原油価格が上値重い3つの背景 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.06/18 大橋ひろこ 記事URL

金価格が堅調なのに上値重く推移する原油市場。
これまではコモディティ市場全般に資金が流入し、何もかも
買われるという動きでしたが、銘柄ごとに個性が出始めました。
WTI原油は5月2日に115ドル弱まで高値があったのですが、
現在は90ドル台での推移。一体なぜ原油価格は下げてしまったのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は丸紅経済研究所代表の柴田明夫さんにお話を伺いました。

柴田さんはWTI原由価格の上値が重くなっている
3つの要因を解説くださいました。

1. 米国景気の回復力の弱さ 

2011年1-3月期の実質GDPは、前期比年率1.8%。
7四半期連続のプラス成長となったものの
10-12月期の同3.1%から大きく減速。

米国の新築住宅販売件数は2007年3月の約150万戸から大きく縮小、
この2年半は50万台と三分の一程度での底這い状態が続いている。

雇用環境の低迷。サブプライムローン問題が深刻化した2008年1月から
2010年2月までの26カ月間で累計728万人の非農業部門の雇用の喪失。
失業率は9.1%と以前高止まり。

こうした景気回復力の弱さはガソリン社会であるアメリカの
石油需要減退観測 につながっています。
そもそも1ガロン3ドルを超えると需要が減退すると言われているのですが
これが4ドルを超える瞬間も。これは2008年の原油価格147ドル高騰時と
同じ程度のガソリン価格の高騰です。

2. ギリシャ債務問題の再燃
⇒ ユーロ安・ドル高 ⇒原油安

3. OPEC総会(6/8)での加盟国間の亀裂後のサウジの増産発表

6月8日に開催されたOPEC定例総会では日量2485万バレル
の現行生産枠の据え置きが決定されました。サウジの増産提案があったものが
合意にいたらず、一時原油価格は急騰したのですが、その後サウジが
独自に増産の意向を示し急落となりました。
(OPEC加盟国が、生産枠を引き上げるか据え置くかの判断基準は
どうやら原油価格100ドルにあるようだとの市場のコンセンサスも)

こうした背景から原油価格の上値が重くなってきましたが、
さて今後の動きは?原油価格は此のまま下落を続けるのか、
あるいは再び100ドル台に乗せて上昇していくのか、
詳しくは柴田さんの解説をオンデマンド放送でお聴きくださいね。


原油国際価格高騰の背景と日本の夏場の電力供給 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.06/10 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ 山内弘史さんと

ダウ平均が下落基調にある中で原油価格が上昇しています。景気先行きに懸念が生じれば原油価格も下げることが多いのですが、何故今週の原油価格は上昇しているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ山内弘史さんにお話を伺いました。
今週の原油上昇の背景は、OPEC増産の決裂にあります。

高止まりする原油価格に米景気先行き懸念が台頭、
IEAからOPECに対して直接的な増産要請が行われており、
サウジアラビアは増産姿勢をとっていたのですが、
イランやベネズエラといった加盟国は増産に反対し、
6月8日のOPECでは増産に踏み切ることができませんでした。

山内さんによるとOPECの決裂は20年ぶりのことだそうで、
カルテルとしての力の弱体化も指摘されているようです。

また、そもそも100ドル前後での高止まりの背景には
①リビア原油生産は平時の日量165 万バレル生産から大幅減少して
現在はたったの30万バレルに落ち込んでいる事→供給不安
②世界の石油需要は緩やかだが引き続き増加している事
③各エネルギー機関が2011年の需要を2010年日量140 万バレル 増加を予想
④サウジが中東問題で増産していた原油を減産している事
⑤天然ガスも価格上昇基調に転じている事
などが上げられます。

これを受けて、これまで震災の影響などで7週連続で値下がりが
続いていた日本の石油価格も値上げ通告。
山内さんによると6月6日の147.6円がボトムとなって上昇に
転じることとなりそうです。

また、懸念されている日本の夏場の電力供給についても
山内さんに伺いました。

これまでは
カタールからLNGを大量輸入できた
原油の生焚きで対応(もったいないという指摘も)
LSC重油の輸入で対応
企業の節電努力
でなんとか電力供給は火力発電に頼らずともまかなえていました。
これがこの先迎える夏にまかない切れるのかどうか・・・・。

またカタールから輸入しているLNG。
これは実はアメリカ向け輸出を見込んで年間7700万トンの
生産体制を整えて2010年にプロジェクトを完成させていたのに
アメリカは「シェールガス革命」でLNGが不要に。
買手を失ったカタールのLNGを震災後のエネルギー不足の
日本が輸入している・・・・という裏話も聞くことができました。

面白いですね。世界のエネルギー事情は絶妙なバランスで
成り立っているのです。詳しくはオンデマンド放送で
山内さんのお話をお聞きくださいね。


過剰流動性相場から需給相場へ~注目の商品とは [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.05/28 大橋ひろこ 記事URL

コモディティインテリジェンス代表取締役 近藤雅世さんと

5月の連休中に急落した商品市場ですが、まだまだ神経質な値動きが続いています。
再び買い直されている商品と、戻りが鈍い商品があるようですが、今後の注目の銘柄はいったい?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティー インテリジェンス 代表取締役社長の
近藤雅世にお話を伺いました。
近藤さんは、連休中の下落は商品バブルの崩壊と言う程のものではなく、
単なる利食い局面における手仕舞い売りの連鎖だったと振り返ります。
しかしながら、これまでのように何もかもが上がる環境ではなくなったといいます。
ではこれからどんな商品が上がるのでしょう?

近藤さんは今後は需給要因からファンダメンタル的にタイトな銘柄に
資金が集まるだろうと指摘、具体的には、トウモロコシや大豆、天然ゴム、
そして金に注目しているとのこと。

トウモロコシに関しては8月末の在庫は需要の5.43%しかなく、
「今年が大豊作で、エタノール需要が増えた分だけ輸出が減る」という前提で
ようやく6.74%に在庫が少し増えるという予測となっています。
つまりモノがない。加えて雨で作付が遅れているようで、昨年の今頃は92%の作付けが
終わっていたのに、今年はまだ79%しか進んでいない。これが今後の供給への大きな懸念
材料となっています。

しかしながら、現在の7ドルを超えた価格は過去最高値水準。
高値から需要が減退するレイショニングの可能性もしてきされており、
何か他の飼料代替品を探される可能性があるということも解説くださいました。

また金価格の今後に大きな材料となってくるのは中国の存在。
現在中国は世界一の金生産国で、昨年は340トンを生産、
これは世界の約13%にあたります。
これが2014年には400トンを生産することになると
中国最大の金鉱山会社が見解を表明。
なんだ、じゃあ、供給量が増えるからそれほど心配はいらないのか、
というとそれは違います。
チュウゴクの金需要がすさまじい。
中国の金の需要は昨年が571.5トン、2014年には700トンに
増加するとされているのです。
GFMS社は2012年末までに金価格が1600ドルになるとの
見通しを示していますが、今再び1500ドル台に乗せてきて
下値固く推移しており、1600ドルは寧ろ控えめな
ターゲットだという印象。まだまだ金の上昇トレンドは続きそうです。
詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聴きくださいね。


何故、コモディティ価格の上昇が止まったのか。 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.05/20 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

5月GWを機に軟調なコモディティ市場。
調整なのか頭打ちなのか・・・。
今後の世界経済の行方を占う上でもコモディティ市場の動向からは目が離せませんね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの
芥田知至さんにお話を伺いました。
テーマは「何故、コモディティ価格が不安定化しているのか」

5月GWのコモディティの暴落の背景として
(1)景気減速(米中の指標の悪化)
(2)原油供給制約の緩和(OPEC増産の可能性、ビンラディン氏死亡)
(3)金融環境の変化(ECB政策見通し、銀の証拠金引き上げ)
などが考えられますが、
芥田さんはどれも説明力不足だとおっしゃいます。
GWのクラッシュから2週間たっても、
市場のボラティリティは大きいままですね。

昨年11月のQE2以降、コモディティ市場の上昇テンポが
速すぎたことからマーケットは価格の落ち着きどころ、
コンセンサスがわからなくなっている・・・?

これまではQE2によるドルの価値下落をテーマに
上昇してきましたが、QE2が6月で終了する見通しであることも
不安心理に繋がっています。

しかしながら、原油価格の高騰は米景気の先行きに大きく影響するため、
原油価格が落ち着いてくれることは悪いことではないのです。
さて、では一体どのくらいの水準が原油の適正水準なのでしょうか。

芥田さんにはエネルギー市場を取り巻く様々な問題、テーマについて
詳しくお話を伺いました。

日本の原発事故の影響がもたらす世界のエネルギー問題。
次世代クリーンエネルギーはなんなのか。
対外エネルギー政策に変更はあるか。
また中東問題から見る今後の原油価格の動向・・・。

芥田さんによると今後のコモディティ市場は何もかもが上昇するというより
原油が下がると他のコモディティが上がる、
原油が上がると、他のコモディティが下がるなどの動きが
見られるかもしれないとか。
原油価格が「景気のバロメーター」的になっていく?!

詳しくは芥田さんの解説を
オンデマンド放送で聴いてみてくださいね。

また「日経・東工取商品指数の限月取引」を記念しての
プレゼントキャンペーン、今日が締め切りです。

本物の金箔が施されたI-O DATAと金沢「箔一」のジョイントで完成した
「GOLD INGOT USB MEMORY」を抽選で3名様に。
メモパッドを10名様に。
是非、番組の感想をお書きの上、専用申し込みページから
今すぐお申し込みくださいね。
お申し込みはコチラです。→https://ssl.radionikkei.jp/event/form201340.html


商品市場は調整か天井か?中国引き締め政策にも先高感 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.05/13 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんと

先週に引き続き、商品相場全体が軟調です。
これまでの上昇を考えれば相応の調整があって不思議はないのですが、下がってくると調整ではなくて天井だったのでは・・・・?という思いも沸々と湧いてきますね。ここからの商品相場、どのような視点から予測していけばよいのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリーの
津賀田真紀子さんにお話を伺いました。

エネルギーや非鉄にとって最大の需要国である中国が12日、
預金準備率を18日から0・5%引き上げると発表しました。
準備率の引き上げは4月21日以来1か月ぶりで今年5回目です。

こうした新興国の引き締めが商品相場に影響しているのでしょうか?
現状では確かに 各国の「インフレ抑制策&抑制観測」が奏功し、
商品価格を望まれる水準に調整する動きが強まっているようです。
また、CMEによる銀やオイル市場の証拠金引き上げが商品市場に
インパクトとなっていますね。

ただ、過去の例を振り返ってみますと、
価格は金融政策の変更が実施されるまでは調整しやすく、
実施後は上昇に転じる傾向があります。
つまり一時的な反応に終わっている。。

何故でしょう?

中国の中長期的な需要増加見通しには大きな変化はないだろうと
思われるからです。供給源が限られる中で膨大な人口の中国の消費、
そして中国の戦略上の両面から鑑みても同国のコモディティ需要は
少なくとも2015年程度までは増加しておかしくない状態にあると
津賀田さんは指摘します。

「2015年」!?なぜ2015年?

キーワードは「人口ボーナス期」

中国は2015年にこの人口ボーナスのピークを迎えると
予想されているのだそうです。
この人口ボーナスとGDPには高い相関関係が見られる、ということで
商品市場を見る上でも2015年はポイントとなりそうです。
一体人口ボーナスって何?
詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聴きくださいね。

また、5月2日から取引スタートとなりました
「日経・東工取商品指数の限月取引」を記念して、
番組からプレゼントを実施中です。

本物の金箔が施されたI-O DATAと金沢「箔一」のジョイントで完成した
「GOLD INGOT USB MEMORY」を抽選で3名様に。
メモパッドを10名様に。
是非、番組の感想をお書きの上、専用申し込みページから
どしどしお申し込みくださいね。
お申し込みはコチラです。→https://ssl.radionikkei.jp/event/form201340.html


GWの波乱!金・銀市場急落、背景と今後 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.05/06 大橋ひろこ 記事URL

池水雄一さん「チャレンジ富士五湖」ウルトラマラソンで112kmを完走されました!おめでとうございます!

GWのマーケットは荒れる・・・・。
ここ数年は特にそんな印象が強いですよね。昨年5月6日のダウ1000ドルの下落も皆さんの意識に色濃く残っているものと思います。

5月2日に貴金属は最高値をつけました。
金は1577ドル、銀は48.20ドル。

それが5日の時点では
金が1500を大きく割り込み1460ドル台に
銀はなんと34ドル台に下落となっています。

一体何が起こったのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店代表の池水雄一さんに
貴金属急落の背景と今後についてお話を伺いました。

池水さんによると
キッカケはCMEのシルバー証拠金引き上げ。
1週間に4度という異例の証拠金引き上げが銀市場に
大きな売りをもたらし、これが他の市場にも波及しました。
急落前の貴金属市場は「誰もが買っていた」という状況で
相当な過熱感が出ていた中での措置です。
またこの連休中、同時に市場で話題となっていたのは
ジョージ・ソロスの貴金属売り、過去一ヶ月の間に金・銀の大半のポジションを
売ったというニュースですが、これもも心理的には大きく作用したように思います。

では、金、銀市場ともにこれで上昇トレンドは終了してしまったのか否か。

池水さんは、貴金属はじめ商品市場に資金流入していた背景は
全く変化していないと指摘します。

アメリカの景気は本当に回復基調に乗っているのか?
今晩雇用統計が発表されますが、このところ雇用に絡む指標は
あまりよくありませんね。金利の引き上げもいつになるのか不透明です。

欧州のソブリン問題は解決したのか。
中東、北アフリカ問題は解決したのか。
日本の原発問題は・・・・。

と、CMEが証拠金を引き上げた、という以外にマクロマーケットに変化がない以上、
信用不安から選択され続けている金のトレンドが転換するとは考えられないとのこと。

実際1500ドル割れでは金市場に積極的な買いが見られるそうです。
そういえばメキシコの中央銀行が金100トンを買ったことも発表されています。
ロシア・タイなどのセントラルバンクも金買いに回っていることなどからも、
中長期的には今回の波乱は「いい買い場」となる可能性が大きいようですね。

池水さんの詳しい解説は是非オンデマンド放送でお聞きください。

池水さんは30日、「チャレンジ富士五湖」ウルトラマラソンで112kmを完走されました!
おめでとうございます!!

また5月2日から取引スタートとなりました「日経・東工取商品指数の限月取引」を
記念して、番組からプレゼントを実施中です。
本物の金箔が施されたI-O DATAと金沢「箔一」のジョイントで完成した
「GOLD INGOT USB MEMORY」を抽選で3名様に。
メモパッドを10名様に。
是非、番組の感想をお書きの上、専用申し込みページから
どしどしお申し込みくださいね。
お申し込みはコチラです。→https://ssl.radionikkei.jp/event/form201340.html


東日本大震災の石油需給への影響と今後の価格見通し [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/22 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト 藤澤治さんと

「去年は4月中旬に東京に雪が降ったんですよ。」

夏の電力不足が心配されていますが、今年も昨年のような猛暑になるでしょうか?今年はGW直前だというのに肌寒い日が続いており、街にはまだダウンコートを脱げないでいる方の姿も。

打ち合わせで
「猛暑は2年連続ではないでしょうし、このままいくと今年は冷夏かしら?」
という私の発言に、お天気のことはわからないですね、と笑いながら
藤澤さんは去年春までは気象庁が冷夏予想だったことを指摘くださいました。
そういえば昨年はなかなか暑くならなくて冷夏だとの予想が大勢でしたっけ。
4月に降雪があったことなどすっかり忘れていました。
この雪の影響で4月の灯油販売は35%もの増加となったのだそうです。
今寒くても、今年が猛暑にならないとは限らないってことですね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤澤治さんにお話を伺いました。
藤澤さんには東日本大震災の石油需給への影響、
東電の夏の計画停電の回避について、リビア騒乱、
世界需給から見る今後の原油マーケット予測などを伺いました。

震災直後は日本の需要落ち込み予想でNYMEXの原油価格も
97ドル台まで落ち込みましたがその後、復興需要観測で
ジャパンリスクは上げ材料となっています。
IEAは4月の石油市場報告で、今年の日本の石油需要は復興需要で
昨年を上回るとしていますが、藤澤さんはこれに疑問を呈しています。

復興需要として軽油や発電用の重油、生焚き原油の需要は伸びても、
個人消費の落ち込みからガソリン需要は、7%から10%減になる可能性が
あり、また、復興需要を見込んで増産された石油製品は余剰気味だといいます。
結果、現在では製油所も原油処理水準を下げており、余剰分の軽油の輸出を再開。
ガソリンの在庫は急増しているのだとか。

国際価格の上昇の背景にあるリビア問題については
ブル(強気)派は問題の拡大があれば原油が暴騰する、といったリスクを前提に
展望していますが、藤澤さんはこれ以上の拡大はないといった見方から、
問題沈静化の折には原油価格の沈静化が予測されると分析されています。
さらに昨今の原油価格高騰で買い控えが起こる可能性にも言及。
これから迎える米国のドライビング・シーズン[5月末から9月初め]期に
ガソリン価格が高く需要が低迷することも考えられ、ここからの一段高には
疑問があるとのことです。
しかし、中国の3月の需要は前年同月比で11.6%増。
6ヶ月続けて前年同月比二桁増と驚異的な増加を見せています。
強弱の材料が交錯する原油市場、さて、今後の価格見通しは?
詳しくはオンデマンド放送で藤澤さんの解説をお聞きくださいね。


原油価格を押し上げる中東情勢不安の高まり [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/15 大橋ひろこ 記事URL

丸紅経済研究所 柴田明夫さんと

サウジアラビアが原油需要の鈍化を受けて、原油の生産量をリビアの生産障害を埋め合わせるため3月に引き上げた水準から削減している_

こんなニュースが流れた今週、同時にゴールドマン・サックスが
売り推奨なんてニュースもあって、原油価格が下落するかと思われたのですが、
若干の調整があったものの再び下値が支えられるような流れとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は丸紅経済研究所の柴田明夫さんに
原油価格の今後をテーマにお話を伺いました。

柴田さんは指摘します。

サウジアラビア産原油とリビア産原油では質が違うと。
リビア産原油は低硫黄原油。
硫黄分が重量比で1パーセント以下のローサルファです。
対してサウジアラビア産原油は重質油。質がまるで違うのです。
これまでリビアから原油を買っていた国が
質の違うサウジの原油を買うでしょうか・・?
質のミスマッチにリビアの減産分を
サウジが補えるのか疑問もあったようです。

柴田さんは、こうしたニュースが一時的に利食いのキッカケに
なることはあったとしても、基本的にはスペアキャパシティの問題が大きく、
中東情勢がこれ以上の拡大を見せれば原油価格は更に上昇するリスクに
さらされるとお話くださいました。

スペアキャパシティとは、1ケ月以内に増産体制に入り、
そのレベルを90日間維持できる能力のこと。
このレベルを下回ると却って相場を押し上げがかねないとされています。

中東の混乱における原油の供給懸念から、
サウジやUAEなどが追加増産しており、
年初まで日量500万バレル以上あったスペアキャパシティは
心理的に安心とされる日量400万バレルを割り込む恐れが
出てきているのだそうです。

これは中東の混乱拡大で産油国における追加的な供給障害が生じた場合、
もはや増産余力がないのではないか、
ということが懸念されているということです。

最大の懸念はこの混乱がサウジアラビアに飛び火すること・・・・。
では現状のサウジの状況はどうなのでしょうか?
柴田さんは現在バーレーンで起こっている反政府デモがサウジにとっても
大きな懸念と成り得る背景について詳しく解説くださいました。
またサウジの国王、皇太子は高齢であり健康問題が囁かれています。

さて、今後こうした中東問題が原油価格にどのように影響してくるのか?
詳しくは柴田さんの解説をオンデマンド放送でお聴きくださいね。


原油高がとうもろこし高を招く~コモディティと世界経済 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/08 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

今日のゲストは三菱UFJ&コンサルティング主任研究員の芥田知至さん。
芥田さんには「コモディティと世界経済」というグローバル視点からお話を伺っています。
前回ご出演いただいたのが2月18日でしたが、その時のオープニングがTPP交渉、EUの
飼料用小麦の輸入関税撤廃などの話題・・・。あれから一ヶ月半あまりが経過して
日本からみる景色は激変しています。

まず、東日本大震災。
震災がもたらしたのは6月としていたTPP交渉結論取りまとめ時期の
先送り、エネルギー問題が原油市場へもインパクトとなっています。

そして中東情勢の激化。
リビアが内戦状態へ突入。これも原油市場の高騰要因です。
CRB指数、日経・東工取商品指数も高値を更新してきました。

物価の高騰はECBの政策転換につながりました。
ECBは昨日、政策金利を0.25%引き上げることを発表。
これは欧米の金融緩和が過剰流動性相場をもたらしたという
指摘がある中で、景気のテコ入れからインフレを抑制する方向に
政策を転換したということですが、実際1度の利上げではマーケットには
衝撃とならなかったようです。コモディティの先高感は
過剰流動性相場である以前に中国など新興国の貪欲な消費にも
支えられているということが改めて確認されたとも取れます。

芥田さんには原油、貴金属、穀物などの各マーケットにおいての現状と
今後の展望を詳しく解説いただきました。

原油価格は WTIが110ドル台、北海ブレントが120ドル台、
ドバイ産が115~6ドルと高値を更新してきています。
リビア情勢の悪化からの地政学的リスクに加えて日本の震災が
もたらした化石燃料需要増加の思惑。欧米中心に金利先高感が
進む中で、投資先として無難だと見られているようです。

金価格は時間外取引で1470ドル台に、銀価格は40ドル台!!
原油高からインフレ圧力が懸念される中、安全資産として
選ばれる流れに変化はありません。
TOCOM東京の金価格も4000円台に乗せてきました。

そして穀物。
これは原油高がとうもろこし価格の高騰につながっている。。。
芥田さんはエタノール転化するとうもろこしが原油価格に
つれているという側面について解説くださいました。

詳しくは是非オンデマンド放送をお聞きくださいね。


金価格の先行き決める米金融政策 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.04/01 大橋ひろこ 記事URL

金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんと

ドル建て金価格は31日終値ベースで1440ドルの史上最高値更新。
そして今日4月1日TOCOM東京工業品取引所の金価格も1983年以来の3864円にまで上昇となりました。金価格が輝きを放っています。

しかしながら、今週はにわかにアメリカのQE2の1000ドル縮小で終了の可能性などの
FRB理事らによるタカ派発言が材料視され、ドルが強含み傾向にあります。
こうした変数は金にとってネガティブ要因。さて本当にアメリカは出口戦略に向けて
舵を切ることができるのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

亀井さんは、足元ではタカ派意見を材料にマーケットが反応しているが、
6月で量的緩和を終了できるとは思えないと指摘。
今月26日27日のFOMCでどのような方針が示されるのかに
関心が高まっていますが、最終的にはバーナンキ議長が何を発信するかです。
FOMCに向けてはいろいろな思惑が出てくると思われますが、
バーナンキ議長はこれまで一貫して慎重姿勢を崩していません。
トーンは弱いのですが信念は強い(お酒も強いとか?)そうですから、
ここで一気に蛇口を閉めることはないと思われます。

というのも住宅系の指標が軒並み悪化しており、
住宅の資産価値が住宅ローン残高を下回る
「アンダー ウォーター(水面下)」状態の物件の割合が
なんと27%にも達しているのだそうです・・・。
こんな状況にあってのダウの上昇、そして景気見通し楽観、
インフレ警戒からの出口戦略・・・・。昨年の相場に酷似していませんか?
亀井さんはさらなる量的緩和の可能性も否定しませんでした。

また欧州の財務問題。
目先はECBの利上げだけを材料にユーロが買われる地合いとなっていますが、
ソブリン問題はなくなったわけではありません。
しかし、2013年まではセーフティーネットが張られ、こちらの問題は
先送りされてしまっている状態。いずれ蒸し返されるだろうということです。

また中東に北アフリカリスクも懸念材料。
日本の震災による今後の為替市場の動向も気がかりです。
今日は亀井さんにこれらの点についても解説を頂き、
今後の金価格の動向についてお話を伺っておりますので
どうぞ、オンデマンド放送でご確認ください。

内容が盛りだくさんすぎて15分じゃ足りない濃密な放送となりました。


 全40ページ中35 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 [35] 36 37 38 39 40 次の10件