低迷する原油価格に減産巡る報道相次ぐも... [大橋ひろこコラム]
2016.02/12 大橋ひろこ 記事URL

急的な円高と株安が進んでいます。日銀がマイナス金利の導入を決定した1月29日には121円台後半まで円安が進んでいたのですが、その後は円高に転じ11日には110円台まで円高ドル安となっています。国際コモディティ市況はドル安が押し上げ要因として作用するものの、足元ではリスク・オフから売られているものが多い状況。NY原油の清算値は、26.21ドルと12年9カ月ぶりの安値にまで下落しました。一方、安全資産とされる金は急伸し1,200ドルを上回っています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の芥田至知さんに
金融混乱下の商品市況と今後の展望を伺いました。

2016年に入って原油価格の低迷から財政難に苦しむ産油国から減産の可能性を匂わせる様々な発言が飛び出しては価格がそれに反応するという地合いが醸成されつつありますが、WTI原油は1月28日に一時34.82ドルまで上昇しましたが、それが否定されるコメントが出たりと混乱が見られるほか、減産の具体性にかけることなどから価格が再び軟化しています。


1月26日、イラクのアブドルマハディ石油相が サウジアラビアとロシアは原油価格が予想外の水準にまで下げたことを受け、減産反対の姿勢を軟化させていると述べる。

1月28日、ロシアのノバク・エネルギー相は、サウジから最大5%の減産の提案があった。OPECと非OPECとの閣僚級協議の提案があり、ロシアはその協議を受け入れる用意があると述べる。

1月31日、中東の衛星テレビ局アルアラビアがロシアが検討している原油減産を提案したのはサウジではないと報じ協調減産に向けた期待が後退。

2月1日、OPEC加盟国と非加盟産油国との会合の開催はまだ決定されていないとの報道。
ロシアのエネルギー相とベネズエラの石油・鉱物相がOPECと非OPEC有力産油国との合同会合の可能性を協議したものの、協調減産に向けた動きは進まず。

2月2日、ロシア外相がOPECと非OPEC産油国との協力に前向きな姿勢を示したものの、OPEC代表筋がそうした協議の日程は決まってないと述べる。

2月4日、ベネズエラ石油・鉱物相が「イランとロシアを含む産油6カ国がOPECと非OPEC産油国との緊急会合の開催に賛成している」と述べたものの、原油市場では協調減産の実現性への懐疑的な見方が広がり原油相場は下落。

2月7日、ベネズエラとサウジの石油相会談で協調減産に向けた具体的な動きが確認できず

2月9日、IEA(国際エネルギー機関)の月報やEIA(米エネルギー情報局)の短期エネルギー見通しが発表され、需給緩和が指摘される

2月11日、WSJがUAE(アラブ首長国連邦)のエネルギー相の話として、OPECは協調減産の用意があると述べたと伝える。


減産で価格支援されるならとっくに減産しているはず。
減産合意は容易ではないとみられ、供給源という形での原油価格の反発は考えにくく、原油価格の低迷は長期化の様相を呈しています。

そんななか、亜鉛相場が反発しています。
2月2日に米亜鉛生産大手のホースヘッド・ホールディングが破産法の適用申請をしたことや、オーストラリアやアイルランドの大鉱山の閉山で既に供給不足が懸念されていたことが背景。原油とは違って供給源が限定的である亜鉛市場では、価格低迷からの生産社の破たんが価格下落を止める一因となったようです。

しかし最も大きな上昇となっているのがgoldですね。
安全資産への逃避が進む中で価格は上昇。加えて米追加利上げ観測が後退する中、金利のつかない金への投資が見直される流れが続いています。

今年、今後のマーケット展望は?
詳しくはオンデマンド放送で芥田さんの解説をお聞きくださいね。


*******************************

マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
この公開録音に、抽選で20名様を無料ご招待します!



司会は私、大橋ひろこが務めます。皆さまのご来場心よりお待ちしています。

詳しくはこちらから→http://blog.radionikkei.jp/trend/160310special.html

金急騰の背景と2016年LBMA予想 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2016.02/05 大橋ひろこ 記事URL

金が騰勢を強めています。ドル建て金日足チャートは200日移動平均線を突き抜けて尚、上昇を続けています。年末年始が相場の転換点になる、と昨年末の番組出演時に解説くださった池水氏に金急伸の背景と今後について、そしてLBMA の2016年相場予想について解説いただきました。果たして金価格は大底を付けたのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
ICBCスタンダードバンク東京支店長 池水雄一さんは
この値動きの主因は、ドル安であると指摘。

12月の利上げ実施で材料出尽くしとなり、ドル高トレンドから
ドル安転換の可能性を指摘されていましたが、利上げにもかかわらず
ドルの一段高にはつながらず、むしろ、継続利上げに懐疑的なムードが
出始めたことでドルが下落を始めました。


この動きが世界の金融市場に大きな影響を及ぼし始めていますが
減少の一途であったGold ETFの残高も年初から反騰。
70トンを越える量のゴールドが買われており、
投資家のゴールドに対する態度も一変しています。


「LBMA の相場予想」

LBMA(ロンドン地金市場協会)会員各社のアナリストの意見をまとめた
恒例の相場予想が1月中旬に公表されました。

ゴールドは1月半ばまでの平均価格1091ドルに対して、
2016年1年の年間平均価格予想は1103ドルで1.1%の小幅な上昇を予想。
ところがすでに1170ドル台まで金価格は上昇しています。
アナリストらの予想時よりもゴールドの価格は上昇中。

シルバー、PGMは5.4%とさらに強気予想。
パラジウムに至っては12.7%の上昇予想となっています。

今年は昨年の同時期の相場予想と比べ総じて強気に大きく変化しています。

ただし強気ではありますが、4メタルとも部分的な回復にとどまり、
昨年2015年の高値は越えない予想。
その予想の詳細、特筆すべき注目メタルなどなど
詳しくはオンデマンド放送で池水さんの解説をお聞きくださいね。

*******************************************

マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
この公開録音に、抽選で20名様を無料ご招待します!

司会は私、大橋ひろこが務めます。皆さまのご来場心よりお待ちしています。
詳しくはこちらから→http://blog.radionikkei.jp/trend/160310special.html

原油需給がバランスするのは2017年 [大橋ひろこコラム]
2016.01/29 大橋ひろこ 記事URL

原油下落が株式市場など金融混乱の一因と指摘されていますが、WTI原油は26ドル台まで下落して、反発しています。いよいよ大底と見ていいのでしょうか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウの山内 弘史さんにお話しを伺いました。

EIAは2016年1月のEIA"Short-Term Energy Outlook"の中で、
2016年の平均原油価格をWTI原油で38.54ドル、ブレントで40.15ドルと予測。
2017年にはWITげんゆで47ドル、ブレントは50ドルと、上昇するとみています。

今年2016年が原油相場の大底確認の年、ということですが、
世界の石油需給概略を見ると、2015年の石油の需給は
供給-消費=194万バレル(日量)に上り、この供給過剰分が
価格下落を招いた側面があります。
ちなみに2014年の供給過剰分は日量81万バレルでした。
これが2016年には74万バレルに縮小するとEIAは見込んでいます。

そして2017年にようやく世界の石油市場は需給がバランスする見込みで
2017年Q3に15Qぶりに在庫取り崩しとなるとの判断。
2017年Q3には供給9,736-需要9,749=▲13で需給が反転する予想。

原油安でシェール生産がようやく減少してきていますが、
需給がバランスするまではあと1年はかかるということですね。。。

なかなか需給がタイトにならない背景には米国の潤沢な在庫がありますが、
原油安から、ガソリン需要が伸びたことで原油からガソリン精製が増加。
しかし、同時に中間留分(暖房油やディーゼル油)も精製されるため
ガソリン消費量が伸びることで、せっせと精製されるたびに
中間留分在庫が増加していくという悪循環。

暖房油ですので、冬に需要が伸びるのですが、近年稀に見る大暖冬で
中間留分在庫は減少せず。121年ぶりの暖冬らしいですね。

1月に入って、寒波と積雪の影響で中間留分在庫は1月第3週に
前週に比べて410万バレル減少!!これで原油が上昇した、という解説が
一部にありますが、それはちょっと違うかも・・・・

というのは、雪の影響で車に乗れないためにガソリン在庫の方は
350万バレル増加していたのです。つまり相殺すれば左程在庫減とな
なっていなかったのです...。

というわけで、在庫減は容易ではないのが現状。
EIAの見込みでは1年かかる、ということですね。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きください。

*****************************************

マーケット・トレンド公開録音のお知らせ♪

3月10日(木)に、東京・虎ノ門のラジオNIKKEIで、「マーケット・トレンド」公開録音を実施します。

木曜日レギュラーコメンテーター岡安盛男さん、ゴールドのスペシャリスト池水雄一さんが、
2016年の世界経済を為替動向や金価格の動きなどから徹底分析します。
この公開録音に、抽選で20名様を無料ご招待します!

司会は私、大橋ひろこが務めます。皆さまのご来場心よりお待ちしています。
詳しくはこちらから→http://blog.radionikkei.jp/trend/160310special.html

南米産大豆の高在庫率~南米産収穫期の売り圧力は?! [大橋ひろこコラム]
2016.01/22 大橋ひろこ 記事URL

2015年の穀物市場は、米国産トウモロコシ同様、米国産大豆相場も3年連続の豊作です。しかも大豆は史上最高の豊作。価格は低位安定中。また、大豆相場を見るうえで重要なのが、「南米産大豆」の生産、在庫状況。ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイなどの南米生産シェアは世界生産の50%を占め、米国産大豆を上回っています。

皆さん、ご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は大豆相場、特に南米産大豆の生産状況について
コンチネンタルライス代表取締役の茅野信行さんにお話を伺いました。

南米産大豆は南半球で生産されますので、米国産とは真逆の季節に作られます。
2月頃からが収穫期。2015年産に懸念はなく平年並みの収穫が期待できそうです。

しかも昨年の史上最高の豊作で在庫が潤沢であり、
米国産大豆の在庫率が11.9%なのに対し
南米産大豆の在庫率は24.9%と米国産の2倍にも上ります。

さらに、昨今の新興国通貨安でブラジルレアルやアルゼンチンペソが大きな下落と
なっており、通貨安から輸出競争力が高まったことで南米からの輸出は増加。
生産国の通貨安が響いて価格の上値を抑えてしまっています。

また、アルゼンチンの政権交代で新政権は実業家よりの政策にシフト。
輸出関税を35%から30%に引き下げると発表。トウモロコシに至っては
輸出の登録制を廃止するというのですから、輸出が増加すると思われます。
アルゼンチンにとってはいい政策かもしれませんが、市場にとっては
アルゼンチンからの輸出が増加するという思惑に繋がる上値圧力ですね。

こうした供給過多の中では需要が伸びてくれないことには価格が支えられません。
しかし、世界最大の消費国中国は景気後退懸念が強く、
いつ中国の輸入が止まるかと関係者は気が気ではないのだとか。

というのも、需要はほとんどが中国。年間買い付け量は

中国  8050万トン
欧州  1200万トン
メキシコ 440万トン
日本  280万トン

となっており、圧倒的に中国の買いが大豆の消費を占めているのです。
中国による大豆の輸入予約のキャンセルは珍しいことではなく、
中国が大豆を輸入しなくなったら、価格は暴落する、として
関係者が気をもんでいる、と茅野さん。

年明けからの金融混乱も中国からの資本流出が一因とされていますが
あらゆる市場で中国の存在の大きさを感じさせられますね。

最後に、南米産大豆のハーベストプレッシャーについて。
米国産の場合、収穫期に入ると収穫した大豆を農家が市場に売りに出す、
ということで、農家の売りが価格の上値を抑える傾向がありますが、
南米産の場合、それが強く出ることは少ないのだとか。

というのも、収穫は2月頃から始まるのに、南米の農家は12月頃から
予想される収穫量の4分の3程度を売ってしまうのだそうです。

収穫してから現物を渡す、ということですが、
なぜ収穫した現物でなく早々と12月ころから売りだすのか、というと、
米国と違って、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイと
競争国が多く、一刻も早く売ってしまわないと売り先がなくなってしまう、
というリスクがあるからなのだとか。
豊作となればなるほど、売り急ぐというわけですね。

ですから収穫期の売り圧力は残りの4分の1程度しか出てこない、というわけ。
面白いですね。詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

原油価格底入れの条件、ここからの新材料とは [大橋ひろこコラム]
2016.01/15 大橋ひろこ 記事URL

原油価格下落が止まりません。そもそもの下落は「供給過多」に尽きるのですが、更なる下落があるでしょうか。ここからの原油価格動向を読むうえで何に注目しておくべきか。更なる下落を招く可能性がある新材料、あく抜けとなり得る「底入れの条件」などを検証いただきました。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今回は番組初登場、よそうかい・グローバル・インベスターズ代表 松本英毅さんにお話を伺いました。

 

1:アメリカの在庫貯蔵能力を超えスポット市場へあふれた時

毎週水曜日、EIAから発表されるアメリカの原油・石油製品在庫統計が原油価格の変動要因となっています。増え続ける原油在庫の数字が発表される度に、原油価格下落が加速するというパターンが繰り返されていますが、原油の貯蔵能力の限界とされながらも、まだ地味に在庫増ペースが続いています。陸上タンクの貯蔵能力が限界に達しても、海上タンカーを借りての洋上在庫という手段があり、スポット市場で安価な原油を買って先物市場で売るといった鞘取りによる在庫を抱える取引が続いているようです。いよいよこの「在庫」を抱えることができなくなり、在庫が市場に放出されスポット(現物)市場にあふれ出れば、更なる価格下落を招くでしょう。在庫上限がどこなのか明確な数字は分かりませんが、在庫の増加が止まり、なおかつ減少もしなくなったなら、いよいよスポット市場への流出するサインかもしれません。在庫水準の変化を注視しておくこと。

 

2:中国の備蓄が止まった時

一般ニュースで「中国景気減速による消費鈍化」が原油価格の下落要因と解説されることもあるのですが、確かに消費量は鈍ってはいるものの、中国は安価な原油を購入して備蓄に回しているため、輸入量は決して減少していません。中国の輸入減による需給の緩みではない、ということは勘違いしないでおきたいポイント。ただ将来の懸念を先取りしているということですね。ただし、中国とて備蓄能力の限界はあります。中国の原油備蓄がとまり、いよいよ輸入が落ちて来れば、原油価格はさらなる下落を招く可能性は否定できません。

 

3:ドル高による国際商品価格低迷~米利上げペースは?

金融要因も原油をはじめとした国際商品価格下落の一因です。米利上げの影響は資源国や新興国通貨安を招いており、資源国は通貨安から更なる増産体制にはいるなどの悪循環。人民元安が止まらないのも、米国の利上げに起因するとの指摘もあり、2016年米国が粛々と金利を引き上げることで他通貨安が進み、金融市場の混乱がさらに拡大することとなれば、米国は利上げのペースを再考せざるを得ないとの見方も。松本さんは3月の利上げは実施される可能性が高いが、その後ドル高が加速し、金融市場の混乱が大きくなれば年後半の利上げは難しくなることもある、として、最終的にドル安となれば、原油価格も反騰すると解説くださいました。

 

4:シェール関連企業の社債デフォルトリスク

原油安によるシェール企業の採算悪化で、ハイイールド債のデフォルト懸念が高まっています。仮に比較的大きなシェール関連企業のデフォルトがあった場合、一時的には原油価格の上昇も見られるかもしれませんが、結局は、大手に吸収され生産は継続されるとみられます。実際に原油生産量が落ちるかどうか、、その点を見極めないと単発的な値動きに終わるでしょう。


 これらの材料が原油価格をどのように動かすでしょうか。

松本さんに、詳しくお話を伺っています。
オンデマンド放送で松本さんの解説をお聞きくださいね。

下落続いた2015年のコモディティ、反騰の2016年相場へ?! [大橋ひろこコラム]
2015.12/30 大橋ひろこ 記事URL

マーケット・トレンド 2015年最終放送日となりました30日のゲストは、番組初登場のエモリキャピタルマネジメント代表の江守哲さん。今日は2015年最後の放送ということで、2015年のコモディティ市況を振り返り、2016年を展望いただきました。 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

2015年、商品市況は下落が続きました。
原油、金、プラチナ、鉄鉱石、、、あらゆる商品銘柄の下落の止まらぬ1年と
なりましたが最大の上値圧力は「ドル高」だと江守さん。

米国の利上げがいつになるか、が焦点だった2015年でしたが、
12月のFOMCでようやく正常化に向けた第1歩を踏み出しました。
来年2016年も継続して4回ほどの利上げが見込まれていますが、
来年のドルの動向も2016年の商品市況を占う大きなファクターとなります。

利上げの思惑を織り込む形で進んできたドル高ですが、
ドル高がさらに進むのか、材料出尽くしでドル高が終焉するのか、
商品市場にとっては非常に大きな違いとなりますね。

江守さんはドル高からドル安へ、そしてコモディティの巻き返しの
1年となる、と2016年を展望くださいました。

金融面からはドルの動向がコモディティ価格を大きく左右しますが、
需給面も弱かった2015年。特に中国の景気減速と消費の減退が話題と
なりましたが、需給面からの買い材料は未だ見えてきません。

しかし江守さんは、需要増ではなく価格低迷による供給減が顕著と
なってきたことで供給面からの価格が押し上げられる可能性も大きいと指摘。

また、景気循環とサイクルから見ても2016年は株上昇の一服と
コモディティ反発の芽があるそうです。

2016年の金融市場がどのように推移するのか。
ポイントはドルの動向となってくるようです。

詳しくはオンデマンド放送で江守さんの解説をお聞きくださいね。

2015年も1年ご愛聴いただきましてありがとうございました。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

低迷する原油価格、2016年のポイント [投資α情報(大橋ひろこ)]
2015.12/25 大橋ひろこ 記事URL

2015年の原油価格は下落の1年。為替市場では米国利上げや欧州の量的緩和政策が焦点となる中でドル高が進行、金融面からの国際コモディティ価格下落も原油安の一因でしたが、やはり米国シェール革命から米国がサウジアラビアを抜いて世界一の産油国となったことで世界の原油需給が緩んだ事実が大きく、これは今後の原油価格にも長く影響してくる構造的な変化と言えるでしょう。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はオイルエコノミストの藤澤治さんに2015年の原油市場を振り返っていただき、来年2016年の原油価格を展望していただきました。


11月,12月と原油価格は一段安となり、年間の安値を更新しました。
WTI原油価格は12月21日33ドル台へと下落する瞬間も。
そもそも期待が大きくなかったのですが、12月4日のOPEC総会では、
日量3000万バレルの生産枠目標を上回って増産状態となっている問題を
認識しながらこれを是正する新たな生産目標すら決定できず、
現状を容認してしまう結果に市場は大きく失望。

米国利上げはドル高につながるとの認識から商品市場全般に
上値を抑える要因となりますが、12月16日アメリカは9年半ぶりの利上げを決定。

さらに、クリスマスのニューヨークの気温が15~6度という
観測史上まれにみる暖冬に暖房油需要が伸びないとの思惑で
原油価格は下落基調を強めています。

藤澤さんは来年の原油価格を占うポイントは世界経済と地政学要因だと
指摘されます。藤澤さんの懸念は米国の景気後退と中国経済のリスク。
さらに原油安で産油国の窮状が資金の循環を妨げることで新興国、
資源国経済が低迷することもリスクとなってきます。

2015年はISの台頭で世界のテロ激化が印象に残る年となりましたが
中東の更なる混乱で、原油供給の途絶があれば、原油価格は急騰するリスクも
あり得るとして、このシナリオの起きる蓋然性は高いと解説くださいました。

また、米国の原油生産量は、現在の価格($35-40/バレル)が続けば、
シェールオイルの生産が持たないことから、2016年は供給減がポイントに。

経済制裁が解かれるイランの原油輸出再開やイラクの原油増産、
米国の原油輸出再開(40年ぶり、1月から日量60万バレルの輸出が見込まれる)
など、需要の伸びが供給増に追い付かない現状では
来年の上半期は過剰が続くと考えられますが
価格が40ドルで低迷する状況が続けば、シェールオイルの減産は
意外と早いかも知れないと藤澤さん。

来年以降の原油価格予想、ポイントを詳しく伺っていますので
オンデマンド放送で是非藤澤さんの解説をお聞きくださいね。

日銀の補完措置発表で大荒れのマーケット [大橋ひろこコラム]
2015.12/18 大橋ひろこ 記事URL

日銀が動きました。12月17~18日の日銀の金融政策決定会合に期待する向きはほとんどなかったため、「補完措置」発表にマーケットは大混乱。すわ追加緩和拡大かと日経平均は500円超の上昇、ドル円相場も123.50円台まで急騰しましたが、冷静に中身を吟味すると「補完措置」なる内容で、一転して日経平均、ドル円相場は大幅下落となりました。日経平均は上下に900円も動く乱高下。日銀の狙いは一体なんなのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は外為どっとコム総合研究所の石川久美子さんをお迎えし日銀、FOMC、ECB、政策相場に揺れる為替マーケットをテーマにお話を伺いました。


石川さんには、今回の日銀の発表内容について解説いただいたほか、
12月16日のFOMCでのアメリカの利上げ発表、
12月3日のECBでの追加緩和策発表にも触れていただいています。

この12月は日米欧の金融政策発表でマーケットが大きく動かされた故、
まだまだ金融市場は「政策相場」が続いていることを改めて認識させられた
印象です。市場は金融政策を予想し、それを織り込む形で動いていきますが、
事実は市場の予想通りであっても予想を裏切る内容であっても
市場関係者の予想通りの値動きとなっていない印象です。

ECB理事会を受けてユーロ安は加速しパリティを目指すと思っていた
市場は、期待外れの追加緩和策に失望し、ユーロが急騰しました。

FOMCでのアメリカの利上げは市場の予想通りの結果でしたが、
事実が出ればドル安となるとした予想が市場に広く蔓延したために
FOMCの前にはドル安が進んでしまっていたため、FOMC後には
素直にドル買いが出る相場となりました。

そして日銀・・・・。

ETF現在の買い入れ枠3兆円に加えて3000億円の枠を新設
長期国債の平均残存期間を7年~12年に長期化
REIT銘柄別の発行額の買い入れ限度額枠引き上げ
金融機関から買い入れた株式の売却を完了する期限2026年3月まで延長
(保有していた株式の市場売却を予定通り2016年4月に再開)

などが発表されました。

日銀は02年11月、株価下落で金融機関の損失が拡大するのを防ぐため、
金融機関が保有する株の買い取りを始め、04年9月に買い取りを終了。
07年10月に売却を始めたのですが、リーマン・ショックを受けて、
08年10月から売却を停止していました。

来年4月に日銀が保有していた株の売却を再開するというニュースも
市場関係者の心理を圧迫したように思うのですが、どうなのでしょう。

石川さんには、こうした各国の金融政策を受けて
来年2016年のドル円相場、ユーロなどがどう動くのかを展望いただきました。

詳しくはオンデマンド放送で石川さんの解説をお聞きくださいね。

原油下落で在庫増も、米国原油輸入増の謎 [大橋ひろこコラム]
2015.12/11 大橋ひろこ 記事URL

原油価格が下げ止まりません。12月4日のOPEC総会で減産合意などの価格支援材料は決まらないだろう、として事前の期待はなかったものと思われますが、それでもOPEC総会通過後に原油価格の下落に弾みがついた恰好です。そもそも期待がなかったとはいえ、それでも需給は緩む一方。原油価格はどこまで下値を切り下げるのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はエネルギーアナリスト大場紀章さんにOPEC通過後原油価格下落の背景と価格上昇の条件などをお伺いました。


ゴールドマンサックスがWTI原油価格は20ドルにまで下落するリスクがある、
と予想したことで、20ドルという数字が独り歩きしている印象もありますが、
それだけ、価格上昇要因が極めて少ない需給環境であるということです。

確かにこの価格下落で、アメリカのシェール企業の経営は苦しく、
米国シェール生産は4月のピークから最新のデーターでは12%もの
生産減となっています。わずか12%程度、ということで、シェール減産が
価格支援材料となっていない現状ではあるもの、このペースで減産が続けば
1年後にはシェール生産全般の30-40%にも及ぶ可能性がある数字で、
OPECとアメリカのシェア獲得競争も来年2016年には
最終局面へと入っていくものと考えられます。

足元では、シェール企業、資源関連企業のハイイールド債(ジャンク債)
市場の急落が金融市場へと悪影響を及ぼす可能性が懸念され始めていますが、
第2四半期のシェール関連企業のキャッシュフローの8割は債券利払いなどに
回されているということで、資金繰りはアップアップ。

第2四半期の原油価格はそれでも50-60ドルあったことを考えると
第3~第4四半期にかけて、30ドル台にまで下落し、さらに価格下落となったシェール関連企業の
利払い負担はさらに増していると思われ、今後さらに資金調達も苦しくなっていくでしょう。

アメリカの原油在庫はほぼ上限に達しており、この先は洋上在庫
(海上にタンカーを確保して保管する)としていくしか保管場所がない
というところまで来ているようですが、アメリカの原油在庫が増加している
背景には、なんと安価な原油を輸入しているという事実が存在するようです。

これだけ在庫が増加しているのに、なぜ輸入しなくてはいけないのか?

これは投資家目線に立たないと理解できない話ですが、
今、原油のスポット価格(現物)はみるみる安くなっており
先物価格との鞘が拡大しています。いわゆるコンタンゴ状態。
現物、期近物が安く、期先に行くほど価格が高いという順鞘にある、ということです。

投資家らは、安い現物の原油を買って、期先物の原油を売るという
取引をすることで、その価格差(鞘)を手にすることができるのです。

こうした鞘取りが横行する過程で、原油が輸入され在庫が増加して
しまっているという負のスパイラルが発生しているとみられますが、
しかし、これも、大きな価格差が存在しているからこそ儲かる取引で
鞘が縮小してくればその妙味は低下します。

また、陸上在庫が限界に達すれば洋上在庫へと保管方法を
変えなくてはなりませんが、洋上在庫はタンカーを借りなくてはならない
ため、コストが大きい。鞘取りで儲けられる利幅に対してコストが上回る
ようだとその取引には妙味がなくなりますね。

原油価格の今後を見るには、現物、期近物の価格と先物価格の価格差も
考慮しておく必用がありそうです。

大場さんは、このシェア争いの末、アメリカのシェール生産が
大きく減少し、OPEC産油国がチキンゲームの勝者となるところまで
くれば、OPECも減産に動くこともあるのではないか、と将来を見通して
くださいましたが、それは2016年後半になろうかと、、、。
2016年秋のOPEC総会では動きもあるでしょうか。

足元はまだ下値余地が残るもののさすがに20ドル台へと下落する
ようだと、別のリスクが噴出するため、30ドル台が最終局面ではないか、
と大場さん。ただし、この低価格はすぐに解消される環境ではないようです。

詳しくはオンデマンド放送で大場さんの解説をお聞きくださいね。

クッシング貯蔵能力限界近し、原油またも下落か [大橋ひろこコラム]
2015.11/27 大橋ひろこ 記事URL
WTI価格が再び下げ足を強めてきました。9月から11月初旬まで45ドル~50ドル台のレンジで安定していたように見えましたが、この2か月のレンジを下方ブレイク、40ドル節目に近付きつつあります。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は株式会社セキツウ常務取締役 山内弘史さんに
「在庫高でまたも原油価格下落」と言うテーマでお話を伺いました。

現在、米国の原油在庫は1億バレルも過剰です。
2015年11月20日は488.2百万㎥(2014年11月21日 383.0百万㎥)
前年同期比で127.5%も増加しています。

WTI原油価格は,3月に42ドル台まで大きく下落した後に
4~7月にかけては反騰し、60ドル近くにまで回復してきたのですが
60ドル前後の価格であれば、シェールオイル生産は減少しないことが確認できました。

(ただしその後8月に42ドル台へと下落してことで
リグ数・生産量ともに減少しています。今後40ドルを割りこむような
水準まで来た場合に生産がどう対応していくかに注目ですね。)

原油生産が大幅減少とならぬまま,夏場のガソリン需要期が終了、
製油所定修期入りとなったことで、原油処理量も落ち、
原油需要が大幅減少してしまっています。

トレーダーらが注目しているのがクッシング在庫。
9月25日の5,297万㌭がボトムとなり在庫は11月20日に5,860万㌭へ増加
してきており、4月17日のピーク6,220万㌭に接近しています。

クッシングの貯蔵能力(タンク容量)は7,080万㌭とされています。
まだ余裕があるようにみえますが、実はオペレーション上は
貯蔵能力をフルに使うことはできないのだそうです。

オペレーション上は85%の6,018万㌭で満タン。
つまり、あと158万㌭でクッシングの貯蔵は溢れてしまうのです。
100万㌭程度ですとたった1週間でも増加するリスクがあるとか。

これ以上、クッシングへの貯蔵ができないほどに在庫があふれてしまう
リスクがある状況なのです。では、オペレーション上の貯蔵能力は
なぜタンク容量の85%なのでしょう。

実は揺れた場合にあふれ出るリスクがあるためタンク上部5%には
原油を入れないのだそうです。そしてタンク下部10%は
スラッジ(砂やほこり)が溜まることや、浮き屋根の着底を防ぐ
などの理由からデッドスペースとすることが決められているのだそう。

ということで、タンク容量の85%で満タンとなってしまう
クッシングの原油貯蔵能力。あと1週間程度であふれるかもしれません。

また、米国北東部の中間留分在庫(ディーゼルや暖房油)も超高水準。
11月20日現在の東海岸(PADD1)の在庫は61.1百万㌭で
前年同期比69.3%増となっています。

夏場のガソリン需要増に合わせた原油処理量の急増で
中間留分が過剰生産となってしまったことが影響しているのだそう。

これから冬です。暖房油は寒くなれば需要増となる期待も
もてるのですが、今秋・今冬は高気温・大暖冬予想。
実際シカゴの初雪は11月20日で昨年よりも47日も遅く、
ニューヨーカーは11月に入っても半袖シャツ姿で歩く姿も・・・。

11月上旬の本土48州の平均気温 57℉ 13.89℃で
平年比3.33℃高、昨年比3.89℃高です。まだまだ冬本番という季節では
ないのですが、どうも今年は暖冬のようですね。

また、米国だけではありません。世界在庫も歴史的高水準にあります。
OECDの石油在庫は9月末2,936百万㌭ 前年同期比108.3%。
年末には2,952百万㌭,同109.4%で昨年末に比べて2億5,400万㌭も増加しています。

背景には
①OPECとサウジが大増産していること。
②ロシアが1,110万㌭/日と旧ソビエト時代以来の高生産
③イラクが420~430万㌭/日とフセイン時代の過去最高に近い
④イランは制裁解除で即座に50万㌭/日増産
④原油価格が半値以下となっているのに石油需要がそれほど伸びない。
⑤中国の国家備蓄用原油輸入がなんとか価格を40㌦台に維持しているが,
これが鈍化する原油需給は余計にジャブジャブに。
⑥世界的に暖冬で中間留分在庫が急増。

などの要因が上げられますが、すなわち需給はじゃぶじゃぶ。
買い材料はほとんど見当たりません。

山内さんは、むしろまだ原油価格が40ドル台にあるのが不思議だ、
として、今後の価格下落リスクについて解説くださいました。
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

 全40ページ中13 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 [13] 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 次の10件