリグ活動が活発化する可能性があることには留意しておく必要が。


OPECが、2018年の世界石油需要見通しを前月から上方修正し、
日量9819万バレルとしたことも好感されているほか、
中国の9月の原油輸入量が日量900万バレルを超え過去最高に
なったことも強材料視されています。
2017年1-9月平均では日量850万バレルで、戦略備蓄を積み上げているとみられます。

このほか、中東でイスラム国(IS)掃討作戦で力を発揮した
クルド自治政府の治安部隊とイラク中央政府軍が対立しており、
イラク軍が北部油田都市キルクークに部隊の増派を続けていることから、
原油供給に混乱が生じる懸念も。

また、サウジではムハンマド皇太子をトップとする汚職対策委員会が、
王子11人と現職閣僚4人を含む閣僚経験者数十名を拘束するなど、
同国内の政情不安も懸念されています。こうした地政学要因も
原油の下値を支えているとみられます。

ではここからのポイントは?!
柴田氏に伺っています。詳しくはオンデマンド放送で柴田氏の
解説をお聞きくださいね。

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