ブラジルが米国を抜いて世界一の大豆生産国に?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.02/15 大橋ひろこ 記事URL

マーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんと

昨年は生産地の干ばつから歴史的大相場を演じた大豆、トウモロコシ相場ですが、昨年の夏に天井打ちした後、ジリジリと値を下げる展開となっています。今年に入ってから底入れ感が出てきてはいるものの、エネルギーやプラチナ、パラジウムなどのコモディティ銘柄が上昇していることを考えれば、決して強いとは言えません。そろそろ米国産トウモロコシ、大豆の作付が意識される時期となってきていますが、今年の穀物相場の展望は?!

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんに
大豆相場の今年の展望についてお話を伺いました。

現在は、南米で大豆の生産が進められているのですが、2012-13年度は
ブラジル、アルゼンチン共に大幅な生産増となることが見込まれています。
昨年の米国産大豆が歴史的な干ばつに見舞われ、予想生産高が
大幅の下方修正された影響でシカゴ相場が大きく上昇しましたが、
これにより南米の生産者の間で作付け意欲が増し、
生産面積が大幅に拡大されたことで、世界的な需給緩和が予想されていることが
上値を重くする要因となっています。

今月8日に米国農務省から発表された需給報告では、
ブラジルは前年度比25.6%増の8,350万トン、
アルゼンチンは同比32.2%増の5,300万トンもの大幅増産です。
このまま天候異変に見舞われることなく、予想通りの生産量が達成された場合、
ブラジルは米国を抜いて世界第一位の生産国に躍り出ることになるんだそうです。
もはや米国産の需給動向だけで大豆相場を語ることはできませんね。

そして、米国ではそろそろ2013-14年度の作付けが意識される時期に入っていますが
米民間調査会社のインフォーマエコノミクスが、今春の作付面積が
7,977万7,000エーカーと過去最高になるとの見通しを発表しています。
現在、主要産地である米中西部の土壌水分が例年以上に少ない状況と
なっていることから、高単収が期待できない可能性が高いため、
作付面積を広げることによって必要量を確保しようというマインドになっているためと
考えられますが、当面は弱材料として見られることになると思われます。

直近では毎年3月末日に米国農務省から発表される作付意向面積に
注目が集まることになりますが、実際に予想通りの面積となった場合は
売られやすい流れとなる可能性があり、しばらくは上値が重い展開となりそう。

また、需要面では中国が緩やかながらも景気が回復しつつあることから、
2013年も引き続き中国からの旺盛な輸入需要が続くと
見込まれていることは中長期的なサポート要因となると見られます。
中国の消費者物価指数と豚肉価格は高い相関性がありますが、
中国政府はインフレを避けるため、畜産農家を積極的にサポートしており、
飼料需要が高まっているために、中国勢の買い付けが下値をサポートすると見られます。
中国の1月の大豆輸入量は478万トンと前年同月比で3.7%増となっており、
季節性はあるものの、依然として右肩上がりに輸入量が増加しているのだそうです。

しかし、中国の穀物飼料の旺盛な買いも、2013~2014年をピークに鈍化していくと
津賀田さんは指摘しています。
中国の養豚頭数の伸びは人口ボーナスの伸びとほぼ連動しており、養豚向け飼料
である大豆の輸入量もこれに連動するように増加傾向をたどって来ました。
しかし、国連が発表している統計データによると、中国の人口ボーナス期のピークは
2013~2014年と予想されています。実際に予想通りの展開となれば、
今後は養豚頭数の減少に伴って飼料需要が徐々に鈍化していくことが考えられ、
2013年以降はこれまでのような輸入需要の伸びは期待し難いと解説くださいました。

また、米国産大豆の生産コストが年々上昇しているということは一定の下支え要因。
近年、大豆の単収は増加傾向にありますが、米国農務省の報告によると、
過去10年で種子代は約2.5倍に、肥料代も2.8倍に増加、
2011年の生産コストは過去最高を記録しました。
これは原油高の影響を受け、副産物である化学肥料等が上昇しているほか、
単収向上のために遺伝子組み換え種子の利用率が向上していることなどが背景。
つまり、種子と肥料が値下がりしない限り、大豆価格は下がり難い状態が続く
可能性が高いのだとか。ただし、現在米国ではシェールガス革命が進んでいることから、
将来的には化学肥料も値下がりしていく可能性はあります。

足元の大豆市場のポイントと、中長期的な展望を解りやすく解説いただいています。
是非オンデマンド放送で津賀田さんのお話聞いてみて下さいね。


2013年前半の穀物相場展望 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.02/08 大橋ひろこ 記事URL

資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんと

昨年2012年の大豆・トウモロコシなどの穀物市場は生産地の干ばつから歴史的な高騰を見せましたが、8月に天井をつけ昨年中は下落が続きました。年明け1月10日にUSDAアメリカ農務省の需給報告が出てからは下げ止まっており、底入れの様相を呈してきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所代表の柴田明夫さんに2013年前半の穀物相場というテーマでお話を伺いました。

5ヶ月もの下落が続いたとはいえ、大豆、トウモロコシの価格は2008年の
リーマンショック前の価格高騰時よりも高い水準で推移しています。
90年代の価格水準と比較すると3倍にもなっています。
この背景にはそれまで米国、カナダ、オーストラリアといった先進国だけであった
プレーヤーにブラジルやアルゼンチン、ウクライナ、ロシアなどの新興国が
生産輸出国として加わり、さらに需要国として中国が参入してきたことで
市場規模が拡大し、需要も拡大が続いていることが上げられます。
もう90年代のような価格水準に戻ることはないと柴田さんは指摘されます。
マーケット構造が大きく変わってしまったのですね。

そして足元の穀物相場の動向ですが、1月10日に発表された
需給報告は決して強気材料ではなかった(むしろ弱い内容)にも
かかわらず、下げ止まったことに柴田さんは注目されています。
ドル高に加え、②南米増産予想、③中国輸入契約キャンセル、
④エタノール減少など弱材料はほぼ出尽くし、
売られすぎていたマーケットが強い材料を探し始めたのではないか、
というのです。

現実には大豆が、やや上昇したとはいえ4.4%と5%を切る水準の低い
在庫率であり、トウモロコシ在庫率も5.3%に低下するなど、
需給はひっ迫状態にあります。現物の品薄感が非常に強い中、
売られ過ぎ感も強いため、市況がさらに下げていく状況にはないと
解説くださいました。
ただし、まだ強気材料には乏しく、上値が重いのですが、、。

ではここからの穀物相場、何をポイントに見ていけばいいでしょうか。
4月に入ると米国産大豆、トウモロコシの天候相場が始まります。
4月にトウモロコシの作付け、5月に大豆の作付けがスタートしますが、
米国の農家がトウモロコシと大豆のどちらを生産するのかに注目が集まります。
3月にまとめられる「作付け意向面積」は農家にアンケートして
どちらが多く植えられるのかの統計を取るものですが、
やはり農家の方々は価格が高い(儲かる)方を植える傾向があるため、
現状のところは割高であるトウモロコシの生産が増えるのではないか、
と予測できるのですが、しかしこれも裏をかいて、みんながトウモロコシを
植えるなら、生産が減少する大豆を作ったほうが結果的に利益になる、と
考えれば大豆を作付けするだろう、という見方もあって、
これは本当にどちらが増産となり、どちらが減産となるのかは
蓋を開けてみなければわかりません。
また、4月の天候も重要で、雨がちでトウモロコシの作付けが進まないと
作付け遅れから結果的に大豆にシフトせざるを得ない農家も出てくる、
ということもあり、ここからは今年2013年の大豆とトウモロコシの
作付け面積が相場の材料となってきます。

いよいよ下げ止まり動意づいてきた穀物市場。
ここからのポイントを詳しく伺っていますので
是非オンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。


FOMC議事録の出口論議をどう読む?!ドル建て金の今年の動向 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.02/01 大橋ひろこ 記事URL

金融貴金属アナリスト亀井恒一郎さんと

TOCOM東京工業品取引所の先物市場の円建て金価格は今日金曜日も上場来の最高値を更新しました。1ドル90円台にまで進んだ円安効果から円建ての商品価格は上昇しています。通貨の価値が下がり、物の値段が上がる事象をインフレと呼びますが、今円建ての先物市場ではこのインフレが起こっているのです。

一方、ドル建て金価格は冴えない動きが続いています。
懸念された財政の崖も先送られたことで目先のリスクは軽減、
リスク資金は金市場より証券市場に流れているようです。
また、12月のFOMCで複数のメンバーが現行の量的緩和策第3弾の
2013年末より早い段階での規模縮小あるいは停止を主張していることが
判明したことで、早期引き締めへの観測が出てきたことで、
金市場からは資金が流出しているようです。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

ドル建ての国際金価格はもう頭打ち?!
米国の出口戦略は果たして2013年中に始まるのでしょうか。

亀井さんはFOMCで示された懸念は、この先景気回復が進んだ際に
ここまで“ばら撒かれた”マネーが氾濫するような形で
インフレにつながるという予見に基づいたものだけではないと思われるとし、
金価格はまだ上昇する可能性が十分にあるとお話くださいました。

亀井さんよると、懸念されているのはインフレだけではなく、
その拡大一方のFRBの資産規模。直近で発表されたデータによると
1月23日時点で3兆100億ドル(277兆円)、リーマン・ショック前の3.2倍にまで
膨れ上がっています。そして今月からさらに毎月450億ドル(約4兆円)の
国債の買い付けがスタートし、既存の住宅ローン担保証券400億ドルと合わせて
850億ドルもの買い付けが失業率が6.5%を下回るまで継続される計画です。
現在の米国の失業率は7.8%でここから1%以上の改善には少なくとも
1年以上はかかると見られており、そうなると年内だけで約1兆ドルほど
資産が増加し総額も4兆ドルに上ることになるのです。

現在米国債を一番保有している国は中国で昨年10月末時点で1兆1615億ドル。
次いで日本が2位で1兆1347億ドルです。
またFRBの保有額をは1兆5000億ドル台もあります。
実質的な米国債の最大保有者は中国や日本ではなくFRBであり、
今月から毎月450億ドルが加わったことから年内に保有額は2兆ドルを突破する
可能性が高いのが現状だというのです。

現在はまだばらまかれたドルによるインフレは起こっていないのですが、
これが動き出しインフレの芽が出てきた時にはFRBは
資金を回収しなくてはなりません。つまり、現在保有する国債など債券類を
市場に売却しなくてはならなくなるのですが、
一気に動けば債券価格の下落につながり、悪くすれば銀行は
債券の評価損を抱え金融危機につながる恐れがあります。
FRB自体が損失をこうむる可能性も出てきます。

肥大化したFRBの資産が逆回転する時、一体何が起こるのか_?!
その時、金市場はどう動くでしょう。

12月のFOMC議事録での出口論議はインフレを警戒したものだけではなく、
肥大化を続けるFRB資産への懸念もあったのではないか、
こうした切り口から今後を読むことで見えてくるリスクとは?!
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞き下さいね。


米国天然ガス需給の現状とLNG輸出の方向性 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.01/25 大橋ひろこ 記事URL

株式会社セキツウ常務取締役山内弘史さんと

今年の冬は寒いですね。高いLNGを輸入している日本には厳しい冬ですが、シェールガス革命に湧くアメリカから安価なエネルギーを調達することは出来ないのでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんに米国天然ガス需給の現状とLNG輸出の方向性についてお話を伺いました。

毎年12月に米国エネルギー情報局が発表する
“Annual Energy Outlook2013年版"によると、
シェールガスの生産は
天然ガス総体の生産量2011年の23.00Tcfが
2040年には33.14Tcfになると見込まれており、
年率1.3%の増加となるという予測がなされています。
この増産ペースは消費の増加を上回るため、
2020年には「米国は天然ガスの純輸出国になるだろう」とされています。

しかし、米国内には天然ガス輸出反対論も根強いのが現状です。
エネルギーセキュリティ論から
「戦略物資天然ガスは原油同様輸出すべきではない」という意見から、
「天然ガス輸出は,米国内の市況・価格をも国際市場化する危険があり、
その結果国内の家庭用ガス価格も3~9%値上がりする可能性がある」
との内向き慎重論もあるのです。

LNG輸出のライセンスを与える権限を保持しているのは
2つの主要な連邦機関です。
1つはFERC(連邦エネルギー規制委員会:
プラントやターミナル許可権限を持つ)
もう1つがDOE(米国エネルギー省:国家的利害の決定権を持つ)
DOEは米国とFTAを締結している国に天然ガス輸出を許可する権限を
持ちますが、必ずしもFTA締結がない国には輸出を認めないという
わけではありません。国益に一致しないということがない場合、
許可できるのだそうです。

“NERA Economic Consulting”というシンクタンクが
DOEからの依頼でまとめた「FTA(二国間自由貿易協定)
締結国以外にもLNGを輸出することの是非の調査」報告書
(2012年12月5日公表)では
「LNGの輸出は米国国内の天然ガス市況を上昇させるが、
利益と損失を勘案すれば利益の方が大きい。」
「輸出量が多くなればなるほど利益は拡大する。
輸出によって生じた利益の配分を考慮することで応えることができる。」
というものでした。

現実にDOEはシェニエール・エナジー社が申請していた
FTA非締結国へのLNG輸出を
「20年間2.2Bcf/日」まで許可しています。
この報告書に沿ってFTA非締結国への輸出が今後も許可されると
一気に米国のLNG輸出量は急増することとなりそうです。

そのシェニエール社はBG(英国)Kogas(韓国)ゲイル(インド)などと
この1月にLNG供給契約を締結していますが、
これに続いてトタールガスとも契約締結しています。
トタールとの契約締結が特に注目されているのは
エンドユーザー向けだけでなく、国際市場に向けて
直接供給する、という取引を行うという性格の企業であること。
LNGが国際市場に向けて投入される形となったということです。
つまり、これによってLNGの国際取引市場が拡大していく可能性が
出てきたのです。スポット市場が形成されていけば
先物市場も誕生するかもしれません。
そして、日本は?!
(これまでLNGはエンドユーザー向けに輸出されてきたため、
国際市場で売買されるものではありませんでした。)

長くなりましたので、詳しくはオンデマンド放送で
山内さんの解説をお聞き下さいね。


ウィークリーチャートでもレジスタンス突破!プラチナのターゲット [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.01/18 大橋ひろこ 記事URL

投資日報社 林知久さんと

円建ての金が上場来の最高値を更新しているというニュースも注目なのですが、その金の上昇のパフォーマンスを超えるのが白金です。
実はこの1~3月というのは白金買い、金売りのストラドルでのパフォーマンスがいい時期で、リーマンショック以降の4年、このストラドルでの勝率は3勝1敗。これが上手く行かなかった2011年も-30のロスと損失は微小で済んでいます。今年2013年も現在までのところ、このストラドルで利益となっており、貴金属銘柄にも季節性…サイクルが存在することが確認できますね。


【続きを読む】
TOCOM金上場来最高値更新、プラチナも強く金とのスプレッドねじれ解消か [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.01/11 大橋ひろこ 記事URL

スタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんと

今日11日、東京工業品取引所の金先物市場で金価格が1982年の上場来最高値を更新しました。今日日中の取引で先限2013年12月限価格が4,820円をつけ、昨年9月7日に記録した高値を1年4ヶ月ぶりに更新。取引高も金が10万6345枚の大商いとなりました。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんに
貴金属市場の動向と今後の見通しを伺いました。

実はこの2年間で金はドル建て、ユーロ建て、ポンド建てなど
あらゆる通貨に対して最高値を更新しています。
(カナダドル、インドルピー、豪ドル、スイスフラン…)
主要通貨の中で、唯一、円建ての金価格だけが最高値に
及ばずレンジ相場での推移となっていました。

これは日本が円高だったから。
金より通貨円の方が強かったのです。

これが、昨年末から大きく動き出しました。
ドル円相場はこの1ヶ月半で10円もの円安進行。
これを受けて、物の値段も事前に上がります。
金価格も上場来の最高値更新となったのです。

円安が金価格を押し上げたことはある側面では
デフレ脱却を象徴しているとも言えます。
インフレヘッジとして金が選択されるということでも
あるのではないでしょうか。

一方、ドル建て金価格は「ドル高」の影響で
あまり大きな上昇となっていません。
しかし、これだけのドル高にも関わらず
下値が固く下げ渋っていると池水さん。

12月は投機筋の手仕舞いから大きく水準を切り下げて
しまったドル建ての金価格ですが、
ここにきて中国の実需勢が買い参入しているとのこと。

2月10日からの旧正月を控えて、中国の手当が始まっている
ということのようですが、1600ドル台ですから
高値警戒もなく、買いやすいのでしょうね。

米国の景気回復期待が大きく、12月FOMC議事録では
意外に早い引き締めの思惑も広がりましたが、
池水さんはそれほど速い出口に踏み切ることはないだろうと
先行きをお話下さいました。

金も非常にしっかりした値動きとなってきていますが、
それ以上に大きなポテンシャルを秘めているのがプラチナ。

南アのNO1鉱山会社、アングロ・アメリカンプラチナムのCEOが変わり、
1月末か2月初旬までには、不採算鉱山の閉山など
大胆なリストラ策を断行するとの思惑が広がっています。

これに対して、労働組合側は、1つでも鉱山を閉めるのであれば
ゼネストを行うと声明を出しており、供給面への懸念が
大きくなってきています。

また、自動車販売も世界的に好調で、自動車触媒としての
プラチナは物色されやすく、米国、中国、日本などの
主要国景気の回復は景気敏感銘柄の上昇につながるといった
セオリーどおりに動き出した、という側面もあります。
株高はプラチナ高に繋がる傾向が強いですね。

とうことで、プラチナと金の価格差も縮小してきました。
プラチナは金の18分の1しか採掘されていません。
圧倒的な希少性から金価格よりもプラチナ価格が高いほうが
自然なのですが、それがここ1年以上の間、
プラチナよりも金価格が上回るという異常な状態が続いていました。
これはテールリスクが潜む脆弱な世界経済の中で
リスク回避で金が特にセレクトされてきたことに起因しますが、
これが景気回復、インフレ・ヘッジでの金物色に変わってきており、
景気回復期ということになれば、プラチナの上昇のほうが
大きくなるということで、いよいよ、プラチナと金価格の
スプレッド(価格差)が逆転し正常化する可能性も出て来ました。

詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞き下さいね。


2013年商品相場大展望 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.01/04 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・リスク・アドバイザリー新村直弘さんと

新年明けましておめでとうございます。
大橋ひろこです。
今日からマーケット・トレンドもスタートです!皆様、本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

新年最初のゲストは、
マーケット・リスク・アドバイザリーの新村直弘さん。
2013年のコモディティ相場を展望いただきました。

昨年2012年は幸先の良いスタートに見えましたが、
実は米FOMCも読み間違えた「異常な暖冬」による一時的なものでした。
また欧州債務問題(ギリシャのデフォルト懸念)などが暗い影を落とし
不安定なマーケットが続きましたが、年後半にかけては
ECB,FRBによる政策によって危機は回避され、
そして日本の政局が景気回復期待を高めを大きく切り返す流れでした。
マクロ経済、また、世界各国での選挙など政治の動向に
振らされる年だった印象です。
そんな中で積極的に物色されてきたのが
「景気循環の影響を受けにくい」金や農産品銘柄。
金はリスク回避から安定した推移、また農産品は
米国が50年ぶりの大干ばつの影響で大豆、トウモロコシの生産が
減少したため顕著な上昇となりました。

さて2013年はどういったセクターのコモディティに注目なのでしょうか。
新村さんは2013年は
「景気非循環銘柄から景気循環銘柄へのシフト」
「為替の重要性が問われる1年」だとお話し下さいました。

崖は一旦回避されたものの、財政の「坂」の影響はあると新村さん。
しかしながら総じて米国のマクロ経済環境は良好であり、住宅と個人消費に
牽引される形で景気は回復基調を続けることから景気の変動にシクリカル
(循環的)に影響を受ける、エネルギーやベースメタル等の商品が
物色され、逆に景気に循環しないディフェンシブ銘柄(金や穀物等)は
2012年程のパフォーマンスにはならないとの予測。

2012年景気の鈍化が懸念された中国に関しては、景気拡大ペースの鈍化に
歯止めがかかり、公共投資も農村部の生活水準改善を目的とした
比較的前向きなものになると考えられるため、悲観するものではないとの見方。

また、商品価格が高止まりするとなれば重要になってくるのが為替です。
基本的には日本は化石燃料の使用が原発停止の影響で増加しているため、
構造的に円安のバイアスが掛り易くなります。
また安倍新政研も円安デフレ脱却、円安志向ですので、
この傾向は更に強まることに。
ただし、欧州問題や中東情勢不安といったリスクは残存しており
「質への逃避」で一時的に円が物色される可能性があるため、
商品相場を見る上で2013年は為替動向に充分注意する必要が
あると解説くださいました。
他にも米国のシェールガス・オイル革命による国際的な石油需給や、
物流の流れの変化などについてや、イタリアや9月のドイツの選挙などによる
政治面からのリスクなどについてもお話しいただいています。
詳しくはオンデマンド放送で新村さんの解説をお聞きくださいね。


2013年のエネルギー価格の3大変動要因とは [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.12/28 大橋ひろこ 記事URL

オイルエコノミスト藤澤治さんと

今日はオイルエコノミスト藤澤治さんに2013年の
オイル市場を展望していただきました。

藤澤さんはこの番組で年末に向けてWTI原油価格が90ドルくらいにまで
上昇するだろうと予測されていましたが、現在のWTI価格は90ドル台。
藤澤さんの指摘される価格水準にまで上がって来ました。

財政の崖懸念がある中で、米国経済指標が悪くないことから
リスク選好気味の相場展開となっており、
恐怖心理から人気を集めてきた金が売られる傾向に。
景気循環銘柄としてのエネルギーが物色される流れのようです。
こうした原油価格の上昇が灯油やガソリン高にも繋がりますが、
来年2013年はこうした傾向が続くのでしょうか。

IEAの需給予測では2013年の石油需要は日量80万バレル増で伸び率
0.9%と1%に届かぬ一方で供給は非OPEC生産量が日量90万バレル増加
すると見られています。
つまり、需要の伸びは非OPEC(シェールガス革命に湧くアメリカなど)の
供給で賄われてしまうということになります。

藤澤さんは2013年のエネルギー価格を左右する三大要因を解説下さいました。
①世界経済動向
②中東情勢の混迷
③非OPEC諸国の原油の増産が与える影響

①~③の詳細の解説は是非オンデマンド放送で藤澤さんの
解説をお聞きくださいね。

藤澤さんには2013年の原油価格予想もいただいています。
価格予想はブレントオイルです。

シナリオ I:経済低調、後半回復、中東動乱なし(現状推移)
1Q 95~100ドル
2Q 100~110ドル
3Q 110~120ドル
Av 105~110ドル 

シナリオ II:経済回復、前半に中東動乱から乱高下した場合
1Q 100~110ドル
2Q 120~140ドル
3Q 110~120ドル
Av 115~120ドル

シナリオ III:経済低調、OPEC減産せず、中東動乱なし
1Q 90~100ドル
2Q 85~95ドル
3Q 80~90ドル
Av 85~95ドル

本日の放送が2012年のマーケット・トレンド最後の放送となります。
1年間ご愛聴下さいました皆様、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい!


2012年のエネルギー事情と2013年のポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.12/21 大橋ひろこ 記事URL

三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんと

週が明けるとクリスマスですね。例年クリスマス前は欧米勢がクリスマス休暇に入っているために流動性が著しく低下し、マーケットも動意に欠けるものなのですが、今年は日本の政局絡みの日本株買い、円売りがテーマとなって休み返上ムード。大きな相場となりました。それでもクリスマスは休場となることから、この週末にはポジション調整の売りも出ているようです。
中国は習新政権が経済政策を決定、欧州もギリシャ再融資決定で、当面の危機は去ったかと思われましたが、アメリカの財政の崖問題が年末までの合意があるかどうか雲行きが怪しくなってきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の芥田知至さんに
お話しを伺いました。

コモディティ市況全般の動向を表すCRB指数などの総合指数をみると、
2012年は大きなトレンドを作ることなく横ばい圏での推移となりました。
しかし、インデックスを構成する穀物・ベースメタル・貴金属・原油・石炭など、
それぞれを見ると全般異なる値動きとなっており、
しかも非常に神経質で激しい動きだったことがわかります。

それでも全体として、横ばい圏で推移したというのは、
原油市況の影響が大きいと芥田さんは指摘されます。
エネルギーは、金属、農産物にも影響を及ぼしていくので、
コモディティ市況の中心なのです。

2012年の原油市況、1~2月は、米欧の金融緩和策などを受けて、
景気の減速懸念が後退、コモディティ市況全般が上昇につながる中で、
原油はイラン核開発問題の緊迫化が押し上げ要因となり上昇しました。

しかし、3月以降は、FRBによる追加緩和観測の後退、
中国経済の減速観測、ギリシャ政局の混迷、米国景気の減速、
スペイン銀行救済の難航などが相次いで市況の下落要因に。
6月後半には、ブレント原油が90ドル割れ、
WTI原油が70ドル台半ばまで下落となりました。

6月終盤には、欧州安定メカニズム(ESM)による
銀行救済などの方針が発表され、国際金融市場の混乱が回避された
との見方から原油も買われました。イラン核開発問題での交渉の
行き詰まりやシリア内戦の激化を受けて高止まりが続き、
9月、リビアの米国領事館襲撃やIAEA理事会における
対イラン非難決議によって、地政学リスク懸念が高まったことや
FRBによる量的緩和第3弾(QE3)が決定されたことで
ブレント原油が118ドル近く、WTI原油が100ドル超に上昇しました。

しかし、9月後半以降は、他のコモディティと同様に
原油市況も下落傾向で推移、80ドル台での安定した値動きに終始しました。

では2013年は?!
中東情勢では、シリア現政権の崩壊が近いとされています。
地政学問題で新たな緊迫化材料が出てくることや
米国北東部などの気温低下によって暖房油需要が高まることなどが
原油市況の押し上げ要因への警戒感も残るのですが、
こうした材料がなければ、足元の原油需給の緩和状況を反映し
原油市況に下落圧力がかかりやすいのではないか、と芥田さん。
春頃には、北半球の気温が上昇するのにともなって、
原油需要が鈍化することもあり、
需給が緩みやすくなる可能性を指摘されていました。
ただし、新興国を中心に世界の原油需要の増加基調が続くと
見込まれる中で、原油市況が大幅下落することも考えにくく、
ブレント原油で100ドル程度が意識されるとの見方が多いようです。

2013年のエネルギー事情予想とポイントをうかがっています。
詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。


レイショニングから下落してきたトウモロコシ、今後の見方 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2012.12/14 大橋ひろこ 記事URL

マーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんと

今週の12日のFOMCでは実質的な追加緩和が発表されました。アメリカの緩和ですからドル安です。となればドル建てのリスク資産価格が上昇しても不思議ではない状況なのですが、金価格も瞬間買で反応したものの再度売られる展開。ドル建ての商品価格も落ち着いた動きとなっていますね。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー津賀田真紀子さんにお話しを伺いました。

これまでアメリカの緩和政策が出るたびにドル建ての商品価格は大きく上昇して
きましたが、なぜ今回は落ち着いた動きなのでしょう?!
津賀田さんは、FOMCの内容は事前に予想されていたもので、材料出尽くしと
見られていることや、声明でバーナンキ議長が「財政の崖は
金融政策では穴埋めしきれない」と発言したことなどが嫌気されており、
これが上値を重くする原因だと指摘。
欧州不安が後退していることや中国の景気回復観測など
買い材料がないわけではありませんが、クリスマス休暇を控え、
当面は積極的にポジションを取る動きにはなり難いと思われます。

今日お話しいただいたのはトウモロコシ価格の今後について。

今年は干ばつから歴史的な大相場を演じたトウモロコシですが、天候相場が終わり、
現在は700~750セント近辺でのもみ合いが続いています。
最大のトウモロコシ消費国である米国では、エタノール生産向け、飼料向け、
輸出向けの全てにおいて需要の減少が生じています。
干ばつ被害が懸念されていた夏場に比べれば相場は下落していますが、
それでもまだ高水準にあることからレイショニング(買い控え)が発生しているのだそう。

毎週米エネルギー省から発表されている報告によると、
干ばつが伝えられた7月以降の米国内のエタノールの生産高は
前年同期比▲9.0%となっており、昨年末から大幅に減少したままです。
昨年末に混合業者に対する補助金が打ち切られたことから、
マージンが悪化していることが背景。やはりコストがかさむと需要は減退してしまうのです。

またトウモロコシや小麦の価格が上昇してしまったことに伴って
家畜牛の生育コストが上昇しています。その結果、米国内の牛肉価格が上昇し、
需要が落ち込んでしまい、巡り巡って飼料用トウモロコシの需要も低迷しています。
米国の食肉に対する消費者物価指数は上昇傾向が続いている一方で、
屠畜牛の頭数は減少傾向にあり、米国農務省報告では、
10月の家畜牛の屠畜頭数は約254万頭と、
10月単月で見た場合、過去5年間の最少レベルを下回る水準でした。

また、今年の夏は歴史的な干ばつに見舞われた影響により
ミシシッピ川の水位が過去最低に近い水準にまで低下しており、
はしけの積載量が制限されるなど物資の輸送に問題が生じているそうです。
米国産トウモロコシを最も多く輸入しているのは日本なのですが、
干ばつ被害が激しくなった7月以降、日本のトウモロコシ輸入量は
急激に落ち込んでいます。米国の輸出検証高を見ると、
11月の合計は前年同月比▲62.4%の5,510万7,000ブッシェル、
このうち日本向けは33.6%で同比▲56.6%の1,851万3,000ブッシェルでした。
レイショニングに加え、米国内の輸送問題が同時に発生していることが
輸出検証高を低迷させており、これもトウモロコシ価格を下落させる
原因となってしまっているのです。

また現在、南米南半球でトウモロコシの作付け作業が行われていますが、
相場が高値圏で推移していることを受け、生産者の間で例年以上に
増産意欲が高まっていることも弱材料となってしまっています。
米国農務省が発表している需給報告によると、
世界第二位のトウモロコシ輸出国であるアルゼンチンの生産高は
前年度比+31%の2,750万トンと予想されており、
輸出量も同比15.6%増の1,850万トンと過去最高を記録する見込みです。
天候異変に見舞われることなく順調に生産が進んだ場合は、
予想生産高がある程度確定する2~3月に向けて一層
値位置を引き下げることになると思われると津賀田さんは解説くださいました。

現状は弱気の材料ばかりが目立つトウモロコシ市場。
ではここから来年に向けてトウモロコシ価格は
下落の一途をたどるのでしょうか?

津賀田さんは米国産トウモロコシの生産コストが
年々上昇している点を踏まえて今後を解説くださいました。
詳しくはオンデマンド放送で津賀田真紀子さんの解説をお聞きくださいね。


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