中国リスクはコモディティ市況にどのように影響するのか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.01/24 大橋ひろこ 記事URL

アメリカの景気回復シナリオ、そして、中国経済のソフトランディングに底堅い成長シナリオに、世界の景気拡大観測を背景に、昨年末までイケイケで上昇していた株式市場ですが、暗雲が立ち込めてきました。日経平均は今日300円超えの大幅下落、ドル/円相場も102円台にまで下落する局面も。アルゼンチンの通貨ペソが昨晩大幅続落し、1日としては2002年の金融危機以来最大の下げとなったことも嫌気されているようです。アルゼンチン中銀がペソ支援の介入を止める姿勢を示したことが背景ですが、アルゼンチンは過去何度もデフォルトしており、最近では2001年にデフォルトしていましたね。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。

今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング芥田知至さんにお話しを伺いました。

 

昨日はペソの急落のほかにも中国のPMIの悪化が
下落開始のトリガーとなったと指摘されています。
中国は資源消費国。中国の減速の懸念から資源国通貨とされる
豪ドルやカナダドルも大きく売られました。

 

コモディティ市況で中国を連想させるのが鉄鉱石や石炭。
中国経済の先行きの懸念が再燃していることから再び下落に転じています。

金融関係者の間で、世界の景気を測る指標としてウォッチされている
コモディティのひとつに銅があります。
銅も中国の需要が大きいイメージですが、電化製品や自動車などにも
使用されることから最終需要はアメリカや欧州であり、
中国の景気のみに左右されて動くわけではありません。

銅市況は鉄鉱石や石炭と比較すると底堅く、昨晩の中国PMI、ペソショックで
株価や商品銘柄が下落した際は若干の大きめの下落をみせましたが、
それでもチャートを見ればレンジの範囲内。

石炭や鉄鉱石が崩れているのは中国の景気失速懸念が
色濃く反映されているためを思われますが、
銅がまだ崩れていないということは、つまり、アメリカなどの先進国の
景気回復シナリオはまだ崩れていないということだろう、
と芥田さんは解説くださいました。

 

また、このところの株価の下落と逆相関で上昇している金、プラチナ。
金は大きな上昇を見せています。金が上がっているということは、
リスク回避で資金の逃避先となっているのか?という連想も働きますが、
芥田さんは、金は生産コストラインが意識され、1200ドルを割り込んだことから
テクニカル的なショートカバーが入っているだけだと指摘。
12月からアメリカは量的緩和の縮小に踏み切っていますが、
これが粛々と進められていくシナリオのもとでは、
金は上値は限定的だと解説くださいました。

 

しかしながら、プラチナの上昇はまた中身が違っていて、
南アフリカの鉱山会社労働組合のストライキによる供給懸念が
価格を押し上げており、これは金融要因ではなく需給要因であることから、
この先も上昇傾向が続くだろうとお話しくださいました。

 

詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。

2014年の商品市況展望、注目は穀物 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.01/17 大橋ひろこ 記事URL
2013年下落の一途を辿った商品市況。アメリカの景気回復による量的緩和縮小観測が商品市場からの資金流出を招き、株式投資が主役となった1年でした。2014年もこの傾向は続くのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今回は資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんにお話しを伺いました。

写真は1月18日に毎日新聞社出版から発売となった柴田さんの新著「中国のブタが世界を動かす」タイトルからして面白そうです!是非、お手に取ってみてください。

柴田さんは2014年の商品市況について「少なくとも年前半は反発力は乏しいものの、商品市況全般に底は打ったと思われる」と柴田さん。実需面で、中国経済の減速懸念が残るほか、金融面でも、世界的な金融緩和が継続し投機資金は「モノ(実物商品)」から「カネ(金融商品)」へシフト(リスクオン)する傾向は続くと見られます。

しかし、2013年、トウモロコシ価格は2012年の高値から半値にまで売り込まれ、金価格は500ドルもの下落となりました。柴田さんは売り込まれすぎたために下値は限定的となってきていると指摘。それぞれの銘柄の2014年の見通しを伺いました。

まずは原油。

原油価格は、2013年を通じてWTIが1バレル=90~110ドル、北海ブレントは100~120ドルの水準で推移しました。柴田さんは2014年も基調変わらず、基本的には高値圏での推移となるとご覧になっています。

昨年8月の原油価格高騰を招いたシリア問題。OPCW(化学兵器禁止機関)が10月、シリア政府の申請した化学兵器の生産・加工施設をすべて破壊したことを確認し、当面の危機は去ったかに見えますが、内戦は激化。短期的な解決の見通しは全く見えていません。
イラクの核開発問題も、核開発問題の打開に向け、協議が進んでいるように見えますが、イランは自国の核開発に関しては「国家固有の権利」との主張を変えてはいないのです。

またサウジは、米国がシリアに対する軍事介入を回避したことで、アサド政権を倒す機会を逃したことなどの米国の対応に強く反発しています。親米国であるサウジと米国の間に隙間風?!米国の中東における軍事的影響力の低下により、中東情勢は安定に向かうのではなく、さらなる混乱の始まりに過ぎないとの指摘もあり、米国におけるシェール革命の影響を考慮しても、2014年のWTI原油は90ドル超での高値圏で堅調に推移する公算が大きいと解説くださいました。


NY金相場。


柴田さんは金に関しては今のところ強材料が見当たらないと見れいます。昨年2013年の金相場については、原油の上昇が、リスクヘッジ、インフレヘッジの両面から買い材料になると見ていたものが、そうはならかったことをあげ、原油と金の相関が崩れてしまったことがインフレヘッジとしての金投資が止まっていることの表れだと指摘。もし2014年に金が買い戻される場面があるとすれば、中東情勢の混乱がサウジアラビアにも伝播し、同地域での地政学的リスクが一段と高まる事態になった時だと解説くださいました。


シカゴ穀物。


柴田さんが最も強気見通しなのが穀物。現在が底値、底固めした後4月より下値切り上げとの展望。
トウモロコシの史上空前の生産量がほぼ確定した9月以降急落。2012年9月の史上最高値からはほぼ半値であり、大豆も一時13ドルを割り込むなど、高値からは約3割下落となりました。
さらに、11月15日には、EPA(米環境保護局)が2014年の再生可能燃料の使用義務を181.5億ガロン(1ガロン=3.8リットル)から152.1億ガロンへの引き下げを提案しています。これが実施されれば、トウモロコシ由来のエタノールは144億ガロンから130億ガロンに14億ガロン引き下げられる。トウモロコシ1ブッシェルで2.8ガロンのエタノールが生産されるから、エタノール14億ガロンは5億ブッシェルに相当することに。

このニュースはトウモロコシにとっては需給緩和要因(弱気材料)です。。しかし、これは2014年のトウモロコシの作付けが300万エーカー強(単収160ブッシェルとみて、5億ブッシェル/160ブッシェル=312万エーカー)減少で相殺される量であり、需給が大きく緩和するとみるのは早計だと柴田さん。むしろ安値では中国の輸入が拡大する公算が大きく、また、春先から天候相場に入る米国の農家による生産調整で相殺される程度。穀物相場は春先以降下値を切り上げていく可能性が高いとの見通しをお話しくださいました。詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

1000トン以上も買いが多かった2013年の金市場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014.01/10 大橋ひろこ 記事URL

年末年始、ゴールドは思いのほか大きく動きました。

一年の終わりの取引日12月31日、ドル建て金価格が1200ドルから1182ドルまで急落したのですが、その直後に1215ドルまで急騰したのです。瞬時に起こった1200ドルを割り込む下落は年末のWindow Dressingのようなもので、相場を押し下げて終わりにしたかった向きがいたのかもしれないと言う見方もありますが、その原因はハッキリわかっていません。しかしながら、昨年6月28日の1175ドルという2010年来の安値を割り込むことがなかったことで、大きくショートカバーがはいり、1200ドル台を回復して終えました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今回はスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんに
年末年始のゴールドの値動きと、「数字が合わない金価格の不思議」
についてお話しを伺いました。

2014年は1月2日東京時間朝8時に始まるGlobexから金取引スタート。
ショートカバ―中心の上昇スタートとなり、翌日3日にはアジア時間に1238ドル、
ニューヨークで1240ドルまで上昇。週明け6日の東京の年初の取引では
一時1246ドルまで高値がありました。


中国の旧正月前の需要が出る時期も重なっていますが、
何よりもComexの投資家ポジションが歴史的にみても少ないネットロング
(グロスポジションでは300トン以上のショートの存在)であるということが、
ショートカバーを促していると池水さん。
前回このレベルまでロングが減ったのは昨年6月末(ほぼ400トンものショート)であり、
そのときには1175ドルという安値を一瞬つけたあと、
ゴールドは1400ドル超えと200ドル以上、
そのショートカバーを原動力として上昇しています。

そして、ちょっと興味深いお話しも。

「2013年の金相場の不思議:数字が合わない?!」

2013年は金価格がおよそ500ドル近く下がったのですが、
池水さんによると、公表されている情報(数字)をつなぎ合わせると不思議なことが・・・。

金ETFの売り、先物市場の売りが昨年2013年の金価格下落の主たる要因でしたが
それに対して、中国などの実需の買い、中央銀行の買いが
なんと1000t以上も多かったのです。


これは一体どういうことでしょう。これだけ買いが勝っていれば
金価格は上昇して然るべき、それなのに500ドル近くの下落となっていたのです。


池水さんは、中国の買いは本当の需要ではない(あまりに誇張されている?)とか、、
あるいはここには出てこない売り手が居る(リテールの数字は追い切れないため、
世界中の店頭での個人の現物売りが出ていたとか?)
もしくはまだ補足されていないミステリアスセラーが存在しているのかも、、、
と言うことでしたが、この不思議、2014年には答えが出るでしょうか?

池水さんには2014年の金価格展望もお話しいただいています。
詳しくはオンデマンド放送をお聞きくださいね。


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ゴールドについて学び、ゴールドを体感するイベント
「TOKYO GOLD FESTIVAL」が2月に開催されます。

2月11日(火・祝)、東京・品川 THE GRAND HALLに
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シェール革命に湧いた原油市場だが・・・ [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.12/27 大橋ひろこ 記事URL

2013年の原油価格は、2012年に引き続きボックス圏で推移したといっていいでしょう。

変動幅はWTIは$92.07(4月)~$106.54(8月), ブレントは、$103.28(5月)~$116.07(2月)で共に$15/バレル程度でした。

価格が安定しているのは悪いことではありませんが、米国のシェールオイル革命で供給が増すだろうと予想された年であったことを考えれば、値位置は高止まりだったという印象です。



皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミスト藤沢治さんにお話しを伺いました。

今回は今年の原油市場における特筆すべきNEWSを藤沢さんに振り返っていただきました。

①イランの原油輸出が経済制裁で日量約100万バレルで前年比約半分に低下。但し、下半期にかけてイランの核濃縮疑惑に対する融和的態度で懸念は後退しています。ただし現実には、輸出が増加してはいません。

②リビアの政情不安による原油生産減。サウジがOPECの原油生産の調整役となりました。

③8月、米国がシリアへの軍事介入を表明し原油価格高騰も、シリアが化学兵器廃棄に同意したため地政学的な要因は年後半にかけて材料視されなくなりました。

④ 米国のシェールオイルの増産で、11月にかけて原油生産が初めて輸入量を上回りました。これは20年振りのことです。

⑤米国はカナダ以外への原油輸出が禁止されているのでWTI原油需給が緩和。 バッケンのシェールオイルは、WTIより$15-20安いので、鉄道で東海岸、西海岸の製油所に運んで処理されています。これは大変非効率で高コストなのですが、それでも価格が安いため需要が。しかし、シェールオイル革命による需給緩和で米国からの原油輸出圧力が高まってきています。

⑤ 米国は今や世界最大の石油製品輸出国となりました。


藤沢さんには、2014年の原油価格決定要因と価格予想もいただきました。

 需給要因
IEAの2014年の需要増は、2013年比1.3%増。(日量120万バレル)、供給は、非OPEC諸国で前年比1.3%増。(日量170万バレル)、従って、在庫を不変とすれば、OPECのNGLの増産もあるのでOPECの必要原油生産量は、前年対比で日量70万バレル減の日量2,930万バレルと見ています。OPECは生産枠を縮小しなければならなくなると藤沢さん。問題はイランが制裁解除で原油生産を回復した場合のサウジアラビアの動向が重要となってきます。



 経済金融要因
世界経済は基本的に回復基調ということで12月テーパリング開始のニュースにも原油市場は底堅く推移しました。景気回復で需要増の思惑が広がっているようです。金価格などは下落しているのですが、対照的な値動きとなっています。特に米国での経済成長による株高、好景気により投機資金が原油市場に流入するとの予測が出てきているようですが、藤沢さんは需給緩和傾向を見込んで、流入は限定的とお話しくださいました。また中国経済の成長速度は、また鈍化すると予想されるとのことで、こちらも弱材料です。



 地政学的要因
 先ずはイラン問題。6月頃に何らかの打開があるか否かに注目。シリアの内乱、  エジプト、リビア、イエメン等での政情不安など問題は山積しています。特にイラクでのテロ行為の頻発は、直接的に原油生産に影響する可能性があります。中東内でのシリアをめぐるイランとサウジアラビアとの反発、アラブの春は今やアラブの冬の様相であり、イラン、イラク、シリアのシーア派連合と他国のスンニー派連合との対立は、激化するリスクも。ロシアが介入する可能性も?!米国とEUの中東でのプレゼンスが低下していくことによる変化に注目です。

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大晦日 特別番組のお知らせ!!

12月31日AM10:30~マーケットトレンド10周年記念スペシャル
「TOCOMの取り組み プラス 専門化の目*商品市場の動向」が放送されます!

出演は東京商品取引所 執行役 小野里光博さん
金融貴金属アナリスト 亀井幸一郎さん
聞き手は私、大橋ひろこです。

前半では小野里さんに2013年のTOCOMの取り組みの振り返りと
2014年に向けての計画を。
後半では亀井さんに世界経済と商品市場について伺います。
是非お聞きくださいね。

FOMC後の金価格動向と今後の要所 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.12/20 大橋ひろこ 記事URL
今週18日、FOMCでテーパリング開始が発表され、翌日12月19日のNY市場で金価格は大幅下落となりました。

発表直後は乱高下を経て弱含みながらも1220ドル前後でやや落ち着きを示していたのですが、ロンドンの取引時間帯に出たまとまった売り注文をきっかけに1200ドルの攻防戦に移行、その後NYの通常取引開始後に改めて売りものが出たことから維持できず約半年ぶりの1200ドル割れとなりました。

一時1990ドル割れを示現、今年6月28日にファンドの大量売りをきっかけにアジアの取引時間帯にパニック的な下げに見舞われた際に記録した年初来安値の1179.4ドルが近づいてきています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
FOMC後の金市場と2014年の展望について伺いました。

亀井さんは、年初来安値の1179.4ドルが意識される水準まで下落していることで
ここからは2番底を意識した展開となると指摘。もし、この水準が
維持されるならば自律的な反発が見られるだろうとしながらも、
その持続性には懐疑的です。

テーパリング発表直後から株式市場が大幅上昇となっているため、
現時点では、2014年は粛々と緩和縮小が進められ、年後半には
QE3終了に持ち込めるだろうという楽観が広がっています。

しかし、亀井さんは11月の中古住宅販売の数字が
前年同月比で2年5ぶりにマイナスになっていることが気がかりだとし、
緩和縮小を受けて長期金利が3%を超えるような上昇となっていくようなら
景気回復の足取りにブレーキがかかる恐れがあるため、
テーパリングのペースが鈍り長期化するリスクもあると指摘。

その場合、金に見直しが入ってショートカバーによる急伸も
見られるだろうとお話しくださいましたが、
それでも基本的には米国景気回復とテーパリングが進められている
現在の状況は金にとっては売り材料であり、
テクニカル的な自律反発が見られても、頭の重い流れは
しばらく続くだろうとのことです。

金融面からは長期金利の上昇のピッチを見ながら、
テーパリングが成功裏に終えることができるかどうかに注目ですが、
需給面からは中国の買いは継続するか否かが注目となります。

中国は2013年景気失速が懸念されましたが、それでも
旺盛な買いが衰えることはありませんでした。
むしろ、自国の経済や通貨に不安があればあるほど、
中国の金買いが加速する傾向があるということが確認できたのです。

来年もこの傾向が持続するのかどうか、
価格を押し上げる力はなくとも、
下値を支える材料となっています。

また、金の生産コストが1200ドル近辺であることが、
金価格のサポートとなるのかどうかについても
お話し伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説を
お聞きくださいね。




ここで「TOKYO GOLD FESTIVAL 2014」のお知らせです。


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果たして大豆価格は底入れしたのか?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.12/13 大橋ひろこ 記事URL

このところの米国の景気指標は非常にいい数字のものが相次いででてきており、米景気回復期待が高まっていることから、エネルギーや非鉄などの景気循環銘柄に関しては比較的底堅な値動きとなってきています。しかしながら、来週のFOMCでのテーパリングの開始観測を受けて今後は景気循環銘柄の上昇余地が限定されると見られていることから、積極的な買いを手控える動きも。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに大豆市場の今後についてお話しを伺いました。

テーパリングが焦点となり続けた2013年相場は、
商品市場にとっては資金流出を招く1年だったと言えます。
こうした金融要因に加えて、穀物市場では
天候波乱もなく豊作予想から価格の下落が続きました。
2012年に干ばつで穀物価格が急騰していたのですが、
一転して2013年は豊作に。
このまま穀物相場は下落が続くのでしょうか?

今日は特に大豆相場について伺いました。 

今日は特に大豆相場について伺いました。

トウモロコシや小麦など他の農産品銘柄が冴えない動きとなっている一方で、
足元だけをみるとカゴ大豆相場についてはやや買い戻される動きとなっています。
現在、主要生産国である米国では収穫作業がほぼ完了し、
輸出が活発化する時期にあたりますが、 最大消費国である中国の輸入需要が
依然として活発なことが 好材料視されているためです。

なお、米国の大豆生産量に占める輸出の割合は45.3%と
過去2番目の高さになることが予想されており、
依然として高水準を保っています。

なぜ中国の輸入需要はこれほど強いのでしょう?

中国国内の豚肉価格が今年4月以降再び上昇しており、 高水準を維持していることから、
飼料向け穀物である大豆需要そのものが依然として旺盛であるということが
主な理由として挙げられます。
また中国の人民元がドルに対して高くなっているということも背景。
中国の大豆輸入量(12ヶ月平均)と為替の動き(USDCNY)を見ると、
2010年1月から今年10月までの相関係数は▲0.85と非常に高くなっています。
今後も人民元高の傾向が続くとすれば、
引き続き旺盛な輸入需要が続く可能性があると津賀田さんは解説 くださいました。

では旺盛な中国の需要で2014年の第一四半期にかけて
大豆相場が上昇すると見て良いのでしょうか?

津賀田さんは、その可能性は低いとバッサリ!
前年度比引き続き、2013-14年度も世界的に供給過剰の状態が
続くことが予想されているのだそうです。
現在のトウモロコシと大豆の価格差から考えた場合、
大豆を生産した方がより多くの収益が期待出来ることから、
ブラジル、アルゼンチンともに増産意欲が強いことが主な理由です。

今週発表された米農務省の予想によると、ブラジルは 前年度比+7.3%の8,800万トン、
アルゼンチンは同比+10.5%の5,450万トンとともに 過去最高を更新すると見らえています。
昨年もそうでしたが、南米の生産に問題が生じなければ、
今後2~3月にかけて更に値を崩していく 展開になるのではないかと解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

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調整か天井か?!2013年の金下落の要点 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.12/06 大橋ひろこ 記事URL
今年も残すところ1ヶ月。2013年はグレートローテーションがテーマとなり、債券から株へ、また商品から株へという資金移動が顕著でした。金市場も大きく値を崩しましたが、今日は2013年の金市場の要点をスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんにお伺いしました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
池水さんに振り返っていただく2013年ゴールドマーケット、要点は

◆これまで買い一辺倒であったGold ETFが大きな売りに転じた
⇒2012年年末の史上最高残高は2647.38トンだったがが、
現在は1858トン前後まで減少。年初かは789トンも減少。

◆ETFから流出したlarge barがスイスの精錬所に流れ、
それがkilo barに鋳なおされ、中国を始めとするアジアに
輸出されるという現物の動きが顕著に。

◆中国のゴールド輸入量が1000トンに達し市場最高規模へ。

◆インドが貿易赤字解消に向けた政策で 金輸入に制限を加えてオフィシャルな輸入が激減。

◆中国、インドといった需要地の現物のプレミアムが急騰。
(国際価格より価格が高騰した部分をプレミアムと呼びます。
現物品薄になると、市場で取引される価格より現物価格が高騰 してしまいます)

◆米国の実質金利がじわじわと上昇。 長らく続いてきた量的金融緩和の縮小議論が活発に。
(FRB議長の発言により6月の金急落のトリガーに)

◆株価が本格的上昇に転じ米株は歴史的高値を更新。
景気回復による株価の上昇とそれに伴う不安心理の払拭が
ゴールドの上値を抑える展開に。

◆COMEXの投資家のネット・ショート・ポジションが一時過去最大まで膨らむも年後半に向けロングが減少、 ショートが増加しており、投資家の間で弱気が台頭。 2000年から12年もの間上昇を続けた金相場、
果たしてこうした背景による 金下落は調整なのか、
天井打ちの構造的な大きな変化なのか。。。

詳しくはオンデマンド放送で、池水さんの解説をお聞きくださいね。


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「再生可能エネルギー」の導入状況と問題点 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.11/29 大橋ひろこ 記事URL
日本はエネルギーの供給の8割が、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料。

そのほとんどを海外に依存しています。

近年は新興国の経済発展などを背景に、世界的にエネルギーの需要が増大しており、エネルギー獲得競争も激化していくことが想定されてきています。

加えて、化石燃料の利用に伴って発生する温室効果ガスを削減することが重要な課題であること、さらに3.11以降、日本は原子力発電が止まっていることもあって、エネルギーの安定供給が急務となってきています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役 山内 弘史さんに
「再生可能エネルギー」の導入状況と問題点についてお話しを伺いました。

このような状況の中、エネルギーを安定的かつ適切に供給するためには、
資源の枯渇のおそれが少なく、環境への負荷が少ない太陽光や
バイオマスといった再生可能エネルギーの導入を一層進めることが必要となってきます。

再生可能エネルギーとは 「エネルギー源として永続的に利用できるもの」
太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱 その他の自然界に存する熱、
バイオマスなどが規定されています。
要するに枯渇せず繰り返し使える資源で、 発電時や熱利用時に
地球温暖化の原因となる二酸化炭素を ほとんど排出しない
優れたエネルギーということです。

この再生可能エネルギーを普及させるために
国による様々な支援施策が行われており、
2009年11月に家庭や事業所等において 太陽光で発電された電気のうち、
使い切れずに余った電気の買取りを電力会社に義務づける
「太陽光発電の余剰電力買取制度」が開始されました。

また、2012年7月から再生可能エネルギーの 「固定価格買取制度」が導入され、
再生可能エネルギーの大幅な導入拡大を進めています。
民間事業者が再生可能エネルギーによる発電事業に参入すれば
電力会社がそのエネルギーを買い取ってくれるというものです。
例えば太陽光は、42円/kWh。

この固定価格買取制度の導入により、投資回収の見込みが
安定化したことで企業の参入が相次いでいます。

固定価格買取制度導入後の 再生可能エネルギー発電設備の導入量は、
累計で408.6万kWにも上りました。 ところが、このうち太陽光発電設備が約9割、
ほとんどが太陽光発電に偏っています。

太陽光パネルは広大な土地を確保すればパネルを置くだけ。
非常に参入障壁が低いわけです。
こうした事情から余剰土地がある北海道や九州に 太陽光発電設備が集中しました。
しかし、北海道はそれほど需要が大きくありません。

電気を使いたいのは都市部。東京などですよね。

北海道で余剰発電されたものを本州に運ぶ送電網が 必要となってきます。
現在のところ、この連携能力が低く、 この能力を高めるには9000億近くの
コストがかかると されているのです。
高いコストで電力会社が買い取った電力は、
結局は 一般消費者の電力料金に上乗せされてしまいます。

現在、買取価格の年間負担額は105円/月程度なのですが,
2020年度では276円/月となることが見込まれるとか。

電気料金の大幅値上げとなってしまいますね。

再生可能エネルギーは環境に優しく非常に優れたエネルギーで
常に自然に存在し枯渇するものではないため、
これがエネルギー化されて、一般家庭に安定供給される仕組みが
出来れば理想的なのですが、 そのインフラを整えるには莫大なコストが
かかるため、一体いつそれが償還されるのか、、、 途方もない話ですね。

ということで、太陽光だけでなく、風力、水力、地熱と
あらゆるエネルギー開発が普及するといいのですが、、、。 
地熱においては日本の地熱量は世界第3位だということで
期待されているのですが、これも国立公園指定されている所が多く、
民間事業参入には法改正などが必要で こちらも時間がかかりそう・・・。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

ここで「TOKYO GOLD FESTIVAL 2014」のお知らせです。


ゴールドについて学び、ゴールドを体感するイベント「TOKYO GOLD FESTIVAL」が

2014年2月11日(火・祝)に開催決定しました。

会場は東京・品川 THE GRAND HALL。

特別講演に舛添要一さん。


そして豊島逸夫さん、亀井幸一郎さん、池水雄一さんらゴールドのスペシャリストが登場します。
総合司会は大橋ひろこです。

豪華ゴールドグッズがプレゼントされる「おたのしみ!抽選会」もあります。

ご参加は事前申込制、勿論無料です、

是非ご来場くださいね。


お申込は「TOKYO GOLD FESTIVAL」特設サイトからどうぞ



  




2か月ぶりUSDA農務省発表で穀物相場の今後は?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.11/22 大橋ひろこ 記事URL

穀物市場では毎月USDAアメリカ農務省から発表される需給報告が相場を動かす大きな材料です。為替市場でいう雇用統計のような重要な指標ですが、10月は政府機関の一部閉鎖があったために需給報告発表がありませんでした。

 

そして2カ月ぶりに発表された需給報告の農産物需給予測は、市場関係者の事前予想とは異る部分が散見され、これを受けてトウモロコシは一時急反騰となりました。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回はコンチネンタルライスの茅野信行さんにお話しを伺いました。

 

トウモロコシは今年は天候波乱に見舞われることなく順調に育ち、

今年は大豊作となる見込みとなり価格下落が続き、

昨年8月27日には8ドル32セントの高値があったものが

4ドル20セント前後までおよそ半値に沈んでいます。

 

USDAはこの低価格による需要喚起が起こるとした強気の予想を出してきました。

市場関係者は豊作による需給緩和で期末在庫が20億ブッシェルを超えるのは必至と

みていたのですが、USDA予想はは18億8700万ブッシェルにとどまり、

これを見たファンド筋は、これまで積み上げてきた売り持ち高を

減らさざるを得なくなりました。

この手仕舞い買いがコーンを値上がりさせました。

一気にショートカバーが起こったのです。

 

 

それだけではなく作付面積が大幅に引き下げられ、

9740万エーカーから9530万エーカーへ、200万エーカー近く削られました。

 

 

さらに飼料・その他の需要を前年度より8億6700万ブッシェル引き上げ、

52億ブッシェルとしました。飼料需要が増える?!

家畜頭数が増えるということでしょうか?

茅野さんは、現在飼育されている家畜頭数に相当ゲタを履かせないと

達成できない数字となっていると指摘。急に家畜の食欲が増すわけでは

ないため、疑問が残る数字だといいます。

 

 

また輸出を7億3100万ブッシェルから14億ブッシェルへ、

6億6900万ブッシェル引き上げた(ほぼ倍増)ました。

低価格により、他国からの需要が増すという予想ですが、

茅野さんは低価格による需要創出は、価格高騰による需要抑制の

3倍以上の時間がかかるのが常であり、

この数字もまた、多すぎると指摘されています。

 

 

価格が高騰したために仮に3か月で需要が減少した分は

その3倍以上、つまり9か月以上経過しないと戻らないそうです。

3倍どころか4~5倍との見方も。

 

となると、価格低迷による今回の需要増予想も安易すぎるということですね。

 

こうした数字を冷静に検証したということなのでしょう。

ファンド筋が冷静さを取り戻すにつれ、トウモロコシの価格は再び下落に

転じてしまいました。

 

そして大豆。

 

 

大豆の作付面積はわずかな引き下げにとどまったのですが、

単収は41.2ブッシェルから43ブッシェルへ1.8ブッシェル引き上げられただけです。

しかしコーンベルトの東側半分とミネソタの高単収を考慮すれば、

単収は43.5ブッシェルにはなるはずです。

そうなると生産は33億ブッシェルに届いてしまいます。

 

 

その上、南米の生産が好天と作付け増加によって急増しますから、

米国の期末在庫が5.2パーセントでも、

南米を含む世界全体の在庫率は29.7パーセントになってしまいます。

これは明らかに在庫過剰状態です。

 

 

加えて、中国の大豆輸入は6900万トンでは多すぎると、

中国の業界関係者も声を上げるようになりましたから、

需要を過大に見積もっているとがめが必ず出てくると思います。

 

 

となれば予想されるシナリオは大豆相場の値下がり、

それも急落ということになります。

12年9月4日に17.71ドル(史上最高値)を記録した大豆相場が、

南米の新穀の出回り(3月)を前に急落することになりかねないのです。

大豆相場が10ドルを割り込むシナリオを考えておく必要があります。

 

 

茅野さんの注目銘柄は大豆、その理由は「価格メカニズムの復讐!」

 

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

下げ止まった金価格、さらなる上昇はあるか?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2013.11/01 大橋ひろこ 記事URL

GOLDの見通しを引き下げが相次いだこの秋。

・Goldman Sachs 「スラムダンクのような売り」に見舞われる。
2014年の平均価格は1144ドル。

・Credit Suisse 「しばらく本格的に上昇することはないだろう。」

・Morgan Stanley 「ゴールドからは避難したほうがいい」

そして、10月のマーケットトレンド池水さんのご出演の際に
特別ゲストとしてご出演くださったPaul Walker氏
「ゴールドの時代終わり。今後10-15年下落基調のマーケットが続くだろう。
1000ドル割れ、600ドル近辺までの下げがありえる。」

ところが、あまりに弱気に偏ったマーケットは17日の米国のデフォルト危機回避と
中国の格付け会社が米国債格下げなどの動きをきっかけに、ショートカバーから金価格は大きく買い戻されました。

そして22日に発表された9月分の雇用統計でNFPは18万人の増加の予想に対して
14万8000人の増加にとどまるという弱い内容にマーケットは
金融緩和縮小の延期の思惑が広がり、金価格はさらに上昇しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長の池水雄一さんにお話しを伺いました。

現在はショートカバーが一巡し価格上昇の勢いはありません。
1300ドルを超えてくるとアジアの実需の買いも静かなのだそうです。

1200ドル台まで下落した局面ではアジアの実需買いが旺盛でした。
中国は今年記録的な量のゴールドを買っており、
このままいくと1000トン以上購入するでしょう。

しかし、中国の需要の特徴はやはり価格に対して非常に敏感で
1300ドル超えからは上値を追っていくような買いが見られないとのこと。
中国の買いが積極的に価格を押し上げることはないにしても、
下がってきたら買うという中国の存在が
下値を支える最大の力となると見られます。

また、インドは貿易赤字の緩和のために金輸入規制を
行っており、現在は正規ルートからの輸入はほぼ止まっている状態。
しかしそのために国内のゴールド価格は国際価格に対し120ドルを
いうとんでもないプレミアムがついているのだそうです。
つまり、需要があるのに現物がない状況で価格が急騰していると
いうことです。

ということで密輸が急激に増えており、
密輸逮捕者の数は例年の数倍にも登っているようです。
このような事態を招いていることを見ても、政府の輸入規制政策は
長続きはしないだろうと池水さん。いずれ規制が緩和されれば
インドも積極的に金を購入してくると思われます。

しかし、やはり1300ドルからさらに上値を追うには実需以外の
投資のマネーがゴールドに流入することが必要であり、当面その可能性が
見込めないことで上値が重い状況に変化はなく、
対して、1200ドルからさらに大きく下げるためには中国やインドといった
下値にならぶ実需の買い以上の売りが必要となることから
しばらくはレンジでの推移となりそう。

詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

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