原油需給がバランスするのは2017年 [大橋ひろこコラム]
2016/01/29(金) 23:47 大橋ひろこ

原油下落が株式市場など金融混乱の一因と指摘されていますが、WTI原油は26ドル台まで下落して、反発しています。いよいよ大底と見ていいのでしょうか?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は株式会社セキツウの山内 弘史さんにお話しを伺いました。

EIAは2016年1月のEIA"Short-Term Energy Outlook"の中で、
2016年の平均原油価格をWTI原油で38.54ドル、ブレントで40.15ドルと予測。
2017年にはWITげんゆで47ドル、ブレントは50ドルと、上昇するとみています。

今年2016年が原油相場の大底確認の年、ということですが、
世界の石油需給概略を見ると、2015年の石油の需給は
供給-消費=194万バレル(日量)に上り、この供給過剰分が
価格下落を招いた側面があります。
ちなみに2014年の供給過剰分は日量81万バレルでした。
これが2016年には74万バレルに縮小するとEIAは見込んでいます。

そして2017年にようやく世界の石油市場は需給がバランスする見込みで
2017年Q3に15Qぶりに在庫取り崩しとなるとの判断。
2017年Q3には供給9,736-需要9,749=▲13で需給が反転する予想。

原油安でシェール生産がようやく減少してきていますが、
需給がバランスするまではあと1年はかかるということですね。。。

なかなか需給がタイトにならない背景には米国の潤沢な在庫がありますが、
原油安から、ガソリン需要が伸びたことで原油からガソリン精製が増加。
しかし、同時に中間留分(暖房油やディーゼル油)も精製されるため
ガソリン消費量が伸びることで、せっせと精製されるたびに
中間留分在庫が増加していくという悪循環。

暖房油ですので、冬に需要が伸びるのですが、近年稀に見る大暖冬で
中間留分在庫は減少せず。121年ぶりの暖冬らしいですね。

1月に入って、寒波と積雪の影響で中間留分在庫は1月第3週に
前週に比べて410万バレル減少!!これで原油が上昇した、という解説が
一部にありますが、それはちょっと違うかも・・・・

というのは、雪の影響で車に乗れないためにガソリン在庫の方は
350万バレル増加していたのです。つまり相殺すれば左程在庫減とな
なっていなかったのです...。

というわけで、在庫減は容易ではないのが現状。
EIAの見込みでは1年かかる、ということですね。

詳しくはオンデマンド放送で山内さんの解説をお聞きください。

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