ドル安でも軟調地合い続く大豆相場 [大橋ひろこコラム]
2015.05/15 大橋ひろこ 記事URL
今週のコモディティ市場は穀物相場を除いて全般堅調な動きになりました。欧州債券利回りの上昇で欧米の金利差が縮小しており、これを受けてドル安ユーロ高の動きとなっていることから、ドル建て資産であるコモディティ銘柄が買われ易くなったとみられますが、米国景気の減速に対する懸念もドル安の一因と見られます。雇用や貿易収支の統計も鈍さが目立つ上、今週発表された米小売売上高も市場予想を下回る結果となっており、米国の一人勝ちの構図が変化しつつあるのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに
ドル安にも軟調地合い続く穀物市場、特に大豆相場について
お話を伺いました。

◇今週はUSDAアメリカ農務省から2015-16年度の
最初の需給予想が発表されました。
2015-16年度産(9月~8月)の米国産大豆の予想生産高は
前年度比▲3.0%の38億5,000万ブッシェル
需要は同比▲0.3%の37億2,900万ブッシェルと予想されています。
生産量から需要量を引いた過不足量は1億2100万ブッシェルで
前年度に比べると減少する見通しですが、
期初在庫が3億5,000万ブッシェルとかなり多い状態となっているため、
期末在庫率は前年度の9.35%から一気に13.4%に跳ね上がることが予想されます。

◇現在は米国産大豆の作付け期。今週月曜日に発表された統計では
大豆の作付けは10日現在で31%が終了している状態です。
過去5年間の平均進捗率が20%であったということを考えると、
かなり速いペースで作業が進められていると津賀田さん。

例年、この時期は降雨などの影響で土壌水分が過多となり
作付けが遅れるケースが見受けられますが、
今年はそのような問題が発生したというようなニュースがなく、
主要生産州の土壌水分も約8割の地域で「適度」であると伝えられているため、
発芽についても順調に進むことが予想されます。

◇作付が順調に進んでいるということで
作付面積が増加する可能性も出てきました。
13日現在、シカゴトウモロコシと大豆の比価は2.7で
ややトウモロコシの方が割安な状態にあり、
作付けをトウモロコシから大豆にシフトする生産者が増えても
不思議ではありません。
予想生産高というのは作付面積に収穫率と単収をかけて算出しますが、
意向面積と作付面積の差が大きくプラスになればなるほど
市場にとっては増産を連想されるマイナス要因となりますので、
6月末の結果次第では相場が更に軟調となる可能性も考えられます。

◇そうはいっても作付、発芽は天候次第。今後の天候が気になります。
今回発表された需給予想はあくまで生育期間中の天候に
問題が生じなかった場合のものです。
今週10日に気象庁が発表した報告によると、
昨年夏から「エルニーニョ現象」が発生しており、
今後、秋にかけて続くと見られています。

通常、エルニーニョ現象が発生した場合、アメリカの西部では多雨傾向に、
一方北米の東部では少雨となる傾向がありますが、
アメリカの西部は大豆の主要産地が多く集中しているため、
場合によっては生育に影響が出て単収が落ちる可能性があります。
今後の天候次第では一時的に相場が反発する可能性もあると
津賀田さんは解説くださいました。

◇では需要はどうなのでしょう。
需要は前年度比▲0.3%の37億2,900万ブッシェルと予想されていますが、
内訳を見ると搾油向けが同比1.1%の18億2,500万ブッシェル、
輸出向けが▲1.4%の17億7,500万ブッシェルとなっています。
一見すると搾油向けが堅調であるように見えますが、近年、米国産大豆は
「油分含有率」と「タンパク質含有率」が低下傾向にあるため、
大豆油や配合飼料向けの大豆ミールを生産する場合、
以前よりも多く使わざるを得ないという状況になっているためなのだとか。

一方、輸出向け需要は減少に転じる見込みで、ここ最近は
ややドル安に転じているものの、依然として高値圏で推移している影響で
中国向けの輸出成約高が伸び悩んでいることに加え、近年、
中国は米国産よりもブラジル産を積極的に買っているようです。

◇では現在の大豆相場、価格水準は適正と言えるのでしょうか。
米農務省が発表している統計を元に計算すると、
2015-16年度の米国産大豆の1ブッシェル当たりの生産コストは958セント。
現在のシカゴ相場は970セント近辺で推移していますから、
相場水準はほぼ生産コストと同じであると言えます。

ただし、2015-16年度も引き続き供給過剰の状態が続くことを考えると、
非商業筋などが積極的に買いを入れるとは考え難いと思われます。
夏場の生育環境に問題が生じない限り、
ここから先の上値余地は限られる、、、?

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

*****

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コモディティ市場の反騰と今後の原油市況 [大橋ひろこコラム]
2015.05/08 大橋ひろこ 記事URL
このところ、原油を中心にコモディティ相場が堅調です。1~3月の間につけた安値に比べると、ブレント原油は5割、WTI原油も4割以上も、亜鉛、鉛、銅などのベースメタルも、ボトムに比べて2割前後上昇してきています。なぜこのタイミングで、コモディティ相場が上昇しているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至さんに
コモディティ市場の反騰と今後の原油市況についてお話を伺いました。

コモディティ市況の反騰の背景には
① これまでのドル高から一転、ドル安が進んだこと
② 世界景気の先行き不透明感が後退したこと
③ シェールオイルの増産に歯止めがかかってきたこと

上記3点によるところが大きいと芥田さん。
原油以外のコモディティは、原油高が進んだことに
連れ高している面も強いとのことですが、
その原油が大きく反発してきた背景にあるドル安は
3月のFOMC後、米国の利上げが9月以降にずれ込む
との観測が強まったことによるもの。
米国の利上げ時期の憶測が米ドル相場を動かし、それが
コモディティ価格へも波及しているということですね。

また、ギリシャ政府の資金が枯渇するとの懸念は燻っているものの
6月末までにギリシャ政府が緊縮財政路線でEUなどと
合意するとの見通しもなんとか維持されており、
ギリシャのデフォルトリスクについてもマーケットは過度な懸念を
後退させているようです。

中でも、コモディティ上昇のけん引役となっている
原油の上昇の起爆剤となっているので米国の原油生産と在庫の減少。

5月6日に、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週次統計で
原油在庫が17週ぶりに減少したことが原油相場の更なる押し上げ材料になりました。
在庫の増加幅も減少傾向ですが、では需要はどうなのでしょうか。

欧州景気に改善の動きがみられるなど、世界景気の下振れ懸念は後退し、
原油需要の見通しもやや上方修正される動きが出ていることが
プラス材料だと芥田さん。

もっとも、中国経済は不動産部門の停滞が続くなど減速感が残っており、
景気が底堅さを保つ米国でも足元の経済指標は
やや弱めのものがみられるため、当面の世界景気の拡大テンポ、
世界の原油需要の増加ペースは、緩やかにとどまると考えられます。
決して需要が大きく伸び始めているということではないようですが、
5月から米国のドライブシーズンで、季節要因的には需要喚起が
期待できる時期ではあります。

また6月5にはOPEC総会がありますが、原油相場が変動しても、
原油生産量を維持する姿勢は変わらないとみられるほか、
6月中にはイランの核開発協議で6か国との最終合意が
成立するか否かが注目となっていますが、こちらも合意にこぎつけるのは
困難ではないかと見られており、原油相場へのインパクトはそれほど
大きなものにはならないと思われます。

仮に、合意がなされてイランの経済制裁が解除となれば
イラン産原油の輸出が増加することとなるため、
原油が下落するリスクがあるとみる向きもあり、
注目のイベントではありますが、、、。

しかし、やはり根底にあるのはドルの動向。
今後のドル相場の行方、そして原油価格は?
詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説を
お聞きくださいね。

そうそう、注目の「東京ゴールドスポット100」が5月7日上場、商いも盛り上がり滑り出し上々です!

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膠着のドル円相場、ここからの注目ポイント [大橋ひろこコラム]
2015.05/01 大橋ひろこ 記事URL

GWの谷間5月1日、7年程前まで貴金属の展望解説でマーケットトレンドにレギュラー出演いただいていた石川久美子さんに久しぶりにご出演いただきました!7年ぶりとなるご出演では「外為どっとコム総合研究所 研究員」の石川久美子さんとして、膠着しているドル円相場の行方について展望いただきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

米1-3月期のGDPを受けての4月FOMC、
30日の日銀の金融政策決定会合など、相場の変動要因が
盛りだくさんのイベントウィーク、日本はGWの谷間ですが、
昨日4月30日は日経平均は今年最大の下げ幅を記録。

今日5月1日は11円高と小幅に下げ止まって反発していますが、
この週末からは長期休暇入りとなるため、
まだまだ予断を許さないといった状況にある株式市場。

一方で、ドル円相場は118.50~120.50円の狭いレンジでの
取引が続いており、日経平均が2万円の乗せようと、
今年最大の下落を記録しようとお構いなしに、このレンジの中で
安定した値動きが続いています。

不思議だったのが、30日は日経平均が大きく下落したにも
かかわらず、ドル円相場は118.50円の最近のレンジ下限を
割り込まなかったばかりか、
欧州時間からNY時間にかけては一転上昇、
119円台後半まで買われたこと。

この日本株が不安定な地合いで、一体誰が買っているのだろう、
と思いの方も多かったかと思いますが、
石川さんは
「4月30日、月末の需給によるドル買いの側面が強かった」
と解説くださいました。なるほど、言われてみれば
カレンダー的には「月末月初」。
特殊玉がいろいろ出るタイミングでしたね。

それでも、ドル円はレンジの中。

一体このレンジはどちらに抜けるのでしょう。

石川さんには、今週の4月のFOMCの声明文のポイントを
じっくり解説いただきました。
イエレン氏は市場に衝撃を与えないように慎重に
市場との対話に努めている印象ですが、
あらゆる可能性を排除しないスタンスですので、
利上げのタイミングがいつになっても不思議はありません。

日米の金融政策の違いがもたらすものは...?

石川さんはGW中にボラティリティが上がるリスクは
排除できないとしても、少しでも安いコストで
ドル買いしたい輸入勢は多く、もし、大きな下落が訪れても
「瞬間」で終わる可能性を指摘。

今年の安値のポイントは118.20~30円にあるようですが、
ここを割りこんで116円台~115円台とオーバーシュートの
円高局面があれば、ここぞとばかりにドル買いのタイミングを
待っていた実需筋が動いて、サポートされるのでは...?!

大きな変動があった場合に
どのようなスタンスでトレードするのか、ということを
常にイメージしておくことが大事だということですね。

詳しくはオンデマンド放送で石川さんの解説をお聞きくださいね。

オイル価格を左右するイベントが多い6月 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.04/24 大橋ひろこ 記事URL
4月2日にイランとP5+1との間で枠組み合意が成立したことで原油価格が下落する局面もありましたが、その後合意の内容の解釈の違いで原油価格は反騰しています。
W底を付けた形での原油価格の上昇にトレーダーらは強気だとか。しかし原油在庫は増加する一方で需給面からは強気できる環境ではありません。何故反発しているのか。そしてここからのポイントは?


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルアナリストの藤沢治さんに原油価格の動向と今後の見通しを伺いました。


米国の掘削稼働リグ数の減少(4月17日の954基、前年同期は1,831基)
に反応し、ファンド筋が買い越し残高を2週間連続で増やしています。
ファンドの買い越し幅は25万枚まで増えてきました。
ファンド筋のショートの買戻しと新規買いでWTI原油価格は
4月15日から$55を超えて推移しています。
4月平均では、ブレントは約$60, WTIは$54程度。
3月より、ブレントで$2.50,WTIは$5.50以上がると予想されます。


この先の原油価格の決定要因としては
4月2日に合意が伝えられたイランとP5+1の最終合意が
6月30日期限とされており、種々の憶測、思惑が価格を動かす
可能性が出てきます。
経済制裁を科せられているイランの原油輸出が制裁解除で
市場の需給を緩和させるリスクが懸念されていますが、
藤沢さんは具体的な最終合意には達しない
可能性があるとし、合意によるイラン産原油の市場放出による
価格の急落リスクはあまり大きくないだろうとしたうえで、
イランは制裁解除となれば即日輸出を再開する意向であり、
原油輸出を微増させていることに留意したいとのこと。

また、米国の原油在庫の推移にはやはり反応が大きいと思われます。
第1四半期に比べて第2四半期はの石油需要は、
約日量100万バレル減るので、生産が余り変わらなければ
在庫が増加するリスクがあります。
6月5日のOPEC総会が注目となってきていますが、
減産することはないとみられています。

また、稼働リグの減少でようやく米国の原油生産量が微減の兆候。
これが継続し生産減少していくかどうかに注目です。
原油価格が低迷すれば、採算の合わないシェール層の生産停止は
長期化すると思われますが、また価格が戻れば再開し生産が増える
可能性も出てきます。

しかし、現状では世界的におよそ日量150-200万バレルの
供給過剰となっており、米国の生産減がこれを解消するには
及ばぬ程度とみられます。

また、6月5日のOPEC総会が注目となってきていますが、
減産することはないとみられています。

6月は5日にOPEC総会、30日にイランとP5+1の核開発問題の
最終合意期限が来るため、カレンダー的にオイル関係の注目イベントが
多いのですが、藤沢さんが注目されているのが6月末からのラマダン。

ラマダン中は食事制限があるため、何か事を起こすならラマダンを
避ける傾向が。ラマダン前の紛争激化リスクには留意しておきたい
とのことです。

米国は、5月末よりドライビング・シーズンに入るため
ガソリン需要は伸びます。ガソリンが低価格となっているため
需要増が見込まれており、需要が増えれば原油在庫も減少するため
WTIは底堅く推移するとみられます。

さて、ここからの価格予想は?
番組で伺っています。詳しくはオンデマンド放送で
藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

原油相場は本格底入れ?!ここからのポイント [大橋ひろこコラム]
2015.04/17 大橋ひろこ 記事URL
原油相場が本格的に底入れしたようです。
週末17日金曜日の原油先物市場でWIT原油価格は56.88ドルの高値をつけています。
今年の2月につけた戻り高値54.24ドルを上回り、
昨年夏からの長期下落トレンドが終了してからの新高値を付けています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコモディティインテリジェンス代表取締役 近藤雅世さんにお話を伺いました。

1月につけた安値43.58ドルと3月につけた42.03ドルでW底を示現した格好です。
今週発表されたEIA米エネルギー情報局の週間在庫統計で、
米シェールオイル生産がわずかながら減産が続いたことと、
在庫の増加幅が予想より少なかったことが好感されたようです。

テクニカル的にはかなり強い相場に入っており、近藤さんは
70ドル台を目指す展開となっていくだろうとしながらも、
直近では買われすぎの修正が来る可能性も高く、
押し目買いで流れに乗るようアドバイスくださいました。

ではこの強気相場、いつごろまで続くのでしょう。
相場には、テクニカル的に価格目標を達成して一相場終えるケースと、
日柄(時間)をこなして一相場(一サイクル)終えるケースがあります。

価格で見るなら70ドルを目指す流れとなると思われますが、
日柄で見るなら、重要なのが6月末。
ここに向けては注意が必要とのこと。

4月2日、スイスで行われたイランと主要6か国の「核開発阻止」を目指す
協議を終えたジョン・ケリー米国務長官は「記念すべき日」になったと述べ、
ハッサン・イラン大統領は、6月30日の期限までに最終合意をまとめるため、
直ちにその草案作りに入る意向を明らかにしています。

6月30日に、合意がなされればイランはすぐにでも課せられていた
経済制裁の解除を求めており、輸出が禁じられていたイラン産原油も
市場に放出されると思われます。そうなれば、原油価格には
下押し圧力が高まるとみられます。

ただし、この報道があった後に、
米国とイランの当局者は条件をめぐって条件が折り合わずに
対立しているとした報道もあり、6月30日には合意が難しいという
見方も出てきています。合意がいつになるのかは現状では
ハッキリとはわからないのですが、協議の行方、合意がなされるか否かは
原油市場にとっても大きな材料となりますので、
注意して見ておく必要があるでしょう。

また、ギリシャを巡る問題のポイントも近藤さんに伺いました。
現状では、資金は株式市場へと流入する流れが長期的に続いているため、
金価格は冴えない展開が続いているのですが、
ギリシャがもしデフォルトするようなことになれば、
金価格は動くのでしょうか?!
展望を伺っています。

詳しくはオンデマンド放送で近藤さんの解説をお聞きくださいね。


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BondProxyの先に~金ETF残高増はトレンドとなるか [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.04/10 大橋ひろこ 記事URL
4月10日、日経平均株価は15年ぶりに2万円の大台にタッチしました。ドイツDAX指数も市場最高値を更新中です。米国の株式市場は、政策金利引き上げの時期を巡る思惑で神経質な値動きながら高値圏水準を保っています。株式市場が堅調となる中で、金価格は再び頭が重くなってきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんに
お話を伺いました。

金利のつかない金よりも配当利回りの大きい株式が選好される
動きが続いている中で、現在、機関投資家の間で
BondProxy(ボンドプロキシ-)という言葉が流行っているそうです。

プロキシ-が意味するのは「債券代替」

日銀が国債を買い入れる量的緩和政策に舵を切り、
ECBも同様に国債を買う量的緩和策を導入しましたが、
ECBは-2%の債券までを購入するとしたことから、
欧州の債券利回りは軒並み低下しており、
4月8日にはスイス国債10年物の利回りもとうとうマイナスに。

金利を得られない債券は買えない、株を買おう、というのが
このところの大きな流れとなっているということです。

資金は債券から株へ。そして金から株へ。
金利のない時代に入り、配当利回りが見込める株へと
資金が集まっているということですが、
では、債券と金ではどちらに魅力があるでしょう。

3月の雇用統計のネガティブサプライズを受けて、利上げが遠のくとの
思惑からドル安となり、金が買われ直す展開が続いていたのですが、
今週は8日に好評されたFOMC議事録の予想外と言える
ややタカ派的な内容に金が売り直される展開となりました。

しかし、この日、金ETFの最大銘柄である
「SPDRゴールド・シェア」は3トンもの残高増となったのです。
先物市場では金が売られる中、
金ETF市場には資金が流入していた、、、?!

一体どういうことでしょう。

亀井さんは、スイス国債10年物利回りまで(長期債まで)
マイナス入りした状況を受け、欧州系の資金が入ったのではないか、
と指摘。金利を生まない金ETFのデメリットが、
欧州の債券利回り低下で縮小している、という見方ができると
解説くださいました。

今後の金の見通しとして亀井さんが注目されているのは
4月にも資金が尽きるとされるギリシャの債務問題、
そして4/29に発表される米国1-3月期のGDP。

ことによっては金の見直しに繋がるイベントとなるやもしれません。

詳しくはオンデマンド放送で、亀井さんの解説をお聞きくださいね。


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サウジの誤算と原油価格のNew Normal [大橋ひろこコラム]
2015.04/03 大橋ひろこ 記事URL

WTI価格は、50ドル前後で下げ止まる気配を見せていますが、世界的な原油の供給過剰が解消されたわけではなく、上値は限定的となっています。価格が戻らぬ背景には「サウジアラビアの誤算」があったとも見られますが、この先、原油の「新常態New Normal)」価格は何ドルなのでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫さんにお話を伺いました。

WTI価格は、50ドル前後で下げ止まる気配を見せています。
しかし世界的な原油の供給過剰が解消されたわけではなく、
上値は限定的となっています。

OPECの2月の原油生産量は目標の3,000万バレルを超えており、
OECD(経済協力開発機構 34カ国)の原油商業在庫は
2013年の25.67億バレル⇒2014年末27.78億バレルへと
2億バレル以上増加しています。
その他に戦略石油備蓄が15億7,800万バレル存在している、という
状況にあって、在庫増加が止まりません。

EIA(米エネルギー情報局)発表の2月27日時点の
米国の原油在庫は4.44億バレルで、統計を取り始めた
1982年以降の最高水準を8週連続で更新中です。
背景には、やはりシェールオイルの増産が大きく影響しています。

◇サウジアラビア:サルマン国王の誤算とは

① 米国での石油増産が長期化


増産の大半はシェールオイル。
確かに、米国でのリグ(掘削装置)稼働数は、

昨年11月の1,925から減少を始め、2月末986へ急減
しているのですが、老朽油井の稼働停止によるところが
大きく実質的な減産にはつながっていません。
シェールオイルの生産性が急速に高まっているのです。

多くの鉱区では初期投資コストを回収するために
増産せざるを得ないという事情などがあるのです。
テキサス州東部のイーグルフォード地域では、
1掘削リグ当たりの生産量が2007年から2014年までに
約10倍に拡大したとの指摘もあるそうです。

② スンニ派のサウジにとってもう1つの誤算は、
中東地域におけるシーア派イランの影響力の強まり。

欧米との核開発問題協議が大枠合意され、6月の最終合意に
向け具体的詰めの段階にはいってきました。
イランに対する経済制裁緩和を警戒するのはサウジアラビアです。
IS(イスラム国)により制圧されたイラク北部の主要都市
ティクリート奪還に向けた動きの中で、イラク政府軍を
支援しているのはイランのシーア派革命防衛隊です。
シリアのアサド政権やイエメンのイスラム教シーア派の
武装組織「フーシ」を支援しているのもイラン。

原油55ドル前後で推移すれば、2015年のサウジの歳入から
890億ドルが失われるとの試算されています。
今年1月23日、アブドラ国王の死去に伴い新国王に
即位したサルマンにとって、予算の50%を占める
社会保障給付や公務員給与の削減を行い、
国民の不満を買うわけにはいきません。

力を付けてきたイラクやイランが結束して、
6月5日に予定されている次会OPEC総会では
大幅減産を求めてくると予想されますが、
しかし、実のところは減産で油価上昇への衝動に
駆られているのはサウジかも知れない、
と柴田さんは解説くださいました。

では、ここから。
原油の「新常態(New Normal)」を何ドルとみるか。

2つの見方があると柴田さん。


① 75~80ドル。
・新規のシェールオイルに投資する際の
限界生産コストに相当。
・サウジアラビアが、市場が安定化するために
長期的に望ましいと考えている価格レベル。

② 100ドル前後。
・石油需要が長期的に拡大していく中、
シェールオイルなど非在来型原油以外に、
在来型原油資源の開発が難しくなっています。
「液体で濃縮され、生産しやすい場所にある
安い石油資源」は見つからなくなっている中で、
再生可能エネルギーの開発などが進められるには
原油価格が高いことが前提となってきます。
需要が減少する一方というなら別ですが、
緩やかに需要は拡大しています。
在来型の原油資源が限られていることが、
原油価格が再度100ドル台近辺に戻るという
見方の背景にあるようですが、さて?

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説を
お聞きくださいね。

米国の原油生産量が横ばいに,今後どうなる?
2015.03/27 大橋ひろこ 記事URL

 3月第4週、原油価格が動きました。サウジアラビアなど湾岸10か国によるイエメン空爆を嫌気し地政学プレミアムが乗った形での急伸。これは、今後も続くでしょうか。また需給に変化はあるでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか。大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役 山内弘史さんにお話を伺いました。

2014年夏、100ドル台で推移していた原油価格は2015年2月に向け43ドル台にまで下落。
半値以下になるというすさまじい下落となりましたが2月に底値を付けて以降
50ドルを挟んでのもみ合いに入っています。
今週に入って、52ドル台にまで上昇する局面がありましたが、この背景には

① 26日、サウジなどスンニ派国10カ国がイエメンへ空爆

地政学上のリスクが嫌気された格好ですが、長期化すればイエメンの原油生産、
輸出への懸念から原油価格が下がりにくい状況となるかもしれません。
今週の原油価格上昇の主因はこの地政学要因でしたが、
それ以外にも注目すべき変化がありました。

② EIA3月25日発表の3月第3週の原油生産量で生産横ばいに

 9,422千㌭/日 前週比3千㌭/日の増加 
内訳は本土48州が8,911㌭/日で横ばい 

在庫は11週連続の増加でしたが、生産増には歯止めが?!
これまで原油価格下落後もほぼ一貫して増産が続いていたため
生産量が「横ばい」となっただけでも
「さしものシェールオイル増産もピークを超えたか!?」
という見方に繋がった、ということが25日の原油価格を押し上げました。

これまでも、ベーカー・ヒューズ社発表の石油稼働リグ数は
減少を続けており、3月20日現在では前週比56基減少の1,069基。
リグ数の減少は15週連続です。うち石油リグは前週比41基減の825基。
昨年の12月5日比では750基減と大きく減ってきたにも関わらず、
これまでは原油生産は伸び続けていました。

稼働リグがこれだけ減少しているのになぜ原油生産量が
減少しないのか。山内さんはその背景を3つのポイントに分けて
解説くださいました。

① 古い垂直掘りのリグの閉鎖
② 非効率生産井の閉鎖
③ 将来を見据えた試掘の域を出ない生産井の閉鎖。

総じて今量産されているシェールプレイへの特化、
選別と集中が行われているということですね。

四大シェールオイルと呼ばれる
バッケン,イーグルフォード,ナイオブララ,パーミアン
この4つで約530万㌭/日の石油(原油+NGL)を生産しています。
また、掘削技術は日進月歩で1リグ当たりの生産性が向上
していることも生産減とならない一因となっています。

多段階式水平坑井と呼ばれる新しい技術で、
これまで垂直に掘られた一つの穴から横に這わせた1本のパイプ
からのみ掘削してきたものが、一つの縦から横に何本ものパイプを
這わせる「多段階式」構造での掘削が可能となっていることも
大きく生産性を向上させました。

また、生産性の向上だけではありません。
原油の販売契約は1年単位であり、契約があるうちは
減産するわけにはいかないという「減産できない事情」もあるそうです。
「少なくとも2015年夏までの契約がある」との分析もあり、
契約上の縛りがあって減産に至らない側面も。

こうした背景から、なかなか生産が減少に転じないのですが、
横ばいになってきた、ということは大きな変化の予兆かも
しれません。

4~5月からのガソリン需要期を控えて、3月中は
製油所のメンテナンス期でもあり、ボトルネック問題から
原油在庫が減りにくい状況にあります。
製油所メンテナンスが終わり、需要期に入ってくれば
在庫増に歯止めがかかるかもしれません。

今後の見通しについて詳しくはオンデマンド放送で
山内さんの解説をお聞きくださいね。 

ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!
金の魅力を伝え、関心を深めるためのイベント
「TOKYO GOLD FESTIVAL2015 ~ゴールドについて学び、ゴールドを体感する一日~」が、
5月30日土曜日、東京・よみうり大手町ホールにて開催されます。

金現物、金箔、アクセサリーから投資商品まで、限りなき可能性を持つ「金(ゴールド)」について
理解・関心を深め、金の様々な魅力を伝えることを目的に開催している
日本で唯一の「金(ゴールド)」の祭典です。

当日は、当番組でもおなじみ"ゴールドのスペシャリスト"
亀井幸一郎さん・池水雄一さんの講演のほか、
落語家・柳家花緑さんによる金にまつわる新作落語の披露など、内容盛りだくさん!
豪華グッズが当たる抽選会もあります。友人・ご家族連れでぜひお越しください!

参加は無料、事前申し込み制です。
お申し込み・イベントの詳細は下記のバナーをクリックしてください。


ゴールドのベンチマーク、London Gold Fixingに幕 [大橋ひろこコラム]
2015.03/20 大橋ひろこ 記事URL

 

ゴールドのロンドンフィキシングと呼ばれる金の値決めのスタイルが3月19日幕を下ろしました。

今日、3月20日からそれに代わる「LBMA Gold Price electronic system」が今後の世界の金価格のベンチマークとなります。

ロンドン時間のAM10:30とPM3:00に、価格が決められ公表される、という流れ自体は変わらないのですが、これまでと違うのはその過程に価格が決定されるプロセスにICEのシステムが入ります。

何故100年近くもの伝統があったロンドンフィキシングのスタイルからICEのシステムを介在させる新しいプライス公表に切り替える必要があったのか...。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんにお話を伺いました。

背景にはLIBORの不正操作問題が。

池水さんは、ロンドンフィキシングによる金の値決めは
LIBORのように参加銀行の自己申告でのレートセットではなく、
少なくとも日本語でいう「競り」売買であり、
そこでは売買の需要と供給で価格が決まるため
Fixing memberの恣意的なコントロールはなかったと思うとしながらも、
わずか四社のFixing memberを通じてしか取引できないという形態であったため、
世界中からの売り買いの注文がこの4社に集中、この4社は
そのオーダーのすべてを見ることが出きるというメリットがあったことは
事実であり、その意味では新しいシステムに移行し、
誰もが直接システムに注文を入れることができるようになってこそ
フェアな取引と言えるのかもしれないとお話くださいました。

さて、新しい「LMBA GoldPriceelectronic system]は
現在のFixing memberである Barclays, HSBC, Scotia Mocatta、Societe Generalの
4社にUBSなどが加わって6社でのスタートですが、今後は参加者が
どんどん増えていくものと思われます。

今のところ、中国の参加はないようですが、いずれ中国が参加者となると
見られ、関係者の一部には、中国が金価格に及ぼす影響をリスクとして
懸念する向きもあるようです。

Industrial and Commercial Bank of China (ICBC;中国工商銀行)
China Construction Bank(中国建設銀行) の3行は、
ロンドンゴールドマーケットとのかかわりも深く
最初からこの直接参加者となっていてもおかしくない資格を有しており、
参加の意思を表明していることから、中国の参加も時間の問題ではないでしょうか。

また、おそらくメディアで取り上げるのは当番組が初?!となる
得ダネニュース!上海から池水さんのところに入った情報によると、

中国人民銀行と中国関税が共同で、
これまで12銀行にしか許可してなかったゴールドの輸入を、
4月1日から「要件を満たすすべての中国企業」に許可すると発表。

これまでは12銀行に限定されていた金の輸入が宝飾業者や鉱山会社など
要件を満たした企業にも許されることとなるのです。

中国は金の世界一の生産国でありながら、2013年は
世界一の消費国にまで躍り出ましたが、限られた銀行が買っていたわけで
どちらかというと国家による政策的側面が強かったのですが、
今後は商業的に金の輸入が解放されて活発となっていく、
ということで中国もゴールド自由化への舵を大きく切りることで
金のマーケットにも大きな変化があるかもしれません。


詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

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ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!
金の魅力を伝え、関心を深めるためのイベント
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金、日経平均、16日からの週サイクル転換の可能性 [大橋ひろこコラム]
2015.03/13 大橋ひろこ 記事URL

ドル高に押され、コメックスのドル建て金価格は下落基調を鮮明にしています。2015年、年が明けてからは大きく反騰し1300ドル大台を回復したのですが、金の反騰は1月中旬までで、再び、昨年の安値トライの展開となってきています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は投資日報社の林知久さんにお話を伺いました。

林さんには、テクニカル、サイクル、アストロロジーの観点から
マーケットを展望いただいていますが、昨年ご出演いただいた際の
「金相場は11月7日の安値1,130.40㌦は目先の底となり反騰、
1250~1350ドルまで上昇の可能性」というシナリオがズバリでした。

この強力な抵抗体である1250~1350ドルを超えられずに再反落中ですが、
林さんは今週~来週(16日の週)に、転換する可能性が高いと解説。
現在のサイクルは昨年の11月7日安値から起算して17週目に当たります。
通常は起点から15~21週でボトム形成するため、この期間に入ってきています。

また、PC(プライマリーサイクル)に内包されるハーフPCは
8~11週でボトム形成するのですが、今週は1月2日から10週目、
来週が11週目ということで、サイクル完了で新たなサイクルが誕生する
ことを示唆しています。つまり、大底かどうかは別としても、
16日からの週に金は反転する可能性が非常に高いというのですが、
面白いのが日経平均とドル建て金の綺麗な逆相関。
日経平均とドル建て金の週足チャートを反転させると
非常によく似た動きになっていることが分かります。

一部には、日本株を買いヘッジとして金を売っているのではないかと
いう指摘もあるようです。日経と金での裁定取引が存在する可能性が
高いということですが、となると、日経平均が下落すると金が反転する
可能性が出てくるという仮説が成り立ちますね。

チャートをよく見ると、日経平均は新高値を更新しているのですが、
金は更新していない「ダイバージェンス」が発生しています。
この場合は金が大下げになるか、日経が下がって
金が反騰するかの2パターンが考えられるといいますが、
投資日報社が発行しているレイモンド・メリマン氏の
MMA日経週報の見解によると、
今週は1月16日の安値16592から起算したPC(13~19週)の8週目。
ハーフPC(7~11週)の天井形成場面。目先が強気でも弱気でも
4月3日までにボトム形成場面が到来するのだそうです。
複数の上値目標値がシンクロしている水準は19,196±307円という
ことで、ここからの日経平均は積極派は短期売り推奨だそう。

となると、ここから2週間が非常に重要です。
日経平均のサイクルトップアウトの可能性と
金のサイクルボトムアウトの可能性が合致。

また、ドルインデックス。今週100の大台達成したことが話題ですが、
昨年7月からドル指数は9カ月連続で上昇しています。
これは林さんが検証した81年12月からのデータで見ても例がないことで、
上昇に過熱感が出ているため、どこかで押し目(陰線)が
出てきておかしくない水準だそう。
これが、今月3月になるのか、4月になるのか。。。
ドル相場からみてもいったんの修正局面が近いというタイミングです。


また3月17日は天王星・冥王星スクエアの最終回。
これはレイモンド・メリマン氏を研究されている方にとっては
非常に重要な天体位相です。
QEに関するステイトメントが発表されたのが
このスクエアの時期と合致しましたが、今回が7回目で最後の
天王星・冥王星のスクエアとなります。
21日の春分点は相場の節目になりやすいこともあり、
ここから先はトレンドの転換に留意したトレードを。

しかし、だからといって金が大底を入れたかどうかについては
林さんは慎重なスタンスでいらっしゃいます。

短期的反騰があったとしても、その後の展開で
11月7日の安値を割り込む展開があればシナリオは弱気転換。
1000ドル割れの可能性が高まる、ということで、
大局の大転換か否かについての判断は時期尚早。

まずは16日からの週のトレンド転換を見極めてから、
ということになります。

詳しくはオンデマンド放送で林さんの解説をお聞きくださいね。

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【TOKYO GOLD FESTIVAL 2015お知らせ】

ゴールドについて、楽しみながら学ぼう!
金の魅力を伝え、関心を深めるためのイベント
「TOKYO GOLD FESTIVAL2015」が、
5月30日土曜日、東京・よみうり大手町ホールにて開催されます。

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「金(ゴールド)」の祭典です。

当日は、当番組でもおなじみ
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私、大橋ひろこもイベントを盛り上げに参加します!
参加は無料、事前申し込み制です。
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