依然割安なプラチナ価格、その需給要因は? [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.02/10 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんと

年初から上昇しているコモディティ市場。欧州版QE政策のLTRO、そしてアメリカの2014年までの低金利政策から余剰資金が再びコモディティ市場に流入、多くの商品が物色される流れとなっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しと言うことでお話を伺いました。

1月から金、プラチナ、パラジウムと貴金属銘柄の上昇が目立っていますが、
金に比べるとプラチナが出遅れているように見えます。
一時に比べれば金とプラチナのスプレッドは縮小していますが、
まだそのネガティブスプレッドが完全に解消する状況にはなっていません。
つまり、金が割高でプラチナは割安な状態のままです。

つまり、プラチナやパラジウムは自動車販売が新興国を中心に
堅調であるという前提であれば、ファンダメンタルズ面、投機的側面の両面から
プラチナの価格は上昇し易い地合いにあると津賀田さんは指摘されます。

では供給面はどうでしょうか。
プラチナを含むPGMの最大生産国は南アフリカ。
ところが、鉱山向けの規模拡張投資が十分に行われてこなかったとかで
南アフリカのPGM生産は過去5年の最低水準を下回る状態にあります。
大手生産者であるAnglo American Platinumの2011年通年の生産量は
253万オンスと目標の260万オンスに届かなかったのだそうです。

また、南アフリカは構造的に電力不足の状態が続いており、
2008年初には突如工業向けの電力供給が停止される等の障害が発生しています。
今年も大規模停電が発生する可能性が高いとされ、この状況が続けば
突如鉱山向けの電力供給が停止する可能性がある、ということで
こうした構造的な電力不足と、価格下落による鉱山の採算性悪化が
供給を減少させている現状にあるのだそう。

番組ではパラジウムの供給についても津賀田さんに伺っています。

こうした話を聞くと今すぐにでもプラチナ投資を始めたくなりますが(笑)
津賀田さんは注意ポイントとして欧州問題、また世界各国で開催される
選挙の結果によっては政策に不連続性が発生する可能性があることから、
市場参加者のマインドが一転してネガティブになる可能性は否定できないと指摘。
需給面だけではなく金融面、政治的側面からのリスクにも備えることが大事だと
お話くださいました。
詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんのお話をお聞きくださいね。


日本国債暴落シナリオに備えるなら・・・ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.02/03 大橋ひろこ 記事URL

コモディティインテリジェンス代表取締役社長 近藤雅世さんと

2012年年明けから、東京直下型地震が4年以内に7割の確率で起きる・・・そして、日本国債が暴落する日が近いという話を耳にします。確かに元旦から揺れました2012年、日頃からの備えの必要性を感じますね。そして日本の財政問題から日本売りがやってくる・・・円高も最終局面でとてつもない円安が来るとか、国債が暴落するなんて話もちらほら出てきています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコモディティインテリジェンスの近藤雅世さんに
お話しを伺いました。

昨日(2月2日午後3時朝日新聞)のウェブ刊に、
三菱東京UFJ銀行が日本国債暴落に備えて危機管理計画を
策定している、という記事が掲載されました。
日本国債発行残高1085兆円の内、9割超が国内で買われているのですが、
うち4割は銀行が持っており、三菱東京UFJ銀行は
ゆうちょ銀行に次いで除いて最大の42兆円を持っているとのこと。
国債が暴落すれば大きな損失が出ると思われます。

近藤さんによりますと、対策といっても国債暴落の兆しがあれば
すぐに売却する体制を整えるということらしく、これでは事態は火に油を
注ぐようなもの・・・他に国債売りを誘発するものです。

この噂、商品市場には影響があるのでしょうか?
近藤さんは仮に国債価格が急落した場合考えられるのは円安進行、
通貨安は物価高を招きます。長期デフレが続く日本、
少しでも景気が回復してくると急激なインフレになる可能性も、、。

金はインフレヘッジに良いとされていますが、
日本は昨年、金の輸出国でした。
金の高騰からタンスに眠っていた金を個人が膨大に売ったのです。

しかし日本国債が暴落し円安になるとするならば、
日本国民こそ資金を銀行預金から引き出して金を買うべきだと
近藤さんは指摘されます。
まだ円高が終わらず、長いデフレ社会に慣れきってしまった今は
実感が湧きませんが、国債が暴落したら何が起こるのかを想定して
おいたほうがよさそうです。何事も備えあれば憂いなしですね。

近藤さんは、穀物価格にも注目されています。
米国産穀物の需要が仮に昨年並みとなれば、
在庫は1~2%になってしまいます。需要が減少するから大丈夫
というUSDAの報告が少しずつぼろが出てくる時期?!

正月以来アルゼンチンとブラジルの乾燥で南米の生産は
1割~2割減産となる見込み。
南米から買うという選択肢が無くなれば米国から買わざるを得なくなる
・・・ということで
2月から3月にかけて穀物価格は上昇するのではないか。。。
ということですが、詳細はオンデマンド放送で近藤さんのお話しを
聞いてみてくださいね。


震災後、期待高まるLPガス [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.01/28 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ常務取締役 山内弘史さんと

震災後、LPガスに期待が高まっていること、皆さんご存知でした?!LPGとはプロパンガスのこと。家庭の軒先にあるあの大きなボンベがそれです。タクシーのイメージが強いですけれど、実は日本の2500万世帯はLPガスのお世話になっており、とても身近で重要なエネルギーなのです。(日本の全世帯数は5500万世帯、内都市ガスが2700万世帯)つまり全世帯の半数がLPガス。これは意外と知られていないような気がしますね。このLPガスが震災以降見直され、期待が高まっているのです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役山内弘史さんに
期待高まるLPガスというテーマでお話しを頂戴しました。

何故LPガスが注目なのか。
それは災害に強い分散型のエネルギーだということ。
ボンベを運ぶだけでいいので、ガス管インフラ網が必要ないのです。
配管が壊れてしまうと供給が遮断されてしまう都市ガスと違って、
地震などの災害に強いことは言うまでもありませんが、
今後のインフラ投資も必要ありません。

家庭用には通常50㌔のボンベを2本置いて使われていますが、
1本を使用していてももう1本残っていれば一ヶ月はもつのだそうです。

また原油価格に対してLPGは80~90%程度の価格に落ち着いており
若干原油より低価格であることも魅力です。

今後4年で70%の確率で東海道地震が起こる可能性があるという
予測が出されていますが、地震大国日本において、
安くて新たなインフラ投資がいらないLPガスの注目が高まるのは
必然であったとも言えます。

ひとつのエネルギーに依存することが大きなリスクであることが
この度の震災での教訓となりましたが、エネルギー庁も予算を拡大し、
公共施設や避難所へのLPG供給の備えを高めていくそうです。

ただし、このLPG、サウジアラビアやUAE、カタールなどから輸入しており、
ホルムズ海峡が閉鎖されるような事態となればこれも日本に入って来ません。
イランの制裁問題からイランがホルムズ海峡を閉鎖するとかしないとか、
地政学リスクが高まっていますが、供給に問題が発生するのは原油だけでは
ないのです・・・・。
今週EUがイランからの輸入を禁止すると表明しましたが、
しかしながらそれほど原油価格が上がってはいません。
こうした緊張がたかまっているのに何故原油価格は上がらないのか?

このあたりの背景も山内さんに伺いました。
どうも振り上げた拳をどのように下ろすか、というムードに
なってきているようです。どの国が?!くわしくはオンデマンド放送で
山内さんのお話しをお聞き下さいね。


2012年商品市況、PGM,ゴムなど売られすぎ銘柄に注目 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.01/20 大橋ひろこ 記事URL

ここ数年、
年末、そして年始に政治的な動きが出て
穏やかな年明けが迎えられないということが多いと仰るのは
三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員芥田知至さん。

どういうことかと伺うと…

2009年はロシアからウクライナへの天然ガス供給が停止。
イスラエルがガザに侵攻。
2010年は鳩山内閣成立後の新年でしたが、イラン核開発問題での
緊張の高まり、そしてギリシャの信用不安問が。
2011年はチュニジアで反政府活動が拡大。アラブの春へ。
そして2012年はイラン問題からホルムズ海峡が封鎖されるとかされないとか、、、
原油が100ドルは挟む高値圏に。

それでもやはり毎年年初というのは、いい年にしたいと期待が高まるもの。
今年2012年はどんな年になるでしょうか。
今日は芥田知至さんに2012年の商品市況について伺いました。

商品市場、昨年1月は上昇トレンドの中で迎えましたが、
今年は下落トレンドだったのが下げ止ろうとするタイミングという感じ。
芥田さんによると、今年は実需に見合った相場上昇になると指摘します。
やはり昨年後半からは相当売り込まれた商品に注目だそうです。

工業品銘柄ではゴム、銅、プラチナやパラジウムなど。
特に欧州景気への懸念が一服する局面になれば
プラチナが買われやすいとか。

プラチナはディーゼル車の触媒として使われれるため、
欧州景気が不安なうちはなかなか上がらないのですが、
金価格よりも安くなってしまっています。
その希少性からいってもこれは異常事態。欧州景気に一服の兆し
でもあればプラチナは逸早く反応するかもしれませんね。

そしてパラジウム。こちらはガソリン自動車の触媒として、
つまり中国の自動車販売などに敏感に動くものと思われます。
中国の景気動向に引き続き注目です。

また自動車といえばタイヤ。ゴム価格にも底入れの兆し?!
昨年、長期にわたって下落が続いたのですが、反騰してきました。
詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。


どうなる!?2012年の国際商品市況 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.01/13 大橋ひろこ 記事URL

資源・食料問題研究所 柴田明夫さんと

2011年の商品市況は
金が1920ドル台の史上最高値をつけたり、原油価格が再度100ドル台に乗せるなど、総じて高かったかのような印象があるのですが、CRBインデックス(コモディティの代表的な指数)などを振り返ってみてみると5月に天井ウチでその後は下落トレンドに転じています。

総じて2011年の商品市況は軟調だった、ということなのですが、その背景には何があったのでしょうか。(1)中国の一段の金融引締め(2)ユーロ圏での信用不安再燃でユーロ安が進みドル建て原油の割高感が強まった(3)ビンラディン殺害による地政学リスクの低下などにより下落…それにQE2が6月で終了したというのも大きかったでしょうか。柴田さんは昨年の商品市況を踏まえて2012年の焦点を解説くださいました。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食料問題研究所代表の柴田明夫さんに
2012年の商品市況のポイントについて詳しくお話しを伺いました。

柴田さんは2012年は、下げ圧力と上げ圧力が拮抗する相場となる、
と指摘されます。欧州債務危機拡大がネガティブ要因となる続ける反面、
新興国の底堅い資源需要、そしてにわかに巻き起こったイラン核開発問題が
商品価格を押し上げるポジティブ要因となるだろうということですが…。
                    
欧州債務危機はギリシャ→イタリア→スペインと今後も継続する中で
中国を中心に新興国による堅調な石油世界需要、
イラン核開発が進み、年内に核武装化する可能性などが
指摘されていることから原油価格は思わぬ高値を示現するだろうと
柴田さん。リーマン・ショック前の高値は147ドルでしたが、
今年はその高値をトライするかもしれません。

イラン1発の原発保有に対し対立するイスラエルは500発もの
原発を保有しているという話も。
やはり目先はイランの核開発問題が今後の相場の大きな変動要因と
なるようですが、ホルムズ海峡というのは
原油の世界流通量3800万バレル/日の4割強1600〜1700万バレルが
ホルムズ海峡を通過して世界に輸出されていることから
ここが封鎖されるというニュースがあれば、その影響は世界的にも
相当な圧力となってきます。紛争勃発によりホルムズ海峡封鎖という
事態になれば有事勃発で原油価格は150ドル台を突破のシナリオも?!

「有事に強い」とされる金価格はどうでしょう?
現在進行しているユーロ安、ドル高は金相場の下げ圧力となります。
このままユーロ安が進行するか否かは今後のコモディティ市場を
占い大きな一員となりますが、実は 原油/金比価でみると、
現在は20倍から15倍程度へ下落しており、
仮に原油100ドルと設定した場合、金価格は1500ドルとなり、
まだまだ金が下げる余地があるという指摘も。
 

柴田さんは「原油と金の比価」から今後を解説くださいました。
詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。


ゴールドマーケット2011年から2012年へ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.01/06 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店代表 池水雄一さんと

1月3日新年早々のテレビ東京のガイアの夜明け。皆さんご覧になりましたか?金の特集だったのですが、番組監修をされたのが池水雄一さん。番組内に登場する中国、インドの方々のブッキングや番組ナレーションの監修などをされたのだとか。裏話ですが、世界に名だたるブリオンディーラー池水さんの24時間密着、なーんて話もあったようですが、そうなると同時にラン番組も立ち上げないといけないんじゃないかしら?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店代表の池水雄一さんに
お話を伺いました。


【続きを読む】
エネルギーマーケット2011年から2012年へ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.12/30 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

今日は株式・商品市場の「大納会」
商品市場のほうが証券よりも大納会が一足早かった時代もありましたが、それよりも半日立会いがなくなったことで午後からお酒をたしなんだり挨拶周りをしたりする習慣がなくなったことに寂しさを覚えるという方も多いようです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤澤治さんに
2011年のオイルマーケットをを振り返って頂き
2012年を展望していただきました。

2011年前半はアラブの春。
特にリビア内乱は、日量160万バレルの生産に影響があっため
原油価格、特に欧州のBrentを押し上げました。
さらに11月のIAEAのイラン核濃縮の報告を受けて、
年末にかけてイランに対する新しい制裁が検討され、
地政学的リスクで原油価格は強含みの展開に。
政治的、地政学的ファクターから原油価格が強含みました。

また米国での債務上限問題から米国債格下げへと懸念が広がり
欧州のソブリン・デット危機の顕在化で原油需要の減退の懸念から
10月末までは調整色を強める流れとなりました。
金融の側面からは原油価格は弱含みでしたが、
この背景には先進国の石油需要の低迷が目立ってきたことなども
上げられ、地政学上のリスクがなければ原油はこれほど
強く推移することはなかったのではないかと藤澤さんは
解説くださいました。

2012年の市場変動要因として藤澤さんは
前半は地政学的要因、即ちイラン問題が相場を動かすと指摘。
但し米国のイラン制裁は、外銀の中央銀行との取引を制限する内容だが
6ヶ月の猶予期間もあり、また欧州もイタリア、ギリシャ、スペイン等の
ソブリン・デット問題の中心国がイラン原油を輸入しているので制裁は難しく、
中国は、欧米に気にせず輸入を継続すると思われることなどから
実質効果があるかは疑問が残るとか。 
仮にイランからの輸入が不可能となったとしても
サウジ、クエート、UAEの増産も可能だそうです。

またイランに対しての米国やイスラエルの軍事攻撃、
イランのホルムズ海峡封鎖の蓋然性は低いとしながらも、
リスクとして留めておきたいポイント。

需給面からは欧米の不景気により、中国の経済成長の鈍化が
懸念されるとのこと。中国の鈍化は石油需要に大きな影響を与えます。

また米国、フランス、ロシア、韓国などで大統領選挙が。
大統領選挙の年は、アメリカ現政権があらゆる手段を用いて
景気回復を目指すことからこれが金融面においてどのような
インパクトとなるのかに注目。
そしてQE3は?IEAの予想は?
来年のオイルマーケット展望、藤澤さんに詳しく伺っています。
是非オンデマンド放送をお聞きくださいね。

今日で今年のマーケットトレンド放送が最後となります。
1年間番組をご愛聴いただきありがとうございました。
皆様、よいお年をお迎えくださいね。

★年末特別番組のお知らせです★

■12月31日(土) 10:00~10:30
金・原油・プラチナ・ゴムなどの工業品銘柄の
2011年を振り返り、2012年を展望する特番

『商品先物業界 東京工業品取引所 2011年から2012年へ』

 ON AIR !!

出演は東京工業品取引所 代表執行役専務 長尾梅太郎さん
   多摩大学 教授 河村幹夫さん

進行は日本経済新聞社 商品部 編集委員 志田富雄さんです。
    
(再放送)1月1日(日)11:00~11:30
(再放送)1月3日(月)11:00~11:30



■12月31日(土) 9:30~10:00

72年ぶりに復活したコメ先物取引や、2011年の穀物市場を振り返り、
2012年の商品先物業界を展望する特別番組

『コメ先物取引復活! 東京穀物商品取引所 2011年から2012年へ』

ON AIR !!

出演は東京穀物商品取引所 代表取締役社長 渡辺好明さん。
聞き手は私、大橋ひろこです。

(再放送)1月1日(日)11:00~11:30
(再放送)1月3日(月)10:30~11:00


8ヶ月の下落トレンド続くゴム、転換の芽はあるか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.12/17 大橋ひろこ 記事URL

マーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子

2011年の商品市場を振り返ってみますと、年前半は上昇基調だったのですが後半は大きく売られるという展開。金が9月に史上最高値をつける上昇を見せたため全般強かった印象もあるのですが、CRB商品指数は5月に天井をつけて下落に転じているんです。まさにQE2終了とともに上昇相場が終了したというような流れでした。(金だけはリスク回避で安全資産として嗜好され資金流入が続いたのですが・・・)中でも最も下落開始が早かったのがゴム相場で、2月天井での8ヶ月の下落が続いています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんに
「天然ゴム相場の行方」についてお話を伺いました。

2011年の国際商品価格の下落はQE2終了に伴なう過剰流動性相場終焉への
思惑や世界景気の減退による需要後退の思惑などがあったかと思われますが、
それでもゴム相場に関していえば、最大の生産地タイの洪水は
価格押し上げ要因になるのではないか、という味方もあったのですが・・・・。

津賀田さんはこう解説くださいました。

タイのゴム農園は中部~南部に分布しているため、
北部のような洪水被害は実質なかった。つまりこれが強気の
材料にはならないということですが、しかし下落が12月半ばまで
継続した背景にはこのタイの洪水が影響しており、
逆にゴムの売り材料になっています。
自動車部品工場等が浸水被害のため閉鎖が相次ぎ、
自動車生産そのものがストップしてしまったことで
タイヤ向け天然ゴムの需給を緩ませる結果となったというのが真相。
結果としてはタイの洪水は下落要因だったのです。

また、中国の製造業の投資活動や消費の後退も影響が大きいと
津賀田さんは指摘されます。
インフレ抑制を目的に中国人民銀行は政策金利や
預金準備率を断続的に調整。2010年以来、政策金利を5回、
預金準備率を12回引き上げました。こうした中で資金の流動性が
徐々に低下、地方政府系企業や民間企業の資金繰りが日を追って悪化。
先行指標である中国のPMI(製造業購買担当者指数)は2010年1月以降
徐々に悪化しており、今年11月にはついにボーダーラインである
50を下回ってしまいました。

天然ゴムの最大の消費国である中国の需要が鈍化するとなると、
今後も上値が重い展開が続くのでしょうか?

津賀田さんによると、このような環境下にあっても
中国の天然ゴムの輸入量は前年同期を大幅に上回っているそうです。
今年9月の輸入量は1ヶ月間の輸入量としては過去最高を記録、
10月の輸入量も前年同月を大きく上回っていたとか。
例年、中国の新車販売台数は旧正月後の3月に増加する傾向がありますが、
今後も高い水準で需要が維持されることを見込んで
国内に備蓄されている可能性が高いとのこと。


基本的に世界の天然ゴムの需給はタイトであることに変りはなく、
特に、中国国内においては依然として低い在庫水準となっていることから
津賀田さんは中長期的には上値が重いながらも底堅い値動きが続く
可能性が高いのではないかとお話くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で
津賀田さんの解説をお聞きくださいね。


金はどうして騰がるのか-米欧ともに来春一段の緩和へ?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.12/09 大橋ひろこ 記事URL

金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんと

[金はどうして騰がるのか]
2011年、金価格は1920ドル台まで駆け上がり歴史的な大相場を演じました。これまで10年上昇を継続し、確りとしたUPトレンドを形成してきたのですが、今年7月から9月の史上最高値にかけては歴史的なボラティリティを記録し、その後400ドルもの大きな下落を演じてからすっかり膠着相場に入ってしまいました。派手な上昇と下落を演じた後の膠着相場で、市場には金バブルの崩壊など弱気の声も聞こえはじめますが、「それでも金は騰がり続ける」と亀井氏は2012年に向けての金相場を解説くださいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。
「金はどうして騰がるのか」は亀井さんと
貴金属アナリスト豊島逸夫さんの共著タイトル。
12月7日に宝島社から発売になったばかりの本です。
黄色(ゴールド?!)が鮮やかな表紙に貴金属業界の2TOPが微笑む写真の帯、
書店で見かけましたら是非ご購入を!!勿論私も読みます~。

金相場が膠着しているのはファンド勢がすっかり様子見に回ってしまって
市場に参入してこないため。今、金の買い手は中国を中心とした新興国の
中央銀行やETFなどの中長期マネー。こうした買いで下値は固い印象ですが、
上値追いの上昇トレンドを描くまでには至りません。

トレンドを描く上昇となるのはファンド勢が動く時だろう-。
亀井さんはそのきっかけとなるのはECBが国債買い入れ枠拡充などの
踏み込んだ政策を取らざるを得ない事態になる時だと指摘されました。
昨晩のECB理事会ではマリオ・ドラギ氏がタカ派なスタンスを貫き、
市場の期待に応えることがなかったことでユーロはじめ
リスクアセットは失望の売りとなったのですが・・・・。
早晩スタンスの変更があるとご覧になっていらっしゃいます。

また、昨今の市場のテーマは欧州危機ですが、
アメリカの金融政策も来年早々にQE3に踏み切らざるを得ない状況に?!
FED,ECBが緩和策に踏み切らねばこの危機は乗り越えることは
不可能であるという亀井さんの解説は必聴です。
ファンド勢は欧州問題の行方を伺いながら
米欧の中央銀行の政策転換のタイミングを待っているということでしょうか。

また年明けの春節から中国が動き出すとの話も。
来年は辰年。昇竜と呼び辰年は縁起のいい年回りだとする中国は
年明けから積極的に投資行動に出るという見方もあります。

年々増加する中国の金輸入動向、
ECB,FEDの政策とファンド動向、
チャートから見る上昇に弾みがつくであろう抵抗ライン、
亀井さんにじっくりとお話しを伺っています。
詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。


シェールオイルの大増産で北米の2倍の産油国に?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2011.11/25 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ 山内弘史さん

オイルショックがあった頃からエネルギー資源はいずれ枯渇するという「ピークオイル説」が繰り返し蒸し返されてきましたが、現在までのところ、エネルギーが枯渇する兆候はありません。原子力への転換もこうした問題を掲げて推進してきた背景がありますが、震災の影響で原子力がなかったとしても電力供給に問題がなかったのではないか、という実態があぶりだされたりしています。

しかし、WTI原油価格は先日も100ドル台に乗せるなど高止まりですし、中国など新興国の台頭がエネルギー消費を加速させており、将来資源争奪戦となるとの指摘もあって今後のエネルギー供給については安心できるものではありませんよね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ山内弘史さんに
エネルギーの今後についてお話を伺いましたが
山内さんは「ピークオイル説は後退しつつあるんですよ」と
北米に眠るシェールオイルについて解説くださいました。

シェールオイルの大増産で北米は2035年には
サウジアラビアの2倍の産油国になる可能性がある、という話です。
そもそもシェール鉱床からこれまではガスの掘削しか出来なかったのですが、
技術革新によりガスだけでなく「シェールオイル」つまり石油の掘削が
可能となってきた、というのです。

アメリカ地質調査所が発表した北米のBakkenシェール鉱床石油可採埋蔵量は
2008年には43億バレルとされていたのですが、これが近年240憶バレルに
上方修正されました。「可採」つまり採掘可能な石油埋蔵量が、
昨今の技術革新により増加しているということです。

この240億バレルというのがどのくらいの規模かというと
アフリカ最大の産油国OPEC第6位産油国ナイジェリアの石油産出量が
現在日量230億バレルですから、このナイジェリアに匹敵するボリュームの石油が
Bakken鉱床だけから採掘可能だということになります。
(北米のシェール鉱床はBakkenだけではありません)

技術革新が進んだ背景には原油価格の高騰があり、高騰する原油価格が
他のエネルギー採掘の技術革新を促している背景があるため、
原油価格が80ドルを下回り落ち着くようなことがあれば
このシェールオイル掘削技術はハイコストとなり促進されないという
ジレンマがあります。ただし、一度掘ってしまえば恒常的にシェールオイルが
採掘できますのでランニングコストは安くすみます。
掘る側としては出来るだけ高くエネルギーを売りたいわけですので
需給のバランスと言う意味では非常に難しい側面もあるようですね。

現在世界一の産油国はロシアで生産量は1000万バレル/日量。
ついでサウジの950万バレルとなっています。
ところが、9/15にアメリカの国家石油諮問会議が発表した報告書によると
北米の石油産出料は2035年には2200万バレルになるとしています。
2035年と、少しばかり遠い先のことではありますが、
それでも現在の2大産油国の合計量を上回る石油が生産される
というのは驚きです。ピークオイル説が後退するというのも頷けますね。

アメリカが国内でエネルギー生産がバランスされるということになれば
エネルギー政策を巡って中東と対立することもなくなるでしょうし
平和な世界が訪れるのではないか、という夢のような話にも聞こえますが、
問題はないのでしょうか?

今日は山内さんに、このシェールオイルを巡る克服すべき問題点、
そしてこれが今後国際指標となる原油価格に影響を及ぼすものなのか
否かについて詳しくお話しを伺いました。
是非オンデマンド放送で山内さんの解説を聞いて下さいね。


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