金急落、高まる米9月利上げでファンドも売り越しへ [大橋ひろこコラム]
2015/08/09(日) 15:48 大橋ひろこ

金相場が冴えません。冴えないのは金のみならずCRBインデックスも200Pを下回り商品市況は12年ぶり安値圏へと低迷しています。このような動きの背景にあるのは「近づく米利上げ」と「中国景気後退」です。金価格は今後どこまで下落の可能性があるのでしょうか。

みなさんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎さんにお話を伺いました。


1. やって来るか9月の利上げ

コモディティ、金市場の潮目の変化を感じさせたのは
9月の米利上げが現実的となってきたいくつかのイベント。

① 7月15、16日のイエレン議長の議会証言では

「早すぎるリスク」から「遅すぎるリスク」にシフト


② 7月のFOMC声明文の小さな変化

声明文に盛り込まれたSOMEがタカ派的だという受け止め方に
(労働市場の)「さらなる改善」から「さらにいくらかの改善」


③ 7月30日 4-6月期GDPの発表

4-6月期2.3%成長よりも1-3月期が▲0.2%から+0.6%に
上方修正されたことに注目



④ アトランタ連銀ロックハート総裁 WSJインタビュー記事で

「私が前進することに抵抗を感じるには、経済情勢の大幅な悪化が必要だ」

~ 向こう数週間に発表される指標がとりわけ弱い内容でない限りは重きを置かない
~経済は準備できており、変化を起こす適切なタイミングだという姿勢で会合に臨むつもりだ

同総裁は、現在FOMC全体のコンセンサスを代表する傾向があることと
WSJのヒルゼンラス記者は著名Fedウォッチャーであることから、
利上げに向けたコンセンサスを発信したのではないかと
思われる、と亀井さん。


9月の利上げが、マーケットに織り込まれていく中で
金価格は1100ドルを割り込む水準まで下落しています。

特に7月20日には上海時間に金価格は40ドルもの下落となりました。
原油をはじめコモディティ市場総弱気の中で起きた金の投機的売り攻撃
直前に中国が外貨準備に占める金保有量を公表、1658トンという数字は
マーケットが予想していた3000トンを超える金保有の可能性を
大きく下回るサプライズで、このことが下落のきっかけとなったのでは?
とみる向きもありますが、亀井さんはこれはタイミングが符号しただけであり、
中国がこの下落に関与している可能性は大きくないと解説くださいました。

こうした金の下落の裏で、ファンド勢が金売りを仕掛けており、
大口投機筋の先物とオプションの金のポジションは売り越しに転じています。

亀井さんはCFTCの投機玉ポジションに表れる数字よりなお、
ファンド勢の売りポジションが大きい可能性もあるとし、
(金現物の裏付けのあるインデックス投資を絡めた仕組債などの推移から)
これらのポジションが買い戻されるときには金は大きく上昇します。

そのタイミングはいつでしょうか?
果たしてここから9月利上げまでの展開は? 
9月利上げの有無とその後の展開は?

詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

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