大豆・コーン5か月の下落トレンドに終止符?! [投資α情報(大橋ひろこ)]
2014/10/24(金) 18:54 大橋ひろこ
10月は株式市場は急落、急騰と派手な値動きとなっていますが、穀物市場ではシカゴコーン、シカゴ大豆ともに10月に入ってから反発し上昇してきています。

エルニーニョ発生が夏場の天候相場のリスク要因になるという予想から春先に買われた穀物相場。シカゴ大豆は4月20日の1532セントから5か月もの下落を続けてきましたが、9月26日に約4年半ぶりの安値909・75セントを付けてから990セントまで回復しています。シカゴトウモロコシは5月9日に522セントの高値を付けてからの下落トレンドを10月1日の320.75セントを底に反発してきています。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はコンチネンタルライス茅野信行さんにお話しを伺いました。

5か月もの下落相場を終え、
10月10日のUSDA需給報告を以て、ほぼ実測値での
今年の大豆、トウモロコシの収穫量が確定したことで、
大豊作とはいえ、悪材料が全て織り込まれたのではないか、
というような値動き。底入れの期待も高まっています。

しかし、茅野さんはこの上昇には懐疑的です。
チャート的には底入れ感がなく、2番底形成のリスクがあるといいます。

では現在の穀物の反発の背景は何なのでしょうか。

シカゴの生産地は現在収穫期となって居ますが、
例年と比較して10日ほどの収穫の遅れが発生しています。

収穫されたばかりのトウモロコシの水分量は19%程度だということですが、
農家はこれを15%程度まで乾燥させないと出荷できません。

現在はドライヤーといって、穀物を乾燥させる機械もあるのですが、
足元では原油価格が下落傾向とはいえ、長期的には上昇基調にある
エネルギー価格の高騰で、農家も乾燥に要するコストをなるべく
節約したいという思いがあり、できるだけ自然に任せた
天日干しで乾燥させたいということが背景にあるようですが、
茅野さんは、こうした口実も事実ではあるものの、
現実には5か月下がり続けてきた相場、この安値では
売りたくないという農家の本音も見え隠れすると指摘されます。

つまりはあまりの安値に沈んでしまったために
売り控えているということですが
通常農家は収穫したものを市場に放出し収入を得るわけで、
この時期が年間で最も重要なかきいれ時。
少しでも価格の回復があれば、売り控えていた農家の売りに
さらされるリスクは否定できません。

ちなみに、今年トウモロコシの生産コストは350セント程度だそうです。
大豆は720セント近辺。ということで、トウモロコシはほぼコスト近辺。
大豆は現在の水準でも十分利益にはなって居るのですね。

茅野さんの展望は、2月頃に2番底を付けるリスクに留意しながら
それまでは短期トレードで細かく利食う戦略がいいとのこと。
本格的な買い相場は2番底が形成された後、、、ということで
何故来年2月頃が再びボトムを付ける可能性があるのか伺うと、
このころになると、南米産の穀物の収穫量が固まる時期で、
3月には南米産穀物が市場に出てくるためだそう。

現在土壌水分も申し分なく、南米産穀物も豊作となる可能性が
大きく、これが囃されることに米国産穀物市場の上値も重くなり、
チャートの波動的にもW底を試す相場となるのでは...?

まだまだ波乱がありそうです。
詳しくはオンデマンド放送で茅野さんの解説をお聞きくださいね。

コメント