サイクル・アストロロジーから読むNYダウとゴールド [投資α情報(大橋ひろこ)]
2020.03/27 大橋ひろこ 記事URL

NYダウの年初来高値は2月12日。その後1本調子で歴史的な下落となっていますが、NY金の高値は3月9日。換金売りで急落しましたが、足下では急反騰。米国FRBの無制限QEがトリガーとなりましたが、金は強気転換でいいのでしょうか?!そして株式市場の今後は・・・・。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は投資日報社 林知久氏をお迎えし
サイクル、アストロロジー、テクニカル分析から
株式、ゴールド市場の今後を展望いただきました。


米国株ダウ平均はサイクルの観点から
15年8月の安値を起点とする4年サイクルが
今月ないし来月までにボトムをつける、あるいは23日につけた可能性があり、
そうであれば今後の2~5週間は反騰局面となると林氏。

テクニカル的には22,000~23,000㌦付近に上値抵抗が重複。
来月中旬までにこの値位置を突破出来るかどうかがカギになりますが
突破出来た場合、米国株式は5~6月まで上昇基調が続く可能性も。

ただし、ダウの長期相場サイクルにはもう一つ
「6.5年サイクル」が存在しており
月足では既に2月高値でこのサイクルが天井をつけた事が確認されています。
仮に大きく戻しても26,000㌦、2月に発生した28,402~28,892のギャップを
埋めに行くのは難しいと考えられます。
今年の反騰が終わると、相場は来年から再来年に向けた
更に大きな下降局面が始まると思われる、と解説くださいました。



アストロロジーの観点からは水星逆行とヘリオ射手座ファクターの影響が
来週3月30~31日にかけて完全に終わります。
日本時間4月5日は「フォーキャスト2020」や
昨年末のメリマンスペシャルの中でも注目ポイントになっていた
木星・冥王星コンジャンクション(0度)の1回目が発生するため
今から来週一週間までの時間帯は相場の反転ポイントとして非常に重要です。


木星の影響が強い時間帯は株式にポジティブ、
一方で金にネガティブな動きを見せやすいのが特徴です。


次に反転ポイントとして重要になる時間帯は5月13日~6月25日の金星逆行。
ここ数年、フォーキャストブックでメリマン氏が指摘していた
「ザ・グレートリセット」が「山羊座のステリウム」の中で
ついに始まった印象があると林氏。


ここからの注目は存外、穀物ではないか?!とのこと。
その売買手法、そして目標価格など
詳しくはオンデマンド配信で林氏の解説を聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trend/trend-200326.mp3
原油暴落、2020年は50ドル以下で推移か [投資α情報(大橋ひろこ)]
2020.03/25 大橋ひろこ 記事URL


OPECプラスが3月6日の会合で追加減産をすることで合意するとの観測から$40/バレルを上回っていたWTI原油価格。ロシアが追加減産を拒否したことに加えてサウジアラビアが、4月には日量1,230万バレルに増産すると表明。(2月生産量は日量970万バレル) オイルマーケットは、この事態を全く予想しておらず、3月9日WTI原油価格は$10以上の暴落となりました。
歴史的な暴落です。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はオイルエコノミスト 藤沢治氏をお迎えしお話しを伺いました。



ロシアの減産拒否は、米国の制裁を受けていることへの報復とみられ
米国のシェールオイル潰しを意図したものと思われます。


コロナウイルスの感染拡大による需要減もリスク。
WTI原油価格は1月3日の$63.05/バレルの高値から
約3分の1に下落してしまいました。



第1四半期の世界の石油需要は、前年同期比で
日量約250-300万バレル減少すると予想されています。

サウジの増産、ロシアの増産およびOPEC産油国の増産追随で
4-6月の供給過剰分は、日量400万バレルとも指摘されている中で、、です。

米国のトランプ政権は、シェールオイル生産業者保護の目的で、
7700万バレルをSPR(国家戦略備蓄)用に購入すると発表。
石油会社やトレーダーは、この安値に惹かれ、
またコンタンゴであるため在庫補填用に大量の買いに出ていますが、
タンクも満杯になり、貯蔵するためのタンカーも、
過剰供給分を全て貯蔵することは出来ないと言われています。


足下では中東をめぐるイラン・米国の軍事衝突の激化以外に
強気材料が見当りません。現在でも、イラク国内でイランの親派が
米軍基地を攻撃したり、米国が報復したりと鍔迫り合い的な
軍事衝突が続いていますが、材料視されていません。


シェールオイルの生産量は、この価格戦争を受けて勿論減少すると目されますが
シェブロンやエクソンモービルの大手はそれ程減産しないとの指摘も。
既にヘッジしている販売量もあります。
採算分岐点価格は、$40/バレルと言われていますが、
利益を得るには$50/バレルの価格が欲しいところ。

サウジの原油生産原価は、$4/バレル以下で、
アラビアン・ライトであれば$2/バレル程度で原油安への耐性が大きい。


ノルウエーの北海ヨハン・スベルドラップ油田、
ブラジルの生産も$20台の原油価格では減産するとみられています。


ここからの展望は?

詳しくはオンデマンド配信で藤沢さんの解説をお聞きくださいね。

コロナ・ショック~買われるドル、売られる金 [大橋ひろこコラム]
2020.03/19 大橋ひろこ 記事URL

そもそも新型コロナ感染拡大で、あらゆるリスク資産が売られています。

感染防止策として渡航禁止や集会の禁止などの行動の自粛は需要を減退させるためデフレ要因となります。収束の兆しが見えぬ中、VIX指数はリーマンショック越え。ゴールドさえも換金売りの対象となっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融・貴金属アナリスト 亀井幸一郎氏をお迎えしお話しを伺いました。


VIX指数が80を超え、あらゆるアセットが30%~50%もの下落となっています。
FRBはじめ世界の中央銀行は3月に入って矢継ぎ早に利下げと量的緩和策を発表、
流動性供給に動いていますが市場のボラティリティはまだ沈静化しません。

中でもドル資金に資金が集中し、市場はドル不足状態。
ドル資金調達が困難な状況に陥っています。


そもそも、リーマンショックの教訓からボルカ―ルールに則って
世界の金融機関は大きくリスクテイクしていなかったはずです。
デリバティブ残高が膨大に膨れ上がったリーマンショック時のクレジットクランチ
(信用リスクの高まり)とは異なるはずでした。

ところが、いま金融市場で起きていることは、クレジットクランチの一歩手前、、、?
企業が資金調達に窮する事態に陥っています。


亀井氏はこれを「合成の誤謬」と指摘。
 疫病拡大に金融政策は無力というより「金融政策で需要は作れない」中、
現状ではそれほど問題が大きくないが、将来リスクに備えて
リスク資産のキャッシュ化が一斉に起こったことがこの事態を招いたと考えられるのです。

マスクやトイレットペーパーは今ある分で当面間に合っていても、
そして供給は十分にされているにもかかわらず店頭から消えてしまった
パニック買いと似ていますね。
これは金融政策ではどうにもなりません。


きっかけは、米国トランプ大統領が3月9日、
国家非常事態宣言を行い、欧州からの入国制限を発表、
同日WHOがパンデミック宣言を行ったところから
パニックが加速し、下落は新たなフェーズに入ったとみられます。


この流れの中でゴールドにも換金売りの波が押し寄せました。
しかし、ゴールドは高値から15%未満の下落に留まっており、
30~50%も下げている株や社債、その他コモディティとは一線を画しています。
要するにベアマーケット入りしていないのです。

リーマンショック時も金は換金売りにさらされましたが、
最も早く立ち直ったのは金市場でした。

さて、ここから気を付けておかねばならないポイントは?!

詳しくはオンデマンド配信で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trend/trend-200319.mp3
ボラティリティ指数で読む貴金属市況 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2020.03/18 大橋ひろこ 記事URL

有事の金と呼ばれ、リスク回避時に資金の受け皿とされるゴールド。

しかし、リーマンショック時も、そして今回のコロナショックでも売り込まれる事態に。NY金は年初1,521.00ドルから、新型コロナウイルスによるリスクの高まりで3/9には1,704.30ドルまで急伸しました。しかし、3月12日から一転売りこまれ3月16日には1,500ドル割れの急落地合に見舞われています。年初からの上昇を失ってしまいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅努氏を
お迎えしお話しを伺いました。

急落に見舞われているのはゴールドだけではありません。
NY銀~1オンス18ドル水準での揉み合いから12ドル台まで急落
・GSR(金銀比価)は年初の85倍から120倍超えまで急伸。
世界同時金融危機でも85倍程度でしたので、異常事態です。


NY白金は年初の972.00ドルから1,000ドル台回復まで上昇していましたが
3/16は一時500ドル割れまで売り込まれました。半値です。

NYパラジウム。10年供給不足が続いており、現物不足から上昇が続いており
年初1,912.30ドルでスタートしたものが2月22日には2,789.80ドルまで上昇。
しかしながら、これも1,500ドル割れまで暴落しています。

1月中旬から新型コロナウイルス(COVID-19)が懸念されて
むしろ貴金属市場は強気を維持していました。

それがなぜ大きく崩れてしまったのでしょうか。

変化を促がしたのは、ボラティリティ環境だと小菅氏。
3月9日にVIX指数は50ポイント突破、3月18日には84まで急騰。
リーマンショックを超えています。

これを受けて、あらゆる投資家がポジションをクローズ。
つまり換金売りに一斉に動きました。
予想不可能な相場環境では「Cash is King」現金化が進むのです。 

一般的には、高ボラティリティ環境は金価格にポジティブなのですが
過度の高ボラティリティ環境では、
金でさえもポジションを維持できなくなるということでしょうか。

VIX80超は歴史上2回だけです。
過去には世界同時金融危機下で示現しましたが
この時もやはり金は売らました。

VIX20超えは「危機」のフェーズ、
30ポイント超えは「投資不可」のフェーズ、
80ポイント超は「何も分からない」フェーズだと小菅氏。


第一フェーズでは株価急落で発生した損失カバーの売り、
マージンコール対応で、含み益のある資産売却が起こります。

第二フェーズではリスク・パリティ・ファンドの
ポートフォリオ・リバランスが本格化。
リスクオン(低ボラティティ)で株買い・債券売りに動く彼らは
リスクオフ(高ボラティリティ)では株売り・債券買いに動きます。

そして第三フェーズでは運用資産全体の規模縮小、
全てのリスク資産売りが起こるのです。
足下で米債利回りが急反発していることが気がかりですね。


現状では、金先物はもちろん、金ETFも売られており
金先物市場の投機買い残高は依然として膨大であるため、
振るい落としで急落する余地は残っています。

小菅氏は2008年の経験から2008/10/24 VIXのピーク日が
金相場のボトム日となっていたことを解説。
今回も、おそらくVIXのピークアウトと金相場の底入れが
前後するものの一致する可能性が高いと指摘されています。

(この時、株価の底入れは2009/03/06 VIXピークアウトの4か月後でした)


株価の底入れではなく、ボラティリティ環境の正常化に向かうプロセスでは
金価格が敏感に上昇する可能性が高いことを覚えておくといいでしょう。

ちなみに白金相場の底入れは2008/10/27。
これもVIXピークアウトとほぼ一致しています。


詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で

小菅さんの解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

現実味を帯びてきた食糧インフレ、原油急反騰のリスクも?! [大橋ひろこコラム]
2020.03/12 大橋ひろこ 記事URL

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた景気後退リスクに原油増産のリスクが加わって、今週のマーケットは原油暴落が世界の金融市場を大混乱に陥れました。景気悪化リスクが懸念されるなかでの供給増は最悪のシナリオ。コモディティ安はデフレを加速させるように見えないこともないですが、新型コロナウイルス感染防止による渡航禁止措置や、グローバリゼーションの見直しが進むことがあれば、インフレへの警戒も必要となってきます。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト菊川弘之氏をお迎えしお話しを伺いました。


原油安は目先のオイルマネーのリスク資産からの撤退や
ジャンク債市場のデフォルトリスクなどの懸念につながっています。
シェール企業はジャンク債市場で資金調達しているケースが多いのですが
長らく続いた原油安によってすでにシェール企業の設備投資は鈍っています。


また、サバクトビバッタが食糧インフレをもたらすリスクもあり
これが中東での暴動を引き起こせば、原油の生産障害につながる可能性もあり
原油価格は突如として上昇を始めるかもしれません、、、と菊川さん。


アラブの春は小麦価格の高騰がトリガーとなりました。

また、新型コロナウイルス問題が今後の世界の地政学をどのように変えるでしょうか。

世界の工場として、あらゆるものを生産輸出してきた中国。
中国がデフレを世界に輸出してきたという側面もあります。
もし、世界が中国の生産依存を見直すこととなれば、、、
日米は、自国での生産回帰に言及していますね。


世界の総需要低下は短期的にはデフレ的ですが
今回の問題は中長期的にはインフレをもたらすリスクでもあるのです。

この場合、ゴールドはどのように動くでしょうか。

リーマンショック時には何もかも売り込まれる換金売りのフェーズを
こなした後、最も早く立ち直って上昇を始めたのがゴールドでした。

今回も換金売りが出ているようですが、、、、。

今年は大統領選挙年でもあり、東京オリンピック開催の年。
波乱はまだまだ続きそうです。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で菊川さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

新型コロナウイルスとコモディティ市況 [大橋ひろこコラム]
2020.03/11 大橋ひろこ 記事URL

新型コロナウイルスの感染拡大が、世界景気を下押しする可能性が高まっています。景気の「気」の部分が悪化して減速するという今までのような景気減速ではなく、感染拡大防止のために強制的に経済活動を停止しなければならない、という点で今までの景気減速とは異なるのですが、ここからのコモディティ市況、どのように見ていけばいいでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー新村直弘氏をお迎えしお話しを伺いました。

今回のコロナショックは、リーマンショックと比較されますが、
リーマンショックは信用リスクに直接影響したため、
金融緩和や財政政策などの景気刺激で景気を回復させることが可能でしたが、
今回は、感染防止のため経済活動を停止しなければならないため、
金融緩和や財政政策の効力は限定的との指摘も。
特効薬が見つかるか、感染拡大が終息することが景気回復のための必要条件ですが、
いつになるのかわからないのが実情です。

こうした中、OPECプラスの減産合意決裂とサウジの増産表明で
原油価格が暴落しています。


新型コロナウイルスにより最も影響を受けるのが輸送需要。
ジェット燃料の消費量は世界需要の8%程度。
仮に2割程度の需要が減少したとすると、▲150万バレル/日程度の需要減少です。
自動車や工場の停止も発生すると予想されるため、
実際の減産は瞬間的にはもっと大きくなるのではないかと新村氏。

これを相殺するためにOPECは▲150万バレルの減産を提案したのですが、
ロシアの反対にあって交渉は決裂。
これによりOPEC以外の産油国は4月から協調減産から離脱することになります。
産油国は歳入確保のための増産に動きやすくなるため、
恐らく4月~5月、原油の価格はさらに下値を探る動きとなる可能性が。
新村氏はBrentで40ドル割れ、WTIで30ドル割れも荒唐無稽な予想では
ないと指摘されています。

これは原油消費国への所得移転を通じて景気にはプラスですが
今回の災厄の特殊性を考えるとその影響は限定と考えられます。
最大の懸念は北米のシェールオイル生産者の資金調達先である
ジャンク債市場に波及、クレジットリスクにも拡大し
株価がさらに下落するトリガーになる可能性もあるのです。

新村氏は大手生産者は先物やデリバティブ取引で価格下落リスクを
ヘッジ済みのところも多く、今のところそこまで大きなリスクにはならない
としていますが、不透明感は強まっています。


また、非鉄金属市場のベンチマークである銅も下落しています。
非鉄金属は消費の50%が中国であり、中国企業の動向が
銅価格に大きく影響を及ぼします。
先日発表された2月の製造業PMIは、
リーマンショック時の水準を大きく下回りました。
中国政府の発表が正しければ、新規感染者数は減少しているのですが、、、。

今のところ銅とLME指定倉庫在庫の逆相関の関係は回復しており、
しばらくは5,600ドル~5,800ドルで推移すると考えられるのですが
さらに在庫が積み上がる形になれば、レンジは5,400ドル~5,600ドルに
切り下がる可能性も。

中国で起きていることを把握する上では「ドクターカッパー」
の動向をよく見ておくとよいと新村氏は解説くださいました。

こうした中、大きく水準を切り上げているのがゴールドです。
しかし、足元、株の急落を受けた長期金利の低下の影響が大きく、
250ドル程度のリスクプレミアムが剥落し、現在160ドル程度まで縮小しています。

今回の問題が長期化すれば再びリスクプレミアムが上昇する可能性は高く
1,800ドルをトライする可能性もある?!


※リスクプレミアム=実質金利で説明可能な価格を上回って買われている部分


また新村氏には、アフリカ東部で発生しているサバクトビバッタの被害と
穀物相場についてもお話しをいただいています。


詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で新村氏の解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
新型肺炎の影響で避けられぬエネルギー需要後退 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2020.02/26 大橋ひろこ 記事URL

新型コロナウイルス感染がアジアからヨーロッパへ拡大。投機家一斉にリスク回避に動きWTI原油価格も再び50ドル大台割れとなっています。25日CDC(米国疾病対策センター)「新型コロナウイルスの米国でのまん延に備えるべき」と声明、これが、米国株式市場でもリスク回避を強めました。



皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギー情報ネットワーク代表 山内弘史氏にお話しを伺いました。



25日、NYMEX原油先物市場ではWTI原油価格が
前日比1.53㌦下落し、49.90㌦を示現。



2月24日の中国の国営石油会社CNPC(中国石油天然気集団)研究院の発表によると
1~3月中国石油製品の内需は前年同期比35.7%もの減少となることが明らかとなりました。

内訳としては

ガソリン30.6%減,

ディーゼル37.6%減,

ジェット燃料油47.4%減

ちなみに、2019年の中国の石油需要量は日量1,451万㌭でしたが
2019年Q1に限定すると日量1,438万㌭。
この数字を軸に36%減ということになると
中国の1-3月の石油製品需要は日量929万㌭に減少することとなります。


11日、先んじて発表されていたEIAのSTEO予測では
2020年の中国の石油需要は日量1,489万㌭/日、、、、
全く予測ができていませんでした。


そして2019年の中国の原油輸入量は日量1,016万㌭でした。
同じく原油生産量は日量383万㌭。

需要減少見合い分だけ輸入量が減少すると、
2020年原油輸入量は日量650万㌭/となり、
前年比日量366万㌭/減となります。

この衝撃はあまりにも大きい。


新型コロナウイルスによる原油価格下落を受け
OPECプラスが追加減産で打ち出したのは日量60万㌭。
これもロシアが難色を示しており合意できるかどうかわかりません。
昨年12月に決定され、1月からスタートした協調減産は日量170万㌭。

仮に60万㌭の追加減産合意があったとしても
合計で日量230万㌭では中国分の需要減少に全く及ばず、です。


中国で滞っているのは数字上の原油需要だけではありません。
製油所稼働率が低下しているだけでなく石油・原油輸配送が停滞しています。
つまり、陸揚げができずタンクからの払い出しがない状況にあります。
中国沿岸に荷揚を待って滞船しているのです。

23日現在28隻が滞船しているとの情報もあり
単純計算で28隻×200万㌭=5,600万㌭が海上でジャブついています。



同じことがLNGでも起きています。
中国CNOOC(中国海洋石油)がLNG輸入のフォースマジュールを宣言。
シェル、トタールが受け取り拒否を受けたようです。

石油需要同様に、中国ではLNG需要も激減しているため
輸入契約を履行できないと宣言したのです。。

※フォースマジュール=不可抗力宣言


日本でもLNGは余剰となっていますが長期契約玉の引取り義務があるため、
これまでフォースマジュール発動をしたことはありません。

日本の余剰LNGは静岡ガスや西部ガスなどがンテナ船で
再輸出する事業を行っていますが、中国はじめ世界のLNG需要も落ち込んでおり
買ってくれるところがなくなってしまいました。。。

現状のLNGの北東アジアスポット市況、
JKMは2月に入って3㌦/百万Btuを割り込んでしまいました。

JKM=ジャパンコリアマーケット

中国の環境対策でクリーンエネルギーとして一気に膨らんだ世界のLNG生産ですが、
これまでは中国の輸入の急増もあって、JKMは2017~2018年冬季には12㌦ありました。
これが2019~2020年冬季には5㌦まで下落、
足下のJKM価格は3㌦を割り込むほどに。。。
中国・日本の輸入が減少する一方で,生産量は急増を続けた結果ですね。


こうした中、ロシアの天然ガス輸出は


① 「シベリアの力パイプライン」2019年末稼働 
  LNG換算2,800万㌧が輸出できる状況に。

② ヤマルLNG 液化能力1,650万㌧ 
  ~2017年欧州・中国への出荷開始。

③ アークティックⅡLNGが 2023年から
  ~1,980万㌧/年生産開始予定

④ ノルドストリーム2 
  ドイツを中心に 2020年上半期完工予定が
  米国の経済制裁で遅れている状況

⑤ トルコストリーム


加えて米国ではシェールガス大増産続いている結果
ヘンリーハブ天然ガス市況は1.8~1.9㌦に下落しています。

このほかカタールのノースフィールドのLNGも
現行7,700万㌧から2025年1億2,000万㌧に増強しており
まだまだエネルギー市況全般、需給のゆるみからの下落余地は大きいと山内氏。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で山内氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

ドル高、金高、株高?!過剰流動性相場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2020.02/20 大橋ひろこ 記事URL

ドル/円相場が1ドル112円台へと急上昇。ドル高円安が進行しています。教科書的相関関係でいえばドル高はゴールド安ですが、ゴールドも1600ドル大台へと上昇してきました。さらには米国株も高い。ドル高、金高、株高です。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットアナリスト 菊川弘之氏をお迎えしお話しを伺いました。


ドル高、金高、株高、、、どれかが間違っている?!
もちろん、市場でついた価格が全てですが、
時に相場は大きく歪み、その反動をもたらします。

最もリスクが高い市場はどこでしょうか。


ゴールドはリスク回避時に上昇するという特徴がありますが
現状はリスクが高まっていると考える投資家が多いと考えることもできます。

COVID-19の影響を食い止めようと、中国は緩和策を矢継ぎ早に打ち出しています。
また、米国もバランスシートを拡大させており過剰流動性相場が続いています。


COVID-19の発生源となった中国、そして感染者拡大が懸念される日本、
中国依存が強かった欧州などの資産は買いにくいなか、
消去法的に米国資産に資金が流入しているようです。

菊川さんに伺いました。


またWTI原油価格はCOVID-19の影響で一時50ドル大台を割り込みましたが
足下で反発基調にあります。


リビア内戦による生産障害なども心理的なサポート要因ではありますが
やはり中国への渡航禁止などCOVID-19によるジェット燃料需要減退への懸念が
ぬぐえない中、下押し圧力が強い相場。

OPEC,ロシアはどう動くでしょうか。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で
菊川さんの解説をお聞きくださいね。

https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk
新型コロナウイルス問題と原油、ゴールド [投資α情報(大橋ひろこ)]
2020.02/13 大橋ひろこ 記事URL

新型肺炎の動向に日々注視せざるを得ない状況が続く中、米国では、大統領選挙戦が本格化しつつあります。初戦のアイオワでは、ブティジェッジ氏が暫定的に首位になりましたが、続くニューハンプシャーではサンダース氏が僅差で勝利し、まだ両者を中心に各候補者がつばぜり合いしているような状況。「民主社会主義者」を自称し、経済格差是正のための大増税を公約とするサンダースの勝利で、マーケットへの影響を懸念する声もりましたが現在のところ、ネガティブな反応は限定的となっています。

 

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員 芥田知至氏にお話しを伺いました。

 

WTI原油相場は1月中旬まで押し上げ材料が相次いだことで上昇基調にありましたが
足下ではレンジ下限の50ドル台にまで急落しています。

 

昨年12月6日にはOPECにロシアなど非OPEC産油国を加えた
「OPECプラス」の閣僚会合が開催され、減産幅をそれまでより

日量50万バレル拡大して、20年1~3月に170万バレルの減産を実施することを決定。
さらにサウジアラビアは割り当てを上回る減産を行う意向が示されたことで、
実質的な減産量は210万バレルまで膨らむとの期待が原油価格を支えました。

 

さらに米中両政府が貿易協議で「第1段階」の合意においても
20年1月15日の署名実現に向け原油価格をサポートし続けました。

 

加えて、1月2日米国防総省がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の殺害を発表、
イランの報復攻撃などで本格的開戦リスクが原油価格を押し上げてたのですが
足下では新型コロナウイルス問題による需要減退が価格の急落を招いています。

 

OPECプラスは追加減産を行う構えですが
米国の産油量増加に中国需要の落ち込みが加わって、原油需給が引き締まるとは
考えにくく、当面の原油相場は横ばい圏の推移が見込まれると芥田氏。
一部で報じられている追加での日量60万バレルの減産枠拡大で合意できなければ一段安のリスクも?! 

減産協議ではロシアが消極的な姿勢をみせていることも懸念されています。

 

芥田さんには、ゴールド相場の展望についても伺っています。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で芥田さんの解説をお聞きくださいね。

新型肺炎問題にも値動き限定的なドル/円相場 [投資α情報(大橋ひろこ)]
2020.02/05 大橋ひろこ 記事URL

新型コロナウイルスによる世界経済への影響が懸念される中、米国では大統領選挙の予備選がスタートしました。皮切りとなるアイオワ州はここを制したものが大統領選を制するとのアノマリーがある需要なところですが、集計システムトラブルでなかなか結果が出ない中、若きブティジェッジ候補が首位となっています。パンデミックリスク、そして大統領選挙、今年の為替市場はどのように動くでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はソニーフィナンシャルホールディングス シニアアナリスト
石川久美子氏をお迎えしお話を伺いました。



新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、
中国への渡航禁止や工場稼働停止などが長期化すれば景気への悪影響は免れません。
足元では春節明けから中国当局による大量の資金供給や空売り禁止などが
功を奏して想定内の下落にとどまっていますが、いつまで支えられるでしょうか。

米国株は経済指標の好転が評価されたのか、
大統領選への様々な思惑が株価に波及しているのか
大きく崩れていくという相場展開にはなっていないのですが、
やはり不安心理からボラティリティは上昇しています。

リスクオフ環境にあっても、ドル円相場はあまり大きな円高進行となっていません。
ドル/円相場は何故値動きが小さくなってしまっているのでしょう。
2002~2003年のSARS騒動ではドル/円相場は125円台から115円台へと
10円ほどの円高進行となりました。率にして8.5%もの下落です。
現在の相場で同様の下落となれば100円を割り込んでしまいますが
SARSの時と、今回の新型コロナウィルス問題の相違点は?!

そしてアイオワ州を皮切りにスタートした大統領選挙予備選。
またコモディティの急落から資源国通貨の今後など石川さんにお話いただいています。


詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で石川氏の解説をお聞きくださいね。

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