金はどうして騰がるのか-米欧ともに来春一段の緩和へ?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.12/09 大橋ひろこ 記事URL

金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんと

[金はどうして騰がるのか]
2011年、金価格は1920ドル台まで駆け上がり歴史的な大相場を演じました。これまで10年上昇を継続し、確りとしたUPトレンドを形成してきたのですが、今年7月から9月の史上最高値にかけては歴史的なボラティリティを記録し、その後400ドルもの大きな下落を演じてからすっかり膠着相場に入ってしまいました。派手な上昇と下落を演じた後の膠着相場で、市場には金バブルの崩壊など弱気の声も聞こえはじめますが、「それでも金は騰がり続ける」と亀井氏は2012年に向けての金相場を解説くださいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。
「金はどうして騰がるのか」は亀井さんと
貴金属アナリスト豊島逸夫さんの共著タイトル。
12月7日に宝島社から発売になったばかりの本です。
黄色(ゴールド?!)が鮮やかな表紙に貴金属業界の2TOPが微笑む写真の帯、
書店で見かけましたら是非ご購入を!!勿論私も読みます~。

金相場が膠着しているのはファンド勢がすっかり様子見に回ってしまって
市場に参入してこないため。今、金の買い手は中国を中心とした新興国の
中央銀行やETFなどの中長期マネー。こうした買いで下値は固い印象ですが、
上値追いの上昇トレンドを描くまでには至りません。

トレンドを描く上昇となるのはファンド勢が動く時だろう-。
亀井さんはそのきっかけとなるのはECBが国債買い入れ枠拡充などの
踏み込んだ政策を取らざるを得ない事態になる時だと指摘されました。
昨晩のECB理事会ではマリオ・ドラギ氏がタカ派なスタンスを貫き、
市場の期待に応えることがなかったことでユーロはじめ
リスクアセットは失望の売りとなったのですが・・・・。
早晩スタンスの変更があるとご覧になっていらっしゃいます。

また、昨今の市場のテーマは欧州危機ですが、
アメリカの金融政策も来年早々にQE3に踏み切らざるを得ない状況に?!
FED,ECBが緩和策に踏み切らねばこの危機は乗り越えることは
不可能であるという亀井さんの解説は必聴です。
ファンド勢は欧州問題の行方を伺いながら
米欧の中央銀行の政策転換のタイミングを待っているということでしょうか。

また年明けの春節から中国が動き出すとの話も。
来年は辰年。昇竜と呼び辰年は縁起のいい年回りだとする中国は
年明けから積極的に投資行動に出るという見方もあります。

年々増加する中国の金輸入動向、
ECB,FEDの政策とファンド動向、
チャートから見る上昇に弾みがつくであろう抵抗ライン、
亀井さんにじっくりとお話しを伺っています。
詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。


シェールオイルの大増産で北米の2倍の産油国に?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.11/25 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ 山内弘史さん

オイルショックがあった頃からエネルギー資源はいずれ枯渇するという「ピークオイル説」が繰り返し蒸し返されてきましたが、現在までのところ、エネルギーが枯渇する兆候はありません。原子力への転換もこうした問題を掲げて推進してきた背景がありますが、震災の影響で原子力がなかったとしても電力供給に問題がなかったのではないか、という実態があぶりだされたりしています。

しかし、WTI原油価格は先日も100ドル台に乗せるなど高止まりですし、中国など新興国の台頭がエネルギー消費を加速させており、将来資源争奪戦となるとの指摘もあって今後のエネルギー供給については安心できるものではありませんよね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ山内弘史さんに
エネルギーの今後についてお話を伺いましたが
山内さんは「ピークオイル説は後退しつつあるんですよ」と
北米に眠るシェールオイルについて解説くださいました。

シェールオイルの大増産で北米は2035年には
サウジアラビアの2倍の産油国になる可能性がある、という話です。
そもそもシェール鉱床からこれまではガスの掘削しか出来なかったのですが、
技術革新によりガスだけでなく「シェールオイル」つまり石油の掘削が
可能となってきた、というのです。

アメリカ地質調査所が発表した北米のBakkenシェール鉱床石油可採埋蔵量は
2008年には43億バレルとされていたのですが、これが近年240憶バレルに
上方修正されました。「可採」つまり採掘可能な石油埋蔵量が、
昨今の技術革新により増加しているということです。

この240億バレルというのがどのくらいの規模かというと
アフリカ最大の産油国OPEC第6位産油国ナイジェリアの石油産出量が
現在日量230億バレルですから、このナイジェリアに匹敵するボリュームの石油が
Bakken鉱床だけから採掘可能だということになります。
(北米のシェール鉱床はBakkenだけではありません)

技術革新が進んだ背景には原油価格の高騰があり、高騰する原油価格が
他のエネルギー採掘の技術革新を促している背景があるため、
原油価格が80ドルを下回り落ち着くようなことがあれば
このシェールオイル掘削技術はハイコストとなり促進されないという
ジレンマがあります。ただし、一度掘ってしまえば恒常的にシェールオイルが
採掘できますのでランニングコストは安くすみます。
掘る側としては出来るだけ高くエネルギーを売りたいわけですので
需給のバランスと言う意味では非常に難しい側面もあるようですね。

現在世界一の産油国はロシアで生産量は1000万バレル/日量。
ついでサウジの950万バレルとなっています。
ところが、9/15にアメリカの国家石油諮問会議が発表した報告書によると
北米の石油産出料は2035年には2200万バレルになるとしています。
2035年と、少しばかり遠い先のことではありますが、
それでも現在の2大産油国の合計量を上回る石油が生産される
というのは驚きです。ピークオイル説が後退するというのも頷けますね。

アメリカが国内でエネルギー生産がバランスされるということになれば
エネルギー政策を巡って中東と対立することもなくなるでしょうし
平和な世界が訪れるのではないか、という夢のような話にも聞こえますが、
問題はないのでしょうか?

今日は山内さんに、このシェールオイルを巡る克服すべき問題点、
そしてこれが今後国際指標となる原油価格に影響を及ぼすものなのか
否かについて詳しくお話しを伺いました。
是非オンデマンド放送で山内さんの解説を聞いて下さいね。


欧州ソブリン問題、TPP、WTI原油100ドル乗せを巡るテーマとは [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.11/19 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

今年も残すところ1ヶ月半弱となりました。
アラブの春に始まって日本の震災、欧州ソブリン危機、アメリカの景気後退懸念とネガティブ要因が多かった1年ですが、ここにきてマーケットは意外と落ち着いて見えます。リーマンショックの再来と言われながらも、リーマンショック時のようなドラスティックな下落はなく、水準を保っているようにも見えますよね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員芥田知至さんに
世界経済とコモディティ市場についてお話を伺いました。

芥田さんは現在の市場環境を
「統合」と「分断」がキーワードだと指摘。

欧州経済は通貨同盟を先行。
17ヶ国が単一通貨を導入し統合を目指したのですが、
財政部門を含めた制度の調和が遅れていることで、
困難な壁にあたっています。
現在EU圏内サミットで合意の報道があればリスクオン相場となりますが、
足並みが揃わぬ不協和音が聞こえてくるとリスクオフとなる相場が
日替わりで訪れるような展開となっており、
「統合」へむけたEUの取り組みに世界が注目しています。
今後EUの連携と統合へ向けた意思が試される相場は続きそうですね。

また似たような話として
芥田さんはTPP問題を取り上げ問題点を解説くださいました。

TPP・・環太平洋パートナーシップ。
中国経済の台頭・欧州の経済統合などに、
どんな風に対抗していくかというひとつのアイディアですが
日本の企業や家計や個人がどんな風に活動していくのかという枠組みでもあります。

経済政策という必ず損をする人と得をする人が出てきます。
決断を下せば必ず批判されるもので決断者になる首相はとても嫌な役回りですが
これを決断できずに先延ばしすることは許されない状況にあります。
日本の外交は近年停滞気味。Co2削減に励むでもなく、
原子力技術で貢献するでもなく、新興国への支援を増やすでもなく・・・
国際外交の選択肢がずいぶんと狭められていると芥田さんは指摘します。

つまり、代案がないところまで来ているということで、
日米同盟プラスTPPというパターンしか描けなくなっているようにみえる
のだそうです。統合へ向けた取り組みは日本も他人事ではいられないのです。

では「分断」とは?
現在欧州の国債は国によってまったく価値が違う
ということがテーマになってしまっています。
ドイツの国債に対して中核国の国債利回りがどの程度乖離しているか、
というスプレッドがリスク指標となってしまっていますが、
健全なのはドイツくらいで、他のEU諸国の国債は昨今入札が大変不調で
利回りが急上昇中。こうした分断減少がマーケットのセンチメントを
冷やしてしまっていますね。

また、芥田さんはWTI原油100ドル超えも分断がテーマだと
解説くださいました。しかしながらブレント原油は下がっています。
一体何が起こっているのでしょうか?

今週はWTI原油の貯蔵タンクがあるクッシングとメキシコ湾岸を結ぶ
パイプラインを逆送させる計画がある、という報道で、
WTIが買われ、ブレントが売られ、WTIとブレントの価格差は
8ドルにまで縮みました。
これまでパイプラインは原油をクッシングに集積するためだけに
使用されていたのですが、カナダのパイプライン企業エンブリッジが
アメリカの石油外車コノコフィリップスからパイプラインを買収。
WTIの受け渡し場所であるクッシング地区からWTIをガソリンや灯油に
精製する精油し輸出するメキシコ湾岸にWTI原油を逆送するという
アイディアが現実のものとなる、という思惑から
これまで精製、輸出インフラの不備から在庫余剰気味だった
WTI原油の在庫が減少に転じるという予測で
WTI原油が上昇、結果ブレント価格との逆ざやが縮小したというものです。
芥田さんは「WTIは再び国際受給を反映する可能性がでてきた」と
解説くださいました。詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの
お話をお聴きくださいね。


金上昇の背景に中国の旺盛な買い [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.11/11 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店代表池水雄一さんと


金価格は今週2日続けて1800ドルをトライしましたが頭を叩かれています。
9月に1920ドル高値から暴落し、1500ドル台まで大きく下落した金ですが、
その後は堅調に下値を切り上げてきています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長の池水雄一さんに
お話いただきました。

1800ドル付近では実需が金を売っているのだそうです。
実需は1600ドル台付近では金を買っていたのですが、
1800ドルに近づいたあたりでイタリア10年もの国債が7%台に乗せるなど
危険レベルに上昇、こうした材料もあってか換金売りに動いているようです。

ソブリンリスクはギリシャからイタリアへ飛び火しており、
ベルルスコーニ氏が辞任を表明するなど思わぬ材料が飛び出す日々。
リスクオン相場とリスクオフ相場がめまぐるしく入れ替わり
金相場も1800ドル手前では神経質な動きが続いていますが、
1500ドル台からの上昇の過程でのビッグプレーヤーは中国。

中国の9月の香港からの輸入量は57tで昨年の同月比ではなんと6倍
だったとか。9月といえば金が大きく下がった時に、中国は金を確り
買っていたんですね。
ちなみに中国の金現物投資需要は2010年の142トンから2011年は
270トンへ大幅に増加しています。不動産への投資が政府により
大きく制限されたことの影響もあり、中国での投資マネーは
ゴールドに向かっているのだそうです。

また季節要因的には11月は過去10年で最も金が上がる月で、12月が
それに準じるのだそうです。金は年末に向けて上昇するというアノマリーが
ありますが、実際調べてみると其のとおりに動いているんですね。

では何故年末に向けて金が変われるのか?!

クリスマスシーズンに入るということも大きな要因ですが、
もうひとつの鍵となるのは「ファンドによるウィンドウドレッシング」
詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きください。

アメリカが2013年まで低金利政策を継続するということもあり、
来年に向けては金も強いと思われますが、
池水さんの予想は来年に2200ドル。
詳しくはオンデマンド放送でチェックしてみてくださいね。


人口70億突破の世界経済 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.11/04 大橋ひろこ 記事URL

資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんと

10月末で世界人口が70億を突破しました。(国連推計)1950年には25億人だった人口が60年間で3倍近くになったのです。医療の進歩と食料の増産で、多産多死⇒多産少死となったことで人口増加。人口増の新興国がいずれ先進国になれば人口は落ち着くと見られますが、それまでの影響は甚大です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源食料問題研究所 柴田明夫さんをお迎えし
「人口70億突破の世界経済」というテーマでお話しを伺いました。

柴田さんによりますと、人口増加が経済に与える影響には
二面性があるのだとか。ひとつは人口を働き手としてみれば、
経済成長を押し上げる要因とするプラスの側面。
一方で食料やエネルギーの消費者としてみれば、
これら資源消費の増大は、いずれ自然という成長の限界に
直面することを示唆するものだとするマイナスの側面です。

問題はその両者の均衡ですが、人口増加に見合うだけの
成長がなければ、生活水準は向上しません。
また成長があればエネルギー・資源、食糧を
大量に消費することになります。

今回の国連の発表では人口の急速な増加で世界的に
食糧や水、エネルギー資源などの確保がこれまで以上に
深刻になるとの見方が示されており、人口増を手放しには
歓迎できない問題となってきているのです。

※コメや小麦などの穀物消費量は08年から20年までの間に
5億トン増の27億トンに拡大する一方、
生産は26億5千万トンにとどまる見通しで、在庫率も15%程度と、
FAO国際連合食糧農業機関が安全とする17~18%を下回る見込み。

1970年代に食料危機が発生して以来、多くの機関が世界食料需給の
長期見通しを発表してきました。
その多くはこれは自然が無限であるという前提に立った需給均衡的な
楽観的見方であり世界人口30億人台を背景にした長期需給モデルです。
人口70億人を超える世界では成立しません。
ということで今回の国連および農水省予測は、
自然は有限であるという視点に立った問題提起型予測を示しているのです。

柴田さんは資源や食糧価格の上昇は、早期に対策を求める
市場からのシグナルでもあると指摘されます。
柴田さんは3つのポイント上げ、この難局を乗り切るための
方策をお話くださいました。

1・戦略的に資源を確保するスキームの構築
2・日本の企業のよる技術力で省エネ・省資源・効率的な
  産業構造を構築することに貢献
3・国内資源を活用すること

ん?…国内資源なんてありましたっけ?
柴田さんのお話は目からうろこ、まだまだやりようはあります。
詳しくはオンデマンド放送で柴田さんのお話をお聞きくださいね。


リビア原油生産回復順調でWTI/Brentオイル価格スプレッド縮小 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.10/29 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

WTI原油価格は94ドルまで上昇。
10月4日には75ドル前後でしたので月初比較で20ドル近く上昇しています。
現在のオイルマーケットはオイル市場の需給要因というより、
金融要因に左右される展開となっており、欧州のソブリン・デット問題がEU首脳会議にて
一応の合意を得られたことで大きなショートカバーが入っており、新規買いも見られるのだとか。
ファンド動向としてはNYMEXのNet Longは12万枚程度まで膨らんできているものの
原油価格が115ドル前後まで少々した5月頃の28万枚には及ばない状況。
投機筋は尚強気で見ているとの見方もありますが、今後のマーケットのポイントは?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤澤治さんにお話しをお伺いしました。

藤沢さんは現在のマーケットは変動要因は、70%以上は経済金融要因で
世界経済の懸念がEUのギリシャ救済策、米株式市場、
ドルの対ユーロ変動、米国の経済ニュースに反応して動いているのだが、
足元はEU首脳会議を通過したこと、QE3の期待で買戻しがはいっているものの、
年内はまだ欧州問題、アメリカの景気先行き懸念が重しとなっての
波乱が続くと指摘されます。

目先買い戻しから94ドルまで原油が戻ってきてはいますが、
景気下降が石油需要を下げるという予想で価格は下降傾向だとか。

需給要因からは、北半球は冬に入り暖房シーズンに入るため
第3四半期より日量40万から80万バレル増加。
OPECが第3四半期並みの日量3,000万バレルを
生産すれば問題ないのですが、需給は、今までのバランスした状態から、
10-12月はややグラットになると見られています。

IEAは毎月出す市場報告で需要を下げ続け、
2011年は日量100万バレル増としました。
米国のエネルギー省のエネルギー情報局はやや強気なのですが、
いずれもOECD諸国は需要減予測。

また、リビアのカダフィ大佐の死亡のニュースは衝撃的でしたが、
リビアのオイル生産は回復するでしょうか。
リビア騒乱からブレントオイル価格が高騰、WTI価格よりブレント価格が
大きく上鞘となる現象が続いています。
藤沢さんによるとリビア石油生産は予想より早い回復が見られるそうです。
もともと日量160万バレル程度の生産があったリビアですが、
現在45万バレル程度まで生産が回復しているといい、
年末には80万バレルになるであろう。
と解説くださいました。 来年の夏までには、
以前の日量160万バレル生産に戻ると見られています。
こうしたリビアの予想外の復帰で、Brent/WTIの差はやや縮小しています。
(現在は18ドル位)

では今後の原油価格の予想レンジは?!
詳しくはオンデマンド放送で藤澤さんの解説をお聞き下さいね。


欧州問題からテーマは11月FOMCへ?!金市場のポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.10/21 大橋ひろこ 記事URL

マーケットストラテジーインスティチュート 亀井幸一郎さんと

リスク回避相場で投資先として選ばれてきた金相場は今年1900ドルの史上最高値をつける躍進を見せておりましたが、欧米のソブリンリスクからのリスク回避相場が極まった9月に暴落、
その後は神経質な値動きが続いています。

とうとう最後の砦であった金までをも売らねばならぬ状況に追い込まれた
ファンド勢の換金売りによるものと思われますが、
テクニカル悪化が投資家心理を相当冷え込ませてしまったようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
金相場の今後、そして欧米の今後の金融政策について
お話しを伺いました。

ギリシャのデフォルトはすでにマーケットは織込んでしまっていますが、
この先は選択的デフォルト、つまりどのような形で決着をつけるかが焦点。
ギリシャ債券保有の民間機関にどの程度の債務減免を承認させるかが
問題となってきています。資金調達が困難となっている金融機関への
流動性供給も課題となっていますね。23日に予定されているEU首脳会議で包括的
救済策合意が期待されていましたが、今日になって26日に見送られるだろう
ことが明らかとなり、この問題をマーケットの波乱なく乗り越えることが
いかに難しいかを匂わせています。

亀井さんにはこの欧州が抱える問題が来週に一定の目処がつき
落ち着きを取り戻す事ができるのか、金市場が今後どのように推移するのかに
ついてお話しを伺いましたので、是非オンデマンド放送で亀井さんの
解説をお聞き下さい。亀井さんの解説は活字に起こすのが困難なほどに
濃厚なんです(笑)・・・問題はドイツでしょうか・・・・。

11月3~4日のG20が次なるイベントとなるでしょうか、という質問に
亀井さんは「11月1~2日のFOMCに注目している」とお話くださいました。
このところ欧州問題に目を奪われていますが、
アメリカの状況はどうなのでしょう。

予想より実際に発表される指標が悪くない、というだけで
あまりマーケットの波乱要因とはなっていないようですが、
予想が悪いんです。それに比べて悪くないというだけで
実態が改善しているというわけではないのです。

今度の11月のFOMCはバーナンキ議長の記者会見がある最後の
FOMC。記者会見があるFOMCでは大きな政策転換(発表)がある
事が多いということと、9月のFOMCで「MBSの再投資」が決定された
ことが、大きな布石となっているのではないか、
と亀井さんは指摘されています。

来週欧州問題が一定の落ち着きを取り戻したら、
FOMCに向けて米国、ドルがテーマのマーケットにシフトするのでは。。。
亀井さんは「緩和策に踏み切るのではないか」とお話しくださいました。
何故バーナンキ氏はそうした政策に踏み切るのでしょうか?
その背景には米国の政策はすでに米国内だけの問題ではなく
全世界に影響を及ぼす問題となっていることがあります。
そして金価格の今後は?

詳しくは是非オンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞き下さい。

亀井さんが本日のマーケット・トレンド出演についてブログ
取り上げて下さっています。ちょっとお褒めのお言葉を頂戴していて嬉しい・・・♪
亀井さんには新人アシスタント時代からいろいろと教えていただいています。

「金がわかれば世界がわかる」
亀井さんのブログは金市場のみならず
欧米の金融政策など金融全般について学ぶことができ、
私も毎日亀井さんのブログ拝見させていただいています。


タイの洪水はゴム市況に影響するのか? [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.10/14 大橋ひろこ 記事URL

マーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんと

タイの洪水のニュースで、ゴム市況に影響するかしら?と思ったあなたはなかなかです(笑)世界のどんなニュースもマーケットと絡めて考えてしまうというのも考えモノだな・・・と反省することも多いのですが、しかし、マーケット動向は私達の未来を占う重要なファクターであることも否定できません。

タイはインドネシア、マレーシアと並ぶ世界3大ゴム生産地。
タイの供給が滞ればゴム市況への影響はまぬがれません。
しかしながら、ゴム農園はタイの中部~南部に分布しているおり、
現在ところ北部のような洪水被害は伝えられていません。
直近のゴム相場も下落傾向が続き、洪水の影響は出ていないようです。
ただし、洪水被害は当初、タイ北部中心でしたが
タイ中部にも被害拡大するとの見通しも出てきており、
注意を払う必要はあるようです。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリーの津賀田真紀子さんに
お話しを伺いました。

津賀田さんによると今後は洪水の影響でゴム加工や
輸送機関等に影響が出る可能性も考えられるとのこと、
直接の被害がなかったとしてもロジスティクスの問題から
市況に価格が反映されることもあるかもしれません。

それにしても、今年2月に500円台まで上昇してきたゴム相場、
足元では300円台を割り込むなど軟調地合いが続いています。
この背景には季節要因として5月から7月のタイの増産期が影響している
ということも要因の一つと考えられるが、最大の消費国である中国の新車販売台数
(中国国内生産分、工場出荷ベース、商用車、輸出を含む)が
鈍化していることも大きかったと思われます。

中国は2011年にはいって3回もの利上げが行われ、
同時にあ預金準備率も引き上げるなど
インフレ抑制を目的とした引き締めの金融政策をとっており、
この影響が出ているものと考えられますが、先行指標であるPMI
(製造業購買担当者指数)が3月以降徐々に悪化しており、
中国における製造業の投資活動や消費の後退が鮮明と
なってきていることが気がかり材料です。

IMFは2011年の中国の経済成長率を9.5%と前年の9.6%から鈍化すると予想、
2012年は9.2%とさらに景気が減速するとの見通しを発表しているなど、
今後の中国の成長にも暗雲が漂ってきていることもネガティブ要因ですね。

ではゴム相場、このまま軟調下落相場が続くのでしょうか?!

津賀田さんは中国のGDPと自動車販売台数の関係を鑑みれば、
中期的に同国の自動車生産/販売台数は高い水準を維持すると指摘。
中国の天然ゴムの輸入量は前年同期を大幅に上回っており、
いずれ中国の新車販売台数が回復することを見込んで、
港湾において着々と備蓄されているということで、長期的にはゴム相場が
再度上昇トレンドに回帰するだろうと解説くださいました。

ただし、目先はやはり欧州の債務問題が弱材料。
目先の注意点、長期的展望など詳しく伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんのお話しをお聞き下さいね。


金現物プレミアム価格上昇-プレミアムとは?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.10/07 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんと

9月下旬金価格は大きく下落しました。今年2000ドルまで上昇するといった見通しが大勢でしたが、
1920ドル台まで高値があった後、(史上最高値)1500ドル台に突っ込むまでの急落となりました。

その後すっかり揉み合いに入ってしまっていますが、ここからの金投資に魅力はあるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長池水雄一さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

「急落以降、実需が精力的に買いを入れている。
 スポット(現物)市場でのロケーションプレミアムは東南アジアで
 2ドル以上、インドではなんと5ドルものプレミアムとなっている。」

池水さんによると9月の急落で金市場の買いポジションは大きく減少、
ETF市場からも大きく資金が流出、投機筋ポジションの新規売りも出ているのですが、
投機玉の売りポジションはいずれ買い戻されるため、
あまり弱気には見ていないということですが、
それよりもなによりも、実需が旺盛に買ってきており
金の現物は品薄状態なんだとか。

ちなみに、ロケーションプレミアムとは
金の引渡し場所によって価格が違うことを指します。
世界のすべての金価格の根幹はロコ・ロンドン・スポット価格です。
このロコ・ロンドンと比較して、引渡し場所の(ロケーション)価格が
どのくらい高くなるか(プレミアム)もしくは安くなるか(ディスカウント)を
ロケーションプレミアムといいます。

基本的に金をロンドンから東京に空輸すると考えるとそのコスト分
(CIFチャージ)だけ、ロコ・ロンドンがロコ・東京よりも高くなります。
つまりプレミアムになります。
逆にロンドンより価格が安い状態がディスカウントですね。

※一般的にロンドンから東京にゴールドを持ってくるコストは
だいたい1オンスあたり1ドルを超えない程度

このロケーション・プレミアムおよびディスカウントは
その時々の現物の需給によって決まります。
そしてこのプレミアムが、東南アジアで2ドル以上、インドで5ドルにもなっている。
これはそれほどに高くても金を買うエネルギーが衰えないということ。

池水さんは、短期的には
1600~1800ドルくらいの広いレンジでの乱高下となりそうだが、
中長期的には非常に魅力的な水準にまで下がったのではないか、
とお話くださいました。

またプラチナ価格が金価格よりも安くなっている現状についても
詳しい解説をいただいています。
是非オンデマンド放送をお聞きください。

それから、マーケットトレンド木曜日が10/6からリニューアル!!
「初心者のためのCX教室」がスタートしました。
東京工業品取引所CXプランナーの甘利重治さんが
CX・商品先物取引についてはじめの一歩からわかりやすく解説します。

これを機に商品先物取引についての基礎を見直してみませんか?!
質問もどしどし受け付けています。
このページの右下にある緑色のバナー
「ご意見・お問い合わせ」からどしどし質問をお寄せくださいね。


石油ストーブの売れ行き好調?!この冬の灯油価格 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.09/30 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ山内弘史さんと

コモディティ価格が下落基調にあります。原油市場もWTI価格で今年115ドル台という高値があったのですが、現在は80ドル台。ここから上昇するような強さは感じられませんが、今後の原油相場の先行きは何がポイントとなってくるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウの山内弘史さんに
エネルギー市場の動向と今後の見通しを伺いました。

原油市場は暴落となった金市場と比較するとまだ穏やかに見えますが、
それでも値動きは神経質に乱高下、高値を切り下げる弱基調にあります。
やはりギリシャのデフォルト懸念、アメリカの景気後退懸念などの
ネガティヴなマクロ要因が金融危機的状況を生み出しており、
商品市場から投機マネーの流出を招いているということもありますが、
今後の世界景気の減退の懸念が一層の原油市場の重しとなっているようです。

やはりポイントとなるのはアメリカのガソリン消費動向。
米国のガソリン消費量は他の国に比べてケタ違いに多いのです。
米国の石油消費量は現在日量約1,900 万バレル 。
世界の同消費量は約8,900 万バレルですから、米国だけでなんと21%を
消費していることになりますが、そのうちの47%の約900 万バレルは
ガソリンとして消費しているのだそうです。
世界の石油の約10%が米国でガソリンとして消費されているのです。
つまり、米国のガソリン消費動向が
米国の石油の消費量を左右するのはもちろんですが、
世界の石油の消費量にも大きな影響を及ぼすこととなります。

このガソリン消費に異変が起こったのが今年上半期。
EIAの発表によると、2011年1~6月の米国のガソリン需要は
前年同期比2 %減の日量873 万バレル。アメリカの消費が減退していることが
確認できるのです。。おまけにここからはガソリンの不需要期に突入します。
山内さんはここからのエネルギー価格は下落傾向にあることを予測、
その背景を詳しく解説くださいました。

また、今日の日経新聞には灯油価格が前年同期比で15%も高いという
ニュースがありましたが、これは昨年の同時期と比較して原油価格が
まだ高値にあることが原因。今年はリビア情勢の緊迫から原油価格が
高騰、これがガソリンや灯油価格をも押し上げる要因となりました。

しかし、山内さんはこれもだんだんと落ち着いて下落していくだろうと
分析。実は今年、家電量販店,ホームセンターなどに石油ストーブが
2カ月も早く並んびました。機器メーカーは8月から大増産態勢を
とっています。というのは震災の影響で、一般家庭の節電意識が
高まっていることと、電気インフラへの不信がこうした動きとなって
現れているということで、主にオール電化家庭が購入しているようです。
灯油ストーブの売れ行きも好調なんですって。
芯上下式の自立型が売れているとか。
芯があるストーブなんて懐かしいですね・・・・。

こうした動きを睨んで灯油の在庫が急増。
電気からのシフトもあって冬場の灯油需要が増加するのではないか、
とみる向きが大勢であることが背景にありますが、
9月17日の灯油在庫は326 万klで前年同期比で130.6 %。
ちょっと在庫が積み上がりすぎ?!

おまけに気象庁の3ヶ月予報では今年は暖冬予報(今のところですが)
金融要因、世界景気の後退懸念から原油価格は下落基調を
辿るであろうことを鑑みれば、現在の灯油価格はちょっと割高な
気もしますね。在庫が捌けなければ価格は崩れることに・・・・?!
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞き下さいね。


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