次の焦点は6月OPEC総会~2019年以降も減産継続するのか [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2018/05/16(水) 20:02 大橋ひろこ

WTI原油価格は70ドル大台で高止まり中。米国のイラン核合意離脱でイラン制裁によってイラン産原油の供給減が懸念されるという地政学リスクが原油価格を押し上げているとの解説がなされていますが、原油価格上昇は今に始まったことではありません。2017年6月の40ドル台を底にして1年弱の上昇トレンドが続いています。市場には80~100ドル目標という強気のレポートが出始めましたが、、、。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えし
高騰する原油価格の今後の焦点についてお話をうかがいました。

OPECと非OPECは2017年から協調減産を実施しています。
減産の効果に懐疑的だった市場ですが、米シェールへの対抗という共通した目標に、
100%を超える減産遵守率を達成、減少が続くOECD在庫をみて原油価格は下げ止まり
上昇のトレンドに入りました。


足下ではOECD在庫(世界原油在庫)は5年平均の上限レベルにまで到達。
協調減産の効果がはっきりと表れたことによる価格上昇でしたが、
大場さんは、米国の原油生産のマジックナンバーは65ドル程度とみられるとして
ここを大きく上回ってくると米国のシェールの増産が加速することから
シェアを米国に奪われるリスクを懸念する声が出てきていると解説くださいました。


定例のOPEC総会は6月22日です。現状の枠組みでの協調減産は2018年末まで。
2019年以降も継続する必要があるでしょうか。
減産量の緩和があるかもしれません。

米国トランプ政権は11月に中間選挙を控えていますが
イラン核合意からの離脱で原油価格が高騰したことの弊害で
ガソリン価格が上昇すると、米国の景気への悪影響が懸念されます。


実際、米国は中東に原油の増産を求めており、ガソリン価格抑制が中間選挙にも
需要な課題となってくる、と大場氏は指摘。

ガソリン価格高騰がトランプ政権によるものだとする世論醸成の芽を摘みたい米国による
働きかけと、外貨を稼ぎたい減産実施国との思惑が合致することから
OPEC総会では減産の枠組みが緩和さるシナリオも?!

となると、原油価格はここからさらに上昇するとは考えにくいのですね。

詳しくはオンデマンド放送で大場氏の解説をお聞きくださいね。

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