下げ止まらぬ原油価格、価格低迷は続くか [大橋ひろこコラム]
2015/08/21(金) 19:16 大橋ひろこ

日経平均が597円安で19500円を割りこんで引けました。人民元切り下げから金融市場が大荒れの様相ですが、人民元が切り下げられる前から商品市況は下落が続いており、元安ショックでさらに下げ足を早めた格好です。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 代表の柴田明夫さんに低迷する商品市況とその根幹にある原油価格の今後について伺いました。

CRB指数が200ポイントを割り込み現在193ポイントまで下落してきました。2002年の184ポイントを試す動きに見えます。

WTI原油は、5月~6月前半にかけて1バレル=60ドル前後へ回復し、一時底
入れ感も出ていたのですが、7月に入って再び下げ足を強め、
現在、底値が見えない状況に入ってきています。

原油価格が再度安値を試す動きとなっている背景を
柴田さんに伺いました。

① 米国での政策金利の早期引き上げ観測(9月利上げも?)

② 中国の景気減速→原油輸入減少懸念
(ただ、6月の原油輸入は720万B/D で、前年比+150万B/D)

③ 石油輸出機構(OPEC)が3月以降、日量3,000万バレルの目標生産枠を
100万バレル超上回る生産を続け、米シェールオイルの生産増との
消耗戦をも厭わぬ姿勢を鮮明にしている(サウジ7月1.035万B/D)

④ イランの核協議が7月14日最終合意に達し、2016年には
日量50~100万バレルの原油が増産・輸出との思惑


売り材料には事欠きませんでしたが、そこの「中国リスク」が
加わったことで足元での下落加速となっているのです。


⑤ 中国人民銀行が3日連続で人民元の切り下げ実施。


市場は中国の実態経済が想像以上に悪化していると判断。
同国経済の先行き懸念から一時世界的な株安の連鎖となり、
原油の下げにも拍車がかかりました。

⑥ そもそも世界的にみて日量200万バレル程度が供給過剰状態。
いまのところ原油価格に上伸力は見当たりません。


では、原油価格の40ドル台というのは長期化するのでしょうか。
柴田さんはこの価格ではエネルギー産業が持たないと指摘。
相場として30ドル台示現もあろうが、落ち着きを取り戻せば
再び上昇するとお話くださいました。

◇OPEC事務局によると、2016年の世界石油需要は9,404万B/D、
2015年の9,270万B/Dから134万B拡大する見通しです。
中長期的にも世界の石油需要は輸送用燃料を中心に拡大することには
変わりがないこと。

◇原油価格の急落は、オイルメジャー(国際石油資本)の業績を
悪化させ新規の開発を抑制させる。

◇米国で、ジャンク債を発行することで開発資金を調達し、
エネルギー業界に革命をもたらした中小シェール関連企業の多くが
経営破たんの危機に瀕している。

◇リストラのニュースも相次いでいる。
・米石油エンジニアリング大手→3万人リストラ
(シュルンベルグ、ベーカー・ヒューズ、ハリバートン)

・シェール関連企業の倒産リストが出回っており、
オイルメジャーが買収検討に入っている

・SINOPEC(中国石油化工)グループ→国外要員を大幅削減へ
・米シェブロン2015年第2四半期決算5.7億ドル黒字
(約13年ぶりの低水準)
・UAE→8/1より燃料補助金カット
・サウジアラビア国債の発行へ

原油安がもたらす弊害は大きく、安値で低迷し続けるとは
考えにくいということのようですが、、、。

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

      

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