商品市場は調整か天井か?中国引き締め政策にも先高感 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.05/13 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんと

先週に引き続き、商品相場全体が軟調です。
これまでの上昇を考えれば相応の調整があって不思議はないのですが、下がってくると調整ではなくて天井だったのでは・・・・?という思いも沸々と湧いてきますね。ここからの商品相場、どのような視点から予測していけばよいのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリーの
津賀田真紀子さんにお話を伺いました。

エネルギーや非鉄にとって最大の需要国である中国が12日、
預金準備率を18日から0・5%引き上げると発表しました。
準備率の引き上げは4月21日以来1か月ぶりで今年5回目です。

こうした新興国の引き締めが商品相場に影響しているのでしょうか?
現状では確かに 各国の「インフレ抑制策&抑制観測」が奏功し、
商品価格を望まれる水準に調整する動きが強まっているようです。
また、CMEによる銀やオイル市場の証拠金引き上げが商品市場に
インパクトとなっていますね。

ただ、過去の例を振り返ってみますと、
価格は金融政策の変更が実施されるまでは調整しやすく、
実施後は上昇に転じる傾向があります。
つまり一時的な反応に終わっている。。

何故でしょう?

中国の中長期的な需要増加見通しには大きな変化はないだろうと
思われるからです。供給源が限られる中で膨大な人口の中国の消費、
そして中国の戦略上の両面から鑑みても同国のコモディティ需要は
少なくとも2015年程度までは増加しておかしくない状態にあると
津賀田さんは指摘します。

「2015年」!?なぜ2015年?

キーワードは「人口ボーナス期」

中国は2015年にこの人口ボーナスのピークを迎えると
予想されているのだそうです。
この人口ボーナスとGDPには高い相関関係が見られる、ということで
商品市場を見る上でも2015年はポイントとなりそうです。
一体人口ボーナスって何?
詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聴きくださいね。

また、5月2日から取引スタートとなりました
「日経・東工取商品指数の限月取引」を記念して、
番組からプレゼントを実施中です。

本物の金箔が施されたI-O DATAと金沢「箔一」のジョイントで完成した
「GOLD INGOT USB MEMORY」を抽選で3名様に。
メモパッドを10名様に。
是非、番組の感想をお書きの上、専用申し込みページから
どしどしお申し込みくださいね。
お申し込みはコチラです。→https://ssl.radionikkei.jp/event/form201340.html


GWの波乱!金・銀市場急落、背景と今後 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.05/06 大橋ひろこ 記事URL

池水雄一さん「チャレンジ富士五湖」ウルトラマラソンで112kmを完走されました!おめでとうございます!

GWのマーケットは荒れる・・・・。
ここ数年は特にそんな印象が強いですよね。昨年5月6日のダウ1000ドルの下落も皆さんの意識に色濃く残っているものと思います。

5月2日に貴金属は最高値をつけました。
金は1577ドル、銀は48.20ドル。

それが5日の時点では
金が1500を大きく割り込み1460ドル台に
銀はなんと34ドル台に下落となっています。

一体何が起こったのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店代表の池水雄一さんに
貴金属急落の背景と今後についてお話を伺いました。

池水さんによると
キッカケはCMEのシルバー証拠金引き上げ。
1週間に4度という異例の証拠金引き上げが銀市場に
大きな売りをもたらし、これが他の市場にも波及しました。
急落前の貴金属市場は「誰もが買っていた」という状況で
相当な過熱感が出ていた中での措置です。
またこの連休中、同時に市場で話題となっていたのは
ジョージ・ソロスの貴金属売り、過去一ヶ月の間に金・銀の大半のポジションを
売ったというニュースですが、これもも心理的には大きく作用したように思います。

では、金、銀市場ともにこれで上昇トレンドは終了してしまったのか否か。

池水さんは、貴金属はじめ商品市場に資金流入していた背景は
全く変化していないと指摘します。

アメリカの景気は本当に回復基調に乗っているのか?
今晩雇用統計が発表されますが、このところ雇用に絡む指標は
あまりよくありませんね。金利の引き上げもいつになるのか不透明です。

欧州のソブリン問題は解決したのか。
中東、北アフリカ問題は解決したのか。
日本の原発問題は・・・・。

と、CMEが証拠金を引き上げた、という以外にマクロマーケットに変化がない以上、
信用不安から選択され続けている金のトレンドが転換するとは考えられないとのこと。

実際1500ドル割れでは金市場に積極的な買いが見られるそうです。
そういえばメキシコの中央銀行が金100トンを買ったことも発表されています。
ロシア・タイなどのセントラルバンクも金買いに回っていることなどからも、
中長期的には今回の波乱は「いい買い場」となる可能性が大きいようですね。

池水さんの詳しい解説は是非オンデマンド放送でお聞きください。

池水さんは30日、「チャレンジ富士五湖」ウルトラマラソンで112kmを完走されました!
おめでとうございます!!

また5月2日から取引スタートとなりました「日経・東工取商品指数の限月取引」を
記念して、番組からプレゼントを実施中です。
本物の金箔が施されたI-O DATAと金沢「箔一」のジョイントで完成した
「GOLD INGOT USB MEMORY」を抽選で3名様に。
メモパッドを10名様に。
是非、番組の感想をお書きの上、専用申し込みページから
どしどしお申し込みくださいね。
お申し込みはコチラです。→https://ssl.radionikkei.jp/event/form201340.html


東日本大震災の石油需給への影響と今後の価格見通し [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/22 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト 藤澤治さんと

「去年は4月中旬に東京に雪が降ったんですよ。」

夏の電力不足が心配されていますが、今年も昨年のような猛暑になるでしょうか?今年はGW直前だというのに肌寒い日が続いており、街にはまだダウンコートを脱げないでいる方の姿も。

打ち合わせで
「猛暑は2年連続ではないでしょうし、このままいくと今年は冷夏かしら?」
という私の発言に、お天気のことはわからないですね、と笑いながら
藤澤さんは去年春までは気象庁が冷夏予想だったことを指摘くださいました。
そういえば昨年はなかなか暑くならなくて冷夏だとの予想が大勢でしたっけ。
4月に降雪があったことなどすっかり忘れていました。
この雪の影響で4月の灯油販売は35%もの増加となったのだそうです。
今寒くても、今年が猛暑にならないとは限らないってことですね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤澤治さんにお話を伺いました。
藤澤さんには東日本大震災の石油需給への影響、
東電の夏の計画停電の回避について、リビア騒乱、
世界需給から見る今後の原油マーケット予測などを伺いました。

震災直後は日本の需要落ち込み予想でNYMEXの原油価格も
97ドル台まで落ち込みましたがその後、復興需要観測で
ジャパンリスクは上げ材料となっています。
IEAは4月の石油市場報告で、今年の日本の石油需要は復興需要で
昨年を上回るとしていますが、藤澤さんはこれに疑問を呈しています。

復興需要として軽油や発電用の重油、生焚き原油の需要は伸びても、
個人消費の落ち込みからガソリン需要は、7%から10%減になる可能性が
あり、また、復興需要を見込んで増産された石油製品は余剰気味だといいます。
結果、現在では製油所も原油処理水準を下げており、余剰分の軽油の輸出を再開。
ガソリンの在庫は急増しているのだとか。

国際価格の上昇の背景にあるリビア問題については
ブル(強気)派は問題の拡大があれば原油が暴騰する、といったリスクを前提に
展望していますが、藤澤さんはこれ以上の拡大はないといった見方から、
問題沈静化の折には原油価格の沈静化が予測されると分析されています。
さらに昨今の原油価格高騰で買い控えが起こる可能性にも言及。
これから迎える米国のドライビング・シーズン[5月末から9月初め]期に
ガソリン価格が高く需要が低迷することも考えられ、ここからの一段高には
疑問があるとのことです。
しかし、中国の3月の需要は前年同月比で11.6%増。
6ヶ月続けて前年同月比二桁増と驚異的な増加を見せています。
強弱の材料が交錯する原油市場、さて、今後の価格見通しは?
詳しくはオンデマンド放送で藤澤さんの解説をお聞きくださいね。


原油価格を押し上げる中東情勢不安の高まり [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/15 大橋ひろこ 記事URL

丸紅経済研究所 柴田明夫さんと

サウジアラビアが原油需要の鈍化を受けて、原油の生産量をリビアの生産障害を埋め合わせるため3月に引き上げた水準から削減している_

こんなニュースが流れた今週、同時にゴールドマン・サックスが
売り推奨なんてニュースもあって、原油価格が下落するかと思われたのですが、
若干の調整があったものの再び下値が支えられるような流れとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は丸紅経済研究所の柴田明夫さんに
原油価格の今後をテーマにお話を伺いました。

柴田さんは指摘します。

サウジアラビア産原油とリビア産原油では質が違うと。
リビア産原油は低硫黄原油。
硫黄分が重量比で1パーセント以下のローサルファです。
対してサウジアラビア産原油は重質油。質がまるで違うのです。
これまでリビアから原油を買っていた国が
質の違うサウジの原油を買うでしょうか・・?
質のミスマッチにリビアの減産分を
サウジが補えるのか疑問もあったようです。

柴田さんは、こうしたニュースが一時的に利食いのキッカケに
なることはあったとしても、基本的にはスペアキャパシティの問題が大きく、
中東情勢がこれ以上の拡大を見せれば原油価格は更に上昇するリスクに
さらされるとお話くださいました。

スペアキャパシティとは、1ケ月以内に増産体制に入り、
そのレベルを90日間維持できる能力のこと。
このレベルを下回ると却って相場を押し上げがかねないとされています。

中東の混乱における原油の供給懸念から、
サウジやUAEなどが追加増産しており、
年初まで日量500万バレル以上あったスペアキャパシティは
心理的に安心とされる日量400万バレルを割り込む恐れが
出てきているのだそうです。

これは中東の混乱拡大で産油国における追加的な供給障害が生じた場合、
もはや増産余力がないのではないか、
ということが懸念されているということです。

最大の懸念はこの混乱がサウジアラビアに飛び火すること・・・・。
では現状のサウジの状況はどうなのでしょうか?
柴田さんは現在バーレーンで起こっている反政府デモがサウジにとっても
大きな懸念と成り得る背景について詳しく解説くださいました。
またサウジの国王、皇太子は高齢であり健康問題が囁かれています。

さて、今後こうした中東問題が原油価格にどのように影響してくるのか?
詳しくは柴田さんの解説をオンデマンド放送でお聴きくださいね。


原油高がとうもろこし高を招く~コモディティと世界経済 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/08 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

今日のゲストは三菱UFJ&コンサルティング主任研究員の芥田知至さん。
芥田さんには「コモディティと世界経済」というグローバル視点からお話を伺っています。
前回ご出演いただいたのが2月18日でしたが、その時のオープニングがTPP交渉、EUの
飼料用小麦の輸入関税撤廃などの話題・・・。あれから一ヶ月半あまりが経過して
日本からみる景色は激変しています。

まず、東日本大震災。
震災がもたらしたのは6月としていたTPP交渉結論取りまとめ時期の
先送り、エネルギー問題が原油市場へもインパクトとなっています。

そして中東情勢の激化。
リビアが内戦状態へ突入。これも原油市場の高騰要因です。
CRB指数、日経・東工取商品指数も高値を更新してきました。

物価の高騰はECBの政策転換につながりました。
ECBは昨日、政策金利を0.25%引き上げることを発表。
これは欧米の金融緩和が過剰流動性相場をもたらしたという
指摘がある中で、景気のテコ入れからインフレを抑制する方向に
政策を転換したということですが、実際1度の利上げではマーケットには
衝撃とならなかったようです。コモディティの先高感は
過剰流動性相場である以前に中国など新興国の貪欲な消費にも
支えられているということが改めて確認されたとも取れます。

芥田さんには原油、貴金属、穀物などの各マーケットにおいての現状と
今後の展望を詳しく解説いただきました。

原油価格は WTIが110ドル台、北海ブレントが120ドル台、
ドバイ産が115~6ドルと高値を更新してきています。
リビア情勢の悪化からの地政学的リスクに加えて日本の震災が
もたらした化石燃料需要増加の思惑。欧米中心に金利先高感が
進む中で、投資先として無難だと見られているようです。

金価格は時間外取引で1470ドル台に、銀価格は40ドル台!!
原油高からインフレ圧力が懸念される中、安全資産として
選ばれる流れに変化はありません。
TOCOM東京の金価格も4000円台に乗せてきました。

そして穀物。
これは原油高がとうもろこし価格の高騰につながっている。。。
芥田さんはエタノール転化するとうもろこしが原油価格に
つれているという側面について解説くださいました。

詳しくは是非オンデマンド放送をお聞きくださいね。


金価格の先行き決める米金融政策 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/01 大橋ひろこ 記事URL

金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんと

ドル建て金価格は31日終値ベースで1440ドルの史上最高値更新。
そして今日4月1日TOCOM東京工業品取引所の金価格も1983年以来の3864円にまで上昇となりました。金価格が輝きを放っています。

しかしながら、今週はにわかにアメリカのQE2の1000ドル縮小で終了の可能性などの
FRB理事らによるタカ派発言が材料視され、ドルが強含み傾向にあります。
こうした変数は金にとってネガティブ要因。さて本当にアメリカは出口戦略に向けて
舵を切ることができるのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

亀井さんは、足元ではタカ派意見を材料にマーケットが反応しているが、
6月で量的緩和を終了できるとは思えないと指摘。
今月26日27日のFOMCでどのような方針が示されるのかに
関心が高まっていますが、最終的にはバーナンキ議長が何を発信するかです。
FOMCに向けてはいろいろな思惑が出てくると思われますが、
バーナンキ議長はこれまで一貫して慎重姿勢を崩していません。
トーンは弱いのですが信念は強い(お酒も強いとか?)そうですから、
ここで一気に蛇口を閉めることはないと思われます。

というのも住宅系の指標が軒並み悪化しており、
住宅の資産価値が住宅ローン残高を下回る
「アンダー ウォーター(水面下)」状態の物件の割合が
なんと27%にも達しているのだそうです・・・。
こんな状況にあってのダウの上昇、そして景気見通し楽観、
インフレ警戒からの出口戦略・・・・。昨年の相場に酷似していませんか?
亀井さんはさらなる量的緩和の可能性も否定しませんでした。

また欧州の財務問題。
目先はECBの利上げだけを材料にユーロが買われる地合いとなっていますが、
ソブリン問題はなくなったわけではありません。
しかし、2013年まではセーフティーネットが張られ、こちらの問題は
先送りされてしまっている状態。いずれ蒸し返されるだろうということです。

また中東に北アフリカリスクも懸念材料。
日本の震災による今後の為替市場の動向も気がかりです。
今日は亀井さんにこれらの点についても解説を頂き、
今後の金価格の動向についてお話を伺っておりますので
どうぞ、オンデマンド放送でご確認ください。

内容が盛りだくさんすぎて15分じゃ足りない濃密な放送となりました。


ガソリン店頭価格151円台に。今後の展望は?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.03/25 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

このところエネルギーを巡る様々な不安要因が増えています。
そもそも今年に入っての中東リスクから原油価格の高騰していましたが、それに加えて日本の震災による影響が不安を増大させています。
3月22日時点の全国の店頭レギュラーガソリン価格が1ℓあたり151.20円にまで上昇、ガソリン不足が深刻な状況となっています。

今日はオイルエコノミストの藤澤治さんにお話を伺いました。
「ガソリン不足は、一時的問題です。
夏前には逆にガソリンが余ることも考えられます。」
藤澤さんの指摘によると、ロジスティック問題による
局所的ガソリン不足の影響で業者店頭価格が高騰したもので、
石油元売りが値上げをしたものではないとのこと。
道路の整備がなされて東北道が開通し始めているため
今後は落ち着いてくるものと思われるということです。

東北地方の自動車が流されてしまった影響でガソリンの消費が鈍ること、
また全国の消費マインドの低迷で需要が減退すれば
ガソリンの余剰感が出ると推測されるということですが、
逆に復興需要でトラックに使われる軽油の需要が増すのでは?
という思惑から軽油価格が高騰していたり
、原子力発電に変わって火力発電を動かすとなると
低硫黄重油と低硫黄重質原油が必要となることから
これらの価格も上昇しているとのこと。
一時は震災の影響で需要低迷が懸念されて売られたオイル市場ですが、
今は買い材料としてみなされているようです。

またリビア情勢をはじめとした中東の騒乱もリスク要因です。
3月19日夕方から、多国籍軍(英仏米伊)の空爆開始。
リビアの原油生産は、通常の日量160万バレルから40万バレルに
落ち込みました。今後の見通しは、不確定ですが、
空爆だけでカダフィ政権打倒が可能とは思えず、これが地上戦に入れば
泥沼化の様相を呈すだろうことから長期化することが考えられます。
これが原油国際価格の高止まりリスクですが、
逆に材料慣れしてくれば、一段高となることはなさそう、
とも藤澤さんは指摘します。

更なる上昇となるリスクはこの混乱が
サウジアラビア、UAE, クエート、カタール等に伝播した場合。
生産量が大きい産油国ですね。
こうした中東をめぐる問題が今後も原油市場の材料となりそうですが、
中国の旺盛な需要も材料となってきそうで、
まだまだボラタイルな相場が続きそうです。

こうした状況下での藤澤さんの今後の原油価格見通しを
番組後半で伺っていますので、是非オンデマンド放送を聴いてくださいね。


エネルギー政策の転換も?そして中東情勢 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.03/19 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー新村直弘さんと

為替市場の動向を注視している方は今朝の介入の予測は可能だったかと思います。
しかしながら、G7各国の「協調」介入という形での介入はサプライズでした。
昨年円が最高値を更新する過程で1日で2兆円あまりの介入を行った際は単独介入で、その後介入水準を上回る円高が進行してもピタリと介入を止めていましたし・・・。

震災から1週間、激動のマーケットが続いていますが、
その中にあっても先般のFOMCによる景気見通しの引き上げ、
大きく戻したダウ平均、そして今日の介入と言う流れを見ると
リスク回避のパニック的手仕舞い相場が一旦落ち着きを取り戻した
ようにも見えますが、果たして今後のマーケットは?!

今日はマーケット・リスク・アドバイザリーの新村直弘さんに
お話を伺いました。新村さんは震災、津波、そして原発事故へと
拡大した今回の問題が今後及ぼす影響の一つとして、
エネルギー政策の見直しが入るであろうことを指摘。
今後、原子力発電が極めて高い安全性が確保できることが
確信できるまでは、石油・天然ガスといった化石燃料の需要が
増加することになるとお話下さいました。
要するに火力発電に頼らざるを得ないということですね。

またこの震災によるダメージは日本にとっては大きなマイナスと
なりますが、リーマンショック後以降の世界の景気回復は
新興国の経済拡大によるもの、よって、世界景気の回復に
水を差すようなことにはならないのではないかということです。
(但しこれは原発問題が拡大しないことが前提ですが・・・)
2010年の米国の貿易相手国をみると中国のシェアが20%弱、
日本は6%なのだとか。

そして激化する中東情勢。
リビアでは製油所への攻撃が続き生産能力は
50%以上が損なわれている現状。
西側諸国は一旦反政府側を支援する姿勢を見せており、
このままカダフィが復権した場合、西側の思う通りに
原油が供給されるかどうかは微妙。
今のところOPEC諸国の余剰生産能力があるため、
この分を補って価格高騰を抑えていますが、
緊迫した中東情勢に更なる危機が発生し供給余力が低下してしまうと
原油相場の上昇要因となります。
注目すべきはやはりサウジアラビアだということです。
詳しくはオンデマンド放送で新村さんの解説をお聴きくださいね。

新村さんの原油価格の予想レンジとしては
北海Brent価格で100~120ドルの非常にワイドな
レンジ相場を維持する、ということで
まだまだ高値水準での推移となりそうです。

マーケット・リスク・アドバイザリーHPはコチラです。


3月11日放送について [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.03/11 大橋ひろこ 記事URL

東北太平洋沖地震による特別編成の為、
3月11日の番組は休止させていただきました。

来週以降の放送予定についてはまたご案内いたします。

皆様のご無事をお祈りしております。


在庫は過剰なWTI原油、100ドル迄上昇した背景には・・・ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.02/26 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

関東地方で春一番が吹いたと発表があった今日は春のぽかぽか陽気でしたが風が強く、花粉症の方にとっては辛い1日となったようです。藤澤さんも目が痒いとおっしゃっていました。花粉にはお困りのようです。私はまだ今のところ無症状ですが、これから本格シーズンですね・・・。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤澤治さんに
WTI価格100ドルタッチ、今後も上昇継続するのか?
というような内容で原油価格高騰を巡る背景を詳しく伺いました。

チュニジアの政変を受けて1月25日にエジプトで始まった政治的混乱は、
イエメン、バーレーン、イラン、アルジェリア、リビヤに伝播。
そしてサウジやオマーン、中国にも其の兆候がみられることで
リスク回避の動きが高まり、原油市場は供給への不安から大量の買いが
入りました。もともと北海ブレント、ドバイ産原油は100ドル超えで
推移していましたが、とうとう在庫が潤沢で需給には全く懸念がないと
されるWTI原油価格も100ドルをタッチするところまで上昇
(しかしながらブレント、ドバイも更に上昇、
スプレッドは縮小していないのですが)してきました。

※藤澤さんによると。ブレントとドバイ原油のでリバティヴ取引、
スプレッドを狙った投機マネーがかなりこの両市場に入っている
ということです。ドバイはブレント価格に連動して動くため、
スプレッド取引が盛んなのだそうです。

WTIの在庫は過剰で、12月の寒波から1月も寒いことを見込んで
増産したものが、見込みが外れて1月がそれほど冷えなかったため、
需要が落ちたとか。

それでも100ドルにまで上昇した背景には中東の動乱が産油国を襲い、
原油生産に支障をきたすという『懸念』が、Investor の買いを誘って上昇した
というわけで藤澤さんはこれを「実需なき高騰」とご覧になっています。
こうした地政学リスクプレミアム分がWTI価格に20ドル程度
上乗せされていると見られ、実際の需給からの適正価格は
80ドル程度なのではないかということです。

野村がリビア、アルジェリアが生産停止となれば220ドルにまで
原油が上昇するというレポートを出して市場の話題となっていますが、
藤澤さんに伺うと、
リビヤの原油生産は日量160万バレルでその内、
110万バレル程度を欧州に輸出、
アルジェリアの原油生産は日量130万バレル程度だということで
仮にこの2国の生産がとまると、300万バレルが消えることに
なるのですが、現在のOPECの余剰生産能力は、
日量600-700万バレルあるとみれれ、この2カ国が輸出を
停止するような事態となっても十分に対処は可能だとか。

また政情不安、混乱が長引くと、企業活動・産業活動が停止し、
そもそもの原油の消費量も落ちるため逼迫感は薄れるだろうことや、
またこうしたリスクプレミアムが剥げ落ちたときのことを考慮すると
急落のリスクもシナリオとして想定しておかなくては行けないことなどを
解説いただきました。

そもそもの季節的要因では3月4月は需要が落ち、価格が落ち込む時期。
今回の急騰は需給ではなく地政学リスクを材料に流れ込んだ資金が形成した
相場であることを見誤ることのないようにしないと危険ですね。

詳しくはオンデマンド放送で藤澤さんのお話をお聴きください。


 全43ページ中38 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 [38] 39 40 41 42 43 次の10件