サウジが原油輸出を減らした背景~増える米国原油輸出 [大橋ひろこコラム]
2017.07/26 大橋ひろこ 記事URL

7月24日 ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたOPEC加盟・非加盟国で構成する減産合意の順守状況を監視する共同閣僚級監視委員会(JMMC)を受け、原油価格は反発となりました。

ここで決められたのは

①1月から実施している原油の協調減産の継続と追加策の決定
②2018年3月までの減産継続と、場合によっては再延長。
③ナイジェリアに生産上限枠 180万b/d(リビアは125万b/dまで増産を認める)
④8月のサウジの原油輸出は,前月比100万b/d減の660万b/dに抑制。
⑤UAEも輸出抑制と表明。 

 
などですが、原油価格上昇は続くでしょうか?!
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
石油ガス・ジャーナル顧問 山内弘史氏に伺いました。

      
 
OPECの6月原油生産量は前月比39.4万増の3,261万b/d。
2017年第1四半期には3,215万b/dでしたが、それを46万b/d上回っています。

増産となっているのは
 イラン 前月比1.7万増の379万b/d 
イラク 同6万増の450万b/d
 リビア 12.7万増の85.2万b/d 
ナイジェリア 9.7万増の173万b/d
 サウジアラビア 5万増の995万b/d
 
サウジは19万増の1,007万b/dと1,000万b/dを超えたとの指摘も。

 減産遵守率は高いとされていますが、生産量は増えています。。。

今回のJMMCでサウジが輸出を減らすと発表しているのですが、
実はこの時期、サウジは冷房需要によりエネルギー消費が急増するため、
原油の生焚(原油やNGLをそのままボイラー燃料として使用すること)で
それらに対応。そもそもサウジは6~8月の大幅減産は不可能な構造。
電力需要の急増で生焚原油が約70万b/d必要。
輸出を減らすというのは原油の内需増に対応したものであり、
決して、積極的に価格を押し上げる材料ではないのです。

 
では、米国の原油生産状況はどうでしょうか。
足元で2週続けて米国の石油掘削稼働リグ数は減少したことや
米国エネルギー情報局のレポートで2018年の原油生産量予測が,
6月の1,001万b/dから990万b/dに下方修正されたことなどを受けて
「シェール生産頭打ち論」が出ています。

しかし、稼働リグ数は2~3基減少したに過ぎず、
直近の原油生産量は前週比5.9万増の940万b/d、
翌週も3.2万増の943万b/dと続増(7月7日,7月14日の週)
山内さんは頭打ち論には懐疑的。

また、米国の原油在庫が減少傾向にありますが、
8月にかけてはガソリン需要期であるため、在庫減は例年のこと。
8月半ばからは再び積み増しされるものとみられます。

しかし、今年は例年より在庫減少が大きいと山内さん。
米国の原油輸出量が急増しているのです。

輸出先は中国やインド。
なんとSPR戦略備蓄まで減少しています。
SPRは2月まで6億9500万㌭あったものが
3月から減少に転じ7月14日現在では6億8900万㌭に。

トランプ大統領は原油在庫は多くは必要ない、輸出して外貨を
稼ぐべきであるとしていましたが、それが具体化しているということでしょうか。
対して中東からの輸出は減少。
サウジの輸出減は、米国からの輸入量が増えたためにサウジからの
輸入を減らした中国の影響があったとみられます。

要するにシェアを米国に奪われたためにサウジの輸出が落ち込んだ、
ということですね。シェア獲得競争は激化しています。
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。



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2017年後半の商品市況~PGM需要は長期的に減少へ?! [大橋ひろこコラム]
2017.07/13 大橋ひろこ 記事URL

2017年上期、様々なリスクが声高に叫ばれたものの米株は史上最高値圏を維持。世界的に株式市場が堅調に推移しましたが、一方で、商品市況は冴えず。本当に景気がいいのであれば、商品需要も旺盛となり商品価格も堅調となるはずですが、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケット・リスク・アドバイザリー代表 新村直弘氏に
2017年後半の商品市況について伺いました。


米国の利上げサイクルに入って3年目、いよいよ年内にもバランスシート縮小へ
着手の見込み。またECBドラギ総裁も、6/27のECBフォーラムで量的緩和
縮小の可能性に言及。欧州の長期金利が上昇、これに連れて米国の金利も上昇へ。
年後半には、米欧の金融政策がキーになってきそうです。


新村さんは、引き締めが遅れてバブル化し盛大にはじけるよりも
適度な調整があるほうが好ましいとして、年内には比較的ドラスティックな
ガス抜きとなるような下落リスクも想定しておいた方がいいと指摘。


コモディティ市況にとっては最大消費国である中国の構造的な経済成長ペースの
鈍化が継続する見込みであること、中国政府による住宅セクター過熱鎮静化の
動きが強まると予想されていることなどはネガティブ。
今年10月、中国では党大会が予定されており、足元では政治的な不安定さに
つながる市場の混乱を習近平は回避すると予想されていますが、
党大会終了以降に注意が必要、ということで、年後半の波乱には留意したいところ。


新村さんには貴金属市場の今後についても伺いました。
ゴールド市況のここからのポイント、足元で在庫の減少が材料視されて上昇
しているパラジウム、プラチナなども興味深い動きですが、
金との逆ザヤが長期化は今後も続くのか?!PGM市況の長期展望も頂戴しました。


インドが2030年までに電気自動車のみの販売となる意欲的な計画を示したほか、
大気汚染に苦しむ中国も電気自動車にシフトの傾向、
欧州では2040年までにフランスがガソリン自動車の販売を禁止するほか、
イツ議会も2030年までに内燃系エンジンを禁止する決議案を決議、
またボルボは2019年以降、電気自動車とハイブリッド自動車のみの販売を宣言...。

などなど、次世代自動車はEV車が本流となりそうです。

最終的には中国と米国がどのようなスタンスであるかが大きなポイントだと新村氏は指摘。
今のところIEAの見通しでは電気自動車のシェアは
2030年で10%程度、仮に米国・中国の新車販売の10%が電気自動車、
欧州の半分が電気自動車になったとすると単純計算で25%程度の
PGM需要が減少することになり、PGMの需給は恒常的な供給過剰状態に
なると考えられる、ということですが、
トラックやバスなどの大型車のすべて電気自動車に置き換えることは
燃費や輸送能力面から時間がかかると考えられるほか、
そもそも十分な充電インフラを整えなければならないという別の問題もあります。

また、現状ではまだ補助金でのサポートが必要な技術であるため、
中東やアフリカなどの新興国でこの需要が増加するとは考え難いとして、
喫緊の売り材料ではないと思われますが、
しかし、PGM需給が減少していくという方向ですので、
金との逆ザヤ解消となるような強さはなさそう・・・。


仮にEVではなく燃料電池車が認められるのであれば、
プラチナが電極に使われるため価格は大きく上昇することになるそうですが
現状、全体の流れは内燃系の自動車を見直すという流れが世界的潮流であり
その可能性は高くないだろうと新村さん。

ここからの見通しは是非オンデマンド放送で新村さんの解説をお聞きくださいね。



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天候リスクで穀物高は続くのか?!連れ高のコモディティの今後 [大橋ひろこコラム]
2017.07/12 大橋ひろこ 記事URL

23時のイエレン議長議会証言前に、議会証言の草稿が発表され、意外?というほどではないが、ハト派的な内容に米長期金利が2.30%へと急低下、ドル円が崩れ、円クロスが崩れ、これまで積み上がっていたポジションの調整が進んでます。


ハト派的な内容であれば、ユーロドルは上がっても良さそうですが、ユーロ円のロングが損切りを迫られており、結果的にユーロドルが崩れるという、ちょっと合点が行かない動きになってます。


カナダとの国境近くのノースダコタ州、サウスダコタ州、モンタナ州などで
土壌水分不足が深刻化しており、厳しい干ばつ被害が発生、
小麦相場が急騰した影響で、シカゴ大豆、トウモロコシ相場も連れ高と
なっており、天候相場本番、大相場に発展への思惑も広がりつつありますが
トウモロコシや大豆の生産地の影響は現状ではそれほど甚大ではなく、
小麦相場に連れ高となった側面が大きいため、今まさに本番を迎えている
トウモロコシの受粉に大きな問題がなければ、トウモロコシ相場は大相場に
発展することなく反落する可能性も指摘されています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

2017年1月に天井をつけて下落トレンドが続いているゴム相場。
ここ1か月はレンジ相場入りとなって、下げ止まっています。

足元の下げ止まり、反発基調にも見える動きは穀物高に影響されている
可能性を指摘した小針氏、大豆とゴムは相場のファンダメンタルは
全く関係がないにもかかわらず、相関性が高いことを指摘されています。

しかしながら、世界的な自動車販売台数の落ちこみなど
中国の需要の鈍化はコモディティ市況全般の上値を抑える要因であり
ゴムもまた、その影響は甚大でです。
穀物市況が天候相場後に失速すればゴム相場も再下落か・・・?!

小針さんには原油相場の現状と今後についても伺っています。

詳しくはオンデマンド放送でお聞きくださいね。

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40ドル節目が見えてきたWTI原油価格、ここからのポイント [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.06/28 大橋ひろこ 記事URL

5月25日のOPEC総会に向けて上昇したWTI原油価格は、期待を超えられなかったOPECの減産合意を受けて下落に転じ、足元では40ドル節目割れを警戒する声が。ここから原油市況を占うポイントはなんでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治氏にお話を伺いました。

藤沢さんは供給過剰感を投資家がどうとらえるか?がポイントだと指摘。



①米国の原油増産  
シェールオイル革命は当初、中小企業がジャンクボンドで資金調達する形で始まりましたが、
現在ではオイル・メジャーが参入。年内は50ドル台での売りヘッジがあるため、
価格下落にも耐えうる構造となりつつあります。
$40にまで落ちてくれば、足元の増産が止まるか否かが注目されます。


②OPECの減産幅拡大 
OPEC要人発言から、減産幅の拡大の兆候はあるものの足並みがそろうかどうか。
価格低迷で11月30日の次回の総会迄待てるでしょうか。臨時総会で減産枠拡大などの動きがあるかどうかにも注目です。



③カタールとの断交 
石油の需給に与える影響は軽微ですが海運の航路に影響します。長引けば、
サウジ、UAE等中東諸国、欧米の石油メジャー、金融市場にも
影響を与えると藤沢さん。
OPECの結束力にも影響を与えるリスクでもあり、減産遵守率の低下が懸念事項。


④需要面での懸念  
7月4日独立記念日に向けて米国はいよいよガソリン需要期本番ですが、
最近4週間の平均は、前年対比1.5%減とガソリン需要は伸び悩んでいます。新車販売低調も気がかり。


⑤IEAもやや弱気に
 6月の石油市場報告で、需給のリバランスは来年2018年としています。
これまで2017年内のリバランスを想定していましたが修正。
OECD在庫が高いため2018年3月迄はリバランスしないと予想に転じています。


⑥サウジの動向   
皇太子に昇格したムハンマド・サルマン(MBS)の政策で油価にインパクトがあるか否かに注目。

藤沢さんに解説いただいています。

詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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ゴールドは早くも夏枯れ?!小動き続くもETFからの資金流出みられず [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.06/22 大橋ひろこ 記事URL

2017年前半、金ドル建て相場は1カ月から1カ月半で上昇(または下落)のサイクルを形成しています。今月6日に1,295ドルをつけ1300ドル大台乗せが期待されましたが、4月17日の高値とほぼ顔合わせで終了し、高値調整局面入りとなっています。3月くらいからずっと1200~1300の100ドル以内の値幅でのレンジが続いていますね。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんにお話を伺いました。


ここからのカギは米トランプ政権の動向と金融政策。6月14日のFOMCで米利上げが実施され、
バランスシート縮小のロードマップも示されました。金融引き締め政策継続はドル高思惑につながりやすく
金は下落基調に。金利上昇の環境下でも株高傾向が続き、金投資は回避される傾向にあります。


ただし、年内の利上げもバランスシート縮小着手時期も、今後の米経済指標次第。
まずは7月7日に発表される6月の米雇用統計の数字に注目です。
5日には今月13、14日に開催されたFOMCの議事録が公表されますので
この内容にも注目ですね。


二ューヨーク金市場での大口投機家の買い越しは今月13日現在、19万0,274枚、
同月6日の20万4,465枚から減少しています。FOMC以降以降さらに手じまい売買が進み、
買い越しは15万枚台まで減少となっていると森さんは予想されています。
足元の金下落は短期筋によるものでしょう。

12カ国に上場する投資信託(ETF)の金現物保有高は今月21日現在、1,190.26トンで
5月末の1,183.73トンから微増、第1四半期末の3月31日現在の1,170トンから1.8%増。

投資家らが金をポートフォリオに組み込む流れは続いています。

ここからのポイント、そして冴えないプラチナとの鞘についてなども伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。


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天候相場目前、5年連続豊作予想で穀物価格低迷中だが... [大橋ひろこコラム]
2017.06/21 大橋ひろこ 記事URL

米農務省2017/18年度農産物需給見通しでは、生産は減少するも5年連続の豊作予想。7月のトウモロコシの受粉期の天候相場のクライマックスを前に穀物相場が冴えません。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏に穀物市場の動向と今後のポイントを伺いました。


米農務省は5月10日、2016/17年度(16年後半~17年前半)の
世界農産物需給予測を発表しました。


◆生産量は25.31億㌧で、前年度の25.93億㌧から2.3%減少するものの、
史上2番目の水準。
小麦7.38億万㌧、トウモロコシ10.34億㌧、コメ4.81億㌧。
いずれも過去最高であった前年度を下回りますが記録的数字です。
消費量が25.65億㌧で生産量を上回ることから、
期末在庫量は5.99億㌧と前年度の6.33億㌧から減少する見込みです。

◆穀物貿易量は4.06億㌧で前年度の4.17億㌧から減少するものの、
過去2番目で、輸出比率(貿易量/生産量)は16.1%となります。

かつて国際穀物市場は、生産量に対して輸出に供される量が
10%程度と限られるため、「薄いマーケット」と称されていましたが、
「厚いマーケット」に変わっています。

その背景には南米の躍進が。特に今世紀に入ってブラジルの大豆輸出が急増。
昨年度のブラジルの大豆輸出量は6190万tで米国の5579万tを抜き、
世界最大の大豆輸出国となりました。
主な輸出先は中国です。
中国の大豆輸入量は今年度9300万tに達します。

◆今年の特徴は、大豆の作付面積が8950万エーカーで
トウモロコシにほぼ並ぶことだと柴田さん。
かつてトウモロコシは「キング・オブ・グレイン(穀物の王様)」と
言われていましたが、その地位は大豆にとって代わられました。

なかでも、影が薄くなったのは小麦です。
今年の小麦の作付面積予想は4610万エーカーで前年の5020万エーカーから
大きく減少し、実に100年前の規模に縮小しています。
米国の農家の間では、儲からない小麦は、連作障害を防ぐための
ローテーション・クロップの位置付けとなってしまっています。


◆これまで4年連続の豊作続きで、今年もまた豊作予想。
5年連続の豊作は過去例がありません。
豊作による穀物価格の下落で農家の収入も減り続けています。

勿論穀物にも農家の生産コストというものがありますが、
大豆は1ブッシェル10.04ドル、トウモロコシ4.03ドル程度とされています。
現在は大豆は9㌦台、トウモロコシは3㌦台へと下落していて生産コスト割れ状態。

USDA統計局によると、主要生産18州平均の6月11日現在の
トウモロコシの生育状況は、"優"と"良"を合わせた比率が67%で、
昨年同時期の75%を下回っています。
大豆も「優+良」が67%、昨年同期の73%を下回る状態。

これはイリノイ、インディアナ、カンザス、ミズーリ、オハイオ州の
5州(全米の約3分の1を占める)が高温乾燥に見舞われ
作況指数が40~60%となっているためです。

産地が高温乾燥気味ということですが、このまま7月の受粉期にも
こうした天候が続けば、ひと相場あるかもしれません。
今後、華氏100度以上(摂氏37.8度以上)の高温に見舞われると、
トウモロコシの生育に問題が出てくる恐れがあるのです。

天候相場を前にもう1つの大きな材料は
6月末にUSDAより発表される作付確定面積です。

3月末に発表された作付意向面積は
トウモロコシ9000万エーカー、大豆8950万エーカー。
これはあくまでも農家に対するアンケート調査であったのに対し、
今回は実地調査で確定面積が発表されます。

降雨に見舞われた東部ベルトで、トウモロコシから大豆へと、
どの程度作付がシフトしたのかに注目です。

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。


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パラジウム上昇、プラチナとのパリティ目前の背景 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.06/14 大橋ひろこ 記事URL

プラチナとパラジウムの価格が、パリティ(1対1、等価)に接近しています。
プラチナのほうが高く、プラチナとパラジウムの価格は5倍程度にまで広がっていたこともありましたが、プラチナ価格はここ数年冴えない値動きが続く一方で、パラジウムの上昇が続いています。この背景には一体何があるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はICBCスタンダードバンク東京支店長池水雄一氏にお話を伺いました。


パラジウム価格は16年ぶりの高値928ドルに迫る上昇となっています。
今年4月の安値から23%の上昇となっています。
プラチナの頭の重たさと重なり、プラチナとのスプレッドは現在50ドル程度。
6/9金曜日には一時30ドルまで接近しました。

足元ではリースレートが急騰中。
貴金属も通過と同じように貸出金利をともなう貸し借りが行なわれています。
貴金属を担保にして資金を貸し借りするする際の金利のことを、リースレートと呼びます。

借り手は、借りた貴金属を一旦売却して生産費用にあてる鉱山会社や
現物の売りポジションを望む貴金属ディーラーなど。

リースレートが高くなる場合はその貴金属の供給量が少ない状態。
逆にリースレートが低下している状態は供給量が多いと考えることができます。

現在、ゴールドのリースレートは0.3% プラチナは0.6%であるのに対し
パラジウムのリースレートは12%にも上昇しているのだとか。

これは、現物が足りないという状況ですね。

池水さんによりますとパラジウム2012から6年連続の供給不足に陥っています。
供給の最大手はロシアのノリリスク・ニッケル社です。
ロシアの生産はほぼノリリスク一社と言っても過言ではありません。
次いで南アフリカとなっています。
ロシアの戦略備蓄はほぼ底をついた、とささやかれていますが、
現状のマーケットを見るに、その指摘は間違ってはいないでしょう。

Nymexの在庫も1.3トンと2003年以来の低いレベルにまで減少しています。

パラジウム高騰の最大要因は供給不足である中で、ガソリン車需要が
ディーゼル車より堅調であることが挙げられるでしょう。

プラチナを触媒に使用するディーゼルエンジン車はVW車の問題などから敬遠される傾向が。
米国や中国などの自動車大国ではガソリン車が主流ですが、
パラジウムはガソリン車の触媒として使用されています。

今後のポイントは?!
また今後、パラジウム価格がプラチナを超えて上昇を続ける可能性はあるでしょうか。
詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をおききくださいね。

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ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!

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中国減速でCRBインデックス下落続く~ゴム相場下落もうはまだなり?! [大橋ひろこコラム]
2017.06/08 大橋ひろこ 記事URL

CRBインデックスは2017年1月196ポイントまで上昇、200の大台目前に迫っていましたが、以降下落が続き現在は175ポイント近辺まで落ちてきました。2016年1月は原油安の影響で154ポイントまで下落してから、底入れし200ポイントに迫るところまで回復していたのですが、、、。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。

CRBインデックスの低下は、コモディティ市況全般が冴えない値動きを
あらわしていますが、小針さんは中国の景気後退リスクの影響が大きいと指摘。

GDPの2.5倍に膨れあがった中国の債務総額への懸念から格付け機関が
相次いで中国の格付けを引き下げています。
シャドーバンキング問題では3750億ドル(約38兆円)の損失発生リスクがあるとの指摘も。

◆経済指標から見えてくる景気減速

 
①4月の新車販売台数は前年同月比マイナス2.2%の208万4000台。
  (前年実績を下回るのは、2015年8月以来1年8カ月ぶり)
 
販売支援のための減税が終了し今年1月からは小型車の購入税が
5%から7.5%に引き上げられました。来年は通常の10%に戻る予定で、
予定通りなら年末にかけては駆け込み需要が期待できますが、
通年では小幅な伸びにとどまる見通しです。


②4月の中国住宅価格は前年同月比+9.9%と高い伸びを維持も、
 昨年12月以降は緩やかに伸び率が低下。
 住宅販売金額は前年同期比+16.1%と昨年同期の+36.2%から大きく鈍化。


中国の成長を支えているのはインフラ投資で1-4月期は前年同期比で
18.2%増加しているのですが、地方債への借り換えが年内で一巡するため、
来年以降のインフラ投資の拡大に歯止めがかかるリスクが懸念されています。

中国の大連商品取引所で上場されている産業素材銘柄が急落しています。
下げ幅が大きいのが鉄鉱石と石炭で、鉄鉱石相場は今年2月中旬につけた
700元近い高値から続落の一途をたどり5月末までに410元近くまで下落。
石炭相場も今年4月上旬に一時トン当り1300元まで上昇していましたが、
4月中旬から下旬にかけて続落して更に5月末の取引で長大陰線を引く急落となり、
一気に1000元の大台を割り込む展開となっています。

TOCOM銘柄では天然ゴムの下落が大きいですね。

上海ゴム相場は、5月第4週から第5週にかけては顕著に下落し、
中心限月9月限は1万3000元を割り込み、年初来安値を更新しています。

IRSG(国際ゴム研究会)の統計では、2016年の中国の年間の天然ゴム消費量は
535万トンで世界消費に対する占有率は42%、同様に米国の消費量は102万トンで
占有率は8%。この2カ国で世界の半分の消費シェアがあります。


小針さんは、仮に今年の世界の天然ゴム総消費量がIRSG予想量の1340万トンとして
この2カ国の今年の天然ゴム消費量がともに前年比で4%減ったとすると、
世界の消費量は2%減となる計算、数量換算では30万トン弱の消費が減ることになる
と指摘、ゴム価格の下落はまだ止まらない可能性に言及されています。

詳しくはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。



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5年連続豊作となるのか?!冴えない大豆・トウモロコシ相場 [大橋ひろこコラム]
2017.06/07 大橋ひろこ 記事URL

穀物相場が冴えません。2016年度に生産された小麦・大豆・トウモロコシなどの穀物は豊作、4年連続で豊作となったために穀物価格は下落が続いていますが、この影響で米農家の純農業所得は2013年の1238億ドルから減少が続き2016年は715億ドルと4割強も落ち込んだと指摘されています。現在作付けが進められている2017年度生産も豊作となれば5年連続となりますが、果たして...。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス代表の茅野信行さんにお話を伺いました。


足元ではブラジルレアルの下落、ブラジル産大豆の豊作、そして
南米産大豆の輸入を中国がキャンセルしたことなどの材料を受けて
大豆価格が下落基調。トウモロコシ価格は長期もみ合いの様相を呈しています。

大豆、トウモロコシともに米国産の作付は堅調で平年並みの進捗率。
6月半ばには大豆の作付けもほぼ終了する見込みとなっており、
全く波乱はありません。こうした中でファンド勢は大豆、トウモロコシ、小麦の
全ての穀物をショートしている状態となっています。

茅野氏は5年連続の豊作は過去に例がない中、現在までの環境にまったく
問題がないことがファンドの売りを誘っているが、天候波乱があれば
踏み上げ相場へと発展するリスクがないわけではないと解説。

6月30日にはUSDA米農務省から作付確定面積が発表になりますが、
3月末に発表された作付け意向面積とのギャップが材料となり、
例年穀物相場が大きく動くトリガーとなります。

そして迎える7月初旬の受粉期。
トウモロコシはわずか1~2週間に凝縮された受粉期の天候で
豊作となるか不作となるかが決まると言っても過言ではありません。
この時期の天候が受粉に向かなければ、相場は暴騰する可能性もあるのです。

現時点では天候リスクも予想されていないということなのでしょう。
ファンドはショートのままです。

さてここから・・・

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

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OPEC減産継続決定も米国原油生産増加続く [大橋ひろこコラム]
2017.05/31 大橋ひろこ 記事URL

5月25日開催のOPEC総会では6月末に期限切れを迎える現行減産枠を、来年の3月まで延長することを決定しましたが、WTI原油価格は前日比2.46㌦下げの48.90㌦まで急落となりました。事前にロシアとサウジアラビア間で協調減産の継続でも一致をみており,これが伝わった24日のNYMEXのWTI先物市況は51.36㌦/㌭と約1カ月ぶりの高値に上昇していたことで、価格の事前織り込みが進んでいたためですが、減産を単に延長しただけで,需給引き締めの具体策が何も示されなかったことが失望されたという側面も。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は石油ガス・ジャーナル顧問 山内弘史さんに
ここからの原油需給と今後の価格動向についてお話を伺いました。


  
事前報道には、OPECによる減産枠拡大協議への期待もありました。
しかし、前回以上の減産策提示に踏み出せなかったのはなぜでしょうか?
山内さんは米国のシェールオイル増産態勢の一層の充実と
ジリジリ増加する原油増産があるためだと指摘されます。

5月第3週の米国原油生産量は前週比1.5万㌭増の日量932万㌭。
アラスカ州の原油生産は同0.5万㌭減で,本土48州は2万㌭増。
シェールオイル生産の行われている本土が増産となっています。
48州の在来型オフショア油田の減産は続いており、
シェールオイル増産があってこその2万㌭増ということです。


EIA「7シェールの6月シェールオイル=原油生産予測によると
「5月比12.2万㌭増」掘削リグ数は増加を続けていますが、
見逃せないのが1リグ当たりの生産量,つまり生産効率の上昇です。
例えば2016年第2四半期からリグ数の増加が著しい
パーミアン・シェールでは1年前までは新規に掘削した坑井の
1リグ当たりの生産量は日量500㌭でしたが現在では700㌭と
1.4倍にもなっています。


5月25日にベーカーヒューズが発表した全米の石油稼働リグ数は
前週比2基増の722基。うちパーミアンは同1基増の362基と
その半分を占めています。1年前には137基だったのが225基の増加です。
しかもその生産効率は1.4倍。


さらに「掘削すれども生産せず」という坑井があること。
生産しようとすればすぐにも可能である坑井は5000にも上るのだそうです。


何故、生産せず待機しているだけの坑井があるのか。
米国とて原油市況は高い方がいいに決まっているというわけで
生産するタイミングをみているとみられます。
これがOPECにとっての懸念事項であり、原油が高価格となり
一斉生産が始まると,米国原油がどんどん世界へ輸出されることに。
OPECは販売シェアを奪われるリスクとなります。
これが懸念されるため、OPECは大幅減産に打って出られないと
足元を見られてしまった結果、減産9カ月延長合意も原油価格は
大きく売られる結果となってしまったのです。


OPEC内でも減産枠外のリビア・ナイジェリアの増産も続いているほか
イラクやイランも増産しており、その効果も懐疑的である面も否めません。


また、在庫も全く減少していません。
IEAは市場報告で「OECDの石油在庫は2か月連続で減少し,
3月末30億2,500万㌭になったと指摘していますが
(1月末3,290百万㌭),2016年末の2,985百万㌭がボトム。
2016年3月末は3,014百万㌭と前年同期比では増加しています。

米国の原油在庫は7週連続減少と報じられています。
実際3月31日536百万㌭から5月19日516百万㌭へと減少していますが
この時期は典型的在庫取崩し期です。
ガソリン需要期であるため、例年のシーズンサイクル。
下値をサポートすることはあるかもしれませんが、
価格押し上げ要因となるような材料ではありません。

ここからの原油価格動向は?!
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。



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