金に動意、不透明要因が強気の逆シナリオ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.05/18 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 芥田知至さんと

ウォール・ストリートにはSell in Mayという格言がありますが、今年も格言通りの相場となっているようです。元々はヘ6月のへッジファンドの決算期から逆算して5月には株を売って遊びに行け、という意味合いなのですが、今年はこれに加えてギリシャのユーロ離脱、JPモルガンの巨額損失などの不透明要因が加わり、リスクオフが鮮明となって来ました。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんに
世界経済とコモディティというテーマでお話しを伺いました。

芥田さんは米国の追加緩和観測の後退、中国景気の減速懸念、
欧州の財政金融危機が再燃することへの懸念が強まって、
リスク資産全般が売られているものの、米国・日本の景気の先行きは
底堅いとお話しくださいました。

現在のマーケットの最大の関心事は、欧州問題、ギリシャ再選挙。
今日になって国民支持が緊縮財政派にあるという報道が出てきましたが、
再選挙の国民の選択は?!
ギリシャの民意は経済合理性がない・・・という懸念は拭えません。
ドイツのメルケル首相と、フランスのオランド新大統領の
メルコランド体制でこの危機をどのように切り抜けていくのか、
政治的な落としどころを探る動きが続くのではないか、とのこと。

コモディティはこうした波乱の前から、実は3月からすでに下落を
開始していたのですが、芥田さんは相場としてはおもしろい局面だと指摘されます。

多くの株式やコモディティの市況が、チャートポイントや
心理的な節目を下回ってきています。
銅は1トン=8,000ドル
WTI原油1バレル=94~95ドル
金1トロイオンス=1,550ドル
米10年債利回り1.8%
S&P500の1,350ポイント付近
ダウの12,750ドル付近などを下回ってきたなどなど・・・。

米国の金融市場が比較的安定的に推移している現状において、
ドル資産をベースとする投資家にとっては、
ある程度のリスクをとって大きなリターンを狙う動きが
出てきやすい場面かもしれないとお話しくださいました。

金については、大手ヘッジファンドが再び買い増す動きをみせていたり、
米大手金融機関のアナリストが市況の大幅上昇見通しを示したりしています。
Fedによる追加金融緩和の可能性が再び強まるというシナリオのようです。

さて、ここからの注目ポイントは?!
詳しくは芥田知至さんの解説をオンデマンド放送で
お聞きくださいね。


イラン核開発問題はどうなっているのか?原油市場の行方 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.04/28 大橋ひろこ 記事URL

今週末からGW入りですが、
このGW中に日本のエネルギー問題がクローズアップされることになるでしょう。
北海道の泊原発が5月5日に運転を停止することが決まっていますが、
そうなると日本の原発は全て停止してしまうことになります。
となるとエネルギー資源を持たない日本は全てを輸入に頼らざるを得ないのですが、
これが今後の日本の未来にどのような影響を及ぼすでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか。大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト藤沢治さんにお話を伺いました。

藤沢さんによりますと、2011年度の貿易統計の中で
全体の輸入の中に占める鉱物性燃料輸入の割合は33%。
これまでは20%程度でしたので、かなり増加してしまっています。
今年全ての原発が全て止まってしまうということになると、
さらにこの割合が増えることになります。
2011年度は天然ガス輸入だけで5.2兆円が支払われました。
こうした輸入に関わる為替が円安要因となるとの指摘もあります。
また産業界への影響は・・・・?!
大飯原発の再稼働があるのか否かが日本国内の問題だけでなく
海外勢にとっても「日本売り」の機会を伺う意味で
大きな注目の材料であることを
念頭においておかなくてはならないようです。

さて北海ブレント価格は、バレル当たり120ドル程度で推移。
3月の平均よりは大体5ドル位低下しています。

これは、4月14日にイランとP5+1との会合が開かれたことや
中国の経済成長のやや鈍化、ユーロ圏の経済見通しの不安などから
先高観が後退していることなどが背景にありますが、
そもそもイランの問題がなければ需給はじゃぶじゃぶの供給余剰であり
もっと安くてもいいはずだと藤沢さんは指摘されます。
イランの問題は5月の会合(23日)で再燃する可能性があり
これがバレル当たり100ドル以下には下がらない理由となっているようです。

ではここからの注目点ポイントは?
イラン問題はどのように見ればいいのでしょうか?
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんのお話をお聞きくださいね。

また、今日はWTIでなくブレント価格での予想を頂きましたが、
原油先物市場では大きな変化が起こっており、ブレントの4月の売買高が
ニューヨークのWTIを凌駕。今や世界の指標原油はブレントオイルになっています。
実際に現物取引の60%はブレント・リンクということで
国際指標はWTIからブレント価格へとシフトしています。


天然ゴム相場の行方 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.04/21 大橋ひろこ 記事URL

マーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんと

来週末からもうGWに入ります。
ここ2年ほど「偽りの夜明け」に楽観したマーケットが激しいしっぺ返しを食らったのが5月ですが、今年もGW前の来週に日米の金融政策の発表が注目されており、リスクを念頭に置いておきたいところ。何事もなければ(日米の中央銀行が市場の期待に応えれば)アメリカの株価はもう一段高、日経平均も一段高を見込めるような環境でしょうか?

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリーの津賀田真紀子さんにお話しを伺いました。

特にコモディティ市場はこのところ冴えない値動きが続いています。
金などは金融緩和待ち相場の様相を呈しており、独自要因では動いていません。
緩和待ち相場ということは、緩和がなければ更に下がることとなりますが、
著性投資家ジム・ロジャーズも1200ドルくらいまで下げたら買いたい、と
目先は大きな調整局面であるといったコメントをしており、
ここからの独自要因での上昇は難しそう。

では他の商品はどうでしょう。
天然ゴム相場も上値の重い推移が続いています。
なぜこのような動きになっているのでしょうか?

天然ゴムの主な用途は自動車のタイヤ。
特に、世界で最も需要が大きい中国の動向が今後の天然ゴム相場を左右するカギと
なるのですが、13日に発表された1-3月期の中国のGDPは前年比8.1%鈍化となり、
中国の成長減速がコモディティ市場ではネガティブ材料となっています。
これがゴム相場の重しになっているのでしょうか・・・?!

津賀田さんは中国の自動車総販売台数は堅調で、
中国汽車工業信息網の発表では、3月は183万8,572台と3月としては
過去最高を記録しているものの、問題は中国の自動車総販売台数を
前年同月比で見た場合、2010年1月をピークに増加率が低下していることが
気がかり材料となっているとのこと。
しかし、8%台の成長率というのは、他の新興国と比較してもかなり高いものであり、
多少の鈍化があったとしても、そのボリュームは大きく、需要の鈍化から価格を
押し下げるほどのものではないと津賀田さんは分析されています。
中国はソフトランディング路線を上手くハンドリングできている結果だと
見ているということですね。
供給面からみると天然ゴムの主要輸出国であるタイの集荷量は
2010年後半以降減少傾向となっている他、
近年は輸出量も頭打ち状態が続いています。
しかし、一方では中国の輸入量全体に占めるタイ産の割合は増加傾向にあり、
2月は69.9%と2004年以降では最高を記録。
しかも、世界の天然ゴム生産量に占めるタイのシェアは3割、
インドネシアも3割弱ですが、中国がインドネシア産の輸入量を増やす
動きは見られていません。これは、トン当たりの輸入コストで見た場合、
タイ産が一番割安なためだとか。
中国が天然ゴムの輸入をタイに依存し続ける状態が続けば、
当然のことながらタイの現物価格の上昇に繋がって行きますから、
天然ゴム相場にとっても下支え要因となりますね。

現在は外部要因(金融要因)に左右されやすい状況となっている上、
リスク資産が再び回避される流れとなっていますが、
天然ゴム独自のファンダメンタルズが弱まっているわけではないため、
中長期的には堅い値動きが続くのではないか・・・・
と津賀田さんは指摘されています。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞き下さいね。


GFMS Gold Survey 2012 金2000ドル予想 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.04/14 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんと

「今は追加緩和があるかないか、それだけ。ファンダメンタルや需給は全く関係ない相場に

なっています。」このところの金相場、弱気の声が大勢で昨年の1900ドル台の高値が天井だ

ったというような弱気の声が台頭してきていましたが、先週末の雇用統計の結果が思わしく

ないことから、にわかにQE3観測が持ち上がってきました。
今はQE3があるかないか、その1点にマーケットの関心が集まっており、他の材料ではほとん

ど相場が動かないのだそうです。

皆さん、ごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長池水雄一さんに
金価格の動向と今後の見通しを伺いました。

金融緩和期待に振り回されているマーケットですが、こうした中発表された
GFMS Gold Survey 2012の内容について池水さんにお話を伺いました。

なんとGFMS、ゴールドは2000ドルの可能性もある、と強気の予想。

そして底値は1650ドルと予想、これはまさに現在のレベル。
ここからはもう下値余地なく、金は上昇相場に入ると予想しています。

池水さんが意外だったというのはその理由。
元来GFMSは、需給に基づくファンダメンタル要因分析からの
予想を出すのですが、今回は今後の金の強気予想の要因として
QE3を上げているということ。ファイナンスの側面からの予想を
したことは過去に例がないのではないか、とお話くださいました。
それだけ、現在のマーケットは金その物の需給ではなく、
金融要因で動いているということですが、
この追加緩和予想というのは金相場にだけではなく、
株式、債券、商品全般とあらゆる
マーケットの関心材料となっていますね。
すなわち、自力ではこれ以上支えられないところまでこれまでの
緩和政策をマーケットが織り込んでしまっているということ。
追加緩和がなければ持たないということです。

そして追加緩和が発表されれば、過剰流動性から
金市場に再び資金が流入するだろう、ということです。

さらに池水さんはGFMSの2012Surveyから

2011年の中央銀行の金買いは前年の6倍だったこと、
2012年は四半期あたり100トンで年間、
計400トンの買いを予想していることや、
地金の現物需要は37%増加して1209トン。これは史上最高であること、
中国の宝飾需要が15%増加して過去最高であり、
2012年はさらにその記録を塗り替える見込みであることを
解説くださいました。
皆が弱気に傾いている今、再び2000ドルの強気予想を出してきたGFMS.
詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。


大統領選挙と金融・貴金属マーケット [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.04/07 大橋ひろこ 記事URL

金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんと

今日の日経新聞に「金相場下げ基調 米緩和観測後退でマネー流出」という記事が掲載されていましたが、亀井さんは「機運、全てはセンチメントですよ、センチメントが変わればまた緩和期待にマーケットが動くことになるでしょう」と解説くださいました。このところの金融市場はすっかり「金融政策相場」となっています。バーナンキ議長の発言に一喜一憂、QE3(追加緩和策があるのか、ないのか、と言った予測で大きく動かされています。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・マーケットアナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

今年2012年は米国大統領選挙を中心に、すでに終わったロシアや
これから始まるフランスの選挙、また秋の党大会を境にした中国の指導部の
交代など大国での政治の動きも金市場に間接的に影響するといいます。

特にアメリカ。

米国での政権政党の交代は往々にして金融市場の流れを変えてきましたが、
今年次期政権がどうなるのかによっても
FRBへのプレッシャーも変わってくるといいます。

1929年の大恐慌の際も、あらゆる対策による景気回復認識から
引き締めに転じた途端に再び景気が冷え込んでしまったということが
あったのだそうです。バーナンキ議長はこの恐慌論の研究者。
追加緩和策がないとは考えにくいのです。

緊縮財政に踏み切らざるを得ない来年2013年を前に、
今年年末には、あらゆる減税サポート策の期限が切れてしまいます。
ブッシュ減税、オバマ給与減…。

今、ギリシャソブリン問題が落ち着いていることから
マーケット全体が楽観に傾いており、金利がつかない金投資よりも
魅力的な投資先に資金シフトが起こっているのですが、
今週はスペイン国債の入札が不調に終わるなど、問題解決だ、として
欧州リスクから目を背け続けることがいつまでできるのか、
というムードにもなってきていますね。

欧州ソブリンリスクが再燃すれば、
センチメントはガラリと変わってしまいます。
株価が暴落するなどのリスク回避相場に陥る事態となれば
「伝家の宝刀」を抜くことになるだろう、というのが亀井さんの見方。
その時、金市場は再び輝きを取り戻すこととなるのです。

また、共和党のほうがウォール・ストリートに近く
マーケットにはプラスなのではないか、と言う従来のイメージと
現在は違ってきているようです。

現在オバマ内閣で財務長官を務めているのが元NY連銀総裁のガイトナー氏。
NY連銀総裁というのは、FRBの副理事なんですね。
ガイトナー氏はグリーンスパン氏が議長の時代からのFRB副理事で、
FRBのスタンスを熟知しています。

このガイトナー氏を財務長官に据えることで、政府と中銀の風通しがよく、
柔軟な金融政策、景気支援が司れると言えるのですが、
一方の保守ティーパーティが唱えているのが、緩和反対!
ドルを刷りまくってドルの価値を薄めるな、という「強国アメリカ」支持ですので、
景気回復時の支援が必要な時期にはそぐわぬ思想、価値観なんですね。

こうした背景から、現在のところオバマ政権が優勢と見られていますが、
選挙前には壮絶な政治的駆け引きが繰り広げられるでしょうから、
これがマーケットの波乱要因となるでしょう。
特にオバマ政権と風通しのよいFRBバーナンキ議長の発言による
ヘッドラインには注意が必要ですね。
彼は一貫して慎重な見方を貫いているのですが、
マーケットのセンチメントによっては、
言葉の一部だけがクローズアップされてマーケットの撹乱要因になるのです。
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんのお話をお聞きくださいね。


需要は減退しているガソリン価格が高騰するワケ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.03/30 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ常務取締役 山内弘史さんと

昨晩、WTI原油価格が105ドル台半ばから102ドル台へと急落する局面がありました。フランスのエネルギー相が「フランスとアメリカ・イギリス・日本は市場に向けて数十億バレルの石油を放出することについて協議を行っている」と述べたことがきっかけです。このところの原油価格の高騰が今後の実態経済へ与える悪影響を懸念して、価格を沈静化させようと「戦略備蓄放出」を検討している、、、こうしたニュースが数週間前にもありましたが、現在アメリカのガソリン価格は3ドル90セント台と4ドル大台目前に迫っており、11月に大統領選挙を控えたオバマ大統領にとっても頭の痛い問題となっています。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんにお話を伺いました。

原油、ガソリン価格が高騰する背景にはイラン制裁問題があり、
イスラエルがイランを急襲するのではないか、
エネルギーの大動脈ホルムズ海峡が閉鎖されるのではないか、
といった緊迫した状況からのプレミアム分が乗っているとされています。

というのも、ガソリンの需要は減少傾向にあり需給面からは
価格を支える材料がないのが現状なのです。

日本のガソリン需要ピークは2004年度の6,148万kl
2010年度は5820万klでピークに比べて328万kl,5.3%減
となっています。
また 米国のガソリン需要のピークは2007年の929万b/d
2011年はピーク比55万b/d,5.9%減。

何故、ガソリン需要は減少しているのでしょうか。

山内さんはガソリン需要の現状の構造的要因
5ポイントを解説くださいました。

①口動態の変化 日本では段階の世代 米国では戦後のベビーブーマーが
        老齢化し車を運転しなくなった

②環境対策車の普及 軽自動車・小型車 低燃費車 電気自動車 
          ハイブリッド車 天然ガス・LPガス自動車
          ヨーロッパ中心にディーゼル車への転換

③若者の車離れ   車は必要な時にレンタルするものという価値観に変化
④失業率の高止まりと年収の低下  給料は右肩上がりではなくなった
⑤ガソリン価格の上昇   高いガソリンは使わない傾向に

それでもガソリン価格が高止まりしている背景には
地政学的リスクが燻っていることが挙げられますが、
仮にイスラエルがイランを攻撃すれば、イランは
ホルムズ海峡封鎖に踏み切るだろうことが予測され、
レバノン,シリアなども巻き込んだ紛争に発展するものと
山内さんは指摘されます。
サウジなど穏健諸国も「イラン指示・イスラエル批判」に
出ざるを得なくなり、こうした事態となれば原油価格は
150~170㌦、あるいは200ドルという見方も出始めていますが
急騰は避けられないでしょう、と・・・。

しかしながらアメリカは大統領選挙を控え、ガソリン価格の高騰が
続けば選挙戦にも影響してきます。
それで、冒頭の「戦略備蓄放出」、こうした議論がマーケットの
急落要因となりますので、心に留め置いてくださいね。

今後のシナリオについて詳細はオンデマンド放送で
山内さんの解説をお聞きくださいね。


中国の成長目標7.5%引き下げをどう読むか? [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.03/23 大橋ひろこ 記事URL

柴田明夫さんの新著「食料危機にどう備えるか」

このところジワジワと大豆やトウモロコシの価格が上昇してきています。
需給のバランスとしては生産よりも消費が伸びてきており、ようやくバランスできる状況。このままでは世界は食料争奪戦に入る・・・・と指摘され続けている柴田明夫さんの新著が今日3/23日本経済新聞出版社から発売となりました。
「食糧危機にどう備えるか~求められる日本農業の大転換」
資源・食料問題研究所 柴田明夫著 日本経済新聞出版社

2007~2008年の食料価格高騰の時期、ドル円レートの平均は117円前後。
日本でもパスタなどの小麦製品が値上げされたことが記憶に新しいのですが、
その後リーマンショックなどの金融危機で食料価格も沈静化し、
為替も円高となったことからしばらくはこうした話題が記憶の彼方に
消え失せていたのですが、ジワリ穀物価格が上昇、そしてドル円価格まで
上昇してくると、再び食料価格の高騰、インフレが懸念され始めました。

柴田さんは、日本の農業を見直し、農地、水、森林などの資源をフル活用、
人や地域コミュニティの活性化を図って余剰分は輸出に回すなどの政策が
急務だと指摘されています。
中国などの新興国の台頭から予測される食料争奪戦に備えて、
いつでも食料を生産できる体制を
整えておくことが必要となってきています。
柴田さんの新著で、実際にどんな危機が待ち受けているのか、
また日本はどのようにこの危機に備えなくてはならないのか、などを
読むことができますので、是非お手にとって見て下さい。

今日は柴田さんから特別にリスナーの皆様に
この新著を5名様にプレゼントいただきました。

こちらからどしどしお申し込みくださいね。
https://ssl.radionikkei.jp/event/form216526.html


【続きを読む】
原油高、株高は続かず~どちらが値を崩すのか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.03/17 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

日経平均株価は1万円台に乗せて推移、証券業界にも明るさが見えてきました。株式が堅調な一方で商品市場では金が弱く、リスクオン相場では何もかも買われた昨年までの値動きとは異なってきたように思います。金は昨年まではリスクオンでもリスクオフでも買われ続けましたので、押し目は買っておけば間違いのない銘柄だったのですが、昨年9月の暴落以降、不安定な値動きが続いていますね。一体何が変わったのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんに
コモディティ市場と世界経済についてお話しを伺いました。

芥田さんは震災復興の道のりは厳しく、
また財政・年金・消費税の問題をどうするのかなどなど
日本が抱える様々な問題が解決したわけではなく、
これらは引き続き問題だとしながらも、それでも、久しぶりに
景気が良くなるときは、こんな感じだったな…と思えてきたのだとか。
確かな見通しや理由があるわけでもなく、悲観論が渦巻く中で
ふわふわと回復していくというような。

しかしながらコモディティを投資先としてみた場合は注意が必要だそうです。
景気拡大に関わらず、コモディティは上がらないという局面に
入ってくるかもしれないのだとか。

そうは言っても高止まりしている原油価格。
これは今後どうなるのでしょうか。
木曜夜、オバマ大統領とキャメロン首相が石油備蓄放出で合意という
報道があり原油相場は2ドルほど急落する動きがありました。
後にこれは否定されていますが、やはり米政府は原油高への警戒を
強めていることは確かです。現在ガソリン価格は3.8ドル強と
4ドル近くまで上昇しており、共和党のギングリッチ氏はこれを
1ガロン=2.5ドルにしてみせると述べるなど、大統領選挙を控え、
共和党サイドからはオバマ政権のエネルギー政策に対する批判が増えています。
ガソリン高は米国経済の今後に重しになってきますものね。
芥田さんによると米政府は原油備蓄放出のほかにも
金融機関のコモディティ・トレーディングへの規制強化などを
持ち出してくる可能性もあると。
確かに昨年の金、銀の高騰を急落させたキッカケは証拠金率の引き上げでした。
金融機関の収益が回復してきているとはいっても、
ドット・フランク法の具体化はまだ道半ばであり、
金融機関の経営者にとってもコモディティ市況の上昇は
好ましくないかもしれない…ということで、多くの関係者が
原油高の抑制する方向で、意見が一致しそうな状況。
ということは原油安、株高の政策を取るのではないかということなのですが、
それでもイランとイスラエルの緊張が下値を支えている状況、
このリスクは常につきまとっていますのでなかなか難しい相場となっています。

芥田さんにはこのところ冴えない動きの金価格の行方、そして
金価格を上回ったプラチナ価格がこのまま上昇を継続できるのか、などなど
貴金属市場の今後についてもお話しを伺っています。

詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。


リスクオン相場復活?!ここからの貴金属相場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.03/09 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんと

市場関係者が注目していたギリシャの債務削減交渉、昨晩は発表前だというのにマーケットは再びリスク回帰の様相を呈し、金も再度1700ドルを回復しました。さて、この流れ継続するでしょうか。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに
貴金属銘柄の動向と今後の見通しを伺いました。
ギリシャ政府は今日、民間債権者による同国債務削減への
自主的な参加率が85・8%に上ったと発表しました。
同意しない債権者には参加を強制できる「集団行動条項」を発動する方針。
これで目先のギリシャのデフォルトは回避されるということから
再びリスクアセットに買いが戻ってきたようです。
津賀田さんは欧州問題が継続していることや、
各地で開催される選挙の結果によっては政策に不連続性が発生する
可能性があり、市場参加者のマインドが一転してネガティブになる
可能性は否定できないと指摘。
今年はこうしたリスクにそなえ下落リスクを回避する方法も
検討する必要があると解説くださいました。

また、そもそも年初からの上昇が、各国中央銀行の積極的な
金融緩和によって信用市場の流動性が改善し、
リスクオンモードになり易かったことが原因だったため、
ファンダメンタルズに基づくものではない、いわゆるファンド主導の上昇で
あったということが、3月末の四半期決算に向けての
利食い売りのタイミングに警戒が必要だとも。
金相場はすっかり金融相場に相関して動く銘柄となってしまっていますね。

またプラチナ相場も下落する流れとなっています。
世界最大のプラチナ鉱山であるインパラ・ルステンブルク鉱山の稼働再開や、
中国の乗用車販売がこの7年で最大の落ち込みとなる前年比▲24%の
116万台となったことなどが売り材料となっているようです。
ただし、中国の乗用車販売の落ち込みは春節の前倒しに伴う営業日数の
減少による影響が強いと考えられるため、割り引いて評価する必要も。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きください。


金急落の背景に大口の売り?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.03/03 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長池水雄一さんと

今週、金相場は100ドル近くもの急落局面がありました。この下げ幅は史上3番目。昨年8月と9月の急落を思い出して身振いしてしまいますが、昨年は100ドルを越える急落が2回もあったんですよね。こういう急落のことをFlash outと言うのだそうです。価格が上昇しているわけですからボラティリティが上がるのは当然としても、1日で100ドル級の値動きがあるというのはやはり尋常ではありません。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店代表の池水雄一さんに
金相場の急落の背景と今後の見通しを伺いました。

今週行われたバーナンキ議長の議会証言。
冷静に読むとそれほど今までとトーンが変わったわけでは
ありませんでしたが、QE3を示唆するものがなにもなかったということが、
逆に「期待が大きすぎ」「ポジションを取り過ぎた」市場にとっては
失望を与えたようだと池水さんは指摘されます。

これまでは「バーナンキプット」と言って、バーナンキ氏の発言がある前に
金買いを仕込で置けば利益になる、と言われるほどで、
先行きに慎重で緩和的なバーナンキ発言は金に強気に働くものでした。
今回は逆のショックが走ったわけです。

しかしながら今回の急落、
釣瓶落としのごとくまたたく間に100ドル近くの下落となっており、
この時、どこかのファンドが30,000 lots ものComex Goldを
売ったという噂もあるようです。
30,000 lots というと 93トンものボリュームです。
成り行きでこれだけの金売りが出れば「そりゃあ下がるわ」
と池水さん。
どこがどんな事情で売ったのかは後でわかるのかも
しれませんが、お陰で年初から全く調整局面のないまま
上昇を続けてきた相場にようやく調整が入ったとも言えますね。

池水さんによると昨年2回の100ドルを越える下落時は
その底値から2日以内に8-9%上昇となっており、
今回は1688ドルまで急落となりましたので
同じように反発すれば1830ドルまで戻るということに?!
このような極端な動きのあとはリバウンドも大きいことが多いですが、
ここでトレンドが変わったとみないのであれば、
こうした極端な下落の後は素直に買ってみるのもいいのかも・・・?
ただ、チャートを確認すると1800ドルは頭が重く、
昨年9月の急落以来3度1800ドル台をトライして頭を叩かれています。

さて、ここからの戦略は?
オンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。


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