ギリシャ危機、今後の想定シナリオとゴールド [大橋ひろこコラム]
2015.07/03 大橋ひろこ 記事URL

ギリシャは6月30日午後6時(東京時間7月1日午前7時)、先進国で初めて国際通貨基金(IMF)への債務の支払いを期限までに履行できませんでした。ギリシャの債務は17億ドル、日本円にして約2100億円。ギリシャ政府は債務支払いの延期の要請をしており、これは今後IMF理事会で検討されることになっています。また7月5日にはギリシャでは国民投票が実施されEU残留を国民に問うとしています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんに
ギリシャ危機とゴールドについてお話を伺いました。

ギリシャが事実上のデフォルトに陥っているというのに
ゴールドの反応は落ち着いたものというか「冷めた」ものです。


株式が大きく下げたのは29日月曜日のみで、
債務返済期限の30日には逆に世界中で株価は若干戻しています。

池水さんは、目だって進展のない交渉が何ヶ月も続いていることで、
ほぼマーケットに織り込まれているとし、
今後、国民投票を受けて考えられるシナリオに沿って
今後の金相場を展望いただきました。

シナリオ1:ギリシャがユーロ圏に残留

国民投票で、緊縮財政にYesとなり、最終的にギリシャ政府と
貸し手との間に最後の大逆転的な新たな合意案が形成された場合。
ユーロは幾分買い戻されて、ゴールドにはこれはプラス。
しかしゴールドに対する影響は軽微と思われ、
マーケットの関心はFRBの今年後半の金融政策へ移ることに。


シナリオ2:ギリシャ、大きな悪影響を与えずにユーロ圏離脱

ギリシャのユーロ圏離脱が現実となればsafe havenとしての
ゴールドの魅力が増すことに。
欧州の株式からゴールドへ資金を移動させる機関投資家も増加、
消費者のゴールド投資にも拍車がかかると思われます。

実は今年第一四半期にはすでにそのような動きがドイツで出ており、
最近の英国王立造幣局(Royal Mint)の発表では、
彼らのソブリン金貨のギリシャでの売上は大幅に増加しているそうです。

ただしこうした材料でのゴールド上昇は一時的。
ここ数年でギリシャの国家負債に対する民間のリスクは大きく減少。
2011年のユーロ危機の時、ECBはESMやQEといった手段を構築、
市場のボラティリティが制御不可能になることを防ぐ手立てを用意しています。
また、ギリシャがユーロ圏を退出していくことによって、
ユーロ圏は中長期的にはより安定したものになる、ということで
まさにテールリスクが消えることで、
ゴールドにとっては、マーケットの興味は再び米国の金利の動きに移り、
短期的には頭の重い展開へとシフトすると考えられます。



シナリオ3:ギリシャが大きな悪影響を与えてユーロ圏を離脱

ギリシャ危機が拡散する可能性を完全には否定できません。
引き金になるのはECBが用意した危機拡散防止のための
ファイヤーウォールの失敗、政治的な事件(たとえばスペインで)、
もしくは単純に投資家の信頼を失うことによってありえるかも?!
クレジットスプレッドが広がり、欧州各国の国債を抱える
欧州系の銀行に対する不安が広がり、投資家はゴールドに
その資金を避難させることになり、米国FRBも金利上げは
延期せざるを得ない状況へと追い込まれ、これもまた
ゴールドにとっては強材料となる、、、と考えられますが、
池水さんはこのシナリオはもっとも可能性が低いと解説くださいました。

詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。


原油膠着もブレント安、ここからの焦点は [大橋ひろこコラム]
2015.06/26 大橋ひろこ 記事URL

原油相場はすっかり膠着しています。しかし、6月25日迄のWTI原油と北海ブレント原油の平均価格を比べてみると、WTIが$59.94(5月比べて57セント上昇)で推移していたのですが、ブレントは$63.88(5月に比べて$1.73の低下)と対照的な動きを見せていることがわかります。このような値動きは珍しいのですが、いったい何故WTI原油が強く、北海ブレント原油が弱いというようなことが起こっているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルアナリストの藤沢治さんにお話を伺いました。

WTI原油はほぼ輸出されることのない米国産原油。
WTI価格の上昇は米国内の事情での上昇ということになります。

一方でブレント原油が下落しているということは、グローバルには、
原油需給が更に緩和傾向を強めたことを表しています。

ブレントはギリシャ危機などの金融要因にも反応しやすく、
6月はギリシャ支援問題が原油市場にも影を落としたともいえそうです。
現在、ブレント原油は、アフラマックス(8-12万トンタンカー)が20隻、
北海で買い手を求めて停泊中。
これは陸上のタンクが満杯になり(特に欧州では顕著)
最近、コンタンゴが縮小したので、売り手は早く売りたいと
焦っている状態にあるということで、
原油余剰を如実に表わす事象だと藤沢さんは解説くださいました。
アフリカ原油も同様だそうです。

この6月は5日のOPEC総会が注目されていましたが、
大方の予想通り5日の総会でOPECは生産枠を据え置きました。
据え置きとはいっても、実際には生産枠の日量3,000バレルを超え、
この5月は日量3,110万バレルを生産しているのだとか。

また、シェール生産の掘削稼働リグの減少が注目され続けてきた
米国原油生産量ですが、結局原油生産量は減少していません。
生産効率のいいところが残ったために総量減産には至っていないのです。

現在の米国の原油生産量(日量960万バレル)に
NGL(日量320万バレル)を加えると、
石油生産量は日量1,400万バレルで世界一です。

2014年の米国の原油生産量は日量1,164万バレルで
サウジの1,151万バレルを抜き、44年ぶりに過去最高となりました。
2012年以降、毎年日量100万バレル以上の増産ペースです。
ロシアの原油生産も現在は昨年より高い状況で供給過剰状態が
続いています。

それに加えて、現在の最大の関心はイラン。
P5+1との核兵器開発疑惑に関する最終合意期限は6月30日
とされていますが、論点は、軍事施設へのIAEAの査察に関し、
イランが拒否しているということろにあります。

現状では最終合意の期限が延長される可能性が濃厚。
ただし、イランは合意を待たず原油増産をする意向で
2-3ヶ月で日量50万バレル増産し、トルコ、中国、インドなどに
輸出する計画です。合意はなくても、イランは増産し、
欧米もこれを暗黙裡に容認するものとみられます。
制裁は続くも、市場にはイラン産原油が出てくるとみられ、
原油市場にとっては上値を抑える一因となるでしょう。

需要面では、アジアは少し回復したものの中国の需要減速が懸念材料。
欧州は、経済停滞で需要は不調です。
中東では、イランでガソリン価格の値上げで需要不振。
ということで増加基調にあるのは米国のみという状況です。
米国の今年のガソリン需要は、前年比3%程度増加となる見込みです。

しかし、相対的にみればOECD諸国の原油と製品を合わせた
石油在庫は、60日以上になっていると思われWTI価格で60ドル前後を
維持できているのが不思議なくらいだ、と藤沢さん。

イランの増産が判明すると、投機筋のNet Long Positionも
減少すると思われ、価格が大きく崩れる可能性を指摘されています。

藤沢さんはイランの増産で、日量250万バレル以上の
過剰供給がバランスするのは来年までかかるのでは?
と、今後の価格予想をしてくださいました。

詳しくはオンデマンド放送で藤沢さんの解説をお聞きくださいね

夏場の安値に注目、金星逆行とNY金 [大橋ひろこコラム]
2015.06/19 大橋ひろこ 記事URL


「サイクル」「テクニカル」「アストロロジー」の観点から相場を予測、特にアストロロジーから導き出される重要変化日の的中率がマーケット関係者を驚かせ続けているアストロロジーサイクル論者レイモンド・メリマン氏。2015年前半のマーケットにおいてもメリマン氏が指摘した期間が重要な転換ポイントとなりました。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は投資日報社の林知久さんにお話を伺いました。

レイモンド・メリマンというと、重要変化日ばかりが注目されていますが、
実はフォーキャスト2015や月刊、週刊のレポートでは、
変化日以外にも重要な天体の位相がマーケットに影響を及ぼす
可能性について言及されています。

例えば3月17日の天王星・冥王星スクエア(90度)の時間帯には
原油・金・ユーロドル相場などの安値と合致、転換ポイントとなりました。

この日がいかに最重要日(期間)であったかは「フォーキャスト2015」に
記されていますのでご一読いただきたいのですが、
直近で驚かされたのが、黒田日銀総裁の

「(質実効為替レートからみると)これ以上円安にはいきそうにない」という発言。
この発言は6月10日に国会で飛び出したのですが、これまでの黒田総裁の
スタンスの変化にも捉えられる、衝撃の発言でした。
この日は6月9~10日の重要変化日で水星順行と海王星逆行の時間帯にあたり、
メリマン氏の6月8日付「MMAカレンシーレポート」では
 
「6月10~12日付近の時間帯に注意が必要なのではないかと私は見ている。この時間帯は重要変化日のエリア(6月9~10日±3営業日)であるだけでなく、水星と海王星の運行方向が変わる時間帯でもあるのだ。ひょっとすると、ここで世界の一部(例えば日本)の通貨や金利の政策方針の変更と呼応した何かがあるかも知れない」

という記述をもって、その可能性が示唆されていたのです。
驚きですね。

では、目先の天体位相での注目点はいつになるでしょうか?
林さんは6月22日だとズバリ!

これは木星と天王星のトライン(120°)
直近では全3回起こる天体位相で、
「14年9月26日」「15年3月3日」「15年6月22日」
なのだそうです。一体何が起こるのか!?

NYダウに注目が必要です。

14年9月19日17,350ドル → 10月15日15,585ドル
15年3月2日18,288ドル → 3月22日17,579ドル
15年6月22日 ?

前回2回はダウ平均に大きな変化が訪れました。
確かに米株は高値もみ合いが続いています。
6月22日前後には米株に注意でしょうか。

また、今回林さんには、ドル円相場、NY金相場の
ここからの展望をお話いただきました。

メリマン氏の展望や分析の素地となるのが、
「サイクル」「テクニカル」「アストロロジー」ですが、
そのうちの「テクニカル」分析においてメリマン氏は主に
各種移動平均と15日スローストキャスティクスを使用されているといいます。

相場展望の基礎は月足→週足→日足の順で流れを見ていくのですが、
NY金を例にとって展望いただくと

NY金月足
17カ月線は34カ月線を割り込みなおかつ相場は両線より下で弱気

NY金週足
25週線は37週線を上回り、相場は現在両線付近でニュートラル

NY金日足
15日線は25日も45日線も上回っていないが相場は全線上抜け

という状態になっており、強気転換前夜である可能性が。


林さんは、足元では1~2週間相場の強気が継続するも
一度修正局面が訪れて、その後に本格的な上昇が訪れる
可能性に言及くださいましたが、重要キーワードとなるのが
「金星の逆行」です。(7月25日から9月6日)


金星逆行は19か月毎に起こるのですが、
8年後サイクルで同じ時間帯に重なる逆行となる、
ということで、今回の逆行の時間帯は8年前と同じとなります。

8年前の金星の逆行期に金がどのように動いたか。
ということを探るのがポイントとなってきますが、
8年前は逆行が抜けた後、金は大相場に発展しました。
ということは逆行期の安値に注目し、その安値を
拾うという戦略が面白い・・・_!?

詳しくはオンデマンド放送で、林さんの解説をお聞きください。
また6月23日㈫には林さんご出演の番組
「特番『「メリマン・スペシャル~2015年後半を読む!」のポイント』
が16:15~16:45の時間に放送されます。
こちらも是非お聞きくださいね。

豪鉱山会社の生産コストと金価格 [大橋ひろこコラム]
2015.06/12 大橋ひろこ 記事URL

ピークゴールド説を番組でもご紹介したことがありますが、簡単に言うと、金鉱山の生産コストは年々上がってきている一方で、米国の利上げ観測がドル高を招いていることから金価格が下落し安値放置され続け鉱山会社は経営難に陥っている状況にあり、2015年が金生産のピークとなるだろう、という見通しのことです。

鉱山会社の現状とはどんなものなのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。

亀井さんは4月末にオーストラリアの露天掘り鉱山
カルグーリ- KCGM(スーパーピット・マイン)を
ご覧になってきたばかり。まずはそのお話から伺いました。

西オーストリア、パース北東150キロに位置するこの鉱山は
露天掘りと言って、南アフリカのような縦穴を掘って地中深く
掘り進める鉱山ではありません。

幅1.51キロメートル、長さ3.5キロメートルもの広大な穴は
らせん状にできた道を270トンもの巨大ダンプが走り、
掘り出した石を運び出しています。

270トンダンプって...?想像できませんね。
タイヤだけで3メートルもあるのだそうです。

縦穴式鉱山ではダンプが地中深く降りることはできません。
人の手によって運び出さねばならないため人件費がかかりますが、
地中深く降りるだけでも相当の時間がかかるほか、
地中温度は50度にも上るため、冷却設備が必要です。
縦穴式鉱山は少し考えただけでもコストがかなりかかることが
わかりますが、露天掘りならそれほどコストがかさまず、
効率がよさそうに思えます。

しかしこの鉱山、現在は深さ1キロメートルまで掘り進んでいるのですが
水が出てくる。この水が塩水で海水の7~8倍ほどの濃度。
つまり、塩害がひどいわけです。これで270トンダンプの耐久年数が
短くなってしまう、という問題もはらんでいるのだそう。

加えて鉱山品位が悪く、低品位とされている南アの鉱山でさえ
トン当たり5グラムの金が採取できるそうですが、
この鉱山はわずか2.6グラムということで、生産効率は高くありません。
ということで、露天掘りとはいえコストがかからないということでも
なく、相応の採掘コストはかかっているのですね。

現在金価格はドル高の影響でかなり下落しているので、
生産コストと価格の関係から、苦しい状況にあるのでは?と
思われるかもしれませんが、亀井さんがご覧になったこの鉱山は
オーストラリア(世界第2位の金生産国)です。

現在は、豪ドルがかなり安いんですね。
オーストラリアは中国の景気減速の影響を受けやすく、
RBAオーストラリア準備銀行は、今年2015年に入ってから
2度の利下げを実施、中銀総裁のスティーブンス氏も
繰り返し豪ドル安誘導発言を行っていることから
豪ドル安のトレンドが継続しています。

金鉱山など、輸出産業はこの通貨安にサポートされて
なんとかなっている、というのが現状。
(通貨安となれば、想定的に価格は上昇します。
豪ドル安のおかげで豪ドル建ての金価格は高いのです)

しかし、通貨水準が変わってしまったら・・?

なかなか聞くことのできないリアルな金鉱山会社の現状を
亀井さんにお話いただきました。
是非オンデマンド放送をお聞きくださいね。

また、番組後半ではここからの金価格を見るポイントとして
米国利上げを巡る議論について。

亀井さんはFRB利上げに関係する4つのリスクとして

①早すぎるリスク
②遅すぎるリスク
③オペレーションリスク
④世界経済へのプレッシャー

が存在すると指摘、そのうちの③オペレーションリスクについて
詳しくお話くださいました。

亀井さんが注視されているのは長期金利。
4月下旬からドイツ10年債利回りが上昇開始しており、
米国の10年物利回りも上昇中。

この動きは米国が利上げを判断する際にかなり意識される
ポイントとなってきます。

詳しくは是非オンデマンド放送で亀井さんの解説を
お聞きください。

プラチナ パラジウム価格差縮小続く  [大橋ひろこコラム]
2015.06/05 大橋ひろこ 記事URL

プラチナとパラジウム、どちらも白金系貴金属で主に自動車触媒として使用される工業品の需要が大きいことで知られていますが、目ためには全く違いがわかりません。しかし、その価格には大きな乖離がある、と思っておりましたが、昨今、その価格差が急激に縮小中です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はICBCスタンダードバンク東京支店長池水雄一さんにお話を伺いました。

2009年2月27日、パラジウムはプラチナに対して1:5.48と5分の1以下の価格でした。
これが今年3月13日には1:1.41までその差は縮小、現在は1:1.46と
最大の5倍あったプラチナとの値差が2倍を大きく下回るところまで下がってきました。

パラジウムの上昇が目覚ましいのか、プラチナ価格が低迷しているのか...。
池水さんは、そのどちらも価格縮小の要因である、と指摘。
数年前から、池水さんはプラチナとパラジウムの価格は等価になる
可能性があることを指摘してこられましたが、それが現実味を帯び始めています。

池水さんからプラチナとパラジウムの価格チャートを頂戴しました。

現在パラジウムの需要の7割を占めるのは自動車触媒。
リサーチ会社のMetals Focusは、自動車の主要市場の経済危機からの
回復の度合いが、マーケットによって違うことが影響したとしていますが、
パラジウムの触媒はガソリン車。

北米の自動車売上高は2009年11月には1100万台という底をつけた後、
景気回復によって、過去5年半、年率にして平均8.9%自動車販売が増加、
今年3月には1780万台と2006年5月以来最高のレベルにまで達しました。

日本の自動車も基本はガソリン車です。ハイブリッドカーもそうですね。
そして、自動車販売台数では米国を超えた中国もそうです。

足元では景気鈍化が懸念されている中国ですが、
過去5年を見ると自動車販売台数が伸び続け、
2009年は125トンだったパラジウム需要が、
2014年には230トンまで増加しています。

プラチナはディーゼル車触媒ですので、欧州経済に影響を受けるのです。
欧州は自動車の売上の55%がディーゼル車。

景気回復は北米に較べても弱く、経済危機以前の自動車販売は
1400万台を越えていましたが、2013年6 月に1130万台と過去最低を記録、
米国の景気の底からほぼ3年半が立ってからの最低記録更新となりました。
このため、プラチナの自動車触媒需要も回復がゆるやかで
2014年は93トンと2009年の68トンの底からは改善しているものの、
2008年の137 トンにははるか及ばないレベルにあります。

また、プラチナの自動車触媒需要は全需要の40%程度で、
20%を占める宝飾需要部分においても、中国の習近平政権の
贅沢を禁ずる倹約令施行から、パタリと中国からのプラチナ買いが
なくなったと池水さん。この分野での需要低迷もプラチナ価格を
低迷させているようです。

プラチナ生産国である南アフリカの通貨であるランド安も
プラチナ安の原因となっています。ランド安によって
ランド建てのプラチナ価格は高騰するため、生産者はこれを好機と
プラチナ生産を増やし売ろうとするために供給過剰気味に。
需要が弱い上に供給が落ちないのですから、上値圧力が
かかり続ける構造です。

池水さんは今後もパラジウムはプラチナと比較して
よりタイトな需給が続きそうだ、ということで、
長期的にもパラジウムの価格は限りなくプラチナに
近づいていくと思われる、と解説くださいました。
詳しくは、オンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

サウジV.S.米シェールオイルの消耗戦 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.05/22 大橋ひろこ 記事URL

原油市場に底入れ感が出てきています。WTI原油は、5月に入り1バレル=60ドル台にまで回復、年初来の高値圏で推移しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫さんに伺いました。

原油市場に底入れ感が出てきています。WTI原油は、5月に入り1バレル=60ドル台にまで回復、年初来の高値圏で推移しています。これをどう見るか。

原油価格は大きな下落相場を演じた後、半値ほど戻してきました。
しかし世界の原油供給は変わらず潤沢であり、
米国の原油在庫も過去最高水準にあるなど、
供給過剰が解消されたわけではありません。


IEAによると、OPECの4月の産油量は日量3,121万バレルで
年初から同140万バレル以上増加し2012年9月以来最も高い水準です。
特にイラン、イラク、サウジアラビアの増産が顕著で
イラン(3月の277万b/ d→4月282万b/d)、
イラク(同339万b/d→367万b/d)が増産し、
サウジは3月以降同1,000万バレルを超え過去最高水準。


5月6日に発表された米原油在庫は4カ月ぶりに減少したものの
その水準は4億9,000万バレル弱で、過去最高レベル。


原油が高騰した2008年ごろに米国で心理的に安心できる
原油在庫レベルは3億バレルとされていたことを思うと
隔世の感がすると柴田さん。


では何故潤沢な供給にもかかわらず
原油価格が回復してきたのでしょう。

① 昨年来の原油安によりアジアでの需要が増加。
IEAは5月のレポートで、2015年の世界石油需要を
日量9,360万バレルと予想、昨年から7万バレル引き上げた。


②5月1日時点の米国のシェールオイル開発を目的とした
リグ(掘削装置)稼働数は679基と、昨年末から60%減少。
市場では、米原油生産量が近く減少に転じるとの見方が
出てきました。EIA(米エネルギー情報省)も
5月以降には減少に向かう可能性が強いとしています。


こうした背景から投機筋が需給改善を見込んで
買いを入れていることが原油反騰に繋がっているようです。

とはいえ、
直ちに米シェールオイルの生産が急減するともいえない、
と柴田さん。

水平掘削(Horizontal Well)の延伸距離の拡張や
水圧破砕(Fracturing)技術の進歩、
注入する界面活性剤などの化学物質の技術革新が目覚ましく、
生産性向上によりシェールオイルの生産コストも
急速に低下しているのだそうです。


今後の注目は6月5日にウィーンで開催されるOPEC総会。
前回(昨年11月27日)は、原油価格が6月の100ドル台から
80ドル前後まで下落していたにもかかわらず、
スウィングデューサー(需給調整)の役を放棄したOPEC。
その理由は増産するシェールオイルに対して、
市場シェアを奪回する狙いとされています。

今回も減産は見送られるでしょうか。

油価急落にもかかわらず米シェールオイルの増産が
止まないことに対して、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は
以前より「たとえ原油価格が20ドルになっても減産しない」
と発言しています。サウジは徹底抗戦の構えであり、
その象徴が日量1,000万バレルを超える生産だとみられます。


ただ、イラン、イラク、ベネズエラなど、
歳入の大半を石油に依存する(ハイアブソーバー)国の
不満は大きく、OPEC内の軋轢は拡大しているようです。


これまでは、原油価格の下落のスピードが、
シェールオイルの生産性向上のスピードを上回っていたことから
リグの急減につながってきたのですが、
今後、原油価格が60ドル台を回復すれば、
米シェールオイルの採算も改善し、再び米国の
石油生産が増勢に向かうとみられます。
(ただ、長期的には開発のための新規投資が
控えられていることからシェールオイルの減産は必至)。


その場合、原油価格は改めて売られる公算が大きく、
両者のチキンゲーム(消耗戦)はいよいよ正念場を迎えたようだ、と
柴田さんは解説くださいました。
詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

ドル安でも軟調地合い続く大豆相場 [大橋ひろこコラム]
2015.05/15 大橋ひろこ 記事URL
今週のコモディティ市場は穀物相場を除いて全般堅調な動きになりました。欧州債券利回りの上昇で欧米の金利差が縮小しており、これを受けてドル安ユーロ高の動きとなっていることから、ドル建て資産であるコモディティ銘柄が買われ易くなったとみられますが、米国景気の減速に対する懸念もドル安の一因と見られます。雇用や貿易収支の統計も鈍さが目立つ上、今週発表された米小売売上高も市場予想を下回る結果となっており、米国の一人勝ちの構図が変化しつつあるのでしょうか?

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー津賀田真紀子さんに
ドル安にも軟調地合い続く穀物市場、特に大豆相場について
お話を伺いました。

◇今週はUSDAアメリカ農務省から2015-16年度の
最初の需給予想が発表されました。
2015-16年度産(9月~8月)の米国産大豆の予想生産高は
前年度比▲3.0%の38億5,000万ブッシェル
需要は同比▲0.3%の37億2,900万ブッシェルと予想されています。
生産量から需要量を引いた過不足量は1億2100万ブッシェルで
前年度に比べると減少する見通しですが、
期初在庫が3億5,000万ブッシェルとかなり多い状態となっているため、
期末在庫率は前年度の9.35%から一気に13.4%に跳ね上がることが予想されます。

◇現在は米国産大豆の作付け期。今週月曜日に発表された統計では
大豆の作付けは10日現在で31%が終了している状態です。
過去5年間の平均進捗率が20%であったということを考えると、
かなり速いペースで作業が進められていると津賀田さん。

例年、この時期は降雨などの影響で土壌水分が過多となり
作付けが遅れるケースが見受けられますが、
今年はそのような問題が発生したというようなニュースがなく、
主要生産州の土壌水分も約8割の地域で「適度」であると伝えられているため、
発芽についても順調に進むことが予想されます。

◇作付が順調に進んでいるということで
作付面積が増加する可能性も出てきました。
13日現在、シカゴトウモロコシと大豆の比価は2.7で
ややトウモロコシの方が割安な状態にあり、
作付けをトウモロコシから大豆にシフトする生産者が増えても
不思議ではありません。
予想生産高というのは作付面積に収穫率と単収をかけて算出しますが、
意向面積と作付面積の差が大きくプラスになればなるほど
市場にとっては増産を連想されるマイナス要因となりますので、
6月末の結果次第では相場が更に軟調となる可能性も考えられます。

◇そうはいっても作付、発芽は天候次第。今後の天候が気になります。
今回発表された需給予想はあくまで生育期間中の天候に
問題が生じなかった場合のものです。
今週10日に気象庁が発表した報告によると、
昨年夏から「エルニーニョ現象」が発生しており、
今後、秋にかけて続くと見られています。

通常、エルニーニョ現象が発生した場合、アメリカの西部では多雨傾向に、
一方北米の東部では少雨となる傾向がありますが、
アメリカの西部は大豆の主要産地が多く集中しているため、
場合によっては生育に影響が出て単収が落ちる可能性があります。
今後の天候次第では一時的に相場が反発する可能性もあると
津賀田さんは解説くださいました。

◇では需要はどうなのでしょう。
需要は前年度比▲0.3%の37億2,900万ブッシェルと予想されていますが、
内訳を見ると搾油向けが同比1.1%の18億2,500万ブッシェル、
輸出向けが▲1.4%の17億7,500万ブッシェルとなっています。
一見すると搾油向けが堅調であるように見えますが、近年、米国産大豆は
「油分含有率」と「タンパク質含有率」が低下傾向にあるため、
大豆油や配合飼料向けの大豆ミールを生産する場合、
以前よりも多く使わざるを得ないという状況になっているためなのだとか。

一方、輸出向け需要は減少に転じる見込みで、ここ最近は
ややドル安に転じているものの、依然として高値圏で推移している影響で
中国向けの輸出成約高が伸び悩んでいることに加え、近年、
中国は米国産よりもブラジル産を積極的に買っているようです。

◇では現在の大豆相場、価格水準は適正と言えるのでしょうか。
米農務省が発表している統計を元に計算すると、
2015-16年度の米国産大豆の1ブッシェル当たりの生産コストは958セント。
現在のシカゴ相場は970セント近辺で推移していますから、
相場水準はほぼ生産コストと同じであると言えます。

ただし、2015-16年度も引き続き供給過剰の状態が続くことを考えると、
非商業筋などが積極的に買いを入れるとは考え難いと思われます。
夏場の生育環境に問題が生じない限り、
ここから先の上値余地は限られる、、、?

詳しくはオンデマンド放送で津賀田さんの解説をお聞きくださいね。

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コモディティ市場の反騰と今後の原油市況 [大橋ひろこコラム]
2015.05/08 大橋ひろこ 記事URL
このところ、原油を中心にコモディティ相場が堅調です。1~3月の間につけた安値に比べると、ブレント原油は5割、WTI原油も4割以上も、亜鉛、鉛、銅などのベースメタルも、ボトムに比べて2割前後上昇してきています。なぜこのタイミングで、コモディティ相場が上昇しているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至さんに
コモディティ市場の反騰と今後の原油市況についてお話を伺いました。

コモディティ市況の反騰の背景には
① これまでのドル高から一転、ドル安が進んだこと
② 世界景気の先行き不透明感が後退したこと
③ シェールオイルの増産に歯止めがかかってきたこと

上記3点によるところが大きいと芥田さん。
原油以外のコモディティは、原油高が進んだことに
連れ高している面も強いとのことですが、
その原油が大きく反発してきた背景にあるドル安は
3月のFOMC後、米国の利上げが9月以降にずれ込む
との観測が強まったことによるもの。
米国の利上げ時期の憶測が米ドル相場を動かし、それが
コモディティ価格へも波及しているということですね。

また、ギリシャ政府の資金が枯渇するとの懸念は燻っているものの
6月末までにギリシャ政府が緊縮財政路線でEUなどと
合意するとの見通しもなんとか維持されており、
ギリシャのデフォルトリスクについてもマーケットは過度な懸念を
後退させているようです。

中でも、コモディティ上昇のけん引役となっている
原油の上昇の起爆剤となっているので米国の原油生産と在庫の減少。

5月6日に、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週次統計で
原油在庫が17週ぶりに減少したことが原油相場の更なる押し上げ材料になりました。
在庫の増加幅も減少傾向ですが、では需要はどうなのでしょうか。

欧州景気に改善の動きがみられるなど、世界景気の下振れ懸念は後退し、
原油需要の見通しもやや上方修正される動きが出ていることが
プラス材料だと芥田さん。

もっとも、中国経済は不動産部門の停滞が続くなど減速感が残っており、
景気が底堅さを保つ米国でも足元の経済指標は
やや弱めのものがみられるため、当面の世界景気の拡大テンポ、
世界の原油需要の増加ペースは、緩やかにとどまると考えられます。
決して需要が大きく伸び始めているということではないようですが、
5月から米国のドライブシーズンで、季節要因的には需要喚起が
期待できる時期ではあります。

また6月5にはOPEC総会がありますが、原油相場が変動しても、
原油生産量を維持する姿勢は変わらないとみられるほか、
6月中にはイランの核開発協議で6か国との最終合意が
成立するか否かが注目となっていますが、こちらも合意にこぎつけるのは
困難ではないかと見られており、原油相場へのインパクトはそれほど
大きなものにはならないと思われます。

仮に、合意がなされてイランの経済制裁が解除となれば
イラン産原油の輸出が増加することとなるため、
原油が下落するリスクがあるとみる向きもあり、
注目のイベントではありますが、、、。

しかし、やはり根底にあるのはドルの動向。
今後のドル相場の行方、そして原油価格は?
詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説を
お聞きくださいね。

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膠着のドル円相場、ここからの注目ポイント [大橋ひろこコラム]
2015.05/01 大橋ひろこ 記事URL

GWの谷間5月1日、7年程前まで貴金属の展望解説でマーケットトレンドにレギュラー出演いただいていた石川久美子さんに久しぶりにご出演いただきました!7年ぶりとなるご出演では「外為どっとコム総合研究所 研究員」の石川久美子さんとして、膠着しているドル円相場の行方について展望いただきました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

米1-3月期のGDPを受けての4月FOMC、
30日の日銀の金融政策決定会合など、相場の変動要因が
盛りだくさんのイベントウィーク、日本はGWの谷間ですが、
昨日4月30日は日経平均は今年最大の下げ幅を記録。

今日5月1日は11円高と小幅に下げ止まって反発していますが、
この週末からは長期休暇入りとなるため、
まだまだ予断を許さないといった状況にある株式市場。

一方で、ドル円相場は118.50~120.50円の狭いレンジでの
取引が続いており、日経平均が2万円の乗せようと、
今年最大の下落を記録しようとお構いなしに、このレンジの中で
安定した値動きが続いています。

不思議だったのが、30日は日経平均が大きく下落したにも
かかわらず、ドル円相場は118.50円の最近のレンジ下限を
割り込まなかったばかりか、
欧州時間からNY時間にかけては一転上昇、
119円台後半まで買われたこと。

この日本株が不安定な地合いで、一体誰が買っているのだろう、
と思いの方も多かったかと思いますが、
石川さんは
「4月30日、月末の需給によるドル買いの側面が強かった」
と解説くださいました。なるほど、言われてみれば
カレンダー的には「月末月初」。
特殊玉がいろいろ出るタイミングでしたね。

それでも、ドル円はレンジの中。

一体このレンジはどちらに抜けるのでしょう。

石川さんには、今週の4月のFOMCの声明文のポイントを
じっくり解説いただきました。
イエレン氏は市場に衝撃を与えないように慎重に
市場との対話に努めている印象ですが、
あらゆる可能性を排除しないスタンスですので、
利上げのタイミングがいつになっても不思議はありません。

日米の金融政策の違いがもたらすものは...?

石川さんはGW中にボラティリティが上がるリスクは
排除できないとしても、少しでも安いコストで
ドル買いしたい輸入勢は多く、もし、大きな下落が訪れても
「瞬間」で終わる可能性を指摘。

今年の安値のポイントは118.20~30円にあるようですが、
ここを割りこんで116円台~115円台とオーバーシュートの
円高局面があれば、ここぞとばかりにドル買いのタイミングを
待っていた実需筋が動いて、サポートされるのでは...?!

大きな変動があった場合に
どのようなスタンスでトレードするのか、ということを
常にイメージしておくことが大事だということですね。

詳しくはオンデマンド放送で石川さんの解説をお聞きくださいね。

オイル価格を左右するイベントが多い6月 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.04/24 大橋ひろこ 記事URL
4月2日にイランとP5+1との間で枠組み合意が成立したことで原油価格が下落する局面もありましたが、その後合意の内容の解釈の違いで原油価格は反騰しています。
W底を付けた形での原油価格の上昇にトレーダーらは強気だとか。しかし原油在庫は増加する一方で需給面からは強気できる環境ではありません。何故反発しているのか。そしてここからのポイントは?


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルアナリストの藤沢治さんに原油価格の動向と今後の見通しを伺いました。


米国の掘削稼働リグ数の減少(4月17日の954基、前年同期は1,831基)
に反応し、ファンド筋が買い越し残高を2週間連続で増やしています。
ファンドの買い越し幅は25万枚まで増えてきました。
ファンド筋のショートの買戻しと新規買いでWTI原油価格は
4月15日から$55を超えて推移しています。
4月平均では、ブレントは約$60, WTIは$54程度。
3月より、ブレントで$2.50,WTIは$5.50以上がると予想されます。


この先の原油価格の決定要因としては
4月2日に合意が伝えられたイランとP5+1の最終合意が
6月30日期限とされており、種々の憶測、思惑が価格を動かす
可能性が出てきます。
経済制裁を科せられているイランの原油輸出が制裁解除で
市場の需給を緩和させるリスクが懸念されていますが、
藤沢さんは具体的な最終合意には達しない
可能性があるとし、合意によるイラン産原油の市場放出による
価格の急落リスクはあまり大きくないだろうとしたうえで、
イランは制裁解除となれば即日輸出を再開する意向であり、
原油輸出を微増させていることに留意したいとのこと。

また、米国の原油在庫の推移にはやはり反応が大きいと思われます。
第1四半期に比べて第2四半期はの石油需要は、
約日量100万バレル減るので、生産が余り変わらなければ
在庫が増加するリスクがあります。
6月5日のOPEC総会が注目となってきていますが、
減産することはないとみられています。

また、稼働リグの減少でようやく米国の原油生産量が微減の兆候。
これが継続し生産減少していくかどうかに注目です。
原油価格が低迷すれば、採算の合わないシェール層の生産停止は
長期化すると思われますが、また価格が戻れば再開し生産が増える
可能性も出てきます。

しかし、現状では世界的におよそ日量150-200万バレルの
供給過剰となっており、米国の生産減がこれを解消するには
及ばぬ程度とみられます。

また、6月5日のOPEC総会が注目となってきていますが、
減産することはないとみられています。

6月は5日にOPEC総会、30日にイランとP5+1の核開発問題の
最終合意期限が来るため、カレンダー的にオイル関係の注目イベントが
多いのですが、藤沢さんが注目されているのが6月末からのラマダン。

ラマダン中は食事制限があるため、何か事を起こすならラマダンを
避ける傾向が。ラマダン前の紛争激化リスクには留意しておきたい
とのことです。

米国は、5月末よりドライビング・シーズンに入るため
ガソリン需要は伸びます。ガソリンが低価格となっているため
需要増が見込まれており、需要が増えれば原油在庫も減少するため
WTIは底堅く推移するとみられます。

さて、ここからの価格予想は?
番組で伺っています。詳しくはオンデマンド放送で
藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

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