金利上昇にも崩れぬ金相場、2017年のテールリスクとは [大橋ひろこコラム]
2017/02/16(木) 23:12 大橋ひろこ

今週、FRBイエレン議長は議会証言で3月のFOMCでの利上げの可能性も排除しないというタカ派的な発言をしたことで、2017年はいよいよ米金利が本格的に上昇するものと思われますが、金価格は意外にもしっかりとした推移を続けています。金利上昇・ドル高は国際金価格にとってネガティブ要因ですが、なぜ金価格は上昇基調を崩していないのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・アナリスト菊川弘之さんにお話を伺いました。

原油市場もまた、高値圏で膠着したままです。
WTI原油価格は50~55ドルのボックス相場で高止まり。
ファンド筋は過去最大レベルのロングを抱えたまま次の展開待ちの
様相となっていますが、OPECの減産遵守率が意外にも高いとはいえ、
非OPECの減産が遅れていることや米国シェールが増産基調に
なってきたことを考えると、手仕舞いが入らないことに違和感を覚える相場。

菊川さんは、リスクに備えた相場となっていることを指摘。

トランプ大統領は選挙期間中、在イスラエルの米国大使館を
テルアビブからエルサレムに移転すると発言していました。

実はこの件、米議会が1995年に大使館移転を認める法案を可決しています。
しかし歴代の米大統領は半年ごとに大統領令を発して移転を凍結させてきました。
半年毎に大統領令によってこの問題は延期、凍結されてきました。
最後の大統領令は昨年12月、オバマ前大統領によって発せられていますが
今年5月には再びその期限がやってきます。

トランプ大統領が一言「議会の判断を尊重する」としてこれを認めれば
実現するわけで、早ければ5月に判断を下す可能性があるとの憶測が
原油市場でも意識されているものとみられます。

こうした紛争につながりかねないテールリスクに加え、
2017年は欧州が選挙年にあたり3月にはオランダ、4月にはフランスの選挙が。
2016年は英国のEU離脱、トランプ大統領勝利とポピュリズムの台頭から
予想外の結果がマーケットを混乱させましたが、、、。

トランプ新政権のエネルギー政策と中東リスクが原油価格を下支えしており、
またリスクヘッジの金買いを促す流れとなっているようです。

ただし、季節要因的には灯油需要期からガソリン需要期の端境期に
入っており、製油所の定期修理などで原油の在庫の余剰感が出やすく、
目先は価格が緩む可能性もあると菊川さん。

3月の原油相場の陽線確率は低いのだそうです。

詳しくはオンデマンド放送で菊川さんの解説をお聞きくださいね。、

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