42ドル台にまで下落してきたWTI原油 [大橋ひろこコラム]
2016/07/27(水) 20:25 大橋ひろこ

6月8日に51.23㌦とボトム2月11日の26.21㌦のほぼ2倍まで上昇していたWTI原油価格が,7月26日42.92㌦まで下落しています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウ常務取締役 山内弘史さんに
原油市場の需給と今後について伺いました。

2014年秋から2016年2月まで下げ続けた要因は供給過剰だった。
供給過剰が在庫過剰につながり,原油価格を急落させてきたのです。

直近の米国原油在庫(7月15日)は519.5万㌭ 前週比230万㌭減,前年比112.0%で
9週続けての在庫減少とはなっていますが、これは季節的要因であるガソリン需要期の
ガソリン増産に備えて3~4月に原油在庫を積み増したことによるものです。
(3~4月が原油在庫積み増しピーク)

そこから旺盛な需要も手伝って原油在庫は減少しています。
在庫が再び積み増しに向かうの冬の暖房油増産に備えが始まる8月半ば以降。

結局は,絶対量が減っても在庫が高水準であることに変わりはありません。

米国の7月第3週の原油生産量は849万㌭/日(2015年4月969万㌭/日がピーク)
2015年ピーク時に比べると120万㌭/日の減産ですが、
原油価格が45~51㌦をしばらく続けたことによって,石油稼働リグ数は横ばいから
やや回復傾向へと向かっています。
リグ稼働数はボトム5.17の316基が7.22には371基に増えました。
これからは減産率の鈍化が予想されます。

一方、米国の石油需要は2005年以来の高水準。米国は景気がいいんですね。
年初から7.15では1,996万㌭/日消費となっていますが、これは前年同期比1.7%増。
仮に秋の寒気の訪れが早くて厳冬となれば2005年以来の2,000万㌭/日超も?!

需要増を支えているのはガソリンです。ガソリン価格が下落したことで
需要が増加しているのです。プリウスより燃費を考えなくてもいい大型車が
売れているとか。引き続き米国ガソリン需要の好調が続くのか否かが
ポイントですが、続くとしてもガソリン在庫が高水準になってきています。

米国産原油は軽質油であるため、米国製油所でガソリンに精製するには向きません。
よって、米国は重質原油を輸入してガソリンに。
この米国輸入も昨今の原油価格上昇の一因となっていたのでしょう。
しかも米国以外ではガソリン需要は伸びていません、、、。
 

EIAの7月の「短期エネルギー見通し」によると
2016年は世界の石油供給量は供給過剰のまま。
バランスするのは2017年に入ってから。

カナダの山火事やナイジェリアのパイプライン爆破の影響などもあって
一時は年内に需給がバランスするという見方が広がっていましたが、
カナダの生産はほぼ回復してきており、
さらにイランやサウジが増産していることなどから
供給への懸念が後退、年内に需給均衡となるという見通しが修正されています。

ではここからの原油価格見通しは?
詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きくださいね。

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