新村氏に聞く2019年度下期商品相場見通し [大橋ひろこコラム]
2019/10/03(木) 20:17 大橋ひろこ

循環的な景気減速を回避するため世界が金融緩和競争を繰り広げる中、緩和マネーが株や不動産など資産価格を押し上げる一方で景気循環系商品が売られる展開となってきています。米国経済は想定よりは減速がみられないものの、欧州や中国の減速が大きく商品市況にはネガティブ。米中貿易交渉やブレグジットなども先行き不安を大きくしています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットリスクアドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし
下期商品相場見通しをお話いただきました。


欧州景気の減速はECBの金融緩和策が限界が見える中、
財政基準(財政赤字はGDPの3%以下)の厳しさから
景気刺激のための公共投資ができないことが影響していると新村氏。
来月からECB、EUともメンバーが入れ替わりますが、
ドラギ総裁の後任であるIMFラガルド専務理事に残されたカードは多くありません。


中国の減速は、構造的な減速と循環的な景気減速に、米国の制裁が
継続していることによるものですが、10月に交渉再開するとはいえ、
覇権争いは長期化の様相を呈しています。
来年は米大統領選の年であることから、
落としどころが模索されるという見方もありますが、
選挙に向けて株価を支え続ければ、選挙が終わり、
次期大統領が就任する2021年が最も景気の下振れリスクが強まることとなります。


原油価格は供給面よりも景気動向に価格が左右されやすく
世界景気の減速感が強いため価格には下押し圧力がかかる展開が予想されるますが
先日のサウジアラビアに対するドローン攻撃の持つ意味は大きいと新村氏。
予算がないテロ組織であっても、米国のパトリオットで守られた重要施設の攻撃が
可能であることが示されたことのインパクトが原油価格を急騰させました。
テロは発生の予見が難しく、これを価格に織り込むことは難しいのですが、
数百万バレル規模の生産途絶が即時に起きる可能性があるため、
価格の上昇リスクは常に意識しなければなりません。


景気循環銘柄である銅などの工業金属は
最大消費国である中国の動向に左右されやすく、
今後景気刺激のために公共投資などの「実弾」が中国政府から示されれば
強含む局面が出てくることも予想されます。
しかし、米中対立の激化やハードブレグジットなどの政治イベントが
上値を抑えると思われ、大幅な価格上昇にはつながるのかは疑問です。


では5年ぶりの高値を付けたニッケル、そして国内では40年来の高値を
更新したゴールド価格などのような背景があったのでしょうか。
新村氏に解説いただいています。

そうそう、農産物市況は来年に注意が必要かも・・・?!

スーパーエルニーニョの後のラニーニャ発生となれば、
仮に、2010年以降に確認された長期に渡るラニーニャと同様の事象が発生すれば、
穀物価格が長期的に上昇する可能性が。

詳しくはSpotifyのポッドキャスト配信で新村氏の解説をお聞きくださいね。
https://open.spotify.com/show/230k9NexbGZ5g1h4uBShSk

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