金と原油相場、2020年に向けて [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.12/12 大橋ひろこ 記事URL

作晩のFOMC、そして今夜のECB理事会と欧米の金融政策会合がある今週のマーケット。


しなしながらイギリスの総選挙、米中による制裁・報復関税の引き上げ予定というビッグイベントを控えて、各マーケットとも膠着状態にあります。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング 主任研究員 芥田知至氏にお話しを伺いました。

今年の金相場は、9月4日に1557ドルと
6年ぶりの高値をつけるところまで動意づきました。

米国の金融政策が引き締め方向から緩和方向に転じたことが背景ですが、
その後、金相場は頭打ち状態にあります。

昨晩の、12月のFOMCではパウエルFRB議長の会見がハト派的と
受け止めた資金が金市場に流れ込みましたが、
トレンド化するほどの値動きではありません。

足下では米中貿易協議が進展するとの期待感が
リスク資産全般の買い材料となり、
安全資産である金には売り材料となっています。

米国による対中制裁関税「第4弾」の残りの部分の
発動予定日が12月15日に迫る中、
事態の帰趨が見極められない状態が続いています。


芥田さんは2020年の金相場は底堅い推移が見込まれると解説くださいました。
米国の金融政策は、一段の金融緩和は見込まれないものの、
引き締めに転じるまでにはまだ時間を要すると考えられ
緩和的な金融環境の継続が見込まれることが下支えすると指摘。


米国の大統領選挙を控える中、米中貿易摩擦への懸念はやや後退する可能性も
ありますが選挙後に対立が再激化するとの懸念は残るため、
大幅な金売りにもつながりにくい?!


野党・民主党は、年内にも下院で弾劾訴追に踏み切る構えで、
その後、上院で弾劾裁判が開始されます。
上院の3分の2以上が弾劾に賛成する可能性は低いとみられますが、
大統領選挙に向けてイメージ・ダウンが大きいと、
トランプ氏再選の見通しが後退する可能性も出てきます。


民主党の大統領候補が小粒であり、トランプ氏が優位との見方が多いのですが
トランプ氏不利との見方が強まれば、大型減税の撤回などが連想されることから
リスク資産売り・安全資産買いにつながる可能性は否定できません。

芥田氏には原油相場動向についてもお話しを伺いました。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で芥田氏の解説をお聞きくださいね。

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OPEC総会直前、原油価格動向~ゴム高騰は継続するか [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.12/05 大橋ひろこ 記事URL

前回11月ご主演時に、ゴム価格の上昇の背景に「アフリカ豚コレラ」の拡大がある、と指摘されたトーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表の小針秀夫氏。

調整局面の金、上昇開始したゴム、その裏に...。
http://blog.radionikkei.jp/trend/date/20191114/


以降もゴム価格上昇は続いています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。


今日はここからのゴム市況について小針氏に伺いました。


シカゴ大豆オイルは今年2月以来の高値圏で推移しています。
足元は大豆相場の下落に連動して下落しているものの
11月に一時32セントまで上昇し
今年5月の安値26セントから2割強の上昇を見せています。

豚コレラの影響で中国が大豆油など食用油の輸入を
増やしていますが、調査会社オイルワールドによると
中国は2018年10月~19年9月、
大豆油やパーム油などの食用油を1167万トンと
前年度よりも25%多く輸入したと公表しています。

ブタの飼料になる大豆の輸入が減り、
大豆を加工する大豆油の生産量が減っているのを
輸入で補っているのです。

また中国の品目別の輸入量で、大豆油は82万トンと
前期比で約2倍に拡大。パーム油も同2割増。

アフリカ豚コレラは18年8月に中国で初めて発生が
確認され、19年春までに全土に広がっています。農
業農村省によると、中国全体で豚の飼育頭数は8月、
前年同月に比べ約40%減っているとか。
今後も中国での感染が拡大した場合、
中国による食用油の輸入が増えるのは必至とみられます。


豚コレラの影響が予想外にも、米国産大豆油高、
パームオイル高につながり、これが天然ゴム相場の上昇にもつ
ながるという構図となっていますが、
このところ、コーヒーや粗糖などの農産物相場が
急上昇していることも、ゴム市場にも連想買いを誘う流れに。

また、小針氏には原油価格動向についても伺っています。
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小針氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

OPEC総会で原油価格はどう動く?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.12/04 大橋ひろこ 記事URL

株高の進行や景気減速懸念の後退が支えとなる中、原油価格は9月半ばごろから
下値を切り上げる展開となっていましたが、5日~6日のOPECプラスの定例総会では、
減産の延長が予想される中、ロシアが今回のOPEC総会での減産延長に否定的な
コメントを出したことで原油価格が急落する局面が。ここからのシナリオは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです
今日はよそうかいグローバルインベスターズ代表 松本英毅氏をお迎えし
原油価格の現状と今後の見通しを伺いました。

本格的な暖房需要期に入る中、米国内の需給はやや引き締まり気味ではありますが
OPEC総会では、追加減産で合意できるかがカギとなります。

来年3月までとなっている減産期間の延長では、
合意に至る可能性高いと報じられていますが
追加減産(減産幅の拡大)には、ロシアが難色を示している模様。
サウジアラビアはアラムコのIPOを控えて原油高を演出したい思惑があり
今回の会合で減産枠を現行の日量120万バレルから
160万バレルへと拡大することが検討されているという報道もでてきました。

OPEC総会のポイントはオンデマンド放送で松本氏の解説を是非。

また、米中通商交渉ですが、年内にも第1段階の合意が
あるとの期待が株価を支えてきましたがこの期待は急速に後退しています。

米下院本会議は3日、中国政府が新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族など
イスラム教徒を弾圧しているとして、トランプ政権に強硬な対応を求める
ウイグル人権法案を407対1の圧倒的賛成多数で可決しました。
中国外務省の華春瑩報道局長は4日、法案可決を受けて談話を発表
「強烈な憤慨と断固とした反対」を表明しています。

ということで、米中合意期待の剥落から株安となった場合、
原油価格も一緒に下がるでしょうか。
松本氏は、昨年2018年下旬の株安、原油安は米金融政策の引き締め環境下において
引き起こされましたが、現在は緩和に転換していることが大きく異なると指摘。

市場には資金が溢れかえっていることにも注意が必要。
株価の調整進めば、株式市場からの逃避資金が流入してくる可能性も高いと
投機マネーがどう動くかがポイントだと解説くださいました。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で松本さんの解説をお聞きくださいね。

貴金属市場の動向と今後の見通し [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/28 大橋ひろこ 記事URL

2019年はゴールドが大きく上昇を見せた年となりましたが、9月4日に1,556.65ドルの高値をつけた後、高値調整局面入り。冴えない値動きを強いられています。反面、米国株式市場ではダウ、ナスダック総合指数、S&P500が揃って史上最高値更新。ゴールドから株式へと資金が流れているようです。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんをお迎えし

貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

 

2019年は米国の金融政策が利上げから「予防的利下げ」へと大転換。
米10年債の利回りは7月後半に2%割れとなり
8月27日には1.50%割れまで下がりました。


米債券利回りの低下は金価格の下支え要因です。
ところが、予防的利下げの終了が示されると利回りは上昇基調へ。
他方、ゴールドが下落基調へと転じています。

 

NY金先物市場では大口投機家のポジションの買い越しは、
4月23日時点で、3万7,395枚まで急減していたのですが
4月終盤から買い越し幅が増加、9月24時時点で31万2,444枚まで拡大しました。

このレベルは過去最大水準。
ポジション調整がなければ一段高は期待できません。

 

金の米国最大規模の上場投資信託(ETF)であるSPDRの金保有高は
9月30日時点で920.83トンまで積み上がりましたが
10月以降は減少傾向にあり11月22日には891.71トンまで減少しています。

 

また金とプラチナ価格の逆転現象が長期化しています。
2015年1月は金が1,183ドル、プラチナが1,203ドルで取引を開始しましたが、
同年2月に価格が逆転し、以降、4年半以上、逆ザヤ化現象を継続中。
プラチナは900ドル台では売り圧力が強く上値が重い展開が続いています。

2020年は投資需要の減少を背景に21トンの供給過剰見通しだそうですが、、、。
(ワールド・プラチナム・インベストメントカウシル予想)。

 

ここからの金、プラチナ価格の展望は?!

Spotifyのポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

貴金属市場の動向と今後の見通し [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/28 大橋ひろこ 記事URL

2019年はゴールドが大きく上昇を見せた年となりましたが、9月4日に1,556.65ドルの高値をつけた後、高値調整局面入り。冴えない値動きを強いられています。反面、米国株式市場ではダウ、ナスダック総合指数、S&P500が揃って史上最高値更新。ゴールドから株式へと資金が流れているようです。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日はみんかぶ商品調査部門アナリスト 森成俊さんをお迎えし

貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

 

2019年は米国の金融政策が利上げから「予防的利下げ」へと大転換。
米10年債の利回りは7月後半に2%割れとなり
8月27日には1.50%割れまで下がりました。


米債券利回りの低下は金価格の下支え要因です。
ところが、予防的利下げの終了が示されると利回りは上昇基調へ。
他方、ゴールドが下落基調へと転じています。

 

NY金先物市場では大口投機家のポジションの買い越しは、
4月23日時点で、3万7,395枚まで急減していたのですが
4月終盤から買い越し幅が増加、9月24時時点で31万2,444枚まで拡大しました。

このレベルは過去最大水準。
ポジション調整がなければ一段高は期待できません。

 

金の米国最大規模の上場投資信託(ETF)であるSPDRの金保有高は
9月30日時点で920.83トンまで積み上がりましたが
10月以降は減少傾向にあり11月22日には891.71トンまで減少しています。

 

また金とプラチナ価格の逆転現象が長期化しています。
2015年1月は金が1,183ドル、プラチナが1,203ドルで取引を開始しましたが、
同年2月に価格が逆転し、以降、4年半以上、逆ザヤ化現象を継続中。
プラチナは900ドル台では売り圧力が強く上値が重い展開が続いています。

2020年は投資需要の減少を背景に21トンの供給過剰見通しだそうですが、、、。
(ワールド・プラチナム・インベストメントカウシル予想)。

 

ここからの金、プラチナ価格の展望は?!

Spotifyのポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

米国のシェールオイル増産は続くのか⁉ [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/27 大橋ひろこ 記事URL

12月5~6日のOPEC総会が注目されていますが、OPECプラスが長期協調減産を実施していても原油価格の上値が重い背景に米国のシェールオイル生産の増加があげられます。OPECが減産してもそれを補って余りある米国増産が需給を均衡させてしまっているのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギー情報ネットワーク 山内 弘史氏をお迎えし
「米国のシェールオイル増産は続くのか⁉」をテーマにお話しを伺いました。

◆米国の直近の原油生産量は1,280万㌭/日
  ちなみにサウジアラビアの10月原油生産量は970万㌭/日です。

月間では10月が1,260万㌭/日、
2019年1~10月1,209万㌭/日となっています。
2018年は1~10月1,078万㌭/日
2017年の1~10月 922万㌭/日だったことを見れば

年々生産量が増加していることが確認できます。


◆2019.11月18日発表の"drilling Productivity Report"によると
米国の主要7つのシェールガス・オイル鉱床の
11月の原油生産量は9,084千㌭/日。
12月には9,133千㌭/日になると予測されています。


*同シェール鉱床のガス生産量 11月84.9Bcf/日 12月85.2Bcf/日 
 原油生産も天然ガス生産も過去最高を更新しています。
米国本土48州の陸上油田生産量は毎月前月比20万㌭/日増を続けています。

  

◆ 11月OPEC石油市場報告でも
2019年の米国の原油生産量は
前年比120万㌭/日増の1,219万㌭/日を予測。
うちタイト原油は同112万㌭/日増の763万㌭/日。
増産が予想されています。

◆しかしながら石油掘削稼動リグ数は大きく減少しています。

11月22日現在 全米671基が稼働していますが
 昨年同期885基で214基も減少しています。

      パーミアン  405基 昨年同期 493基 △88基
      *マーセラス 36基       58基 △22基


ところが生産量は落ちていません。むしろ増えています。

パーミアンの原油生産量 11月467万㌭/日 昨年同月363万㌭/日
            12月473万㌭/日  〃   369万㌭/日

つまり生産坑井の選択と集中が進んでいるのです。
稼動リグ数の減少は中短期的には減産には繋がりません。

◆ DUCも減少しています。これはどういうことでしょうか。
 (drilled but uncompleted well;掘削したが完成させていない坑井=待機坑井)

 2019年10月19日現在 7,642井 
ピーク2019年2月19日 8,372井 △730

 以前に掘削した坑井に水圧破砕やセメンチングを施あれ
 生産井にしているとか。つまり待機坑井は待機状態から生産油井へ。
 ゆえにシェール原油生産増が続いているというのが現状です。


◆何故シェール生産が増え続けているのでしょうか。

パーミアン・シェールの新しい取り組みと成果が一つの材料。
パーミアンの新しいパイプラインの敷設が生産レベルを引き上げました。
8月に2本のパイプラインがパーミアンで開通したのです。

※40万㌭/日のEPIC・NGLパイプラインと
 67万㌭/日のCactusⅡパイプライン。

増産続きで余剰となるパーミアン原油がメキシコ湾岸着で
他の原油と競争するには安値販売しかなかったため、
一時はパーミアンのミッドランドFOBと
クッシングのWTIスポット価格との間に最大で16ドルの価格差
(パーミアン安)がありました。
パーミアン・ベイスン~USGCの新規パイプラインの稼働によって
米シェール増産が見込めるということですね。


◆現行原油価格でも増産は続くでしょうか。

2018年のWTIスポット価格は65.06㌦。
2019年は56.45㌦,2020年は54.60㌦予測。

コスト的にはあまりよろしくありませんね。
シェール革命は中小ベンチャー企業が始めたものですが
当初、ジャンク債市場で資金調達が行われてきました。
原油価格が安価に低迷すると中小ベンチャーは採算が合わず
破綻するリスクが高まりますが、近年ではオイルメジャーが
シェールベンチャーを買収しているため、破たんリスクは大きくありません。

ここからの展望は是非Spotifyのオンデマンド配信で
山内さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

調整局面の金、上昇開始したゴム、その裏に...。 [大橋ひろこコラム]
2019.11/14 大橋ひろこ 記事URL

ゴールドが調整色を強める中、ゴム先物価格が上昇しています。10月3日に154円台まで売り込まれたTOCOMゴム先物価格は11月6日には180円まで上昇。まさか、この背景に「アフリカ豚コレラ」の影響があるとは...。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はトーキョー・トレーダーズタイムズ代表 小針秀夫氏をお迎えし
調整色強める金の内部要因、そしてゴム上昇の背景を伺いました。


中国でアフリカ豚コレラが蔓延、
豚肉価格が急騰し食糧インフレが生じていることが話題となってます。

家畜の飼料となるのはトウモロコシと大豆ミール。
大豆ミールは大豆から大豆油を抽出した粕を粉砕して作られた粉末ですが、
加工食品や豚、鶏等の家畜飼料の原料として使用されます。

中国は米国から輸入した大豆から大豆油を抽出、
その粕を大豆ミールにして飼料にしてきましたが、
豚コレラの影響で、大豆ミールの需要が激減。
しかし、食用油は必要です。

豚コレラの影響でミールの需要が低下したことから、
中国は大豆油を直接米国から輸入するようになりました。
この流れから大豆油市場では価格が上昇しており、
高くなった大豆油の代替として、中國はパーム油を購入するようになっています。

大豆油は今年5月13日の26.21ドルから11月5日の31.96ドルまで
上昇トレンドを形成。

そして足下ではパーム油の国際価格も上昇、約1年ぶりの高値圏にります。
国際指標のマレーシア市場のパーム油相場は11月上旬に
トン当り2500リンギ程度と9月末からは15%上昇もの上昇となりました。
中国は昨年10月~今年9月にパーム油を655万トンと
前期比で2割多く輸入しています。

パーム油の生産地はインドネシアとマレーシア。
ゴムの生産地と重なります。
これが、ゴム高の一因であると小針氏。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小針氏の解説をお聞きくださいね。https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

WPIC Platinum Perspectives~プラチナの今後を占う [投資α情報(大橋ひろこ)]
2019.11/07 大橋ひろこ 記事URL

自動車の売り上げが減少する現在、これをPGMの弱材料に取る向きが多いが果たして本当にそうでしょうか。確かにこれまでの2019年の自動車売り上げは2018年から4.2%減。触媒需要の減少も連想させる数字ですが、、、。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はJBMA日本貴金属マーケット理事長 池水雄一氏をお迎えし
底値がたくなってきたプラチナ市場の今後についてお話しを伺いました。

池水氏は、歴史的にみると厳しくなる排ガス規制の方が
自動車の売り上げの伸びよりもPGMの需要に
大きな影響を持っていると指摘。

厳しくなる排ガス規制と代替の動きが
自動車売り上げ減少をカバーするとお話しくださいました。

1990年から2018年の期間、自動車の販売数は1.7倍(5400万台から9400万台)に
増加しましたが、PGMの触媒需要は5.8倍(2200万オンス から1億2600万オンス)
へと大きく伸びています。

欧州でのディーゼル車の落ち込み40%に対し
プラチナの触媒需要の落ち込みは20%程度なのだとか。

環境への配慮から、自動車1台に使用する触媒量は
増加する傾向にあるのです。

環境規制が年々厳しくなる中、中国では「国6」と呼ばれる規制が
4年も前倒しで実施されており、
生産ラインはこれに追い付いていません。

中国の自動車販売台数の落ち込みが弱気材料として
取り上げられますが、実は新基準に対応する生産ラインが
整っていないことによるものとの指摘も。

また、パラジウムが歴史的高値を更新するなか
安価なプラチナへの触媒の代替についてですが
ガソリン自動車に使用されるパラジウムからプラチナへの
代替は設備投資にかかる時間とコストが大きすぎるために
困難な状況のようですが、現在ディーゼルエンジンでも
使われているパラジウムがプラチナに置き換わっていく可能性は大きいと池水氏。


価格のギャップを埋める動きに加え、
中国の新基準導入、そしてEV車からFCV社への軸足シフトなどは
プラチナ市況の今後を大きく変えていくかもしれません。


プラチナは新鉱山への投資も止まっているため
需要が伸びてくると供給が増えないことから需給がタイト化する
可能性も否定できず、これに気付き始めた機関投資家らは
ETF市場を通じてプラチナへも資金を流入させているようです。


詳しくはSpotifyのオンデマンド放送で池水氏の解説を
お聞きくださいね。

東京モーターショー、次世代自動車とタイヤ、ゴム [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2019.11/06 大橋ひろこ 記事URL

10//24-11/04に開催された第46回東京モーターショー。最先端の技術を駆使したコンセプトカーや新型車の展示、綺麗なコンパニオンで、自動車ファンを集める時代は終わり、「CASE(ケース)」、「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」時代の自動車の未来を示すショーへの転換が印象的だったようです。次世代自動車への関心が高まっていますが、自動車のスタイル、在り方というより、移動手段としていかに生活に溶け込んでいくのかが問われています。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅 努氏に
タイヤの素材でもある天然ゴムを軸にお話を伺いました。

未来の自動車産業の大きなテーマである
「CASE」~「Connected」「Autonomous」「Shared&Service」「Electric」
「MaaS」~電車やバス、飛行機など複数の交通手段を乗り継いで移動する際、スマートフォン等から検索~予約~支払を一度に行えるように改めて、ユーザーの利便性を大幅に高めたり、また移動の効率化により都市部での交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの問題の解決に役立てるというコンセプトは、自動車の「所有」から「共有」、「娯楽の手段」から「生活の足」における自動車の未来像を示すものです。


自動車共有時代、無人運転時代にはタイヤ需要は減少するでしょうか。
個人所有から共有化の流れで、新車販売台数の減少がタイヤ需要を減少させる
という見方もありますが、これまで自動車を使わなかった層が生活密着型で
自動車を使う未来像も描けます。これまで自宅の車庫で眠っていた自動車のタイヤの
摩耗が少なかった分、シェアリング社会での自動車の走行距離が延びるとするならば
タイヤの摩耗、交換の需要はむしろ増加するという見方も。 


また、無人運転車ではパンクしたタイヤの交換は誰が行うのでしょう。
パンクが許されない、とまではいかなくても、少なくとも
パンクしたタイヤを交換できる場所まで安全に走行できることが求められます。
タイヤ品質管理、交換等が難しくなる時代に突入すると考えられます。


ブリジストンの新ポリマーを使った「SYSYM(サシム)」は
ゴムと樹脂を分子レベルで結合した新素材。
天然ゴムの5倍の耐亀裂性、2.5倍の耐摩耗性、1.5倍の引っ張り強度があるとか。


横浜ゴムの「Z・P・S」は空気圧ゼロでも一定時間の走行可能
同じく横浜ゴムの「Self Seal Concept Tire」は
内部の粘着性の高いシーリング材が穴を塞ぐという新技術が?!
新たな技術開発と研究が進められています。


また次世代自動車の覇者はEVなのかFCVなのか、、、、
EV自動車の普及を妨げる要因の一つがバッテリー、電池の問題です。
タイヤの技術が進化することでEV自動車の普及が広がるかもしれません。


「ワイヤレス給電タイヤ」の研究開発が進められているというお話。
重く高額のバッテリーを積んで走るのではなく、
道路や駐車場からワイヤレスで自動給電はできないか。
ただし、現在のタイヤ素材は電気を通しませんので充電は不可能ですが
タイヤ経由で充電出来る素材の開発という新発想。  


石炭を使った蒸気機関車が現在では架線からの給電による電車と
なったように、自動車も走行、駐車中に充電できる未来が?!
現在で未開発技術ですが、発想が面白いですね。
タイヤが走行と給電の役割り担う時代が来るかもしれません。
~小菅氏の東京モーターショーレポートでした♬

さて、天然ゴム相場。
TOCOM天然ゴム先物相場(RSS)、8月以降は3カ月にわたって
155~175円をコアとしたボックス相場を続けてきましたが、
期先限月は足下で上昇基調を強めています。


ただし産地相場は安値低迷状態が継続しており、TOCOMゴム先物も
期近限月は安値に低迷したままですので、先物価格上昇は株式市場の堅調に
連れた投機性のつよいものだと小菅氏。

ただし、ゴム独自の材料として菌類の病害である「ペスタロチオプシス」の
感染拡大が懸念事項となっており、今後のニュースに注意。
インドネシアからマレーシア、最近ではタイ南部へと感染地域の
拡大が報告されています。感染地域ではイールドがほぼ半減することが分かっています。


季節要因的には、これから増産期入り。決して強気できる相場ではありません。
ただし、小菅氏のよるとゴム相場は12月~翌年2月にかけて反発するアノマリーがあり、
過去10年、20年、30年のいずれも12月~2月は50%以上の上昇確率が。
ということで、11月まではダウンサイドリスクを想定しながらも
安値を拾う好機が?! 

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で小菅さんの解説をお聞きくださいね。

貴金属市場の動向と今後の見通し [大橋ひろこコラム]
2019.10/31 大橋ひろこ 記事URL

金相場は、今年6月初旬まで1266~1,346ドルのレンジ相場を形成していましたが6月19日FOMCでの声明文が利下げを示唆するハト派の内容であったことからドルの先安感が強まりレンジをブレイク。その後、米中通商交渉への不透明感から9月4日に1,556.65ドルの高値を示現、現在は1500ドルを挟む攻防で再び膠着相場に入っています。

昨日10月30日のFOMCでは今年3回目となる利下げが発表されるも、予防的利下げの終了が示唆されたことから、金相場には大きな材料とはなっていません。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんかぶ商品投資部門アナリスト森成俊さんをお迎えしお話を伺いました。

米10年債の利回りは2018年10月には3・2%台まで上昇していましたが、
1年後となる今年10月は1.80%台での推移。
昨年10月は株式市場が大きく崩れましたが、
今年は低金利環境がリスクテイク相場を演出しているようです。

低金利は金市場にとってポジティブですが、
同時に株式市場にとっても支援材料であり、
株も金も高値圏での推移となっています。


NY金先物市場では大口投機家のポジションの買い越しは、
9月24時時点で31万2,444枚まで拡大しました。
現在では、中東情勢の落ち着きから25万枚台にまで縮小していますが
まだ買い越し幅は大きいですね。

金ETFであるSPDRの金保有高は10月30日時点で915.5トンまで増加。
機関投資家らは、金市場へと資金をシフトしている傾向が見て取れます。

GFMSが5月1日に発表したゴールド・サーベイ2019によると、
昨年の各国中央銀行など公的部門での金の需要は536トンとなで、
2017年の366トンから大幅に増加。
2012年に544トンを記録して以来の高水準となりました。
地金、金貨の投資需要が2017年の1,031トンから923トンに減少した分を
補う恰好となっています。


プラチナですが今年3月上旬から4月上旬にかけて南アの鉱山スト、
電力不足による減産など上昇基調となり、
4月8日には昨年5月以来の高値となる915ドル台に上昇しましたが
上昇は長続きしませんでした。
プラチナは中国の景気動向、自動車販売台数がカギを握る側面が大きいのですが
2019年1-9月の中国の新車販売の累計販売台数は10.3%減の1,837.1万台。
減少率は縮小しているが、通年で前年比2ケタ減となる不安があります。

プラチナETFの現物保有量は28日時点でNYが24.34トン、南アが31.70トンです。
6月のFOMC前の6月17日はNYが21.16トン、南アが31.62トン。
金のETF現物保有量が大幅増となったのに対し、プラチナは微増。

プラチナ相場の今後は?!
詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で森さんの解説をお聞きくださいね。

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