原油安にも金価格上昇、資金の逃避先に [大橋ひろこコラム]
2015/01/07(水) 20:12 大橋ひろこ

原油相場の底が見えない中、金が確りした値動きとなってきました。6日火曜日、WTI原油価格は47ドル台にまで下落。原油安を嫌気したマーケットはリスクオフの様相を呈し、米国の株式市場は3桁の下落となったほか、債券市場では債券が買われ、米10年物利回りが2013年5月以来となる2%割れを示現。コメックス金先物市場では金価格が15ドルもの急伸となり1220ドル台を回復しました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はインベステック 調査情報室 森成俊さんに
金市場の動向と今後の見通しを伺いました。

原油先物市場で原油価格はわずか半年あまりで半値まで下落したのですが、
ここにきても下げ止まる気配がありません。CFTC建玉明細を見るとまだ
買い越しの状態で、ヘッジファンド勢は今回トレンドフォローで売りに
回っていないようです。。。ということで、この買いポジションが投げられる段階で
もう一段安があるのではないか、、、という懸念がぬぐえない状況です。

こうした中で、金市場が確りです。
ギリシャのEU離脱の可能性や原油安による影響などが懸念される中、
リスクオフから資金が金市場に戻っているとの見方も出てきました。
2014年は金価格の下落が続き年足は2年連続で陰線引けでしたが、
2013年から2014年初頭にかけても金は大きく買い戻される相場がありました。

この年末年始に発表された米経済指標は事前予想より弱い数字が目立ったことも
株式市場には嫌気されたとみられます。ギリシャや原油安問題に終止符が
打たれない中で、米国の景気指標にも注意が必要な環境です。


足元では9日㈮発表の12月の米雇用統計が弱気の数字となれば
金にとっては追い風となるとみられます。
米雇用統計の大方事前は失業率が5.7%(前月5.8%)、
非農業部門の就業者数は前月比24万人増(前月は同32万1,000人増)。
今夜発表の12月の米ADP雇用統計の事前予想は
前月比22万5,000人増予想。(前月20万8,000人増)となっています。

ETFの金現物保有高は今月6日現在、1,048.17トンで、
昨年10月1日現在の1,108.65トンから約5%減。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールドの現物保有高は
今月7日現在、707.82トンとなり、
昨年10月1日現在の768.66トンから約8%減と
ETF市場からの資金流出は止まっていません。

NYク金市場での大口投機家の買い越しは12月30日現在、11万5,837枚で
12月9日以降、4週連続で買い越し幅は11万枚台で推移しており、
大きな動きはないようです。

東京金先限は昨年12月10日に4,728円まで上昇した後、
16日に急落。翌17日には4,460円まで下落となりました。しかし
18日から反発基調となり、現在4,700円台まで回復してきました。
東京金のチャートは下値を切り上げており、確りとしてきました。
4,728円超えなら2013年5月以来の高値となり、チャートは一段と強気に
なると森さん。リスクオフ相場で為替市場では円高の様相を呈していますが、
ドル建て金の上昇力が強ければ、円建ての金はさらなる上昇となるかもしれません。

注目はプラチナ価格との価格差。
金とプラチナのドル建て現物価格がほぼ同ザヤとなってきました。
世界的な株安が進むと、金市場に投資資金が向かう傾向が強まり、
金価格がプラチナ価格を上回る逆転現象が起こる可能性が出てきています。

ドル建てのプラチナ価格は安値圏で低迷したままです。
金が堅調な反面プラチナが冴えないのは、世界景気が思ったほど良くないと
目されていることも影響しているのでしょうか。
特に中国の2014年1~11月の新車販売台数は
前年同期比6.1%増の2,107.91万台で、好調なように見えますが、
トラックなどの商用車7.3%減の343.94万台と不振で
全体の伸びが鈍化しており、プラチナの触媒需要の減少懸念が
ぬぐえない状況が続いています。

金高、プラチナ安で価格の逆転現象は起こるでしょうか。
詳しくはオンデマンド放送で森さんの解説をお聞きくださいね。

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