QE3発動~動き出した金、プラチナ市場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.09/14 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんと

QE3発動です。
しかも労働市場が大幅に改善するまで、と期限を限定しない形でのMBSの購入、毎月400億ドル。何らかの緩和策が取られるだろうという思惑はジャクソンホールでのバーナンキ議長の講演の後からかなり高まっていたのですが、まさかここまで踏み込んだ積極的な量的緩和策が飛び出すとは思っていなかった方も多かったのではないでしょうか。
それが証拠に、マーケットはさらに大きくドル安に反応、株も大幅高、そしてどの市場よりもいち早くQE3を織り込み始めた金も大きく上昇しています。FOMCは材料出尽くしとなり発表直後は売られるだろうと読んでショートをふった向きのポジションを踏み上げる大きな上昇となりました。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんを
お迎えしお話を伺いました。

ダウ平均が13000ドル台と高値水準にあり
今がそのタイミングではない、とか、
伝家の宝刀は危機時に抜くもの、まだとっておくだろう…とか、
今回9月のFOMCではこんな見方も多かったのですが、
池水さんは以前から
「米国はQE3をやらざるを得ない。9月にも実施するだろう。」
「だから金価格は上昇する」とお話されていました。

バーナンキ議長が労働市場に対して何度も言及したジャクソンホール
講演を素直に解釈すれば、すぐにでもQE3に踏み切るだろうことは
容易に予測できたこと、バーナンキ議長は繰り返しメッセージを
発信していた、と池水さん。

労働市場の回復が見られるまで終わらない緩和政策です。
これは市場にドルがあふれるということですから、ドル安。
金にとっては大きな買い材料となります。

昨年の高値1900ドル台を目指す展開となりました。
今年5月から9月までずっと揉み合いが続いた金、
この上昇トレンドはまだ若く、まだまだここからです。

そして、1400ドル割れを何度も試していたプラチナ。
生産コストを割り込むところまでの安値が常態化し、
ロンミン、インパラ、アングロ・アメリカンといった
南アのプラチナ鉱山に広がる労働ストライキの拡大が
供給懸念へと繋がりプラチナは動き出しました。

加えて今回のQE3という外部要因があり、
近年まれに見る大相場へと発展しています。

もともと5月~8月、ユーロショートを仕掛けていた向きが
欧州銘柄としてプラチナも大きく売り越しており、
史上最大のショートが溜まっていたことも
今回の上昇劇の背景のひとつ。
この点についても、池水氏はこの番組で以前から
今後の上昇要因として指摘されていました。

金とプラチナの価格差も、ひどい時は220ドルもプラチナよりも
金のほうが高くなってしまっていましたが、
今回の大きな相場で70ドルくらいまで価格差が縮小しています。
希少性から考えても金よりプラチナが安くなっているという
状況は正常とは考えにくく、異常事態が長らく続いていました。
こうした事態は欧州、米国の債務問題から派生したリスクに
起因するものでしたが、これがECB理事会、FOMCとイベントをこなし、
欧米が信用緩和、量的緩和に踏み切ったことで安心感が広がり、
リスクを積極的にとる相場へと回帰したことで
スプレッド解消に向かっているのです。

詳しくはオンデマンド放送で池水さんのお話をお聞きくださいね。


どうするFOMC、どうなる金価格 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.09/07 大橋ひろこ 記事URL

金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんんと

どの市場よりも早くアメリカの追加緩和政策の期待を織り込み上昇を開始していたのは金市場でした。前回7月31日~8月1日開催のFOMC議事録が公表され、予想以上に緩和策について話し合われていたことがわかると金価格は緩和の思惑で大きく動き出しましたが、更に8月31日のジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の講演でも量的緩和の効用とコストを詳細に説明があったことで一層その期待は膨らみ、長らく続いたレンジを上に離れて1700ドル台へ上昇しています。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
お話を伺いました。

欧州ソブリン問題も長らく世界経済の懸念材料として
市場の頭を抑えていましたが、
昨日のECB理事会でドラギ総裁が無制限国債買い入れを発表し、
信用緩和策を打ち出しました。
南欧諸国の財政の問題ですので、国債の買い入れで
問題を先延ばしすることが抜本的解決ではないとの
見方もありますが、亀井さんはこうした
危機的状況下における最高意思決定者の「決意」の
重要性について解説くださいました。
まずは指針を示すことが何より大事だと。
これで、スペインなど問題国の国債利回りは低下し、
足元のクレジットリスクは大きく後退しました。
ユーロも大きな上昇となっていますね。
ドル安です。これは金にポジティブ。

そしてアメリカ。今夜に控えた雇用統計の内容を見極め
来週のFOMCで量的緩和策が発表されるかどうかに
世界の金融関係者の関心が集中しています。

緩和策の効果が出るまでには時間がかかるものです。
アメリカは大統領選挙を控え、また対応期限が迫る
財政の崖問題も抱えていることから、タイミングとしては
この9月になんらかの意思表明をすることを選択すると
亀井さんは分析されており、雇用統計の数字が余程
上振れしない限りは、金は強気継続だとお話下さいました。

昨晩発表されたADP雇用統計の結果があまりに好結果だった
だけに、どのような数字になるかは非常に気がかりですが…。
また亀井さんは雇用統計は遅行指数であるため、
単月で上振れしても安心できるものではないとし、
FRBが注目するのはここ3ヶ月50の分水嶺を割り込んでいる
ISM製造業景況指数を判断材料とする可能性も大きい
との指摘もされていました。

季節要因的に秋口ともなればインドや中国といった実需勢の
買いなどで金市場は動意づいてくるのですが、
このところは新興国も元気がありません。
今、金市場を大きく動かしているのは外部要因。
欧米の金融政策次第となっていますので、
今夜の雇用統計、そして来週のFOMCは要注目です。

金価格は1700ドル台を地固めできるでしょうか。
ターゲットは?!

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんのお話をお聞きくださいね。


高騰する原油価格、今後さらなる上昇も?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.08/31 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

原油価格は8月に入って反騰開始。
WTIは8月3日以後、90ドル台での高値推移、Brentも105ドル以下には下がらず強含みの傾向が続いています。8月29日までの平均は、WTIで$94.06, Brentで$112.58 となっており、5月の急落前の高値水準まで上昇してるのですが、世界の景気減退が懸念され原油需要が減少していく中で、何故原油価格が高くなっているのでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミストの藤澤治さんにお話を伺いました。

8月原油価格反騰の要因として、

①9~10月に予定されている維持補修計画による北海油田の減産。
②欧州金融危機の回避期待。ECBによる救済策への期待。
③米国QE3への期待感。9月にも実施の予測から過剰流動性マネーが原油市場にも。 
④出口の見えないシリア問題、イランの核濃縮疑惑が継続。
混迷極める中東地域の紛争による地政学プレミアムから短期マネー流入。
⑤ハリケーン アイザックは石油施設を外れたが短期的に押し上げ要因だった。

藤澤さんは上記ポイントについて詳細解説下さいました。

需給は緩く、需給要因からの上昇ではないことは明らかですが、
これだけの価格押し上げ要因があるものなのですね。
原油もすっかり金融商品化してしまっているのですが、政治的要因でも
大きく動きますので注意が必要です。

今年は大統領選挙の年。

失業率が7%以上だと大統領選では勝てないと言われていますが、
ガソリン価格のマジックナンバーは「4」。
1ガロン=4ドル以上にガソリン価格が上昇すると大統領選は不利だと
されています。しかし8月にカリフォルニアのガソリン価格は
1ガロン4ドル台で推移。
すでにG7財務省会合ではSPR(戦略備蓄)放出が話し合われていますが、
これはオバマ陣営による選挙対策。
IEA 国際エネルギー機関は
現在は備蓄を放出する時期ではないとこれを一蹴しています。

供給に問題が生じて価格が高騰しているのなら備蓄放出も理解できますが、
今は需給は逼迫していないのです…。

また、シリアから国連監視軍が撤退、
シリアの内乱が収まる気配が見られません。
問題はこの混乱がシリアだけにとどまらず中東の他国に波及し始めていること。
イランの核開発疑惑の制裁問題も、ここにきてイスラエルが
イランを爆撃する用意があると発言しています。
政治、地政学リスク、ハリケーンと、原油価格は需給要因だけではなく
さまざまな材料で変動します。またQE3への思惑でも大きく動く金融商品の顔も
持っており、今後を予測するのは大変難しい銘柄なのですが、、、
今後の原油価格の行方は?!
ズバリ藤澤さんに伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で藤澤さんの解説をおき下さいね。


上昇を始めた商品市況、ここからのポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.08/24 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

材料難と思われていた8月後半、FOMC議事録がマーケットを驚かせました。しかし、前回のFOMC開催は7月31日~8月1日。当時の状況を考えてみますと、ある程度、議事録に目立つ表現を入れておく、というのはよく考えたうえでの作戦だったかもしれません、と芥田さん。FRBは追加緩和で景気を下支えしうることを示したいと考えていたでしょうから、追加緩和の議論があるのは自然だったと解説くださいました。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至さんに
コモディティ市場の現状と今後の見通しを伺いました。

8月頭の状況では、欧州や中国の景気鈍化が米国にも及ぶかも
しれないという懸念が強く、次回FOMCの9月12~13日まで時間があります。
その間に公表される議事録に、追加緩和期待を高めるだろう文言を、
保険になるように入れていたのかも?!

しかしながら米国を中心に景気指標は思ったよりもしっかりしていて、
景気の先行き懸念は和らぎ、議事録の公表を待たずとも
マーケットはリスクオンに傾いていました。

特にコモディティ市場は穀物は干ばつから収穫への懸念で、
オイル市場は地政学リスクで短期マネーが流入し
上昇が顕著となっていましたが、出遅れていた金、銀、プラチナなどの
メタル市場もFOMC議事録公表から急騰しています。

金の上昇について芥田さんはQE3があった場合に買うものとして、
金が最も無難である、という見方が多いと解説くださいました。
貨幣的な流動性が増えて、それが景気を押し上げる力があまりなくても、
通貨・ドル安には働くだろう、というロジックです。
プラチナは投機筋によるショートが膨大にふくれあがっていたので
ショートカバーによる上昇という側面が強いようです。
欧州のディーゼル車の触媒需要が大きいプラチナは欧州の
本格的な回復がないと新規で買われるような相場にはなりにくいと思われますが、
現在ユーロも大きく買い戻されており、一時的にはリスクオフで
売りまれていた銘柄の買戻しで相場が大きく動いているのでしょう。

またオイル市場。中東問題ではシリアへの武器供与もあって、
イランへの視線が厳しく、本日はIAEAとの協議が、
月末にかけてはテヘランで開催される非同盟諸国会議へ
国連事務総長が出席する予定となっています。
こうした地政学問題は原油高要因ですが、4~5月頃に比べると、中国経済の
減速局面が長引くのだろうというムードになってきていることからすると、
ブレント原油で120ドル、WTI100ドルが定着するのには違和感があると芥田さん。
地政学プレミアムの高騰で米国やフランスが備蓄放出を検討している
という話もあり、高値追いには注意が必要ですね。

詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。


上昇を始めた商品市況、ここからのポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.08/24 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

材料難と思われていた8月後半、FOMC議事録がマーケットを驚かせました。しかし、前回のFOMC開催は7月31日~8月1日。当時の状況を考えてみますと、ある程度、議事録に目立つ表現を入れておく、というのはよく考えたうえでの作戦だったかもしれません、と芥田さん。FRBは追加緩和で景気を下支えしうることを示したいと考えていたでしょうから、追加緩和の議論があるのは自然だったと解説くださいました。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至さんに
コモディティ市場の現状と今後の見通しを伺いました。

8月頭の状況では、欧州や中国の景気鈍化が米国にも及ぶかも
しれないという懸念が強く、次回FOMCの9月12~13日まで時間があります。
その間に公表される議事録に、追加緩和期待を高めるだろう文言を、
保険になるように入れていたのかも?!

しかしながら米国を中心に景気指標は思ったよりもしっかりしていて、
景気の先行き懸念は和らぎ、議事録の公表を待たずとも
マーケットはリスクオンに傾いていました。

特にコモディティ市場は穀物は干ばつから収穫への懸念で、
オイル市場は地政学リスクで短期マネーが流入し
上昇が顕著となっていましたが、出遅れていた金、銀、プラチナなどの
メタル市場もFOMC議事録公表から急騰しています。

金の上昇について芥田さんはQE3があった場合に買うものとして、
金が最も無難である、という見方が多いと解説くださいました。
貨幣的な流動性が増えて、それが景気を押し上げる力があまりなくても、
通貨・ドル安には働くだろう、というロジックです。
プラチナは投機筋によるショートが膨大にふくれあがっていたので
ショートカバーによる上昇という側面が強いようです。
欧州のディーゼル車の触媒需要が大きいプラチナは欧州の
本格的な回復がないと新規で買われるような相場にはなりにくいと思われますが、
現在ユーロも大きく買い戻されており、一時的にはリスクオフで
売りまれていた銘柄の買戻しで相場が大きく動いているのでしょう。

またオイル市場。中東問題ではシリアへの武器供与もあって、
イランへの視線が厳しく、本日はIAEAとの協議が、
月末にかけてはテヘランで開催される非同盟諸国会議へ
国連事務総長が出席する予定となっています。
こうした地政学問題は原油高要因ですが、4~5月頃に比べると、中国経済の
減速局面が長引くのだろうというムードになってきていることからすると、
ブレント原油で120ドル、WTI100ドルが定着するのには違和感があると芥田さん。
地政学プレミアムの高騰で米国やフランスが備蓄放出を検討している
という話もあり、高値追いには注意が必要ですね。

詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。


高騰するとうもろこし相場、ここからのポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.08/17 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんと

今週までで大方夏休みも終わりでしょうか。お盆休み前後は相場が荒れるとして警戒もあったかと思いますが、今年は平穏に、むしろ銘柄によってはすこぶる堅調に推移していますね。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんに
「高騰する穀物相場のこれから」についてお話を伺いました。

米系指標は玉石混交という印象ですが、良い指標にだけ大きく反応する地合いと
なって来ました。追加緩和がないにもかかわらず、市場は「リスクオン」相場に
傾きはじめたようです。米株堅調、債券バブルも沈静化し、資金は少しづつ
コモディティなどのリスク資産にも流入し始めています。

しかし、コモディティ市場は銘柄によってまちまち。
足元では穀物とエネルギー相場は上昇傾向にありますが、
非鉄やソフト銘柄に関しては以前のような勢いが見られていません。
やはり依然として欧州の情勢不安が継続しているほか、
中国の景気拡大ペースの鈍化が懸念されるなど
世界経済の先行き不透明感が払拭されないことから
積極的にリスクを取ろうとする動きになり難いことが背景にあるようです。。

ただ、現在の穀物相場は需給が逼迫していることから
バックワーデーションの状態となっており、
実需主導で上昇している可能性が高い確りとした相場となっています。

トウモロコシ相場は先週10日に発表された需給報告において、
米国産トウモロコシの予想単収(1エーカーあたりの収穫量)
および予想生産量が前月から大幅に引き下げられたことが
相場の押し上げ材料となっています。
シカゴトウモロコシ相場は需給報告の発表直後に史上最高値を更新し、
期近物は一時1ブッシェル843.75ドルまで上昇しました。

生産高というのは『単収×収穫面積』で決まります。
今回のように天候異変が続くと、当然ことながら作柄が悪化し、
単収の低下につながるのですが、すなわちこれは予想生産高が
引き下げられることということです。
先週8月10日発表の2012-13年度の米国トウモロコシの単収は
123.4ブッシェルとわずか2ヶ月の間に42.6ブッシェルも
下方修正される結果となりました。
単収の悪化だけで生産量が26%も減少することになります。

1988年にも大規模な干ばつが発生しましたが、当時と大きく違う点は
遺伝子組み換え種子の利用率です。当時はゼロでしたが、
現在は約9割が遺伝子組み換え種子によって生産されています。
これで、昨今は多少のことでは生産が落ちることもなく、
収穫量も安定してきていたのですが、ただし、これらは害虫に対する
耐性を持たせた品種であるということで、干ばつに対する耐性を
持たせたものではないのだそうです。

しかも今年の干ばつは、生育期の中で最も重要な時期である受粉期に
発生したため、かなりの地域で受粉に失敗したと推測されています。
今後、天候が改善したとしても作柄改善の期待は薄いと津賀田さんは
指摘されます。

ということは今年の収穫は絶望的・・・?!
現在の予想でほぼ確定と見て良いのでしょうか?
津賀田さんによるとこれから注目すべきポイントは単収ではなく、
収穫面積だそうです。これだけ作柄が悪化してしまうと
保証目的(保険金受取)で収穫を放棄する生産者が出ることも予想され、
今後は収穫期が近づくにつれ、収穫面積が更に下方修正される可能性も。

この番組で津賀田さんには何度か解説いただいていますが、
シカゴトウモロコシ相場は米国トウモロコシの需給比率(需要÷供給)と
相関性の高い値動きをする傾向があります。
今回の農務省の報告書をもとに計算した需給比率は約94.5%ですが、
過去最高水準まで上昇していることを考えると、
投機的な買いが入れば再び最高値を試す可能性も考えられます。

米国に次ぐ主要生産国が集中する南米の生産見通しがおおよそ確定する
翌年2月ぐらいまでは高値圏での値動きが続くことになると見通しを
お話いただきました。
ただし、このまま高値が続いた場合、レイショニングといって高値のため
需要が減少することも考えられます。
米国の場合、生産されたトウモロコシのうち、
最も使用割合が多いのが再生可能燃料であるエタノールなのですが、
既にこのところ国内の生産量が急激に減少している一方で、
輸入量が大幅に拡大しています。

また、先月30日に全米19の畜産関連団体が
エタノール向けトウモロコシの需要を減らすよう
米環境保護局(EPA)に要請しています。
今後さらにエタノール向け需要を減少させる弱材料として
トウモロコシ相場の上値を抑える要因となる可能性があることを
抑えておきたいところですね。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きください。


穀物高騰!レーショニング(高値の買い控え)は起きるか? [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.08/10 大橋ひろこ 記事URL

資源・食料問題研究所 代表 柴田明夫さんと

シカゴ大豆、トウモロコシ価格は7月に入って史上最高値を更新しました。
大豆の過去の最高値は16.33ドル(08.7.3)でしたが、今年7月19日に17.59ドルを。コーンの過去史上最高値は7.99 ドル(11.6.20)ですが、今年8月17日に8.17ドルの高値をつけています。

この背景には1958年以降最大の干ばつで今年の穀物の収穫が危ぶまれているという天候要因があるのですが、実態はどのようなものなのでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食料問題研究所の柴田明夫さんにお話を伺いました。

先月7月11日に発表されたUSDA米農務省需給報告では
12年のエーカー当たり単収が、前月報告に比べて悪化しました
コーンは先月の166.0Buから146.0Buへ(前年度147.2)
大豆は先月の43.9Buから40.6Buへ(前年度41.5)
いずれも大幅に下方修正されました。

これに伴い生産も大幅に下方修正
コーン147.9⇒129.7億Buへ▲18.2億Bu(前年度123.58億Bu)
大豆 32.05⇒30.50億Buへ▲1.55億Bu(前年度 30.56億Bu)
ただ、この段階ではまだ前年度より多い。
これで需要見通しが前月と変わらなければ、2012/13年度の
期末在庫は大豆・コーン共に底を突いてしまう計算です。

注目の需要については
コーンが10.50億Bu(137.75⇒127.20)もの大幅下方修正。
大豆の需要は1.50億Bu(32.55⇒31.05)もの下方修正と
なりました。

価格が高騰すれば高値による買い控えが起こります。
これをレーショニングといいますが、USDAは価格高騰により
猛烈なレーショニングが起こるとしたのです。

結果、期末在庫率は
コーン13.7%⇒9.3%、大豆4.3%⇒4.2%と、
どうにか在庫率がゼロになることを免れた格好ですね。

そして、今夜8月10日に今月分のUSDA需給報告が発表されます。
果たしてUSDAの見立てどおりに今後
レーショニングは起こるでしょうか。
注目は単収と需要がどうなるか?ですが・・・。
柴田さんに詳しく伺いました。

7月の需給報告の大豆、コーン需要削減の内訳を
詳しく紐解いていくと・・・・

トウモロコシではレーショニングが起きるが、
大豆では起きないという内容になっているのだそうです。
柴田さんはこれを意図的だと指摘。
実は今世紀に入ってからレーショニングは起きていないのです。

世界の穀物需給の推移を分析していくと2000年代に入ってから、
生産、消費とも急拡大し、2012/13年度は23億トン台に達しています。

10年前の18億トン台から5億トン強、市場が拡大しているのです。

注目は消費。
世界の穀物消費量は、今世紀に入ってからずっと
前年を下回ることなく史上最高を更新し続けています。

需給がひっ迫し価格が高騰しても需要は抑制されず、
世界の在庫が取り崩される構図にあるのです。
すなわち、レーショニングが起こっていないというのです。

柴田さんは7月のUSDA需給報告が、極めて作為的な
辻褄合わせの上に作られているのではないか、と懸念しており、
8月に向けて、米中西部にまとまった雨が降らなければ、、、、。

今夜の需給報告発表のどこに注目なのか、ポイントを伺っています。

また、ロシアも干ばつで7月の農務省発表で小麦生産が40%減少しています。
2010年、ロシアが小麦の輸出を禁止した時よりもひどい状況となっているとか。
また小麦製品の値上げが・・・?!

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。


9月に集約される金市場のポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.08/04 大橋ひろこ 記事URL

金融貴金属アナリスト 亀井幸一郎さんと

イベントの多い1週間でしたが、一部に期待の高かったFOMCも政策の変更無し、先週のドラギ総裁の「ECBはユーロを救済するためならば、できることはなんでもやる。私を信じて欲しい」という発言から何らかの救済策が発表されると期待されていましたが、ECBからも何も出ず…。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

まさかのゼロ回答に市場には衝撃が走りましたが、
ドラギ総裁は、今後数週間で政策措置に関する適切な手順を策定する、
との声明を出しており、「今回は見送られたものの、
救済策(追加緩和実施)の方向であることには違いない」と
マーケットには受け止められているようです。

金相場は1600㌦を挟んですっかり膠着してしまっています。
ヘッジファンドなどの投機筋が戻ってこないことには、この膠着から
抜け出せないと見られていますが、
金市場が動き出すのはいつ頃になるでしょう。

今日の亀井さんのお話のテーマは「9月に集約される金市場のポイント」
やはり、焦点となるのは次回のFRB、そしてECBによる金融政策。
亀井さんは8月(今週の)FOMCは追加緩和が見送られたものの
FOMC声明文が景気見通しを下方修正しており、追加緩和を明言、
75~80%の確率で次回9月にはQE3を実施するだろう、
と解説くださいました。

今回8月のFOMC声明文
◆「経済活動は今年上半期にかけて幾分減速した(decelerated somewhat)」
前回6月 は「緩やかに拡大している(expanding moderately)」
◆「今後入手する経済・金融動向の情報を注視し、物価安定の文脈の中で一段と強い景気回復と持続的な雇用環境の改善を促進するため、必要に応じ追加緩和を実施する(provide additional accommodation)」
前回6月は 「一段の措置を適切に講じる用意がある(prepared to take further action)」

また米議会は今日から夏休みに入っており5週間も休みなんだそうです。
羨ましい・・・。9月、夏休み明けの時期には11月6日の大統領選に向けて
選挙活動に忙しくなるため、議会ではなかなか法案が決まらない可能性も。。。
ただでさえ今年は144くらいしか法案が通っていないのだとか。
通常この時期だと400~700近くの法案が成立している頃だそうです。
フィスカルクリフ(財政の崖)問題は減税法案の延長案が通るだろうと
楽観されているのですが、実際はこれがかなり遅れているようで、
アメリカも問題が山積しているのです。
よって、早晩追加緩和に踏み切らざるを得ない状況に・・・。

ECBに期待されていたSMPによる国債買取の再開には
ドイツのバイトマン連銀総裁の反対があったとされています。
7月にスタート予定だったESM(欧州金融安定メカニズム)も
ドイツの批准待ち状態。ドイツ議会では既に承認済のESMに対して
一部の反対勢力が違憲として提訴しており、9月12日に判決が出されます。
9月13日が次回のFOMCです。タイミング的にも注目が高まりそうですね。

緩和となれば膠着した金相場が動き出すでしょう。
もともと夏は金市場が静かな時期。季節要因から秋口から年末に向けて
金が上昇することが多いのです。中国の春節手当て用の輸入が始まることや
インドの需要期などの実需勢も活発になるためです。
ただ、ルピー安からインドの金価格は高騰しており、インドの需要は
あまり期待できないとの見方も・・・・。

しかし、亀井さんが以前から注視して指摘していた韓国が動いています。
韓国中央政府は7月16日金を16トン買いつけました。
去年は40トン購入していますが、
外貨準備を金にシフトする動きがあるのですね。

こうした動向が示す未来の金価格は・・・?!

ここからの金相場の見通し、オンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。


世界の油の1/4を消費する米国需要が後退するも供給大幅増 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.07/27 大橋ひろこ 記事URL

セキツウ 常務取締役 山内弘史さんと

原油価格は今年2月下旬に110ドルくらいまでの高値がありましたが、6月末には77ドル台まで下落しています。今年の夏も熱くなりそうですが、夏は世界の1/4もの油を使うとされる米国のガソリンの需要期なのですが、何故価格は夏に向けて下げてしまったのでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はセキツウ常務取締役山内弘史さんに
「世界の石油需給は現在どうなっているか」というテーマでお話を伺いました。

山内さんによると、原油が下げているのはやはり需給が緩いからだそうで、
米国在庫は22年ぶりの高水準。春先に原油が高かったのはイランの核開発問題からの
地政学リスクの高まりからで、これが剥落してしまったために需給バランスから
原油は大きく売られました。

米国エネルギー情報局の7月時点での2012年需要予測は
下記の通り。日本を除いては世界的に需要予測が下方修正されています。
日本は原発問題から化石燃料を買わなくてはいけないため、
伸びているんですね。

◆米国エネルギー情報局の7月時点での2012年需要予測
国名   千バレル/日(カッコ内年初予測) 修正幅
米国    1,868(1,896)-28
ヨーロッパ 1,393(1,418)-25
日本     456(448) + 8
OECD  4,355(4,556)-201
中国    1,021(1,036)-15
非OECD 4,355(4,382)-27
------------------------------------------------
世界合計  8,864(8,938)-74

世界合計では74万バレルほど年初予測から下方修正されており、
これはおおよそカタールの生産量程度の需要減ということです。
特に米国の石油需要は減少を続けていおり、2005年には
日量2,080万バレルあった需要が2012年1月~7.20時点では
日量1,853万バレル程度の需要に落ち込んでいます。
背景にはこのところの景気の低迷もありますが、天然ガスに
燃料転換していることも挙げられます。


続いて
◆米国エネルギー情報局の7月時点での2012年供給予測です。

国名   千バレル/日(カッコ内年初予測) 修正幅   
米国    1,087(1,016)+71
カナダ    378(377)+1
メキシコ   294(292)+2
北海     323 (349)-26
OECD  2,241(2,188)+53
OPEC  3,638(3,628)+10
旧ソ連   1,344 (1,341)+3
中国     444(443)  +1
非OECD 6,663 (6,716)‐53
--------------------------------------------------------
世界合計  8,905(8,905)± 0

結果、世界的な供給予測は±0でバランスしていますが、
内訳をみるとアメリカの供給量が大きく伸びています。
米国の原油生産量は2005年には日量518万バレルでしたが
2012年7月 634万バレルまで増加。14年ぶりの高水準です。
これはノース・ダコタ州バッケン・シェールオイルの増産が
寄与しているのだそう。シェールオイル革命の恩恵ですね。

北海が減少しているのは、油量が減少しており、枯渇してきている
からだとされています。新油田は発見されているもののまだ開発されて
いないのだそうです。
 
つまり、世界の1/4もの油を消費する米国の需要が
低迷しているのに、石油生産は増加していることが、
原油価格の下落につながっているのです。
 
足元では7月に入ってまた原油は急騰、90㌦まで上昇しましたが、
これは7月1日からEUによるイラン原油の禁輸措置が施行されるなど、
欧米のイラン制裁とイスラエルのイラン攻撃発言などが重なり
地政学リスクの再燃が懸念されたものです。
現実にはこの地政学プレミアムがなければ原油価格は
90㌦というのは高すぎる、、、と見られており、
山内さんは70㌦程度までは再下落となるとお話くださいました。

ちなみに、米国は戦略物資を輸出してはならないこととなっており、
原油を輸出できません。そのため、米国の増産分の原油は在庫としhて
どんどん溜まっていくのです。
ただし。石油製品は輸出できるため米国は石油製品の輸出国。
アメリカから輸出される石油が増えることで石油市況を下げる圧力に
なるとも言えます。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。


スタンダードバンク最新金価格見通し [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.07/21 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんと

穀物が高騰する中、貴金属マーケットは静かなものです。そろそろマーケット関係者も夏休み。加えてロンドンオリンピックが始まりますので、今年の夏は尚更静かな市場となってしまうのでしょうか・・・?!

金市場は夏は動意に薄く無風状態になることが多いのですが、
関係者はそれをSummerdoldrum(サマードルドラム)と呼ぶのだそうです。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長の池水雄一さんに
ゴールドの今後の展望をうかがいました。

今日はスタンダードバンクのコモディティの
四半期最新予想をお話いただいています。

スタンダードバンクのアナリストは産業用商品全体に関しては弱気で
上昇は限られるとの見方をされています。
現在高騰している穀物相場も、経済の停滞から
第三四半期までは続かず、全般弱気予想となっているのですが、、、
ゴールドに関しては前四半期での予想と変わらずで、
中長期的にはゴールドに対して強気予想を継続しています。

2012年の平均価格予想は1735ドル。

実は2011年の平均の金価格は1574ドルで、今年の予想平均よりも
低いのです。昨年は1900ドル台まで金が暴騰した印象が強く、
まさに金高騰の1年だったかと思いますが、その2011年よりも
予想平均が150ドル以上高いとは、ちょっと意外ですね。

現在ゴールドの変動要因は大きく分けて2つ。
世界の資金流動性(Global Liquidity)と
実質金利(real interest rate)が金価格を支えています。

2008年後半から、世界各国の中央銀行が緩和政策を取り、
マーケットに資金を供給しています。
過剰流動性は貨幣価値の低下を意味しており、
将来のインフレリスク懸念からコモディティ高に
つながるとされていますが、昨今は欧州債務問題への不安から資金は
現金化され、あるいはドイツや日本、アメリカの国債市場に流れこんで
います。しかし、金余りには変わりがないことから、金市場には
再び資金が流入してくるものと思われます。
実質金利もしばらくは低い状態が続きそうで、
これもゴールドにとっての上昇要因。

世界一の金の取引量を誇るスタンダードバンクの最新見通しを
じっくり伺っていますので、オンデマンド放送もお聴きくださいね。


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