上昇を開始した穀物相場、ここからの材料 [大橋ひろこコラム]
2014.02/21 大橋ひろこ 記事URL
商品市場に資金が流入しているようです。1月に入ってから金価格が上昇を開始し、1300ドル大台を回復する強さとなっているほか、WTI原油も寒波の影響で在庫減との解説から100ドル台へ乗せています。現在は南米産の穀物の収穫期にあたることから売り圧力が強まるとされている穀物相場も2月に入ってから上昇開始。CRBインデックス(商品指数)は300を超え、ここ1年での高値を更新中です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今回はコンチネンタルライス代表茅野信行さんに
穀物市場の動向と今後の見通しを伺いました。

2月からの穀物の上昇は、ユーロの上昇とピタリと符合しています。
時期的には、南米の収穫期にあたり農家からの売り圧力が強まることから何故上昇しているのか不可解だと茅野さん。


どうやら、穀物が上昇しているということではなく、
ドル安が招いている商品市場への資金流入が背景にあるようです。

ではここからの穀物相場を見る上でのポイントは何でしょうか。

南米産の穀物の収穫が終わると、今度は米国産穀物の作付が注目されます。
毎年3月31日に発表される「作付意向面積」は、アメリカの農家が
今年どの作物を生産するかのリサーチが発表されるとあって、
穀物関係者が注目する材料のひとつです。

昨年2013年はトウモロコシが大豊作でシカゴトウモロコシ価格が急落、
干ばつで高騰した2012年につけた8ドル台から半値にまで下落しました。

価格が安くなったトウモロコシを生産するよりもっと儲かる穀物に
生産を切り換えようとする農家がどのくらいあるか?

現在のところ、安価なトウモロコシよりも大豆や小麦などの穀物の方が
作付面積が増えるのではないかという予想が増えています。

茅野さんは、アイオワのトウモロコシ農家の方
何人かとお会いしてリサーチしたそうですが、
今年もトウモロコシを作付する予定だとか。

実は12月中にすでにトウモロコシの種子を購入済みだそうで、
茅野さんによると、12月中に種子購入すれば、3割引き【早割?】
だとか。種子メーカーも早く売りたいということで、割引するのでしょう
けれど、農家にしてみれば広大な農地全ての種子代は膨大ですから、
少しでも安く抑えたいということなのでしょう。

蓋を開けてみなければ実際に農家がどの程度、生産する穀物をチェンジするかは
わからないのですが、週末には農業観測会議のアウトルックカンファレンスで
おおよその作付意向動向が確認できます。この数字に注目ですね。

投機筋のポジションはショートが解消され途転ロングになっています。
大豆にいたっては17万枚にまでロングが膨らんできました。

短期筋の資金もにわかに商品市場に流入してきましたが、
さて、ここからマクロ要因に加えて、穀物の独自材料がどの程度
相場を動かしていくのか。天候相場を控えて動き出した相場に
今年は大相場の予感?!

詳しくはオンデマンド放送で、茅野さんの解説をお聞き下さいね。

足元のドル建て金価格の反転上昇を考える [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.02/14 大橋ひろこ 記事URL

2014年に入ってから金価格が上昇してきています。昨年12月31日大晦日に1181ドルと1200ドルを割り込むところまでの急落を見せたのですが、年明けからは上昇が続き、なんと2月13日までで7連騰中。その背景には何があるのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。

金相場がこれだけの連騰を見せるのは久しぶりですね。
2011年7月には 10連騰する相場がありましたが、もう2年も前のこと。

何故ここにきて、下落が続いていた金が買われているのでしょうか。

亀井さんは、まず、テクニカル要因について解説くださいました。
12月31日には1181.40ドルまで下落したのですが、
ちょうどこのレベルというのは昨年6月28日につけた1179.40ドルと
3ドルに迫るもので、チャート的には綺麗なW底形成です。

不思議ですが、ちょうど半期末であった6月28日(金)と
年末である12月31日に金が売り込まれて最安値を付けたことには
いろいろと意味を含んでいるようです。

ひとまず6月の安値をブレイクすることなく支えられたことが
買戻しのきっかけとなりました。テクニカル主導のモメンタム相場に移行
したということでしょうか。

そして、2014年に入ると、弱い雇用指標などを材料に高値修正局面に
入った株式市場と逆相関の形で金の買い戻しには拍車がかかります。
株式市場が強気の修正に入り、金市場が総弱気の修正相場に入ったと亀井さん。

NYコメックスでのショートカバーが主導となってのショートカバーは
年始グロスショートの312トンが 257トンにまで減少させています。

 また、金のETF市場からの資金流出が続いた2013年でしたが、
ここにきて金保有高の残高減少がとまっています。
SPDRゴールドシェアは昨年末比増加に転じてきました。

亀井さんはこのETF残の変化について、おそらく、リ・バランシングだろうと
指摘、リ・アロケーションによる積極的な買いではないとしています。
リ・バランシングとは、金価格が下落し、安くなることで、保有アセットの
金保有割合が減少することで、組み入れ比率が下がることの修正で
テクニカル的に金買いをするということ。一方で価格の上昇で保有比率が
増加した証券などを売って、金を買うというようなバランシングが
行われたのではないか、ということです。

こうした欧米勢の変化に対して、実需はどう動いているのか。

景気減速が懸念されている中国ですが、とうとう
これまで世界一の金の消費国だったインドを抜いて
金需要トップに躍り出ました。

2013年の中国の金需要は初めて1000トンを超えています。
香港発の輸入統計から2013年の中国の金輸入は
ネットで1157トンと過去最高でした。
これで生産(供給)と需要の双方で中国は世界一です。
景気減速が囁かれていた1年であったにもかかわらず、です。

世界需給はWGCから10-12月期の需給統計が
2月18日(火)に発表されますので注目しておきましょう。

しかし、この週末、また中国のシャドーバンキング問題が
取り沙汰されています。果たして、中国は2014年も金の
消費大国であり続けるのでしょうか。

そして、ここからの金相場展望は?
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

底入れしたのかトウモロコシ相場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.02/07 大橋ひろこ 記事URL

年初から株式市場、為替市場ではリスク回避相場となっていますが、商品市況は比較的底堅い銘柄も出てきました。金などが逃避先として買い戻される傾向があることや、トウモロコシなどの穀物銘柄の下落が一服、小幅に上昇する値動きとなっています。

皆様ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに
トウモロコシ相場の展望を伺いました。

シカゴのトウモロコシ相場は年初から小幅に上昇する動きとなっています。

2月~3月は主要生産国であるブラジルとアルゼンチンの収穫作業が
開始される時期に当たりますが、2013-14年度は両国ともに生産者の
増産意欲が弱かったことから、作付面積が縮小され、
この結果、生産高はブラジルが前年比で▲13.6%、
アルゼンチンが▲5.7%となることが予想されていることが
強材料として意識されているためだと、津賀田さん。

なぜ南米の作付け意欲が弱かったのでしょうか。

生産者はシカゴ大豆とシカゴトウモロコシ相場の比価を見て、
どちらを生産した方がより高い収益が期待出来そうかと考え、
それによって生産する作物を決めるのですが、
2013-14年度の場合は圧倒的に大豆を生産した方が有利な
状況だったことから、割安なトウモロコシを生産する生産者が
減ってしまったということが背景にありました。


通常、大豆とトウモロコシの比価は2.5程度ですが、
2012年9月末(南米の作付けが始まる頃)の比価は
2.11だったのに対し、2013年は2.89だったそうです。

収穫期に入ってくる南米産が減産となることが、足元のトウモロコシ価格を
支えているのですが、これも長くは続かないと津賀田さんは指摘します。

トウモロコシは、世界全体的に見た場合、需給がタイト化していません。
むしろ大幅な緩和が予想されているのです。
2013-14年度は主要生産国である米国において生産高が
前年度比で+29.2%と大幅に増加し過去最高の豊作でした。

一方、米国内の需要は堅調に伸びておらず、これまでトウモロコシ相場を
押し上げる一因となっていたエタノール需要は、
米国内のガソリン需要自体が伸び悩んでいることから
頭打ちの状態となっており、既に生産量も昨年12月以降
減少に転じています。

また、大口消費国であった日本の飼料需要が近年
大幅に減少していることから、輸出向けの需要も軟調となっています。

つまり、南米の減産は一見するとトウモロコシ相場にとって
プラス要因と言えますが、米国の大豊作や需要減少によって
相殺されてしまうため、インパクトが薄いということなのです。。。

ただし、シカゴ相場を比価で見た場合、依然として大豆を生産した方が
生産者にとって有利な状況が続いています。

今月20日には米国でアウトルックフォーラムが開催され、
2014-15年度の大まかな作付面積が発表される予定となっていますが、
現在の状況から考えると、今後、米国においてトウモロコシの作付面積が縮小し、
大豆へシフトする可能性が考えられます。
仮に予想通りとなった場合、中長期的な相場の押し上げ要因となることも?!

また、今年は日米ともに大寒波に襲われていますが、天候もトウモロコシ市況には
大きな価格の変動要因となります。
仮にこの春、米国の農家がトウモロコシの作付を減らしたところに
天候リスクがあれば・・・・?!

今後の展望はオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

 

米国大寒波で暖房用エネルギー急騰 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.01/31 大橋ひろこ 記事URL
この冬、アメリカを襲った大寒波でエネルギー価格が大きく動いています。1月第4週の寒波は米国の4分の3をすっぽり覆うほどの勢力で、  中西部ではマイナス40度にもなりました。南部のジョージア州やテキサス州も氷点下まで気温が下がり、降雪・凍結で物流・輸配送も大混乱、天然ガス市況も急騰しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんにお話しを伺いました。


この冬の寒波で天然ガスの需要が大幅に増え、在庫急減となっています。
1.24の在庫量は前年同期比22.5%減、
過去5年間の在庫平均比16.6%減にまで減少しています。


また、1.22~1.29の天然ガス需要は前年同期比24.8%増と急増。
(電力用は同29.4%増・家庭業務用は同32.0%増です)
アメリカはこうした需要増にカナダからの天然ガス輸入や
LNGの輸入増で対応しており、その輸入量は同週31.9%増に上りました。

これをうけてヘンリーハブの天然ガス市況は急騰し、
1.27には5.69㌦/百万Btuまで上昇。
2010年1月14日の5.77㌦以来の高値を記録しました。
昨年秋までは3.50㌦強で安定推移していたのですが、
実に60%以上の急騰となっているのです。

これを受けて、プロパンの市況も急騰,在庫は昨年の5割減となっています。
28日のモントベルヴュー市況はプロパンが800㌦超となり,翌29日には
プロパン858㌦,ブタン739㌦,イソブタン751㌦と言う状況。

しかし、アメリカはシェール革命に湧いているのではないのか?
なぜガス増産下で在庫水準が低いのか?と言う疑問もありますが、
これにはなんと、2013年の穀物の大豊作が関係しているのです。

2012年は大旱魃となったことで、穀物価格が高騰、
これを受けた農家は2013年、高価格となった穀物を増産することで
利益を拡大しようと作付面積を拡大しました。

しかしながら、13年夏は猛暑に見舞われたものの降雨量も多く
大豊作に。。

実は穀物は出荷前には水分を15%以下に乾燥させなければ
なりません。最初は日本でもよくみられるように天日干しにする
のですが、その後取り込んで燃料を使って乾燥させるのです。

この燃料が天然ガス・プロパン・灯油。
昨秋は大豊作のところへ冷たい秋となったために
霜や雪で天日干し穀物が湿ったことで、乾燥用燃料需要が
秋に急増していたのです。これによりエネルギー在庫がタイトに。

11月半ばに乾燥用需要増がやっと収まった時に
大寒波襲来となったのです。

穀物大豊作による乾燥用燃料需要、寒波による需要で急騰した
エネルギー価格ですが、これは対岸の火事とも言っていられません。

日本はヘンリーハブの市況リンクのLNG輸入の長期契約をしています。
まだ実際に輸入はされていませんが、将来的に価格が高騰すれば
市況リンクであるため、決して安価なエネルギー輸入が
実現するとは言えないのです。

日本にはどのような影響が考えられるのか。。。
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。


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ここで!『マーケット・トレンド』特別番組のお知らせです。

2月4日(火)午後3時10分~40分
「マーケットトレンド」10周年記念スペシャル
「東京商品取引所誕生1周年 プラス 専門家の目;農産物市場の動向」

が放送されます!


出演は東京商品取引所 執行役 小野里光博さん
資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫さん
聞き手は私、大橋ひろこです。

前半では小野里さんに「東京商品取引所」スタートから1年を
振り返っていただき、今後の計画を伺います。

番組後半では柴田さんに2014年の農産物市場について伺います。
是非お聞きくださいね。



中国リスクはコモディティ市況にどのように影響するのか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.01/24 大橋ひろこ 記事URL

アメリカの景気回復シナリオ、そして、中国経済のソフトランディングに底堅い成長シナリオに、世界の景気拡大観測を背景に、昨年末までイケイケで上昇していた株式市場ですが、暗雲が立ち込めてきました。日経平均は今日300円超えの大幅下落、ドル/円相場も102円台にまで下落する局面も。アルゼンチンの通貨ペソが昨晩大幅続落し、1日としては2002年の金融危機以来最大の下げとなったことも嫌気されているようです。アルゼンチン中銀がペソ支援の介入を止める姿勢を示したことが背景ですが、アルゼンチンは過去何度もデフォルトしており、最近では2001年にデフォルトしていましたね。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。

今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんにお話しを伺いました。

 

昨日はペソの急落のほかにも中国のPMIの悪化が
下落開始のトリガーとなったと指摘されています。
中国は資源消費国。中国の減速の懸念から資源国通貨とされる
豪ドルやカナダドルも大きく売られました。

 

コモディティ市況で中国を連想させるのが鉄鉱石や石炭。
中国経済の先行きの懸念が再燃していることから再び下落に転じています。

金融関係者の間で、世界の景気を測る指標としてウォッチされている
コモディティのひとつに銅があります。
銅も中国の需要が大きいイメージですが、電化製品や自動車などにも
使用されることから最終需要はアメリカや欧州であり、
中国の景気のみに左右されて動くわけではありません。

銅市況は鉄鉱石や石炭と比較すると底堅く、昨晩の中国PMI、ペソショックで
株価や商品銘柄が下落した際は若干の大きめの下落をみせましたが、
それでもチャートを見ればレンジの範囲内。

石炭や鉄鉱石が崩れているのは中国の景気失速懸念が
色濃く反映されているためを思われますが、
銅がまだ崩れていないということは、つまり、アメリカなどの先進国の
景気回復シナリオはまだ崩れていないということだろう、
と芥田さんは解説くださいました。

 

また、このところの株価の下落と逆相関で上昇している金、プラチナ。
金は大きな上昇を見せています。金が上がっているということは、
リスク回避で資金の逃避先となっているのか?という連想も働きますが、
芥田さんは、金は生産コストラインが意識され、1200ドルを割り込んだことから
テクニカル的なショートカバーが入っているだけだと指摘。
12月からアメリカは量的緩和の縮小に踏み切っていますが、
これが粛々と進められていくシナリオのもとでは、
金は上値は限定的だと解説くださいました。

 

しかしながら、プラチナの上昇はまた中身が違っていて、
南アフリカの鉱山会社労働組合のストライキによる供給懸念が
価格を押し上げており、これは金融要因ではなく需給要因であることから、
この先も上昇傾向が続くだろうとお話しくださいました。

 

詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。

2014年の商品市況展望、注目は穀物 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.01/17 大橋ひろこ 記事URL
2013年下落の一途を辿った商品市況。アメリカの景気回復による量的緩和縮小観測が商品市場からの資金流出を招き、株式投資が主役となった1年でした。2014年もこの傾向は続くのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今回は資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんにお話しを伺いました。

写真は1月18日に毎日新聞社出版から発売となった柴田さんの新著「中国のブタが世界を動かす」タイトルからして面白そうです!是非、お手に取ってみてください。

柴田さんは2014年の商品市況について「少なくとも年前半は反発力は乏しいものの、商品市況全般に底は打ったと思われる」と柴田さん。実需面で、中国経済の減速懸念が残るほか、金融面でも、世界的な金融緩和が継続し投機資金は「モノ(実物商品)」から「カネ(金融商品)」へシフト(リスクオン)する傾向は続くと見られます。

しかし、2013年、トウモロコシ価格は2012年の高値から半値にまで売り込まれ、金価格は500ドルもの下落となりました。柴田さんは売り込まれすぎたために下値は限定的となってきていると指摘。それぞれの銘柄の2014年の見通しを伺いました。

まずは原油。

原油価格は、2013年を通じてWTIが1バレル=90~110ドル、北海ブレントは100~120ドルの水準で推移しました。柴田さんは2014年も基調変わらず、基本的には高値圏での推移となるとご覧になっています。

昨年8月の原油価格高騰を招いたシリア問題。OPCW(化学兵器禁止機関)が10月、シリア政府の申請した化学兵器の生産・加工施設をすべて破壊したことを確認し、当面の危機は去ったかに見えますが、内戦は激化。短期的な解決の見通しは全く見えていません。
イラクの核開発問題も、核開発問題の打開に向け、協議が進んでいるように見えますが、イランは自国の核開発に関しては「国家固有の権利」との主張を変えてはいないのです。

またサウジは、米国がシリアに対する軍事介入を回避したことで、アサド政権を倒す機会を逃したことなどの米国の対応に強く反発しています。親米国であるサウジと米国の間に隙間風?!米国の中東における軍事的影響力の低下により、中東情勢は安定に向かうのではなく、さらなる混乱の始まりに過ぎないとの指摘もあり、米国におけるシェール革命の影響を考慮しても、2014年のWTI原油は90ドル超での高値圏で堅調に推移する公算が大きいと解説くださいました。


NY金相場。


柴田さんは金に関しては今のところ強材料が見当たらないと見れいます。昨年2013年の金相場については、原油の上昇が、リスクヘッジ、インフレヘッジの両面から買い材料になると見ていたものが、そうはならかったことをあげ、原油と金の相関が崩れてしまったことがインフレヘッジとしての金投資が止まっていることの表れだと指摘。もし2014年に金が買い戻される場面があるとすれば、中東情勢の混乱がサウジアラビアにも伝播し、同地域での地政学的リスクが一段と高まる事態になった時だと解説くださいました。


シカゴ穀物。


柴田さんが最も強気見通しなのが穀物。現在が底値、底固めした後4月より下値切り上げとの展望。
トウモロコシの史上空前の生産量がほぼ確定した9月以降急落。2012年9月の史上最高値からはほぼ半値であり、大豆も一時13ドルを割り込むなど、高値からは約3割下落となりました。
さらに、11月15日には、EPA(米環境保護局)が2014年の再生可能燃料の使用義務を181.5億ガロン(1ガロン=3.8リットル)から152.1億ガロンへの引き下げを提案しています。これが実施されれば、トウモロコシ由来のエタノールは144億ガロンから130億ガロンに14億ガロン引き下げられる。トウモロコシ1ブッシェルで2.8ガロンのエタノールが生産されるから、エタノール14億ガロンは5億ブッシェルに相当することに。

このニュースはトウモロコシにとっては需給緩和要因(弱気材料)です。。しかし、これは2014年のトウモロコシの作付けが300万エーカー強(単収160ブッシェルとみて、5億ブッシェル/160ブッシェル=312万エーカー)減少で相殺される量であり、需給が大きく緩和するとみるのは早計だと柴田さん。むしろ安値では中国の輸入が拡大する公算が大きく、また、春先から天候相場に入る米国の農家による生産調整で相殺される程度。穀物相場は春先以降下値を切り上げていく可能性が高いとの見通しをお話しくださいました。詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

1000トン以上も買いが多かった2013年の金市場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.01/10 大橋ひろこ 記事URL

年末年始、ゴールドは思いのほか大きく動きました。

一年の終わりの取引日12月31日、ドル建て金価格が1200ドルから1182ドルまで急落したのですが、その直後に1215ドルまで急騰したのです。瞬時に起こった1200ドルを割り込む下落は年末のWindow Dressingのようなもので、相場を押し下げて終わりにしたかった向きがいたのかもしれないと言う見方もありますが、その原因はハッキリわかっていません。しかしながら、昨年6月28日の1175ドルという2010年来の安値を割り込むことがなかったことで、大きくショートカバーがはいり、1200ドル台を回復して終えました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今回はスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんに
年末年始のゴールドの値動きと、「数字が合わない金価格の不思議」
についてお話しを伺いました。

2014年は1月2日東京時間朝8時に始まるGlobexから金取引スタート。
ショートカバ―中心の上昇スタートとなり、翌日3日にはアジア時間に1238ドル、
ニューヨークで1240ドルまで上昇。週明け6日の東京の年初の取引では
一時1246ドルまで高値がありました。


中国の旧正月前の需要が出る時期も重なっていますが、
何よりもComexの投資家ポジションが歴史的にみても少ないネットロング
(グロスポジションでは300トン以上のショートの存在)であるということが、
ショートカバーを促していると池水さん。
前回このレベルまでロングが減ったのは昨年6月末(ほぼ400トンものショート)であり、
そのときには1175ドルという安値を一瞬つけたあと、
ゴールドは1400ドル超えと200ドル以上、
そのショートカバーを原動力として上昇しています。

そして、ちょっと興味深いお話しも。

「2013年の金相場の不思議:数字が合わない?!」

2013年は金価格がおよそ500ドル近く下がったのですが、
池水さんによると、公表されている情報(数字)をつなぎ合わせると不思議なことが・・・。

金ETFの売り、先物市場の売りが昨年2013年の金価格下落の主たる要因でしたが
それに対して、中国などの実需の買い、中央銀行の買いが
なんと1000t以上も多かったのです。


これは一体どういうことでしょう。これだけ買いが勝っていれば
金価格は上昇して然るべき、それなのに500ドル近くの下落となっていたのです。


池水さんは、中国の買いは本当の需要ではない(あまりに誇張されている?)とか、、
あるいはここには出てこない売り手が居る(リテールの数字は追い切れないため、
世界中の店頭での個人の現物売りが出ていたとか?)
もしくはまだ補足されていないミステリアスセラーが存在しているのかも、、、
と言うことでしたが、この不思議、2014年には答えが出るでしょうか?

池水さんには2014年の金価格展望もお話しいただいています。
詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。


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ゴールドについて学び、ゴールドを体感するイベント
「TOKYO GOLD FESTIVAL」が2月に開催されます。

2月11日(火・祝)、東京・品川 THE GRAND HALLに
是非お集まりください。

GOLDのスペシャリストらによるパネルディスカッション、
金価格の今後を占います。

総合司会は私、大橋ひろこが務めます。

豪華グッズがプレゼントされる「おたのしみ!抽選会」もあります。

マーケットトレンドからは
「番組10周年記念オリジナルエコバッグ」をプレゼント!

マーケットトレンド10周年、TOCOM30周年、
ラジオNIKKEI60周年を記念したエコバッグです。
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エコバックモデルはマケトレ木曜担当、櫻井彩子アナです♪

シェール革命に湧いた原油市場だが・・・ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.12/27 大橋ひろこ 記事URL

2013年の原油価格は、2012年に引き続きボックス圏で推移したといっていいでしょう。

変動幅はWTIは$92.07(4月)~$106.54(8月), ブレントは、$103.28(5月)~$116.07(2月)で共に$15/バレル程度でした。

価格が安定しているのは悪いことではありませんが、米国のシェールオイル革命で供給が増すだろうと予想された年であったことを考えれば、値位置は高止まりだったという印象です。



皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミスト藤沢治さんにお話しを伺いました。

今回は今年の原油市場における特筆すべきNEWSを藤沢さんに振り返っていただきました。

①イランの原油輸出が経済制裁で日量約100万バレルで前年比約半分に低下。但し、下半期にかけてイランの核濃縮疑惑に対する融和的態度で懸念は後退しています。ただし現実には、輸出が増加してはいません。

②リビアの政情不安による原油生産減。サウジがOPECの原油生産の調整役となりました。

③8月、米国がシリアへの軍事介入を表明し原油価格高騰も、シリアが化学兵器廃棄に同意したため地政学的な要因は年後半にかけて材料視されなくなりました。

④ 米国のシェールオイルの増産で、11月にかけて原油生産が初めて輸入量を上回りました。これは20年振りのことです。

⑤米国はカナダ以外への原油輸出が禁止されているのでWTI原油需給が緩和。 バッケンのシェールオイルは、WTIより$15-20安いので、鉄道で東海岸、西海岸の製油所に運んで処理されています。これは大変非効率で高コストなのですが、それでも価格が安いため需要が。しかし、シェールオイル革命による需給緩和で米国からの原油輸出圧力が高まってきています。

⑤ 米国は今や世界最大の石油製品輸出国となりました。


藤沢さんには、2014年の原油価格決定要因と価格予想もいただきました。

 需給要因
IEAの2014年の需要増は、2013年比1.3%増。(日量120万バレル)、供給は、非OPEC諸国で前年比1.3%増。(日量170万バレル)、従って、在庫を不変とすれば、OPECのNGLの増産もあるのでOPECの必要原油生産量は、前年対比で日量70万バレル減の日量2,930万バレルと見ています。OPECは生産枠を縮小しなければならなくなると藤沢さん。問題はイランが制裁解除で原油生産を回復した場合のサウジアラビアの動向が重要となってきます。



 経済金融要因
世界経済は基本的に回復基調ということで12月テーパリング開始のニュースにも原油市場は底堅く推移しました。景気回復で需要増の思惑が広がっているようです。金価格などは下落しているのですが、対照的な値動きとなっています。特に米国での経済成長による株高、好景気により投機資金が原油市場に流入するとの予測が出てきているようですが、藤沢さんは需給緩和傾向を見込んで、流入は限定的とお話しくださいました。また中国経済の成長速度は、また鈍化すると予想されるとのことで、こちらも弱材料です。



 地政学的要因
 先ずはイラン問題。6月頃に何らかの打開があるか否かに注目。シリアの内乱、  エジプト、リビア、イエメン等での政情不安など問題は山積しています。特にイラクでのテロ行為の頻発は、直接的に原油生産に影響する可能性があります。中東内でのシリアをめぐるイランとサウジアラビアとの反発、アラブの春は今やアラブの冬の様相であり、イラン、イラク、シリアのシーア派連合と他国のスンニー派連合との対立は、激化するリスクも。ロシアが介入する可能性も?!米国とEUの中東でのプレゼンスが低下していくことによる変化に注目です。

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大晦日 特別番組のお知らせ!!

12月31日AM10:30~マーケットトレンド10周年記念スペシャル
「TOCOMの取り組み プラス 専門化の目*商品市場の動向」が放送されます!

出演は東京商品取引所 執行役 小野里光博さん
金融貴金属アナリスト 亀井幸一郎さん
聞き手は私、大橋ひろこです。

前半では小野里さんに2013年のTOCOMの取り組みの振り返りと
2014年に向けての計画を。
後半では亀井さんに世界経済と商品市場について伺います。
是非お聞きくださいね。

FOMC後の金価格動向と今後の要所 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.12/20 大橋ひろこ 記事URL
今週18日、FOMCでテーパリング開始が発表され、翌日12月19日のNY市場で金価格は大幅下落となりました。

発表直後は乱高下を経て弱含みながらも1220ドル前後でやや落ち着きを示していたのですが、ロンドンの取引時間帯に出たまとまった売り注文をきっかけに1200ドルの攻防戦に移行、その後NYの通常取引開始後に改めて売りものが出たことから維持できず約半年ぶりの1200ドル割れとなりました。

一時1990ドル割れを示現、今年6月28日にファンドの大量売りをきっかけにアジアの取引時間帯にパニック的な下げに見舞われた際に記録した年初来安値の1179.4ドルが近づいてきています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
FOMC後の金市場と2014年の展望について伺いました。

亀井さんは、年初来安値の1179.4ドルが意識される水準まで下落していることで
ここからは2番底を意識した展開となると指摘。もし、この水準が
維持されるならば自律的な反発が見られるだろうとしながらも、
その持続性には懐疑的です。

テーパリング発表直後から株式市場が大幅上昇となっているため、
現時点では、2014年は粛々と緩和縮小が進められ、年後半には
QE3終了に持ち込めるだろうという楽観が広がっています。

しかし、亀井さんは11月の中古住宅販売の数字が
前年同月比で2年5ぶりにマイナスになっていることが気がかりだとし、
緩和縮小を受けて長期金利が3%を超えるような上昇となっていくようなら
景気回復の足取りにブレーキがかかる恐れがあるため、
テーパリングのペースが鈍り長期化するリスクもあると指摘。

その場合、金に見直しが入ってショートカバーによる急伸も
見られるだろうとお話しくださいましたが、
それでも基本的には米国景気回復とテーパリングが進められている
現在の状況は金にとっては売り材料であり、
テクニカル的な自律反発が見られても、頭の重い流れは
しばらく続くだろうとのことです。

金融面からは長期金利の上昇のピッチを見ながら、
テーパリングが成功裏に終えることができるかどうかに注目ですが、
需給面からは中国の買いは継続するか否かが注目となります。

中国は2013年景気失速が懸念されましたが、それでも
旺盛な買いが衰えることはありませんでした。
むしろ、自国の経済や通貨に不安があればあるほど、
中国の金買いが加速する傾向があるということが確認できたのです。

来年もこの傾向が持続するのかどうか、
価格を押し上げる力はなくとも、
下値を支える材料となっています。

また、金の生産コストが1200ドル近辺であることが、
金価格のサポートとなるのかどうかについても
お話し伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説を
お聞きくださいね。




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2014年2月11日(火・祝)に開催決定しました。

会場は東京・品川 THE GRAND HALL。

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そして豊島逸男さん、亀井幸一郎さん、池水雄一さんらゴールドのスペシャリストが登場します。
総合司会は大橋ひろこです。

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果たして大豆価格は底入れしたのか?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.12/13 大橋ひろこ 記事URL

このところの米国の景気指標は非常にいい数字のものが相次いででてきており、米景気回復期待が高まっていることから、エネルギーや非鉄などの景気循環銘柄に関しては比較的底堅な値動きとなってきています。しかしながら、来週のFOMCでのテーパリングの開始観測を受けて今後は景気循環銘柄の上昇余地が限定されると見られていることから、積極的な買いを手控える動きも。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに大豆市場の今後についてお話しを伺いました。

テーパリングが焦点となり続けた2013年相場は、
商品市場にとっては資金流出を招く1年だったと言えます。
こうした金融要因に加えて、穀物市場では
天候波乱もなく豊作予想から価格の下落が続きました。
2012年に干ばつで穀物価格が急騰していたのですが、
一転して2013年は豊作に。
このまま穀物相場は下落が続くのでしょうか?

今日は特に大豆相場について伺いました。 

今日は特に大豆相場について伺いました。

トウモロコシや小麦など他の農産品銘柄が冴えない動きとなっている一方で、
足元だけをみるとカゴ大豆相場についてはやや買い戻される動きとなっています。
現在、主要生産国である米国では収穫作業がほぼ完了し、
輸出が活発化する時期にあたりますが、 最大消費国である中国の輸入需要が
依然として活発なことが 好材料視されているためです。

なお、米国の大豆生産量に占める輸出の割合は45.3%と
過去2番目の高さになることが予想されており、
依然として高水準を保っています。

なぜ中国の輸入需要はこれほど強いのでしょう?

中国国内の豚肉価格が今年4月以降再び上昇しており、 高水準を維持していることから、
飼料向け穀物である大豆需要そのものが依然として旺盛であるということが
主な理由として挙げられます。
また中国の人民元がドルに対して高くなっているということも背景。
中国の大豆輸入量(12ヶ月平均)と為替の動き(USDCNY)を見ると、
2010年1月から今年10月までの相関係数は▲0.85と非常に高くなっています。
今後も人民元高の傾向が続くとすれば、
引き続き旺盛な輸入需要が続く可能性があると津賀田さんは解説 くださいました。

では旺盛な中国の需要で2014年の第一四半期にかけて
大豆相場が上昇すると見て良いのでしょうか?

津賀田さんは、その可能性は低いとバッサリ!
前年度比引き続き、2013-14年度も世界的に供給過剰の状態が
続くことが予想されているのだそうです。
現在のトウモロコシと大豆の価格差から考えた場合、
大豆を生産した方がより多くの収益が期待出来ることから、
ブラジル、アルゼンチンともに増産意欲が強いことが主な理由です。

今週発表された米農務省の予想によると、ブラジルは 前年度比+7.3%の8,800万トン、
アルゼンチンは同比+10.5%の5,450万トンとともに 過去最高を更新すると見らえています。
昨年もそうでしたが、南米の生産に問題が生じなければ、
今後2~3月にかけて更に値を崩していく 展開になるのではないかと解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

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