ポール・ウォーカー氏に聞く「金1000ドル割れの背景」 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.10/11 大橋ひろこ 記事URL

「金価格は2014年前半には1000ドルを割り込むだろう。米国が量的金融緩和の縮小に向かい実質金利が上昇すれば、金利の付かない金は弱材料になる。」

このところ、ゴールド・マンサックスやJPモルガンなどの大手金融機関も軒並み金の見通しを引き下げていますが、この見通しは他でもないISOND Precious Metalsのポール・ウォーカー氏(元GFMS CEO)が先般、都内で行われた講演会で披露したもの。南アフリカで金や白金などの貴金属事業を手掛け、長きにわたり貴金属分析に精通しているウォーカー氏のコメントとあって、貴金属関係業界はこの見通しに大きな関心を寄せています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日のゲストはスタンダードバンク・東京支店長の池水雄一さんですが、
池水さんが、時の人ウォーカー氏をスタジオに連れてこられたのには
大変感謝しております。今回の放送は、ポール・ウォーカー氏に
金1000ドル割れの分析の背景と今後の金の展望について伺いました。

今回はなんと池水さんに通訳をお願いするという贅沢な放送に。

以下、簡単に質問とウィーカー氏の回答を記しておきます。
詳細は是非オンデマンド放送で、ウォーカー氏のお声と、
池水さんの通訳を聞いてみてくださいね。

- 日本はアベノミクスに湧いていますが、今回の来日で、
日本の景気は良くなっているという実感はありますか?

「今回は2年前に比べるとポジティブに見えますね」



- 2014年前半には1000ドル割れというウォーカーさんのお話しが話題です。その背景は?

「最も重要なのは金利です、過去15年実質金利によって金相場は動いてきました。
これまで先進国の金利はほぼゼロ金利政策であったために金が選ばれてきた。
しかし、今後米国が量的緩和を縮小し実質金利が上昇すれば、
金利がつかない金には弱気材料となるでしょう。」



-2011年にドル建てだけでなく、ユーロ建て、ポンド建てなど、あらゆる通貨に対して、
金価格は史上最高値を付けました。大天井だったとみているということでしょうか?

「おそらくその時が一番の天井でしょう」



- 円建ての金は、まだ史上最高値を付けていないのですが、日本市場の金は?!

「円安基調にあるためドル建て金よりは下がらないでしょう。」
「円建ての金は円安に支えられますが、しかし、この円安は喜ばしいことではありません。
私は日本の将来に大変悲観的です。アベノミクスは短期的には成果を上げています。
しかし借金を膨らませているわけです。
5年後、6年後の日本はそれを返すアテがあるでしょうか。
日本の投資家の皆さんは海外に投資するのが良いでしょう。」


-金利が上昇するということはインフレになるということかと思いますが、
インフレヘッジの金という見方はいかがでしょうか。

「金はこれまでインフレヘッジにはなっていません。
インフレ時に金が買われることはないでしょう」


オンデマンドは1週間ほどで翌週の放送に切り替わってしまいますが、

じっくり後で聞きたい方はポッドキャスト登録していただければダウンロードしていつでも繰り返し聞くことができます。

⇒ itunes.com/radionikkei (iTunesが起動します)

収穫期に入った大豆相場、下落はまだ続くのか? [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.10/04 大橋ひろこ 記事URL
米国政府機関の一部閉鎖の事態で米労務省は今夜の雇用統計を発表しないことを明らかにしていますが、農務省発表のUSDA需給報告も穀物相場にとっては大きな材料です。

1日からUSDAのホームページも一部利用できない状態になっており、新たな統計情報の公表はしないとしています。穀物従事関係者にとっての重要イベントUSDA需給報告は10月11日発表予定ですが、このままいけば発表されない見通しとなっています。

皆様ごきげんいかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに
大豆相場の現状と今後の展望について伺いました。


今週はECBのドラギ総裁が政策金利の据え置きを決めたことで
ユーロ高・ドル安が進行したことから金などが再び買われる動きが出ています。
また、第4四半期に突入したことで、非商業筋による売りが一巡したことも一因で
なんとか下値が支えられた格好となりました。


しかし、農産品に関しては今のところICE粗糖相場以外は
積極的に安値を買い拾う動きが見られていません。

これは完全に穀物独自のファンダメンタルズによるものですが、夏場以降、
米中西部で懸念されていた作柄の悪化に改善が見られることから
今後予想生産高の下方修正懸念が後退している他、
現在は一部の生産地が収穫期に突入していることから
ハーベストプレッシャーによる売り圧力に押されやすい環境となっている
ことなどが背景にあります。


現在、シカゴ大豆相場が軟調となっている理由としては大きく二つ。
① 夏場以降、米中西部の天候悪化の影響で続いていた作柄の悪化が
ここへきて歯止めがかかりつつある
② 既に一部の地域で収穫が開始されている(9月29日現在では11%が収穫済み)
今後大きく予想生産高が下方修正される可能性が低下している


同じ穀物であるトウモロコシが順調に行けば2013-14年度は
過去最高の豊作を達成する見込みであることから大きく値を下げており、
大豆もこれに連れ安となっているようです。


しかし、トウモロコシとは異なり、大豆の場合は収穫終了後も
需給が緩和することは予想されていません。
2013-14年度の予想生産高は31億4,900万ブッシェルとなっている一方、
予想需要は31億4,000万ブッシェルで、ほぼギリギリ。
生産量は当初5月の見通しから2億4,100万ブッシェルも下方修正
されている一方、需要は1億2,500万ブッシェルしか下方修正されておらず、
毎月のように需給がタイト化しています。


現状では在庫率、需給比率(需要÷供給)はともに
歴史的な大干ばつに見舞われた前年度とほぼ同じ水準にとどまる見込みなのですが、、、。

最大輸入国である中国の動向はどうなのでしょう。

津賀田さんによると中国の大豆輸入量は依然として旺盛で
中国関税総局の発表によると、2013年7月の中国の大豆輸入量は
前年度+44.1%の637万トンと8月の輸入量としては過去最高を記録。
中国は既に2010年に人口ボーナス期のピークを打っていることから、
今後は今までのような増加率の上昇は見込み難いと考えられますが、

しかし、そもそもの人口が多いことから、輸入量自体は今後も高水準を
維持する可能性が高いと思われます。
ただし、中国の輸入需要は全て米国産で賄われているわけではなく、
近年は米国産の輸入量が頭打ちとなっている一方で、
増加分のほとんどがブラジル産で賄われています。
今年1月から8月までの中国の大豆輸入量は合計で4,108万6,000トンで
このうちブラジル産の割合は2,390万トンと約6割。
2010-11年度以降、米国の大豆輸出向け需要が頭打ち状態となっている背景には、
このようにブラジル産大豆の輸出が拡大しているという理由があります。


今後は南米の作付期に突入しますが、先月の米国農務省の需給報告によると、
南米ブラジルの2013-14年度の生産高は前年度比+7.3%、
アルゼンチンは+8.3%と大幅に増加することが予想されています。
また、輸出量もブラジルは同比+3.7%、アルゼンチンは+97.5%となる見込。
仮に農務省の予想通りとなった場合、世界全体の需給緩和につながることから、
昨年同様、10月以降は作付けが進むにつれ徐々に売り圧力が
強まっていく可能性が考えられます。


ではここからの価格見通しは?!
詳しくはオンデマンド放送で津賀田真紀子さんの解説をお聞きくださいね。

カナダのシェールガス、米国の対日LNG輸出承認で日本のエネルギー確保チャネル拡大 [大橋ひろこコラム]
2013.09/27 大橋ひろこ 記事URL
今日の日経新聞に、安価な天然ガス調達に向けて、カナダで開かれた安倍首相とハーパー首相との会談でカナダ産シェールガスの対日輸出が2018年末にも実現する見通しという社説記事がありました。現在の主力調達先であるカタール産より4割程度安い価格で輸入できる可能性があるとして注目されていますが、今月9月11日にはDOE(米国エネルギー省)からメリーランド州コーブポイントLNG基地からの対日輸出許可が出されており、着々と日本のエネルギー輸入チャンネルの多角化が進んでいます。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役の山内弘史さんにお話しを伺いました。

今回のDOEからの対日輸出許可は2件目です。

二国間自由貿易協定(FTA)未締結国にも輸出を許可する流れとなってから、
DOEは4件の輸出許可を出していますが、うち日本向けが2件。
1件目は5月17日テキサス州フリーポートLNGで、年間1100万トンが
2017年にも輸出される見込みということで、
その際にも山内さんにご出演いただき解説を頂いていました。

今回のコーブポイントLNG基地からは年間約460万トンが20年間輸出される
見込みですが、価格は米国のシェールガス由来のLNG同様、
原油価格リンクではなく、天然ガス市況を指標価格とするものです。

コーブポイントは北東部5州にまたがる巨大シェール層であり、
埋蔵量、今後の生産量ともに大きな注目を集めています。
環境問題などで掘削が難しい州もありますが、生産急増は時間の問題とされています。
また、すでにドミニオン社がコーブポイントLNGターミナルと州間天然ガスパイプライン網を結合する
88マイルのプイプラインを所有しており、、それが米国最大のシェールガス層である
マーベラス・シェールにもつながっているため、今後一段と規模が拡大されていく可能性が極めて大きく、
非常に早い段階での日本へのLNGの供給が可能になると目されています。

今回の輸出許可で米国での天然ガス・シェールガスの上流開発・流通・液化・LNG輸出の
全段階への参入を果たしたこととなり、いわゆる天然ガスの上流~下流の
一気通関でのバリューチェーン構築がかないました。

日本企業がLNG調達に向けて取り組んでいる他の米国でのプロジェクトとしては、
ルイジアナ州の「キャメロンLNGプロジェクト」があります。
これは三菱商事,三井物産が合計800万トン/年の調達を契約済みで、
東京電力等へ供給予定となっている。いずれも米国政府の輸出承認を申請し、
審査を待っている状況です。

現在はカタール産LNGが主力調達先で、原油価格リンク。
原油価格が高止まりする中で日本のエネルギー確保コストは上昇の一途を辿っています。
これが安価な天然ガスリンクのLNG調達が実現することでコストを抑えることが
可能になると期待されていますが、
山内さんは天然ガス市況は大きく変動する可能性があると指摘。

天然ガス価格はシェール革命で11㌦だったものが4㌦になり、
昨年3月には1.9㌦まで下落しました。
しかし、EIA(米国エネルギー情報局)は2020年4㌦、2020年代半ばには5㌦、
2030年代半ばには6㌦、2040年には8㌦になるとの予測を示しています。
天然ガス市況が値上がりしていくという予想なのです。

輸入が実現する5年後以降、天然ガス価格と原油価格がどのような水準にあるかはわかりません。
本当に安価なままのエネルギー確保が可能になるでしょうか。
何故天然ガス市況が将来上昇するという予想になっているのか、
詳細はオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

また、カナダ産シェールが早ければ2018年末にも輸入実現との報道について、
山内さんは、大型タンカーがつけられる港がなく、港をつくるのも、液化設備を作るのも、
液化設備(港)までシェールガスを輸送するパイプラインを作るのもこれから。
これが5年で完成するのは難しいのではないか、とお話しくださいました。
こうした設備インフラ構築も日本も資金を提供してカナダと共同で作るのです。
安定したエネルギー確保の道は着々と開けていますが、
明日から輸入開始できるというような、簡単なものじゃないのですね。

QE緩和縮小なしでコモディティ上昇、さて今後は?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.09/20 大橋ひろこ 記事URL
今週はFOMCのテーパリング(緩和縮小)がないという予想外の結果を受けて金やプラチナ、原油などのコモディティが急伸する局面がありました。9~10月は不透明要因が多く警戒するマーケット関係者も多かったのですが、不透明要因はイベント通過でほぼポジティブに作用しマーケットは楽観に傾き始めています。FOMCにおける量的緩和縮小の行方、次期FRB議長の人事、シリア軍事介入の有無、2020年のオリンピック開催地の決定、消費税増税の有無、など大方の予想を覆すポジティブサプライズが続きアメリカの株式市場でダウ平均は史上最高値を更新しました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の芥田知至さんに
お話しを伺いました。

金価格はFOMC直前に、テーパリング開始を織り込み
1300ドル大台割れまで売り込まれていましたが、
テーパリングなしのサプライズでショートカバーが炸裂。
1290ドル台から1360ドル台まで70ドル近くの暴騰劇を演じました。


原油価格も104ドル台から107ドル台まで3ドル余り上昇となりました。
米国債が買われ、10年物の金利が急低下したことでドルが売られ、
ドル安効果でコモディティ価格が大きく上昇したのです。

では、このままドル安は継続するのでしょうか。
金や原油のこの先の展望を芥田さんに伺いました。

原油価格の今後を占うにはシリア情勢がカギとなってきます。
シリアへお軍事介入があるとの思惑からの「シリアプレミアム」から
WTI原油価格は112ドルまで上昇していましたが、軍事介入リスクが
後退したことで105ドル台まで価格が緩んできています。

現在は、シリアのアサド政権は、米国とロシアによってなされた化学兵器全廃の
枠組み合意について、これを順守する姿勢を示している段階に入ってきており、
これに対して、国連安保理の常任理事国5カ国が協議を行っているとされています。
今後のスケジュールとしては、24日から年に1度の国連総会一般討論が始まるので、
それまでに安保理で対シリア決議案を採択する流れ。

芥田さんはまだ予断を許さないものの、ある程度、スケジュール感をもって
情勢をみることができる状況になってきたため、このスケジュールに沿って
シリアが化学兵器全廃に応じるなら原油価格は下落圧力が高まると解説くださいました。
そもそもガソリンの不需要期に入り季節要因的には下がりやすい時期です。


米国債10年物の利回りは、一時3%に達していたのですが、
また芥田さんには金価格の今後と米国の金融政策についても伺いました。
現在の金価格の変動要因は需給ではなく、米国の金融政策が行方がもっとも大きな材料です。

今回、テーパリングの開始を見送るという判断を下したことで、
次回10月のFOMCでも見送りが濃厚で、早くても開始は12月にずれ込むという
見方が広がりました。FRBによる量的緩和の解除の時期は来年半ばという見方から
来年末くらいに後ずれした印象であり、さらに急な量的緩和の縮小は避けるだろうということで、
この点は金にとって価格上昇要因となります。

FRB人事も、比較的、量的緩和の縮小を早めに進めそうなサマーズ元財務相感が
指名を辞退したことでハト派とみられるイエレンFRB副議長が有力視されています。

足元では2.6~2.7%に低下してきており、この金利低下の分だけ、
コモディティが買われる素地ができたとみることもできます。

特に、金利に敏感な金は、9月の安値1,300ドル割れからは
買われた状態が続くだろうとお話しくださいました。

詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。

収穫期に入る穀物相場、大豆在庫率低下も・・・ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.09/13 大橋ひろこ 記事URL
9月も半ばとなれば例年なら米国穀倉地帯ではトウモロコシや大豆など穀物の収穫期に入っています。しかし、今年は作付が2週間ほど遅れたことから全てが2週間遅れとなってしまいました。まだ本格的な収穫期到来とはなっていない模様です。昨年2012年は干ばつから大豆やトウモロコシなどの穀物相場は大暴騰しましたが、今年2013年は豊作予想。今年の作物が豊作となれば昨年物の低い在庫率を補うことができるはずでしたが...。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス茅野信行さんにお話しを伺いました。

9月12日、USDAアメリカ農務省から需給発表がありました。

作付が遅れたトウモロコシは天候相場の波乱が懸念されてましたが、
この8月は厳しい熱波が穀倉地帯を襲ったため、
今年の生産高見通しが下方修正されるとの予想が大勢でした。


ところが、発表された数字は前月の137.63億Buから138.43億Buまで生産高が上方修正され、
これにより懸念されていた在庫率は前月の14.5%から14.6%まで若干上昇しました。。
これでトウモロコシ価格はさらに下落しています。

一方、大豆の生産高見通しは前月の32.55億Buから31.49億Buへと引き下げられ、
これにより期末在庫見通しは前月の2.20億Buから1.50億Buまで引き下げられました。
在庫率は前月の6.9%から4.8%まで下方修正され、再び5%を割り込んでしまったため、
大豆価格は上昇となっています。

USDA発表の数字だけを見ると、
大豆の在庫率が5%を切るところまで落ち込んでしまったことから
大豆価格はこれからさらに上昇するのではないかと思われますが、
茅野さんは大豆価格は直近では戻りすぎた、まだここから値を下げるだろうと指摘。

これから本格的な収穫期に入るわけですが、農家の方はこの時期が稼ぎ時。
穀物市場ではこの時期に農家から収穫した穀物の売り物が出ることを
ハーベストプレッシャーと呼びます。

茅野さんはここから出てくる農家の売りがさらに価格を押し下げるであろうことや、
大豆の在庫率が一層低下したことで、これから種まきが始まる南米では、
より利益が上がるであろう大豆をたくさん作ると予想されること、
また、新興国通貨安で米国産大豆は南米産大豆と比較して
割高となることから競争力が落ちるために、
価格が押し下げられるであろうことなどを解説くださいました。

今は農家もサイロ設備を十分に整えているために、価格が安い時には売らず、
相場が高くなってきたところで売りに出すなどとも言われているのですが、
茅野さんは、やはり収穫量の3分の1はこの時期に市場に放出されるとのこと。
クリスマス時期を迎えるための準備や、
来年の作付に備えての種子購入など何かと入用な時期でもあるからだそうです。

USDAから発表された数字だけを見ると、
ここからさらに大豆価格が上昇してしまうのではないか、
と思うのですが、やはり生産高や在庫率などの数字だけで
相場が動いているわけではないのですね。
穀物市場ではこの時期から収穫を終えた農家がどのような行動にでるのか、
南米農家がどうのように考えるのか、など
相場を動かす変動要因は多岐に渡るのです。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

資産買い取り縮小、シリア問題でどうなる金価格 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.09/06 大橋ひろこ 記事URL


昨年10月からの長い下落トレンドが続いた金市場、4-6月期はCOMEX市場で過去最大23%の下落となりましたが、6月28日に下ひげの長い陽線を付けて反騰、1170ドル台から9月に入って1420ドル台まで戻りを入れています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今日は金融・貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話しを伺いました。

このところのアメリカの経済指標からマーケットでは9月のテーパリング開始を予想する向きが増えています。
8月のISM製造業景況指数  55.7 (前月55.4)  2011年6月以来の水準となったのをはじめに、8月のISM非製造業景況指数  58.6 (前月 56.0)予想は低下を読み55.0だったものが大幅改善、過去2ヵ月の上昇幅 5.8ポイントとなり、1997年統計開始以来の最高の伸びとなりました。雇用指数が前月比4ポイントの改善となったことから、今夜の8月の雇用統計がより強気予想に傾いています。また、ADP民間雇用は予想18万4000人増に対し17万6000人増、これはあまりいい数字ではありませんでしたが、週間新規失業保険新規申請件数 32万3000件と市場予想33万件より良かったことも、雇用統計の強気予想に繋がったのですが、、、

(番組終了後、6日21:30に発表された雇用統計はNFPが16.9万人(予想 18.0万人)
9月のテーパリング開始が後退するとの思惑が広がりドル下落、株上昇、そして金上昇となりました)


亀井さんは今夜の結果に対する金市場の反応は、そのままFOMC後の反応を読むヒントになると解説くださいましたが、テーパリング開始時期を巡ってドルが下落、金が上昇した今夜の値動き覚えておくといいでしょう。今夜の数字は急速に9月開始の織り込みを後退させるものとなっています。

しかし、金市場はアメリカの金融政策を巡るメインシナリオだけではなくなってしまいました。金価格が1400ドル台に乗せる上昇の一旦には「シリア・プレミアム」が。 8月26日のケリー国務長官の記者会見から俄かに緊張が高まり、地中海ミサイル感知で上昇が加速しています。

オバマ大統領は議会の承認にゆだねる姿勢を示し、議会が休会中のためにシリアへの軍事介入判断は先送りされた格好ですが、来週9日から再開されます。本議会の承認が得られるか否か。。。現在開催されているロシアG20でも安保理決議を経ない軍事介入に大勢は反対の意向を示しており、米国は四面楚歌状態?!米国の影響力の低下が否めぬ状況は 決められない米国という政治的リスクとしてマーケットに影を落とす可能性が高いと思われます。

米国は同時に連邦債務上限問題も抱えており、シリアへの軍事介入が現実に行われるか否かも含め、今回9月のFOMCでテーパリング開始時期を判断不透明要因になっています。

さて、ここからの金の展望は?!詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

ここで番組からお知らせです!

 

いよいよ来週9月12日(木曜日)に迫ってまいりました!

「マーケット・トレンド」のスペシャルイベント、ぜひみなさま、ご参加ください!

 

 

◇タイトル:「ビジネスパーソンのための経済情報スキルアップ講座」

 

◇開催日時: 2013年9月12日 木曜日 夜7時~8時

 

◇開催場所:Apple Store, Ginza 3Fシアター 

http://www.apple.com/jp/retail/ginza/
〒104-0061
東京都中央区銀座3-5-12
サヱグサビル本館

 

◇内  容:ビジネスのスキマ時間を活用して有益な経済情報を得るアプリの紹介。

     金相場解説の第一人者 池水雄一氏による『金』に係るお話、

「世界経済を知る~知っておきたいGOLDのこと」

 

◇出  演:池水雄一(スタンダードバンク東京支店長)
 (予 定) 小渕大樹(東京商品取引所 広報部長)   

 

◇司  会:大橋ひろこ(「マーケット・トレンド」キャスター)

 

◇入  場:入場無料(事前申込みは不要)

※満員の場合は入場できない場合があります。予めご了承ください。

 

どなたでも自由にご来場いただけますので、ぜひご参加ください。

私も、池水さんもお待ち申し上げております!

シリア情勢緊迫化で原油高騰~中東の現状とは [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.08/30 大橋ひろこ 記事URL

原油価格が高騰しています。シリアへの米国の軍事介入警戒による中東他国への波及や原油生産に対する懸念に反応しているものと考えられます。こうした政治的な理由による原油生産減は、イラン、イラク、リビア、ナイジェリア、南スーダン、シリア等を合計すると、日量250万バレルに相当すると藤沢さんは解説くださいました。


 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今日はオイルエコノミスト藤沢治さんにお話しを伺いました。

7月から8月にかけて原油価格が上昇してきました。7月平均はWTIで$104.70/バレル、Brentで$107.43/バレル。8月は2年ぶりの高値である$110.10迄上昇しました。Brentも27日には、6ヶ月ぶりの高値である$114・36になり、更に続伸しています。

8月中旬までは、米国、EU、中国の経済状況等の金融要因で上下していたのですが、後半に向けてリビアのストライキによる生産減、シリアの化学兵器問題にからむ米国の空爆懸念などの地政学的要因で上昇となっています。日本にいるとなかなか情報が入ってこない中東情勢ですが、内乱が激化しているようです。今日は藤沢さんに中東情勢の今についてお話しをうかがっています。


◆シリア
化学兵器問題で米国の軍事介入(ミサイル攻撃)が懸念されています。但し今回は、確たる証拠を示すことが必要な状況ですが国連では一致せず。ロシアが反対しているので、他国を侵略したイラクのケースとは事情が異なるとされています。反体制派が一枚岩ではないのが難しいところで、反体制派内での抗争、特にアルカイダ系が増えているのだとか。米英の助けにより、反体制派が勝利したとしてもその後の政権は、反米になることは必至で米英のミサイル攻撃は本当に行われるかどうかは不確定。英国及びNATO諸国はシリア爆撃を拒否しています。
~シリア自体の原油生産は、2012年では、日量16万バレル程度でしたが、現在は日量3万バレル程度に激減。


◆エジプト

7月3日の軍部クーデターでムルシ大統領が拘束され、ベブラウ暫定内閣が7月16日に発足しています。8月16日にムスリム同胞団の大規模デモが起こっています。原油市場は、スエズ運河封鎖、SUMEDパイプラインの封鎖懸念で上昇となりました。同胞団内部の過激派の台頭、アルカイダ系の参戦などもあり先行きを読むのは極めて難しい状況にあります。エジプトの原油生産は、現在日量73万バレル程度ですが、原油輸出も今のところ深刻な影響は出ていないようです。


◆リビア
油田、製油所などの従業員のストライキ、東部輸出港での石油施設警備隊の政治的ストが問題となっています。先週は、東部4石油輸出港からのフォースマジュール(不可抗力)が発令されています。今週になって解除されましたが、西にあるEl Sharara油田が生産停止したので、生産量がゼロになる可能性も。現在は、日量20万バレルとか40万バレルとか言われているが、正確には不明です。輸出はされていない。



◆イラク
マリキ政権に対して毎日のようにテロが起きているのが現状。スンニー派のシーア派政権への攻撃が激化しています。原油生産は、日量300万バレルもあり、クルド自治区と中央政府の争いもあり、政情は非常に不安定な状況です。

 ◆イラン
ロウハニ大統領になり、石油相も変ったのですが、核濃縮問題は依然として、膠着状態にあります。今後も、米国の制裁がある程度緩和されない限り、進展は望めそうにありません。本来は制裁が無ければ、日量330-350万バレル程度あるのですが、現在の生産は日量260万バレル程度です。
藤沢さんにはまた、2013年後半の原油価格見通しもお伺いしました。


短期的には、鍵は中東の地政学的問題ですが、今回は、シリア問題はそれ程長続きはしない?!しかし地政学的要因に対する懸念は続きます。
世界経済は、中国の成長の減速懸念、米国の回復、EUも緩やかな回復で、価格押し上げ要因となるが、相変わらず需要は弱く、需給のタイト感はありません。原油供給の鍵は、サウジアラビア、クエート、UAE等の増産。北米のタイトオイルの増産もあるので、需給逼迫による価格高騰はない、と藤沢さん。
詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。


ここで番組からお知らせです!

 

来る9月12日(木曜日)に「マーケット・トレンド」のスペシャルイベントを行います。ぜひみなさま、ご参加ください!

 


 
◇タイトル:「ビジネスパーソンのための経済情報スキルアップ講座」

◇開催日時: 2013年9月12日 木曜日 夜7時~8時

 

◇開催場所:Apple Store, Ginza 3Fシアター 

http://www.apple.com/jp/retail/ginza/
〒104-0061
東京都中央区銀座3-5-12
サヱグサビル本館

 

◇内  容:ビジネスのスキマ時間を活用して有益な経済情報を得るアプリの紹介。

     金相場解説の第一人者 池水雄一氏による『金』に係るお話、

「世界経済を知る~知っておきたいGOLDのこと」

 

◇出  演:池水雄一(スタンダードバンク東京支店長)
 (予 定) 小渕大樹(東京商品取引所 広報部長)   

 

◇司  会:大橋ひろこ(「マーケット・トレンド」キャスター)

 

◇入  場:入場無料(事前申込みは不要)

※満員の場合は入場できない場合があります。予めご了承ください。

 

どなたでも自由にご来場いただけますので、ぜひご参加ください。

私も、池水さんもお待ち申し上げております!





企業養豚化する中国の穀物需要増 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.08/23 大橋ひろこ 記事URL
この夏、穀物価格の下落が顕著となってきています。背景には米国での大豊作予想で昨年の干ばつでの需給ひっ迫懸念が一転して需給緩和状態になっていることが挙げられます。世界の穀物生産量も24.28億tで史上最高です。

これに伴い、シカゴ大豆、小麦、トウモロコシ価格ともに急落。トウモロコシの下げが目立つのですが、柴田さんは特にトウモロコシが売られすぎ状態ではないか、と指摘。今日はまず、大豆、トウモロコシ、小麦の比価からお話しを伺いました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所代表の柴田明夫さんにお話を伺いました。

比較的小麦の価格の下落は大きくないのですが、
柴田さんは、小麦だけでなく、大豆、トウモロコシなども含めて
これ以上の穀物価格の下落はないだろうとし、
その背景にある中国の小麦の輸入拡大がある、と指摘されます。

中国の小麦輸入拡大が目立ってきました。
11年度293万t→ 12年度296万t→13年度 950万予想と急増しています。

背景には、中国での肉(ブタ肉)消費量の拡大が挙げられます。
世界のブタ飼育頭数10億頭、うち5億頭が中国で飼われており、
世界の豚肉生産約1億tのうち5000万tが中国で消費されています。
中国の養豚はこれまでの「残飯養豚」から「企業養豚」へ変化しています。
企業養豚となればこれまでの余った飼料での養豚ではなく、
購買飼料による養豚と代ることにより、
飼料用の穀物需要が飛躍的に拡大すると見られています。


世界の小麦需要の約8割は食用ですが、残り2割は飼料用です。
低級品小麦や干ばつなどの影響を受けた規格落ち小麦が充てられています。
中国の場合は1億2500万トンの小麦需要のうち2500万トンが飼料用。
この飼料用小麦の需要が2005年の350万トンから現在の2500万トンまで
8年間に7倍強のペースで急増中で、毎年在庫が取り崩され、
それを補う格好で小麦輸入が増えているのです。


飼料効率にもよるのですが、一般に、農水省の試算によると、
1キロの豚肉を生産するには7キロの飼料が必要なのだそうです。
(牛肉は11キロ、鶏肉は4キロ)
家畜にとって大豆はおかず、トウモロコシはご飯にあたるのだそうで
特に、良質なトウモロコシと大豆かす(大豆ミール)を
大量に安定供給するシステムが不可欠となってきます。


今後、拡大する中国の飼料用穀物の需要をみたすのは
アメリカやブラジル、アルゼンチンなどの穀物生産・輸出大国。
これらの国から、いかに安定して穀物を調達できるかが、
中国にとっての食糧安全保障にとっての死活問題となってきているのです。

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。


ここで番組からお知らせです!

来る9月12日(木曜日)に「マーケット・トレンド」のスペシャルイベントを行います。ぜひみなさま、ご参加ください!

◇タイトル:「ビジネスパーソンのための経済情報スキルアップ講座」

◇開催日時: 2013年9月12日 木曜日 夜7時~8時

◇開催場所:Apple Store, Ginza 3Fシアター
http://www.apple.com/jp/retail/ginza/
〒104-0061
東京都中央区銀座3-5-12
サヱグサビル本館

◇内  容:ビジネスのスキマ時間を活用して有益な経済情報を得るアプリの紹介。
金相場解説の第一人者 池水雄一氏による『金』に係るお話、
「世界経済を知る~知っておきたいGOLDのこと」

◇出  演:池水雄一(スタンダードバンク東京支店長)
(予 定) 小渕大樹(東京商品取引所 広報部長)

◇司  会:大橋ひろこ(「マーケット・トレンド」キャスター)

◇入  場:入場無料(事前申込みは不要)
※満員の場合は入場できない場合があります。予めご了承ください。

どなたでも自由にご来場いただけますので、ぜひご参加ください。
私も、池水さんもお待ち申し上げております!

豊作見通しで弱気継続のトウモロコシ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.08/16 大橋ひろこ 記事URL
今日でお盆休みも終わりです。マーケットは商い閑散となる中、日経平均が神経質に乱高下、ドル円相場もこれにつれて方向が読みにくい流れとなっています。流動性が低いために、インデックスへの仕掛け的な動きでボラティリティが上がってしまっているようですが、こうした中、コモディティ市場は農産品銘柄と工業品銘柄で明暗が分かれています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリーの津賀田真紀子さんに
農産物・穀物市場の動向と今後の見通しを伺いました。

フランスやドイツなどのGDPが市場予想を上回る内容になるなど、欧州のリスクが後退、景気回復期待が強まりつつあることから、米中日の需要回復期待と合わせて、主要経済圏の需要が増加する可能性が高まってきました。工業品銘柄は堅調な値動きが続いていますが、今後の景気回復期待だけでなく、米国では今後、FRBによる資産購入規模の縮小開始が後ズレとなる可能性も出てきたことから、エネルギーを始めとするリスク資産が金融面で買い支えられているようです。

しかし、農産品はどの銘柄も積極的に安値を買い拾うような動きが見られていません。基本的には豊作による需給緩和の可能性が高く、昨年のような天候被害も生じていないことから、中長期的に上昇要因に乏しい状態が続くと見込まれているためです。

天候相場となっているシカゴのトウモロコシも非常に軟調な値動き。現在生育中の2013-14年度(2013年9月-2014年8月)の米国トウモロコシの単収(1エーカーあたりの収量)が前年度から大幅に改善すること伴い、過去最高の豊作になると予想されていることが大きな弱材料となっています。今月12日に米農務省から発表された需給報告によりますと、2013-14年度の米国トウモロコシの単収は前年度比+25.1%の154.4ブッシェルに、生産高は同比+27.7%増の137億6,300ブッシェルと予想されています。なお、前月の需給報告と比較すると、予想生産高が2億ブッシェル近く下方修正されていますが、それでも前年度比では30億ブッシェル近くの増産となる見込みです。


懸念材料としては、春先に低温や長雨に見舞われた影響から、主要生産州の生育進捗率が過去5年平均を下回っていることが挙げられます。現在はデント(トウモロコシの粒が歯の様に固くなる段階)ですが、11日時点の進捗率は5%と過去5年平均の17%を大きく下回っていました。今後、生育の遅れにより収穫作業が遅れれば、それだけ降霜被害が発生する可能性が高まることになります。こうした懸念は一定の下支え要因とはなり得るものの、積極的な買い材料とはなりません。単収が更に下方修正される可能性もないことはないのですが、13-14年の場合はかなりの豊作ですから、今後多少単収が下方修正されたとしても、前年度のような需給逼迫の状態に転じる可能性は低いと思われます。

天候相場ということもあって、あまり注目されていない需給要因についても津賀田さんに伺いました。

米国産トウモロコシの最大の輸出先は日本ですが、近年、日本の輸入需要が落ち込んでいることから、米国の輸出量も減少傾向が続いています。2013-14年度の輸出量は12億5,000万ブッシェルにとどまる見通しで、生産量に占める輸出の割合は9.1%と2000-01年度以降では昨年に続いて2番目の低さとなることが予想されています。

また、これまでトウモロコシ価格の上昇要因であったエタノール向けの需要も、国内需要の伸び悩みを背景に2011-12年度以降は減少に転じています。飼料向け需要も、米国内の屠畜頭数が低迷していることから大幅な増加は期待し難い状況。

ということで、買い要因が見当たらないトウモロコシですが、7月中旬以降、価格はかなり大きく値下がりしています。これは需給バランスで見た場合適正な水準なのでしょうか。

津賀田さんは7月中旬の下落は限月交代によるものですで、旧穀(2012-13年度)は昨年米国で発生した大干ばつの影響で需給がかなりタイトでしたが、新穀(2013-14年度)は予想通りに収穫が進めば大豊作となると見込まれており、かなりギャップがあったことが背景にあると指摘。


シカゴトウモロコシ相場は米国のトウモロコシ需給(需要÷供給)と相関性の高い値動きをする傾向がありますが、今後もこの傾向が続くと仮定した場合、2013-14年度の需給比率から判断した適正な価格水準は400セント程度となるのだそうです。収穫期が終わるまで天候異変が生じないという前提はありますが、今後も豊作見通しを受けて値を崩す展開が続く可能性が高いと解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

ここで番組からお知らせです!

 

来る9月12日(木曜日)に「マーケット・トレンド」のスペシャルイベントを行います。ぜひみなさま、ご参加ください!

 

 

◇タイトル:「ビジネスパーソンのための経済情報スキルアップ講座」

 

◇開催日時: 2013年9月12日 木曜日 夜7時~8時

 

◇開催場所:Apple Store, Ginza 3Fシアター 

http://www.apple.com/jp/retail/ginza/
〒104-0061
東京都中央区銀座3-5-12
サヱグサビル本館

 

◇内  容:ビジネスのスキマ時間を活用して有益な経済情報を得るアプリの紹介。

     金相場解説の第一人者 池水雄一氏による『金』に係るお話、

「世界経済を知る~知っておきたいGOLDのこと」

 

◇出  演:池水雄一(スタンダードバンク東京支店長)
 (予 定) 小渕大樹(東京商品取引所 広報部長)   

 

◇司  会:大橋ひろこ(「マーケット・トレンド」キャスター)

 

◇入  場:入場無料(事前申込みは不要)

※満員の場合は入場できない場合があります。予めご了承ください。

 

どなたでも自由にご来場いただけますので、ぜひご参加ください。

私も、池水さんもお待ち申し上げております!

プラチナとゴールドのスプレッド拡大中 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.08/09 大橋ひろこ 記事URL
マーケットも夏休みムードとなっていますが、今週気を吐いたのがプラチナ。8日のドル建てプラチナ価格は50ドル上昇の1495ドル。久しぶりに見た大陽線です。南アのNortham Platinumが、賃金交渉が行き詰まりストライキに結びつく可能性が高くなったと発表したことで、供給不安が広がりました。

南アフリカにはNUMという穏健派の労働組合と、より急進的なAMCUという労働組合がありますが、NUMは賃金の6割アップを、AMCUはなんと賃金の倍増を要求しているのだとか。現在ゴールド鉱山のほうでも労使の賃金交渉でもめていますが、このところの金価格、プラチナ価格の下落低迷により鉱山会社も賃金アップにはとても応じられる余裕がないのが実情です。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店代表の池水雄一さんに
プラチナと金のスプレッドについてお話しを伺いました。

8日のプラチナの急上昇を受けて「プラチナとゴールドのスプレッド(値差)」は
プラチナがゴールドよりも180ドル近く、円建てで600円以上高くなっています。
プラチナの生産量は金の15分の1しかないため、これでようやくスプレッドが
正常化したのではないか、と思われます。
2011年9月金価格が1920㌦の高値を付けてから
金価格の方がプラチナよりも高いという逆転現象が起こっていました。
リーマンショック後のわずかな期間にも同様の現象があったのですが、
そのねじれは直ぐに解消されました。


しかし、2011年以降のねじれは1年3~4か月も
続いたのです。リーマンショック、ギリシャ危機などの不安心理から金市場に
資金が流入する反面、ディーゼル車の触媒需要が主であるプラチナは景気の低迷から
冴えない値動きが続き、プラチナの生産コストラインであると言われている
1400㌦台をも割り込む安値に沈んでいました。

ところが、このねじれが昨今逆転し、拡大傾向にあるのです。
金市場から資金が流出する一方で、プラチナ市場には供給懸念からの
買いが価格を支え、値を上げてきました。

労働組合と鉱山会社の賃上げ交渉決裂によるストライキ懸念だけではありません。
スクラップと呼ばれるリサイクルも自動車触媒用が-9%、宝飾で-19%と落ち込んでいます。
価格が安くなったためにスクラップの売りも出てこなくなったと見られますが、
これもサプライサイドの懸念ということで、プラチナ価格を押し上げる要因となっているようです。

また、南アフリカで今年誕生したプラチナのETFの残高が
目を見張る伸びとなってきています。
貴金属関係者の間でも話題となっているこのプラチナETFの名前は「New Wave」
これまでもロンドンやNYなどに上場されているプラチナETFはありましたが、
今年生まれたばかりのNewWaveのプラチナ残高は
全体のプラチナETFのシェア25%にも上るのだとか。

プラチナの年間生産量が250t程度とされていますが、NewWWaveの残高は
およそ17t、結構なボリュームですね。

南アのETF、というところに鍵がありそうです。
解っている向きには解っているんじゃないか、プラチナが生産コストラインを
うろうろしている状態がそう長く続かないだろうというという実情を。
鉱山の経営が危うくなるほどの価格低迷、賃金問題、ストライキ。
しずかにしずかに、NewWaveに流入するマネー。

この先もプラチナ高、金安のスプレッドはさらに拡大すると池水さん。
詳しくはオンデマンド放送で池水さんのお話しをお聞きくださいね。


ここで番組からお知らせです!

 

来る9月12日(木曜日)に「マーケット・トレンド」のスペシャルイベントを行います。ぜひみなさま、ご参加ください!

 

 

◇タイトル:「ビジネスパーソンのための経済情報スキルアップ講座」

 

◇開催日時: 2013年9月12日 木曜日 夜7時~8時

 

◇開催場所:Apple Store, Ginza 3Fシアター 

http://www.apple.com/jp/retail/ginza/
〒104-0061
東京都中央区銀座3-5-12
サヱグサビル本館

 

◇内  容:ビジネスのスキマ時間を活用して有益な経済情報を得るアプリの紹介。

     金相場解説の第一人者 池水雄一氏による『金』に係るお話、

「世界経済を知る~知っておきたいGOLDのこと」

 

◇出  演:池水雄一(スタンダードバンク東京支店長)
 (予 定) 小渕大樹(東京商品取引所 広報部長)   

 

◇司  会:大橋ひろこ(「マーケット・トレンド」キャスター)

 

◇入  場:入場無料(事前申込みは不要)

※満員の場合は入場できない場合があります。予めご了承ください。

 

どなたでも自由にご来場いただけますので、ぜひご参加ください。

私も、池水さんもお待ち申し上げております!




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