5年連続豊作の穀物市場、種子改良で単収増の影響も [大橋ひろこコラム]
2017/08/23(水) 20:38 大橋ひろこ

小麦の作付面積が5000万エーカーを切る見通しというのは108年ぶりのこと。2017年の小麦生産のあまりの減少見通しに、生育に問題が出れば価格高騰は必至との思惑が強まった春先。実際に小麦の生産地で雨がなく天候が干ばつ気味となったことで小麦相場が急騰、この影響が大豆やトウモロコシにも及ぶとの思惑で、大豆やトウモロコシ相場も急伸する局面があったのですが、天候相場が終了し、価格は完全な行って来いとなり上昇前の価格より安くなってしまっています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今回はコンチネンタルライス代表取締役 茅野信行氏に
穀物相場の現状と今後の見通しを伺いました。

天候リスクを織り込む上昇は思惑で形成されたに過ぎず、
生育にとって重要なトウモロコシの受粉に問題がなかったことで、
(この時期が重要な天候相場期。悪天候に見舞われれば不作となるリスク)
天候による被害はほとんどないとみられています。5年連続の豊作はほぼ確定。

期待で上昇した価格は一転反落、下値を切り下げる値動きが続いています。

茅野さんは、本格的需給相場となる11月くらいまでは、値動き乏しいながらも
下値模索の展開が継続する可能性を指摘。
9月23日頃からトウモロコシの収穫が、
10月5日頃から大豆の収穫が始まります。

収穫期は「ハーベストプレッシャー」と言って収穫した穀物が市場に出てきます。
マーケットは農家の売りになさられることから売り圧力が強まり、
価格が下落しやすい時期。価格の一段安に警戒が必要です。

茅野さんは5年連続の豊作は過去に例がない、と指摘しながらも
遺伝子組み換えの技術により不作になりにくくなったとお話くださいました。

茅野さんが穀物メジャーにいた1984年、トウモロコシは1エーカーあたり
18000株程度作付けされていたそうですが、昨今では同じ1エーカーに
32000株ものトウモロコシが作付けられるのだとか。

種子の改良によって単収が上がっているのです。
つまり生産効率が上昇しているんですね。

こうした技術革新が不作となりにくい穀物を作り上げています。
余程のことがない限りこれまで4年も続いた豊作による在庫の余剰感が
払拭されることもないでしょう。穀物は今後も低位安定が続くと見込まれています。

詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

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