レイショニングから下落してきたトウモロコシ、今後の見方 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.12/14 大橋ひろこ 記事URL

マーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんと

今週の12日のFOMCでは実質的な追加緩和が発表されました。アメリカの緩和ですからドル安です。となればドル建てのリスク資産価格が上昇しても不思議ではない状況なのですが、金価格も瞬間買で反応したものの再度売られる展開。ドル建ての商品価格も落ち着いた動きとなっていますね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんにお話しを伺いました。

これまでアメリカの緩和政策が出るたびにドル建ての商品価格は大きく上昇して
きましたが、なぜ今回は落ち着いた動きなのでしょう?!
津賀田さんは、FOMCの内容は事前に予想されていたもので、材料出尽くしと
見られていることや、声明でバーナンキ議長が「財政の崖は
金融政策では穴埋めしきれない」と発言したことなどが嫌気されており、
これが上値を重くする原因だと指摘。
欧州不安が後退していることや中国の景気回復観測など
買い材料がないわけではありませんが、クリスマス休暇を控え、
当面は積極的にポジションを取る動きにはなり難いと思われます。

今日お話しいただいたのはトウモロコシ価格の今後について。

今年は干ばつから歴史的な大相場を演じたトウモロコシですが、天候相場が終わり、
現在は700~750セント近辺でのもみ合いが続いています。
最大のトウモロコシ消費国である米国では、エタノール生産向け、飼料向け、
輸出向けの全てにおいて需要の減少が生じています。
干ばつ被害が懸念されていた夏場に比べれば相場は下落していますが、
それでもまだ高水準にあることからレイショニング(買い控え)が発生しているのだそう。

毎週米エネルギー省から発表されている報告によると、
干ばつが伝えられた7月以降の米国内のエタノールの生産高は
前年同期比▲9.0%となっており、昨年末から大幅に減少したままです。
昨年末に混合業者に対する補助金が打ち切られたことから、
マージンが悪化していることが背景。やはりコストがかさむと需要は減退してしまうのです。

またトウモロコシや小麦の価格が上昇してしまったことに伴って
家畜牛の生育コストが上昇しています。その結果、米国内の牛肉価格が上昇し、
需要が落ち込んでしまい、巡り巡って飼料用トウモロコシの需要も低迷しています。
米国の食肉に対する消費者物価指数は上昇傾向が続いている一方で、
屠畜牛の頭数は減少傾向にあり、米国農務省報告では、
10月の家畜牛の屠畜頭数は約254万頭と、
10月単月で見た場合、過去5年間の最少レベルを下回る水準でした。

また、今年の夏は歴史的な干ばつに見舞われた影響により
ミシシッピ川の水位が過去最低に近い水準にまで低下しており、
はしけの積載量が制限されるなど物資の輸送に問題が生じているそうです。
米国産トウモロコシを最も多く輸入しているのは日本なのですが、
干ばつ被害が激しくなった7月以降、日本のトウモロコシ輸入量は
急激に落ち込んでいます。米国の輸出検証高を見ると、
11月の合計は前年同月比▲62.4%の5,510万7,000ブッシェル、
このうち日本向けは33.6%で同比▲56.6%の1,851万3,000ブッシェルでした。
レイショニングに加え、米国内の輸送問題が同時に発生していることが
輸出検証高を低迷させており、これもトウモロコシ価格を下落させる
原因となってしまっているのです。

また現在、南米南半球でトウモロコシの作付け作業が行われていますが、
相場が高値圏で推移していることを受け、生産者の間で例年以上に
増産意欲が高まっていることも弱材料となってしまっています。
米国農務省が発表している需給報告によると、
世界第二位のトウモロコシ輸出国であるアルゼンチンの生産高は
前年度比+31%の2,750万トンと予想されており、
輸出量も同比15.6%増の1,850万トンと過去最高を記録する見込みです。
天候異変に見舞われることなく順調に生産が進んだ場合は、
予想生産高がある程度確定する2~3月に向けて一層
値位置を引き下げることになると思われると津賀田さんは解説くださいました。

現状は弱気の材料ばかりが目立つトウモロコシ市場。
ではここから来年に向けてトウモロコシ価格は
下落の一途をたどるのでしょうか?

津賀田さんは米国産トウモロコシの生産コストが
年々上昇している点を踏まえて今後を解説くださいました。
詳しくはオンデマンド放送で津賀田真紀子さんの解説をお聞きくださいね。


金は安全資産かリスク資産か。財政の崖でどちらに動く?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.12/07 大橋ひろこ 記事URL

金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんと

このところ金価格が神経質に動いています。
11月28日1万3000枚の成り行き注文で価格が急落を始めると次々に売りを巻き込みたった5分間で25ドルの急落。取引開始から1時間後には前日比にして約37ドル安い1705.5ドルまで売られました。12月4日の取引では、東京時間の午後3時前に3000枚以上のまとまった注文が出され急落。注文が処理しきれず取引システムが20秒間の中断する事態にもなりました。結果売りが売りを呼び雪崩現象が起きて心理的な節目1700ドルをも割り込んでしまいました。

このところは一定の価格を上回ったり下回ったりすることで
自動的に売買注文を出すコンピュータープログラム取引が
ファンド運用の主流となっているることが
こうした動きにつながっているようです。
むしろ、それを利用したストップハンティングが行われた
というのが真相のようですが、1700ドルの大台を示現したことで
弱気の声も聞こえ始めました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
金市場を取り巻く環境と今後についてお話しを伺いました。

亀井さんによるといずれにしても需給関係に何か変化を起こす出来事や
ニュースがあったわけではなく、先物市場での取引の“歪を利用した
ファンド勢の仕掛けがあった模様で、決してこれが中長期の
トレンドとなる値動きではないともこと。
大幅続落となった4日、最大の金ETF「SPDRゴールド・シェア」は
残高を2.41トン増やし1351.24トンとその残高は過去最高を
更新しているのだそうです。

足元では財政の崖問題がマーケットの波乱要因と見られていますが、
この問題が合意した場合、リスクオンとなれば金が買われるのでしょうか?
それとも合意までに揉めに揉めることでリスクオフとなった時に
金は買われるのででしょうか?

金はリスク資産か、安全資産か?!
このところ亀井さんのところにはこんな質問が増えているのだそうです。

亀井さんは金が安全資産かリスク資産かという問いに
投資主体で変わる位置付けであると解説くださいました。
NYコメックスでレバレッジを効かせ短期トレードをしている
ファンドにとってリスク資産です。株が下がれば金も下がるという動きは
ファンド勢が証券の手じまいとともに同じようにゴールドもリスク資産として
手じまう動きが加速するもので、こうしたファンド勢が
目先の相場のボラティリティを作り出しているといえるでしょう。

一方で、中長期の視点で保有する投資家にとっては、リスクへの備え、
ヘッジ資産という捉え方をするケースが多く、目先1700ドルを
割りこむ急落でもETF残が増加するのは、安全資産として捉えた
機関投資家などの買いが入っているものと考えられます。
現物や現物の裏付けのあるETFなどは
信用リスク(発行元の破たんリスク)がない安全資産としての位置づけで
リスクオフ時にむしろ買われる傾向があるのです。

足元の価格の急落の背景には短期筋の売りがありましたが
NYコメックスの取組が急減しています。
・11月23日49万3245枚 ⇒12月5日42万8518枚と
8営業日で6万4272枚と13%も減少しました。
ポジションが軽くなったことで逆にニューマネーが入りやすくなっている、
と亀井さんは指摘されていました。
今回の下落で相当な振るい落しがありましたが、
それが逆に新規買い余地が増加する環境につながっているということですね。

さてここからの注目ポイントは?
財政の崖問題などここからの注目ポイント、価格予想は
是非オンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。


有望視されるカナダのシェールガス・オイル生産 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.12/01 大橋ひろこ 記事URL

セキツウ常務取締役 山内弘史さんと

シェールガス・オイル革命というとアメリカのノースダコタ州バッケン油田。このところ日本でも大きく取り上げられ放送されるようになりました。2015~2020年にはアメリカが世界最大のエネルギー輸出国になるのではないか、とも囁かれていますが、実はエネルギー源は世界各地に眠っているのです。技術的に困難であったり、採掘コストが商業ベースに乗るかどうかなどの問題があって採掘されていないだけ。原油価格が高騰を続ければ、安価なエネルギー巡って世界のエネルギー層の開発が進んでいくのでしょう。すっかりピークオイル説は消えてしまいましたね。

日本は原子力発電停止で海外からLNGを輸入しています。カタール、インドネシア・マレーシアなどから輸入しているLNGは原油価格リンクであるため、アメリカのヘンリーハブリンク(17か所ものパイプラインが交差するガス集積所)の天然ガスよりも高いと指摘されていますが、技術的に採掘に成功し革命と呼ばれるアメリカと陸続きのカナダでもシェールガス、オイル採掘が始まっており、これが注目されているのだそうです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日は山内弘文さんにカナダのシェールガス・オイル事情について
お話しを伺いました。

カナダは天然ガス輸出量世界第4位のエネルギー大国ですが、在来型の天然ガス生産量は減少傾向にあります。在来型ガスは溜まっているガスを吸い上げる形ですので、吸い尽くせばガスはなくなってしまうということですが、そこれで非在来型天然ガス(シェールガス)の生産が始まっているというわけです。

しかし、問題はカナダの天然ガス輸出のほぼ全量がアメリカ。米国の天然ガス輸入の90数%がカナダからのものでした。そのアメリカが自国でシェールガス生産が可能となったため、アメリカのガス輸入量が減少しており、カナダは外貨を稼ぐ手段として、別の輸出先を探す必要が出てきています。そこで日本をはじめ、韓国、台湾、中国など「アジア」に向けた輸出を模索しているのだとか。

しかし、課題山積しています。
天然ガス生産地が山間部であるため輸出するためガスを沿岸部まで運ぶパイプラインが必要です。また、海岸輸送するためにはガスを液化する設備も必要です。そして港の設備も急務となってくることから、輸出実現のためには莫大な投資が必要なのです。そこでカナダの中央政府やアルバータ州,サウカチェワン州,ブリティッシュ・コロンビア州政府の要人が盛んに来日し「豊富な天然ガスや原油の輸入と投資の拡大を」と呼びかけているのです。

もちろん、日本の商社も積極的に進出しています。権益を獲得することで将来、安価なカナダからのシェールガスが輸入される日も近づいています。
今後10年内に5.8bcf/dのLNG輸出規模を目指すカナダが世界最大のLNG生産国の1つになる可能性に注目が高まっているのです。山内さんによると2016~17年頃には安価なカナダからのLNG輸入が現実となるだろう、ということでした。
下記がLNG権益を獲得し共同開発を行っている主な日本企業です。

◆豊田通商:2012年4月アルバータ州の炭層メタン鉱区の権益を32.5%取得
 
◆三菱商事:2012年4月 BC州のMontneyのシェールガス権益40%を取得

◆三菱商事:2010年にCordova堆積盆地のシェールガス開発プロジェクトに参画(これには中部電力・東京ガス・大阪ガス・JOGMECも参加)
 
◆国際石油開発帝石・日揮:BC州のHorn Riverなどの鉱区の40%を取得 

また、日本は100万BTU(英国熱量単位)あたり18ドル超前後でLNG輸入していますが、ヘンリーハブリンクの天然ガス価格が4ドル程度であることから、原油リンクでのガスを輸入している日本がべら棒に高い買い物をしているという報道が目立ちます。しかし、4ドルという価格は天然ガスの生の値段であり、これを液化して、輸送するコストは入っていません。これらのコストを加算すれば恐らくヘンリーハブリンクLNGでも15~16ドルくらいになるだろう、ということですので、単純に生の天然ガス価格と18ドルを比較するのはちょっとミスリードかと思いますので、ご注意くださいね。


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CRB指数低迷の背景に米国・欧州・中国の問題 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.11/16 大橋ひろこ 記事URL

資源・食糧問題研究所代表の柴田明夫さんと

RJ・CRB指数(商品指数)は6月22日の266ポイントを底に上昇トレンドに転じ、9月14日には直近の高値321ポイントを付けました。FRBが9月13日、QE3(量的緩和第3弾)に踏み切ったのですが、商品市場はこの翌日の高値から下落が続いています。これは緩和への期待から余剰資金がコモディティ市場に流入するとの思惑が相場を作ったということも大きいと思われますが、(事実で売りですね)米国の干ばつで穀物価格が歴史的な高騰を見せたことや中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油価格が一時1バレル=100ドルを突破したことなどが背景にありました。
しかし、穀物市場も天候相場が終わると落ち着きを取戻し、原油価格も景気減退の需要の低迷から80ドル台へと値を沈めています。CRB指数は11月に入って300ドルを割り込んでいます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所代表の柴田明夫さんに
お話しを伺いました。

商品価格が下落に転じている背景を柴田さんは
米国、中国、欧州経済の先行き懸念拡大という
3つの要因から解説くださいました。

米国では年末にブッシュ前政権が大型景気対策の目玉として12年前に導入した減税が失効。年明けからは財政赤字削減計画に基づく財政の引き締めが予想されています。また年収25万ドル(2000万円)超の世帯には配当や株式売却益への課税強化も行われます。連邦債務がすでに法律で定められた上限の16.4兆ドルに接近していることから、安易な赤字国債の発行もままならないという状況ですがねじれ議会ではこの難局を容易に乗り越えることができないのではないか、という懸念が証券市場からの資金流出にもつながっているようです。

欧州でも信用不安が拭い切れません。ユーロ圏の7-9月期域内GDPは前期比▲0.1%と2四半期連続でマイナスとなり「リセッション入り」となりました。景気後退が長期化する中、財政赤字削減や債務問題への対応は長期にわたるのは必至であり、今後、ECBがユーロ圏のメガバンクの監督す売る権限を強化する方向で、最終的には財務統合強化に向かうものと予想され、この間10年程度は信用不安が残ることになると柴田さんは解説くださいました。

そしてなんといっても商品市場へのインパクトが大きいのは中国。
15日、5年に一度の共産党大会が閉会し、習近平総書記、李克強副首相を中心とする政治局常務委員すなわち新たなチャイナ・セブンが発表になりましたが、習近平体制中国の行く手も茨の道です。
2012年7-9月期実質GDP成長率7.4%と7四半期連続で減速。
遠因には、リーマン・ショックを契機とした世界的金融危機への対策として、2009年~10年にかけて打ち出された4兆元の財政刺激策にあると柴田さんは指摘されます。金融緩和策と相俟って地方での過剰な投資ブームを生み出し、その弊害が不動産バブルやインフレの高進、地方政府の債務問題となって現れ共産党幹部による汚職・腐敗も広がりました。ひとたび経済が減速に転じれば、これまで高成長の陰に隠されていた政府、銀行、企業の不良債務が表面化してしまいます。そして、中国経済の長期停滞はコモディティ価格の低迷へとつなります。

こうした環境下において、注目される商品は?!
柴田さんに伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で柴田さんのお話しをお聞きくださいね。


「米大統領選挙と金市場」 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.11/03 大橋ひろこ 記事URL

金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんと

前回9月の雇用統計で失業率が7.8%に低下したことから、長期緩和策後退の思惑が広がり1800ドル節目をトライできずに調整入りしてしまった金価格。10月の雇用統計も0.1ポイント悪化も失業率は7%台を維持し金価格は1700ドルの大台を割れてしまいました。米国経済の先行きに明るさが?!2か月連続での失業率7%台は心理的にも大きいようです。次の材料は大統領選挙。ここからの金相場、どのように見ていったらいいのでしょうか。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

2日金曜のマーケットトレンドでは
金融貴金アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。

週明けからは様々なイベントが控えています。
G20財務相中銀総裁会議、ECB理事会、中国共産党大会、
そして米国大統領選挙に議会選挙。

やはりなんといっても大統領選挙の結果に注目ですが、
メインシナリオとしてはオバマ氏が再選され、
下院は共和優勢のねじれ状態が継続するというものでしたが、
第1回テレビ討論後からロムニー氏も追い上げ、選挙戦が激化しています。

共和党ロムニー氏は、富裕層減税継続を掲げていますが
何故に富裕層優遇策を訴え続けるのでしょう。
亀井さんは、
投資効率のいい強者に資金を配分したほうが消費が刺激され
生産が拡大、雇用が増えるという連鎖を訴えたもので、
逆にオバマ大統領が進める国民皆保険制度、
医療保険の拡充など低所層への配慮は赤字を増やすだけだと訴えているものだ、
と教えて下さいました。
うーん、どちらが世界のマーケットにとって、いえ、
未来のアメリカにとっていいシナリオなのでしょう・・・。

証券市場ではドットフランク(金融規制)法撤廃を掲げている
ロムニー氏が当選すれば、株式市場が大きく上昇するという
シナリオも浮上してきていますが、亀井さんはロムニー氏当選となれば
一時的にはリスクオフ相場になるのでは?!と解説くださっています。

小さな政府を掲げ、バーナンキ氏批判をしているのですから、
金融規制の撤廃くらいの材料で株価が買い上げられるかどうかは疑問。
ただし、実際には現在の緩和策を急にやめることは不可能でしょうから
リスクオフ相場があっても、継続性があるものではないでしょう。
マーケットはイメージ先行で動くことも多いですからね。

また金市場。ロムニー氏当選となれば暴落するのではないか、
というシナリオを唱える向きも出てきています。
強いアメリカ、強いドル政策を唱えるロムニー氏の下では
長期緩和政策継続がないとする見方ですが、
これも瞬間的にはそうした悲観シナリオから売り込まれることがあっても、
現実的に早期引き締め策に踏み切れるわけがなく、
永続的に金が下がるというものでもないでしょう。

しかし、本当に問題なのは結局どちらが勝っても米国財政悪化の方向に
変化はなく、悪化の要因の財政支出(景気サポート)なしでは
景気は支えられない状況であるということ。

選挙後の市場のテーマは一気に財政の崖問題、そして連邦債務上限
 1兆3940億ドルまで「上限まであと2350億ドルの余裕」しかない
といった部分に注がれることになる?!

目先金が弱含んだところは
長期的に見れば絶好の投資機会となるかもしれません。
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。


原油価格はまだ下がるのか?!ここからのポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.10/26 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

このところの原油価格はジリジリと価格が切り下がっています。9月中旬に ブレント価格は114ドル、WTI価格は100ドル超にまで上昇していたのですが、これは中東の地政学リスク、ECBの南欧国際買い取り策、QE3の決定などが背景にあった高値です。地政学リスクは継続しているものの、金融政策による支援は他のマーケットも同様ですが材料としては新味に薄れてきており、需給が逼迫していない現状に於いては地政学プレミアム分が剥落してきている動きということでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミストの藤澤治さんに
原油価格の動向を伺いました。

Bullish Factor(強気要因)としては
中東の地政学問題が決して後退したわけではないということが上げられます。
イランの核疑惑、シリア内乱、イスラエルのイラン爆撃懸念は残っています。
また、北海のバザード油田のメインテナンスが遅延しており、
これも供給面からは支援材料。
例年と比較するとこのⅠ0月は気温高く暖房油が不振でしたが、
これから冬季に入れば需要シーズン入り。
また南米は、ドライビング・シーズンにはいることも強気ファクター。

Bearish Factor(弱気要因)としてはやはり世界経済動向だと藤澤さん。
このところの原油価格の下落も世界景気の先行きに対する懸念が大きいとし
EU域内、特にドイツビジネス不振や米国経済の企業業績不振、そして
経済成長率を7.4%に鈍化させた中国経済の減速などが嫌気されていると言います。
さらに、需給は過剰気味。9月末のOECDの石油在庫は先行きの57-58日で
昨年度同レベル)適正とされる53日を上回っており、
2012年第4四半期は、OPECが第3四半期並みの生産をすれば、
在庫の積み上げとなってしまいます。

しかし、藤澤さんは需給上は、過剰であっても
地政学リスクが下支えしている現状においてはこれ以上(WTI 85ドル)の
価格の下落はないだろうと解説くださいました。
相場は、欧州、米国経済の懸念に拠り、上下するものの
中国の経済は復活の兆しもあるのだとか。
9月の中国の石油需要は、前年同月比9%増。
中国の輸出は9月には、前年同月比で10%増。
生産指数も9月は9%の伸びを示していたのだそうです。


故に、2012年10-12月は現在よりやや持ち直し、
ブレントで、100-110ドル、WTIで、80-95ドルとの予想。
またBrent/WTIの較差は、来年の春にSeaway パイプラインが拡張(日量45万バレル)
する迄は、大体18-20ドルで推移するだろう、ということですが、
春にこのパイプラインが拡張された折にはこのスプレッドは
縮小に向かうとお話くださいました。

では来年の見通しは?!
藤澤さんは弱含みの見通し。詳しくはオンデマンド放送で
藤澤さんの解説をお聞き下さいね。

12月2日(日)
東京品川のコクヨホールで開催されるゴールドの祭典
「TOKYO GOLD FESTIVAL」に抽選で
「マーケット・トレンド」のリスナー10名様をラジオNIKKEI番組
特別枠でご招待します。

このイベント、実は先週12日金曜に一般募集開始したのですが、
即日満員御礼!!募集定員に達してしまったために
一般募集は締め切られてしまいました。

残すはこの番組、マーケットトレンドの特別枠10名のみなんです!
応募が間に合わなかったという方は是非ここからご応募くださいね。

「TOKYO GOLD FESTIVAL」公式サイト http://goldfes.jp/
の右上にあるラジオNIKKEI専用申込フォームからお申込みください。

リスナーを認証するキーワードは「アルファベットの小文字で g o l d」です。

「TOKYO GOLD FESTIVAL」公式サイトへは
「マーケット・トレンド」番組サイトのバナーからどうぞ。

受付期間は10/29正午までです。

抽選は10/30に行い、抽選結果を同日メールにてお知らせし、
当選者には開催2週間前までに入場券(招待ハガキ)をお送りします。

池水雄一さん、亀井幸一郎さんなど日本を代表する
ゴールドのスペシャリスト達ほか番組出演者が集結、
直接話し合える懇親会もあります。 

司会は私、大橋ひろこ。会いに来てくださいね。
プレゼント抽選会もありますよ。


大統領選挙後のマーケット、そして金相場の展望 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.10/19 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

大統領選挙まで2週間あまりとなりましたが、よくいわれる米国の大統領選挙サイクル通りに今年も動いているという感じなのでしょうか。「大統領や政権与党は、自陣営の選挙を有利にするために、選挙年に好景気を迎えるような経済運営を行う」という仮説がありますが…。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の
芥田知至さんにお話しを伺いました。

芥田さんは2期目に向けた選挙の時期が近づくと、
経済問題に力を入れて景気の浮揚を図るというのは、
よくあるパターンのように思われるが、だからといって選挙後に
その支えがなくなって下落するということは考えにくいと
選挙後のマーケットについて解説くださいました。
しかしこれは「通例ならば。」という注釈つきですが。

次の政策はの期待も高まりますし、
議会と大統領とのハネムーン(蜜月)期間となるため
あまり下げにくくなるというのですが、
今年に限っては「財政の崖」問題が迫っており、
テーマが選挙からそちらにシフトする可能性も否定できず…。

また、中国景気の減速については、これまで欧州に支えられて成長してきた
側面も強く、その欧州も相変わらず低迷が続いていることからくる構造問題から
これまでのような10%成長という水準から7%成長へと切り下がったと芥田さん。
9月の小売売上高も堅調でしたし、自動車販売などはまだまだポテンシャルが高い
ことからそれほど心配はないとしながらも、鉄鋼などの調整は長引きそうだと
解説くださいました。

コモディティの今後はどうでしょうか。
ECBは利下げ余地が残されており利下げの観測がありますし、
日銀にも追加緩和観測が高まっています。
QE3というバズーカが発表されたものの、目先はドル高圧力が
強まる、とし、コモディティは弱気となるか?と伺ったところ、
金価格だけはコモディティというカテゴリーではなく、
金融商品として、世界の景気の先行きへの懸念や、米国政策に相関するため、
年末にむけて「財政の崖」問題がクローズアップされる可能性があることを
考慮すると、大きく下げにくいとお話しくださいました。

1800ドル大台トライに失敗していますが、1500~1600ドルでの
根固め期間も長かったことから、現在の1700ドルレベルというのは
決して高すぎるということは二「フェアバリュー」
このレベルを起点と考えることもできる?!

詳しくは芥田さんのお話をオンデマンド放送でお聞きくださいね。

また、ここで番組をお聴きの皆さまにお知らせ!!

12月2日(日)
東京品川のコクヨホールで開催されるゴールドの祭典
「TOKYO GOLD FESTIVAL」に抽選で
「マーケット・トレンド」のリスナー10名様をラジオNIKKEI番組
特別枠でご招待します。

このイベント、実は先週12日金曜に一般募集開始したのですが、
即日満員御礼!!募集定員に達してしまったために
一般募集は締め切られてしまいました。

残すはこの番組、マーケットトレンドの特別枠10名のみなんです!
応募が間に合わなかったという方は是非ここからご応募くださいね。

「TOKYO GOLD FESTIVAL」公式サイト http://goldfes.jp/
の右上にあるラジオNIKKEI専用申込フォームからお申込みください。

リスナーを認証するキーワードは「アルファベットの小文字で g o l d」です。

「TOKYO GOLD FESTIVAL」公式サイトへは
「マーケット・トレンド」番組サイトのバナーからどうぞ。

受付期間は10/29正午までです。

抽選は10/30に行い、抽選結果を同日メールにてお知らせし、
当選者には開催2週間前までに入場券(招待ハガキ)をお送りします。

池水雄一さん、亀井幸一郎さんなど日本を代表する
ゴールドのスペシャリスト達ほか番組出演者が集結、
直接話し合える懇親会もあります。 

司会は私、大橋ひろこ。会いに来てくださいね。
プレゼント抽選会もありますよ。


トウモロコシの生産コストは?!高値推移のトウモロコシのこれから [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.10/13 大橋ひろこ 記事URL

この夏、干ばつからの生産懸念から大豆やトウモロコシなどの穀物価格が急騰しました。収穫への懸念から歴史的な大相場となったのですが、収穫期に入って落ち着いた値動きとなっています。
在庫への懸念はないのでしょうか。この先の需給相場はどのようなものになるでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリーの津賀田真紀子さんに
トウモロコシ価格の今後についてお話を伺いました。

収穫作業が例年を上回るペースで進められていることから、
一時的なハーベストプレッシャーが発生していることで現在は
価格高騰も落ち着いているのですが、高騰が一服したとはいえ、
依然として高値圏で推移しているトウモロコシ
米国国内ではレイショニング(高値の買い控え)は
発生していないのでしょうか?

津賀田さんは米国ではトウモロコシ由来のエタノールの生産量が減少傾向だと
解説くださいました。エタノール生産によって得られるキャッシュ・マージン
(エタノール価格とDDG(搾りかす。主に飼料として用いられる価格から
原材料コストであるトウモロコシ価格と燃料となる天然ガス価格を差引いた価格)
が昨年12月以降急激に悪化していることが主な理由だそうです。
これまで米国では石油由来燃料にエタノールを混合する業者に対して
1ガロン当たり45セントの税額控除、
エタノールの輸入については1ガロンあたり54セントの輸入関税措置が
実施されていましたが、昨年末にバイオ燃料に対する優遇税制が廃止されたことも
影響しているようです。このため、ここ最近は安価なブラジル産エタノールの
輸入量が急増している状態なのだそうです。

また飼料向け需要も減少傾向にあります。
家畜の餌である配合飼料の約半分がトウモロコシですが、
この配合飼料価格の上昇に伴い家畜牛の生育コスト、および
食肉価格が上昇していることから、米国内の食肉需要が減少しているためです。
なお、米国の食肉の消費者物価指数と屠畜牛の価格は
比較的高い相関関係にあり、2007年1月以降で見た場合、
直近の相関係数は0.88と非常に高くなっています。
この影響により、米国内では屠畜牛の頭数が減少している一方、
比較的価格の安い鶏肉に需要がシフトしているようです。
これまでは、今夏に米国で発生した干ばつの影響により、
供給面の下方修正に注目が集まっていましたが、
今後は需要面の下方修正に注目が集まることになる、と解説くださいました。

現在の需給水準から判断すると、現在の価格は適正かどうかについて
津賀田さんは買われすぎの水準にあると指摘。
実際に米国の需要面が下方修正された場合は、
中長期的に、もう一段の下落を意識しておいた方が良い?!

では、下値メドはどれぐらいでしょうか?
しかしながら、近年トウモロコシの生産コストが上昇傾向にあり、
米国農務省の報告によると、この10年間でトウモロコシの単収は
13.8%増となりましたが、一方で種子代は約2.7倍に、
肥料代も3.1倍に増加、2011年の生産コストは過去最高を記録しました。
原油高の影響を受け、副産物である化学肥料等が上昇しているほか、
単収向上のために遺伝子組み換え種子の利用率が
向上していることなどが背景にあります。
つまり、種子と肥料が値下がりしない限り、
トウモロコシ価格は下がり難い状態が続く可能性が高いというのです・・・。
米国のレイショニングや南米の増産等の影響により調整安が進んだとしても、
当面の下値目処は、生産コストギリギリの700セント近辺と、
比較的高い位置になるのでは、と津賀田さんは解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんのお話をお聴き下さいね。

また、ここで番組をお聴きの皆さまにお知らせ!!
12月2日(日)、東京品川のコクヨホールで開催されるゴールドの祭典「TOKYO GOLD FESTIVAL」に抽選で「マーケット・トレンド」のリスナー10名様をラジオNIKKEI番組  特別枠でご招待します。

応募方法は、「TOKYO GOLD FESTIVAL」公式サイト http://goldfes.jp/
の右上にあるラジオNIKKEI専用申込フォームからお申込みください。
リスナーを認証するキーワードは「アルファベットの小文字で g o l d」です。

「TOKYO GOLD FESTIVAL」公式サイトへは「マーケット・トレンド」番組サイトのバナーからどうぞ。

受付期間は10/12-10/29正午までです。抽選は10/30に行い、抽選結果を同日メールにてお知らせし、当選者には開催2週間前までに入場券(招待ハガキ)をお送りします。

「TOKYO GOLD FESTIVAL」は池水雄一さん、亀井幸一郎さんなど日本を代表する ゴールドのスペシャリスト達ほか番組出演者が集結、直接話し合える懇親会もあり ます。 司会は大橋ひろこ。 プレゼント抽選会もありますよ。
詳しくは公式サイトをご覧ください。参加はもちろん無料!
皆さまのご来場をお待ちしております!!


マーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんと


最後の聖戦?!失われた歯止めが金高を招く [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.10/05 大橋ひろこ 記事URL

金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんと

QE3への思惑が先行し8月中旬から動意づいてきた金市場。これまでも何度も抵抗にあった1800ドルの節目を前に膠着感が強まっていましたが、今週木曜のECB理事会の後のドラギ総裁の「目的を達成するまで買い続ける」といったどこかで聞いたような安心感を促す発言から、1800ドルをトライする動きに入ってきているように見えます。アメリカもQE3実施でバーナンキ議長が「労働市場の改善が見られるまで続ける」とアグレッシブな政策に出ています。ここからの金市場、ポイントは何でしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
「これからの金市場」についてお話を伺いました。

亀井さんはQE3実施に踏み切ったアメリカについて
「ベン・バーナンキ最後の聖戦」「レイダーズ失われた歯止め」と例えて解説くださいました。
笑い事ではない事態かと思いますが、これを亀井さんの口から聞いた瞬間は
スタジオ内が笑いの渦に。

亀井さんは条件達成までの連続性を採用した点が新局面入りを表している、
として、効果がなければ更に追加的な資産(国債と思われる)買入れを行ったり
社債など新たな資産買入れまで進むこともあるということも考えられると
失われた歯止めについて解説くださいました。
量的緩和策には期限や総枠を設けないということは
一定の効果を確認しても、手綱を緩めずとことんやるということ。
まさにバーナンキ氏にとって「最後の聖戦」ですね。

金融緩和策は金にとっては買い材料です。緩和によって生み出された
過剰流動性マネーは希薄化していく通貨より安全な資産を選びます。
金余りとなるなら、株などのリスクアセットにも資金が流入し、
景気の回復へと期待が膨らみそうなものですが、
しかし、ここまで思い切った政策をとってもまだまだ
安心できる状況ではないと亀井さんは指摘します。
亀井さんは世界景気全般の流れを勘案すると
年末に向け更なる減速が予想されルト指摘しています。。
例えば対応期限が迫る「財政の崖」問題。
また、早ければ年始早々にも連邦債務は
上限の16兆3940億ドルに達する見込みで、再び米国の格下げが
テーマとなる可能性も・・・・?!
金はどうみても売られる環境にはないようです。
足元のリスク、値動きなどについても伺っています。
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんのお話をお聞きくださいね。


ブレント・WTI原油の油種間格差と原油高騰の背景 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.09/28 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ山内弘史さんと

このところ原油市況の動向で特徴的な傾向の一つとして「ブレントとWTIの格差が拡大」が挙げられます。1月には約11~12 ドルの「ブレント高・WTI安」だったのですが、徐々に拡大して現在では18~19 ドルにもなっています。これまでWTI安の要因として、WTIの集積地であるオクラホマ州クッシングのタンク能力が低く、そこから溢れ出るWTIなどが安値の元凶との指摘もありましたが、実のところはどうなのでしょうか。

皆さんごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんに
ブレント・WTIの油種間格差と高騰の背景などを伺いました。

WTI原油はなぜブレント原油より安くなってしまったのでしょう。
これは米国の原油生産量が増加していることが上げられます。
2008 年は日量510 万バレル程度、
2010 年には530~560 万バレルだったのですが、
2012 年には毎月、日量600万バレルを超えるようになっています。
6 月実績は日量626 万バレルにもなりました。
リーマン・ショックの2008 年比では
なんと日量110 万バレルも増えているのです。
そうアメリカでは現在、番組でも何度も取り上げている非在来型油田、
つまり「シェールオイル」の生産量が急増しているのです。

ノースダコタのバッケン油田からはこの5月に日量65万バレル、
テキサスのイーグルフォードシェールは日量25万バレル
米国シェールオイルはすでに日量90万バレルに達しているのです。
これはインドネシアの原油生産量とほぼ同じですから凄いですね。

一方で需要は落ち込んでいます。

EIAが9 月26 日発表した「2012石油需給統計」。
2012 年1 月1 日~9 月21 日の石油需要は
前年同期比2.6%減の1,860 万バレルとなっています。

需要の過半を占める輸送用油種が軒並み減少しており、
総需要の46~47%占めるガソリンは
(1)低燃費車・エコカーへの転換、
(2)ベビーブーマー世代の老齢化によるドライブ離れ
(3)若者の車離れ―などが主たる要因といわれています。
  (日本と同じ問題を抱えているのですね)
しかしなんといってもガソリン価格の高騰が需要を抑制しています。
3ドルを超えると節約が始まるといわれているガソリンです。

ガソリン価格は原油価格が下がっても
あまり下がりきらずに上昇しています。
国民の消費は低迷しているのに・・・・なぜなのでしょう。

米国では「原油は戦略物資であるため輸出厳禁」というのが国是。
でも製品ならいいのです。ガソリンに精製して輸出することはできます。
年初~8月第3週の米国の石油製品輸出量は日量286万バレルで
同26.8%もの急増となっています。
主にメキシコと中南米諸国へガソリンとディーゼルを輸出しており、
これがガソリン価格が下がりきらない背景にあります。

原油がダブついて価格が下がっても、安価な原油を精製して
せっせとメキシコ、中南米へ輸出しているため、
ガソリン価格は下がりきらず、これが国内消費の低迷にも
繋がっているというわけです。

話はそれましたが、需給がだぶついている米国の原油事情とは
異なり、北海ブレント価格が高いのは、地政学リスクがダイレクトに
価格に反映することと、新しい油田が発掘されておらず、
生産量が増えないことが上げられます。

特にホルムズ海峡はボトルネック要因となり、
このあたりがきな臭くなるとここを通ってくる日本の原油にも
大きく影響してしまいます。

WTI、ブレント、ドバイの油種間の価格差の原因は
主に米国内の石油産業の構造の大きな変化と
地政学リスクの高まりなどがもたらしているのです。

詳しくはオンデマンド放送で
山内さんのお話しをお聞きくださいね。


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