スタンダードバンク最新金価格見通し [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.07/21 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんと

穀物が高騰する中、貴金属マーケットは静かなものです。そろそろマーケット関係者も夏休み。加えてロンドンオリンピックが始まりますので、今年の夏は尚更静かな市場となってしまうのでしょうか・・・?!

金市場は夏は動意に薄く無風状態になることが多いのですが、
関係者はそれをSummerdoldrum(サマードルドラム)と呼ぶのだそうです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長の池水雄一さんに
ゴールドの今後の展望をうかがいました。

今日はスタンダードバンクのコモディティの
四半期最新予想をお話いただいています。

スタンダードバンクのアナリストは産業用商品全体に関しては弱気で
上昇は限られるとの見方をされています。
現在高騰している穀物相場も、経済の停滞から
第三四半期までは続かず、全般弱気予想となっているのですが、、、
ゴールドに関しては前四半期での予想と変わらずで、
中長期的にはゴールドに対して強気予想を継続しています。

2012年の平均価格予想は1735ドル。

実は2011年の平均の金価格は1574ドルで、今年の予想平均よりも
低いのです。昨年は1900ドル台まで金が暴騰した印象が強く、
まさに金高騰の1年だったかと思いますが、その2011年よりも
予想平均が150ドル以上高いとは、ちょっと意外ですね。

現在ゴールドの変動要因は大きく分けて2つ。
世界の資金流動性(Global Liquidity)と
実質金利(real interest rate)が金価格を支えています。

2008年後半から、世界各国の中央銀行が緩和政策を取り、
マーケットに資金を供給しています。
過剰流動性は貨幣価値の低下を意味しており、
将来のインフレリスク懸念からコモディティ高に
つながるとされていますが、昨今は欧州債務問題への不安から資金は
現金化され、あるいはドイツや日本、アメリカの国債市場に流れこんで
います。しかし、金余りには変わりがないことから、金市場には
再び資金が流入してくるものと思われます。
実質金利もしばらくは低い状態が続きそうで、
これもゴールドにとっての上昇要因。

世界一の金の取引量を誇るスタンダードバンクの最新見通しを
じっくり伺っていますので、オンデマンド放送もお聴きくださいね。


2012年後半の商品市況を読む [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.07/14 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

米国コーンベルト地帯の干ばつからの穀物価格の高騰、原油の反騰などから商品価格のインデックス、CRB指数が反騰し始めていたのですが、それもここ1週間ほどは膠着状態、このまま上昇トレンドとなるか、再下落するのか非常に神経質な値動きとなっています。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員芥田知至さんに
2012年後半の商品市況というテーマでお話しを伺いました。

この1ヶ月ほど、コモディティ市況の先行きについて
率直な質問が増えていると芥田さん。

コモディティ市況の現状を説明するのは、
コモディティを4つのカテゴリーに分けてみることは避けて通れないとして

「工業原材料」・・ゴム、パラジウム、銅、アルミ、・・・。
「金・銀」プラチナ、・・・貯蔵・宝飾・嗜好、
「石油」・・・エネルギー、地政学商品、
「穀物」・・・需要増の中で、北米、南米の天候が重要。

と、カテゴライズしてお話し下さいました。

景気動向に敏感な「工業原料」は、新興国の自動車販売の好調から
ゴムやパラジウムなどはそろそろ回復の芽があるのでは・・・。
今日発表された中国の4-6月のGDP成長率は7.6%。
8%の大台を割り込んで景気減退が懸念されているとはいえ、
7%もの成長があることを考えれば、それほど悲観することもないと
今後の見通しを解説くださいました。

また「石油」は、2~3月をピークに、大幅に下がりましたが、
春先にはイラン問題が市場のテーマとされ地政学リスク・プレミアムから
原油価格が高騰していた分、イラン問題が世界の原油需給に占める重要度が
低下してきたことで、工業原料よりも大きな下落となっていました。
さて、ここからは___?!オンデマンド放送で解説をお聞きくださいね。

「金・銀」は、金融政策、金融不安の影響が大きく、アメリカのQE3実施への
期待が後退していることが上値を押さえています。
今後はアメリカの金融政策の行方、そして
ドルとの相関から、ユーロドル相場をウォッチするなどの
ポイントをお話しいただきました。

そして、今一番大きな動きとなっている「穀物」。
1988年の大干ばつ以来の凶作状況が懸念されています。
米農務省(USDA)の作柄状況調査は、
5月は平年並みだったが、7月には1988年以来の低水準に。
特にトウモロコシ、大豆は、米国の比重が大きいため、
今後1年程は影響が残る可能性があるとか。
となると、高値で値頃売りは危険?!

今後の商品市況の動向を読むポイントを伺っています。
オンデマンド放送もお聞き下さいね。


穀物急騰!産地1988年以来の大干ばつ?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.07/06 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんと まじめな顔~

CRBインデックスが急騰しています。商品市場は総じて買い戻される動きとなっています。先週末に行われた欧州首脳会議で予想外に多くの分野で合意に至ったことでドル安が大幅に進行していることが買い安心感につながっているということもありますが、今週のECB理事会での欧州の利下げ、中国の突然の利下げ、英国の資産買い入れ枠の拡大と世界が緩和策に出ており、今後アメリカの緩和も先取りして期待が高まっているようですが、、、。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリーの津賀田真紀子さんにお話を伺いました。
コモディティ全般は金融要因の改善(期待)から大きく戻り始めていますが、中でも注目は穀物。金融要因だけでなく、穀物の主要生産国である米国中西部において、ここ数週間ほど高温・乾燥が続いていることが大豆やトウモロコシの急騰に繋がっているのです。

今年の干ばつは1988年に発生したものと同程度のものになると予想されています。
作柄の悪化が懸念されているのですが、作柄の悪化とは具体的にはどんな状態なのでしょうか?
米国で生産されている穀物の場合、テストウェイトが重い(つまり、トウモロコシであればデンプンが、大豆であれば油分が多く詰まっている)方が高く評価されるのだそうです。
この作柄は5段階で評価されており、このうち「Good」と「Excellent」の合計が60%以上あればその年は豊作なると言われています。しかし、今年の場合の場合は残念ながら、大豆は過去5年平均が64%だったのに対し、現時点では45%、トウモロコシは過去5年平均が69%だったのに対し、現時点では48%と例年になく悪化しています。

シカゴ穀物相場は米国の需給比率(需要÷供給)と高い相関性があるのだそうです。
需給比率とは需要に対してどれだけの供給ができるかという指標。
今後もこの傾向が続くと仮定した場合、生産高の下方修正によって需給比率が上昇すれば、相場上昇に拍車がかかることが予想されます。1988年に干ばつが発生した際は、作柄悪化が進むにつれてシカゴトウモロコシ相場は約4割、大豆相場も約1割上昇しました。

また、価格が上昇すると輸入国である中国などの買い付けが鈍ることはないのでしょうか。
米国から輸出される大豆の約4割は中国向けですが、中国の輸入意欲は依然として旺盛な状態が続いているのだそうです。
中国の5月の大豆輸入量は528万トンと5月の輸入量としては過去最高を記録しました。
中国では搾油向けの需要はもちろん、家畜頭数が増加していることから、絞った後の大豆ミールに対する需要も旺盛なことが背景にあります。なお、中国の養豚頭数は大豆の輸入量とほぼ連動するように増加しています。
まずは今夜の雇用統計にてアメリカのQE3の思惑が高まるのか否か、そして来週11日にUSDA米国農務省から発表される需給報告の内容がどうなるのかに注目です。
詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。


総悲観は下げ止まりのシグナル?!ここからの原油市場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.06/29 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

原油価格が大きく値を下げています。5月平均のWTI原油価格は、$94.72, 北海Brentの平均価格は$110.29でした。 6月に入るとさらに下落が加速し、WTI原油価格は$100を割り込んで推移、北海Brent価格もも6月6日以外は全て$100以下での推移となりました。6月(27日時点までの)平均価格はWTIが$82.52,Brentが$96.07でした。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルアナリスト藤澤治さんにオイル市場と世界経済
というテーマでお話しを伺いました。

原油価格低下の最大要因は、欧州財務危機。
ギリシャ選挙での急進左派勢力の躍進、そして再選挙。
懸念はスペインに波及、スペイン銀行破綻懸念、国債利回りは7%へ…?!
市場は悲観に傾きました。
米国経済も、雇用の回復が見られず不透明感が出てきていますが、
6月FOMCツイストオペの延長のみが発表され、QE3はありませんでした。
株式市場も大きく売られました。
中国経済のスローダウンも懸念材料となり、コモディティ全般
軟調地合いが続いています。

金融面からの不透明要因がコモディティ市場からの投機マネーの流出を
招いてしまいました。春先はイランとイスラエルの緊張が価格を
支えていたのですが、需給面からみると原油は明らかに供給過剰です。
投機マネーによる地政学プレミアム分がすっかりはげ落ちてしまった、
ということなのでしょう。
サウジ石油相のBrentの$110代は高すぎるとの発言も価格を下押ししました。

しかし、今日あまり事前に期待のなかったEU首脳会議で
域内銀行を一元的に監督・監視する制度について
年内に合意する方針で合意。また欧州のESM金融安全網から銀行へ
直接資本を注入することを可能にすることも目指すことが発表されました。
これを受けてユーロが急騰、日経平均も9000円の大台を回復する上昇と
なっており、原油価格も反騰してきています。
まだ具体的工程表が出てきていませんし、
欧州債務問題一朝一夕に問題解決とはいかないことは
市場も承知していますが、期待がなかった分の反動は大きく、
下げすぎていたアセットには買い戻しが入るでしょう。

皆が総悲観になった時に上がりだすものなんです。と藤澤さん。
原油市場には悲観論者が増えているようですが、EU首脳会議が
失望に終わらず乗りきれたこと、
また7月からEUによるイラン制裁(イラン原油禁輸措置)が
スタートすることの影響などもジワジワと効いてきて
原油はここからの安値追いはないのではないか、と解説下さいました。

季節要因として夏場は原油価格のボラティリティが上がるのだそうです。
現在ファンド筋は原油市場から撤退していますが、
投機マネーが戻ってくればイラン問題、シリア問題等に
敏感に反応する地合いとなることも指摘されていました。

この先の藤澤さんの原油価格予想は?!
詳しくはオンデマンド放送で藤澤さんの解説をお聞きくださいね。


相互作用性が下落を招いた?!~中国は安値で大量金輸入 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.06/22 大橋ひろこ 記事URL

金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんと

昨晩21日、ドル建て金価格が1600ドルの大台を割り込む下落となりました。
株式市場でもダウ平均が250ドルも下げる大幅安。
一説には今週のFOMCで一部に期待が出ていたQE3が発表されなかったことが
嫌気されているという解説がありましたが、亀井さんはこれに否定的。
現状の環境ではツイストオペの延長がせいぜいでQE3はないという予測が大半でしたので、
それは考えにくいとし、いろいろな悪材料が複合的に作用して
センチメントを大きく悪化させたのではないか、と指摘されていました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

①米フィラデルフィア地区連銀6月の製造業業況指数は▲16.6と
10カ月ぶり低水準
②6月中国PMI速報値は48.1。
景況感の改善と悪化の分岐点となる50は8カ月連続で下回る。
③6月ユーロ圏PMI速報値は46.0。
2009 年6月以来の低水準。
④スペインの銀行のストレステスト発表、
最大620億ユーロ(約6兆2500億円)の資本増強が必要。
⑤ゴールドマン・サックスのアナリストがS&P500種の売りを推奨。
⑥格付け会社ムーディーズ、シティやモルガン、バークレイズ、クレディ・スイスなど
世界(欧州、米国、英国、カナダ)の主要 15金融機関の長期債務格付けを引き下げを発表。

タイミングが同じでなく、ばらばらに単体で出てくればそれほどインパクトでは
ないだろう材料が共鳴し大きな下落圧力となったと亀井さん。
これは相互作用性といってジョージソロスの言葉として有名です。

QE3がなかったというのもこの項目の中のひとつにカウントされるかとは思いますが、
こうした悪材料から投機マネーがキャッシュ化されているのが現状のマーケット。
今後投機資金が市場に戻ってくるためには、QE3などの大型の追加緩和策が
必要となってくると思われますが、このキッカケが何になるかについて亀井さんは
「クレジットクランチ」だと指摘、信用収縮により金融機関の破綻リスクが
高まればコレを回避するためにこのカードを切るだろうとのこと。
アメリカはフィスカルクリフ(財政の崖)問題もかかえていますし、
やはりQE3実施はカードを温存しているだけでしょう。
ギリシャ・スペインなどの債務問題も来週のEU首脳会合に向けて
マーケットの注目も高まっています。ひょっとすると、こうしたカードを
切るタイミングはそれほど遠くはないのかもしれません。

金の独自材料としてはルピー安からインドの金買いが鈍っており、
あまり金を強気で着ない気もするのですが、中国の買いがすさまじい。

平常は5~10トン程度の輸入ですが、
今年1-3月は136トンもの金の輸入が確認されています。
昨年同時期はたったの19.7トンです。
季節性から春先の春節には買いが強まるとされていますが、
春節があけると金買いが鈍るというこれまでの流れとは違って、
今年は3月に63トン、4月は春節明けにもかかわらず102トンも輸入しています。

これは一体どういうことなのでしょうか?!
亀井さんはリテールだけではなく、
中央銀行が動いているのではないか・・・?!と。
果たしてこの動きが何を示唆しているのか?
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。


天然ゴム価格の下落の背景と今後のポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.06/15 大橋ひろこ 記事URL

ギリシャの再選挙を17日の日曜日に控えてマーケットは閑散、、、?!積極的に手がけ難い展開となる中、今日、日銀が金融政策決定会合にて、追加金融緩和の見送りと、政策金利を0~0・1%とするゼロ金利政策の維持を全会一致で決めました。これを受けてドル円相場は79円を割り込む下落となっています。円高進行、、、これは国内商品にとっても下落圧力となります。本日お話いただいたゴム価格もTOCOM市場で大きく値を下げる結果となりました。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリーの津賀田真紀子さんに
天然ゴム価格の現状と今後の見通しについてお話を伺いました。

特に今月に入ってから天然ゴムの下落スピードが加速しています。
やはり欧州問題再燃で商品市場全体がリスク回避ムードとなっており、
ユーロが売られ代わりにドルが買われることにより、ドル建て資産の売りが
加速しやすくなっているというという背景があります。
17日にはギリシャの再選挙が控えている他、
スペインの財政赤字削減策についても疑問視されていることから、
引き続き積極的な買いが入り難い展開が続く可能性が高いと津賀田さん。

天然ゴムといえば自動車向けのタイヤ需要にも注目する必要がありますが、
ここ最近の経済統計から見て、変化はないのでしょうか。

ゴムの最大の消費国である中国の5月のPMI(製造業購買担当者指数)が
4月から急激に悪化していることは要注目材料。
中国のPMIは国内のラジアルタイヤ(乗用車等に用いられているタイヤ)の
「生産量の前年比増加率」と相関性が高いため、
PMIの悪化は中国国内の天然ゴム需要の減少がイメージされやすく、
天然ゴム相場にとって弱材料となるのだそうです。
また、中国の自動車総販売台数は依然として高水準を保っていますが、
これも「前年同月比で見た場合の伸び率」が急速に鈍化していることから、
中国の経済成長の停滞が意識されており、
このことが心理的な弱材料として作用していると考えられるのです。

では供給サイドからの材料は現在どんなものがあるでしょう。
現在は増産期にあたります。
このため、世界最大の天然ゴムの生産国であるタイでは
集荷量が5月後半から急速に増加しています。
これまで、同国の生産量の不安定さは天然ゴム相場の下支え材料でしたが、
現状の集荷量から考えると、ひとまず供給不安は払拭されたとみていい…?!
毎年、タイの輸出は5月~9月にかけて増加していく傾向があるため、
今後しばらくは需給緩和ムードが続くと見られています。

弱材料ばかりが目立つ状況ですが、価格押上要因としては、
近年の経済発展に伴い、4月以降タイの最低賃金が大幅に
引き上げられていることが挙げられます。
つまりこれが、生産コストの上昇につながる懸念があるということ。
バンコクだけに限って言えば、3月から4月にかけて
いきなり40%もアップしています。
天然ゴムの生産地周辺が同様の上昇率になっているとは考え難いですが、
おそらく、それなりに上昇している可能性が高いとみられることから
生産コストに占める人件費の上昇は中長期的に相場の下支え要因として
作用すると見られる、と津賀田さんは指摘されています。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。


マーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんと


原油とシェールガス価格との乖離をどうみるか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.06/08 大橋ひろこ 記事URL

資源食糧問題研究所代表 柴田明夫さんと

原油が急落しています。3月1日には110ドル台まで高値があったのですが、80ドル前半まで大きく下落しています。北海原油、ドバイ原油も100ドルを割っています。
背景には欧州問題の再燃や、米国の原油在庫が1990年以来の高水準にあることも売り材料となっているのですが、中長期的にも原油価格の圧迫要因とされているのが、米国で起こっているシェールガス革命。

この番組でも何度か取り上げていますね。

シェールオイルの大増産で北米の2倍の産油国に?!
http://blog.radionikkei.jp/trend/alpha/entry-211637.html
シェールオイル革命で日本のLNG輸入はどう変わる?!
http://blog.radionikkei.jp/trend/alpha/entry-218794.html
シェールガス革命についてはリンク先を参照してくださいね。

今日は資源・食糧問題研究所代表 柴田明夫さんに
「原油とシェールガス価格との乖離をどうみるか」という
テーマでお話を伺いました。

通常、熱量等価による天然ガスの原油換算価格は、
100万Btu当り天然ガス価格の6倍と言われています。
過去10年間の原油換算の天然ガス価格をみると、
最近は12ドル(天然ガス価格2ドル×6)台まで低下しているのですが、
依然、原油と天然ガス価格との乖離は約8倍もあります。

何故このような大きな乖離があるのか、
また今後どのような形で両者は収斂していくのか。。。柴田さんに伺いました。

理由の1つとして考えられるのは、両者の用途の違い。
原油は用途の大半がガソリンや軽油など輸送用燃料需要に対して、
天然ガスは発電用や家庭用の燃料需要です。
天然ガス自動車が普及するまでには時間がかかる。
このため、天然ガス価格の急落が直ちに石油に代替するわけではないのだそうです。

しかしながらシェールガス革命が、世界的な天然ガス需給緩和⇒石油需給の緩和に
つながる可能性は高いとみられています。
米国では2004年までは、天然ガスの供給不足懸念が高まり、
2030年には世界のLNG輸入の2倍の規模である3億9000万トンの
LNG輸入が必要とされていました。米国市場向けにカタール、豪州、ロシアの
LNGプロジェクトが始動し、メキシコ湾岸にも多数のLNG受け入れ基地が建設中だったのですが、、、
このシェールガス革命。今や米国では天然ガス余剰感が高まっており、
年間4億トン近い米国のLNG輸入需要が消滅した格好です。

ただし問題がないわけではありません。シェールガスを掘り出す際に
岩盤の割れ目から注入する大量の水と薬品
(どのような薬品が使われているかは明らかにされていません)が
環境破壊、環境汚染を招くことが懸念されているのです。
問題が大きくなれば環境規制がシェールオイルの生産コスト上昇につながる可能性も。
今後のエネルギー事情とは?!
詳しくはオンデマンド放送でお聞きくださいね。


金の採掘コストからみた今後の金相場の行方 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.06/02 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長 池水雄一さん

「こんな時だからこそ、金の独自要因をしっかり分析しておきたい」
今日の話は金の採掘コスト。
これまで金は生産コストから上に乖離して上昇してきたためあまり話題になることはありませんでした。1900ドル台の史上最高値圏から400ドル近く下落して小動きが続く金相場、昨今はギリシャのユーロ離脱など外部要因に引きづられていますが、こうした外部要因によるセンチメントの悪化が改善した場合、金はどのような動きを見せるのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長池水雄一さんにお話しを伺いました。

その昔、金の採掘コストは数百ドル程度(500ドルとか600ドルとか)
だったかと記憶していますが、なんと現在は
1100ドルにまで上昇しているのだそうです。
(鉱山会社毎に異なりますが、大手の金生産コストの平均です)

生産コストには大きく3種類あります。

①キャピタルコスト 採掘資本を集めるコスト
②エクスプロレーションコスト 探鉱コスト(鉱山を探すコスト)
③オペレーティングコスト 採掘から運搬までトータルコスト

人件費の上昇や燃料費の高騰などインフレも影響して
ここ数年は毎年12~15%も生産コストが上昇しているということで、
仮にこの先も生産コストが年15%上昇すると仮定して計算すると
3年後の2015年には1900ドルにまでコストが上昇することになります。
(12%計算でも1730ドル)

これをどのように捉えるかはそれぞれかも知れません。
現時点では1100ドルまで下値余地があるではないか、
という見方もできるでしょう。
現にプラチナは生産コスト1400~1700ドル程度と言われていますが、
コストとトントン、、いやちょっとコスト割れしているんじゃないか、
というところまで売られています。

池水さんは過剰流動性相場にはなんら変化がなく、
通貨価値が薄くなっている現状において
リスク回避で金も一緒に売られているが、
これらの材料は金の強気に働くことを考えれば、
金はそろそろいいところまで下げているとお話しくださいました。

今夜の雇用統計の内容を受けて、
QE3期待が出てきたことから金価格は急騰、
1600ドル台に乗せてきていますね。

それからプラチナ。

生産コスト割れじゃないか?!というところまで売られていますが、
その背景には欧州でのディーゼル車離れが進んでいるという話も…。
池水さんによると、昨年の欧州のディーゼル車比率は46%、
ピークの55%から大きく減少しているのだそうです。

これまで税制で優遇されてきた軽油ですが、これが昨今
ガソリンと軽油の税率の違いがなくなってきているため、
軽油の価格が上昇してきていることなどが一つの要因。

そしてガソリン小型車が売れ筋となってきていることも
関係しているのだそうです。
ハイブリッド車は高価なため、価格の安い小型車が人気。
またエコの観点からもガソリン車のほうが排出ガスを抑える仕組みが
優れているというところまで技術革新が進んで来ているとか。
欧州はCO2排出の環境規制も厳しいですものね。

ディーゼル車の触媒がプラチナ。
ガソリン車の触媒がパラジウム。

これからはパラジウムの時代?!
昨晩の1400ドル割れではさすがに買いがはいりました。
そして今夜の雇用統計でプラチナも上がっています。
ここからのプラチナ価格の行方は?!
オンデマンド放送で池水さんの解説をお聞き下さいね。


シェールオイル革命で日本のLNG輸入はどう変わる?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.05/25 大橋ひろこ 記事URL

セキツウ常務取締役山内弘史さんと

5/19 NHK BS1にて「シェールオイルを掘り起こせ~新たな石油鉱床の衝撃」というドキュメンタリー番組が放送されました。周辺に石油や天然ガスを豊富に含む、新たな資源層「シェール鉱床」から石油を採掘することが可能となり、米国がオイルブームに沸いています。シェール層の掘削が可能になれば、北米大陸の石油産出量はサウジアラビアとロシアの二大産油国の合計を上回ると言われているのです。この番組にアドバイザーとして制作協力をされたセキツウの山内弘史さんが今日の番組ゲストです。以前当番組(マーケットトレンド)に出演し、シェールガス革命について解説されたことがきっかけでNHKからコンタクトがあったというのですから嬉しいではありませんか。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はセキツウ常務取締役の山内弘史さんにお話しを伺いました。

シェールガスとは地下2,000~3,000mの頁岩(シェール)層に
閉じ込められた天然ガスです。
その存在は1970年代からわかっていたのですが、
採掘は技術的に無理とされていました。

地元の独立系採掘業者が地道に採掘に取り組んできたことで
1990年代終わり頃から技術的な生産が可能となってきました。
採掘コストが高いため、これが商業生産ベースに乗るには
石油価格・ガス価格の上昇が必要であったために
2006年に原油価格が80㌦バレルを超えるようになって
ようやく軌道に乗ってきました。

生産量は2000年から2011年で17倍となり、米国の天然ガス
生産量の30%を占めるまでになっています。

このシェールガスの増産とこの冬の大暖冬のせいで米国の天然ガスは
在庫がジャブジャブ、過剰状態。(118年間の観測史上4番目の暖冬)
お陰で天然ガスは2ドル前後にまで価格が低迷しています。

こうした中、韓国やインドが米国のLNG輸入契約を締結。
現時点では米国にガスを液化する設備が整っていない為
(これまでは輸出していなかったためになかった)
実際に輸出されるのは2015年からとなりますが、
それでも現在より10ドル近く安い価格で韓国、インドはエネルギーを
輸入することが可能となると見られています。

日本が現在輸入しているLNG価格は17ドル。
現在日本はLNGを中東、インドネシア・マレーシアなどから輸入しており、
その価格が原油価格リンクとなっているため、原油価格が高騰する中で
高いLNG価格で輸入せざるを得ませんでした。
日本も安価な米国の天然ガスを輸入することはできないのでしょうか?
米国から輸入できれば もっと安くなるとの期待が渦巻いています。
三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅・・・ 日本の商社も動いています。
日本のLNG輸入の今後について、山内さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送をお聞き下さいね。

NHK BS1の「シェールオイルを掘り起こせ~新たな石油鉱床の衝撃」は
27日(日)20:00~再放送されます。見逃された方は是非御覧ください。


金に動意、不透明要因が強気の逆シナリオ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.05/18 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 芥田知至さんと

ウォール・ストリートにはSell in Mayという格言がありますが、今年も格言通りの相場となっているようです。元々はヘ6月のへッジファンドの決算期から逆算して5月には株を売って遊びに行け、という意味合いなのですが、今年はこれに加えてギリシャのユーロ離脱、JPモルガンの巨額損失などの不透明要因が加わり、リスクオフが鮮明となって来ました。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんに
世界経済とコモディティというテーマでお話しを伺いました。

芥田さんは米国の追加緩和観測の後退、中国景気の減速懸念、
欧州の財政金融危機が再燃することへの懸念が強まって、
リスク資産全般が売られているものの、米国・日本の景気の先行きは
底堅いとお話しくださいました。

現在のマーケットの最大の関心事は、欧州問題、ギリシャ再選挙。
今日になって国民支持が緊縮財政派にあるという報道が出てきましたが、
再選挙の国民の選択は?!
ギリシャの民意は経済合理性がない・・・という懸念は拭えません。
ドイツのメルケル首相と、フランスのオランド新大統領の
メルコランド体制でこの危機をどのように切り抜けていくのか、
政治的な落としどころを探る動きが続くのではないか、とのこと。

コモディティはこうした波乱の前から、実は3月からすでに下落を
開始していたのですが、芥田さんは相場としてはおもしろい局面だと指摘されます。

多くの株式やコモディティの市況が、チャートポイントや
心理的な節目を下回ってきています。
銅は1トン=8,000ドル
WTI原油1バレル=94~95ドル
金1トロイオンス=1,550ドル
米10年債利回り1.8%
S&P500の1,350ポイント付近
ダウの12,750ドル付近などを下回ってきたなどなど・・・。

米国の金融市場が比較的安定的に推移している現状において、
ドル資産をベースとする投資家にとっては、
ある程度のリスクをとって大きなリターンを狙う動きが
出てきやすい場面かもしれないとお話しくださいました。

金については、大手ヘッジファンドが再び買い増す動きをみせていたり、
米大手金融機関のアナリストが市況の大幅上昇見通しを示したりしています。
Fedによる追加金融緩和の可能性が再び強まるというシナリオのようです。

さて、ここからの注目ポイントは?!
詳しくは芥田知至さんの解説をオンデマンド放送で
お聞きくださいね。


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