穀物生産4年連続豊作も中長期の需給は...。 [コモディティの見通し(大橋ひろこ)]
2016/07/20(水) 20:40 大橋ひろこ

エルニーニョからラニーニャへ、、、ということで天候リスクが警戒された2016年の穀物市場。実際に南米産の大豆生産には影響が出たことで4月から6月初旬にかけてシカゴ大豆相場が急騰、これに連れてとうもろこし相場も急伸する天候相場期待の値動きもありましたが、米国産トウモロコシの最重要期となるトウモロコシの受粉期の天候にはほぼ問題がなく、とうもろこし相場は上昇分の全てを吐き出す「行って来い」の相場となってしまいました。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は資源・食糧問題研究所 柴田明夫さんをお迎えして
穀物相場の足元の状況と中長期展望を伺いました。

7月12日発表の新穀需給報告としては3回目のUSDA需給レポートは
前月から需給が一段と緩和する内容となりました。

2016年~2017年度の世界農産物需給は
世界の穀物生産量25.25億トンで史上最高となり4年連続の豊作予想。

しかし柴田さんは生産量にブレはあるものの、おおよそ25億トンくらいが
世界穀物生産の頭打ちとなる水準ではないか、として、
一方で伸び続ける世界の需要(消費)を考えると、将来における需給には
不安がないわけではないと解説くださいました。

穀物貿易量(輸出)は3億8136万トンで過去2番目の水準にまで増えていますが
世界穀物生産量は25億トンです。貿易比率はわずか15%程度にすぎません。

国際も供物市場は生産量に対して貿易量が限定的であることから
「薄いマーケット」と呼ばれているのだそうです。
生産国はまずは自国の消費・備蓄分を確保、余剰分を輸出(貿易)に
回しているに過ぎないためです。

生産効率の向上などで生産量も増加している関係で貿易量も
今世紀にはいって2億トンから3億トン台後半へと拡大しているものの
全体で見れば貿易に回る比率は低いままです。


薄いマーケットであるということは、即ち値動きが大きい、ボラティリティが
高くなりがちである、ということでもあります。

特に中国は、90年台半ばの大豆輸入量はゼロだったのですが
前年度は8300万トン、今年度は8700万トンと輸入を一段と拡大するまでの
大豆輸入国となりました。90年台までは自国生産で賄っていたのですが
それでは足りなくなったということですね。


中国の場合、自国で大豆消費するだけでなく、輸入した大豆を搾油し輸出する
ビジネスを拡大しており、中国は世界の搾油工場としての性格を強めている
という背景もあるようです。

どのような理由にしろ、大豆の世界の貿易量の63%が中国という存在感。

こうした薄いマーケットに大国中国が参入してきたことは
将来の穀物価格変動のリスクでもあります。

特に多くを輸入に頼っている日本は、薄いマーケットと呼ばれる
穀物市場の激しい価格変動の影響を受けやすいのです。
自給自足ができるのが一番なのですが...。

短期的には豊作予想で価格下落となっている穀物市場ですが、
将来は。。。?!

詳しくはオンデマンド放送で柴田さんの解説をお聞きくださいね。

*****************************************************************

ここで「コモディティ・フェスティバル2016」のお知らせです。

コモディティ投資が学べる1日。コモフェス、今年も東京・大阪で開催します。


9月17日土曜日、大阪・本町 大阪科学技術センタービル
9月24日土曜日、東京・御茶ノ水 ソラシティホール

世界を動かすコモディティ。

コモディティを知り尽くした専門家やファンドマネージャーによる、今後の原油、金投資の講演。
豪華グッズがあたるコモディティ抽選会もあります。

「マーケット・トレンド」でもおなじみの小次郎講師、池水雄一さん、江守哲さんが登壇されます。
ご友人・ご家族連れでぜひお越しくださいね。

私、大橋ひろこもイベントに参加しますよ~!

参加は無料ですが、事前にお申し込みが必要です。
東京・大阪両会場のお申し込み、
イベントの詳細は下記のバナーをクリックしてくださいね!

コメント