ゴールドと原油展望、ゴールド西暦末尾「9」アノマリー [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.04/27 大橋ひろこ 記事URL

フランス大統領選挙、北朝鮮の記念イベントに向けての有事勃発リスクなどを警戒したマーケット。イベントが想定した事態へと発展しなかったことで株式市場には買戻しの波が押し寄せ、売り込まれていたユーロが買い戻されるのと同時に、リスク回避で買われていた円高の揺り戻しも大きくなっています。有事に物色される金は緊張緩和から下落に転じていますが、ここからのポイントは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケットアナリスト菊川弘之さんにお話を伺いました。

足元では株高と逆相関となってゴールドは下落していますが、
それでも上昇トレンドを維持しているため、再びリスクイベントが
意識されることがあれば、金市場に資金流入もありそうです。

短期的には、6月FOMCに向けて再び米金利動向も意識される展開と
なる可能性もありますが、菊川さんは長期的には金は上昇トレンドを描くと指摘。
特に西暦末尾が9の年は陽線確率が図抜けて高い(40%にも上る)アノマリーがあり
オリンピック前年にはゴールドが大きく上昇する可能性が。
(1975年~2014年までを検証)

3月急落となった原油市場も4月に持ち直しましたが、再び軟化中。

原油先物市場にはファンド勢のロングが積みあがっており
3月の急落はファンド玉のふるい落としにもつながりましたが
足元では3週連続でファンドの買い越し残が増加しており、
再びロングが積みあがってきています。

大局で見れば50ドル±5ドルでのレンジ相場を形成していますが、
世界需給、米国在庫、米国シェール、OPEC減産と中東紛争リスクが
複雑に絡み合い、どれも突出した材料となっていないことから
膠着状態に陥りつつあるように見えます。

ここからの価格変動要因、ポイントとなるイベントなどについて
菊川さんに伺いました。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

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当番組を毎日放送しているコモディティの情報発信基地、
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レンジが続く原油相場、ここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2017.04/26 大橋ひろこ 記事URL

OPECの減産合意の遵守率は意外に高かったものの、米国の原油在庫増で供給過剰感が高まったことで3月、WTI原油価格は50ドル台のレンジを下方ブレイク。米国の商業用原油在庫が5億3千万バレルと市場最高になり、また石油掘削リグの上昇が弱気材料となりました。OECD諸国全体で第1四半期は、在庫増となっています。

3月末からリビアでの武装勢力による生産減少、OPECは6月以降も減産を継続するという観測から原油価格は下げ止まり、4月6日の米軍のシリアの軍事基地への攻撃で、地政学的な不安要因により再び50ドル大台を回復。しかし、50ドルレンジを維持するのは難しく、価格は再び40ドル台へと下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治さんに原油市場を取り巻く材料と
今後の展望を伺いました。

ここからの原油市場の最大の関心は5月25日のOPEC定例総会。
現時点では減産の継続が決定されることを前提とした価格となっているため、
足並みが乱れることがあれば価格の下落要因となります。
市場予想通り減産延長が合意されたとしても、
これまでのような高い遵守率が維持できるのかどうかがポイントとなってきます。


米国のシェールオイルの生産回復も弱材料。
EIAは2017年のシェールオイル生産を日量60万バレル増と予想していますが、
藤沢さんはこの数字に懐疑的。日量100万バレル増にまで膨らむ可能性を
指摘されています。50ドルにまで原油価格が上昇してくると、シェール生産も
採算が見合うため、足元では増産基調がトレンドとなっています。

対して米国のガソリン需要は思ったほど伸びていません。5月末から
ドライビング・シーズンに入るので、需要増が期待されており
IEAは2017年の世界の石油需要を前年対比日量130万バレル増としているのですが、
足元の世界経済状況では、あまりに楽観的な予想のような気がしますね。

米国の対イラン制裁の復活もささやかれ、シリア、イラク、IS,そして
アラブ/イスラエル紛争激化と中東の不安定化は価格高騰要因となりますが
地政学上のリスクが価格を引き上げた場合、その高値は長期化しないものです。

藤沢さんに今後の価格動向を展望いただいています。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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下げ止まらぬゴム相場、ここから [大橋ひろこコラム]
2017.04/19 大橋ひろこ 記事URL

ゴム相場の下落が止まりません。TOCOMゴム先物価格は今年1月末の直近高値366.7円から足元では200円割れまでの大幅下落となっています。昨年から秋から今年の年明けにかけゴムの価格が大きく上昇。この背景には人民元安からの投機的な資金流入も指摘されていますが、価格上昇によって生産各国の生産意欲が高まったことからタイ、インドネシア、マレーシアの生産大手は2016年3月から8月までの半年間、合計61万5000トンの輸出削減策を講じたことで国際天然ゴム価格は、さらなる上昇を演じていました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は商品アナリスト小針秀夫さんにお話を伺いました。


今年1月末に向けて歴史的な大相場を形成したゴム相場ですが、
価格上昇とともに輸出削減策は打ち切られたことや
2016年の輸出削減策で備蓄過剰となった生産最大手タイが
今年1月、2月、3月、と立て続けに備蓄在庫の売却に動いたことが
相場の崩壊のきっかけとなりました。

また新車販売台数で世界第2位の米国の販売台数が落ち込んでいることも
圧迫要因です。米新車販売台数の3月統計は155万5859台で
前年同月比1.6%のマイナス。前年割れは今年に入ってから3カ月連続。
新車販売台数の落ち込みは、それだけ新車装填用のタイヤ消費が
減ることにつながりますね。

一方で中国の自動車販売台数は、小型車減税の効果により
2016年は前年比13.7%増の2802万8000台と過去最高を記録しています。
今年3月の中国新車販売台数は254万2900台となり前年同月比4.0%増。
今年から減税が縮小したものの販売は堅調な流れを維持しており、
1~3月の販売累計は前年同期比7.0%増の700万2000台に達しています。

中国汽車工業協会は年初の時点で2017年の新車販売台数を
「前年比5%増の2940万台」と予測していますが、
この5%の伸び率を基準にすると、2017年の中国の天然ゴム生産は
2016年の推定値535万トンから560万トンまで増える計算で、
今年の推定増加量は25万トン。こちらはゴムの強気要因ですが、、、

ここからの見通しはオンデマンド放送で小針さんの解説をお聞きくださいね。



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2017年度 コモディティ市況~有事の金買いは正しいか [大橋ひろこコラム]
2017.04/13 大橋ひろこ 記事URL

ドル建て金価格が急伸していますが、米国がシリアを爆撃した瞬間に金価格が大きく上昇したことから「有事の金買い」との解説が多く見受けられます。しかし、実際には爆撃を受けて上昇した分はその日のうちに上げ幅を削っており、その後の上昇はトランプ大統領が「ドルは強すぎる」と発言したことによるドル下落によるところが大きいと思われますが、有事の金買いという教科書的な値動きに乗るのは正しいのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケット・リスク・アドバイザリー代表 新村直弘氏をお迎えし
2017年度のコモディティ市況展望をお話いただきました。

新村さんは、常に有事に金が買われるわけではないと指摘します。
同時に原油価格が上昇しているかどうかが肝要。
金はインフレ資産。インフレヘッジとして注目される側面が強い資産です。
今回の場合、攻撃対象がシリア、中東であったことから原油価格も大きく
上昇しました。これが今回、同時に金買いが起きた背景。


もし、原油価格が低迷、下落していた状態なら、
資金ヘッジとしてゴールドではなく米国債が選択されていたであろうと思われます。
米国債も安全資産、ディスインフレ資産ですね。

また、トランプ大統領のドル高けん制発言には
低金利のほうがいいとか、イエレン議長を敬愛するなどとした
FRBの利上げ、引き締めスタンスに圧力とも受け止められるフシが
ありありと感じられるのですが、こうした発言に驚いたマネーは
再びゴールド市場に流入した格好です。

原油市場は5月にOPEC総会を控えて、減産合意の延長ができるのか否かが
注目されることとなりますが、今回のシリア爆撃で、再びスンニ派とシーア派、
イランとサウジの対立の構図が出てくることが考えられ、
また非OPECであるロシアも今回、減産に協調していたのですが
皆が足並みをそろえて減産を継続するということが難しい状況になってくるかもしれません。


新村さんは世界の景気は悪くないと指摘していますが、
ここからは米国のドライブシーズンに向け需要期に入るいい時期ですが、
不和により生産国の抜け駆け増産などのニュースが出てくると
価格を保つことは困難とみられます。

このほか、新村さんには銅などの非鉄金属、穀物についても伺っています。
穀物市況は4年連続の豊作で、価格も4年続けて下落基調が続いていますが、
今年はむしろ価格上昇リスクを警戒する必要があるとのこと。


6月~8月にかけて穀物の受粉に悪影響を与える可能性がある
エルニーニョの発生が予想されているほか、
トランプ政権はオバマ政権時代の方針を維持し、
再生可能エネルギーの混合義務量を増加させる方針を維持しており、
工業的な目的で穀物需要、特に今年は大豆の需要が増加する可能性が。
総弱気である今は価格上昇がリスクとなります。

詳しくはオンデマンド放送で新村さんの解説をお聞きくださいね。

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ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!

金の魅力を伝え、関心を深めるためのこの時期恒例イベント
「ゴールドフェスティバル2017」が、
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金現物、金箔、アクセサリーから投資商品まで、限りなき可能性を持つ
「金(ゴールド)」について理解・関心を深め、
金の様々な魅力を伝えることを目的に開催している日本で唯一の
「金(ゴールド)」の祭典です。


当日は、"ゴールドのスペシャリスト"亀井幸一郎さんの講演や、
当番組コメンテーターでもお馴染み池水雄一さんと、
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フランス大統領選挙、リスクはあるのか?! [大橋ひろこコラム]
2017.04/06 大橋ひろこ 記事URL

4月は米中首脳会談、フランスの大統領選挙と注目イベントが目白押しです。株式市場は警戒ムードが強まっていますが、コモディティ市場の今後は?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の近藤雅世さんにお話を伺いました。


4月23日はフランス大統領選挙です。
国民戦線のマリーヌ・ルペン氏と「En Marche!(前進!)」の
エマニュエル・マクロン前経済・産業・デジタル相マクロン氏の
一騎打ちとなりそうです。ルペン氏が勝つとフランスのEU離脱を問う
国民投票が行われるということで、EU解体リスクにつながるとして
注目が高いのですが、まだ市場ではそれほどリスクを織り込んでいないようです。

フランスはEU最大の農業国でEUの農業生産額の3割
(668億ユーロ、約8.2兆円)を占めており農産品の輸出額は世界第2位。

ところが、現状は多額の補助金で農業生産者を支えているのが実態で、
農業基盤の弱体化が進んでいます。
東欧・南欧から安価な農産物や加工品が流入しているためで、
ハンガリー産フォアグラの価格はフランス産の5分の1、
ワインやチーズ等の加工品もEUからの輸入に押されていて、
フランス農家の収入は以前に比べ3~5割減少、
農業従事者らによるEU離脱への思いは強いようです。

この農業従事者らの支持を集めているのがルペン氏であり、
彼らの票田を甘く見てはいけないのではないか、と近藤さん。

ルペン氏勝利の可能性は捨てきれません。

EUの統一を支えているのはドイツのメルケル首相と、
フランスのオランド大統領でした。フランスはドイツと共に
EUの屋台骨を形成しているためフランスが抜けたら、
EUは解体するのではないかとの指摘も。

また、7月17日以降ギリシャは再び借金を借り換えなければならないのですが
すでにIMFがギリシャを見限っており、ドイツの支えがなければ
ギリシャ政府や銀行は破たんする恐れがあります。
フランス大統領選挙と9月のメルケル首相の地位を問う
ドイツの総選挙はギリシャの行く末を占うカギとなってきます。

EUが混乱に陥れば資金はリスクマネーから逃避し
セーフヘブンとしての金に移る可能性が高いと
近藤さんは解説くださいました。

4月23日の第一回投票で過半数を獲得する候補者がいなければ
上位二名で5月7日に決選投票が行われます。

また、近藤さんには穀物についても伺いました。
南米の生産は順調で中国等に輸出されています。
3月末に発表された米国の作付意向面積では
2017年度は大豆の作付けが大幅に増えてトウモロコシが減少する見込み。

近藤さんは過去10年間の価格データを分析、
4月1日にトウモロコシや大豆を飼っていると6割以上の確率で
7月末までに価格は上昇していると指摘。
4月時点では今年の作物の出来がどうなるかわからないので
とりあえず買おうという意欲が強いためではないか、
ということですが、さて?!

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。

大豆:コーン比価と2017年小麦の作付面積大幅減 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.04/05 大橋ひろこ 記事URL

豊作に売りなし、とは言ったもので。

2016年度の大豆・トウモロコシ・小麦などの穀物は4年連続の大豊作。ところが、豊作の可能性を織り込みながら下落が続いていた穀物市場は2016年秋口に底入れし反転上昇。9月頃から2017年1月まで5か月もの期間、上昇を続けました。豊作を材料に売り込まれた市場は豊作がほぼ確定したことで買い戻された格好ですが、半年近くも上昇するとは...。

ただし、1月中旬に大豆が先行しトップアウトしてからは総崩れ。

4月に入ってそろそろ需給相場から天候相場が意識され始める時期ですが
下落の波はまだ止まる気配がみられません。

皆様ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコンチネンタルライス代表取締役 茅野信行氏にお話を伺いました。

大豆が先行して下落を始めたのは
「大豆が買われ過ぎて、割高になっていた」からだ、と茅野さん。
大豆は1月17日に10.75ドルでピークアウトしてから9.80ドル台をうかがう展開ですが
1月時点での大豆とトウモロコシの比価は2.8~2.9倍にもなっていました。

教科書的には大豆がコーンに対して2.3~2.4倍前後の価格水準となるのが
価格が均衡した状態と言われていますが、随分と大豆が高かったことがわかります。

現在の比価は2.46倍、いいところまで割高は修正されてきましたが、、

茅野さんは、現在南米産大豆の収穫期でハーベストプレッシャーがかかりやすく
まだ下値を確認したとは言えないと指摘。
1月くらいまで南米には雨が少なく、不作となるリスクが囁かれていましたが
(1月中旬までの米国産大豆の値上がりの背景にもなっていた)
その後恵みの雨が降り、一転市況は豊作を織り込む形で下落。
そして、その南米産大豆は3/20頃から収穫が始まっており、
農家の売りにさらされやすい時期になってきているのです。

トウモロコシの12月限りを2.4倍すれば大豆の理論値になります。
3.80ドル×2.4倍=9.12ドル
茅野さんは理論的には時間をかけて9ドル付近まで下落するリスクがある、と解説くださいました。

また、この先2017年度の穀物市況については小麦相場に注目とのこと。
3/31発表の作付意向面積では小麦全体で4,605万9,000エーカーと
前年比で8.16%減少する見通しとなりました。

茅野さんは、穀物トレーダーとなり穀物市況を見続けてきた38年間で
5000万エーカーを割り込む数字を見たことがないと驚かれていました。

これは昨年小麦が豊作で売り込まれて割安となったことに起因していると
見られますが、マーケットはこの数字にも大きな反応はありません。

今年、天候リスクなどが生じた場合最も敏感に大きく反応するのは小麦相場と
なりそうです。茅野さん曰く、大相場は何時も小麦から、だそうですが、
今年の作付予定が歴史的に減少する見込みですので、
大相場の芽があるのかもしれません。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

何故WTI原油市況は47ドル台へ下落したのか? ~米国在庫と生産量 [大橋ひろこコラム]
2017.03/29 大橋ひろこ 記事URL

WTI原油価格は2016年11月のOPEC総会で減産合意が決定した後50ドル台へと上昇、その後4か月近く50~55ドルでのレンジ相場が継続していましたが、3月に入って50ドル大台を割り込んでレンジを下方にブレイクしました。その背景は?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は石油ガスジャーナル顧問 山内弘史氏に原油市況を取り巻く環境と今後について伺いました。


1.超高水準を続ける米国の原油在庫状況

このところ市場が材料視しているのは米国の在庫と生産量。

3月17日の米国原油在庫 5億3300万?にまで拡大しました。
1982年からの統計上、過去最大にまで積みあがっています。

前々年同期比では123.1%となりました。

2016年12月30日からほぼ11週連続で増加しており、5400万?もの増加です。
(統計が減少したのは3月10日の前週比20万?のみでした)

 
米国在庫が高水準にあることは今に始まったネガティブ材料ではないのですが
マーケットが材料視しているのは「クッシングの原油在庫」

クッシングというのは石油の集積地。ハブ地点です。
このクッシング在庫の貯蔵能力は8200万?とされていますが、
セキュリティ面などからオペレーション上は満タンにするわけにはいかず、
上部5%は空けなくてはならず、下部10%部分はゴミなどが堆積するため
計算されません。実際は上下のスペース部分を排除15%割り引かないとなりません。

つまりオペレーション上はクッシング在庫貯蔵能力は
6970万?が最大貯蔵量ということになるのですが、
最新のデータでは6800万?にまで在庫が積みあがっており、
ほぼ満タン状態にあることが嫌気されています。

2.米国の原油生産量がジリジリと増加

在庫の増加には米国の原油生産量の増加が上げられます。

2016年7月の845万?から2017年3月には913万?にまで日量70万?も増産となっており
OPECが1月から日量90万?減産したところで、
OPECの減産分は米国の生産増でほぼ帳消しとなってしまっています。
リビア、ナイジェリアは増産していますしね。


3.米国の原油増産は石油掘削稼働リグ数の増加に並行している

米国シェール生産を占う掘削リグ数は
2016年5月27日には316基まで減少しましたが、それが底となって増加に転じ
2017年3月17日には631基にまで倍増しています。
1月20日の週から10週連続の増加で652基に。

また、山内さんによりますと水平坑井を掘削しても
直ちに生産をしていない坑井が多いとのこと。
つまり、原油価格が上昇してきたことで、設備投資が再開され
いつでも原油が生産できる状態にしてあるが、生産は価格を見ながら
待機中ということです。これが中長期的な増産を見据えているため
原油価格の上値を抑えてしまっています。


4.シェールオイル掘削コストの低下

 
また、この2年間の技術革新で掘削コストが18~33%も低下しています。
選択と集中で増産及び生産効率の高い地域にリグを集めて掘削しています。
シェール鉱床別にみて,特にリグ数を伸ばしているのがパーミアン・シェール。
30~50㌦/?まで採算分岐点が低下していおり
原油価格が50㌦台を維持していると増産できます。
40㌦台後半でも場所によっては増産可能だと山内さん...。


5.米国エネルギー情報局が予測する原油生産量

EIA米国エネルギー情報局によると
米国のシェールオイル生産量は4月も増産の見込みで
3月比で日量11万?増加しそうだとか。
4カ月連続の増産予測となっています。。



世界の需要は伸びており、2017年内には世界需給は均衡すると予想されていますが
足元では米国生産と在庫量が上値を限定的としそうです。

ここからの展望も含め、是非山内さんの解説をお聞きくださいね。

利上げ後上昇したゴールド、なかなか金と鞘縮小とならない白金 [大橋ひろこコラム]
2017.03/23 大橋ひろこ 記事URL

ゴールドが下値固く推移しています。3月のFOMCで市場の予想通り利上げが実施されましたが、材料出尽くしでドルが軟化、ゴールドが反転上昇を開始しています。
足元では、医療保険改革オバマケアの改廃法案に絡み、修正された新しいヘルスケアプランが23日の下院での審議が通らないのではないか、という懸念から株式市場が大きく下落してきたことで、一段高となっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はみんこも商品調査部門アナリスト森成俊さんにお話を伺いました。

テクニカル的には200日移動平均線(1,259ドル)が目前に迫るところまで上昇してきた金。
森さんは200日移動平均線超えなら1,300ドル目指す展開と指摘。


ポイントは米トランプ政権の動向と金融政策。
史上最高値の更新が続いたニューヨークダウは3月に入り調整局面入り。
21日は200ドルを超える下げとなりトランプラリー以降最大の下落を示現しました。
ダウが20,500ドル割れとなると、金への資金逃避が続き1,300ドルに向け上昇シナリオが強まる可能性も。


ただしETFの金現物保有高は今月22日現在、1,172.08トンで先月末の1,178.85トンから微減。
年初の1,159.85トンからは1.1%の増加していますが、勢いはありません。

ファンド勢のポジションは今月14日現在、10万6,038枚買い越しで、
2月28日の16万3,798枚から2週間で6万枚近く減少しています。
15日以降は増加に転じていますが、買い越しは12~13万枚台で増加の余地は十分にあります。

ドル建ての金価格は堅調も東京金先物価格は、為替の影響が上値を抑えています。
2月上旬から3月初旬にかけ上昇基調となり、今月2日に約1年ぶりの高値4,553円まで上昇しましたが
3日から急落となり、15日には4,403円まで下落。ドル円相場が110円までの円高となったことが影響しています。

プラチナと鞘関係はどうでしょう。
金とプラチナ価格の逆転現象が長期化の様相を呈していますね。
2017年のプラチナ供給過剰予想やドル高、南アランド安が弱材料となっていたプラチナ市場。
年明けから金の上昇に支援され反発しています。
2月27日には昨年9月27日以来の高値となる1,044ドルまで上昇しましたが、
3月に入りドル高か軟化し9日に931ドルまで下落、その後、下値を切り上げているのですが
974ドルで戻り一杯の相場。金とのサヤは280ドル以上に拡大してしまいました。

ここからの展望は?!

詳しくは森さんの解説をお聞きくださいね。
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ここで、東京商品取引所(TOCOM)からプレゼントのお知らせです。
TOCOMは、本日3月21日に新商品「プラチナスポット」を上場いたしました。

上場初日、プラチナスポットは出来高が21,606枚と、
ゴールドスポット上場時を上回る好調な発進となりました!!

「プラチナスポット」について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
http://www.tocom.or.jp/jp/platinumspot/ (外部サイト)


この「プラチナスポット」上場を記念して、
「TOCOM特製プラチナ1gインゴットカード」を番組をお聴きの方抽選で2名様にプレゼントいたします。
応募方法など詳しくはこちらのページをご覧くださいね。
http://blog.radionikkei.jp/trend/pspot.html

原油が先行していた?原油下落の背景と今後 [大橋ひろこコラム]
2017.03/22 大橋ひろこ 記事URL

21日㈫NYダウは4日続落で、下げ幅は237ドルとトランプラリー以降で最大。ドル円相場は111円台へと円高進行、日経平均は414円もの下落となった22日水曜日。米議会で医療制度改革法案(オバマケア)の代替法案が議会の承認を得られるかどうか不透明となっていることを材料視、トランプ政権や共和党の指導力への疑念が高まっがことが背景にあったと指摘されています。また、3月のFOMCでは予想通りの利上げが実施されましたがFOMCメンバーの利上げ見通しが高まらず、米国の長期金利は低下し、ドル売りが加速しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田至知さんに
原油市場の動向と今後の見通しを伺いました。



ドル安であれば、国際コモディティ高、、、のはずですが、ゴールドが教科書通り
上昇する反面、原油は下落を続けています。逆に、原油の下落は3月10日前後から
始まっており、マーケットの変調は原油市場が先行していた、と素直に見れば
今回の波乱の前にいち早くリスク回避に動けたかもしれません。。。



WTI原油は11月のOPEC総会での減産合意以降50ドル台でのレンジ相場が
続いていましたが、とうとう50ドルの大台を割り込みレンジを下方ブレイク。
原油下落の背景には何があったのでしょうか。



<3月の下落①・・・原油在庫の増加>

8日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週次石油統計で、
原油在庫が前週比820万バレルの大幅増加を示しました。
9週連続して増加したことや史上最高水準の更新が続いたことが嫌気されました。
9日、エネルギー業界の会合で、米シェール業者がシェールオイルの増産に
意欲を示したことも、原油の供給過剰への懸念を強める材料となっています。



<3月の下落②・・・石油掘削リグの増加>

10日には、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米石油掘削リグの
稼働数が増加を続けたことも下押し材料。


<3月の下落③・・・サウジ増産?>

 14日、石油輸出国機構(OPEC)の月報で2月のサウジアラビアの原油生産量が
増加したと示されたことを受けて、原油先物市場は7営業日連続の下落となりましした。
OPECの月報、二次情報源に基づく数値では、サウジの2月の産油量は
979.7万バレルに減少したものの、同国の自己申告ベースの数値では
1001.1万バレルに増加していたのです。
サウジ当局は、両者の相違を「在庫調整など操業上の要因によるもの」
と説明していますが、市場では、自国の大幅減産にも関わらず、
原油在庫がなかなか減少しない状況にしびれを切らして
市場シェアを確保する動きに出たのではないか、
という懸念につながったようです。


今後の原油価格動向のポイントとなる材料は?!

5月25日にはOPEC総会があります。

芥田さんに伺いました。詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説を
お聞きくださいね。


利上げきっかけに上昇に転じたゴールド、ここから [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2017.03/16 大橋ひろこ 記事URL

暴落説まで飛び交った3月15日。オランダ選挙にFOMCトランプ大統領の予算教書など様々なイベントが重なることから警戒が強まっていましたが、ゴールドは利上げ織り込みとその先の金利引き上げのペースアップの思惑などから軟調地合いが続いていました。市場の大方の予想通り、15日の3月のFOMCで0.25ベーシスの利上げが実施されると、ゴールドは反転、ドル建て金価格は1200ドル近辺をウロウロする展開でしたが、FOMC後に一転上昇に転じ1220ドル台へと駆け上がりました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎氏をお迎えしゴールド市場の値動きと
今後のポイントを伺いました。

亀井さんは、FRBは上げられるときに上げておきたいという想いが強くも、
2月中は市場が利上げに懐疑的。3月利上げを全く織り込んでいなかったことから
3月利上げをマーケットに織り込ませようとFOMCボードメンバーらのタカ派発言が
相次ぎました。2月28日ダラス連銀カプラン総裁の
「インフレ対応で後手に回らないよう、近い将来に利上げする必要があるだろう」
との発言を皮切りに、ダドリーNY連銀総裁、ウィリアムズ総裁、ブレイナード理事に
フィッシャーFRB副議長、イエレン議長とFOMCボードメンバーらによるタカ派発言が
3月利上げが確実というセンチメントを醸成しただけでなく、
その後の利上げのペースも年3回ではなく4回になるのではないか、と
前のめりに動いたことが、ゴールドの下落につながっていたと亀井さん。

実際には、金融引き締めに積極的にタカ派の姿勢が強まったという内容ではなく
経済見通しや金利の見通しが昨年12月時点からほとんど変わっておらず、
前のめりに上昇していた米国債利回りが低下するとドルが下落。
ゴールド市場ではショートカバーが大きく入った格好で
ゴールドが急反転となったのです。

ここから市場の目は欧州と米国発の政治リスクに移ることで
ゴールドは下値固く推移しそうです。

オランダ選挙に波乱はありませんでしたが
焦点は4、5月のフランスの大統領選挙。5月には国民議会選挙があります。
昨年の英国に続きEU離脱派が勝利する可能性もゼロではありません。

こうした欧州の政治問題がマーケットの不安要因としてゴールドを支えると
考えられるほか、ECBはいよいよ追加の緩和ではなく出口を模索し始めたとの
スタンスの変化がユーロの上昇をもたらしており、相対的にドルが下落すれば
これもゴールドの下支え要因となってきますね。

また、2016年は静かだった実需、インドが動きそうです。
昨年突然に発表されたインドルピーの高額紙幣の使用禁止でキャッシュ不足に
陥ったインドは、秋の婚礼シーズン期に婚礼が見送られるケースが多く発生しました。
次の婚礼シーズン期は4~5月。ここで先送りされた婚礼需要が増すことが予想され、
この時にゴールドの需要が高まるとの期待もあるようです。

4~5月に向けてゴールド相場が大きな山を描くかもしれません。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

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