為替リスクの備え方 [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.10/30 山本郁 記事URL

外国債券などの“外モノ”を使うと、為替リスクで成績が変わる…なんてよく言われます。
投資信託の成績も為替の影響で最終的に基準価額が振るわないということがここ数年見られます。
円だけが買われる構図が続いてセオリー通りの通貨分散が効かないので、為替リスクがファンドの成績を直撃しているのです。
しかし、普通でない今のこの状況に、対応していかなくてはなりません。

そこで注目されるのが為替ヘッジ。
為替ヘッジを使えば、様々なリスクの一つである為替リスクをほぼ避けることが出来ます。
全ての商品という訳ではありませんが、為替ヘッジありorなしを選択できるものがあるのです。

選択なんて何も、為替リスクを避けるために当然ヘッジありを選べばいいんじゃないの?
いいえ。必ずしも、そうとは言えないんです。
ヘッジあり、つまりリスクを避けることを選ぶことにより、失うものや、余計に払うものが発生してくるんです。

まずはコストです。
為替ヘッジの仕組みですが、為替予約という予約取引を使うことで将来決済するレートが確定できます。その代りに売る通貨の金利を放棄。買う通貨の金利となります。
この金利差がヘッジコストになるのです。
使用する2通貨の組み合わせによってはコストが安くなる…この通貨のペアならヘッジありを使っておいた方が良い…という判断が出来るわけです。
今日も日銀が金融政策決定会合で資産買入れ資金11兆円増額と発表したように引き続き金融緩和の傾向ですが、低金利同士の組み合わせならコストの影響が軽い訳です。
投資先の金利が高いと金利差が大きくなるからコストが運用成績の足を引っ張ってしまいます。

ただ、押さえておきたいのは、為替ヘッジありはスタンダードではない!ということ。

今が普通の状況でない(世界的低金利)から、為替ヘッジありがよく使われていますが
為替ヘッジあり…ということは、為替のリスクを避けられるけれど、為替の旨味を放棄することでもあるのです!!
多くの方は円は持っているけど外貨が無いから投資信託で分散投資しているのですが、その投信の魅力が限定されてしまうわけです。

本来、金利が正常な時は、為替ヘッジなしがスタンダードなんです。

投資信託って本来中長期でどっしり構えて取組むものですが、為替ヘッジについてだけは柔軟に考える必要があります。
野尻さん曰く「為替ヘッジはお料理の塩加減のようなもの」
たとえばアサリを調理する場合、季節によって含んでいる塩分が違うので調理する時に塩加減を調整しなくてはなりません。

今なら、ありとなしダブルで行って、今後の動向でどちらか降りるというのも今に生かせる考え方かも…ですって!

野尻さんの解説はオンデマンド放送でお聴き下さいね。


外債リスクに備えよう [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.10/23 山本郁 記事URL

先週は外国債券の商品をいろいろ見ている中で最後に出てきた「通貨選択型」
債券の商品なのに、こんなにリスクが高いの!?って驚きました。
通貨選択型はリスクを積み上げることで利益をひねり出した商品。
今日は、そのリスクの積み上げの仕組みを詳しく教えて頂きました。

まずリスクの一層目
ここはファンドの値上がり益とその収支。仕組みで言えば普通の投資信託の商品と同じです。
ただ、新興国の国債やハイイールド債など、リスクの高めの投信がもとになっています。

リスク二層目…ここが通貨選択型の最大の特徴を作り出している部分。
為替ヘッジプレミアム(二通貨間の短期金利の差)で高いリターンを稼ぎだしている訳です。
この二国間の金利の差が縮まらなければ為替ヘッジプレミアムが貰えますが
差が縮まってくるとプレミアムも減ります。
そして、更に縮まってくると今度がコストが発生し、為替ヘッジコストとしてマイナスになってしまいます。
そして新興国によっては資金の流入・流出を防ぎたいという理由で為替予約が出来ないためにノン・デリバラブル・フォワード(NDF)を使って仕組みを作っている場合が多いそうです。
これが更に分かりづらい。
通常の為替予約と乖離が生じて思っていたのと違う結果になることも。
通貨選択型は、この二層目で稼いでいる訳ですが、翻って大きなリスクにもなる訳です。

そしてリスク三層目
選択した通貨と円との為替変動がリスクとして積み上がります。
よく「通貨選択型」商品のパンフレットなどに、為替ヘッジって記載されているので
為替はヘッジされているので心配ないと思われている方が多いのですが
それは二層目のこと。
この三層目ではヘッジはされていない、つまり為替リスクがあるのです。

この低金利の中で、分配金200円、なんていう破格の分配金をひねり出すために、このような複雑で高いリスクの仕組みが生み出された…それが通貨選択型の投資信託なんです。

三層全てが上手くいっていないと良さが出ない通貨選択型…野尻さんはこれを、かつてブームになったテレビデオに例えて説明してくださいました。

テレビとビデオが一体化した商品なので、両方上手く作動していればコンパクトでスタイリッシュな家電ですが、どちらかが上手くいかないとテレビだけ、ビデオデッキだけにしては大きすぎ。
野尻さんも私もこのテレビデオに、ビデオを詰まらせてしまってビデオデッキが使えなくなったという経験をしているのですが
ビデオの修理をしたくてもその間テレビを見ることが出来なくなるので、ビデオが詰まったままにしてしまったのです(笑)

高い分配金がどうやって捻り出されているのか仕組みと、高いリスクを理解して投資するのは構わないけれど、分配金の額だけを理由に選んでいる方がいたら、自分がそれだけのリスクを取りたいのかどうか改めて考えてみて下さい。

詳しい解説はオンデマンド放送を聞いて下さいね!


外債のあれこれ [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.10/16 山本郁 記事URL

債券というマイルドな響きを持ちながら、日本国内債券に比べるとぐっとリスクが高くなり
時に想像を超えるリスクを負うこともある外国債券。
今日はこの外債を具体的に見ながら、どんなリスクがあるのかを勉強していきます。

まずは国債
米国債やドイツ国債など、日本国債と同じで信用性は高いのですが、金利は低い。

そこでもう少し値動きが欲しいと開発されたのが、ソブリン債
これは格付けの高い国と政府機関が発行する債券で運用するファンドで
信用性が高く、国債よりは高いと言っても利回りは低めです。

さらにもう少し値動きを…という方には、ハイイールド債
ジャンク債とも言われますが、利回りが高く、裏返せばリスクも高め。
利回りの高い、発行体の信用度の低い債券の中で、比較的安全なものを厳選しているファンド。
債務不履行のリスクも秘めています。

ここまで外債の中でもリスクがマイルドなものから順に見てきましたが
次は別格にリスクが高くなる商品。
それは、通貨選択型といわれるものです。

思わず、「え!?」 っと声を上げてしまった私。
だって、通貨選択型のファンドって、一時期、普通にバンバン販売されていませんでした?
野尻さんが「別格です」って前置きするほど、リスクの高い商品だったなんて!

通貨選択型は、ハイイールド債などをベースにして、そこに無関係の国のリスクを重ねることで分配金を高める工夫をされた商品。
言い換えれば“分配金を捻り出すために作ったしくみ”です。
例えば、米国のハイイールド債にブラジルレアルの通貨を選択して乗せ、その2国間の短期金利の差益を得て、それを日本円で受け取ろうというもの。
つまりハイリターンを得るために3層の複雑な構造になっていて、
先ほどの例で説明すれば、ベースの米国ハイイールド債の運用、米ドルとレアルの為替、レアルと円の為替、全てがプラスに働かないとハイリターンを得られない商品なんです。

よく知らないと、債券だし、通貨を自分で選ぶことが出来るし、沢山売り出しているし…何か安心…なんて思いがちですが
その実、相場の値動きを読むことが出来る投資家にしか扱えないと言ってもいいほど複雑でリスクが高い商品なんです。

投資したいなら、そこのところを理解してから、購入してくださいね!!

野尻さんの詳しい解説はオンデマンド放送で!!

そしてお知らせです!
12月2日、ゴールドの祭典「TOKYO GOLD FESTIVAL」が開催されます。
司会は水・金曜キャスターの大橋ひろこさん♪
今回特別に、マーケットトレンドのリスナーの皆様を御招待します。
詳しくはこちらまで!


外債ファンドで起こりがちな事 [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.10/09 山本郁 記事URL

IMF国際通貨基金・世界銀行年次総会が
今日から東京の有楽町を中心に開幕しましたが
それに先立ってIMFから発表された世界経済見通し。
世界経済の成長率は7月予想時の3.5%から3.3%に下方修正されました。
これは、世界全体で労働収入が現象しているということ。
労働収入がダメなら、運用で頑張りたいところ。
で、ついリターンの高い方へと行がちですが、今は機関投資家でもリスクを避ける指向。
それなのに私たち個人投資家がリスクをとるのは普通に考えても難しいでしょう。
運用は自分の裁量で出来るところで希望に繋がるツールであって欲しいというのが野尻さんの考えです。

さて、そんなところも踏まえて今週も外国債券ファンドをみて行きます。
外債は債券要因と為替要因の二つを見ることが大切です。
運用自体は一時期よりも持ち直してきていますが、為替の影響で基準価格が安くなってしまっています。
通貨別構成比で同じファンドの一年前と比べてみると傾向が見えてくるのですが
アクティブ型はユーロの割合をかなり下げてきており、そのように状況に合わせて割合を変えることが自由なのですが
インデックス型は特定の指標をベンチマークにして、その基準の比率のままなので
この現状でもユーロを40%も組み込んでいるものもあり、イタリアもスペインも入っているまま…。
今後の好転を期待して今貯めていれば良い結果に繋がることもあるかも知れませんが
自分の気持ちとずれたままで保有しているのであれば、手放さなくとも一旦お休みするのも手です。
問題は、自分がユーロを保有していることを知らずに持っていること!
特にインデックスファンドをお持ちの方は、自分で思っているよりもユーロを持っている可能性があるので、一度自分の資産を全部調べてどれだけの割合でユーロを保有しているか確認してみて下さいね。


債券ファンドで冒険するなら [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.10/02 山本郁 記事URL

先週は債券ファンドの中でもリスクがマイルドな国内債券を色々見てみましたが、今週から少しリスクの高い世界へ冒険して行きます。

松竹梅の梅から上の世界も見てみましょう!
…ということ。

ただし、決して冒険をお勧めしているわけではありません。
リスクの高い世界を知ることによって、自分の意に反して高いリスクを取っていた人も、それを知って低いリスクに戻すことが出来ます。
かといって、全く冒険はしないとなると普通の預貯金と変わらないことになります。
誰だってお金は増やしたいもの。だから投資対象を選ぶとき、つい利回りの数字の高さばかりに目が行ってしまいがちですが、高めの金利には必ず理由…リスクがあります。
“何故、その高めの金利がつくのか”
“そのリスクを背負えるのか”
この2段階の判断が必要になります。

今まで見てきた債券ファンドからもう少し冒険するというのは、ズバリ外国債券ファンドを見て行こうということです。
外国債券と国内債券の大きな違いといえば、為替リスクを伴うということ。
国内債券ファンドなら、「国債と社債の組み入れの割合」や、「ファンドの残存期間」、「コスト」が選ぶときのポイントになりますが
外債ファンドになると、ここに、「為替動向」と、「投資対象が分かりづらい可能性がある」ということが加わります。

まずは外債ファンドの商品性を改めて確認すると
“外国の政府や企業などが外貨建てで発行する債券”に投資する投資信託です。
債券だから利子が主な収入源、収益源となります。
そして毎月分配型などでは利子による収入に加え、元本を取り崩すというケースもあるので
分配金に占める利子の割合を確認する必要があります。

普通の投資信託と同じように毎月分配型中心に人気が高く
投資対象や格付けによって名称は様々ですが
ソブリン債、エマージング債、ハイイールド債など、聞いたことがあると思います。

これら外債ファンドの中でもリスクの強弱があり
比較的マイルドなものが、外貨建てMMF(追加型公社債投資信託)
低リスクで短期で運用しているのがマイルドとされる所以なのですが
そのMMFでも、一部の証券会社でユーロの外貨MMFが近々繰り上げ償還されると発表がありました。
短期金融市場の金利が低下しており、見通しが厳しく、低めの金利ですら回すことが出来なくなる可能性が出てきたからです。
マイルドイメージのMMFですらこんな状態…それが今のマーケットです。
特に外国債券で海外に自分のお金を送り出すなら慎重にならないといけないですよね。

投資も旅行と一緒です。
国内だけでなく海外にでるのは大変なんです。


国内債券ファンドの実情 [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.09/25 山本郁 記事URL

「Jボンドって、ジェイムス・ボンド?」なんてボケをかましてしまった私。
モチロンそんなわけありません。今日のお話の中に出てきたファンドの名前です。
今日は、イメージし易いように具体的に銘柄を挙げて説明をしていただきました。

債券ファンドを選ぶポイントの1つめは“国債と社債の割合”です。
社債が多いほど値動きがでるので、低リスクの中でも若干強弱をつけることができます。

まず、コストにこだわる方にお勧めなのは、野村BPI総合に連動を目指すインデックスファンド。
具体的なファンド名を挙げると「日本債券インデックスe」など。
コストは購入時に2.1%(ノーロードのものもあります)
信託報酬は年率0.3885%と、株に比べるととても低コスト。
ただし、いくらコストが安いと言っても非常に微妙な違いなので、わざわざ新しく口座を開設してまで購入をお勧めするものではありませんので!

次に国債オンリーのファンド。
国債オンリーならコストをかけず自分で買える?って思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、ファンドのメリットがあるんです。
例えば「ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型)」
このファンドの信託報酬は2パーセント未満の時で0.315%かかります。
しかしこのファンドで上位に組み込んであるのが20年国債。
年利5.5%など昔の良かった時代の恩恵も受けられるのです。
このように個人では購入しづらい20年国債を組み入れることができますし、国債一つ一つ購入すると大変な金額になっちゃいますが、ファンドなら国債オンリーでの分散投資をすることが出来ます。

そして、社債の多いもの。
多少の値動きが欲しい方はこのタイプがお勧めです。
社債オンリーは無いですが、8割以上が社債というファンドは多いそうです。
例えば「ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド)」
最近、東京電力の社債を処理したので、そのため運用成績が落ちて直近は0.5%ですが
設定以来で見ると8.3%!
ふり幅が大きいのがわかりますね。

今日挙げた銘柄はあくまでも一例です。
購入をお勧めするわけではありません。
社債の割合、格付け、残存期間などに注目して、バランスよく組み入れているいわゆるラダン型といわれるファンドを選ぶと良いでしょう!

なお、国内債券は確定拠出年金(401K)にラインナップされていることが多いです。
この場合は税制でもメリットがありますので、まずは確定拠出年金への組み入れを考えた方が良いでしょう!
スイッチング(ファンドの乗り換え)もできますし、今はマッチング拠出(追加拠出)も出来ます。

詳しくはオンデマンド放送でお聴き下さいね!


地味だけど使える債券ファンド・その2 [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.09/18 山本郁 記事URL

“老若男女”をバシッと決めたいと張り切っていた野尻さん。
打合せの時はバッチリだったのに、本番で噛んじゃってがっかりしてました(笑)

さて、存在も値動きも地味な債券ファンド。
でもリターンは少ないけれど、リスクも梅レベル!
(マーケットトレンド特有のリスクメジャー、リスクを松竹梅で表現しています)
低金利時代に入って、運用でお金が増えた体験を味わっていない人が多いと思うので
ぜひ、リターンは少ないけれども、リスクが少ない、つまり成功しやすい金融商品として
債券ファンドに注目しています。

今日は、その特徴を、個人が社債を買う場合と比べて見てみます。

まず、それぞれの長所
債券ファンドは
●流動性が高い(いつでも買ったり売ったり出来る)
●(積立なら)500円から始められる
●分散効果

続いて社債の長所
●満期まで発行体が無事なら予定通りの利子が貰える
●保有している間、余計なコストがかからない

次に短所です。
債券ファンドは
●保有している間ずっとコストがかかる
●利回りが運用次第

社債は
●単価が高い
●流動性に劣る

ざっとこんな感じです。
それぞれの解説についてはオンデマンド放送をお聴きくださいね。

いかがでしょうか?債券ファンド。
投資なので絶対はありませんが、リスクが少なくて、わずかでも安定してお金を増やすことが出来る商品です。
まさに家族そろって、おじいちゃんもお子さんも老若男女、いつでも始められる金融商品なのです。

でも
「たかだか1%のリターンの為にコストをかけるってどう?」
って思う方もいらっしゃるでしょうね。
来週は具体的な商品を例に挙げて更に詳しく見て行きたいと思います。


地味だけど使える債券ファンド [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.09/11 山本郁 記事URL

どんな投資家にも守るスタンスのお金は必要です。
だからこそ、このところずっと低金利・低リスクの商品を勉強しています。

でも最近野尻さんが感じるのは、
投資ってリスクが高いもの…って刷り込まれている人が多いということ。
例えば「シニア世代ってどのくらい投資にお金を回してもいいでしょうか」って質問を受ける時。
投資に回せるお金の割合の目安に、100-年齢(%)という計算式があるそうですが、それによると60歳の方なら40%ってことになります。
それを説明すると「それって多くない?」って驚かれることが多いそうです。
そこには
●運用に向ける資産と生活費を分けることを理解していない
●投資はリスクが高いものという誤解がある
この二つがあるようです。
特に投資=株式投資というイメージがあるようなんです。

いつも聴いていて下さるリスナーさんはお分かりのように、投資には色んなラインナップがあります。
その一つが地味だけれど危機の時ほど役に立つ債券ファンドです。

その前に前回教えて頂いた債券ファンドの最新情報ですが、ソフトバンク社の社債の募集を今しているそうです。
5年物で税引き前の利率が0.74%。
100万円買うと1年で利子が5920円。5年で29600円になります。
普通預金なら、利率0.02%と考えて、1年で160円。5年預けても800円です。
それに比べれば、増えた感覚が得られますよね。

でも何と言っても社債はある程度のまとまった投資資金がないと買えません。

そこで注目されるのが債券ファンドなんです。
ファンドですから500円から始められます。
投資信託の中でみると債権ファンドは地味で置いておかれがちですが
意外と使えるので光をあてて行きたいと思います。

具体的なお話はまた来週に!!


年率1%の運用を考えてみよう・その3 [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.09/04 山本郁 記事URL

低リスクを前提とすると、年率1%の運用って難しいですね。

でも、野尻さんによると、何かのポイント(リスク)を我慢できれば、低リスクでの1%の運用を実現することができるんですって!
我慢できるポイントって人それぞれ違いますから、自分に合った我慢できるポイントを考えて商品選びをすれば可能だってことなんです。

先週、低リスクの代表選手の国債を見てみましたら、10年預けても、0.8%(新窓販国債)。
1%には届きませんでした。
社債ならどうかと、人気のオリックス社債5年物を例に挙げましたが、利率は0.777%。
同じ5年物の国債(窓販)は0.2%ですから確かに社債の方が利率は上がりますが、それでも1%には届きません。
しかも分散なく1社に投資をするというリスクと、最低投資金額が100万円以上、100万円単位というハードルもあります。

でも、債券って、発行体が満期まで無事なら、ただ持っているだけで元本が傷つかずに利子も乗って返ってくるという強い魅力があるのです。
やっぱり素晴らしい債券、諦めたくないですね。

そこで野尻さんがもう一つ紹介してくださったのが、サムライ債
海外の発行体が日本市場で日本国内の投資家に向けて発行している円建ての債券で、円建て債券とも言われます。
為替が不安定な今、年率1%を目指すなら出来れば為替リスクは取りたくないところですが、このサムライ債は為替リスクがありながら海外の高めの金利を期待することが出来るのです。
例えば、8月に発行された、ロイヤルバンクオブスコットランドPCは、10万円から買えて、金利は4年で1%!!
そうです、サムライで1%が実現できるんです!!
ただ、発行されている数が少なくて情報量も少ない。
そして、一例としたロイヤルバンク…は10万円からでしたが、500万円からとか1000万円からなんてものもあります。
またステップアップ型なんて金利の変動するものもあるなどクセのある商品が多いのも特徴です。
一社集中というリスクも勿論ですし、海外ですから発行体の信用度も国内の社債よりも厳しいです。

でも、一社に集注するリスクを回避しながら、債券の魅力を享受するって方法があるんですって!!
来週は、そんな魅力的な方法を教えて頂きましょう♪♪

野尻さんの詳しい解説はぜひ、オンデマンド放送をお聴きくださいね。


年率1%の運用を考える・その2 [ファイナンシャルリサーチ 野尻美江子さん]
2012.08/28 山本郁 記事URL

今週も年率1%の運用を考えてみます。
個別株などに投資している人は、その配当利回りを考えると5~6%は当たり前で、むしろ1%はネックとなる銘柄になっちゃいますが
そんなバリバリの投資家だって、必ず投資資金の他に預貯金は必要です。
そしてその延長線上にあるお金…預貯金でなくともいいけれど動かしようがないお金…低リスクを前提に運用しなくてはなりません。
低リスクを前提とした途端に、この1%というのはとても大きなハードルになるのです。
そしてこの番組の中でなんどもお話していますが、投資に対する方針というのは年代によってあるいは環境によっても変わっていきます。
積極的に運用していた方も、守る運用にシフトする時期がやってくるのです。
そこで誰にでも必要となる、この1%を達成するにはどうしたらよいかが大切になってくるのです。

しかし残念ながら「この商品を使えば1%を達成できます!」なんて商品はありません。
なので、様々な低リスクの商品を研究し組み合わせていかなくてはならないのです。

低リスクで投資を考えるなら、まず債券です。
その中でも国債。
代表的なものは「個人向け国債」。今は復興国債なんてものもありますね。
そして「新窓販国債」。個人投資家を対象とした利付国債、いわゆる10年固定などと言われるものです。
この二つは商品性が違います。
「新窓販国債」は直近に販売された8月債は、10年固定で金利が0.8%(税引き前)
10年も預けて1%に届かないのです。しかもこの超低金利時代に10年固定金利です。
そしてもう一つネックなのが、窓販は中途換金しづらい商品なんです。
中途換金すると市場で売却することになるので、売却損がでる可能性があります。
そして「個人向け国債」
いろいろあるけれど、10年変動ものの直近をみてみると、今年24年7月発行のものは、年率0.57%(税引き前)と『新窓販』よりもさらに下がります。
しかし半年ごとに適用金利は見直されます。そして中途換金がしやすい商品です。
つまり、条件が有利になると金利は低くなる…金利の世界のお約束です。
いずれにしても、中途解約なく長く置いておきたい商品です。
ある程度預ける覚悟をもって購入しなくてはなりません。
動かす予定もないし預貯金以上の味付けができればいいから…と思っているのなら良いですが、
今後の投資のシナリオで、タイミングをみて事態が好転したら積極投資にその資金を振り向けたいと思っているなら、向かない商品です。

もう一つ、債券というと「社債」が挙げられます。
一例として、明日発行される予定のオリックスの社債があります。
金利は0.75前後でみられています。
やはり1%には届きませんね。
しかも最低100万円以上で5年もの。
また社債は、特定の1社が発行する債券ですから、個別株と同じようにリスク分散出来ないという特徴があります。
国債に比べるとハードルが高くなりますね…。
1%の壁は意外と高いのです。
でも、このシビアな状況の中で何とか活路を見出して行きましょうね。
また来週詳しくお聞きします。

番組を聴き逃した方は、オンデマンド放送をお聴きくださいね。


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